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茅ヶ崎・寒川 文化

公開日:2025.09.12

クロアチア人芸術家
茅ヶ崎で作品展示
万博発表前 地域とも交流

  • (上)展示作品とともに笑顔のミホリッチさん(右)と林さん。(下)中庭に展示された空想のオブジェ

 クロアチア人のビジュアルアーティスト、マルティナ・ミホリッチさんが初来日し、8月29日・30日に茅ヶ崎市中海岸の企画ギャラリー「クリエイティブ・スペース・ハヤシ」で展覧会が開催された。大阪・関西万博2025で作品を発表するのに先駆けて行われたもので、展覧会とともに開かれたレセプションでは地域の美術ファンとも交流した。

 ミホリッチさんは自然、神話、科学技術を融合した創作活動を展開するビジュアルアーティスト。近年の作品では生活の身近な小さなモノを集めて撮影し、アニメーションなどの映像に転換しながら、独自の宇宙観を表現している。

 先行公開されたのは、スマートフォンやタブレット、スクリーン、プロジェクションなど複数のデジタルフォーマットを組み合わせた映像インスタレーション(場所や空間全体を作品として表現するアート)を音とともに立体的に表現した作品。関西万博の「いのちの遊び場 クラゲ館」では2日に発表された。

 先行公開に至ったのは、同所を主宰する林美砂さんと万博・クロアチア館の館長であるエドワード・片山・トゥリプコヴィッチさんとの縁がきっかけ。トゥリプコヴィッチさんが茅ヶ崎での公開を要請したのを林さんが快諾したことから実現した。

 林さんは過去にも、独自性の強いナイーブアートの巨匠とされるクロアチア人アーティスト、イワン・ラツコヴィッチさんの展示会を開催している。自身もクロアチアを数度訪問し1年ほど暮らしていた時期もあるという。林さんは「これまでの経験からクロアチアと日本をつなぐ活動を一層意識するようになった。こうした経緯がミホリッチさんとの交流にもつながっている」と話す。

 茅ヶ崎での公開を受け、ミホリッチさんは「タイトな中での開催となったが、とても満足しているし、たくさんの茅ヶ崎の人たちにも出会えた。また茅ヶ崎で開催できたら」と次回への意欲を見せている。

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