藤沢版【11月28日(金)号】
会見に出席した(左から)堀田剛司ゼネラルマネージャー兼アソシエイトコーチ、小河代表、畠山代表、内田旦人キャプテン

湘南UBC 「目指すは年間4万人」 新オーナーにエフィラG

 藤沢市や茅ヶ崎市などを拠点に活動するプロバスケットボールB3リーグのチーム「湘南ユナイテッドBC」の新体制発表会が20日、藤沢商工会館で開かれた。県内を中心に介護や保育、障害福祉事業などを展開するエフィラグループ(株)(本社・横浜市港北区)が新たなオーナーに就任。上位リーグに参入する条件となる今シーズン年間4万人の来場を目指す。

 Bリーグは来シーズンから、リーグ構造を刷新する。最上位から「Bリーグプレミア」「Bリーグワン」「Bリーグネクスト」の3部制になり、平均入場者数や売上高など昇格と参入の条件を厳格化。BプレミアやBワンへの参入を果たすには、今シーズンのホームゲーム入場者数年間4万人が必須条件になる。

チケット配布観戦無料に

 こうした状況を受け、湘南UBCとエフィラGは「4万人プロジェクト」を始動。同社が今シーズンの残り全試合の観戦チケットを購入し、行政や自治体、教育機関などを通じて無料配布。これまではホームゲーム開催地の市町村に在住、在勤、在学の人、または全国の高校生以下を2階自由席に招待していたが対象を拡大した。

 この日会見したエフィラGの畠山大志郎代表取締役は「スポーツやバスケには、地域の人と人をつなぐコミュニティーを生み出す力がある。まちが一体となって一つのチームを応援することは、当社が掲げるミッション『生ききる』に通ずる。こうしたポテンシャルを湘南に感じる」と参入理由を説明。また「ただお金だけを出すスポンサーでなく、しっかりチームを強くし、地域の盛り上げもチームと一緒にしていきたい」と展望を語った。

 チームを運営する(株)湘南ユナイテッド藤沢の小河静雄代表取締役は、昨シーズン終了後からスポンサー探しに苦戦したことを明かした上で、「10月末までのリーグ審査までに間に合わないのではないか、という不安の中で、畠山代表に承諾してもらった。地域に根差し、愛されるチームづくりを進める湘南UBCと、神奈川に根差して活動するエフィラGの思いがマッチングした。私たちにとって"ホワイトエンジェル"だった」と新オーナー就任までのいきさつを振り返った。

 最後には「応援してもらっているたくさんの人のためにも、早期にBリーグワンに上がる努力をしていく」と決意を新たにした。
火災現場(市提供)

リサイクルプラザ藤沢 リチウムイオン電池で火災か 復旧工事に10億円弱

 ごみ処理施設「リサイクルプラザ藤沢」(桐原町)で9月に発生した火災を巡り、藤沢市は21日、リチウムイオン電池内蔵製品が原因と推定されると発表した。同施設は火災以降、廃棄物処理機能を停止しており、市は復旧工事費として10億円弱を盛り込んだ一般会計補正予算案を市議会12月定例会に提出する。

 同施設では不燃ごみの処理や環境に関する啓発、市民からのごみ持ち込み受け入れなどを行っている。9月4日に発生した火災では、布団や木材などを受け入れる大型可燃ごみ破砕機ヤードで発火。置いてあった資源が全焼し、施設全体の電源が喪失するといった被害があった。火災後は処理機能が停止し、持ち込みごみの受け入れが中止された他、市民に資源やごみの排出を控えるよう市が呼びかけるなどの影響が出た。

 市消防局による立ち入り調査で、現場からリチウムイオン電池に使われる銅箔の破片が発見されたことから、市は「何らかの原因でリチウムイオン電池内蔵製品が紛れ込み、発火したのではないか」と推定している。

