秦野版【10月31日(金)号】
優勝を喜ぶカイザーのメンバー

13年ぶり優勝も解散危機 少年野球「秦野カイザー」

 東小学校を拠点に活動する少年野球チーム・秦野カイザー(内海元代表/遠藤俊雄監督)は9月28日、市大会のマクドナルド杯争奪秋季大会で優勝を果たし上位大会への出場を決めた。同チームの大会優勝は2012年以来13年ぶり。しかし、同チームはメンバー13人のうち7人が6年生。その6年生が卒業すると、チームの存続が危ぶまれる。

 同チームは、2008年に東小を拠点に活動していた2チームが選手数の減少を機に合併して発足。野球経験者の保護者や卒団生の保護者が指導にあたり、チームを運営してきた。現在、6年7人、4年3人、5年・3年・2年が1人ずつの計13人が所属しており、1人を除き東小の児童だ。

 選手の減少は、東小の児童数減少の影響を大きく受けている。選手集めのため、近年は東小以外の児童も募り、市外の選手が在籍していたこともあるという。キャプテンを務める小澤健心君(東小6年)は、1年生からチームに所属しており「年々メンバーが減っている」と肩を落とす。

 一方で、少数精鋭はチームの強みでもある。限られた練習時間の中で各自がより多く練習でき、細やかな指導が行き届く。優勝した市大会では、初戦7対6、準決勝8対2、決勝8対5と打撃で勝利を収めた。「打ち勝つ」チームのスタイルは「一人一人が打撃練習をたくさんできているからこその成果」と指導する保護者は語る。

 今後、11月から始まる上位大会や卒業大会で6年生は最後の公式戦。3月まで在籍するが、6年生引退以降のチームの在り方については保護者で会議などを経て12月までを目途に決定する。「解散するか、残りのメンバーで練習を続けるかを決めていく」と関係者。5年生以下の選手は、「このままカイザーで活動したい」との思いを語る。同チームはメンバーを募集している。
毎年にぎわう市民の日

市制施行70年を祝福 3日に記念式典&市民の日

 今年1月1日に市制施行70周年を迎えた秦野市が、記念式典を11月3日(月・祝)にメタックス体育館はだのメインアリーナで開催する。同日には秦野市カルチャーパークで「第46回秦野市市民の日」が予定され、70周年記念事業としてグルメフェスを盛り込むなど市内全体で節目の年を祝う。

 市制施行70周年記念式典は、来賓や市功労者表彰の受賞者など約600人を招いて午前10時30分〜午後0時15分に開催。秦野の魅力を市内外に発信する記念映像の上映や表彰を予定する。また、60周年の際に市内中学校の卒業生約1300人が10年後の自分に宛てた手紙を返却するセレモニーを実施しつつ、現役中学生らが未来へ向けたメッセージを発信する。

 式典会場のメタックス体育館周辺のカルチャーパークでは、午前9時30分〜午後3時に市民が企画・運営する市民の日が開かれる。雑貨やアクセサリー、農産物など約220店が出店するほか、ステージショー、大抽選会が行われる。さらに今年は、70周年を記念して電子地域通貨を活用した「OMOTANグルメフェス」も初開催され、約50店が並ぶ。入場無料。雨天決行。

 イベントに向けて高橋昌和市長は、「市民に秦野への誇りと愛着をより一層深めていただければ」と話す。

東海大学湘南キャンパスの学園祭「建学祭」で実行委員長を務める 西野 公紀さん 東海大学工学部航空宇宙学科4年

多忙は充実の証

 ○…東海大学湘南キャンパスで11月1日〜3日に行われる学園祭「建学祭」。今年は鮮やかで活気のあるイベントとなるよう、「VIVID」がテーマだ。アーティストを招いたコンサート、歌唱王、お笑いライブ、フィナーレイベントの抽選会と400台のドローンショーなど盛りだくさんの3日間となる。今年は自身の強い希望もありよさこいステージも復活させた。「学生が日頃どんなことをしているか知ってほしいので、屋内の企画もぜひ見てほしい」と思いを語る。

 ○…昔から乗り物が好きで、将来は航空系の職に就きたいと学部を絞って大学を受験。縁あって東海大学へ。「実は東海大は航空科学専門学校から始まったんです」。ふと出る豆知識から、母校愛があふれ出る。実行委員には1年時から加入。「学生生活の中心は専ら実行委員会ですね」。出身は埼玉県・浦和。当初は通学していたが、実行委員の仕事が多くなった2年時から大学近くでひとり暮らしを始めたそう。

