多摩区・麻生区版【9月26日(金)号】

9月の「老人週間」 市内最高齢は109歳女性 80代女性の3割が独居

 9月15日の「老人の日」から21日までは「老人週間」で、9月は「認知症月間」。川崎市は人口構成で「若い都市」だが、今後は高齢化率の上昇が見込まれる。各種データから、市内の高齢者事情を読み解いた。

 市によると、9月1日時点の市内の最高齢者は川崎区在住の109歳の女性。男女別のご長寿番付では、女性が【2】宮前区在住の108歳【3】川崎区在住の108歳と続き、男性が【1】中原区在住の108歳【2】多摩区在住の108歳【3】高津区在住の105歳となった。

 1日時点の100歳以上の高齢者は776人で、男女別では男性が107人、女性が669人と女性が圧倒的に多い。さらに今年度内に100歳を迎える人364人の内訳でも男性63人、女性301人と、女性が男性の5倍近い。

2割が一人暮らし

 市が今年4月にまとめた「市高齢者施策状況」では、2024年10月1日時点の高齢者人口は32万117人で、総人口に占める高齢化率は全国平均(29・2%)より大幅に低い20・63%。高齢化率が高い地区は麻生区で25・20%、低い地区は中原区で15・74%だった。

 また22年度の「市高齢者実態調査」によれば、「一般高齢者」の約2割が一人暮らし世帯で、80歳以上の女性に限ると約3割だった。日常生活に関して「自分一人でできること・できないこと」を尋ねた設問では、「バスや電車を使った外出」や「日用品の買い物」で約9割が「できる」と答えたが、自転車の運転は「できる」が45・2%、「車・バイクの運転」では35・2%と、公共交通機関の重要性を物語る。

 一方で「若い人に自分から話しかけること」や「友人との交際」に関して6〜7割が「できる」と答え、積極的な市民性をうかがわせた。

 市は高齢者福祉の総合計画「第9期かわさきいきいき長寿プラン」に従い、包括的な支援体制づくりに取り組んでいる。

モルモットをチェックする獣医師会理事

川崎市獣医師会 小学校に動物貸し出しへ 市内4校で今秋試行

 小学校でのウサギやニワトリの飼育が減少しつつある中、川崎市獣医師会(木村真治会長)が命の大切さを学んでほしいと、モルモットのホスティング(貸し出し)事業に取り組む。今秋から東住吉小、上丸子小、鷺沼小、上作延小の4校をモデル校として実施する。

命の尊さ学んで

 学校飼育動物を巡っては、猛暑下での動物の体調管理、においや鳴き声の問題、教職員の負担軽減などが減少の理由に挙げられる。

 市教育委員会が2020年度に小学校飼育状況のアンケートを実施したところ、動物を飼育している小学校が114校中、64校と回答。25年度は115校中、29校にまで半減した。

 こうした中、市獣医師会は昨夏から、夏休みや冬休みの期間中、動物愛護の観点から学校飼育の一時預かりの取り組みを開始。一方で子どもたちに命の尊さを学ぶ機会をつくる必要性を痛感し、モルモットのホスティング事業の実施を決めた。同様の事業は愛知県などで行われているが、神奈川県内では初とみられる。モルモットはウサギに比べて体が一回り小さく、室内飼育ができるメリットがあるという。

 今回取り組むホスティング事業では、モルモットと飼育ゲージ、エサ代は獣医師会が負担。「貸し出しにすることで学校側はいつでも返却でき、学校や教員側が状況に応じた対応が可能となる。獣医師会が所有することで、定期的に学校を訪問して健康チェックを行うことができる」と木村会長。専務理事の岩佐保宏さんは「モルモットの寿命が6年程度であることから子どもたちの入学から卒業まで一緒に過ごすことができるとの期待もあり、ハムスターよりもモルモットが最適と考えた」と説明する。

 モデル校となる鷺沼小学校では昨夏に2匹のウサギが亡くなったことで飼育委員会の子どもたちの精神的負担もあったという。新たなウサギの購入を検討していたところ、同会からモデル校の依頼があった。小林美代校長は「アレルギー対策や飼育場所の確保などの課題はあるが、多くの児童の笑顔につながれば」と期待を寄せる。

