小田原・箱根・湯河原・真鶴版【11月8日(土)号】
お披露目会で商品を紹介する(左から)小野さん、建部さん、山室さん

菓子パンで足柄茶PR 市、JA、山崎製パンで開発

 山崎製パン(株)とJAかながわ西湘、小田原市の若手職員による「3者連携プロジェクトチーム」が、第4弾となる商品「お抹茶クグロフ(足柄茶入りクリーム)」を開発した。11月30日(日)まで販売される。

 このプロジェクトチームは、市内農産物の活用やPRを目的に2022年に各者の若手職員で結成。23年5月の「梅ジャムデニッシュ」を皮切りに、第2弾の「みかんホイップクリームパン」と「みかんパン」、第3弾「梅ジャム&ミルクホイップツイストドーナツ」を開発した。

 第4弾の開発メンバーは、山崎製パンの建部瑠花さん(27)とJAかながわ西湘の山室萌音さん(25)、市農政課の小野杏里紗さん(26)。今回、市内の農産物の中から着目したのは、栽培開始から100周年を迎えた足柄茶。若い世代に興味を持ってもらおうと、クッキー生地をのせた抹茶風味のスポンジケーキに、足柄茶入りクリームをトッピングした。

 10月28日に市役所で開かれたお披露目会で建部さんは「約半年かけてこだわり抜いた商品。若い方に手に取ってもらいやすいように流行を取り入れた」と説明。小野さんは「多くの方に手にとっていただき、小田原を感じてほしい」、山室さんは「スポンジの甘さとお茶の苦みが絶妙なバランスに仕上がった。ぜひ足柄茶とともに楽しんでほしい」と話した。

 販売は市内を中心にヤマザキ商品を取り扱う関東圏エリアの店舗。

 足柄茶は関東大震災の復興作物として1925(大正14)年に山北町清水地区で栽培がはじまった。現在は小田原市を含む丹沢・箱根山麓一帯で栽培されている。
絵本を出版した村上さん(左)と白川さん

小田原市村上さん 白川さん 共作で絵本初出版 私設「ねころ文庫」主宰者ら

 小田原市栄町の私設絵本図書室「ねころ文庫」を主宰する村上久美子さん(59)とスタッフの白川美香さん(58)が、初めて絵本『あきのおさんぽ』(文芸社)を10月15日に出版した。

 絵本は、森を散歩する親子がさまざまな動物と出会い、ティーパーティーに招かれるという心温まるストーリー。村上さんが手掛けた軽やかで優しい言葉と、白川さんが描いた温かみのある絵で、動物たちのコミカルな仕草や親心が描かれている。

 2人は市立新玉小学校の図書館ボランティア活動をしていた当時から「いつか一緒に絵本を作りたい」という思いを温め続け、子育てが落ち着いた約3年前から創作を開始。今回、念願の自費出版での発行に至った。

 長年、絵本の読み聞かせを行ってきた村上さんは、「優しく美しい日本語を子どもたちに伝えたい」という思いから、声に出して読むと軽快で心地よいリズムが楽しめるよう工夫を凝らした。

 絵を担当した白川さんは、村上さんの文章を初めて読んだ際に「情景がすぐに頭に浮かび上がった」と話す。温かい世界観を表現するため、細かくイメージをすり合わせながら約1年かけて描き上げたという。

 村上さんは2024年7月に自宅の一室を「ねころ文庫」として開所。約1500冊の絵本や児童書をそろえ、地域の子どもたちや親子連れの交流の場となっており、白川さんもスタッフとして活動に携わっている。

 現在「ねころ文庫」では、出版された絵本の人形劇や読み聞かせを実施。子どもたちが絵本の世界観に入り込んで楽しむ姿に、2人は「うれしい」と目を細める。村上さんは「大人も子どもも一緒に楽しめる一冊。ぜひ声に出して読んでほしい」と話している。

 絵本はA5並サイズで32ページ。価格は1100円(税込)。ねころ文庫やインターネット、平井書店(11月中旬入荷予定)で購入できる。また絵本の原画を「ねころ文庫」で展示している。

第41代箱根町議会の議長を務める 村野 由紀子さん 箱根町仙石原在住 59歳

家族の支えで職責全う

 ○…今年9月の改選でトップ当選を果たし、6期目で初となる議長に就任した。箱根町政初の女性議長という肩書きにも「女性、男性という性別を意識せず、町民のために力を尽くしたい」と気負わない。一方で、過去最低となった投票率に危機感を抱き「開かれた議会を目指し、どうすれば町政に関心を持ってもらえるのか、しっかりと考えながら議会運営に努めていく」と襟を正す。

