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旭区・瀬谷区 文化

公開日:2025.11.27

旭区の不動丸ファーム
畑が育む地域交流の輪
地産地消教える場にも

  • 地域住民が畑の管理をする(写真上)ほか、児童たちも収穫に訪れる(写真下)

  • 地元の恵みを「いただきます」

 住宅街の一角にある畑。作物だけではなく、地域住民の交流も育む場となっている。

 旭区の不動丸小学校隣にある「不動丸ファーム」。500平方メートルほどの敷地では、ブロッコリーや白菜、ピーマンなどが育てられている。

 今年2月に活動を開始した同地。不動丸ファーム副代表の山田公義さんによると、それまでは雑草が生い茂るような荒れ地になっており、小学校の隣で通学路にもなっているが、見通しが悪く危ない状況だったという。

 そんな状況を変えようと、不動丸小学校や同校PTA、自治会など地元住民などが話し合い、畑としての運用を始めた。運営には、地域住民約30人のほか、白根地域ケアプラザのスタッフなどボランティアとして多くの人が参加し、種まきや作物の生育管理などに携わる。

 障害者や認知症の人などさまざまな住民が参加しており、「それぞれが得意なことを生かしながら運営に携わることができている」と山田さん。活動は毎週木曜日の午前で、雑談も交えながら作業を進めており、交流の場にもなっている。

小学校とも連携

 不動丸小学校との交流も盛んだ。敷地の半分ほどは児童たちが作物を育てる場として利用しているほか、畑で育てたジャガイモを理科のでんぷんを用いた授業に活用したという。

 10月には2年生3クラスの児童たちが、5月頃に自分たちで植え、住民らが育てたさつまいもを収穫。「大きかったり小さかったり、色々な形や種類があると感じた」、「いつも公園の砂場で触れているような土と違うなと思った」などと感想を述べていた。

 収穫したさつまいもは、同小学校の11月5日の給食でさつまいもの揚げ煮として提供され、子どもたちは舌鼓を打っていた。2年生の児童は「トロトロして甘くて美味しかった。自分たちが収穫したから、いつもの給食より美味しく感じた」と話した。

 島田靖之校長は「地産地消を教えていく観点からも大切なこと。子どもたちが農業を体験する機会にもなっている」と語った。

 今後不動丸ファームでは、給食や地域食堂で使用する大根やナスなどの野菜を育てるほか、「旭オープンガーデン」への参加も見据え、花壇の整備も進めるという。

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