伊勢原版【11月28日(金)号】
式典であいさつする佐伯会長

伊勢原市社協 法人化50周年に感謝 「支え合うまちづくり」再確認

 伊勢原市社会福祉協議会(佐伯妙有会長)は、1951年に任意団体として発足後、1975年に社会福祉法人格を取得し、今年50年の節目の年を迎えた。これまでの活動に感謝し、第5次伊勢原市地域福祉活動計画の基本理念である「共に支え合い、一人ひとりを大切にするまちづくり」の推進に向けて、11月18日に伊勢原市民文化会館で記念事業が開催された。

功労者への感謝

 第一部では2025年度の社会福祉功労者表彰式典が執り行われ、萩原鉄也伊勢原市長や大垣真一市議会議長らが来賓として臨席した。長年にわたり地域福祉の推進に功労のあった人々や団体に表彰状が贈呈された。

 佐伯会長は、「人口減少、少子高齢化、核家族化の進行に伴い社会環境が大きく変化し、地域課題が住民共通の困りごととなっている」と現状を指摘。数年先を見越した人づくり・地域づくりが必要であり、市民一人ひとりがお互いに支え合い、共に生きがいを高めあう「地域共生社会」の実現が重要であると強調した。「社協は今後も、地域住民やボランティア、福祉関係者らの協力を得ながら、地域での支え合いを推進し、住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう事業展開を図っていく」と話した。

 萩原市長は祝辞で、人間関係の希薄化や少子高齢化の進展による支援必要者の増加と、地域福祉を担う人材不足が大きな社会問題であることに触れ、来年には地域の支え合いをテーマとした講演会を開催し、「参加者が地域福祉の担い手として活躍することを期待する」と述べた。

元気と笑いテーマにヨネスケ氏講演

 式典に続き、第二部として記念講演会が開催され、「突撃!隣の晩ごはん」でもお馴染みの落語家・タレントのヨネスケ氏(桂米助氏)が「元気と笑いのある人生」をテーマに登壇した。

 ヨネスケ氏は、自身の喜寿(77歳)を迎えたことに触れ、「喜寿」が「七十七」を崩した字であるなど、長寿祝いの漢字の由来を紹介した。また、伊勢原駅で高齢の夫婦が電車に乗ろうとして、「おばあちゃんだけが間に合い、乗り遅れたおじいちゃんに向かって合図を送っていた」というエピソードなど、高齢者の日常をユーモラスに表現するなど、終始笑いを交えながら講演を行った。

 佐伯会長はあいさつで、長年の市民や関係機関の支えに感謝を述べ、講演テーマの「笑い」について、人の心と健康を豊かにする重要な要素であると強調した。
伊勢原駅チカいきいきプレミアム商品券のポスター(上)取り扱い店舗の一覧(右)

伊勢原市商連 30%プレミアム商品券販売 販売方法などを刷新

 伊勢原市商店会連合会は、物価高騰対策と地域経済の活性化を目的とした「伊勢原駅チカ いきいきプレミアム商品券(第4弾)」を11月30日(日)と12月1日(月)の2日間、伊勢原シティプラザで販売する。30%という高いプレミアム率は維持しつつ、今回は販売場所の集約や利用期間の延長など、過去の実施内容から大幅なリニューアルが行われる。

販売窓口を1カ所に集約

 今回発行される商品券は1セット5000円で6500円分の買い物が可能となるもので、500円券の13枚綴りとなっている。発行総数は6000セットを用意し、購入上限は1人3セットまで。市内在住・在勤を問わず誰でも購入できる点はこれまで通りだが、今回は公平性を保つために代理購入が明確に禁止され、購入希望者本人の来場が必須となった。

 2023年に実施された第3弾からの運用方法も変更された。前回は駅周辺の各加盟店13カ所に販売窓口を分散させていたが、今回は伊勢原シティプラザ1階「ふれあいホール」の1カ所に集約された。さらに、前回は販売開始早々に完売した経緯を受け、今回は在庫を初日の11月30日に4000セット、2日目の12月1日に2000セットと振り分ける措置をとる。これにより、初日に来場できなかった人にも購入の機会が残される形となった。

 利用期間についても改善が図られている。第3弾では12月末までの1カ月間のみだったが、今回は年明けの1月12日(月)まで延長された。これにより、歳末の買い物だけでなく、正月の初売りや新年会シーズンにも活用できるなど、利用者にとっての利便性が向上している。取り扱い店舗は、大原町商和会・駅前中央商店会・本町商店会・大神宮通り商店会・片町商店会の88店(11月25日時点)で小売、飲食、サービス業などで使用できる。

 販売時間は両日とも午前10時から午後4時までだが、在庫がなくなり次第終了となる。支払いは現金のみ対応する。会場には専用駐車場がないため、同連合会は公共交通機関での来場を強く呼びかけている。

