中区・西区・南区版【10月2日(木)号】

みなとみらい21地区 災害時の熱供給を継続 拠点病院、避難所などに

 横浜市と(一社)横浜みなとみらい21(YMM)、みなとみらい二十一熱供給(株)=中区桜木町=は9月12日、災害時に協力体制を構築する協定を締結した。災害時でも「けいゆう病院」と「パシフィコ横浜」へ72時間、熱を供給し続けることや、熱の供給を続けることでみなとみらい21地区(MM地区)全体の早期復旧を後押しすることが可能となった。

 みなとみらい二十一熱供給(株)は、一定地区全体の冷暖房・給湯に利用する冷水や蒸気を地区プラントに集約し、導管を通じて供給する地域冷暖房事業者。1986年に設立され、2025年4月時点でMM地区内の68施設に熱を提供している。

停電時に72時間

 今回3者で締結したのは「災害時における災害拠点病院及び避難場所等への熱の供給の協力に関する協定」。MM地区内の災害拠点病院である「けいゆう病院」と、帰宅困難者向け一時滞在施設と補充的避難所の機能がある「パシフィコ横浜」へ停電時などでも、72時間の熱供給を継続することが可能となった。補充的避難所とは、地域防災拠点の開設ができない場合などに市が開設する避難所を指す。

 同2施設以外にも余力があり供給できる状況であれば、一時滞在施設への供給にも努めるとしている。また、停電時にも2施設への供給を継続することが、MM地区内に熱を供給するための導管の温度や圧力を保つことに。これにより、MM地区全体への熱供給の早期復旧につながるという。

 同協定が実現した背景には、同社が災害時の対応の強化があげられる。熱を供給する設備は電力で稼働するものが多いが、同社は災害対策用発電機やガスを燃料に発電を行い、その排熱も回収し活用できるコージェネレーションシステムなどを導入している。

 市の担当者は「この協定により、災害時に命に関わる病院や帰宅困難者など多く人の滞在が予想される施設で熱の供給が継続できることは安心・安全につながる」と期待。同社は「今後もみなとみらい21地区の防災性向上に寄与する取組を継続していく」と話した。
海と緑が広がる山下公園

山下公園通り周辺 まちづくりビジョン策定へ 212の市民意見集まる

 横浜市は9月16日、募集した市民意見を踏まえ取りまとめた「山下公園通り周辺地区まちづくりビジョン」の原案を発表した。ビジョンは10月上旬に策定され、地権者とビジョンの実現に向けて検討を進めていく。

 今年6月に公表された素案に対する市民意見募集では、1カ月間で94人から212件の意見が寄せられた。

 まちづくりの方向性を示した6つの項目のうち、54件(25・5%)と最も多く意見が寄せられたのは、「横浜の水際線の魅力を活かしたまちづくり」に対してだった。「より歩きたくなるような空間整備」や「古さと新しさが融合した、他の横浜にはない魅力的な建物や空間づくり」を求める声が聞かれた。

 意見の趣旨を踏まえ、ビジョンに反映したのは、35件(16・5%)。

 通りに面した飲食店や店舗の減少などから夜間の灯りが少ないという課題がある山下公園通りや水町通りでは、夜間の明るさ確保やバリアフリー化など、安心して移動できる環境整備が取り入れられた。

 また、夏季の暑熱対策では、街区内の木陰の確保やミストの設置、休憩設備の整備などを行うとした。

 そのほか、「日常的に訪れたくなる、多世代が楽しめる商業施設の充実」や「シェアモビリティなどの交通のハブを設け、回遊性の向上を図る」こともビジョンに取り入れられた。

民間との連携も

 ビジョン実現のためには、地権者や民間企業の理解や協力も必要とされる。例えば、市が水際線の景色を楽しみながら楽に移動できる手段として行ってきた、山下公園や山下公園通りの歩行領域モビリティの実証実験。市都市整備局の担当者は「実装していくためにも、今後は民間とも連携し、商業ベースで検討していきたい」と話す。

 街のにぎわい創出へ向けた土地の利用も課題の1つ。街区内には、築40年以上の老朽化した施設も多い。2023年にはホテルメルパルク横浜が閉館、25年4月には神奈川県民ホールが休館している。

