大和版【9月5日(金)号】
コンバインで稲を刈っていった=1日・深見の一ノ関で

「今までで一番早い」 各地で稲刈り始まる

 市内深見の一ノ関地区で1日、稲刈りが行われた。猛暑の影響などで稲の生育が早まったと考えられ、この日作業にあたった深見在住の眞壁浩二さん(65)は「今までで一番早い時期の稲刈りになった」と話している。

 眞壁さんによると、5月上旬に田植えを行い、7月20日には稲穂がのぞき始めたのを確認した。

 「昔は穂が出て40日後に稲刈りという目安があった」というが、連日の暑さで稲の生育が早まり、35日ほどが経過したころ「これ以上置いておけば枯れてしまう」と判断、例年よりおよそ1週間早い稲刈りとなった。

 市農業委員会の会長を務め、長らく農業に従事してきた眞壁さんは、「今までで一番早い稲刈りになった」と驚く。ただ、450坪の水田から800キロを収穫する見込みといい、「昨年以上の収穫量で味も期待できそう」と笑顔で額の汗を拭った。

27トン見込む

 市農業応援課によると、大和市の水稲の作付面積は5・8ヘクタールで、2025年の収穫量はおよそ27トンを見込む。

 市内では深見の一ノ関、島津、森下地区で県の独自品種「はるみ」、下和田では「キヌヒカリ」などがそれぞれ生産されている。深見の各地では稲刈りが始まっているが、下和田の水田は毎年4月29日に行われる「レンゲまつり」の会場で、田植え時期が深見よりも遅く、稲刈りは9月7日ごろの見通し。
長打力が武器の多喜さん(左)と俊足と守備力に自信がある千葉さん(右)=8月30日・市内桜森

千葉心海さん多喜向日葵さん 全国準Vに貢献 女子学童野球の県選抜で

 女子学童野球の県選抜チーム「YAMAYURI」がこのほど、岡山県で開催された全国大会「NPBガールズトーナメント2025」で準優勝した。大和市から千葉心海さん(柳橋小6年)、多喜向日葵さん(北大和小6年)が選ばれ全試合スタメンで活躍するなど、チームに貢献した。

 同大会は全国の強豪46チームで争われ、YAMAYURIは千葉さんをおもに一番・レフト、多喜さんを四番・センターで起用した。

 準々決勝までを二桁得点で圧勝したYAMAYURIだったが、大会連覇を狙う大阪ベストガールズとの決勝は3対9で惜しくも敗れた。

 今大会で千葉さんは決勝までの5試合で10安打と量産し、持ち前の俊足で相手をかきまわした。チームの主砲を務めた多喜さんは「単打でも(千葉さんなら)本塁に帰って来てくれる」と安心して打席に臨めたという。

 8安打5打点の結果について「スタミナに課題があると思う。厳しい練習で克服したい」と多喜さん。千葉さんは大会を振り返り「やはり準優勝は悔しい。打つ時に前へ突っ込む癖があるので、一回一回の練習でそうした点を修正していきたい」と前を向く。

 千葉さんは「桜ヶ丘スラッガーズ」、多喜さんは「北大和ドリームス」と普段は別々のチームで活動する。だが、互いを「ひま」、「ここみ」と呼び合う仲で、県央4市(大和・海老名・座間・綾瀬)の選抜メンバーからなる「県央ガールズ」でも共に主力を務める。

 同チームは9月6日(土)・7日(日)の関東大会に臨む。「全国で逃した優勝を果たしたい」と二人は口をそろえた。

自身の作品が平和標語に選ばれた 江渕 武男さん 西鶴間在住 86歳

「平和を子どもたちへ」

 ○…大和市と市平和都市推進事業実行委員会が募集した「平和標語」に作品を応募した。「未来を担う世代に平和の大切さを伝えたい」。そんな思いを込めた作品が平和標語に選ばれた。「驚きと同時に、とても光栄」。作品として送り出した標語が横断幕になり「自分の思いが形になって多くの方々の目に触れることはうれしいし、とても誇らしい気持ち」と声を弾ませる。

 ○…福岡県で生まれた。幼少期は戦時中だった。「食べ物も少なく、厳しい時代だった。お袋さんが着物を持って農家のところへ行き、米と交換していた記憶がある」と語る。「あの時代を振り返ると、平和のありがたさを強く実感する」。疎開も経験したほか、父が転勤の多い銀行員だったことで、九州から東京までを転々とする暮らしだった。「小学校から高校まで、入学した学校と卒業した学校が違うんですよ」と笑みを浮かべる。

 ○…父の影響を受け、幼い頃から野球が好きだった。学生の頃は友人と白球を追いかけ、社会人になってからは審判として高校野球にも携わった。「物心ついた時から阪神タイガースファン。すべての試合を観ている」と熱く語る。さらに、「孫も野球に打ち込んでいて。(動画配信で観て)応援している」と祖父の顔をのぞかせる。

 ○…40年ほど前に、縁があって大和市へ。現在、子どもたちの登校を見守る活動を15年以上続けており、「元気な姿に励まされている」とほほ笑む。戦争を経験したからこそ「二度と繰り返してはいけない。子どもたちには戦争のない未来を手渡したいと思っている」と話す。「これからも、地域や子どもたちの役に立つ活動を続けていきたい」と意気込みを語った。

コンサートと楽器体験 9月7日 「ファゴット」を楽しもう 東海大学前タウンニュースホール

 人気企画「ランチタイムコンサート みんなで楽しむ音楽の時間【15】ファゴット編」は、9月7日(日)の開催。会場は東海大学前タウンニュースホール。午後2時から(1時30分開場)。入場料は一般2千円(子ども1人同伴可)。2歳以下無料。※一般=中学生以上、子ども=3歳から小学生。

