町田版【9月11日(木)号】
町田の観光について語る杉浦会長

観光コンベンション協会 新会長、「立ち寄る街に」 町田の魅力周知に力

 町田市のPRにあたる町田市観光コンベンション協会の会長に先ごろ、市内を拠点にコンクリート会社を経営する杉浦隆さんが就任した。町田の魅力を広く周知し、「わざわざ立ち寄ってもらう街にしていきたい」と話している。

2009年設立

 国内で観光立国へ向けた取り組みが本格化してきたなか、同会は地元の自然や歴史、文化、産業を活用した観光街づくりを進める存在として2009年に設立。町田をPRするためのイベント開催や媒体発行、観光案内を行うなど、町田における観光分野の旗振り役を務めてきた。

 6月に会長に就任した杉浦さんが目指したいとするのが、「町田をわざわざ立ち寄りたくなる街」にすること。町田駅は都内屈指の乗降者数を誇るものの、最近は乗り換えに利用する人が多く、町田の食や名産物、個性的なスポットを広く周知することで、「終着地点にしてもらえるようにしていきたい。まず、町田の皆さんに街がもつ資源の魅力を再発見し、協力してもらう必要があると考えている」と話す。

ゼルビア生かす

 そんななか注目するのが、町田を拠点とするサッカーチーム「FC町田ゼルビア」の集客力という。成績好調なチームのゲームを応援しようと市外から足を運んでくれる人たちへのサポートを強化し、街の活性化につなげていきたいと杉浦さんは考えている。

 一方で参考にしているのが、南町田グランベリーパーク。「終着地点」として市外から町田へと人を呼び込んでいる様子を取り組みの参考にすると同時に、一緒に町田を盛り上げるために協力していきたいとする。「情報交換は行っている。また、街にとどまってもらえるように、町田市街地に大きなホテルができればと思う。ゼルビアは町田から世界へとしているが、当会は世界から選ばれる町田に導いていきたいと考えている」とする。

若返りも

 先日は、町田の郷土色を打ち出した商品が並ぶ「まちだ名産品」の選考にも参加したという杉浦さん。3年に1度の改定に関わり、「選考の基準が高くなっている。魅力ある商品ばかりだった。多くの方に知ってもらえるようにしていきたい」と感想を話す。

 同会は今回、会の副会長3人も一新したといい、「これまで70歳を超えた方が務めることが多かった会長職に60代の私が就き、副会長も若返った。新しい視点をもって事業に取り組んでいきたいと思う」と話している。
対策を呼びかける町田署の五十嵐署長

警視庁管内特殊詐欺 前年より700件近く増 7月まで 被害額も高止まり

 警視庁管内で今年に入り、特殊詐欺の被害数が高止まりしている。認知件数は7月末時点で前年と比べ、699件増の2527件。被害額も同様で、新たな手口としてSNS型投資やロマンス詐欺の被害が増加傾向にあるという。町田警察署(五十嵐真慈署長=中面/人物風土記で紹介=)は「町田署管内の被害額も昨年1年間の額を既に超えている。注意してもらいたい」としている。

 警視庁の特殊詐欺に関する資料によると、特殊詐欺の被害額は前年比およそ116億円増の172億円(今年1月から7月)。高止まりしている状況にある。

 町田警察署の担当者は「当署管内の被害額も9月に入った時点で3億8373万円と昨年同時期より1億5千万円以上増え、昨年1年間の総額を超えている」と説明する。

新たな手口も

 警視庁管内での被害の多くは、親族や警察官などをよそおい、金銭をだまし取る(脅し取る)「オレオレ詐欺」が引き続き多いものの、新たな手口として、SNS型投資やロマンス詐欺の被害が増えているという。

 SNS型投資とはSNSのダイレクトメッセージで接触後、「株や暗号資産に投資すれば利益が得られる」などと言葉巧みに被害者を信用させ、最終的に、「投資金」や「手数料」などという名目で、金銭などを振り込ませるもの。詐欺と気づくまで何度も振り込ませ、高額被害になってしまう傾向にあるという。

 一方で、ロマンス詐欺はSNSやマッチングアプリなどを通じて出会った者と直接会うことなくだまし取るものといい、警視庁は「AIなどを利用すれば誰でも簡単に他人になりすますことができ、どんなにチャットなどで仲良くなっても、実際に会ったことがなければ、だまされている可能性はある」としている。