 担当者は「今後、地権者や周辺住民とビジョンを共有、意見交換し、具体的な検討を進めていく」としている。

西区を拠点とし、活動25周年を迎える音楽ボランティア「一座にし」の座長 有澤 博さん 西区藤棚在住 77歳

「楽しませる」やりがい

 ○…イベントや福祉施設などで演奏、歌を歌い続け、公演回数は600に迫る。「プロでも25年続くのは珍しい」と朗らかに笑う。団体の立ち上げを決めたのは、がんを患い入院した51歳の時。患者を楽しませようと病院が流行の曲を流すと全員が歌い始めた。人を笑顔にする音楽の力を実感。それまでもアマチュアフォークバンドで活動はしていたが、「より一層、音楽で貢献したい、しなければと思った」

 ○…20代半ばの経験が「見て、聴いてくれる人を楽しませる」活動の原点。市などの提案で行われた「若者による若者のための成人式」で実行委員長を務めた。周りと協力して冬の縁日やダンスパーティーを企画。予想以上の盛況に大きな達成感を得た。「客がニコニコして帰っていく姿を見ると、次も頑張ろうと思う」と目尻を下げる。

 ○…結婚を機に西区へ。メーカーの販売会社に勤務後、31歳で独立。西区中央に電気店を構え、今も妻と二人三脚で続ける。「支えてくれるかみさんには感謝しかない」と口に。西区愛も強く、演奏の合間には地名や坂の名の由来を話して会場を盛り上げる。「店も音楽活動も、地元に根差して地道にやっていかないと」と謙虚に語る。

 ○…現在は5人のメンバーを率いる。男女ヴォーカルにしているのは、観客が一緒に歌いやすいようにとの思いから。カントリー&ウエスタン、ポップスなど演奏曲は幅広く、客層に合わせて選曲する。自身は高校時代にテレビ番組に出演し、プロを目指したことも。音楽の質も大切にするからこそ、11月の記念公演は「大きな舞台に立つのは今回が最後という思いでやり切る」と語る。「音楽が、バンドが、楽しんでもらうことが好き」--その思いは揺るがない。

サッカーYSCC横浜、7月以来の勝利で最下位脱出

 サッカーJFLの第23節が9月27、28の両日に行われ、中区本牧を拠点とするYSCC横浜は28日、アウェーでブリオベッカ浦安・市川と対戦し3対0で快勝した。桐蔭横浜大学出身のMF落合遥斗選手が2得点を挙げるなど、チームを6試合ぶりの勝利に導いた。

 この結果、YSCCは勝ち点を20に伸ばし、飛鳥FCをかわして15位に浮上。第20節以来とどまっていた最下位から脱出した。

 JFLでは年間最下位の16位が地域リーグへ自動降格し、15位は各地域リーグ王者などによる「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」2位チームとの入れ替え戦に回る。第23節終了時点で、YSCCはJFL残留圏内となる14位の横河武蔵野FC(勝ち点21)に勝ち点1差と迫っている。

色づく大花壇※9月26日撮影

里山ガーデン(旭区) 100品種15万本の大花壇 19日まで公開

 里山ガーデン=旭区=を花々が彩る「秋の里山ガーデンフェスタ」が10月19日(日)まで開かれている。午前9時30分〜午後4時。入場無料。

 フェスタは横浜市と(公財)横浜市緑の協会の主催で、春と秋に行われている。今秋のテーマは「夕焼け色の丘」。市内最大級という約1万平方メートルの大花壇では、コスモスやサルビア、ジニア(百日草)など約100品種15万本の花々を楽しめる。期間中は軽食やスイーツなどのキッチンカーも出店。「GREEN×EXPO 2027」のフォトスポットなども用意されている。

 9月26日に近隣から訪れていた2人は、「何度も来場している。毎回、凝った作りの花壇を観ることが楽しみ」「初めて来ました。花がきれいで写真映えしますね」とそれぞれ楽しんでいた。

 里山ガーデンは、よこはま動物園ズーラシアに隣接。相鉄線の鶴ケ峰駅と三ツ境駅、JR横浜線・市営地下鉄の中山駅から「よこはま動物園」行きバス終点下車。里山ガーデン正面入口までは徒歩15分、または無料シャトルバス。問い合わせは【電話】050・5548・8686。

