交番や駐在所 手話リンクで不在対応 聴覚障害者 相談しやすく
神奈川県警が11月1日、全国の警察に先駆けて、交番や駐在所を訪れた聴覚障害者などが勤務員の不在時でも相談や通報できるサービス「手話リンク」の運用を開始した。これに合わせて12日には瀬谷駅前交番で、導入を周知するキャンペーンが行われた。
県警では交番や駐在所の勤務員が不在時に、備え付けの電話機から管轄警察署に連絡できる体制などを整えている。しかし、聴覚障害のある人が電話で相談・通報することが難しいため、対応時の課題とされていた。
手話リンクは(一財)日本財団電話リレーサービスが提供しているもので、県内全ての交番や駐在所で導入された。携帯電話を用いて不在表示板の二次元コードを読み込むことで、手話通訳オペレーターとのビデオ通話を通じ、管轄警察署の署員と連絡をとることができる。
瀬谷駅前で周知
キャンペーンは、瀬谷区の北新駐在所の田川孝詞さんが手話通訳士の資格を持ち、聴覚障害者団体とつながりがあることなどから、区内で行われることになった。当日は(一社)神奈川県聴覚障害者連盟の河原雅浩理事長や(一社)横浜市聴覚障害者協会の小島天理事長、瀬谷区聴覚障害者協会の遠山和保会長、日本財団電話リレーサービスの大沼直樹理事長に加え、衆議院議員や県議会議員、山岸秀之区長らが出席。河原理事長から田川さんに、手話リンクの二次元コードが載った不在表示板が手渡された。
「聴覚障害者は電話をすることが難しく、さまざまな不便を感じていました。公的な支援が始まることをうれしく思う」と河原理事長。遠山会長は「これまでは困ったことがあったら、田川さんにお世話になりました。これからは安心して交番に行くことができる」と喜んだ。田川さんは「交番に来た聴覚障害者の人が電話を利用できずに諦めて帰ったという話はよく聞きます。これからは勤務員不在でも遠慮なく利用してください」と呼びかけた。
県警では交番や駐在所の勤務員が不在時に、備え付けの電話機から管轄警察署に連絡できる体制などを整えている。しかし、聴覚障害のある人が電話で相談・通報することが難しいため、対応時の課題とされていた。
手話リンクは(一財)日本財団電話リレーサービスが提供しているもので、県内全ての交番や駐在所で導入された。携帯電話を用いて不在表示板の二次元コードを読み込むことで、手話通訳オペレーターとのビデオ通話を通じ、管轄警察署の署員と連絡をとることができる。
瀬谷駅前で周知
キャンペーンは、瀬谷区の北新駐在所の田川孝詞さんが手話通訳士の資格を持ち、聴覚障害者団体とつながりがあることなどから、区内で行われることになった。当日は(一社)神奈川県聴覚障害者連盟の河原雅浩理事長や(一社)横浜市聴覚障害者協会の小島天理事長、瀬谷区聴覚障害者協会の遠山和保会長、日本財団電話リレーサービスの大沼直樹理事長に加え、衆議院議員や県議会議員、山岸秀之区長らが出席。河原理事長から田川さんに、手話リンクの二次元コードが載った不在表示板が手渡された。
「聴覚障害者は電話をすることが難しく、さまざまな不便を感じていました。公的な支援が始まることをうれしく思う」と河原理事長。遠山会長は「これまでは困ったことがあったら、田川さんにお世話になりました。これからは安心して交番に行くことができる」と喜んだ。田川さんは「交番に来た聴覚障害者の人が電話を利用できずに諦めて帰ったという話はよく聞きます。これからは勤務員不在でも遠慮なく利用してください」と呼びかけた。