旭区・瀬谷区 社会
公開日:2025.11.27
障害者技能競技大会
磨き上げたスキルを発揮
清掃や縫製など多部門で
アビリンピックと呼ばれる「神奈川県障害者技能競技大会」が11月8日に関東職業能力開発促進センター=旭区南希望が丘=で開かれ、障害のある人が職場などで培った技能を競い合った。
アビリンピックは職業能力を向上するとともに、社会の障害者雇用に対する理解を深め、促進するために国内外で実施されている。県大会は独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構神奈川支部と県の主催。15日にも相模原市で大会があり、2日間で競技13種目、デモンストレーション2種目が行われた。
8日は機械CAD、電子機器の組み立て、フラワーアレンジメントなどの競技が行われ、選手の家族や同僚など大勢が来場。ビルクリーニングは資機材の扱い方や清掃技術を競うもので、選手たちは観客が見守るなか、16平方メートルの事務室を想定した会場でモップによる拭き作業や、自在ほうきを用いたごみ回収に真剣な表情で取り組んだ。
ビルクリーニングに挑戦した大嶋啄巳さんと福地育人さんは「練習と異なり緊張したけれど、上手に掃除できました」「全体的に間違えずに行うことができました」とコメント。ミシンやアイロンを使い、裁断された布パーツを組み合わせる縫製に出場した丸山一也さんは「10月に全国大会に出たこともあって、かなり腕が上がりました。とても手ごたえがありました」と振り返った。
県大会の金賞受賞者は、来年12月に愛知県で開催される全国大会に出場する予定。
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