宮前区版【11月14日(金)号】
心肺蘇生法を学ぶ生徒

犬蔵地区 中学生が防災の担い手に 支え合いの地域へ初訓練

 災害時に地域で支え合う体制づくりを目指し、犬蔵地区の3自治会が11月8日、犬蔵中学校で防災訓練を行った。訓練には同校の全校生徒約580人が参加し、地域住民らと仮設トイレの設置や三角巾応急処置、AED操作などを体験した。

 犬蔵地区では毎年、避難所となる同校で防災訓練を行っているが、生徒と合同で実施するのは初めて。同校PTAの古江浩一郎会長が、25年前に噴火で全島避難を経験した三宅島を訪れた際、資料館で中学生が積極的に関わっている写真を目にしたことがきっかけ。提案により、土曜日の授業時間を利用した合同訓練が実現した。

 体育館では、避難所のトイレの組み立て、段ボールベッドやパーティションの設置について体験。また、骨折した腕を三角巾やレジ袋で固定する応急処置や、自動体外式除細動器(AED)を用いた心肺蘇生法の指導なども行われた。

 校庭では、放水や煙体験、備蓄倉庫見学、住民によるカレーライスの炊き出しなどが実施された。中学生たちは住民らとグループに分かれて、これらの体験に取り組み、教室では、看護協会や市危機管理課による講和も受講した。

 AEDの応急処置を体験した3年生の男子生徒は、「人に助けを求めたりすることなど、本番では勇気がいると感じた」、女子生徒は「心肺蘇生の心臓圧迫に思ったよりも力が必要だった。近所の人が倒れていたら助けられるようになりたい」と話していた。

 古江PTA会長は、「災害時には、子どもたちは守られる存在だが、避難して落ち着けば力になってくれると思う。合同訓練を通じ、地域での支え合いを強化できれば」と期待を寄せた。
記者会見を行う窪田会頭

川崎商議所窪田新会頭 「中小企業に稼げる力を」 就任会見で DX推進に注力

 川崎商工会議所は11月4日、臨時議員総会を開催し、新会頭に窪田雅己氏(67)=富士通Japan(株)相談役=を選任した。任期は同日から3年間。就任会見で窪田氏は、AI導入をはじめとしたDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に最も力を注ぐと強調。物価高、賃上げ、人手不足に直面する中小企業に対して「稼げる力をつけたい」と支援強化に取り組む考えを示した。

 同商議所の会頭で富士通出身者は初めて。

 窪田氏は同商議所で行われた記者会見で「川崎は大・中小企業がバランスよく発展している。人口が増えている」と指摘。日本経済が、元気がない中、活気を取り戻すためにはDXの活用が重要だとの認識を示し「川崎を日本の先進事例にしたい」と意気込む。その上で「出身母体のノウハウを生かし、推進していく」とも力を込めた。

 4期目の当選を果たした福田紀彦市長が公約に掲げた7つの循環について「関連する部分については全面的に連携する」との意向だ。

 所信表明では「商工会議所は単なる支援機関ではなく、地域の未来をともに築く『共創の場』」と位置付けた。「待ちの姿勢を脱却し『ともに動く』『ともに考える』姿勢へと転換し、会員事業所とともに実効性ある取り組みを進める」との考えも表明した。

 会見では「マサッキー」と名付けたAIアバターを使用し、所信表明や質問にも応じた。

副会頭山根氏が新任

 臨時議員総会では新任の副会頭として山根崇氏=(株)山根工務店代表取締役=が就任することも発表された。

 同商議所30期役員は次の通り。〇は再任 敬称略。【会頭】窪田雅己【副会頭】〇関進=川崎タクシー(株)代表取締役会長、〇増山雅久=(株)TOPコンサルティング代表取締役社長、〇石山一可=(株)東芝小向事業所人事・総務部エキスパート、山根崇【専務理事】〇三瓶清美=同商議所専務理事【常務理事】岩井新一=同商議所常務理事