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横浜市 100歳以上が2187人 最高齢は112歳

 横浜市によると市内在住の100歳以上の高齢者は2187人で、中区は114人、西区は63人、南区は117人。市内の最高齢は神奈川区の京谷綾子さんで、9月29日に112歳の誕生日を迎えた。9月22日には西区の男性の最高齢者である金井正臣さん=西戸部町=のもとを菊地健次区長が訪れ、記念品を手渡した。

元気の源は「食べること」

 金井さんは千葉県出身で、大正12年生まれの102歳。戦後、横浜国立大学の前身である横浜経済専門学校入学を機に、横浜へ。現在は西区で娘夫婦と3人で暮らしている。趣味はベートーベンなど有名な作曲家の協奏曲を聴くこと。長年コーラスを続け、90歳頃からコロナ禍前まで介護施設の慰問活動で歌っていたほか、孫の結婚式でもその美声を披露した。

 元気の源は「食べること」。自歯が22本も残っているといい「柔らかくすると『歯ごたえが良い方がいい』と言われます」と長女の大葉恵子さん(70)。カレーやピザも好んで食べるという。

60周年への思いを語る倉澤社長

向洋電機土木が創立60周年 記念式典に約200人

 南区井土ヶ谷下町にある向洋電機土木株式会社が9月19日、創立60周年記念式典をホテルプラム横浜=西区北幸=で開催した。関係者ら約200人が参加。60周年の節目を盛大に祝った。

 同社は1965年に創業。「明るく快適な生活環境の創造」を目標に掲げ、電気設備工事業を手がけてきた。合わせて環境への取組も進め、Y-SDGsを始め様々な認証も得ている。

 あいさつに立った倉澤俊郎代表取締役社長は同社の歴史を振り返るとともに、多額の不良債権を背負った苦難の時期を回顧。「不思議と楽しかったことや嬉しかったことは思い出さない。苦しさを乗り越えたことが一番の思い出、勲章なんだろうと思う」と感慨深げに話した。

 「とにかく出席者に楽しんでほしい」という倉澤社長の思いで企画した記念式典。料理や酒はもちろん、催しにもこだわった。ソプラノ歌手の野々村彩乃さんやものまね芸人のMr.シャチホコさんらが登場し、歌やパフォーマンスで会場を沸かせた。

(左から)司会のBull松原さんと杉島さん、秋山さん=提供写真

2人の97歳が対談 10月12日、生演奏も

 中区元町の重鎮として知られる97歳の杉島和三郎さんと、同じく97歳で現役のベーシストの秋山幸雄さんの対談ライブが10月12日(日)、横浜市開港記念会館講堂(みなとみらい線日本大通り駅徒歩1分)で開かれる。主催はOne & Only企画。午後1時開演。

 戦後80年の節目の今年、激動の時代を生きてきた2人が港・横浜の歴史と、ジャズに彩られた青春時代を振り返る。また、戦後に流行した名曲や歌の生演奏も楽しめる。司会進行はブルース&ジャズ・ボーカリストのBull松原さん。

 全席自由で3500円。問い合わせは中島さん【携帯電話】090・5814・0992。予約は電話かメール(nakajimayachiyo@gmail.com)で受け付ける。

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県代表で出場する赤星さん(左)と横川さん

立野高校2年 国スポバスケで全国へ 2人が県代表出場

 横浜立野高校2年の赤星妃花さんと横川光織さんが、9月28日から滋賀県で行われている都道府県対抗の国民スポーツ大会(国スポ)のバスケットボール少年女子の部に、神奈川県代表選手として出場する。

 同大会は長年親しまれた国民体育大会(国体)が昨年から名称変更したもの。バスケは成年・少年の男女それぞれで競技が行われる。神奈川県代表チームの少年女子の部では、トライアウトを経て県内のトップ選手として、高校2年生7人と1年生5人の計12人が選ばれた。

笑顔で楽しくプレー

 赤星さんは金沢区の金沢中出身。小2からバスケを始め、中学時代は部活でキャプテンを務めたほか、クラブチームにも所属。速攻やディフェンスなどスピードを生かした躍動感あふれるプレーが強みだ。普段から「苦しい時にも周りにエネルギーを与えられるような笑顔のプレー」を心がけているといい、「自分たちの力を信じて、気持ちを強く持ちたい」と意気込む。