 当日は興津諒さん(ファゴット)、森内麗香さん(ピアノ)を迎える。前半はコンサート、後半は木管楽器・ファゴットの体験が可能。楽器体験参加者にはリードのプレゼントあり。「ファゴットソナタホ短調第1楽章(G.P.テレマン)」「ニュー・シネマ・パラダイス(E.モリコーネ)」ほか。来場希望者は公演事務局【電話】0463・81・1211へ予約を。当日払い。

市役所本庁舎1階ロビーに掲示

平和標語決まる 西鶴間在住 江渕さん

 大和市と市平和都市推進事業実行委員会が昨年12月、市民の平和を願う気持ちを表す「平和標語」を募集。22点の応募の中から、西鶴間在住の江渕武男さん(=人物風土記で紹介)の作品「未来の子へ 平和な地球を 手渡そう」が選ばれた。

 これは、戦後80年を迎えるにあたり実施された取り組み。大和市平和都市宣言15周年記念事業として2000年に初めて公募が行われ、選ばれた標語は市役所に25年間掲示されていた。

 江渕さんは「子どもが安心して暮らせる社会を願っている」と、作品へ込めた思いを話した。

 江渕さんの平和標語は、8月25日から市役所本庁舎1階ロビーに設置されている。

書道講習会 参加者を募集

 書道講習会「漢字の世界〜書体の成り立ち・基礎実習〜」(主催/大和市、協力/市書道連盟)が10月23日(木)、シリウス3階のマルチスペースで開催される。9月20日(土)まで参加者の募集を行っている。

 同講習会では漢字の書体の成り立ちについて知識を深めることができる。そのほか、毛筆の基礎を学ぶことができる実習も実施される。

 講師を務める同連盟の三好翠泉会長は「『筆を片手に生涯”楽”習』をモットーに活動しています。ぜひ、お気軽にご参加いただければ」と話している。

 時間は午後1時〜3時で、参加無料。定員は24人(応募多数の場合は抽選)。申し込みは【携帯電話】080・1212・3451、またはWebで申請を。

 

演奏や歌を楽しむ宵宮 13日若宮八幡宮

 若宮八幡宮(大和市福田509の1)で9月13日(土)、例大祭前夜祭である宵宮が執り行われる。午後6時〜8時30分。雨天中止。

 当日は大和みどりが丘幼稚園の鼓笛隊による「ビビディ・バビディ・ブー」や「おもちゃのちゃちゃちゃ」などの演奏でスタート。その後はマジックショー(6時30分〜)、津軽三味線(7時15分〜)や民謡ショー(7時45分〜)など親子で楽しめるプログラムが並ぶ(開始時間や内容が変更となる場合もある)。

 (問)保田さん【携帯電話】090・3092・1021

選手宣誓の様子

力強く健闘誓う 「コスドンカップ」開幕

 小学生の軟式野球大会、第2回「コスドンカップ」(第59回大和市学童軟式野球大会、第45回県央・県北学童軟式野球大会市代表決定予選会)の開会式が8月31日、大和スタジアムで開かれた。市野球連盟育成部の主催。特別協賛は(株)小菅不動産。

 開会式には市内17チーム、およそ400人の選手が参加した。

 あいさつに立った市野球連盟の藤代優也会長は「夏休みの宿題の疲れもあると思いますが頑張ってください」とエールを送った。昨年から大会を協賛している(株)小菅不動産の小菅貴春代表は、「不動産に住む人の夢を応援する」ことが同社の使命と紹介。「自分の夢に向かって頑張ろう」と選手たちに呼びかけ、選手たちも力強く「頑張るぞ」と応じた。

 開会式では同社から全チームに野球ボールなどの贈呈も行われた。開幕試合の前には藤代会長、小菅代表、古谷田力市長による始球式もあった。

 大会はつきみ野野球場や桜森スポーツ広場などを会場に、学年別に3クラスに分かれて行われる。予選リーグと決勝トーナメントで争われ、決勝は9月28日(日)を予定している。

 優勝チームは大和市の代表として県央・県北学童軟式野球大会に進む。

秋のフリマ出店者募集

 商店街の活性化を目的とした「秋のフリマフェスタ」(主催/大和駅周辺商店会会長会)が10月4日(土)、東西プロムナードで開催される。午前10時〜午後3時30分。

 これに先がけて、フリーマーケットと、手作り市の出店者を9月11日(木)、大和商工会議所で受け付ける。受付時間は午前10時〜午後1時。

 フリマは1コマ(2m×2m)1500円で、2コマまで。プロは不可。手作り市は1コマ(同)3000円。いずれも16歳以上で、駐車場なし。雨天中止の場合、フリマは500円、手作り市は1500円が返金される。中止の決定は、当日会場で午前8時。

 9月8日(月)〜22日(月)の間は、ファックスで受け付ける(定員になり次第終了)。

 (問)内藤さん【電話】090・3810・4892

市内ロケ地を巡る 参加者を募集

 大和市イベント観光協会(岩本亮事務局長)は、10月8日(水)に開催される「大和の隠れた魅力を歩こうツアー2025秋」の参加者を9月2日(火)から19日(金)まで募集する。

 当日は午前9時45分に小田急鶴間駅西口ロータリーに集合(雨天の場合は10月15日(水)に順延)。映画やドラマなどのロケ地である森永ヤマト工場や泉の森、台湾亭など約8・5Kmを巡る。

 参加費は無料。定員は約20人。応募多数の場合は抽選。申し込みは電話、はがきで。問い合わせは同協会【電話】046・260・5799へ。

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