少女ソフトボールチーム「有馬ドリームズ」の監督を務める 野村 一仁さん 有馬在住 47歳

チーム全員が我が子

 ○…創部から約40年、今年初めて神奈川県大会、関東大会でチームを優勝へと導いた。この1年、対外試合の数を大幅に増やし、埼玉や山梨、群馬まで遠征に出かけた。強いチームと対戦を重ねることで実践経験を積み、底力を引き上げた。「全国大会出場を目指していたが、それが叶わなくなり、次に関東大会優勝を合言葉に努力してきた。子どもたちが本当に頑張ってくれた」

 ○…かつて甲子園を目指した野球少年だった。小学2年から野球をはじめ、高校時代は東東京大会でベスト4まで勝ち進んだ。ソフトボールは未経験、指導者も初体験だったが、長女がソフトボールに興味を持ち入団したのを機に、「娘のために」とコーチとなった。3人の娘たちを見送り、今も休日はソフトボールに捧げている。監督に就いたのは3年前。「どちらかというと、影から支える参謀タイプ。至らない点が多いが、保護者の方々に支えられている」

 ○…チームのスローガンは「努力は勝利への道」。次の塁を狙う走塁を重点に置き勝利を目指す一方で、「楽しくやってくれれば十分」と目を細める。「できれば、中学校、高校、大学とソフトボールを続けてほしい。今はその入り口。基本を覚えることを意識しているけれど、楽しさが一番」とほほ笑む。

 ○…平日は会社員、週末は指導者という生活を長年続けている。「監督になってからは、練習試合や遠征の日程調整が面倒くさい」と本音もポロリ。息抜きは最近招き入れた愛犬の散歩だとか。「娘たちは卒業してしまったけれど、選手たちは我が子のよう。上達する子どもたちを見ているのがコーチ冥利」と意欲は十分。当面の目標は、全国大会出場、そして3位以内に入ることだ。

宮前区の「推しグルメ」集結 29日 区役所で交流イベント

 宮前区内の食の魅力を再発見するイベント「宮前区グルマン、集まれ!〜区内の推しグルメを紹介します!〜」(宮前区SDC主催)が、11月29日(土)に宮前区役所4階大会議室で開催される。時間は午後1時から4時。

 このイベントは「みやまえBASE」の第8回企画として行われる。当日は二部構成で、第一部「みやまえキャンパス」では、区内の情報に詳しいゲストが登壇。インスタグラムで人気の「鷺沼ファン」さんが区内の飲食店を紹介するほか、写真愛好家アレン・スミルノフさんが、お気に入りの店の写真を披露・展示する。続く第二部「つながる交流会」では、参加者同士がお勧めの飲食店について話し合い、発表する時間が設けられる。

 参加は無料、親子連れも歓迎。申し込みは11月26日(水)までに所定の二次元コードフォームから。

 (問)区まちづくり推進部企画課【電話】044・856・3133
読み聞かせに笑顔を見せる児童

白幡台小に「おはなし隊」 児童、絵本や紙芝居楽しむ

 白幡台小学校で11月7日、講談社の「全国訪問おはなし隊」のキャラバンカーが来校し、絵本や紙芝居の読み聞かせを行った。

 「おはなし隊」は、講談社が1999年から行っているボランティア事業。「人々が本と触れ合う機会を作るため」というコンセプトのもと、車内に約550冊の絵本を載せて全国各地を巡っている。

 この日、屋外に置かれたキャラバンカーでは、児童たちがお気に入りの絵本を手に取ると、青空の下で寝そべったり、友だちといっしょに絵本を読むなど、自由に読書を楽しんだ。教室では、絵本や紙芝居の読み聞かせも行われ、児童たちは熱心に聞き入っていた。

 児童からは「たくさんの本を読み聞かせてもらって楽しかった」という声が多く聞かれた。
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チーム一丸 「スポーツの力」で
公益財団法人日本ライオンズ
チーム一丸 「スポーツの力」で
特別支援学校のフットサル全国大会を開催
東京都調布市の京王アリーナTOKYOで11月1日、公益財団法人 日本ライオンズが「第4回 全国特別支援学校フットサル大会」を開催した。全国の特別支援学校に夢... (続きを読む)