 ○…アウトドア派。国内旅行が趣味で、昨年だけでも金沢、秋田、札幌、福岡などを巡った。「福岡はラーメンと水炊きが特に美味しかった」と旅の思い出を振り返る。地元・浦和レッズのファンでもあり、サッカー観戦ついでに観光することも。

 ○…実行委員長として、準備を進めてきた1年間。「やりたい企画もあったし、運営もこうしたい、という思いがあった」。根底にあるのは熱い思いだ。就活、ゼミ、アルバイト、実行委員会。4年生になってからが一番忙しいという。「スケジュール帳がカラフルに埋まってて。取材後も打ち合わせなんです」とほほ笑む。その笑顔には、充実感がみなぎっていた。

消防カレンダー 13日から配布

 秦野市防火・危険物安全協会が「2026消防カレンダー」を作成=写真。11月13日(木)から、市民に無料配布を開始する。配布場所は市消防本部予防課・市役所戸籍住民課窓口・図書館・市内公民館。部数に限りがあるため無くなり次第終了。事前予約は不可。1人1部に限る。(問)【電話】0463・81・7602

富士山が初冠雪

 10月23日に観測された富士山の初冠雪。秦野市のビュースポットのひとつである権現山中腹の休憩所からも、キバナコスモス越しに雪化粧した富士山を見ることができた=写真。

 今年の初冠雪は平年より21日遅く、昨年より15日早い観測で、過去4番目に遅い記録だという。
名水サミットのチラシ

秦野名水を知ろう 8日 体育館でサミット

 秦野市制施行70周年、および「秦野盆地湧水群」が環境庁(現環境省)の名水百選に選定されて40年という節目を記念し、 11月8日(土)、「名水サミットinはだの」がメタックス体育館はだので行われる。

 メインアリーナでは、名水シンポジウムを実施。総勢70人以上によるオカリナ演奏で幕を開けたあとは、名水紹介(午後1時35分〜)や基調講演(2時10分〜)のほか、3時55分からはパネルディスカッションが行われる。パネリストには高橋昌和市長やはだのブランドアンバサダーの立石純子さんなどが登壇。「名水というのには訳がある」をテーマに意見交換を行う。入場無料(途中入退場可)。

 そのほか、サブアリーナでは環境活動団体や大学、企業などによるプロジェクションマッピングなどの展示ブースを設置(午前10時〜午後5時半)。体育館前のけやき広場では、「秦野名水」ロゴマーク認証店舗を中心としたマルシェが出店するほか、さまざまな里山体験ができる「第20回秦野市里山まつり」も同時開催される(午前9時〜午後3時)。

 問い合わせは市環境共生課【電話】0463・82・9618へ。

11月22日開催 来場予約受付中 ”トリオの響き”味わって 東海大学前タウンニュースホール

 丹沢エリアで活躍する音楽家トリオ「ミッシェルズクラシック」(望月茉莉奈さん/ヴァイオリン、芝崎紘生さん/チェロ、長谷実怜さん/ピアノ)が11月22日(土)、東海大学前駅南口すぐのタウンニュースホールでコンサートを行う。

 『ピアノ三重奏曲第1番ト短調「悲しみの三重奏曲」』(ラフマニノフ)、『ブエノスアイレスの四季』(ピアソラ)ほか。”トリオの響き”を堪能できるプログラムを予定。サロン感溢れる150席のホールで生演奏を存分に楽しめる。

 午後2時開演(1時30分開場)。入場料2000円、学生1000円(予約制・自由席・未就学児入場不可)。予約は事務局【電話】0463・81・1211へ。
【写真上】山登りをして看板を設置した若木保育園の園児ら【写真左下】代表して取り付けた看板の土をスコップで埋める園児【写真右下】設置された看板

「山火事に気を付けて」 幼年消防クラブが看板設置

 秦野市内のこども園や保育園などからなる幼年消防クラブ(37園・クラブ員1638人)が10月23日、市消防本部と協力し、山火事防止を呼びかける看板を設置した。

 今年2月の大船渡山林火災をはじめ、昨年度は全国各地で山林火災が多数発生。秦野でも、3月に二ノ塔で約360平方メートルを焼く火災が起きている。そこで、空気が乾燥し、火が付きやすく燃え広がりやすい季節に、山火事防止を普及しようと看板の設置が行われることになった。