「怪しい場合、相談を」

 五十嵐署長は「詐欺の手口は日々巧妙になっている。当署も新たな手口を発信していく。少しでも怪しいと感じたら家族や警察に相談を」と呼びかけている。

 特殊詐欺に対する対策については警視庁や町田市のHPで公開している。

町田警察署の署長に先ごろ、就任した 五十嵐 真慈さん 市内在住 58歳

たたき上げ 少しでも前に

 ○…警視庁管内でも大規模といわれる署を任された。高校卒業後に警察官となったたたき上げ。幼い頃からヒーローに憧れ、幼稚園の文集に「警官になりたい」と記して以来、憧れ続けてきた職業。幅広い現場を経験する中で被害者らの悲痛な声に触れ、「逮捕だけでなく、犯罪を未然に防ぐことが重要」と痛感してきた。「住民の要望に応え、安心して暮らせるまちづくりのために仕事をしていきたい」

 ○…思い出に残るのは、1990年代に起きたオウム真理教による事件被害者への給付金支給業務。事件から10年以上を経て、住所が不明だった約6千人にのぼる被害者の9割超を探し出し給付金を届けた。気の遠くなるような業務を支えたのは「被害者の力に少しでもなりたい」という使命感。そして、チームで結束する力の大きさを知ることにもなった。原点になっている経験だ。

 ○…署長に就任し単身赴任の身となった。休日は登山やハイキングでリフレッシュしてきたが今は「パトロールを兼ねて自転車で町田を巡るのが楽しい」と笑う。歴史好きでもあり、最近見つけた古戦場跡に興味津々。また行きたいと計画を立てるのも楽しい日々だ。一方で、心をいやしてくれるのは家族と共に自宅で待つ愛犬。週末に帰宅すると一番に駆け寄り、出迎えてくれる。その姿に「ますます可愛くなった」とほほ笑む。

 ○…「与えられた仕事は少しでも前に進め、次の人へリレーする」が自身の哲学。警察官となり、40年。常に全力で業務にあたり、組織人としての自覚のなか、次へとつなぐことを一番に考えてきた。終わりを意識しつつ、より良い形へ未来へとつないでいきたいと思う。「自分のできる範囲で誠実に取り組んでいければと思います」

来年2月に市長選 市議選も

 町田市選挙管理委員会は先ごろ、町田市議会議員、町田市長の選挙を来年2月15日(日)に執行すると発表した。告示日は2月8日(日)で定数は市議会議員36人、市長1人。即日開票となる。

暮らしのヒント得る 26・27日 原町田で催し

 安心、安全に暮らすためのヒントを得ることができるイベント「まちだくらしフェア」が9月26日(金)・27日(土)、町田市民フォーラム(原町田)3・4Fで開かれる。各日、午前10時から午後3時30分。入場は3時まで。軽食の販売もある。

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 全国各地で開催している同イベント

フラ「楽しむ」 20・21日 町田駅近くで催し

 400人を超えるフラダンサーらのパフォーマンスを楽しめるチャリティーイベント「アロハ!ピュアハワイ」が9月20日(土)・21日(日)、JR町田駅に直結する町田市文化交流センター(プラザ町田内6F)で開かれる。

 ハワイの魅力を伝えている町田市を拠点にするピュアハワイ事務局が主催するもので、当日は町田周辺で活動するフラダンスチームが参加しリズミカルな舞いから、ゆったりとしたものなど、各チームの個性あふれるパフォーマンスを楽しめる。両日とも能登半島地震被災地や山火事で被害を受けたマウイ島への募金も実施され、午前9時40分から。20日は午後4時55分、21日は6時まで。入場料は各日100円(全額寄付/子どもは無料)でフラグッズなどを販売する出店もある(共に10時オープン)。

 参加チームの情報などはピュアハワイのHPで。問い合わせは同事務局・渡邉さん【電話】050・3188・1801(p8011@outlook.jp)まで。
入居者の話に耳を傾ける高校生ら