「てんかん」学ぶ講座 11月23日 聖マリアンナ医大で

 聖マリアンナ医科大学病院の外来棟臨床講堂で11月23日(日・祝)、「てんかんの研修会・市民公開講座」が開催される。時間は午後1時から午後3時15分まで、開場は午後0時30分。

 第一部の研修会(午後1時〜1時50分)は、「てんかん発作の種類と対応」をテーマに、横浜市立大学の北澤悠助教が講演する。この研修会は医療関係者等を対象とした内容だが、誰でも参加可能。第二部の公開講座(午後2時15分〜3時5分)では、「大人のてんかん〜患者さんやとりまく方々の困りごと〜」と題し、たまがわクリニックの玉川聡院長が登壇する。参加は無料で、定員は100人。

 当日はLIVE配信も実施され、申込者限定でオンデマンド配信も予定されている。同日午前10時から正午には、てんかん専門医による「難治てんかん患者さん個別相談会」も実施。こちらは完全予約制で定員になり次第終了。講座、相談会ともにウェブサイトからの申し込みが必要。(問)聖マリアンナ医科大学病院てんかんセンター石丸さん【電話】044・977・8111(内線80605)
献花を行う出席者

8千人超の戦没者追悼 120人が出席、献花捧ぐ

 戦争で命を落とした川崎市出身者を悼む「川崎市戦没者追悼式」が11月6日、川崎市総合福祉センター(エポックなかはら)で執り行われた。

 川崎市と川崎市遺族連合会(程塚伸秀会長)の主催で毎年企画されている同追悼式。会場には、福田紀彦市長、程塚会長をはじめ、約120人が出席し、献花を行った。

 式辞で福田市長は、戦争犠牲者へ哀悼の意を捧げ、「戦争の惨禍を二度と繰り返さないために、悲惨な戦争の記憶を風化させず、過去の歴史から学んだ教訓を深く心に刻み、次の100年を担う若い世代に戦争の悲惨さを語り継ぎ、失われた命の尊さと平和の大切さを伝えていくことが我々の使命」と述べた。その後、慰霊式も行われ、慰霊法要も営まれた。

 川崎市によると、川崎市出身者の戦没者は、戦災死者400人を含む8167人になるという。
川崎市役所

インフルエンザ感染拡大 川崎市 「流行発生警報」を発令 小中学校で学校閉鎖も

 川崎市内でインフルエンザの患者数が急速に増え始め、市は11月5日、「流行発生警報」を発令した。10月28日に「注意報」を発令したばかりだが、10月27日〜11月2日の期間の患者報告数が爆発的に増え、「警報基準値」を超えた。

 市は感染症発生動向調査のため、市内61施設を「定点医療機関」に指定し、1週間ごとにインフルエンザと診断された患者数の報告を受けている。この調査で今年の第44週にあたる期間に、流行発生警報の基準値である定点施設あたり「30人」を超える37・83人の患者が確認された。前週の第43週(10月20日〜26日)には昨年より6週早く「流行発生注意報」の基準値10人を超えていた。

 「注意報」発令時の状況を地域ごとに見ると、高津区が26・11人で最も多く、多摩区24・13人、川崎区20・75人の順だった。市によると、市内の小・中学校では10月中旬以降にインフルエンザの影響とみられる学級閉鎖や学校閉鎖が相次いでいるという。市の担当者は、「早めのワクチン接種や手洗い、うがい、体調不良時のマスク着用などの徹底を」と呼び掛けている。

 今年はインフルエンザの流行が早く、神奈川県は10月30日に昨年より2カ月早い流行発生注意報を発令した。
サンマを焼く運営協議会のメンバー

秋の味覚を満喫 宮崎こ文でさんま祭り

 宮崎こども文化センター(山崎麻由館長)で11月8日、「さんま祭」が開催された。19回目となった今年も、秋の味覚サンマを炭焼きにして、訪れた地域住民らに提供した。

 同センターと地域住民による運営協議会が、地域交流や活性化を目的に、毎年10月頃に実施する恒例イベント。サンマは地域住民の伝手で北部市場から750匹を購入。炭火で焼いて豚汁とおにぎりをセットにして600円で販売した。収益は、同センターで使える子どもの玩具などの購入費に充てるという。山崎館長は「たくさんの方の笑顔に出会えてよかった」と話した。