 横川さんは保土ケ谷区の岩崎中出身。小1からバスケを始め、中学校時代はキャプテンを務めた。昨年も1年生で国スポの県代表に選ばれていたが、ケガで出場が叶わなかった。今大会ではその時の悔しさをバネに「ゴール下のシュートやリバウンドなど、自分が期待されている役割をきっちりこなして、1つでも多く勝ちたい。全国で楽しくバスケができたら」と笑顔を見せる。

 少年女子の部の試合は10月3日から開始。シードで宮城と鳥取の勝者と戦う。立野女子バスケの顧問で県代表チームのアシスタントコーチも務める石川一洋教諭は「どちらとあたっても優勝候補の強豪校。我々はチャレンジャー」としつつ、「県トップの選手たちと練習を重ねる中で成長を感じている」と2人の活躍に期待する。

紙コップロケットを作る子どもたち

シェアフェスに340人 中区の企業が主催

「SHARE!FES みなとみらい」と題して、出会いと交流をテーマにしたイベントが9月15日、みなとみらい21地区のクイーンズスクエア横浜クイーンズサークルで開催された。

 同イベントは、地域ごとに暮らしや子育ての「つながりと共助」をデザインする(株)AsMama=中区山下町=が主催。「物々交換×リユース」コーナーなどがあり、当日は、約110組340人が参加した。

大学生が出展

 同社は今年4月から神奈川大学で「コミュニティコーディネーター養成プログラム」を実施。同イベントでは、受講した学生たちがブースを企画し、出展した。

 葉脈しおりや紙コップロケットを作って遊ぶ「つくってとばして!科学たいけんフェス」では、参加した子どもたちが保護者と一緒に紙コップに絵を描き、楽しんでいた。子どもと一緒に参加した保護者は「こどもが集中して工作したり、一緒に軽く運動ができて楽しかった」と話した。

西区地域福祉保健計画 11月10日まで意見募集

 「誰もが にこやか しあわせに くらすまち」を目指す「西区地域福祉保健課計画(第5期にこまちプラン)」の素案がこのほど、まとまった。西区では、素案に対する区民からの意見を11月10日(月)まで募集している。

 2026年度から31年度までの計画で、「安全が確保され、安心なまち」「活気にあふれ、健康なまち」「一人ひとりの個性を認めあい、みんなが共存するまち」「地域全体がつながりを持つまち」「こどもが健やかに成長できるまち」の5つを目標に定めた。

 目標達成に向けて、防災・減災の取組充実や、健康づくり、多様性理解、自治会町内会の活動支援、子育て支援など、多岐にわたる取り組みが盛り込まれている。

 素案は、西区ホームページで閲覧できるほか、区役所や区内の地域ケアプラザ、地区センターなどに冊子を設置。意見や提案の提出はウェブのほか、メール(ni-nikomachi@city.yokohama.lg.jp)、FAX(045・324・3703)、冊子設置施設の意見募集箱への投函で受け付け。(問)西区役所福祉保健課【電話】045・320・8437

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横浜市会議員の専用駐車場 運用方法を明確化

 横浜市会議員が使用する市庁舎地下の専用駐車場の運用方法が10月から新たに定められた。

 駐車場の利用をめぐっては、一部の議員が長期間駐車を続けていたり、複数の車を同時に駐車していたことが問題視され、市会で運用方法が議論されていた。

 10月からは利用登録を行った議員に1台分の駐車スペースを割り当てる。日をまたぐ利用はできず、宿泊を伴う視察などのために日をまたぐ場合は、議会局に届け出ることなどが決定した。

山中竹春市長(資料写真)

横浜F・マリノス売却報道で山中市長「必要な対応を行う」

 サッカーJリーグの横浜F・マリノスを運営する日産自動車が株式売却を検討しているとの報道を受け、横浜市の山中竹春市長が9月29日にコメントを発表した。

 コメントの中でF・マリノスについて「小学校でのサッカー教室や地域の清掃活動など、地域と連携した取組も多く進めていただいている」と評価し、「クラブのホームタウン活動やスタジアム活用、地域との連携が継続・発展することを最優先に、必要な対応を行っていく」とした。

 F・マリノスの本拠地である日産スタジアム=港北区=の命名権について、日産は来年3月から1年間で5千万円での契約更新を市に打診し、一度はその方向で進むことになったが、9月26日に山中市長が担当局に見直しの指示を出したことが明らかになっている。

