茅ヶ崎・寒川版【9月12日(金)号】
予約手続きの画面=提供

茅ケ崎警察署 免許更新が予約制に 県内全署で手続き可能

 茅ケ崎警察署(鈴木健二署長)は8月4日から、運転免許の更新手続きを完全予約制に移行した。これは県内一斉の取り組みで、これまで場所や時間帯によって生じていた窓口の混雑を緩和し、署員の業務負担を軽減していく狙いがある。

 県内では運転免許センターと横浜水上警察署を除く53署の合計54カ所で更新手続きが可能となっている。県内の年間更新受理数は約123万件に上り、茅ケ崎警察署での昨年の受理数は約2万5500件だった。

 これまでの制度では、同署は茅ヶ崎市と寒川町在住者のみが受け付け対象だったが、新制度では予約をすれば県内すべての警察署や免許センターでも手続きが可能となった。例えば、今まで寒川在住者が免許の即日発行を希望する際は、ブロック指定があったため免許センターか鎌倉署まで行く必要があったが、海老名署での発行も可能に。また職場近くの警察署を訪れ、更新手続きを行うといった利用も可能になった。

ネットと電話で

 予約方法は、インターネットの予約システムまたは専用ダイヤルの2通り。インターネット予約では、免許保有状況や希望する講習区分を選択し、免許証番号やはがきに記載されている予約番号などを入力して手続き場所と日時を決定する。電話は専用ダイヤル(【電話】0570・011・171)で平日午前9時から午後5時まで受け付けている。講習区分が「優良」「一般」「違反」「初回」「高齢」のすべての人が対象。更新連絡書が届いていない人や海外渡航、出産などを理由に期間前に手続きをする人などは対象外となる。

 同署交通課の小林将人課長は「予約数で混雑予想ができ、制度が浸透すれば業務負担軽減につながる。また、今まで1時間待ちもあったうえ、今度は予約の取り直しも可能になり、利用しやすくなった。余裕を持って免許の更新をしてほしい」と話した。
「オープンハウス」のようす=提供

茅ヶ崎市 次期「実施計画」策定へ 来年3月を目標に

 茅ヶ崎市は来年3月を目標に「実施計画2030」の策定作業を進めている。これは2026年度から30年度までの5年間における、政策目標や市が重点的に取り組む事項を示したもの。8月にはオープンハウスなど市民から意見を聞き取るイベントを実施した。

 実施計画は茅ヶ崎市総合計画(行政運営の基本的な指針となる計画)に位置付けた、政策目標を推進するための短・中期的な実行計画。現在の実施計画2025は今年度までとなっている。

 新たな実施計画は、昨年1月をピークに市の人口が減少局面に入り、75歳以上の高齢者が増加する一方で15〜64歳の生産年齢人口が減少すること、温暖化による気候変動で激甚化する災害への対応や、公共施設の建て替えや修繕など維持管理が必要な状況を踏まえて、「将来を見据えた持続可能な市政運営」を掲げる。

 具体的には、人材不足に対応しながら公的サービスを維持し、健康長寿の維持、まちの資源・特性を生かした取り組み、温暖化、災害への対策を推進するために、民間企業や市民団体、個人との連携やデジタル化を推進する、としている。

市民と意見交換も

 市は計画について市民により知ってもらおうと、8月25日から31日まで、オープンハウス(市担当者が商業施設などに赴いて、事業や取り組みの概要に関するパネル展示や説明を行う市民参加の手法)を行った。

 イベントは商業施設や公共施設など8カ所で実施。8月30日にはヘッドランドでランニングなどを楽しんでいる人や茅ヶ崎公園で開催されている海辺の朝市の来場者に市職員が声をかけ、計画について説明したり、意見を聞き取った。