 問い合わせは、伊勢原市商店会連合会【電話】0463・95・3233へ。

全盲のハンディを乗り越えてアコーディオン奏者として活動する 熊坂 栄弥(てるや)さん 東大竹在住 48歳

音楽で皆を勇気づけたい

 ○…市民文化会館で11月19日に開催された「伊勢原市交通安全の集い」で演奏。「水戸黄門」のテーマ曲や「コーヒールンバ」など誰もが聞き覚えがある楽曲をはじめ、自身の作曲した曲も披露。電車の踏切音をクイズにするなど遊び心を利かせたステージで観客を魅了した。

 ○…秦野市生まれ。生後間もなく原因不明で視力を失い全盲になる。音楽好きの父親の影響で、家に音楽が流れている環境に育ったことが影響し、音遊びが好きになる。7歳でピアノを始め、中学2年の時に県立平塚盲学校の80周年記念式典でアコーディオンを初めて演奏する。本格的にアコーディオンを始めたのは22歳の時。秦野を中心に活動する歌手の高住ゆたかさんの勧めで弾き始め、独学で習得。一度聞いただけで演奏ができてしまうという類まれな才能が開花し、以来、高齢者施設や学校などで演奏を披露する活動を続けている。「みんなが歌ってくれることが楽しいから演奏する」と話す。テレビから流れてくるCMソングや高校野球中継で流れる校歌などもすぐに演奏できてしまうという。

 ○…懐かしの歌謡曲から童謡、唱歌とレパートリーは300曲以上。鍵盤と96ある和音のボタンを駆使し、表情豊かに演奏、聞く人を魅了し続けている。10kg以上あるアコーディオンを30分演奏するのは至難の業だ。「練習は嫌い、重たいし疲れるから」とおどけて見せる。

 ○…家族旅行や演奏会など「○年の○月○日○曜日」と即答する特技がある。「栄弥に聞けばすぐにわかるから助かります」とほほ笑みかける両親の姿に親子の深い絆が伝わってくる。「これからもみんなを勇気づけていけたら。みんなが楽しいと僕も楽しいから」
新会堂を紹介する西山牧師

丹沢大山を背景に新たな船出 山王原キリストの教会 新会堂が完成

 丹沢大山を背景とする美しい自然の中に、伊勢原市上粕屋にある山王原キリストの教会(西山均牧師)の新会堂が11月に完成した。新会堂は、木造建築を専門とする建築家・杉本洋文氏の協力を得て建てられた。木の温もりを感じさせる造りで、会堂内は壮大な吹き抜けとなっており、高い空間に十字架がそびえ立つ。

 山王原キリストの教会は、1962年にアメリカ人宣教師ビル・ウォーカー氏が伊勢原市で宣教を始めたことに端を発する。その後、1966年にポール・プラット宣教師家族が引き継ぎ、宣教活動を継続。1981年に宗教法人となった。西山均牧師は、教会信徒であったが、1986年に仕事を辞め大阪聖書学院に入学。卒業と同時に結婚し、牧師として就任。1993年のプラット夫妻帰国後は、西山牧師が中心となり現在に至るまで宣教を担っている。

 教会は、さまざまな活動を通じて地域との関わりを深めてきた。20年以上続く家庭文庫「もみのき文庫」をはじめ、若い親子を対象とした「木育の集い」「草あそびの集い」などを開催。日曜礼拝には子どもから高齢者までが集い、20人以上が出席する。

 西山牧師は、新会堂建築の具体的な働きを2020年に開始。小さな教会であるため信徒の力は限られていたが、神様が日本とアメリカの多くの人々の心に同じ思いを与えられ、予想をはるかに超える献金が寄せられたという。西山牧師は、新会堂建築を「神様の御業であり、神様からのプレゼント」と感謝の言葉を述べ、「今後も新会堂を通じて地域の人々の生活に関わるものを提供し続けたい。この場所が、地域の人々にとって心のやすらぎ、平安を提供できる場となれば」と願う。

 新会堂を自由に見学できる「オープンチャーチ」が12月3日(水)午前10時〜に開催されるほか、12月6日(土)午前10時〜は「キッズクリスマス会」、12月21日(日)午前11時〜は「クリスマス礼拝」、12月24日(水)午後5時〜「クリスマスキャンドルサービス」が実施される(申込不要)。問い合わせは山王原キリストの教会(上粕屋1210山王中学校北側)【電話】0463・96・1192。

※恒例のチェロとピアノの「チャペルコンサート」は1月24日に延期
開帳期間は残りわずか

大山寺で秘仏ご開帳 第2弾 12月8日まで

 雨降山大山寺(伊勢原市大山724)で12月8日(月)まで開山1270年記念、秘仏ご開帳を実施している。

 10年に一度のご開帳で、初公開の古伝様「三面大黒天像」、後藤斎宮作「大黒天像」(江戸後期)、高村光雲作「三面大黒天像」の秘仏大黒天3体が揃い踏み。

 今年6月に好評のうちに終了となった特別開帳だったが、その後に問い合わせが多数あったことを受け、9月から第2弾として開催している。

 拝観時間は午前8時45分から午後5時。拝観料500円。

 問い合わせは大山寺【電話】0463・95・2011へ。
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伊勢原市商店会連合会 プレミアム率30%!「伊勢原駅チカいきいきプレミアム商品券」を発売 第4弾は販売・利用体制を強化
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活発に交流する会員ら