1グループ貸切でゆったり過ごせる

快適な空間で競馬を楽しもう ウインズ横浜 プライベートエリアに招待 10月〜12月の応募受付中

 ウインズ横浜内に10月〜12月の土日限定で「プライベートエリア」がオープン。「UMACA会員」限定で1日1組を招待する。UMACA会員(当日入会OK※入会金・年会費永年無料)が対象。現在10月18日〜11月2日(GI開催週)全6日間の応募を10月6日まで受け付けている。

 広々としたプライベート空間で、レース実況とオッズ用モニター、馬券購入機を完備。アルコールなど飲食の持ち込みも自由で、グループみんなでわいわい楽しめる。冷蔵庫や電子レンジ、ポットも完備。競馬専門紙、スポーツ紙も数部用意されており、至れり尽くせりの内容だ。

 4〜6人のグループ(参加者全員20歳以上)で参加。応募は専用サイトで。希望者多数の場合、月ごとに抽選。

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神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
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1人1台のスマホ時代。企業広告・商品サービスPRにおいて「デジタル化」は避けては通れないテーマといわれている。「日本の広告費」(電通調べ)によると、2024年の... (続きを読む)

中区制100周年のキャッチフレーズを募集 応募資格は18歳以下

 中区は2027年に区制100周年を迎えるにあたり、地域の魅力や価値を再認識し、持続的なまちづくりにつなげようと考えている。

 そこで、未来に向けての一歩を促すような中区制100周年のキャッチフレーズの募集を10月1日(水)から開始する。応募資格は次世代を担い"これまでとこれからをつなぐ"18歳以下の中区在住の人(在学・在勤含む)。区担当者は「中区100周年、さらにその先の未来に向けて、自分のため、環境のため、地域のためを考えて、新たな一歩を促すような心に響くような言葉を20文字以内で表現してください」と呼びかける。期間は11月20日(木)まで。最優秀受賞者には記念品を贈呈する(応募者にも抽選でプレゼント有)。

 応募は、キャッチフレーズ、氏名、住所、学校名・学年(勤務先)、年齢、Eメールアドレスを記入し、電子申請か郵送(〒231・0021中区日本大通り35)で。審査や一般投票を経て3月に最優秀賞を決定する予定だ。

 問い合わせは中区広報相談係【電話】045・224・8121。
定例会見に臨む山中市長

山中市長「地方自治のあり方、国会で議論を」 「特別市」関連法案準備に期待感

 横浜市の山中竹春市長は9月26日の定例記者会見で、国民民主党が「特別自治市(特別市)」の関連法案提出へ向けた準備を始めたことを受け、「地方自治のあり方を国会で議論してほしい」と期待感を示した。

 「特別市」は原則として市が市域の地方事務の全てを担い、権限や財源を都道府県から市に一本化する制度。実現には法制化が必要で、横浜市は他の政令市と連携し、実現を目指している。

市民の理解「広がっている」

 特別市について山中市長は「市民や国会議員の理解が広がっていると思う」と述べた。また、9月22日に大阪・関西万博を訪れた際に大阪市の横山英幸市長と面会し、大阪府と大阪市が目指す「副首都構想」に関する話をしたことも明らかにした。大阪では過去に2度、「都構想」の是非が住民投票で問われ、いずれも否決されたが、副首都構想とセットで都構想が再び議論になりつつある。

 山中市長は「東京一極集中を是正し、多極分散の社会を作ることは、日本の成長や安心につながる」とし、「都構想にしても特別市にしても、どの市が実現するかということではなく、日本全体の地方自治のあり方をぜひ国会で議論してほしい」と述べた。

感謝状を受け取る中村さん(右)

平和交通運転手 交通事故防止に貢献 神奈川署から感謝状

 交通事故を未然に防止したとして、9月24日、平和交通(株)西営業所=西区南浅間町=のタクシー運転手・中村伊吹さん(43)が、神奈川警察署(太田広明署長)から感謝状を贈呈された。

 中村さんは、8月31日の午後11時ごろ、客を乗せて走行中に神奈川区金港町の国道15号線上り車線で道路中央の導流帯に座り込む酒に酔った40代の男性を発見した。後続車にひかれないよう、男性の手前で停車し通報。警察が到着するまで安全を確保した。