 市役所本庁舎を訪れていた女性は「1番上の子どもが中学校に上がったばかりなので、給食について意見を伝えた」と話していた。

 市総合政策課は「市役所の中にいては聞けない、さまざまな声を聞くことができた。いただいた意見も参考にしながら、計画の検討を進めていきたい」とした。

 今後は市内部での検討を進めながら、来年2月にパブリックコメントを実施、3月の策定を予定している。

10月5日に「クロマチック・ハーモニカ秋のコンサート」を開く 榎本 浩美さん 茅ヶ崎市在住 55歳

音楽で人々の架け橋に

 ○…通常のハーモニカより複雑な音を表現可能で、幅広いジャンルの曲が演奏できるクロマチック・ハーモニカによるコンサートを10月に茅ヶ崎市民文化会館で開催する。昨年は7年ぶりに出場した世界ハーモニカ連盟日本支部主催の「F.I.H.ジャパンハーモニカコンテスト」のクロマチック・ソロクラシック部門で2度目の優勝。総合グランプリにも輝き今回コンサートを開く契機となった。「準備に向けたさまざまなやりとりが良い経験になっている」と喜びを口にする。

 ○…クロマチック・ハーモニカとの出合いは30代の時。友人と訪れたジャズコンサートでその演奏に魅了され、すぐに楽器店で購入した。自己流で練習するも思うように吹けず困っていたところ、楽器店のスタッフからの助言で寒川町に住む演奏家に師事。呼吸や演奏の仕方の指導を受けるとめきめきと上達し、習い始めて3年後にはコンテストに出場するように。ドイツの世界大会にも2度挑んだ。交友関係も広がり、「一生の友達ができたことは財産だと思う」とうなずく。

 ○…大学卒業後、福祉の道に進んだ。「学生時代、認知症になった祖父の力になれず、挫折感があった。福祉の現場に出て介助のお手伝いがしたかった」と当時に思いを馳せる。現在は介護施設でケアマネジャーを担当。一軒一軒訪問し、個別相談に応じるなど多忙な日々を送る。

 ○…開催まで1カ月を切り、毎日の練習にも気合いがこもる。同僚や友人も多く駆けつけるとあって、「一層身が引き締まる思い」と胸の内を明かす。ただ、コンサートでは楽しい企画なども織り交ぜ「音楽で誰かと誰かをつなぐことができたら」と願う。導かれし音楽人として、その素晴らしさを届ける。

文化祭のパンフレット=提供

平和学園 「無限」テーマの文化祭 13日(土) 9時30分から

 アレセイア湘南中学高等学校(茅ヶ崎市富士見町5の2)で9月13日(土)、文化祭「平和祭」が開催される。午前9時30分から午後3時(最終入場は2時30分)。

 『INFINITY〜つくりだそう 無限の感動』のテーマをもとに、夏休み前から準備がすすめられてきた同祭。当日は、部活動によるステージ発表や作品展示、宝探し、お化け屋敷などの出し物や模擬店など多彩な催しが楽しめるという。

 また、学校案内コーナーや個別相談会も実施予定。「本校への進学を考えていらっしゃる方はぜひご来校ください」と同校。駐車場はないため、同校では公共交通機関の利用を呼び掛けている(自転車可)。

 スケジュールなどの詳細は同校ホームページから確認を。問い合わせは同校【電話】0467・87・7760へ。

 

協定書を手にする鈴木署長(右)と大澤会長

茅ケ崎警察署 タクシー協会と提携 犯罪や事故の抑止・防止に

 茅ケ崎警察署(鈴木健二署長)が9月2日、神奈川県タクシー協会相模支部茅ヶ崎地区会(大澤武廣会長)と、「地域安全に関する協定」を締結した。

 特殊詐欺など各種犯罪や交通事故防止に関する活動、またそれにかかわる広報啓発、情報発信のほか、安全・安心なまちづくりに関する事項に広く協力するもの。

 今まで同協会は特殊詐欺未然防止で度々感謝状を贈られているほか、今夏はあまりの暑さにうずくまる人に声がけする事案が数件あったという。大澤会長は「少しでも異変を感じたら即通報するよう周知し、地域の役に立てれば」とし、鈴木署長は「管内を熟知し、隈なく走るタクシー業界のみなさまに協力いただけるのは本当に心強い。特殊詐欺だけでなく、高齢の行方不明者も多い。共に安心安全なまちにしていきたい」と話した。

特殊詐欺被害8月末で58件 茅ケ崎署管内

 茅ケ崎警察署(鈴木健二署長)によると、同署管内の8月末時点の特殊詐欺被害発生状況は、発生件数58件、被害総額は約2億2700万円だった。

 茅ヶ崎市と寒川町は、特殊詐欺被害が特に多い地域だという。オレオレ詐欺が全体の約6割、次いで還付金詐欺が約2割を占めるほか、警察官や役所職員をかたった詐欺も。同署生活安全課担当者は「お金に絡む不当な要求は全て詐欺。絶対に応じないように」と呼び掛けている。