 今回は若木保育園の園児約20人が参加。23日、園児らは初めに秦野駅にある秦野市観光協会を訪れ、山火事防止ポスターとチラシを手渡した。

 その後、ハイカーの多い弘法山公園の登山道に看板を設置するため、園児らは弘法山公園を目指してハイキング。途中、弘法山公園入口と浅間山公園駐車場の2カ所にチーターとペンギンの絵を描いた手作り看板を立てた。「みんなで何の動物がいいか考えた」「色塗りをがんばった」と園児ら。消防本部は「ハイカーの方には一つの不注意で大きな火災につながることを念頭に置き、楽しい登山をしてほしい」と話している。
サポーターにあいさつする選手ら(C)SHONAN BELLMARE

湘南ベルマーレ 9年ぶりに降格 19戦勝利無し泥沼脱せず

 サッカーJ1の湘南ベルマーレは、10月26日のリーグ戦でアビスパ福岡とアウェーで対戦し、0対1で敗れ、J2降格が決定した。

 勝利のみが残留条件だったチームはチャンスを作るも決めきれず、同点のまま試合終盤にPKで失点し、敗北した。

 山口智監督就任5年目の今季は、開幕3連勝を飾るも直近19試合勝利無しの泥沼を抜けきれず、来シーズンからは9年ぶりのJ2で戦うこととなった。

 試合後、山口監督は「結果を出さなければいけない試合で出せず、たくさんの方が支えてくれている中で本当に申し訳ないです」と話した。

 ジ アウトレット湘南平塚ではパブリックビューイングが行われ、大勢のサポーターが声援を送ったが、試合終了の笛が鳴ると会場にため息が漏れ、肩を落とし泣いている人もいた。

 サポーターの中には「今はなにも言えない」と落胆する人がいる一方で、藤沢市から訪れたサポーター歴12年の藤田尚吾さん(36)は「残念ですけど、ベルマーレが終わったわけではない。またJ1に戻ってきてほしい」と前を向いていた。
交通誘導の動作を確認する交通指導員

ルール・誘導を再確認 交安協の交通指導員が研修

 秦野警察署(浅田二郎署長)・秦野市交通安全協会(宇佐美一生会長)主催の「交通指導員研修会」が10月24日、秦野警察署で行われた。

 交通指導員は交差点で交通安全指導などを行う秦野市交通安全協会所属のボランティア。警察官に似た制服を支給され、警察活動の一翼を担うために毎年研修が行われている。秦野では現在17人に委嘱されているが、指導員の高齢化や成り手不足といった課題もあるという。

 研修会では、はじめに浅田署長による交通指導員の服装点検を実施。

 浅田署長は「制服を着る責任と誇りを持ち、今日の研修で必要な知識や動作を改めて学び、事故のないよう今後もご支援いただきたい」と話した。

 その後、講義で自転車の交通ルールを再確認したほか、祭りやマラソンなどのイベント時に車両や歩行者を止める際の交通誘導の動作などを確認していた。

万葉の湯 はだの館 11月イベント案内

 ☆11月9日(日)まで「2025年秋のポイント大還元祭」

 ◎月曜日「レディースデー」女性入館料1850円

 ◎火曜日「シニアデー」60歳以上入館料1850円※年齢確認できるものをフロントへ提示

 ◎水曜日「サウナイベント開催」

 ◎木曜日「ポイント入館優待デー」※1250Pで入館※6日を除く

 ◎金曜日「メンズデー」男性入館料1850円

 ◎土曜日「ちびっこデー」小学生/幼児入館料400円引※価格は全て税込み

 ▽1日(土)/ゲームコイン3枚プレゼント(小学生以下限定)▽2日(日)/「熱波師 山賊Daiさん登場」HPから予約可(先着10人)▽6日(木)/12時〜21時:カラオケ無料開放▽8日(土)/19時〜:マジック&ジャグリングショー▽9日(日)/13時〜23時:会員限定「豪華な大抽選会」▽16日(日)/15時〜16時30分:「ヨガ体験教室」HPから予約可(先着10人)▽19日(水)/14時〜先着15人:「みずき小夜子カラオケ教室」▽22日(土)/10時〜21時:男女石風呂「フラワーバス」▽23日(日)/「熱波師 はるきさん登場」HPから予約可(先着10人)▽25日(火)/14時〜:歌謡ショー♪千葉山貴公さん・三木ゆかりさん▽26日(水)/風呂の日「ポイント3倍デー」

 各催しの際は人数制限あり。状況により「中止」「日程変更」「出演者変更」の可能性あり。

 (問)万葉の湯はだの館【電話】0463・85・4126
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はだの多文化ひろば 11〜15日 本町公民館