 ○…父親の仕事の都合で、学生時代は世田谷、川崎、御殿場と転居を繰り返した。結婚後も夫の転勤に伴い、ドイツ西部のデュッセルドルフに生後間もない息子と移住し5年間を過ごす。「車を降りる時はドアを開けてくれるし、荷物も持ってくれて、感謝で何度も涙が出そうになった」と、子育て中の母親に対する心のバリアフリーにいたく感銘を受けた。

 ○…帰国後、両親と仙石原で二世帯暮らしを始めた。議員を志したきっかけは、小学校で絵本の読み聞かせを行った経験。当時は子どもの読書活動推進に向けた国の動きもあり、食い入るように絵本を楽しむ児童の姿に「政治に関わることで、読書の素晴らしさを箱根に広げたい」と決意した。「おかげで、1期目と2期目の一般質問は本のことばかり」と駆け出し時代を懐かしむ。

 ○…20年を超える議員生活は、家族の献身とともにある。「息子のために母がラーメンを作ってくれたり、夫が買い出しを手伝ってくれたり、本当に助けられた」と感謝の言葉は尽きない。母は10年ほど前に他界したが、ぽっかりと空いた心の穴を新たな家族に迎えた保護猫が埋めてくれた。書道教室で書と向き合う時間が格好の息抜き。「もうずっと行けていないの」という金時山登山も、オフに挑戦したいささやかな目標だ。
鎌倉能舞台奉納

南足柄市 善福寺に鎌倉能舞台ほか 報恩講の関連行事

 南足柄市の善福寺(怒田153)で11月15日(土)・16日(日)、宗祖の親鸞聖人の遺徳を偲ぶ行事「報恩講」が開かれる。

 同寺では例年、これに合わせ、地域一般住民向けに文化的で学び深い関連行事を企画している。15日は鎌倉能舞台(参加費3千円)。16日は日本橋の茅場町いとう医院の伊東佳子氏講演、ギターデュオK&Kの生ライブがある(同1千円)。

 事前予約制。詳細・問い合わせは善福寺【電話】0465・74・0371。
笑顔で防犯を呼び掛ける庄司さん

小田原警察署 一日署長に庄司さん プロサーファー 防犯呼び掛け

 安全・安心まちづくり旬間防犯キャンペーンが10月20日、小田原駅アークロードで行われた。一日警察署長にプロサーファーの庄司莉花さん(19)が就任、駅利用者らに防犯を呼び掛けた。

 庄司さんは湯河原町で育ち、小田原市内の高校に通学していたことから今回、白羽の矢が立った。委嘱後にキャンペーンに参加し、小田原地方防犯協会事業所部会や神奈川県LPガス協会のメンバーらと啓発活動を行った。庄司さんは「安心して暮らせるのは地元を守るボランティアの皆さんのおかげ。一日警察署長として安全・安心なまちづくりのお手伝いができれば」と話した。
選任された(左から)西島副会頭、原副会頭、鈴木会頭、遠藤副会頭、秋元副会頭=提供

小田原箱根商議所 鈴木会頭 再任で5期目に 副会頭は3人が新任

 小田原箱根商工会議所は11月4日に臨時議員総会を開催し、任期満了に伴う役員改選を実施した。同総会において会頭に鈴木悌介氏(70・(株)鈴廣蒲鉾本店 取締役相談役)が再任された。2013年の就任以来、5期目のかじ取り役を担う。任期は3年。

 副会頭は遠藤康弘氏(69・さがみ信用金庫理事長)が再任。さらに原正樹氏(54・小田原ガス(株)代表取締役社長)、秋元美里氏(48・(株)まるだい運輸倉庫代表取締役社長)、西島庸吉氏(59・箱根温泉旅館ホテル協同組合理事長)が新たに選任され、フレッシュな顔ぶれとなった。

 専務理事は山本 博文氏(60・小田原箱根商工会議所)が再任された。

 鈴木会頭はコメントを発表し、不確実性が高まる社会情勢に触れながら「小田原・箱根の経済にとりましても課題は山積ですが、同時に可能性も大きい時代」として、会員店舗・企業への個別のサポート、地域経済の好循環づくりを柱に尽力していく考えを示した。
加藤市長と懇談する岡会長(中央)