 射的や竹トンボなどの子ども向けイベントのほか、JAやヤクルトの販売ブースも軒を連ね、延べ約1000人の地域住民が親睦を深めた。3姉妹で参加した角田奈優さん(8歳)は「おいしいものを楽しみにしてきた」と笑顔で話した。
住宅地の最高価格地点近くにある鷺沼第1公園

住宅地価格「鷺沼」が6位 県の地価調査で

 このほど神奈川県が発表した土地取引価格の目安となる7月1日時点の基準地価で、「鷺沼」が住宅地価格で県内6位となった。

 宮前区内の調査対象は、住宅地13地点と商業地4地点。1平方メートルあたりの全用途の平均価格は36万900円で、平均変動率も5%(前年4・4%)と上昇率が拡大した。

 住宅地では、川崎市の平均変動率が4・4%(前年4・4%)に対し、宮前区は4・4%(前年4・2%)。区内の調査地点では、東急田園都市線・鷺沼駅と宮前平駅の中間に位置する「小台2丁目23番10外」が8・3%で最高上昇率だった他、全ての調査地点がプラスとなった。価格は、県内6番目の高さとなった東急田園都市線・鷺沼駅近くの「鷺沼1丁目15番13」が52万9000円でトップ。次いで「小台2丁目23番10外」が49万8000円で続いた。

 県の調査によると、都内との価格差や人口増などを背景に、交通利便性が高い駅徒歩圏を中心に需要が堅調で、継続して地価の上昇傾向が見られたという。

 一方、商業地は、川崎市の平均変動率が9・2%(前年8・4%)に対し、宮前区は6・8%(前年5%)。区内の調査地点では「宮崎2丁目10番9外」が8・7%で最高上昇率となった。価格は「宮前平1丁目10番13外」の82万円がトップ。次いで「宮崎2丁目10番9外」(76万4000円)だった。

 県の担当者は「上層階を共同住宅として利用可能な地域では、旺盛な住宅需要を背景に、継続して強い上昇傾向が見られた」と分析している。

まちづくりを活性化 22日 「ラブみやまえ」

 宮前区のまちづくりを活性化するイベント「第18回まちづくり広場 ラブみやまえ」が、11月22日(土)に宮前市民館・市民広場で開催される。時間は午前10時から午後3時まで、入場は無料。雨天の場合は、縮小開催。

 宮前区まちづくり協議会と宮前区役所が主催。地域の住民や市民活動団体が交流し、宮前区をより住みやすいまちにすることが目的。18回目となる今回は「つなぐ・むすぶ・ひろげる」をテーマに掲げる。

 当日は、環境、健康福祉、歴史、音楽など多岐にわたる分野で活動する26の市民活動団体が参加 し、展示や体験コーナー、ステージ発表などを通じて、日頃の活動を紹介する。特別企画として、川崎市のご当地アイドル「川崎純情小町」によるコンサート(正午〜午後0時40分)も予定されている。

 その他、会場では「みやまえカルタを探せ」、懐かしの木工おもちゃコーナー、スタンプラリーなど、家族で楽しめる企画を多数用意。地場野菜の販売や焼きそば、豚汁、トルティーヤなどの飲食物販も予定。(問)区地域振興課【電話】044・856・3125
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高齢期のうつを学ぶ 向丘出張所

 「最近、元気がないな」と感じている人やその家族に向けた講演会「高齢期のうつを見逃さないために」が、12月8日(月)に向丘出張所で開催される。主催は、つばめプロジェクト運営委員会。

 精神保健福祉士の小林隆太氏が、高齢者の「うつ」について分かりやすく解説する。小林氏は登戸診療所での勤務や訪問看護、相談業務などに携わり、現在は医療法人社団心翠会の法人副本部長として従事している。

 時間は午前11時から正午まで。予約不要で、参加費も無料。(問)内田さん【電話】090・8171・3297(平日午前10時〜午後4時)

