秦野版【10月17日(金)号】
会見を行う高橋氏

「秦野の未来を確かなものに」 市長選 現職高橋氏が出馬表明

 来年1月の任期満了に伴う秦野市長選挙(1月18日告示、25日投開票)に向け、現職の高橋昌和氏(68)が10月7日に商工会議所で記者会見を開き、3期目を目指して出馬することを正式に表明した。市長選への出馬を表明したのは、新人で農家・不動産業の佐藤伸一氏(58)に続き2人目。

 高橋氏は会見で、2026年度の秦野駅北口県道705号の対面通行開始、27年度の新東名全線開通と秦野丹沢サービスエリアの開設について、「まちづくりのターニングポイントを迎えている」とし、「表丹沢の魅力づくりと小田急線4駅の特色を生かしたにぎわい創造を一体的に進め、秦野市を大きく飛躍・発展させる絶好の機会。秦野の未来を確かなものとするため、引き続き市政の舵取り役としての重責を担っていく」と3期目への決意を示した。

2期8年に手応え

 高橋氏は「地域医療の充実・強化」「中学校給食の完全実施」「教育水準の改善・向上」「小田急線4駅周辺のにぎわい創造」「新東名・246バイパスの最大活用」を「5つの誓い」として掲げ、新人・無所属で18年1月に初当選。22年1月の選挙では「5つの誓い」を発展させた「5つの誓い2022」を掲げ再選を果たした。

 2期8年を振り返り、代表的な実績として「中学校給食の完全実施と産科有床診療所のアクアベルクリニック誘致を子育て支援の一丁目一番地として取り組んだ」と語る高橋氏。「21年以降、人口の社会増が4年連続で続き、まいてきたさまざまな種が確実に実を結んできている」と述べた。

にぎわい創造を強化

 今後に向け、高橋氏は「教育水準の改善・向上」と「にぎわい創造」の充実強化を掲げる。特に秦野駅北口について、県道705号に接する約4000平方メートルの土地に建設予定の「多世代交流拠点の整備」と「商業系・業務系事業所の誘致」を実現させたいと話す。「新東名全線開通の暁には多くの人に来ていただき、市内に泊まって楽しんでもらえる基盤を作りたい」と述べた。

 また、高橋氏は今回の市長選に無所属で出馬することを明言。今回の推薦については「できる限り広く皆様のご支援をいただきたい」として、各所へ依頼を行う意向を示した。前回選挙では自民党と公明党から推薦を受けていた。

 高橋氏は1956年生まれ、秦野市出身。法政大学社会学部社会学科卒業。79年に秦野市役所に入庁し、環境産業部長、財務部長、福祉部長兼福祉事務所長を歴任。17年に市役所を定年退職。18年から市長に就任し、現在2期目。

(10月10日起稿)
70周年を迎えた社協の職員ら=保健福祉センター1階

秦野市社協が70周年 「地域福祉つなぐ接着剤に」

 社会福祉法人秦野市社会福祉協議会(市社協・高橋潔会長)が今年、創立70周年を迎えた。10月26日(日)には福祉への関心を持ってもらうきっかけづくりとして、保健福祉センターで映画『桜色の風が咲く』を上映する。

 市社協は戦後の復興期にあたる1955年4月1日、民生委員と保護司のバックアップを受け発足。その後、高齢化社会への対応のため、住民による地域福祉推進組織である地区社協の組織化や在宅福祉サービス事業に取り組んできた。2015年には、制度の狭間にある課題に対応するため、地域福祉総合相談センター「きゃっち。」を設立し、体制の強化・拡充を図っている。

 高橋会長は、社協の役割について「行政では対応が難しい課題を発見し、民間組織としての開拓性、即応性、柔軟性を生かして地域をつなぐ接着剤のような組織」だと話す。地区社協のメンバーに、福祉関係者だけでなく自治会など多様な市民が関わっているのも秦野の大きな特徴だ。

 社協が特に力を入れているのは、市民に身近なものとして福祉を感じてもらう「一日一福キャンペーン」のPR。また、「災害ボランティアセンター」の開設を担う機関として、平常時の運営訓練などを強化したい考えだ。そのほか、次世代を担う子どもたちにつなぐため福祉教育にも力を入れている。「福祉活動は『自分自身の未来を作る』ことに直結しています。地域と手を取り合い、誰もが安心して暮らせる福祉のまちづくりをしたい」と話した。