小田原市倫理法人会 「共存共生の地域社会を」 岡会長が加藤市長表敬

 小田原市倫理法人会の岡みゆき会長が10月22日、加藤憲一小田原市長を表敬訪問した。

 同会は小田原市や周辺の経営者らで組織され、モーニングセミナーなどを通して倫理を学び生活や会社経営の場で実践している。県内の倫理法人会で最も歴史が古く、約90人の会員が所属。女性会員は20人ほどいるという。

 今年9月に同会初となる女性会長に就任した岡会長は、「会員企業それぞれの持ち味を表に出し、地域を巻き込んだ共存共生の地域社会を作り上げたい」と抱負を述べた。加藤市長は「女性がいることで会が活性化し、新たな発想が生まれると思う」と話した。
箱根湯本駅前を進む行列

「下に下に」大名行列勇壮に 箱根の伝統行事、観客魅了

 江戸時代の参勤交代を再現した「箱根大名行列」が11月3日、箱根町の湯本地区で開かれた。

 徳川家光の時代に制度化され、大名が江戸と領地を往復する参勤交代を今に伝える伝統行事。1935年に始まり、今回で72回目を数える。

 庶民に道を譲って土下座を命じる「下に〜、下に〜」という威勢の良い掛け声に合わせ、旗持ちを先頭に毛槍、鉄砲隊などを従えた大名らがホテル南風荘から湯本富士屋ホテル前まで旧東海道を練り歩いた。今年は若殿役をタレントの石塚英彦さんが務め、沿道に詰めかけた観客を魅了した。

 行列には箱根湯本芸能組合の芸者衆や地元小中学校OBによるマーチングバンド、相洋高校チアダンス部と吹奏楽部も加わり、軽快な演奏で花を添えた。

 主催者の箱根湯本観光協会によると、会場には約3万人が訪れた。
コンサートのチラシ

読者プレゼント ジャズの名手小田原に 11月27日 三の丸ホール

 日本が誇るジャズ界のトッププレーヤーが集まる「JAZZ LIVE foryou」が11月27日(木)、小田原三の丸ホールで開催される。午後1時30分開場、2時開演。

 当日は「オールオブミー」や「テネシーワルツ」などを披露予定。チケットは全席指定4500円。同ホール窓口・Web、ミナカチケット販売所ほかで販売中。(問)鎌田さん【電話】090・7237・8635

 チケットを読者4人にプレゼント。希望者は住所、氏名、年齢、電話番号、紙面の感想を明記してハガキまたはメールで応募。宛先/〒250―0042小田原市荻窪306タウンニュース社「ジャズ」係、【メール】odawara@townnews.co.jp。11月12日(水)締切(必着)。応募多数は抽選。当選発表はチケットの発送をもって代える。
昨年の様子(同大提供)

地域のつながり実感 11月15・16日 星槎箱根フェス

 「星槎箱根フェスティバル2025」が同大箱根キャンパス(箱根町仙石原817の255)で11月15日(土)・16日(日)に開かれる。午前10時から午後4時。入場無料。

 仙石原地域の活性化につなげようと、地元の自治会や事業者、子ども会などと連携して実施しており、今年で11回目を迎える。

 会場では仙石原の飲食店組合や商店会などによる飲食物が提供されるほか、衣類やアクセサリー、雑貨販売、マッサージ体験などのブースが並ぶ。小田原警察署の協力で機動隊特殊車両(15日)、ミニパト(16日)の展示も行われる。

 出店者などの情報は、インスタグラム(seisahakone_sc)などで確認できる。

 問い合わせは同キャンパス鈴木さん【電話】0460・83・8212。

実業家・石田禮助を知る 小田原ペンクラブ定例会

 小田原ペンクラブの11月定例会が、11月14日(金)におだわら市民交流センターUMECOで開かれる。午後2時30分から4時。

 三井物産の代表取締役や5代目の国鉄総裁を務めたことで知られ、小田原市国府津に住んだ実業家・石田禮助(1886〜1978)について、郷土史研究家の野地芳男さんが語る。

 会費1000円。問い合わせは同クラブ事務局の小泉さん【電話】090・5409・3071。
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小田原市老人クラブ連合会 「還暦」迎え記念大会 会員ら自慢の芸能披露

 小田原市老人クラブ連合会大会が、11月18日(火)に小田原三の丸ホールの大ホールで開かれる。午後1時から4時30分。入場無料。

 会員の生きがいづくりや高齢者福祉の推進を目指して開催しており、今年は創立60周年の記念大会として実施する。

 第1部の式典(午後1時〜1時30分)では各種功労者表彰を行い、第2部の基調講演(1時40分〜2時30分)では小田原城天守閣特別館長の諏訪間順さんが「小田原北条氏と小田原城―いまこそ北条五代を大河ドラマに!」と題して講演する。