 同社で17年運転手を務める中村さんは過去にも同様のケースを経験していた。「少しでも異変を感じたら、ただの障害物ではないと疑うようにしている」と話す。

 今回の事案は乗客の協力も不可欠。中村さんの迅速かつ冷静な判断に太田署長は感謝を述べるとともに、「市民、事業者などいろいろな方の意識が高まらないと事故を減らすことはできない」と交通安全を呼びかけた。

イベントを知らせるチラシ

里親制度知って 横浜市が10月5日に啓発イベント

 里親制度を知ってもらうイベントが10月5日(日)午前11時から午後3時まで、市役所1階アトリウムで開催される。横浜市が主催し、NPO法人「さくらみらい横浜」が共催する。

 横浜市内には、約160人の子どもが虐待や経済的な理由などで家族と暮らせず、里親の家庭や資格を持つ養育者と一緒に生活する「ファミリーホーム」で暮らしている。市は里親制度を知ってもらい、担い手を増やそうと、イベントを企画した。

 イベントは「出逢い〜ココからはじまる里親家庭の物語〜」をテーマに、トークセッションなどを行う。午後1時45分からは、里親家庭出身の学生や里親夫婦などが体験談を語る。ほかにも、里親家庭の日常風景を収めた写真展や聖光学院グリークラブと横浜女学院コーラス部の合唱(午後1時から1時30分)などがある。

 入場無料。問い合わせは、さくらみらい横浜【電話】045・334・8720。

里親登録数増加が課題

 市こども青少年局によると、家族と暮らせない子どものうち、里親などの家庭で生活する子どもの割合を示す「里親等委託率」は2024年度末時点で24.8%。全国でもほぼ同等の割合で、上昇傾向にあるが、国は2029年度までに乳幼児は75%以上、学童期以降は50%以上の委託率を目標にしている。

 市には23年度末時点で、養子縁組を前提としない「養育里親」が203組登録されており、このうち87組が里親の委託を受けていた。一般的に里親を希望しても、子どもの年齢や委託期間などの状況によってマッチングしないケースもある。

 市は委託率向上のためには、養育里親の登録数増が重要と考え、説明会などを通して制度の周知を図っている。さらに、ファミリーホームのリフォーム時に代金を補助する制度を行うなどして環境を整備している。23年9月からは、市の委託を受けた「さくらみらい横浜」が里親制度の普及啓発から支援までを担う「フォスタリング機関」として取り組みを推進。さくらみらい横浜には、里親経験者や児童相談所OBが複数在籍しており、子育て支援団体や慈善団体とのつながりを広げている。

日産スタジアム

日産スタジアム命名権、横浜市が契約更新方針を再検討 山中市長「見通し甘かった」 年間5千万円に「安すぎる」の批判も

 港北区の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)に関し、横浜市と命名権(ネーミングライツ)を保有する日産自動車が来年3月から1年間限定で年間5千万円で契約更新する方針を市が再検討することになった。9月26日の定例会見で山中竹春市長が「担当局の見通しが甘かった」として、担当のみどり環境局に再検討するように指示したことを明らかにした。

 日産は2005年に同競技場の命名権を取得し、「日産スタジアム」と命名。21年から5年間は、ほかの2施設と合わせて総額6億円で契約していた。

 経営再建中の日産は、来年3月以降の契約に関し、年間5千万円の1年契約を市に求め、市はこれに応じる方針を示していた。この方針を9月19日の市会常任委員会で報告したが、市議から「年間5千万円は安すぎる」などの批判的な意見が出ていた。

 会見で山中市長は名称変更後に案内看板の付け替えや地域への説明が生じることを踏まえ、「もっと早い対応をしなければならなかった」と手続きに問題があったとの認識を示した。その上で「ネーミングライツは市民の財産。市民にとって一番良い方法が何なのかを再検討したい」と述べた。会見時点では、再検討の意向を日産に伝えていないという。

 市会で方針が示されてから1週間での「再検討」に、市議からは「まずは議会に説明すべき」、「市長が部下である職員に責任を押し付けるのは良くない」などの声が出ている。

南区内の公園などを紹介 子育て応援マップが改訂

 南区内の子育て関係情報や公園などの情報を掲載した「南区子育て応援マップ おひさまだいすき」(A5判32ページ)の改訂版=写真=が9月に完成した。区が発行し、企画・編集は地域子育て支援拠点「はぐはぐの樹」が担当している。