 「2025はだの多文化ひろば」が11月11日(火)から15日(土)まで、本町公民館で行われる。時間は午前10時から午後4時まで。

 県内で活動する国際協力団体や国際文化交流団体が活動内容をパネル展示。11・14・15日の3日間はフェアトレードなどの物品販売を実施するほか、15日には子ども向けに外国の言葉と遊びなどで交流を図るワークショップなども行われる。(問)mint_assist@yahoo.co.jp

ベルマガ通信(Jリーグ 湘南ベルマーレ:戦評) 19試合未勝利で降格 変える勇気も必要だった 10月26日アウェー 湘南0-1福岡

 試合終了の笛が鳴った時に感じたのは、虚しさだった。選手たち一人一人は闘っていた。ところどころではいいプレーも見られる。だがそれがうまくかみ合っていないと感じてしまうのは何故なのだろう。

 夏には主力選手の海外移籍もあったが、その前から勝てていない。それだけが降格の理由ではないはずだ。チームとしての約束事が徹底されているのか疑問を感じる時もあった。

 それは監督やコーチ、選手だけの責任ではなくクラブとして変わらなければならなかったことを怠ったツケが今来ているのではないだろうか。

 ターニングポイントは今までに何度かあったはず。「湘南スタイル」とは何なのか。もう一度振り返って、これからクラブがどうあるべきかをサポーターも共に考えることが必要だ。

 そんな事を思いながらも、やっぱり湘南が好きだから、来年のシーズンチケット代を捻出する算段を今日も考えている。

(ベルマガ記者:浜地泰子)
実行委員長の山本さんとイベント告知ポスター

丹沢アウトドアオープンゲート 2日間に規模拡大し開催 神奈川トヨタが初共催に

 県立秦野戸川公園で11月29日(土)・30日(日)の2日間、アウトドアイベント「丹沢アウトドアオープンゲート」が開催される。両日午前9時30分開場、入場無料。TANZAWA OPENGATE実行委員会(山本哲史実行委員長)主催、神奈川トヨタ自動車株式会社「myX(マイクス)」共催。

 同イベントは、アウトドア拠点として戸川公園内でYAMA CAFEを営む山本さんを中心に、丹沢に関わる有志が実行委員会を組織し運営する。今年2月にも同様のイベントを開催したが、今回は神奈川トヨタが共催として加わり規模を拡大して実施する。

30日は体験ブース充実

 会場には登山・トレイルランニング・キャンプ用品や自転車などのブースが出店するほか、アウトドア用を中心とした車も展示。キッチンカーの出店も行われる。

 また、30日には当日申込制の体験会も実施。初めてのトレッキング講習、中・上級者向けトレイルランニング講習、ロードバイク・グラベルロードバイクの初・中級者向け体験(会場内)、特設コースを走るマウンテンバイクフリーライド、前回人気だったラジコン体験などがある。

ロゲイニング大会同時開催

 29日には、初心者参加可能なロゲイニング大会「丹沢トレイルチャレンジ」も同時開催する。ロゲイニングとはナビゲーションスポーツの一つで、地図をもとに時間内にチェックポイントを回り得点を集めるというもの。参加者はポイントの場所や地形を見ながら、自分たちで戦略を考え自由にルートを設定する。

 今開催では丹沢山塊と秦野市内を会場にしたウォーク&ラン部門と、バイク(自転車)部門を用意。ソロまたはチームどちらでも参加可能。午前8時に戸川公園多目的広場Aに集合し、ルール説明とチェックポイント発表のあと、各々でルートを設定し出発する。制限時間内にチェックポイントを回った数と、一部設定された課題で得点を競う。

 参加希望者は二次元コード先のスポーツエントリーから申し込みを。問い合わせは公式ホームページ(https://www.tanzawa-opengate.com/)の問い合わせフォームへ。
献血を呼びかけた会員ら

秦野あづまLC 駅前で献血活動 52人が協力

 秦野あづまライオンズクラブ(=LC/河野元衛会長)が10月21日、鶴巻温泉駅北口の広場で献血活動を行った。

 同クラブは年2回、東海大学前駅と鶴巻温泉駅で献血活動を実施している。この日も駅前の広場にクラブ会員が集まり、午前10時から午後4時まで街頭に立って駅利用者に献血への協力を呼びかけた。

 この結果、受付をした52人のうち43人から1万5800ミリリットルの血液を採ることができた。河野会長は「今回も市民・企業の方々のご協力ありがとうございました。今後も続けていきますので、見かけたらご協力をお願いします」と話した。

 同クラブの次回の献血は、来年4月に東海大学前駅での実施を予定している。