実話に基づいた映画を記念上映

 70周年記念に上映する映画は、盲ろう者として世界初の大学教授となった福島智さんの実話に基づいた作品。午前11時45分開演。入場無料、定員150人。申し込みは社協HPか【電話】0463・84・7711へ。会場では「社会福祉大会・保健福祉センターフェスティバル」も同時開催。

関東古希軟式野球大会で最優秀選手賞に選ばれた、秦野遊球倶楽部所属の 谷口 嘉信さん 羽根在住 72歳

野球一筋60年

 ○…群馬県で行われた関東大会で初優勝した秦野遊球倶楽部古希チーム。投打で八面六臂の活躍を見せ、特に投手としては2回戦から決勝まで全試合登板、完投。準決勝と決勝は完封するなど優勝に貢献した。「自分に限らず今回はみんな調子が良くて実力以上の力を発揮できた」と勝因を語るが、「2日で4試合投げて完封もなんて、見たことないよと言われた」と豪快に笑う。

 ○…小4で地元野球チームに入った。その後、中・高と野球部に所属し、大学野球に勧誘されるも家庭の事情で就職。秦野市役所で社会人野球を続け、国体出場経験も持つ。現在も週2回の練習のほか、還暦チームの監督兼選手も務めるなど生涯野球を楽しんでいる。「自分の体力に合わせ、できる範囲で楽しめるのが野球のいいところ。チームや大会で新しい友人ができるのも楽しい」と魅力を語る。

 ○…兵庫県生まれ。親の仕事の都合で数カ月で秦野に越し、本町小・中、秦野高校を卒業。3人の子どもと3人の孫に恵まれ、今は妻と次女と暮らす。市役所時代は消防長や議会事務局長を務め、今年3月まで観光協会事務局長として働いた。趣味はもっぱら野球。「まさか70過ぎても続けているとは。野球は自分の人間形成に大きな影響を与えたし、仕事が大変な時もここで培った協調性や忍耐力のおかげで乗り切れた」と話す。

 ○…10月は秦野をメイン会場とした全国大会のスタッフや、千葉県で行われる還暦チームの全国出場など目白押し。「関東終わったばかりなのに大変なんだよ」と語る表情は楽しげだ。今の課題は定年年齢の変化などに起因する部員減少。「上手、下手関係なく野球を楽しんでいるので、興味のある方はぜひご連絡ください」と話した。

HADANOカレンダー今年も 秦野市内で販売中

 「HADANOカレンダー2026」=写真=の販売が、今年も10月1日から始まっている。

 市の魅力を広く市内外にアピールするため、市内の風景や季節の写真を掲載したカレンダーを毎年作成している秦野市。2026年のカレンダーのテーマは「私が好きな秦野の風景」。公募した149点の写真の中から、風の吊り橋や雪の表尾根の写真など、13点が選定されている。

 販売場所は、市内書店(一部を除く)、秦野市観光協会、ファミリーマート秦野市役所前店内、図書館、メタックス体育館はだの、各公民館など。1部500円(税込)。問い合わせは市広報広聴課【電話】0463・82・5117へ。

講演を行う牛窪氏

中栄信用金庫 経済講演会満員に 牛窪恵氏が登壇

 中栄信用金庫(秦野市/北村圭一理事長)及び本店中栄会・渋沢中栄会・鶴巻中栄会・南中栄会が主催する経済講演会が10月3日、秦野駅前支店なかしんホールで行われた。

 今回は世代・トレンド評論家の牛窪恵氏が講演。200人定員の会場は満員となった。

 牛窪氏は「地域の経済に役立つ!現代消費者の価値観とココロとは?」のテーマで講演。ワーケーションのため秦野など郊外の需要が高まっていることなど、自身の知見を秦野市に落としこんだ巧みな講演を来場者は楽しんだ。

