川崎区・幸区版【10月31日(金)号】
だるまに目入れをする福田氏(左)

川崎市長選挙 福田氏が4選果たす 市民「市政継続」 投票率は32%

 任期満了に伴う川崎市長選挙が10月26日に投開票され、無所属で現職の福田紀彦氏(53)が25万票を獲得し4選を果たした。福田氏の3期12年にわたる市政評価などが争点となる中、市民は「市政継続」を選んだ格好だ。投票率は32・93%で衆院選との同時選挙となった前回よりも24・73ポイント下回った。

 午後8時、4期目の当選確実の一報が伝えられると、選挙事務所は支持者らの万雷の拍手に包まれた。あいさつに立った福田氏は「謙虚に市民のみなさんとの対話を重視し、これからも川崎の発展のために未来を作っていくこと。その具体的な政策を実行し、川崎が成長することができるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。選挙期間中、市内7区で約130回にわたる「青空集会」と呼ぶ演説集会を行った福田氏。「私の思いや政策をしっかり訴えることができた。最も充実した選挙ができた」と振り返った。公約として掲げた卓越スクール(高専)の設立については、大学関係者からも関心が寄せられるなど期待の高さに驚いたという。喫緊の物価高対策については、「今後、国の政策と連携しながら取り組んでいきたい」と気を引き締めた。政令市を県から独立させる「特別市」制度の実現については浮上する「副首都構想」を意識し、国へしっかり訴えていく考えを示した。

 市長選には福田氏のほか、川崎市議を辞職して無所属で挑戦した山田瑛理氏(42)、出版社CEOで事務事業評価で税金の使い道を正す党から出馬した宮部龍彦氏(46)、社会福祉法人理事で共産党が推薦した野末明美氏(60)、無所属で会社員の國谷涼太氏(25)、無所属で清掃員の関口実氏(67)の5氏が立候補し、街頭演説などでそれぞれの政策を訴えたが及ばなかった。

 市長選の川崎区の投票率は30・73%(前回比19・75ポイント減)で市内ワースト、幸区の投票率は34・63%(前回比23・50ポイント減)となった。

「さいわいにぎわいフェス」の「のど自慢大会」で優勝した 伊藤 歌穂さん 幸区在勤 31歳

歌好きの穂実る

 ○…9月末に開催された「さいわいにぎわいフェス」内の「のど自慢大会」で優勝。西野カナのバラード曲『このままで』を、得意の高音で歌い上げた。「ポジティブな恋愛ソングで、高校生の頃から好きな曲。歌詞も素敵」と選曲の理由を語る。第1回大会の昨年は、絢香の『みんな空の下』で2位に当たる審査員特別賞を受賞。心に秘めた「純粋に歌うのが好き」という思いをマイクに乗せ、今年は見事栄冠に輝いた。「いつかテレビに出て歌いたい」と大きな目標を掲げる。

 ○…小さい頃から歌うのが好きで、友達にはよく歌声を褒められた。カラオケの採点では、平均で90点以上のスコアを叩き出すほど。ただ一人暮らしを始めてからは歌う機会が激減。考えた末に、ボイストレーニングの教室に通い始めた。教室では声帯の使い方、リズムの出し方などを論理的に教わり、プロの技術力に脱帽。やればやるだけ歌の奥深さに気づき、より魅力を感じるようになった。今も教室には自主練も合わせて週1、2回は通い、技術を磨く。

 ○…普段はホテルのフロントとして勤務。「お客様とホテルのファーストコンタクト」を意識し、常に笑顔を欠かさない。頼りになるお姉さんとして、職場での信頼も厚い。ディズニー好きの一面もあり、自宅は買い集めたディズニーグッズであふれている。「見られたらひかれちゃうかも」と言いながら、その笑顔は底抜けに明るい。

 ○…名前に「歌」の字が入っているのは、「歌が好きになってほしい」という音楽好きの母の願いから。思えば小さい頃、実家のテレビにはよく音楽番組が流れていた。もちろん、今回の優勝は母に報告。「賞状を見せると喜んでくれました」と、今度は恥ずかしそうに笑った。