高校生が「豊かな人生」学ぶ 桜美林大が企画 高齢者と交流

 サービス付き高齢者向け住宅「桜美林ガーデンヒルズ」(小山ヶ丘)で先ごろ、桜美林大学・健康福祉学群の教員らが高校生のキャリア支援を目的とした交流企画を開いた。入居する高齢者らから、「豊かな人生」を送るためのヒントなどを学んだもので、昨年に続き2回目。高校生らは入居者たちのさまざまな人生経験に熱心に耳を傾け、なかには「若いうちにやっておいた方がいいことは」と聞き、入居者から「趣味をたくさん持つと人生が豊かになる」と教えてもらう場面も。また、別の生徒は「皆さんが前向きでパワフル。年齢で制限せず挑戦できると学んだ」と笑顔をみせた。

 講評した野村知子教授は「自分を大切にすること。ちゃんと食事をとることなど、入居者の皆さんからたくさんのエールをいただいた。多面的なとらえ方をされ、心を動かす学びが得られた。高校生たちには成長の糧にして欲しいと思う」と語った。

イカに興味いっぱいの子ども(右)

丸ごとイカに興味しんしん 本町田の幼稚園でサマーイベント

 町田こばと幼稚園(本町田)で先月、未就園児とその保護者を対象にしたサマーイベントが開かれた。

 親子がグループに分かれ、さまざまな企画にチャレンジしたもので、染め物体験では、好きな色の液体をスポイトで布にたらし、じわじわと染まっていく様子を不思議そうに子どもたちが見つめる様子がみられた。また、園庭での水遊びでは、親子で元気いっぱいに水をかけ合う声が響いた。

 一方、食育講師の「おさかなせんせい」と行うイカさばきも参加者らは体験。子どもたちは丸ごとのイカを前に真剣な表情をみせ、おそるおそる触れながら、自分たちが口にするものが「生きていた」ことを学んだようだった。さばいたイカはその場で焼かれ、みなで「その命」を味わった。参加した保護者の一人は「こんなに充実した体験ができるとは。参加してよかった」と満足げで話していた。

井上雅人さん

若手応援プロジェクト第3弾 情熱のイタリアを唄う

 二期会に所属する若手テノール2人を応援するコンサートが、9月16日(火)に開催される。二期会を代表するバリトン・井上雅人さんが共演し、若手に胸を貸す。

 出演は、本年イタリアの歌劇場で主役デビューを飾った新進気鋭の渡邊瑛介さんと、二期会オペラでも活躍する中野智貴さん。当日は、「ボラーレ」等のカンツォーネや、オペラ「トスカ」「リゴレット」からの名アリア、重唱まで、聞き応えのある名曲をたっぷりと披露する。「若手2人のフレッシュな歌声と井上さんの深い美声が織りなすハーモニーにご期待下さい」と主催者。

 午後2時開演(1時30分開場)。チケット3千円。会場は町田市民フォーラム3階ホール。「タウンニュース見た」で先着5人は2千円。予約は主催者・柴田さん【携帯電話】090・1734・8116。

今も自宅でピアノ練習するという土居さん

音楽通じ、高齢者に元気送る 90歳超える市内在住土居さん

 音楽を通じて高齢者に元気を送っている90歳を超える女性が町田市内にいる。木曽西で通所介護を行うデイサービス木曽で現在、「歌の先生」を務めている土居珠子さんだ。「生徒」である施設の利用者らに合わせたなつかしの歌などを用意し、ピアノを伴奏。歌の時間をプロデュースしている。大学の声楽科出身で長くピアノの先生を務めてきた経験をもとにしたその時間に生徒たちの間には笑顔が広がり、時にはメロディになつかしさを覚え、涙をみせる人もいるという。

トークも

 そしてもう1つ、土居さんが利用者たちを引きつけているのがそのトークだ。90代とは思えない張りのある声で昔の話題に触れ、時事ネタなどを交えつつ、みなを楽しませる。毎回、歌声と共に笑い声が聞こえるのが、この歌の時間の特徴になっている。

 土居さんは「ボランティアで行ってきた。みなさんに喜んでもらうため、選曲し当日着る服も工夫しているんですよ。私も楽しいです」と笑う。

2千年代初めから

 土居さんが歌の先生に務めるようになったのは2000年代初めごろ。ピアノの指導にあたっていた縁で誘われ、コロナが感染拡大する以前は現在よりも数多くの場所で歌の先生を務めていたという。

 土居さんを見守る息子の真之さんは「私も高齢者対象の歌の会を任されたことがあるが、みなさんに合った話をすることができず、盛り上がらなかった。母のすごさが分かります」と苦笑いする。