茅ヶ崎青年会議所 『勇往邁進』〜自身の可能性を信じ地域の笑顔を創り出そう〜 「互譲互助」で地域につながりを10月に「ジモト防災大作戦」 地域経済開発委員会 委員長 山田裕介

 地域経済開発委員会は、茅ヶ崎市民一人ひとりが地域の文化や防災に主体的に関わり、安心して暮らせるまちをつくることを目的に設置された委員会です。近年、人口流入が進む一方で、地域コミュニティの希薄化や防災意識の不足、伝統文化の担い手不足といった課題が浮き彫りになっています。私たちは「互譲互助」をスローガンに、文化と防災という一見異なるテーマを軸に、市民が自分ごととして地域に関われるきっかけづくりを進めています。

 特に10月には、市民参加型の防災イベント「ジモト防災大作戦!〜地域の輪でまもる命〜」を開催します。子ども向けにはスタンプラリー形式で消火器体験や防災グッズ間違い探し、新聞紙スリッパづくりや簡易トイレワークショップなどを用意し、遊びながら学べる体験を展開します。大人向けには防災クッキングや防災キャンプ講座を実施し、実践的な知識を共有します。これらを通じて「地域の輪で命を守る」というメッセージを体感していただきます。私たちが大切にしているのは、防災を特別なものにせず日常と結びつけ、世代や立場を超えて「自分のまちを守る」意識を広げることです。市民一人ひとりの参加と交流から生まれる絆が、安心で誇りある茅ヶ崎の未来につながると思っております。

 是非多くの皆様に参加していただきたいと思っておりますので、ご来場をお待ちしております。

(上)決勝で放った3塁打。(下)試合前にフェアプレー宣言をした橋口さん=家族提供

女子学童軟式野球 橋口綺音さん 主将で躍動 県選抜を全国準Vに導く

 岡山県で8月に行われた「NPBガールズトーナメント2025全日本女子学童軟式野球大会」で、県選抜チーム「YAMAYURI」(ヤマユリ)が準優勝した。茅ヶ崎市立茅ヶ崎小学校で活動する「新町グリーンファイターズ」と女子学童チーム「アザレア」に所属する橋口綺音さん(茅ヶ崎小6年)は同チームの主将を務め、バットでも快進撃をけん引した。

 橋口さんは2、3回戦に先発出場。「守備から流れをつくり攻撃でどんどん点を取ろう」と積極的に臨んだが、力みからか4打数3三振。しかしベンチスタートとなった準々決勝の埼玉戦では、代打で3塁打を放ち勝利に貢献した。

 決勝の大阪戦でも3点を追う5回、1死から代打で登場すると反撃ののろしを上げる3塁打でチームを鼓舞し、一時は1点差まで詰め寄った。最終回に5点を奪われ試合巧者の大阪に軍配が上がったが、見事準優勝となった。

 「あきらめない、投げ出さない、くじけない、失敗を失敗で終わらせない」を合言葉に、選手一丸となって戦ってきた同チーム。橋口さんは「『県選抜の主将』のプレッシャーは大きかったが、皆が支えてくれて感謝している。私も同じように所属しているチームを支えて優勝を目指したい」と今後の目標を見据えた。

「家族全員で頑張った」

 応援に駆けつけた父の隼人さんは「親としては『チームは準優勝だったが、主将としては優勝だよ、よく頑張った』と言ってあげたい」と労いの言葉を掛けた。ヤマユリの保護者会長を務めた母の翔子さんは「家族全員で頑張り抜いた大会だった」と振り返った。

東日本大会に出場したメンバー=提供

三丸ミニさーかす全国へ 東日本小中学生ダンスコン

 茅ヶ崎市十間坂のダンススタジオB・エキサイティングに所属する「三丸ミニさーかす」が、8月17日に相模原市で開催された第13回全日本小中学生ダンスコンクール東日本大会の中学生部門オープン参加の部に出場し、金賞を受賞した。あわせて10月11日に開催される全国大会への出場も決めた。