桜本でプンムルノリ 11月2日

 韓国・朝鮮の伝統芸能、プンムルノリ(農楽)のパレードが11月2日(日)午後2時から桜本で行われる。雨天中止。

 桜本商店街Lロードにあるベーカリー「アンダンテ」を出発し、商店街を経て桜川公園(さくら小前)までを練り歩く。

市長選 山田氏は次点

 川崎区選出の市議を辞職して今回の市長選挙に挑んだ山田瑛理氏(42)は約5万6千票を獲得し、2番目の得票数となったが、現職に大差をつけられ敗北した。

 有権者とのふれあいで手応えを感じていたというが「現職は強かった。悔しい」と語った。今後は白紙としつつも「川崎の街に尽くしていきたい」と述べた。
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川崎宿スタンプラリー 宿場の歴史と文化を巡る

 「東海道川崎宿スタンプラリー2025秋」(東海道川崎宿スタンプラリー実行委員会主催、川崎区役所共催)が11月1日(土)に開催される。午前10時から午後3時30分、雨天決行。参加費は無料。

 川崎宿周辺の寺社や史跡を巡りながら、地域の歴史や文化に触れる。21カ所あるスタンプポイントから自由にスタート。7カ所以上のスタンプを集めて、宗三寺でゴールすると「東海道川崎宿浮世絵マグネット」などが記念品としてもらえる。スタンプ台紙の配布は午前10時から午後2時、記念品の引換は午前10時30分から午後3時30分。

 ゴール会場では健康測定やクラフト体験、飲食物の販売のほか、だれでも楽しめるワークショップも開催される。詳細は川崎区役所ウェブサイトで確認できる。
来場を呼びかける実行委員のメンバー

教文で介護フェス 11月2日 参加無料

 「第7回 介護福祉フェスかわさき」が11月2日(日)、教育文化会館(川崎区富士見)で開催される。参加費無料、申し込み不要、入退室自由。午前10時30分から午後3時30分まで。

 会場では骨密度や握力などの「健康チェック」、「介護相談」、無料マッサージ、福祉用具展示、企業PRが行われる。「体験コーナー」では、介護職職業体験、高齢者疑似体験・車椅子体験、こども薬剤師体験、手話・点字体験、VR認知症体験、AED体験など、多様な企画がある。メインステージでは、ちょっキんずのライブや記念講演などを予定。

 山口暢(とおる)実行委員長は、「今年は新しく介護職や高齢者・車いす体験をはじめ、障害をお持ちの方への理解を深める点字、手話、ヘルマンハープなど、例年以上に魅力ある企画いっぱい」と来場を呼びかける。
纏(まとい)を振るって練り歩く参加者

雨夜に響く楽の音 了源寺で「お会式」

 幸区北加瀬の了源寺(永田行雄住職)で10月24日、恒例の「お会式」が執り行われた。

 当日はあいにくの雨となったものの、高津区溝の口の宗隆寺や横浜市菊名の妙蓮寺、県外からは千葉県浦安の正福寺など、計8団体が了源寺を参詣。纏(まとい)を振るう人を先頭に、威勢のいい団扇太鼓や鉦、笛などを響かせながら、雨除けの透明なカバーをかけた万灯とともに、境内を練り歩いた。訪れた人々は傘を手に様子を見学。屋台で買ったたこ焼きなどを手にする人や、スマートフォンで動画を撮る人も見受けられた。

 港北区樽町の本長寺として参加した、立正結社の鈴木智さん(64)は「本長寺では昨日(23日)がお会式で、了源寺さんにも来ていただいた。参加者が高齢化し、行事を維持していくのは大変だけど、お互いに行き来するのが恒例なので、今後も続けていきたい」と展望を話した。毎年見学に来ているという女性は「今年は雨だからか人が少ない様子。迫力のある催しなので、もっと地域の人に広まってほしい」と願いを込めた。

 お会式は日蓮宗の開祖・日蓮の命日である10月13日にあわせて、毎年10月〜11月にかけて各地の日蓮宗寺院で営まれる法要。大本山である池上本門寺では、毎年11日〜13日にかけて盛大に催され、古くは江戸の三大祭りに数えられた。

 永田住職は「あいにくの天候にもかかわらず、たくさんの万灯講の皆様にご参詣をいただいた。お互い様とはいえ、ありがたいの一言。古くから檀家さんや地域の人々に支えられてきたこの行事を、もっとたくさんの人に知ってもらえるよう、努力精進していきたい」と語った。
初当選に涙ぐむ菅谷氏

市議選川崎区補選 自民・菅谷氏が初当選 投票率は30・38%

 元職1人、新人4人が立候補した川崎市議会議員川崎区選挙区の補欠選挙が10月26日に投開票され、自民党公認の新人・菅谷英彦氏(47)が1万9983票を獲得して初当選を果たした。有権者数は18万6361人で、期日前投票や不在者投票も含め5万6624人が投票。投票率は30・38%だった。

