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大和 人物風土記

公開日:2025.09.05

自身の作品が平和標語に選ばれた
江渕 武男さん
西鶴間在住 86歳

「平和を子どもたちへ」

 ○…大和市と市平和都市推進事業実行委員会が募集した「平和標語」に作品を応募した。「未来を担う世代に平和の大切さを伝えたい」。そんな思いを込めた作品が平和標語に選ばれた。「驚きと同時に、とても光栄」。作品として送り出した標語が横断幕になり「自分の思いが形になって多くの方々の目に触れることはうれしいし、とても誇らしい気持ち」と声を弾ませる。

 ○…福岡県で生まれた。幼少期は戦時中だった。「食べ物も少なく、厳しい時代だった。お袋さんが着物を持って農家のところへ行き、米と交換していた記憶がある」と語る。「あの時代を振り返ると、平和のありがたさを強く実感する」。疎開も経験したほか、父が転勤の多い銀行員だったことで、九州から東京までを転々とする暮らしだった。「小学校から高校まで、入学した学校と卒業した学校が違うんですよ」と笑みを浮かべる。

 ○…父の影響を受け、幼い頃から野球が好きだった。学生の頃は友人と白球を追いかけ、社会人になってからは審判として高校野球にも携わった。「物心ついた時から阪神タイガースファン。すべての試合を観ている」と熱く語る。さらに、「孫も野球に打ち込んでいて。(動画配信で観て)応援している」と祖父の顔をのぞかせる。

 ○…40年ほど前に、縁があって大和市へ。現在、子どもたちの登校を見守る活動を15年以上続けており、「元気な姿に励まされている」とほほ笑む。戦争を経験したからこそ「二度と繰り返してはいけない。子どもたちには戦争のない未来を手渡したいと思っている」と話す。「これからも、地域や子どもたちの役に立つ活動を続けていきたい」と意気込みを語った。

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