試練乗り越え金

 ヒップホップやロックなど現代的ダンスを対象とした同大会。チームには磯崎桃花さん(15)、井上樹里さん(14)、内村理央さん(14)、磯野唯香さん(11)、吉田彩花さん(12)、今本智崇さん(12)の6人が所属する。

 東日本大会では「チアフル」をテーマに大塚愛さんの『さくらんぼ』に乗せて演技。リーダーの磯崎さんは「曲の明るさ、楽しさを表現できるように、表情にもこだわった」と話す。実は細かいミスが出て「落ち込んでいた」そうで、表彰式で金賞が告げられた時には「思わず涙が出た」と振り返る。

 今回のチームはダンス歴9年目の磯崎さん、6年目の井上さん以外のメンバーはダンス歴3〜5年で実力にもばらつきがあるという。「キャリアに差があると、同じ技でもスピードやキレに違いが出てしまい、演技が揃っていないように見えてしまう」と指導する三丸美香さん。そのため細部にまでこだわった練習が続いた。

 さらに東日本大会の1カ月前に吉田さんが負傷し、出場できないことに。そのため直前で5人用に演技構成を変更したという。様々な試練があっただけに「全国大会に行けることになってうれしい」と井上さん。

 全国大会では再び6人のメンバーが揃う。磯崎さんは「予選も含めて、全員が納得いく演技がまだできていない。全国で力を出し切って終わりたい」と話している。

段ボールベッドの組み立ても体験した=提供

公民館でお泊まり体験 小中生のボランティア事業

 茅ヶ崎市立香川公民館で8月24日から25日にかけて、地域の子どもたちによる「お泊まり体験」が行われた。

 これは小学3年生から中学生までの子どもたちが、福祉や環境、防災、平和、まちづくりなど、自ら選んだテーマについて1年間かけて実際に体験し、学習する同館の主催事業「レッツ!トライ‼ボランティア‼」の一環として行われたもの。今年は9人の「子ども実行委員」が活動しており、うち5人が昨年度から参加しているメンバーという。

 今回子どもたちは、平和学習として茅ヶ崎と戦争の関わりについて市民ボランティアから話を聞いたほか、断水でトイレの水が流れない時の対処法や公民館の防災用パーテーション、ベッドを組み立て、実際に一晩過ごし、朝食も防災食を食べる、などの防災学習を行なった。段ボールベッドの組み立てでは「2〜3人が乗っても壊れなくてすごい」といった感想が聞かれた。また、2日目には近隣の保育園を訪問し、子どもたちと一緒に遊ぶ体験も行った。

 松下晃久館長は「子どもたちには3月の公民館まつりで成果を発表してもらっているが、1年間の成長に驚かされている。地域の中で子どもたちを育てる環境づくりに貢献できたら」と話す。

「卒業生」も参加

 この事業は2010年度、市民提案の形でスタートし、13年度から現在の名称で行われている。特徴の一つが、サポートする「大人メンバー」に多くの卒業生が参加していること。今年から大人メンバーになった大学生の花井きららさんもそうした1人で「自分が子どもの頃、友だちと地域のために活動できることがとても楽しく、またみんなをひっぱてくれるお兄さんお姉さんが憧れだった。今、保育士や小学校教諭を目指していることもあり、子どもたちと一緒に成長していきたい」と話していた。

ジェイズ秋祭り

 ジェイズ秋祭りが9月15日(月・祝)、やまのうえパーク(茅ヶ崎市赤羽根3788の1)で開催される。午後3時〜8時頃の予定。雨天時は23日(火・祝)に順延。カラオケ大会や盆踊り、チアダンスの披露など。

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(上)展示作品とともに笑顔のミホリッチさん(右)と林さん。(下)中庭に展示された空想のオブジェ

クロアチア人芸術家 茅ヶ崎で作品展示 万博発表前 地域とも交流

 クロアチア人のビジュアルアーティスト、マルティナ・ミホリッチさんが初来日し、8月29日・30日に茅ヶ崎市中海岸の企画ギャラリー「クリエイティブ・スペース・ハヤシ」で展覧会が開催された。大阪・関西万博2025で作品を発表するのに先駆けて行われたもので、展覧会とともに開かれたレセプションでは地域の美術ファンとも交流した。