 第3部は恒例の芸能大会(2時40分〜4時10分)を実施。各地区のクラブ会員ら14組が、踊りや歌、体操、朗読など多彩な演目を披露する。

 同クラブはおおむね60歳以上の市民で構成され、ボランティア活動や健康づくり、レクリエーションなどの活動を通して親睦を深めている。

 問い合わせは同連合会事務局【電話】0465・32・5800。

御用米曲輪の調査報告 11月15日 市文化財課

 小田原市文化財課が11月15日(土)、「史跡小田原城跡御用米曲輪 現地説明会」を開催する。参加無料で事前申し込みは不要。二部制で【1】午前9時30分〜、【2】10時30分〜。

 御用米曲輪は小田原城天守閣がある本丸の北側に位置する平場。2010年度から国指定史跡として保存・活用することを目的に、市が継続的に調査を行っている。当日は調査担当者が最新の成果について解説する。

 同日には小田原三の丸ホール小ホールで、「令和7年小田原市遺跡調査発表会」(午後1時〜5時)、16日(日)は「遺跡講演会『古墳時代前期の謎に挑む』」(午前10時30分〜午後5時)を開催。定員100人で当日先着順。(問)市文化財課【電話】0465・33・1715
今年は8団体が助成を受けた

さがみ信金文化芸術助成 今年は8団体を支援 約30年継続の取り組み

 さがみ信用金庫(遠藤康弘理事長)が10月20日、「地域文化芸術振興基金」の助成金贈呈式を同信金本部(小田原市)で実施した。

 この取り組みは同信金が70周年を迎えた1995年、文化や芸術の分野で地域振興に励む活動を支援しようと始めたもの。これまで260以上の団体に助成金を贈呈している。

 今年は応募者の中から、相模人形芝居 下中座、小田原市民劇団こゆるぎ座、シグナス合唱団、小田原フィルハーモニー交響楽団、小田原ジュニア弦楽合奏団、西湘フィルハーモニー管弦楽団、足柄ウィンドオーケストラ、南足柄ジュニア・コーラスの8団体を助成した。

 助成金を手渡した遠藤理事長は「地域の芸術文化を盛り上げようと、創立70周年を機に始めた活動が100周年の年も行うことができた。芸術文化の活動が地域をきらりと輝かせる一助になり、盛り上げていってほしい」と語った。

足柄上病院 市民・町民公開講座 命に関わる脳卒中の話

 誰の身にも起こりうる病気について医師等が解説する県立足柄上病院の公開講座が12月6日(土)に同院で開かれる。午前10時から、事前申込制(先着50人)で参加無料。

 血管が詰まる・破れるのが脳卒中。突然発症することも多く、命を救い、後遺症を軽減するのは初期のサインを見逃さないこと。当日は同院脳神経外科の濱田幸一部長らが発症時の対応や予防等を語る。特にリスクが高い高齢者はぜひ知っておきたい。希望者は11月10日(月)以降、電話か同院ホHPの専用フォームから申し込む。問い合わせは講座担当【電話】0465・83・0351。

折り染めで御朱印帳作り 11月15日 小田原江嶋

 和紙を染めて御朱印帳の表紙を作るワークショップが、11月15日(土)小田原江嶋(市内栄町2の13の7)で開催される。午前10時30分〜午後0時30分。

 日本三大和紙の1つである岐阜県美濃和紙を使用し、「折り染め」で模様を作り、御朱印帳に仕立てる。参加費4500円。申し込みは小田原江嶋店頭または電話【電話】0465・22・1661。
入学宣誓を行うナンさん

夢抱き日本語学ぶ リバティ小田原で入学式

 外国人留学生向けの日本語教育を行う「リバティ小田原日本語学校」(小田原市本町)で10月30日、第17回入学式が行われた。

 今回入学したのは、スリランカ、ネパール、フィリピンなど5カ国の16人。式典では倉田雅史理事長がビデオメッセージを寄せ、留学を支援してくれた家族に感謝し、日本特有のルールを守りながら勉学に励んでほしいと呼び掛けた。