秦野市展 21日から

 第55回秦野市展が10月21日(火)〜25日(土)まで、メタックス体育館はだの(総合体育館)メインアリーナで開催される。午前10時〜午後5時(最終日正午まで)。

 作品は写真の部・書道の部・美術の部のそれぞれで公募。作品は審査が行われ、審査を経て市展大賞、市長賞、教育委員会賞などの各賞が与えられる。

 (問)市文化振興課【電話】0463・86・6309

入賞した秦野の選手たち

秦野勢、県大会で大健闘 スポーツチャンバラ

 秦野市スポーツチャンバラ協会に所属する選手が9月21日、横須賀アリーナで行われた「スポーツチャンバラ神奈川県大会第37回選手権大会」で大健闘。個人戦、団体戦ともに優秀な成績を収めた。入賞者は次の通り(敬称略)。

 【個人】▽滝口陽介(菩提・43)基本動作2段以上の部/敢闘賞▽渡辺秀太(平塚市・39)長剣フリー3級以上の部/優勝▽亀岡嵩大(厚木市・38)基本動作有級の部/準優勝、長剣両手有級・有段の部/3位▽杉田遼一(曽屋・39)小太刀有級の部/3位▽小川織羽(南小5年)女子小太刀有級・有段の部/敢闘賞▽渡辺健世(平塚市立みずほ小4年)基本動作7・8級の部/準優勝、小太刀有級の部/準優勝▽鈴木陽斗(南小6年)楯小太刀6級〜10級の部/3位▽久良知湊太(湘南支援学校小学部6年)楯長剣有級・有段の部/敢闘賞▽清水一翔(南小3年)基本動作9・10級の部/優勝▽小牟田蒼紗(西秦野幼稚園年中)基本動作無段幼年の部/優勝、小太刀無段幼年の部/優勝

 【団体】敢闘賞:出場者/豊嶋由希子(緑町・44)・杉田遼一・久良知湊太・添田憂(平塚市立横内小5年)・亀岡奏汰(厚木市立小鮎小2年)

お祝い記念樹配布 電子申請受付20日まで

 秦野市環境共生課では10月20日(月)まで、お祝い記念樹の苗木とリサイクル植木鉢の申込申請を受け付けている。配布日は11月3日(月・祝)、市役所西庁舎玄関前で午前9時から午後3時。

 対象は2024年10月1日から25年9月30日の間に誕生した赤ちゃん、入園・入学、成人、結婚、定年退職、長寿慶事、秦野市に転入、自宅新築などのお祝いを迎えた人。希望者は電子申請で申し込む。応募多数の場合は抽選。問い合わせは市環境共生課【電話】0463・82・9618へ。

水無川河川敷で発見されたオオシロカラカサタケ(露木代表提供)

水無川に毒キノコ 関東きのこの会が警鐘

 水無川の河川敷で10月9日、毒キノコ「オオシロカラカサタケ」が発見された。発見者である関東きのこの会の露木啓代表によると、市役所付近からまほろば大橋にかけての左岸草地エリアで群生していた形跡も見られたという。

 オオシロカラカサタケは強い毒性を持つキノコで、摂取すると30分から3時間ほどで激しい嘔吐や下痢、腹痛、悪寒や発熱などの症状を引き起こす。公園や庭、河川敷など身近な環境に生えやすく、誤食による中毒事故が多い毒キノコとなる。

 発見した露木代表によると撮影中、その見た目から通行人に「食べられるキノコですか?」と聞かれたり、すでにいくつか引き抜かれた形跡も見られたという。「こんなところに毒キノコはないだろうという思い込みは危険です。それが救急搬送につながるので、知らないキノコは絶対に採らない、食べないでください」と警鐘を鳴らした。

演奏会のチラシ

早春の会合唱団演奏会 音楽にいのちを 10月25日 タウンホール

 秦野市在住の音楽家・玉置清明さんが指揮・指導を務める「早春の会合唱団」の第11回演奏会が10月25日(土)、タウンニュースホール(東海大学前駅南口1分)で開催される。午後2時開演(午後1時30分開場)。全席自由。入場料1000円、高校生以下500円。当日券あり。