「午後の紅茶」から新商品 本紙読者10人にプレゼント

 キリンビバレッジ(株)が「キリン 午後の紅茶」シリーズの新商品「午後の紅茶FRUITS & ICE TEA オレンジとグレープフルーツ/白ぶどうとレモン」の2品=写真=をこの秋新発売。

 オレンジとグレープフルーツは、オレンジとグレープフルーツの甘酸っぱさを、爽やかな紅茶で仕立てた、すっきりした甘さ、白ぶどうとレモンはみずみずしい果汁感の白ぶどうとレモンを組み合わせ、紅茶を加えることで、爽やかですっきりとした後味がそれぞれ特長だ。

 本紙読者10人に2本セットをプレゼント。希望者はメールで受付。氏名、年齢、住所、電話番号を記載の上、kawasaki@townnews.jpへ。11月30日(日)締め切り。
のりものフェスタのチラシ

いろいろな乗り物大集合 11月22日 カルッツなどで

 バスや電車、タクシーなどの乗り物が集まる「かわさきのりものフェスタ」が11月22日(土)、カルッツかわさき、富士見公園、川崎競輪場(川崎区)で開催される。午前10時から午後4時。荒天中止。

 川崎市や公共交通事業者らで構成される同実行員会主催。運転手不足によるバスの減便などの課題を抱えていることや、公共交通をより利用してもらうことを目的に昨年、初めて企画され好評を博した。

 第2回となる今回、会場では連節バスの試乗会、自動運転バスの車内探検、市バスとの綱引き、ミニ電車の乗車体験、飛行機を誘導するマーシャリングやアナウンスを体験できる航空教室、パイロットや客室乗務員の制服着用体験など、さまざまな企画が用意されている。

 詳細は公式サイト。

宮前区観光協会 チラシ配りで活動PR

 宮前区観光協会(石川閣会長)は、11月3日に影向寺で開かれた「ご縁日」の会場で、チラシを配布し活動をPRした。

 チラシはリニューアルしたもので、「見る」「食べる」「遊ぶ」の3つのカテゴリーでスポットや農産物を紹介。入会案内も記されている。

 同会は、16日に開かれる区民祭などでもPR活動を予定している。

有馬ドリームズ W優勝を区長に報告

 少女ソフトボールチーム「有馬ドリームズ」が11月4日、宮前区役所を訪れ、齋藤正孝区長を表敬訪問した。今年8月の関東大会と9月の神奈川県大会での初優勝を報告した。

 齋藤区長は「大変うれしく思う。日頃の練習の成果が発揮され、チーム一丸となった結果」と選手たちを称賛。「ソフトボールを楽しみながら頑張ってください」とエールを送った。

 野村一仁監督=人物風土記で紹介=は、「次の塁を狙う走塁への意識が高いことがチームの特徴。目標は全国大会出場」と話した。

いよいよ宮前区民祭 11月16日 役所周辺で

 「第43回 宮前区民祭」が11月16日(日)に開催される(荒天中止)。午前9時から午後3時まで。会場は宮前区役所、宮前市民館、宮前平公園とその周辺となる。

 「小さな手 大きな手 みんなで築く宮前区」をスローガンに、区民の手作りで実施。かわさきスポーツアンバサダー「KADOKAWA DREAMS」によるパフォーマンス や川崎フロンターレのキックターゲット 、ふれあい動物園 、各種団体によるステージや出店などを予定している。

 主催の宮前区民祭実行委員会は、公共交通機関での来場を呼びかけている 。開催有無については、宮前区民祭公式LINEと宮前区役所ウェブサイトで案内。
(上)円形に並ぶ「横丁」の模擬店(右)船山さんたちの模擬店

子ども夢パーク恒例 20周年の「ゆめ横丁」盛況 友兼所長「当たり前の存在」

 川崎市子ども夢パーク(高津区)の秋のイベント「こどもゆめ横丁」が11月3日に開催され、約2千人の来場者が子どもたちの「仮想商店街」を楽しんだ。

 「こどもゆめ横丁」は、市子どもの権利条例が子どもたちに保障する「子どもの権利」を体感できるイベントとして2006年に始まり、今年で20回目。今年は4歳から18歳までがチームを組み、雑貨店やゲームコーナーなど多彩な31店舗の模擬店を出店した。