伊勢原市商工会 「人脈づくりの拡大へ」 80人が集い交流

 昨年初開催され好評を博した伊勢原市商工会(高橋宏昌会長)による「会員交流会2025」が11月18日、伊勢原シティプラザふれあいホールで開催された。商工会会員ら約80人が参加し、会員相互の交流とビジネスチャンスの拡大を目指した。

参加7社が自社をPR

 会場では、7つの企業が自社の商品やサービスについて紹介するPRを実施した。PRを行ったのは、日産自動車(株)テクニカルセンター、鶴巻温泉創造庵、(有)伊勢原ときわ堂、(有)内田工務店、ラシェリクルール、HACK MAN(株)カビゼロ、(株)ジェイコム湘南・神奈川西湘局。参加者は熱心に耳を傾け、交流のきっかけを探った。

 出席者全員が紹介され、懇談会を実施。同商工会に入会して間もない企業や入会を検討している企業もあり、参加者は軽食を楽しみながら情報交換や名刺交換を通じて親睦を深め、会は盛況のうちに幕を閉じた。

 主催した同商工会は、「交流会をきっかけに地域や業界内の販路拡大につながった事例もある。『会員交流会』は、商工会会員が自由に集い、会員相互の交流を図ることを目的とする。会員同士の交流を機に人脈づくり、ビジネスチャンスの拡大、そして新たな発見につなげてほしい」とコメントした。

交通安全誓い「集い」 功労者表彰や講話も

 伊勢原市交通安全の集いが11月19日、市民文化会館で開催された。

 この日は伊勢原市在住のアコーディオン奏者・熊坂栄弥さん(=人物風土記で紹介)が演奏を披露。「あゝ人生に涙あり(水戸黄門)」や「瀬戸の花嫁」などのお馴染みの曲や自身作曲の「アパッショナート(情熱的な)」などを演奏した。

 熊坂さんは生後間もなく視力を失い全盲となるも、困難を乗り越え音楽という光を見つけた人物。会場はみな、熊坂さんの迫力ある演奏にくぎ付けになっていた。

 また演奏のあとは、式典が行われ、市、県の交通安全功労者として、市交通安全対策協議会、伊勢原交通安全協会、県安全運転管理者会連合会などから表彰が行われた。

 ほかにも市内の交通事故発生状況など、伊勢原警察署による講話や事故の犠牲者に対し黙とうなども行われた。式典であいさつに立った高橋章伊勢原警察署長は、来場者に日頃の警察活動への協力などに感謝を伝え、「悲惨な交通事故を防ぐために交通安全運動が大切で大事な事。一朝一夕にはいかないが、地道に皆さんと一緒に活動し続けることで成果が実るはず」と語った。

イチョウと紅葉が「映え」 秋晴れの週末に多くの人

 伊勢原市総合運動公園のイチョウ並木が見ごろを迎え、秋晴れとなった11月22日、黄金色に輝くイチョウを一目見ようと家族連れなど多くの人々が足を運んだ(=写真右)。「写真映えスポット」として人気の同所、スマホ片手に記念写真を撮影する夫婦や、動画を撮影する家族などの笑顔が溢れていた。

 大山の紅葉も見ごろを迎え、21日には会場の大山寺(=写真左)や大山阿夫利神社下社には多くの観光客が訪れていた。同日からはライトアップも開催され、鮮やかな紅葉と夜景が観光客を魅了していた。

大山寺で秘仏ご開帳 第2弾 12月8日まで

 雨降山大山寺(伊勢原市大山724)で12月8日(月)まで開山1270年記念、秘仏ご開帳を実施している。

 10年に一度のご開帳で、初公開の古伝様「三面大黒天像」、後藤斎宮作「大黒天像」(江戸後期)、高村光雲作「三面大黒天像」の秘仏大黒天3体が揃い踏み。

 今年6月に好評のうちに終了となった特別開帳だったが、その後に問い合わせが多数あったことを受け、9月から第2弾として開催している。

 拝観時間は午前8時45分から午後5時。拝観料500円。

 問い合わせは大山寺【電話】0463・95・2011へ。

手作り絵本の会が40周年 市立図書館で作品展

 市内で絵本の創作活動をする伊勢原手作り絵本の会(目崎智子代表・71/会員16人)が市立図書館で11月22日から24日まで、40周年記念の作品展を開催。会員らが制作したオリジナル絵本が数多く展示された。

 期間中、会場には多くの人が来場、個性豊かな作品群に目を奪われていた。

 また作品展のほかにも同館2階の「おはなしのへや」では会員による「えほんのよみきかせ」、ミニギャラリーでは会員の絵画などが多数展示され、来場者が足を止めて見入っていた。

 目崎代表は「市民講座の受講生が立ち上げた会が40周年を迎えることができた。メンバーはもちろん、多くの皆さんの協力でここまで来ることができ、うれしい。これからも『細く、長く、楽しく』の気持ちで、無理のない範囲でのんびりと続けていけたら」と語る。

 市民公開講座の受講生が修了後に立ち上げた同会。本を創る楽しさを味わい、その喜びを会の仲間と共有している。
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