宮前区役所の窓ガラスをキャンバスに絵を描くなど市内外でアート活動を展開している Keppyさん(本名:武藤慧子) 多摩区在住 37歳

楽しさ喜びを表現したい

 ○…宮前区の車座集会で、会場の区役所2階のロビーから見える窓ガラスに即興で絵を描いた。アートをテーマに区内のアーティストが意見を交わす間、学生時代からライブペインターとして活動してきた経験を活かしパフォーマンスを披露。「まちと区役所がつながる」という思いから、区の花であるコスモスや緑豊かな街並みを、希望の光が包み込むような温かい絵で表現した。

 ○…子どもの頃から絵を描くことが好きで、チラシの裏に夢中で描いていたという。絵を描く面白さを子どもたちに伝えたいと大学で教員免許を取得し、市内の中学校で美術教員を約10年務めた。出産を機に「絵描き」として独立。学生時代のあだ名「Keppy(ケッピー)」を愛称に活動をスタート。カラフルで温かみのある絵柄が特徴的で、店舗の壁画やロゴイラストなど手掛け、イベントでは顔や腕などに描くボディペイントなども行う。南生田のカフェなど多摩区内でも活動を展開している。

 ○…独立後は「楽しさ喜びを表現したい」と心がけてきた。あるイベントで子どもにイルカのボディペイントをしたことがあった。洗えば消えてしまう絵だが、3年後にその子から声をかけられた。「楽しい思い出だったのだと思う。忘れないで覚えてくれたことが驚きで、絵のもつ力を感じた」と印象深い。

 ○…大学時代はバックパッカーとして世界20カ国以上を旅し、その経験が縁となりネパールで美術教員を務めたことも。現在は、7歳と4歳の2人の子育てに奮闘する傍ら、今年から現代美術家のアシスタントの活動もはじめ、新たな目標ができた。「今までやっていなかったけど、自分の描いた作品を買ってもらう。いつかできたら」と目を細めた。

仕事の内容などについて講師が説明

白鳥中でキャリア教育 「職」を知り、自分を見つめる プロが生徒に職業講話

 麻生区の白鳥中学校(千葉葉子校長)で9月5日、「職業講話」が行われた。さまざまな職業の社会人を講師に迎え、仕事の紹介ややりがい、自身のキャリアなどの内容を軸に授業を展開。生徒は、各方面で活躍するプロフェッショナルの話に聴き入った。

 片平こども文化センターで開かれている「寺子屋しらとり」の実施団体、NPO法人Unlimited(瀬尾健一理事長)が呼びかけ、同校の2年生がキャリア教育に注力していたことから実施に至った。当日は、保育士、農家、ゲームクリエイター、フリーアナウンサー、美容師、国際協力師、広告プロデューサー、フードコーディネーター、保険コーディネーターの9組が、9つの教室でそれぞれ登壇。生徒約240人が分かれて各教室で50分間、講話に耳を傾けた。

 「子どもと遊ぶだけではない。覚悟を持って、子どもの命、子どもの未来を守る仕事」。多摩区で保育士として働く大田明日真さんは熱を込めて講義。「子どもの成長の手助けができたときはとてもうれしい」と嬉々として述べ、「自分の『好き』や『得意』をたくさん見つけて」と生徒へ語りかけた。麻生区在住で広告プロデューサーのグスタヴィッチむつみさんは、コミュニケーション能力の必要性について生徒から問われると、「私の周りにはシャイで人見知りな人も多い」と明かし、「チームで仕事をするので、皆の話をよく聞いて、チームが心地よく仕事をできるよう察知する能力は必要。きちんとチームのことを考えられれば大丈夫」と答えた。

 生徒はそれぞれ「保育士は保護者が安心して子どもを預けられるようサポートする素晴らしい仕事だと思った」「広告プロデューサーは多くの人と協力して仕事をするので、人とのつながりを大切にしていることがわかった。学校生活でも生かしていきたい」などと感想を述べた。