 当選確実の一報がもたらせると、菅谷氏は川崎市役所前の選挙事務所で支援者を前にあいさつに立った。「選挙を通じ市民の皆様の声が政策だと思っている。(田中和徳衆議院議員の掲げる)スローガン『見る、聴く、動く』に加え『変えていく』ことにも努めたい。今以上に頑張りたい」と抱負を述べた。

 補選は、同日投開票された市長選に立候補した同党市議の辞職に伴って実施された。関係者によると、自民党としては「欠員をしっかり取り戻す決意」で選挙に臨んだという。

 菅谷氏は、田中代議士の秘書として川崎市政担当を14年務め、川崎区を8年担当。補選は「これまで取り組んできた活動の通信簿」との位置づけでもあった。

 選挙戦で菅谷氏は公約に掲げた「交通インフラの整備・充実」や「安心・安全なまちづくり」対策を中心に駅頭や街宣車などから訴えた。顔が知られていることもあり「街宣車からの反応は良かった」という。

 補選にはこのほか、日本維新の会公認の新人・和合大樹氏(25)、立憲民主党公認の新人・成田絵麻氏(35)、共産党公認の元職・片柳進氏(48)、社民党公認の新人・吉岡太郎氏(27)の4氏が立候補した。

 駅頭などで政策を訴え、国会議員や県会議員、市議会議員などが応援に駆け付ける選挙戦を展開したが及ばなかった。

少年野球大会を支援 川崎中央ロータリークラブ

 川崎中央ロータリークラブはこの夏から少年野球大会の冠スポンサーを務めることになりました。8月17日から30日にかけて行われた「川崎中央ロータリークラブ旗YOUテレビ杯 川崎市学童軟式野球川崎区大会」です。

 同大会のメダルスポンサーがなくなったという話を聞き、青少年育成の観点から大会をサポートすることを決めました。「川崎に特化した奉仕活動を増やしたいと考えていた時期でもありました」とも本多みちよ会長は話します。大会旗もずいぶん痛んでおり、あわせて寄贈を行いました。

 大会には選手数が少ないチームから大所帯のチームまで参加していましたが「どのチームも汗まみれ、土まみれになって一生懸命にプレーする姿が印象的」と本多会長。「当クラブにとっての甲子園のような大会にしていきたい」と語ります。
愛猫と戯れる看護師の石田さん(提供=川崎幸病院)

川崎幸病院 ペット可の寮を提供 看護師へ新しい福利厚生

 社会医療法人財団石心会の川崎幸病院(幸区大宮町)が新しい福利厚生として看護師がペットと暮らせる寮の提供を開始した。

 「ペットと暮らす看護師さん」という取り組みで、日々医療の最前線で働く看護師が、ペットと共に安心して暮らせる環境づくりを目指す。希望者にはペット可の寮を提供。近隣の動物病院との提携や、ペットとの別れや介護が必要な際の休暇、職員間のペットコミュニティや相談室を設置と、制度のサポートも行っていく。

「プライベートが充実」

 勤続年9年目となる看護師の石田梢さんは、同制度一人目の利用者。ミヌエットと呼ばれる猫種の現在2歳となるメスのぽよちゃんと生活している。

 実家で猫とフェレットを飼っていた石田さんは、動物と暮らしたい気持ちがあったが、急性期病院の看護師として慌ただしい環境のため、諦めていた。

 同制度が立ち上がり募集が始まると石田さんは「迷うことなく手を挙げた」と振り返る。6月からペットとの生活を始めた石田さんは「生活に潤いが生まれた」と喜びを口にし、充実した日々を送れ「これまで以上に仕事も懸命に取り組むようなった」と語る。

「職員の声を大事にしたい」

 同制度は2024年の春に同病院の院長や看護師などのスタッフで行われた懇親会の際「ペットと暮らしたい」という声をもとに発足。

 導入の背景には、継続的なスタッフの定着が難しいという点にある。同病院の看護副部長の杉山ゆみ子さんは、ますます看護師の確保が必要となる中「全てが適用できるわけではないが、スタッフの声を大事にしたい」と話した。

 同病院には約450人の看護師が在籍。山本晋院長は「看護師の仕事はとても激務。自宅に帰るとただただ喜んで迎えてくれる動物は貴重な存在。少しでも癒しになれば」と期待を込める。
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登壇したプロジェクトのメンバーら