 こうした状況を踏まえ、市は速やかに廃棄物の処理を再開し市民生活の維持を図るため、復旧工事費として9億8902万円の補正予算案を提出。可決されれば、来年1月に不燃ごみ、3月に資源物、6月に大型ごみの処理機能が順次復旧する見込み。持ち込みごみの受け入れ再開時期は決まっていない。

同様の出火増加

 リチウムイオン電池は繰り返し充電や放電でき、主にスマートフォンやモバイル充電器など小型で大量の電力が必要な製品に使用されている。放熱が妨げられる環境で使うと高温になる恐れがあり、近年全国でこれらの製品が原因となる火災が報告されている。

 市内でも電気機器関連が原因の火災が増加。そのうちリチウムイオン電池内蔵製品が原因となった火災は昨年7件、今年4月から10月末までに6件発生した。市消防局では「製品の膨張、充電できない」「バッテリーの減りが早くなった」「持てないほど熱くなる」といった異常がある場合は、直ちに使用を中止するよう呼びかけている。

 市では各品目ごとのごみの廃棄方法について、区域別ごみ収集カレンダーや公式アプリなどで周知。リチウムイオン電池を含む電池類は、蛍光管や水銀体温計などと共に「特定処理品目」として、区域ごとに週に一度ほど回収している。また膨張したモバイルバッテリーは特定処理品目として回収できないため、同施設への持ち込み廃棄を受け付けている。モバイルバッテリーの持ち込みについては火災後も受け付けを継続しており、市環境施設課によると、今年4月から今月20日までに2136件の持ち込みがあったという。

藤沢市建設業協会女性会「ふじさわBuild♡キュン会」の会長に就任した 高梨 晃帆さん 二宮町在住 28歳

建設業の「楽しさ」伝える

 ○…「まちのインフラを支える建設業には、設計通りの緻密な作業と力仕事を兼ねる楽しさがある」。魅力ややりがいを知ってもらい、次世代の担い手を増やすことが会の役目だ。女性の視点を生かした広報や、職場の環境改善について話し合う場のまとめ役として「目的を忘れずブレないことが大切」と意気込みを見せる。

 ○…「好奇心が強い」という言葉通り多彩な経歴を持つ。小・中学では野球や陸上競技で汗を流し、高校ではソフトボール部での活動の他、絵を描く趣味も身に付けた。「体を使うことも細かい作業も好きというのは建設業と親和性が高かったのかも」。大学では経済学部でマーケティングを学び、在学中にアイドルプロデュースの事業を立ち上げ、卒業までにライブを満員に。卒業後はラジオ局で番組ディレクター兼パーソナリティーを務めた後、サロンに転職し店長を務めた。

 ○…店長時代には藤沢法人会青年部に加入。店を閉める際、会で交流があった(株)水村工務店からスカウトをもらった。今までと異なる職種に1カ月悩んだが、入社を決意。入社後は建設ディレクターとして施工前の測量や図面作成などを担当した。「専門用語が分からず、『側溝』の意味も分からなかった」。丁寧な指導の下で練習を重ね、市建設業協会が市と契約した下水道民間委託工事の図面を担当。市のインフラには欠かせない存在となった。

 ○…「自分のように女性で未経験者でも、建設業で重要な仕事を担えることを伝えたい」。最近は橋の塗り替え工事の現場代理人も務める。「工事看板に『高梨晃帆』と書いてあったことがうれしかった」。さまざまな職種を経験した中でも、「今までで一番楽しい」と顔をほころばせた。

愛犬と冬の思い出を 30日、サンパール広場で催し

 藤沢駅サンパール広場で30日(日)、愛犬のためのグッズ販売やアクティビティが楽しめる「WAN HEROES FESTIVAL」が開かれる。午前10時から午後4時まで、入場無料。

 当日はごはんやおやつ、アクセサリー、ウェア、おもちゃといったショップが30店舗以上並ぶ他、一緒に味わえる飲食店も出店。またプロカメラマンによる撮影会やクリスマスプレゼント抽選会など、盛りだくさんの内容が行われる。