 「多感な時期に、自分の生き方をさまざまな視点で考える貴重な機会となった」と千葉校長。同法人の瀬尾理事長は「こういう自分になりたい、というのが少しでも明確になれば、日々の学びが変わる。講師がキャリアについてどう意思決定したのかを生徒が知り、自分ごととして見つめてもらえたら」と話した。

登戸駅で啓発グッズを配布する阿部華也子さん

阿部華也子アナウンサー 多摩警察署一日署長に 交通事故防止を呼びかけ

 秋の全国交通安全運動(9月21日〜30日)にあわせて9月22日、フリーアナウンサーの阿部華也子さんが多摩警察署の一日警察署長を務め、交通事故防止を訴えた。

 反射材を活用して歩行者・二輪車の事故防止、飲酒運転根絶を呼びかける多摩区交通安全対策協議会(濃沼健夫会長)によるキャンペーン。多摩区総合庁舎で竹内洋一署長から一日署長を委嘱された阿部さんは、庁舎前でオープンカーに乗り、向ヶ丘遊園駅や登戸駅周辺をパレード。集まった多くの地域住民やファンに向けて手を振り、笑顔を見せた。

 登戸駅ペデストリアンデッキでは「私自身が交通安全の意識を高めるとともに、皆さんご自身や周りの方の安全を守っていただくために呼びかけていきたい。反射材で事故をなくそう」とあいさつし、駅利用者らに反射材などを手渡した。

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麻生区を歩こう 11月2日に運動イベント

 麻生区や周辺地域の寺社などを巡る「あさお区歩け歩け運動」が11月2日(日)に行われる。麻生区スポーツ推進委員会主催。午前9時から午後3時頃。鶴川駅から薬師池公園方面を歩く予定。参加無料。申込み定員70人。10月14日(火)締切。

 申込み方法など詳細は麻生区地域振興課【電話】044・965・5370。

緑化かわさきフェア 経済効果は89億円 公式記録まとまる

 川崎市制100周年を象徴する事業として開催した「第41回全国都市緑化かわさきフェア」(かわさきフェア)の全容をデータと写真で記録した公式記録を、川崎市がまとめた。計53日間の祭典がもたらした経済効果や波及効果なども分析、総括している。

 1983年から続く都市緑化フェアで初めて、かわさきフェアは2024年秋と25年春の2期制で開催された。市の公式記録によれば、来場者数は約162万人で、秋開催(24年10月19日〜11月17日)の30日間の来場者数は約94万人、春開催(25年3月22日〜4月13日)の23日間の来場者数は約68万人だった。

 主要会場の来場者数は、富士見公園(川崎区)は計71万5千人、等々力緑地(中原区)は約60万4千人、生田緑地(多摩区)は約30万4千人。年齢別では、秋開催は50代以上の世代が過半数を占めた一方で、春開催は10歳未満を含む40代以下の世代が52%だった。来場者の居住地は秋も春も川崎市内が6割以上で、神奈川県内(市を除く)は3割弱だった。

「地域経済が活性化」

 「かわさきフェア実行委員会」の経費(予算ベース)は約25億円。一方で、来場者への調査結果から算出した消費額などから推計した神奈川県内への経済波及効果は計135・2億円だった。このうち川崎市内への波及効果は88・7億円で、「直接効果」は69・4億円、直接効果を受け経済活動が活性化するなどの「間接効果」は19・3億円と推計。公式記録では、フェア開催が県内や市内に経済波及効果をもたらし、「地域経済の活性化に大きく貢献した」と総括している。

 市はかわさきフェアの開催にあたり、「みどりで、つなげる。みんなが、つながる。」をテーマに掲げ、多くの市民が自然と関わる機会を創出し、緑を通じたコミュニティーの活性化を目指した。市内170の市立小中学校・特別支援学校全てで花苗づくりの取り組みを実施し、枯れた花摘みなどを支えた市民ボランティアは大学生や高校生を含む458人だった。会場やネットで実施した来場者アンケートでは、フェアを通じて「花やみどり、自然への関心が高まったか」との質問に「高まった」「やや高まった」と答えた人は、秋も春も9割近かった。

 市の担当者は「緑を通してさまざまな形で地域に関われることを、フェアで多くの方に感じていただけた。ボランティアの方々が新たな活動を始めるなど、継続的な動きも生まれている。何をレガシーとして残せるか、今後の取り組みも大切」と話している。