ニュータンタン 水素技術で開発 みんなの川崎で販売

 二酸化炭素を排出しない水素技術を使った調理方法で川崎のソウルフード「元祖ニュータンタンメン本舗」のメニューを提供するプロジェクト(PJ)が川崎市、三菱化工機(株)、同本舗で取り組まれている。

 発案者は川崎市が若者と楽しく脱炭素に向けた活動を展開する「まるっとサステナCAMP」のインターン生・田村奈々さん。市が田村さんのアイデアに注目し、水素技術を応用したちゃんこ鍋をイベントで提供していた三菱化工機(株)とつないで実現した。PJは「水素 ノー炭炭メン本舗」と銘打つ。

 11月2日(日)に行われる「みんなの川崎祭」で水素技術を応用した調理器具で同店舗の人気メニュー「まぜタン」を限定販売する。

 場所は市役所広場。午前11時から午後4時まで。まぜタンは1100円、こどもタンタンメンは800円(100食限定、先着順)。
イベントを案内するチラシ

暮らしの幸せを知ろう 11月8日、川崎市教育文化会館

 川崎区社協が、「福祉まつり2025」を11月8(土)に川崎市教育文化会館(川崎区富士見)で開催する。

 イベントでは、パネルやチラシによる福祉活動の紹介、救急法体験や血管年齢測定ができる。また福祉作業所の手作り製品の販売、乳飲料の試飲、骨密度測定なども行え、生活や健康に役立つ情報も知れる。

 昔遊びが楽しめる縁日のコーナーや親子で遊べるブースなど一日楽しめる内容となっている。当日は、地域福祉活動の貢献者に表彰状・感謝状の贈呈式も予定。

 入場無料、雨天開催。午前10時から午後3時まで。詳細は同区社協【電話】044・246・5500。

(株)タウンニュース 終節に向け、応援の一助に 川崎Fの特別号を配布

 タウンニュース川崎支社では「川崎フロンターレ」特別号を発行。10月18日(土)の清水エスパルス戦の当日、武蔵中原駅、武蔵小杉駅周辺で会場に向かう同チームのサポーターらに配布しました。

 紙面には、ジュニーニョ選手のインタビューや、弊社が1998年から2006年まで取材してきた同チームの歴史を知ることができる懐かしい記事を掲載。また「組織マネジメント」をテーマにしたキャプテンの脇坂泰斗選手らの新たにインタビュー記事も載せています。

 次回は11月8日(土)のホームゲームの当日、近隣の駅などで配布予定。

 また富士通スタジアム川崎やフロンタウンさぎぬま、Anker フロンタウン生田、川崎市民プラザなど試合当日以外も入手できます。無くなり次第終了。お早めに。
講座で学ぶ参加者(前回)

川崎と沖縄の戦争学ぶ 11月から全5回

 戦後80年となる今年。川崎市教育委員会主催の「戦争と平和を考える」と題した講座が11月から開催される。

 日程は11月1日(土)(午後1時半〜3時半、川崎市平和館)、8日(土)(午前10時〜正午、明治大学平和教育登戸研究所資料館)、22日(土)(午後1時半〜4時、宮前区青少年の家周辺)、29日(土)(午後1時半〜4時、教育文化会館)、12月6日(土)(午後1時半〜3時半、同館)の全5回。川崎に残る陸軍跡地を探索するフィールドワーク(22日)や、沖縄南西諸島の現状を伝える映画『戦雲(いくさふむ)』を上映する(29日)。

 先着25人(市内在住・在学・在勤で全回参加できる人優先)。映画は先着100人で、単発での参加も可。受講料50円。申し込みは教育文化会館【電話】044・233・6361、または同館ウェブサイト。

JR武蔵小杉駅から中原区役所への経路の交差点

視覚障がい者目線で歩く  川崎は「バリアー」だらけ 協会の要望、実現に壁

 川崎市視覚障害者福祉協会では毎年、川崎市長に要望書を提出している。その内容は交通機関の安全確保や高齢者問題など多岐にわたるが、大半が実現に至っていない。だが要望の「現場」を訪ねると、川崎の街は決してバリアフリーではないことが実感される。

 JR武蔵小杉駅から中原区役所に向かうルートを歩くと、頻繁に人と車が行きかう交差点にぶつかる。協会ではこの交差点に「音響式信号」を設置するよう、数年前から要望してきた。だが協会関係者によれば、「行政から『近隣住民に許可を得る必要があり、難しい』と聞いた」という。

