宮前区 社会
公開日:2025.11.12
インフルエンザ感染拡大 川崎市
「流行発生警報」を発令
小中学校で学校閉鎖も
川崎市内でインフルエンザの患者数が急速に増え始め、市は11月5日、「流行発生警報」を発令した。10月28日に「注意報」を発令したばかりだが、10月27日〜11月2日の期間の患者報告数が爆発的に増え、「警報基準値」を超えた。
市は感染症発生動向調査のため、市内61施設を「定点医療機関」に指定し、1週間ごとにインフルエンザと診断された患者数の報告を受けている。この調査で今年の第44週にあたる期間に、流行発生警報の基準値である定点施設あたり「30人」を超える37・83人の患者が確認された。前週の第43週(10月20日〜26日)には昨年より6週早く「流行発生注意報」の基準値10人を超えていた。
「注意報」発令時の状況を地域ごとに見ると、高津区が26・11人で最も多く、多摩区24・13人、川崎区20・75人の順だった。市によると、市内の小・中学校では10月中旬以降にインフルエンザの影響とみられる学級閉鎖や学校閉鎖が相次いでいるという。市の担当者は、「早めのワクチン接種や手洗い、うがい、体調不良時のマスク着用などの徹底を」と呼び掛けている。
今年はインフルエンザの流行が早く、神奈川県は10月30日に昨年より2カ月早い流行発生注意報を発令した。
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