 公式記録は市の公式ウェブサイトのほか、各区役所などで閲覧することができる。

戦中の記憶を語ってくれた鈴木さん

高津区溝口在住 鈴木穆さん(88) 戦後80年 戦禍の記憶【13】 祖母の胸で、震え止まらず 「弾丸は小川に突き刺さった」

 未だに時折、悪夢を見るほど、太平洋戦争の記憶は深く脳裏に刻まれている。

 1943年に高津国民学校(現・川崎市立高津小学校)に入学。戦局が厳しくなり、1944年8月に3年生以上の集団強制疎開が始まった。地方の親戚や知り合いの家に疎開できる子どもを除き、神奈川県中郡高部屋村日向の浄発願寺(3、4年生)と、石雲寺(5、6年生)に集団疎開した。当日、校舎の廊下で集団疎開に出発する同級生を見送った後、上の兄が疎開していた母の実家である港北区網島に縁故疎開した。だが疎開したその日の夜、近くの軍事工場安立電気を狙った爆弾が落ちた。「物凄い爆風と火が裏山を覆い、襲い掛かってきた。真っ赤になった爆風が障子をなぎ倒して私をめがけて飛んできて、まるで地獄絵図を見るようだった」。

 どうにか防空壕に飛び込んだものの震えが収まらず、祖母の胸に抱きかかえられながら、その祖母が懸命に唱える御題目をただ、聞いていた。

 後に発行された『港北区史』に「戦争と新田地区」の項で「太平洋戦争で戦災を蒙った農家が新田地区でもかなりある。新吉田は、六間坂に爆弾が落ち死者が出た。板倉清次、八城三郎、藤沢泰晴家等で焼夷弾で焼かれた家である」とあり、その日がまさに縁故疎開初日の夜でもあった。

 翌朝、兄と一緒に新田小学校に行ったが、校門をくぐった所で空襲警報が鳴り響き、帰宅を余儀なくされた。

 新田小からの帰路、兄と2人で鶴見川の土手を歩いている時、北上してきたグラマン戦闘機が「ダダダダッ」という大きな銃声と共に機銃掃射を行ってきた。とっさに近くの小川に飛び降りて避けたが「弾丸はビュンビュンと小川に突き刺さった」、そんな感覚があった。

 起き上がって前を見ると、グラマン戦闘機のパイロット米兵がこちらを振り返った顔があった。「もし、あの弾が当たっていたら、2人とも命がなかっただろう」と直感した。

 それから80年。生きながらえた今こそ声を大にして叫びたいことがある。「二度と戦争はすべきでない。如何なる理由があろうとも、戦争は反対である」と。

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今年で戦後80年。体験者が年々減少し、戦争の記憶が風化しつつある。当事者の記憶を後世に残すとともに平和の意義について考える。不定期で連載。

福祉クラブ生協 柿生駅前でふくしまつり 10月5日に開催

 福祉クラブ生活協同組合は、10月5日(日)に柿生駅南口改札前で第30回「ふくしまつり」を開催する。

 「未来をつくる・ともにつくる」をテーマに、地域の助け合いを広げるチャリティーイベント。会場では同組合が扱うミサワ食品の菓子と市販品の食べ比べや、ジャムやジュースの試食・試飲、販売のほか、ミニバザーを予定。収益金は、高齢者や障害者の外出支援に活用される福祉車両の導入などに充てられる。

 時間は午前10時30分から午後0時30分まで。問い合わせは同組合【電話】045・547・1400。

実行委員長の木村さん(左)と副委員長の藤岡さん

麻生総合高校 「3学年で」最後の文化祭 新たな一歩 つなぐ

 県立麻生総合高校(麻生区片平)で9月5日と6日、3学年が揃う最後の文化祭が開催された。

 横浜市の県立田奈高校との統合・再編で新設校の開校が決まっており、同校では次年度以降の新入生の募集を停止した。「この校舎で、3学年で文化祭を作ることができるのは今回が最後。皆に楽しんでほしかった」と話すのは、実行委員長を務めた木村蘭さん(3年)。クラスメイトで副委員長の藤岡璃莉果さんと共に、中心となって準備を進めてきた。