 子どもの「やってみたい」を実現しようと始まった「ゆめ横丁」。第一回は14組が模擬店を出店し、来場者も約450人だったが、徐々に知名度が上がり、参加者も来場者も増え続け、最大で49店舗が並んだ年も。

 今年は子どもたちの事前協議「横丁会議」の中で、模擬店の配置をぐるりと「円形」にし、中央に出し物のステージを置くことを決めた。その結果、来場者の動線がスムーズになり、模擬店に立つ子どもたちも出し物を見られた。

 高津区内の小学2年生の船山和花(のどか)さん(7)は、学校の友達に誘われて3人で雑貨店を出店。だが準備途中で中心となる友達が体調を崩し、この日は急きょ2人でお店を切り盛りした。店の脇で見守っていた父・和輝さん(37)は「手伝いたい気持ちをこらえるのが大変。でも、2人でよく頑張っていて感心する」と安どの表情を見せた。

 夢パークの友兼大輔所長は「20年の間に『こどもゆめ横丁』が特別なことではなくなり、子どもたちの中に当たり前にある存在になったと感じる」と話していた。
川崎市役所

インフルエンザ感染拡大 川崎市 「流行発生警報」を発令 小中学校で学校閉鎖も

 川崎市内でインフルエンザの患者数が急速に増え始め、市は11月5日、「流行発生警報」を発令した。10月28日に「注意報」を発令したばかりだが、10月27日〜11月2日の期間の患者報告数が爆発的に増え、「警報基準値」を超えた。

 市は感染症発生動向調査のため、市内61施設を「定点医療機関」に指定し、1週間ごとにインフルエンザと診断された患者数の報告を受けている。この調査で今年の第44週にあたる期間に、流行発生警報の基準値である定点施設あたり「30人」を超える37・83人の患者が確認された。前週の第43週(10月20日〜26日)には昨年より6週早く「流行発生注意報」の基準値10人を超えていた。

 「注意報」発令時の状況を地域ごとに見ると、高津区が26・11人で最も多く、多摩区24・13人、川崎区20・75人の順だった。市によると、市内の小・中学校では10月中旬以降にインフルエンザの影響とみられる学級閉鎖や学校閉鎖が相次いでいるという。市の担当者は、「早めのワクチン接種や手洗い、うがい、体調不良時のマスク着用などの徹底を」と呼び掛けている。

 今年はインフルエンザの流行が早く、神奈川県は10月30日に昨年より2カ月早い流行発生注意報を発令した。

第54回川崎市文化賞 茶華道協会などが受賞 スポーツ賞に甲斐選手

 川崎市の文化芸術や福祉、スポーツなど各分野での功績をたたえる「市文化賞」など各賞が決定し、11月5日、川崎市役所で贈呈式が開かれた。2025年度の文化賞は、茶道や華道の活動を通して伝統文化を継承してきた市茶華道協会、昭和音楽大学理事長の下八川共祐さん、川崎沖縄県人会名誉会長の比嘉孝さんに贈られた。

 市文化賞は川崎市が政令市となった1972年に創設され、91年の第20回を契機に「文化賞」「社会功労賞」「スポーツ賞」の3部門に。さらに若手を応援する「アゼリア輝賞」と「特別賞」も加わった。

 文化賞を受賞した市茶華道協会は1925年(大正14年)に「華道六合会」として発足し、71年に「川崎茶道会」と合併。100年にわたり市民が茶華道に触れる場づくりに尽力した。下八川さんは、昭和音楽大学でクラシックやジャズなど幅広い音楽教育に取り組み、「音楽のまち・かわさき」推進協議会を会長としてけん引してきた。比嘉さんは、一般財団法人川崎沖縄県人会の会長として沖縄文化の普及と、川崎市と那覇市の交流事業を推進した。

 市茶華道協会の徳安興理事長は受賞のあいさつで「先人が築いた礎の重みを痛感する。これから先も川崎から世界に向けて日本人の心を力強く発信していく」と述べた。

 「社会功労賞」には、アートを通した共生社会を目指す取り組みを続けるNPO法人「studio FLAT」理事長でアーティストの大平暁さんと、川崎市看護協会で副会長などを務めた高橋恵さんが選ばれた。