 音響式信号の設置の可否を決めるのは神奈川県警だ。要望の扱いを記者が尋ねたところ、「今回の要望を受け、中原警察と共有の上、現場の交通実態を把握して整備に向けた作業を進める方針」と答えた。この県警の回答に、協会副会長の舩橋光俊さんは「予算の都合などで難しいものも多いことは承知している。実現してもらえるならありがたい」と語った。

画一的な線引き

 要望の中でも協会が「通りにくい」との印象を持つのが、鉄道各社への要望だ。今回の要望では、視覚障がい者が頻繁に利用する「川崎市視覚障害者情報文化センター」の最寄り駅であるJR八丁畷駅と、同駅に向かう乗り換え地点であるJR南武線浜川崎支線尻手駅の「3番線」のホームドア設置も求めた。

 この要望は、川崎市から神奈川県の「鉄道輸送力増強促進会議」を経由して鉄道事業者に伝えられる。JR東日本横浜支社に問い合わせたところ、「ホームドア設置に関しては、乗降者数10万人以上の駅等を優先している。2031年度末までの整備目標である330駅の中に、南武線浜川崎支線は含まれていない」とのことだった。

 舩橋さんは「乗降者数など画一的なデータで線引きされては、両駅の設置は絶望的。視覚障がい者が多く乗降している特性も踏まえて欲しい」と悔しそうだ。

踏切は特に「怖い」

 要望の内容以外にも、障がい当事者が「怖い」と声を上げる場所は、市内各所にある。川崎区の京急大師線と国道409号線が斜めに交差する「大師第一踏切」がその典型だ。歩道の幅が広いこともあり、視覚障がい者がカーブに気づかず車道にはみ出たり、直進して線路に落ちたりするトラブルが後を絶たないという。舩橋さんは「踏切から出られずに電車にひかれてしまったら、一発で命を落としてしまう。点字ブロックを整備するなど、対策を講じて欲しい」と訴えている。
ペンキを塗る小学女児

川崎市子ども夢パーク 「ゆめ横丁」準備進む 子どもの権利を体感

 川崎市子ども夢パーク(高津区)の秋恒例のイベント「こどもゆめ横丁」が11月3日(月・祝)に開催される。企画立案から売上金管理までを子ども自身が担う「子どもの権利」体感イベント。参加予定の31組が当日に向け、懸命に店舗設営に取り組んでいる。

 毎年11月20日は川崎市子どもの権利条例が定める「かわさき子どもの権利の日」。この日に合わせ、子ども夢パークでは企画づくりから模擬店づくり、商品の店頭販売やお釣りや売上金の管理まで、すべてを子どもたちだけで完結する「こどもゆめ横丁」を、2006年から開催している。

 10月4日には「第一回横丁会議」があり、出店者で「子どもが買い物を楽しめる工夫」などを協議。18日からは廃材とくぎ、金づちなどを使った模擬店作りが始まった。

 参加者の保護者らには「大人は手出し、口出しをしないこと」という「ゆめ横丁」のルールを共有の上、事務局のスタッフが会場に常駐し、安全確認をしたり相談に乗ったりする。

 本番を1週間後に控えた27日、高津区内の小学校に通う女児3人は自力で建てた模擬店にペンキを塗っていた。3人は入学前から客として「ゆめ横丁」を訪れてきたといい、「いつか自分も」という希望が叶い、今回初めて「雑貨店」を出店するという。手をペンキだらけにして、「楽しみ!」と声を弾ませた。

 3日は午前11時から午後3時までで、午前11時45分までは高校生年齢以下の子どものみ入場可能。問い合わせは子ども夢パーク【電話】044・811・2001。

韓国・朝鮮の伝統芸能 二面太鼓を学ぶ 全3回、市ふれあい館で

 川崎市ふれあい館(川崎区桜本)で、韓国・朝鮮伝統の太鼓を使った舞踊「二面太鼓」の講座(全3回)が来月開かれる。同館と市教育委員会主催。

 韓国舞踊家の姜芳江(カンパンガン)さんが講師を務め、二面太鼓の基本的な演奏と動きを指導する。

 開催日は11月16日(日)、22日(土)、23日(日)でいずれも午後1時から3時。定員は6人。全3回のうち2回参加できることが条件。受講料は無料。詳細と申し込みは、川崎市ふれあい館【電話】044・276・4800、メールfureaikan@seikyu-sha.com。