 ミホリッチさんは自然、神話、科学技術を融合した創作活動を展開するビジュアルアーティスト。近年の作品では生活の身近な小さなモノを集めて撮影し、アニメーションなどの映像に転換しながら、独自の宇宙観を表現している。

 先行公開されたのは、スマートフォンやタブレット、スクリーン、プロジェクションなど複数のデジタルフォーマットを組み合わせた映像インスタレーション(場所や空間全体を作品として表現するアート)を音とともに立体的に表現した作品。関西万博の「いのちの遊び場 クラゲ館」では2日に発表された。

 先行公開に至ったのは、同所を主宰する林美砂さんと万博・クロアチア館の館長であるエドワード・片山・トゥリプコヴィッチさんとの縁がきっかけ。トゥリプコヴィッチさんが茅ヶ崎での公開を要請したのを林さんが快諾したことから実現した。

 林さんは過去にも、独自性の強いナイーブアートの巨匠とされるクロアチア人アーティスト、イワン・ラツコヴィッチさんの展示会を開催している。自身もクロアチアを数度訪問し1年ほど暮らしていた時期もあるという。林さんは「これまでの経験からクロアチアと日本をつなぐ活動を一層意識するようになった。こうした経緯がミホリッチさんとの交流にもつながっている」と話す。

 茅ヶ崎での公開を受け、ミホリッチさんは「タイトな中での開催となったが、とても満足しているし、たくさんの茅ヶ崎の人たちにも出会えた。また茅ヶ崎で開催できたら」と次回への意欲を見せている。

木札で祭りの安全願う 柳島在住の永野さんが制作

 例大祭が各地域で開催される中、縁起物の木札作りに励むのが、茅ヶ崎市柳島にアトリエを構える永野良雄さん(74)。9月14日(日)に行われる柳島八幡宮の例大祭では、開催実行委員の知人が永野さんの木札を首にかけ、「安全第一」を念頭に祭りに臨むという。

 木札とは木材の板(札)に文字を書いたり刻んだりしたもので、災難から守ってくれる縁起物といわれている。

 永野さんは約10年前から木札作りに励んでいたが、コロナ禍で制作を休止していた。そうした中、知人から今年久々に依頼を受け、再び制作を開始。東京浅草の浅草寺の露店に出向きデザインなどを研究した。併せて「湘南、茅ヶ崎らしさをアレンジしたい」と考え、浜降祭に着目。神輿がケヤキで作られていることから良質なケヤキとともに、桑の木も手に入れ制作に取り掛かった。

 工程では、昇降盤や電動のこぎりで木材をカットし、ペーパーで研磨して形を調整。その上で焼きペンを使って江戸文字で名前を彫っていく。紐にはアクセントとして玉飾りを付け加えたという。「書体やイメージを整理するのに時間がかかったが、決まったらすぐに完成させた」と振り返る。

 木札作りは浜降祭や例大祭などの祭りの安全を祈願し、今後も取り組む考え。「運営する実行委員の皆さんは大変。その人たちのために作り続けていきたい」と話す。

 永野さんは小学生の頃に凧揚げや大山ゴマで遊んでいた時の楽しさが忘れられず、趣味として自分で作るように。30代で制作が本格化すると40代からはアトリエを構えた。依頼を受けてから制作するスタイルで、主に和凧や創作コマ作りを行っている。

萩の見頃に合わせて開催(写真は昨年)=提供

萩桜会 恒例の萩まつり 20日、向田緑地で

 「第12回ふるさとふれあい萩まつり」が9月20日(土)、萩園向田緑地(小出川萩園橋下流50m付近)で開催される。午前10時から午後2時まで。雨天時は21日(日)に順延。

 「50年先の子どもたちに桜並木や豊かな自然を引き継ごう」と活動しているNPO法人萩桜会(小島勝己理事長)が、萩の花の見ごろに合わせて開催しているもの。

 当日は祭囃子や子どもエアロビクス、民謡、フラダンス等が披露されるほか、野菜やくし団子、焼きそば、クッキー、焼き魚、フランクフルトが販売される。またキッチンカーの出店も。