 国内外の大会で卓越した成績を残した人物に贈られる「スポーツ賞」には、男子バレー日本代表選手で専修大学4年生の甲斐優斗さんが選出された。文化芸術分野で今後一層の活躍が期待される個人や団体に贈られる「アゼリア輝賞」は、洗足学園音楽大出身の声楽家・川崎麻衣子さんと、昭和音楽大学を23年に卒業したピアニストの田久保萌夏さんが選ばれた。

 福田紀彦市長は主催者側を代表し、「みなさんそれぞれの道で長年にわたり貢献され、社会に変革を起こされてきた。次の百年に向けて新たな道標を付けて頂きたい」と祝辞を述べた。
写真は過去のクラフトマーケットの様子

溝の口駅前「ポレポレ通り」のクラフトマーケット 雨天順延、11月16日(日)に開催 プログラム内容、実施時間(10時30分〜16時)は、ほぼ変更ナシ

 「溝ノ口駅前商店街振興組合」(持田知介理事長)が主催し、11月9日に予定されていた「クラフトマーケット」は、雨天のため翌週16日(日)に順延となった。開催時間(10時30分から16時まで)や、プログラム内容等に大きな変更はない予定。イベントの問合せは溝ノ口駅前商店街振興組合【電話】044・822・6277(午前10時〜午後4時受付)へ。

捨てる着物が洋服に 菅生分館で作品ショー

 捨ててしまう着物をリメイクした作品のファッションショー「着物リメイク作品ショー」が、11月27日(木)に宮前市民館菅生分館で開かれる。

 犬蔵在住の着物リメイクデザイナー、あきやま幾代さんを講師に迎え、同館で9月から3カ月間にわたって開かれた「着物リメイクでSDGs」講座の集大成として行われるもの。参加者が制作した、着物を再利用した衣服などが披露される。

 時間は午前11時30分から正午まで。定員は40人で先着順、入場無料。

 問い合わせは同館【電話】0044・977・4781。

「街の停留所」が1周年 11月16日 記念イベント

 地域の交流場にと昨年10月にオープンした「街ノ停留所」(山田佳一朗代表)は11月16日(日)、1周年を記念したイベントを開催する同所は、代表の山田さんが花き農園を営む実家の庭を改築して、「街の人が集いひとときを過ごす場所にしたい」と開設した。

 当日は、地域から飲食や手作りの小物など18組が出店。パンや焼き菓子、ジェラートなどの飲食を提供するほか、花を使ったアクセサリー、消しゴムハンコ、布小物などが販売される。マジックやギターの弾き語りライブも開かれる。時間は午前10時から午後3時。

(問)同所【電話】044・572・7124。
富士通グループの3つのプロスポーツチームと「Sports for Nature」のロゴ

GO!GO!!フロンターレ

国内初!スポーツで自然保護を

 川崎フロンターレと富士通は10月15日、スポーツを通じた自然保護を推進する国際的な枠組み「Sports for Nature(S4N)」のフレームワークに署名した。同クラブのほか、富士通フロンティアーズ、富士通レッドウェーブも名を連ね、国内のスポーツチームとしては初の取り組みとなる。

 S4Nは、国際自然保護連合や国際オリンピック委員会などが共同で立ち上げた構想で、スポーツ界全体で自然保護や生態系の回復に向けた行動を推進し、スポーツを通じた環境保全への貢献を目指すもの。以前から富士通グループ全体で地球環境問題の解決に取り組んでいることから、今回の署名に至ったという。

 同クラブは今後、古着の回収による衣類リサイクルや、ホームゲームでの廃棄物削減に取り組むほか、ファン・サポーターとともに河川の水質改善を目的とした清掃活動も予定している。

 担当者は「サッカーは試合やトレーニングで、一定の環境負荷を掛けている。今回の署名を契機に、一人ひとりの行動変容を促す存在を目指したい」と話している。

画像は川崎フロンターレ