 「文化祭で絆を深めてほしい」と、クラスごとに行う企画では「コンセプトを大事に」というテーマを設け、スライドを作り全校生徒に説明した。「先生からではなく、生徒である自分から発信することで響くものもある。伝え方はすごく考えた」と木村さん。当日は、各クラスで「ホラー」や「平成レトロ」などコンセプトを決めた模擬店やゲーム、縁日などが出揃い、楽しむ生徒たちの姿が見られた。「地域の方に恩返しを」と、園芸同好会では栽培した野菜を使ったラーメンを販売するなど趣向を凝らした企画が並んだ。

 「年々人数が減ってしまうので、特に1年生には思いきり楽しんでほしかった」と藤岡さん。木村さんは「その代にしかできないことがきっとある。新しい形を見つけてほしい」と後輩にエールを送った。文化祭担当の上島礼子教諭は「来年以降の開催の形も皆で考えていきたい」と話した。

「ぜひご来場を!」と実行委員ら

白山愛児園 「感謝と笑顔の一日に」 10月25日 まつり開催

 麻生区の児童養護施設「白山愛児園」は、10月25日(土)に第9回白山愛児園まつりを開催する。

 「ありがとうと楽しいがあふれる一日を」をテーマに、地域への感謝を伝えようと園を上げて行う一大イベント。焼きそばやたい焼き、飲み物などの飲食ブースのほか、くじ引きやスーパーボールすくいなどのゲームコーナー、園の子どもたちによる出店もある。地元アイドルやプロレス、バンド、和太鼓のステージも。「日頃お世話になっている地域の方に楽しんでもらえたら」と担当者は話している。

 時間は午前10時から午後2時まで。会場は同園(麻生区白山1の1の5)。公共交通機関の利用を。問合せは【電話】︎044・712・4071。

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クラシックコンサート 「水」の演奏で潤いを 10月15日、ミューザ川崎で

 水源地の足柄と川崎をつなぐ「水」をテーマにしたクラシックコンサートが10月15日(水)、ミューザ川崎シンフォニーホール・音楽工房市民交流室で開催される。

 コンサートは「あしがらと川崎を結ぶ懸け橋」と題し、洗足学園音楽大学の卒業生らが中心となり、音楽を通した地域活性を目的に企画。表現力豊かなソプラノ歌手・橋本京子さん、ショパン国立音楽大学研究科修了のピアニスト・小澤由美さん、洗足学園音楽大学大学院修了のピアニスト・西垣亜由子さんら実力派が出演。弦楽四重奏「Quartet Lilas」や、県コンクールのピアノ部門で特選を受賞した小3の野津山日奈子さんら、若き才能も彩りを添える。主催する金太郎ムジカファミリーは「水の情景が目に浮かぶような演奏プログラムを、ぜひ楽しんで」と呼びかけている。

 開演は午後5時(4時30分開場)。チケットは全席自由、一般前売り3000円、学生1500円、当日券3500円。

(問)金太郎ムジカファミリー事務局【メール】kintaro.mf@gmail.com

里山こどもクラブ 見つけよう麻生の自然 全4回の講座 参加者募集

 「里山フォーラムin麻生」と麻生区は、10月から全4回の日程で自然体験プログラム「あさお里山こどもクラブ」を開講する。

 麻生区内の小学2年生以上と保護者18組を対象に、地元の自然を発見し、魅力を体感する講座。全て日曜日で、10月19日は植物や虫の生きる知恵を学ぶ。11月2日は木や竹で遊び、16日は身近な植物探し、12月7日は柿生の里で里山作業などを楽しむ。原則午前10時〜正午。現地集合解散。要申込みで10月12日(日)午後5時締切。応募多数の場合は抽選。無料(保険料など各回1人200円)。参加希望者は「あさお里山こどもクラブ」で検索し、麻生区のウェブサイトから申し込みを。