 一方で土居さんに来てもらい「ありがたい」と話すデイサービス木曽の担当者は「私も拝見したことがあるが、みなさん喜んでいた。今後もお願いしたいと考えている」と話している。

里山でジャズライブ 10月5日 下小山田で開催

 多摩丘陵病院近くの大谷里山農園(下小山田1532)で10月5日(日)、「清水くるみカルテット里山ジャズライブ」が開催される=写真。主催は里山ジャズライブ実行委員会。時間は午後2時から4時(開場1時30分)。ピアノ清水くるみさん、アルトサックス津上研太さん、バス石川隆一さん、ドラムス山崎隼さんが出演する。

里山ごはん割引

 里山ジャズライブ参加者に限り、通常1200円の里山ごはんが千円で購入可能。当日12時30分から、13時30分が食事時間。入場料は4千円。申込みは名前・人数・メールアドレス・駐車場使用や里山ごはん購入の有無を明記し同農園のメールnotoro1970@gmail.comへ。

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学生らが町田で働くことについて討論した報告会

「町田で働く」体験 学生らが市内企業を訪問

 大学生に町田市内企業の魅力を知ってもらう合同インターンシップが先月、初めて行われた。町田商工会議所が企画したもので、集まった学生らは市内のホテルや、ガスや飲料を取り扱う会社などを訪問。実体験を通じて仕事について学んだ。企業訪問後には商工会議所で報告会を開き、学生らは学んだことを発表し合い、町田で働くことなどについて議論を交わした。商工会議所の担当者は「町田にも魅力ある会社が多いことを知ってもらいたいと企画した。学生たちが自分の適性を確認し、就職への判断基準が明確になる機会にもなればと考えた」としている。

共通の課題

 商工会議所が町田市内企業の採用に関する取り組みを進めるようになったのは昨年から。共通の課題として各種企画を進め、来月にも市内企業が参加する合同就職面談会を町田市民ホール(森野)で開催するという。

 10月22日(水)に開く「東京町田合同就職面談会」で、担当者は「学生のほか、20、30代の就職希望者も参加できるもの。多くの方に足を運んでもらいたいと思う」と話している。

お気に入りの1枚と共にアウェイにも駆けつける

ゼルビアのここが好き! わたしがサポーターになった理由(わけ)vol.2

 FC町田ゼルビアの選手たちを応援するため、手作りのゲーフラ(ゲートフラッグ)を毎試合スタジアムで掲げるゼルサポ歴2年のぱんちょさん(仮名・40代)。

 両手に棒を持って高く掲げる姿が門(ゲート)のように見えることからその名がついたゲーフラ。「スタジアムでいろいろなゲーフラを掲げている人たちがいて。私も選手に応援する思いを届けたいと作りはじめました」とぱんちょさん。

 でも、絵が得意でもなく最初は見よう見まねで挑戦。写真を基に下絵を描き、アクリル絵の具で色付けする。「私はFW(フォワード)の藤尾翔太選手が『推し』で、ゲーフラにサインしてもらったり、試合後の挨拶で気づいて喜んでもらったりして。気持ちが伝わるのが嬉しいですね」と笑顔で語る。1枚に掛かる制作日数は10日間ほどで、今年も7枚を作成。友人から頼まれることもあるとか。

 ぱんちょさんが初めて観戦に訪れたのは、野津田公園で参加していた園芸ボランティアの仲間に誘われたのがきっかけだった。「ちょうど子どもが小学校で招待券をもらって。スタジアムの雰囲気や選手たちの頑張りに、すぐに夢中になってしまいました」。それからはホームの町田GIONスタジアムはもちろん、アウェイの試合にも遠征して応援。「チームのチャント(応援歌)の歌詞にもありますが、まさに『寝ても覚めてもゼルビア』で、生活の大部分を占めるかも(笑)。喜怒哀楽、すごく充実して楽しい毎日を過ごさせてもらっています」

 「まだゼルビアの試合を観たことない人はぜひ野津田に来てほしい。自分たちの住んでいる地域にJ1のクラブがある所なんてほとんどない。日本代表選手もいるし、サポーターもみんな温かい。テレビ越しでは分からない熱量をぜひ一緒に体感してもらえたら」

 このコーナーでは、FC町田ゼルビアを応援するファン・サポーターにきっかけや町田への思いを語ってもらいます。