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多摩区・麻生区 教育

公開日:2025.09.26

白鳥中でキャリア教育
「職」を知り、自分を見つめる
プロが生徒に職業講話

  • 仕事の内容などについて講師が説明

 麻生区の白鳥中学校(千葉葉子校長)で9月5日、「職業講話」が行われた。さまざまな職業の社会人を講師に迎え、仕事の紹介ややりがい、自身のキャリアなどの内容を軸に授業を展開。生徒は、各方面で活躍するプロフェッショナルの話に聴き入った。

 片平こども文化センターで開かれている「寺子屋しらとり」の実施団体、NPO法人Unlimited(瀬尾健一理事長)が呼びかけ、同校の2年生がキャリア教育に注力していたことから実施に至った。当日は、保育士、農家、ゲームクリエイター、フリーアナウンサー、美容師、国際協力師、広告プロデューサー、フードコーディネーター、保険コーディネーターの9組が、9つの教室でそれぞれ登壇。生徒約240人が分かれて各教室で50分間、講話に耳を傾けた。

 「子どもと遊ぶだけではない。覚悟を持って、子どもの命、子どもの未来を守る仕事」。多摩区で保育士として働く大田明日真さんは熱を込めて講義。「子どもの成長の手助けができたときはとてもうれしい」と嬉々として述べ、「自分の『好き』や『得意』をたくさん見つけて」と生徒へ語りかけた。麻生区在住で広告プロデューサーのグスタヴィッチむつみさんは、コミュニケーション能力の必要性について生徒から問われると、「私の周りにはシャイで人見知りな人も多い」と明かし、「チームで仕事をするので、皆の話をよく聞いて、チームが心地よく仕事をできるよう察知する能力は必要。きちんとチームのことを考えられれば大丈夫」と答えた。

 生徒はそれぞれ「保育士は保護者が安心して子どもを預けられるようサポートする素晴らしい仕事だと思った」「広告プロデューサーは多くの人と協力して仕事をするので、人とのつながりを大切にしていることがわかった。学校生活でも生かしていきたい」などと感想を述べた。

 「多感な時期に、自分の生き方をさまざまな視点で考える貴重な機会となった」と千葉校長。同法人の瀬尾理事長は「こういう自分になりたい、というのが少しでも明確になれば、日々の学びが変わる。講師がキャリアについてどう意思決定したのかを生徒が知り、自分ごととして見つめてもらえたら」と話した。

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