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公開日:2025.09.06

山北町在住武井智子さん
亡き兄への思いを込めて
地元で短歌コンサート

  • 来場を呼び掛ける武井さん

 戦後80年の今年、山北町在住の元音楽教師・武井智子さん(88)が、戦死した兄への思いを短歌でつづるコンサートを10月12日(日)、山北町立生涯学習センターで開く。

 武井さんは小学校2年生の時に終戦を迎えた。空襲を避け、河村小にあった防空壕に逃げ込んだ記憶が残っているというが、一番つらかったのは兄の南方での戦死。「夜中、両親との話し合いで、海軍に入隊するのを反対した父の言葉を布団の中で聞いたのを覚えている」と振り返る。

 コンサートでは作者の了解を得て「読売歌壇」で入選した戦争に関連する短歌を武井さんが曲をつけて披露。副題は「海ゆかば〜戦後80年によせて」。「天国の兄たちのお陰で今の平和があります。その感謝の気持ちを込めて歌いたい」と力を込める。

 武井さんは小田原市の白鷗中や千代中などで長年、音楽の教師を務め、特に合唱指導に力を入れてきた。教職を離れた後は、今回コンサートのサポートをする「ヴォーカルグループやまびこ」の設立等にも携わった。

 山北での初単独コンサートということもあり、山北短歌会の会員が詠んだ約10首にも曲をつけて「ふるさとの四季」と副題をつけて歌う予定。「生まれ育った山北には、私も強い思い入れがあります。地元の方にも聴いてほしい」と来場を呼び掛ける。

 午後2時開演。入場無料。定員は100人。申込が必要で、9月12日(金)までに電話(【電話】0465・76・3288)、で武井さんへ。

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