 主催者は「駐車場はないので徒歩やバスで来場してください」と呼びかけている。

 問い合わせは同会・小島さん【携帯電話】090・2424・9895へ。

(上)ひと際目を引いたキャンドルトワイライト(下)広域からも参加者が集まったストリートピアノ=7月、サザンビーチちがさき

サザンビーチフェスタ 節目の20回も盛大に 7500人が来場

 今年で20回目を迎えた光と音の祭典「サザンビーチフェスタ2025」が7月26日にサザンビーチちがさきで開催され、延べ7500人が来場し盛況を見せた。

 「LOVE & PRIDE 〜波・音・光 〜」をテーマに、夜のビーチの魅力を楽しんでもらおうと始まった夏の恒例イベント。

 一般参加型のストリートピアノには埼玉県、東京都をはじめ広域から37人(うち茅ヶ崎市在住は23人)が参加し、会場を大いに盛り上げていた。社会福祉法人翔の会の施設で作られた2千個のキャンドルとカラーサーチライトによる、「浜辺のキャンドルトワイライト」のほか、竹灯りオブジェを配置して幻想的に演出する「烏帽子岩ライトアップ+竹灯りトワイライト」も観客の目を楽しませていた。

 節目の開催を受け、実行委員長の亀井泰人さんは「今年もサブテーマである『波・音・光』にこだわり、多くの人たちに茅ヶ崎の夜のビーチを楽しんでもらえたのでは。とりわけ、波打ち際のストリートピアノは広域からたくさんの人に参加していただいた。烏帽子岩のライトアップに続く、新たな名物に育ちつつある」と喜びを示した。

ハーモニカ・ピアノの協演 10月5日 市民文化会館

 茅ヶ崎市在住のクロマチック・ハーモニカ奏者、榎本浩美さん=人物風土記で紹介=が主催する「秋のコンサート」が10月5日(日)、茅ヶ崎市民文化会館で開催される。入場無料で、午後2時開演(1時30分開場)。

 ピアノの石井滋子さんと共に、「ふるさとの四季」「カルメン・ファンタジー」などを演奏する。申し込み・問い合わせは榎本さん【携帯電話】090・1655・4273またはメールhiromi.e.harmonica@gmail.comへ。

子どもを指導する祖父江さん(上)と参加者

小学生がゴルフ体験 県内出身女性プロが企画

 誰でもゴルフが体験できるように用具やルールが工夫された「スナッグゴルフ」の体験会が8月25日、スリーハンドレッドクラブ(茅ヶ崎市甘沼)で開催された。

 これは茅ヶ崎市在住のプロゴルファー祖父江歩さんら、神奈川県内出身の女性プロが中心となって発足したプロジェクト「MASTゴルフ」が企画したもの。M=まなぶ A=あそぶ S=そだてる T=たのしむの頭文字を取っているという。

 この日は市内在住の小学生40人が参加。子どもたちは祖父江さんらプロ選手からスイングの基本を学んだり、的当てや実際のコースに出てゲームを楽しんだ。

 祖父江さんは「回を重ねるごとに参加する子どもたちが増え、手ごたえを感じている。このイベントが子どもたちがゴルフを始めるきっかけとなればうれしい」と話していた。

見ごろを迎えた彼岸花の様うす=提供

彼岸花まつり 今年も 9月27日 小出川沿いで

 9月下旬から10月上旬に見ごろを迎える彼岸花の開花に合わせて9月27日(土)、「第18回小出川彼岸花まつり」が開催される。午前10時から午後3時。少雨決行、雨天順延。小出川彼岸花団体協議会の主催。

 会場は小出川沿いの大黒橋から寒川町青少年広場までの3Km。両川岸に咲く彼岸花を見ながら散策を楽しめるほか、天気の良い日には、遠くに富士山や丹沢山系も望めるという。藤沢市の遠藤会場と打戻会場、寒川町のおおぞう会場では地元野菜などが販売される模擬店も出店するほか、スタンプラリーも実施。各会場に加え新道橋下流の第2仮設橋の計4カ所のポイントを巡ると、先着600人に景品が贈られる(1家族2点まで)。

 詳細は、寒川町観光協会のホームページで確認を。問い合わせは同観光協会【電話】0467・75・9051へ。

インクルーシブ移動遊園地がやってくる! 9月13日 茅ヶ崎総合体育館

 誰もが楽しめるインクルーシブ移動遊園地がやってくる-。「ともいきゆうえんち」が9月13日(土)、茅ヶ崎市総合体育館で開催される。午前10時から午後4時。神奈川県と茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団の共催。