 長峯信哉校長は「皆さんには若さと学ぶ意欲という大きな武器がある。日本語を学ぶ目的を忘れず、夢に向かって一歩一歩近づいていってほしい」と、日本語と英語で激励した。

 入学宣誓を任されたミャンマーのナン・テッテッウェイさん(21)は、母国でドラマやニュースを見ながら毎日のように日本語を練習してきたという。「日本の文化や社会、働き方に興味がある。将来は車の専門学校に通い、車の会社で働いて日本の技術や働き方を学びたい」と、流ちょうな日本語でスピーチを行った。

 生徒は1年半の在学期間中に、日本語能力試験で日常会話程度の語学レベルに相当するN4の認定を目指す。
技を見に行くだけでも楽しめる

公園でスケボーの催し トリック大会やフリマなど

 小田原市東大友の上府中公園で11月8日(土)に開催される「秋の大感謝祭」の一環として、親水広場で午前10時からスケートボードイベントが行われる(雨天中止)。

 会場ではキッズスクールやフリーセッション、トリック大会のほか、スケボーで走りながらの梅干し食い競争、フリーマーケットなどが行われる。詳細などは上府中公園【電話】0465・42・5511。
色づいたススキを楽しむ観光客ら

秋風にススキたゆたう 箱根仙石原で見ごろ

 箱根町の仙石原でススキが見ごろを迎え、色づく秋の風物詩を一目見ようと多くの観光客が訪れている。

 台ヶ岳山麓の「仙石原すすき草原」は「かながわの景勝50選」にも選ばれ、東京ドーム約4個分の雄大なススキのパノラマが広がる箱根屈指の観光スポット。例年ススキが黄金色に色づく9月から11月にかけて、国内外の観光客でにぎわう。

 静岡県から友人と訪れた60代の女性は「日本の秋らしい光景を見ることができて感激した」と話し、スマートフォンのカメラで撮影を楽しんでいた。

箱根RCが清掃活動

 同所では10月28日、社会奉仕団体の箱根ロータリークラブ(田中久士会長)が「ゴミゼロキャンペーン」を実施した。

 同クラブでは、毎年芦ノ湖や箱根湯本など場所を変えて清掃活動を実施している。この日はお揃いのクラブジャンパーを着た20人ほどの会員が、草原の遊歩道や県道などに分かれてごみを拾い歩いた。

 田中会長は「観光客のマナーも向上していて、思った以上にごみは少なかった」と話し、「会員自身の意識を高めるためにも活動を続けている。箱根町のために、微力ながら貢献できたら」と笑顔を見せた。

ハロウィーンで地域交流 スドウ工営、近隣園児招き

 水道・土木工事などを手掛ける(有)スドウ工営(小田原市成田・須藤公司代表)が10月29日、近隣の豊川すずらん保育園の園児らを招いたハロウィーンイベントを開いた。

 地域交流を目的に実施しており、今年で4回目。手作りの仮装コスチュームをまとった0歳から2歳の園児は、同社に到着すると「トリック・オア・トリート」の合言葉で元気にあいさつ。社員からお菓子を受け取ると、ショベルカーに乗って記念撮影を楽しんだ=写真。

 須藤代表は「会社の恒例行事となり、子どもたちも楽しんでもらえてうれしい。今後も交流を続けたい」と笑顔で話した。

木材に親しもう 箱根ビジターセンター

 箱根ビジターセンター(元箱根164)で11月16日(日)、「木っ端・端材祭」が開かれる。午前10時から午後3時。

 間伐材や木工制作時の端材を活用し、のこぎりや金づちを使って作品づくりに挑戦できる。体験は無料で、作品持ち帰りの際は1個500円。

 間伐材などを使った竹馬やかまぼこ板の積み木遊びのほか、ハンドドリップコーヒーやマフィンなども販売される。

 雨天時は規模を縮小して実施。問い合わせは同センター【電話】0460・84・9981。

旭丘高校相撲部 国スポで団体4位入賞 県代表チームで2人出場

 9月末から10月初旬にかけて行われた「第79回国民スポーツ大会」の相撲競技少年男子団体で、神奈川県チームが4位に入賞した=写真。

 団体メンバー5人のうち、新名学園旭丘高等学校(小田原市)からは3年生のバトエルデン・バトボルドさんと根上航平さんが選ばれた。監督は同校相撲部監督の岸田光弘氏が務めた。

 予選を全勝し、決勝トーナメントに進んだ神奈川県チーム。1回戦の三重県戦(3対2)、準々決勝の富山県戦(3対2)を勝ち進んだが、準決勝と3位決定戦に惜しくも敗れた。