ミニ新幹線の乗車体験=昨年

鉄道と動物がコラボ 11月3日 日吉地区一帯で

 日吉出張所で行われる「鉄道でハグくむ幸2025」と、夢見ヶ崎動物公園で開かれる「秋の動物園まつり」が11月3日(月・祝)、初めて同日開催される。主催はそれぞれ幸区役所と同動物園。入場無料(一部有料)、荒天中止。

 「鉄道でハグくむ幸」(午前10時〜午後4時)は、ミニ新幹線「かもめ」の乗車体験(有料)や模型の電車を使った貨物駅の展示などを通して、鉄道の魅力に触れるイベント。昨年は約2400人が訪れ、盛況を博した。

 「秋の動物園まつり」(午前10時〜午後3時)では、動物園の裏側に入れるバックヤードツアーやヤギのマーコールへの餌やりなどで動物たちに触れ合える。

 両イベントのコラボ企画として、スタンプラリー(午前10時〜午後3時)を実施。コトニアガーデンや新川崎駅など計6カ所すべてのスタンプを集めると、ホテルメトロポリタン川崎の宿泊券など豪華景品が当たる抽選会(会場:日吉出張所駐車スペース)に参加できる。景品の受け取りは4時まで。

 (問)「鉄道でハグくむ幸」:同区役所企画課【電話】044・556・6612、「秋の動物園祭り」:同動物園【電話】044・588・4030

男子ソフトボール 四谷町内会が優勝 大師地区大会

 第73回大師地区男子ソフトボール大会(主催は大師地区スポーツ活動振興会)が10月5日、大師高校グラウンドで開催。

 9チームが出場し、トーナメントで行われた。優勝した四谷町内会は、上田町内会に12対8、江川町内会に6対4で勝ち進んだ。迎えた決勝は川中島町内会に8対6で勝利した。

 同町内会の須山新吾監督は「久しぶりに参加した大会で優勝できてうれしい。若手が頑張ってくれた」と喜びを語った。

 2位以下は次の通り。▽準優勝=川中島町内会▽3位=江川町内会、池上新町町内会。

音楽とアート融合ライブ 11月1日、鋼管通で

 若手アーティストたちへの開放空間「川崎ファクトリー」(川崎区鋼管通)で「Artな秋のLIVE 宴&プチ工作つき」と題したライブイベントが11月1日(土)、午後6時から開催される。

 シンガーのボンバードラミさん、越智泰彦さん(エレキベース)、ノリエモンさん(アートディレクション)が出演。「草虫宇宙」をテーマに、ジャズ、ボサノバ、オリジナル曲による音楽とアートの融合を披露。アルバム『虫』をモチーフにした、小さな楽器づくりのプチ工作ワークショップも同時開催。参加者は制作楽器でのライブ参加も可能。料金は1000円+感動料。

 詳細は川崎ファクトリー【電話】044・344・3640、またはメール:kawasaki-factory@owat.net。

コスモスの会 布製雑貨などを展示販売 11月4日から10日 中島で

 布製の手作り雑貨などを作る地域サークルの「コスモスの会」が11月4日(火)から10日(月)まで、旧中島中盛会(商店街)の旧小泉洋品店で展示販売会を開催。入場無料。

 正月用飾り、干支飾り、袋物などを展示・販売する。

 時間は午前10時から午後3時30分まで。

選手が練習するグラウンドでシュート!

GO!GO!!フロンターレ

選手と触れ合う「青玄まつり」開催!

 川崎フロンターレの練習拠点である麻生グラウンドを舞台に、恒例の地域交流イベント「第13回あさお青玄まつり」が11月9日(日)に開催される。主催は川崎フロンターレ麻生アシストクラブ。午前11時30分から午後3時30分。入場無料。小雨決行。

 麻生区の和太鼓グループ・夏蒐太鼓(なつかりだいこ)の演奏や、麻生高校チアリーディング部によるステージパフォーマンスのほか、キックターゲットなどのアトラクションや、U等々力で人気のキッチンカーが並ぶ飲食コーナーが楽しめる。憧れの選手に会えるサイン会には、大関友翔選手、神橋良汰選手などが登場(変更になる可能性あり)。写真撮影や握手を通して選手と触れ合い、フロンターレをもっと身近に感じる一日になりそうだ。

 ほかにも、こどもサッカー教室や、若手選手が生活する青玄寮とクラブハウスの見学ツアーも開催(既に募集締切)。

 当日は小田急多摩線・栗平駅から無料送迎バスが運行される。(問)同クラブ【電話】0570・000・565

画像はいずれも川崎フロンターレ