 当日は「いのち」を題名に持つ2つの組曲、いのちへのオマージュ(作曲・三宅悠太)、水のいのち(作曲・高田三郎)をメインに、古くから伝承されている3つの秦野民謡(瓜生野盆踊り唄・秦野東地区麦打ち唄・秦野音頭)や丹沢讃歌など、秦野ゆかりの曲も披露される。会場には玉置さんの鉛筆画の展示も。

 同合唱団は都立目黒高校音楽部OB会有志を中心に50年以上に亘り活動している。問合せは同団の平部さん【携帯電話】080・5379・6925へ。

事前説明会 12月12日 秦野市長選

 任期満了(2026年1月30日)に伴う「秦野市長選挙」の立候補予定者事前説明会の日程が、12月12日(金)に決定した。

 場所は秦野市役所本庁舎3階講堂で、午前10時から正午まで。立候補届出関係書類の配布や、書類の提出方法などの説明が行われる。

 秦野市長選挙は、1月18日告示、25日投開票。期日前投票は、市内5カ所の期日前投票所で19日から24日まで実施される予定。

 前回2022年の選挙には2人が立候補し、投票率は36・24%だった。

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かかしまつり出展者募集 上地区 生き物の里で

 秦野市柳川にある生き物の里とその周辺の田んぼを会場に「上地区かかしまつり2025」が11月9日(日)午後から23日(日)まで行われる。現在、かかしの出展者を募集中。

 昨年、15年ぶりに復活をした同イベント。リアル、アート、ユニークなかかしなど、個人・グループ、誰でも出展可。参加希望者は名前またはグループ名、かかし作品の名称と個数、代表者の連絡先(氏名、メールアドレス、電話番号)を明記し、10月19日(日)までにkamikakashifes@gmail.comへ申し込む。

 設置(8日〜9日午前)と片付け(24日)は各自で実施。出展無料。

 問い合わせは、上地区青少年育成部会・かかしまつり実行委員会の和田さん【携帯電話】090・3008・6126へ。

優勝した古希チーム

関東大会で初優勝 秦野遊球俱楽部古希チーム

 60歳以上が所属する野球チーム「秦野遊球倶楽部」(有馬静則代表)の古希チームが、9月30日から10月2日にかけて群馬県で開催された「第21回関東古希軟式野球大会」で初優勝を飾った。この結果を受け、古希チームは来年群馬県で開催される「全日本古希大会」に出場する。

 秦野、伊勢原、平塚、相模原、海老名、茅ヶ崎のメンバーが所属する秦野遊球俱楽部。59〜69歳の還暦チーム17人、70〜74歳の古希チーム14人、75歳以上のグランド古希チーム13人の44人で活動しており、84歳が最高齢となっている。

 同大会には山梨県含む1都7県から24チームが出場。秦野遊俱楽部古希チームは2回戦、3回戦を勝ち上がり準決勝を1対0で勝利。続く決勝戦で優勝候補の高崎高陽クラブ古希(群馬県代表)と対戦し、21対0で快勝した。今大会では同チームから最優秀選手賞に谷口嘉信さん、打撃賞に野尻育久さんが選ばれている。

 古希チームの加藤忠敏監督は「日頃の練習の成果であり、全員野球で成し遂げた快挙」と試合を振り返った。

19日に戸川公園まつり ステージやミニトレイン

 「第18回秦野戸川公園まつり」が10月19日(日)、同所パークセンター前広場をメイン会場に開催される。午前10時から午後3時まで。

 当日は演奏やダンスのステージ、生き物トーク、森林ボランティアによるクラフト体験、ボルダー体験、白バイ・パトカーの乗車体験、地場産野菜やキッチンカーによる販売、ミニトレインなどが企画される。誰でも遊ぶことができるインクルーシブ遊具もあり。

 主催する同公園は、「皆さんとともに楽しい1日を過ごしましょう」と来場を呼びかける。

 小雨決行、荒天中止。問い合わせは同公園【電話】0463・87・9020。

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「バナナが秦野にやってきた」 丹沢美術館で19日まで

 丹沢美術館(秦野市寿町6の19みどりやビル2階)で10月19日(日)まで、「Koji Kasatani Exhibition Bananas appear!」が開催されている。午前11時から午後6時。入場無料。月・火休館。15日(水)には作家本人が在館する。問い合わせは同館【電話】0463・83・9550へ。