 詳細・問い合わせは石井さん【携帯電話】070・6426・6123。

川崎ブレイブサンダース キャリア教育の教材贈呈 市内119校の全児童に

 男子プロバスケットボールリーグ1部の「川崎ブレイブサンダース」(川崎BT)が、川崎市内の子どもたちのキャリア教育向けのノート型副教材を開発し、市立小学校と特別支援学校の全119校の5年生と6年生に贈呈した。9月18日には下小田中小学校(中原区)で贈呈式が開かれ、福田紀彦市長は「子どもたちの挑戦を応援する教材。ありがたい」と感謝を述べた。

 川崎市では2016年度から、持続可能な社会の担い手の育成などを目指す独自のキャリア教育を推進している。一方、川崎BTは「バスケの力で街をつくる」をクラブの使命として掲げ、市内の学校や公園でのバスケットゴール設置やボールの寄贈などに取り組んできた。副教材開発もその一環。クラブから市教委に提案し、細部に関して市教委と検討を重ねながら開発したという。

 教材名は「KAWASAKI GLOBAL CHALLENGE NOTE」で、略称「グロチャレノート」。ノートは「なりたい自分になるために」や「未来の自分をつくる」など10種類のカテゴリーに分かれており、各カテゴリーとも川崎BTの選手やスタッフのインタビュー動画を見たうえで、設問に答えたり自分の夢を考えたりする形式だ。

 18日の贈呈式には福田市長のほか、川崎BTの川崎渉社長、ロスコ・アレン選手や飯田遼選手も参加した。両選手がノートを児童に手渡し、児童代表として同校5年生の清澤志保さんが「自分の未来を考えることができるノートをいただき、とてもうれしい。ありがとうございます」とお礼を述べた。式に臨んだ5年生と6年生に向け、ロスコ選手は「ここまでの道のりを(動画で)話している。みんなの夢につながるとうれしい」と語り、飯田選手は「みんなが好きなものに一生懸命になれるよう、手助けになれば」と話していた。

 ノートは22日から全校で配布され、川崎BTはリーグの公式戦休止期間などに「出張授業」を実施するという。

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第52回川崎みなと祭り 斎藤氏の思い継承 「みなと川崎ここにあり」

 秋の祭典「川崎みなと祭り」が10月11日(土)、12日(日)に「川崎マリエン」(港湾振興会館、川崎区)を主会場に開催される。昨年まで20年間、祭りの実行委員長を務めた元参議院議員の故・斎藤文夫氏の思いを継承し、氏の言葉「みなと川崎ここにあり」を体感できる催しを目指すという。

 戦後ほどない1950年に港湾法が制定され、翌年には川崎港の管理責任者が国から川崎市へと切り替わった。住民と港の結びつきを求める法に基づき、市は川崎市制50周年の74年に第1回「みなと祭り」を開催。当初は川崎駅前でのパネル展示などだったが、埋め立て事業が完成した東扇島地区に92年に川崎マリエンが開館すると、恒例の祭りとして定着した。

 市制100周年事業として開催された昨年の来場者は約17万人。52回目となる今年も、市民参加型のダンスや歌のステージ、ビーチバレー大会、川崎ゆかりの食を楽しめるマルシェ、市内で唯一の砂浜「かわさきの浜」での運動会などのイベントが目白押しだ。今年から実行委員長に就任した高橋哲也・川崎港振興協会会長は「ぜひ多くの方に楽しんでいただきたい」と呼びかける。

「港があるのか」

 祭りの発展を支えた最大の功労者が、2004年から実行委員長を務めた故・斎藤氏だ。市の港湾局長も務めた高橋会長は「先生は市民から『川崎に港があるのか』と聞かれたことに衝撃を受け、市民が港に親しみを持てるよう、尽力されていた」と振り返る。現在、市内の小学生が総合学習などで川崎港を訪れているのはその一例だ。

 みなと祭りに関しても、「家族連れが楽しめるように」と、子どものよさこい踊りコンテストや港のクルーズ船体験などの仕掛けを考案。港湾業界の幅広い協力も得て、04年には6万人だった来場者は約10年で22万人超。市内で最大級のイベントに成長した。

 斎藤氏は折に触れて「みなと川崎ここにあり」と語ったという。高橋会長は「市民と世界に開かれた川崎港のために尽力された先生の思いと功績を未来につなげられるよう、川崎港の関係者と共に継承していく」と話していた。