 根上さんは「緊張もあったが、高校生活最後の試合だったので、楽しもうと思った」と振り返る。2人は高校卒業後も相撲を続ける予定という。バトボルドさんは「大学新人戦でベスト4以上を目指したい」と笑顔をみせた。

 また岸田監督は「インターハイから間もなく、疲れもあった中でチームを引っ張ってくれた。2人は高い目標を持っている。今後も頑張ってほしい」と、激励の言葉をかけた。

男性対象の料理教室 11月22日 梅の里センターで

 男性を対象にした調理教室が、11月22日(土)梅の里センター(小田原市曽我別所)で開催される。午前10時から午後1時まで。講師は小田原市食育サポートメイト(おだわら六彩会)。

 今回は早川漁港で水揚げされた秋サバを使用して調理する。メニューは菜めし、サバの竜田揚げ、サラダ、豚汁、紅茶ゼリー。

 対象は小田原市在住の成人男性20人。参加費は500円。エプロン、三角巾、手拭き用タオル、筆記用具を持参。

 申し込みは電話またはFAX。氏名と年齢、連絡先、アレルギーの有無を伝える。締め切りは15日(土)まで。

 (問)吉田さん【電話】【FAX】0465・43・2293
トークセッションに参加した武将の末裔ら

小田原城に末裔 再び 戦国武将サミット

 戦国武将の末裔(まつえい)が小田原に集う「北條氏ゆかりの戦国武将サミット」が11月3日、小田原城二の丸広場で開催された。

 昨年に第60回小田原北條五代祭りの記念行事として初開催され、今年が2回目。

 特設ステージのトークセッションでは上杉、黒田、真田、長曽我部など武将の末裔らが戦国時代の歴史を語り合った。会場にはブースが設けられ、小田原ちょうちん作りや風魔忍者の手裏剣・吹き矢を体験したり、巨大鍋で作る「戦国北条なべ」や武将ゆかりの日本酒を味ったり、楽しむ来場者の姿が見られた。

テーマは小田原城 城北工高のチョークアート

 小田原城北工業高校のデザイン科生徒によるチョークアート画が、おだわらイノベーションラボ(ミナカ小田原・小田原新城下町2階)で公開されている。

 同ラボに設置されている(株)デコリア(小島健司代表取締役社長/小田原市)製造の黒板壁紙「Black board」を活用し、高校生が自由な発想で創作する取り組みで、今回で5作目。同科3年生10人が6月からコンセプトを練り、「小田原城」をテーマに制作。10月10日に、加藤憲一小田原市長らを前に発表した=写真。

 「いままでにない、挑戦した作品にしたかった」と生徒。プロジェクションマッピングと組み合わせて楽しめる作品に仕上げた。作品は来年3月ごろまで展示予定。

福祉基金チャリティー 「新日」が藤沢で大会 11月22日、読者20人を招待

 「新日本プロレス 藤沢市愛の輪福祉基金チャリティー藤沢大会」が11月22日(土)午後6時から、藤沢市秩父宮記念体育館で開かれる。主催は(株)創。

 来年1月に引退する棚橋弘至選手の藤沢ラストマッチとなる同大会。読者20人に招待券をプレゼント。チケットは1人1枚限定。希望者はハガキに藤沢大会観覧希望・住所・名前・年齢・職業を明記し、〒250-0034神奈川県小田原市板橋881の26(株)創 TN藤沢大会読者プレゼント係へ。締切は11月12日(水)(当日消印有効)。問い合わせは同社【電話】0465・23・0905。
スタンプ台紙の一部

スタンプ集め小田原再発見 えきまつりに先立ち開催

 小田原えきまつり(12月6日(土)にアークロードで開催)に合わせたスタンプラリーが11月から開始した。

 この企画は地域の魅力を再発見することを目的に行われる。スタンプの押印場所は市内観光施設や商業施設など13カ所。小学生以下はスタンプ6個達成でポストカード、8個達成でノートがもらえる(先着1千人、小田原駅観光案内所と小田原宿なりわい交流館で引き換え)。

 期間は12月6日まで。押印場所と台紙配布場所は以下の通り。▽小田急線小田原駅▽伊豆箱根鉄道大雄山線小田原駅▽箱根登山線小田原駅▽JR東海小田原駅▽JR東日本小田原駅▽小田原駅観光案内所▽ハルネ小田原まちかど案内所▽ミナカ小田原▽小田原宿なりわい交流館▽箱根口ガレージ▽小田原市郷土文化館▽小田原城常盤木門▽小田原市観光交流センター