 障害の程度に関わらず、誰もが一緒に楽しめるイベント。あそびゾーン(第一体育室)では、横になって乗れるブランコやクッショントンネルなどの遊具、空気で膨らませたやわらかい2種類のトランポリンで遊べる。子どもと大人が一緒に乗車できるペダルゴーカートなどの福祉機器のほか、エンジンを始動せずにバイクの振動やエンジン音などを体感できるインクルーシブなバイクの乗車体験もできる。

 世界ゆるスポーツ協会公式種目の「くつしたまいれ」、横浜ゆるスポーツ協会オリジナル種目「トライトレイン」のゆるスポーツも展開。障害に配慮したコントローラーを用意し、障害のあるeスポーツプレイヤーとの対戦や来場者同士の交流を楽しむことができるeスポーツ体験も。

 多目的室に設置されたゆったりゾーンでは、メインフロアと離れた空間で、ゆったりとくつろぎながら、光の刺激を楽しむことができる。柔剣道場のまったりゾーンには、車いす利用者が利用しやすいよう机や椅子を用意し、座ったり寝転がったりして休憩できる畳敷きスペースも設置。読む・見るだけでなく、触ってきいて楽しめるインクルーシブ図書も楽しめる。ロビーの交流ゾーンには物販ブースを設置。近隣小学校の有志プロジェクト「ちがさKID'S」による駄菓子屋、茅ヶ崎市社会福祉事業団による野菜や小物の販売、茅ヶ崎支援学校の活動PRも予定。

 詳細は共生推進本部室【電話】045・210・4961、当日は【携帯電話】070・7158・2029。

小出川で冬鳥観察 10月から全4回

 茅ヶ崎市立香川公民館は「小出川で冬鳥ウォッチング」を10月18日(土)、12月13日(土)、1月24日(土)、2月14日(土)の午前10時から正午まで開催する(最終回は午後1時30分から3時30分まで、冬鳥の地図作り)。

 日本野鳥の会職員の萩原洋平さんが、観察方法や図鑑の使い方などを解説。対象は全回参加可能な小学生以上の人(小4以下は保護者同伴)で先着15人。参加費は無料で、双眼鏡のレンタルも可能。参加希望者は9月13日(土)午前9時以降にhttps://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kyouiku/kominkan/kagawa/koza/1062852.htmlから申し込みを。

 詳細は同館【電話】0467・54・1681へ。

茅ヶ崎市勤労市民会館 合同就職説明会&面接会  10月17日 茅ヶ崎市主催 

 茅ヶ崎市勤労市民会館(茅ヶ崎市新栄町13の32)で10月17日(金)、「ちがさき合同就職説明会・面接会」が開催される。午後1時から3時30分まで。

 茅ヶ崎市が主催し、ハローワーク藤沢と茅ヶ崎市ふるさとハローワーク共催による合同就職説明会と面接会。

 第1部では企業PRタイムを行う。「会社の雰囲気や人間関係」「ある社員の一日」など今回でしか得られない企業の裏側を聞くことができる。第2部では個別相談・面接を実施。興味のある企業のブースで面談することができる。

 参加無料で申し込み不要。服装や入退場も自由なので、就職または転職活動をしているなら気軽に参加しては。ただし、会場には駐車場がないため、最寄りの駐車場に止めるか、または公共交通機関を利用して来場を。

 詳細は茅ヶ崎市経済部産業観光課【電話】0467・81・7144へ。

老後を幸福に過ごす講座 9月21日 寒川町民センター

 寒川町民センター(寒川町宮山165)で9月21日(日)、「老後を幸福にする3つの条件」と題した講演会が開催される。午前10時から午前11時30分。参加無料。

 人生の満足度を大きく左右すると言われる「健康」「お金」「人間関係」の3つの条件をもとに、老後の幸福な生き方について説明する。

 講師は、多くの大手企業や大学で講師を歴任してきた実績を持つ、ヒューマンライフ研究所代表の原田啓二さん。

 参加対象は町内在住・在勤の人で、定員は30人(先着順)。

 申し込み・問い合わせは同センター【電話】0467・74・2333へ。