 区内を7つの地域に分け、それぞれにある公園を紹介するページでは、トイレや水場、砂場の有無が記載されている。ほかにも、親子の居場所や各地域で開かれている子育てサロン、保育所・幼稚園などの施設の情報も紹介している。

 このマップは南区役所2階こども家庭支援課やはぐはぐの樹交流スペース、南区内地域ケアプラザなどで配布している。問い合わせは南区こども家庭支援課【電話】045・341・1151へ。

サービスを提供する事業者のブースが並んだ

市役所で町内会向けデジタルツール展示・相談会

 自治会町内会の活動に役立つデジタルツールの展示・相談会が9月21日、横浜市役所で行われた。市が主催し、町内会関係者など約230人が集まった。

 市と連携協定を結んでいる13事業者が出展。ホームページ作成や回覧板機能を備えたアプリを提供している企業や団体がサービス内容を説明し、その後は参加者の相談に応じた。

 青葉区から参加した町内会役員の男性は「町内会長がデジタルに詳しくないため、ツール導入を検討する参考として参加した」と述べ、事業者の説明を聞いていた。

地元奉仕団体 新会長の横顔 Vol.8

心新たに一致団結

 連続3期会長に。2年後の60周年を控え、英語で例会を行うなど国際色豊かだった創成期を振り返り「昔のアイデンティティを取り戻したい」と決意を語る。現在の会員は8人。長年クラブを支えてきた気心知れた少数精鋭のメンバーに加え「若い方にも入ってもらい、新しい活動も積極的に行っていきたい」と会長としての思いを話す。

 上野町教会のこども食堂への食材寄付や根岸外国人墓地の墓前祭、ゾーン合同での清掃活動などを行う。テーマに「Together As One」を掲げて一致団結し、同じゾーン内に所属する他クラブとのつながりもさらに強化していく。

「人を喜ばせる」喜び

 活動のやりがいを「人を喜ばせることで、自分たちも喜びを得られる」と語る。少年野球大会の後援や少年少女サッカー大会の開催、特別支援学校の祭りに出店するなど、青少年奉仕を継続していく。クラブとして新たな試みも進めている。昨年度のサッカー大会では、会員の人脈でキッチンカーを出店した。

 現在会員数は約25人。活動を広げるためにも会員の増強は課題。「イベントを通じて親しみを持ってもらい、参加したいと思ってくれる人を増やしたい」と語る。2009年に入会し、会長は2度目。他クラブとの交流も深まった今、さらなる活動の拡大を目指す。
本牧本郷村裁許図(部分)寛保3年(1743年) 個人所蔵

本牧 気まぐれ歴史散歩 94 二つ岩 間門と根岸の境石

 添付した絵図だと縦に並んだ2つの小さい▽マークが見えにくいかもしれませんが、現在の間門交差点のY字路近くの海の中に2つ並んだ岩がありました。昭和38年(1963年)に埋め立てにより消失してしまいましたが、本牧では「二つ岩」と呼ばれていました。この岩は、間門村と根岸村の海の上の境界となっていました。本牧と根岸の漁業協同組合も、二つ岩を境界として海苔の養殖などを行っていました。

 本牧にもたくさんの昔話が残されていますが、悲しい物語が多いです。二つ岩の昔話も、夫が漁師であった新婚夫婦の妻が、海で遭難して亡くなった夫を海で待ち続けているうちに岩となってしまい、いつの間にか2人が寄り添うように並んでいる岩となったというものです。海辺に残る悲しい昔話は、本牧に限らず全国的にも多いようです。これは、漁師の生活は常に命がけで「板一枚の下は地獄」と言われた船の上で漁をする厳しい仕事だという教訓から生まれたのではないかとも考えられています。

 絵図は大岡越前守忠相が寺社奉行をし、忠相も裁許に加わった間門村と根岸村の村境を決める裁判の判決で示された絵図の一部です。境界線と決められた線上に合意したことを示す印が押されています。池袋にあった溜池も描かれています。

 次回はここからちょっと空を飛んで、海の沖合から本牧を眺めてみようと思います。(文/横浜市八聖殿館長 相澤竜次)