 「冬の思い出を愛犬と一緒に楽しみましょう」と主催者。

 雨天決行、荒天中止。最新情報はイベント公式インスタグラム(@with_wan_heroes_festival)から。

司法書士がアドバイス 12月6日、20日 無料相談会

 神奈川県県司法書士会湘南支部(池田将史支部長)は「司法書士無料相談会(面談)」を12月6日(土)と20日(土)、フジサワ名店ビル6階で開催する。午後2時30分から5時30分。

 同支部所属の司法書士が相続全般や遺言、相続登記、債務整理、過払請求、成年後見などの困りごとにアドバイスする。無料相談会は、社会貢献活動の一環として第1、3土曜に実施している。申し込み不要。当日会場へ。(問)司法書士法人シーガル法務事務所【電話】0466・97・1196
受付には多くの人が並んだ

藤沢北西RC BBQで地産地消考える 長後みんなのおうち食堂と共催

 藤沢北西ロータリークラブ(阿部修之会長)が16日、市老人福祉センターこぶし荘で「秋のバーベキューパーティー」を開催した。

 長後みんなのおうち食堂(鈴木彩子代表)との共催。藤沢市の地産地消を考えることを目的に催された。当日は、募集定員が120人だったのに対し160人の応募があり、急遽食材を増やして対応。子どもたちが掘ったさつまいもや、8月に手作りした味噌を使った豚汁と肉・ソーセージ、おにぎりを、こぶし荘の利用者や市内在住の親子らに振る舞った。また、藤沢総合高校の学生もボランティアとして参加し、人員誘導や料理の配膳などを手伝った。

 長後みんなのおうち食堂では、毎月第3日曜日の昼に、こぶし荘の食堂設備を使用し、地域の子どもや高齢者に食事の機会を提供している。

「匠の技」24人表彰

 伝統技能を引き継ぎ、職の向上発展に寄与した職人を称える藤沢市技能者表彰式が23日に藤沢市民センターで行われた。今年は技能功労者(60歳以上・従事歴30年以上)が7人、優秀技能者(40歳以上・同20年以上)が10人、優秀青年技能者(40歳未満・同5年以上)が7人受賞した。

 受賞者は以下の通り(敬称略)【技能功労者】▽諏訪勇(石工・藤沢石材協同組合)▽須藤喜美男(建築大工・湘南建設組合)▽加藤昭弘(製菓技術師・藤沢菓子組合)▽齋木一明(調理師・藤沢蕎麦商組合)▽木藤晴彦(配管工・藤沢市管工事業協同組合)▽西山幸彦(自転車組立修理工・神奈川県自転車商協同組合藤沢支部)▽光島二郎(硝子装着工・神奈川土建一般労働組合湘南支部)【優秀技能者】▽手塚信敬(造園師・藤沢造園組合)▽鎌田博文(とび職・藤沢鳶職連合会)▽寉岡万也(同)▽渡邉雄一(同)▽長屋隆寛(配管工・湘南建設組合)▽小野富士子(美容師・県美容業生活衛生同業組合藤沢支部)▽石丸智一(理容師・神奈川県理容生活衛生同業組合藤沢支部)▽内山幸嗣(同)▽大里太(同)▽森和之(同)【優秀青年技能者】▽齋藤雄輔(造園師・藤沢造園組合)▽西山晋平(畳職・畳組合湘南)▽平綿雅俊(とび職・湘南建設組合)▽相原宏志(配管工・藤沢市管工事業協同組合)▽大塚友輔(同)▽渡部健吾(内装(壁装)技術師・湘南内装表具師会)▽西山涿峰(自転車組立修理工・神奈川県自転車商協同組合藤沢支部)
盾を手にする綾社長

「災害時の安全安心へ」 井戸屋に日本トイレ大賞

 藤沢市と茅ヶ崎市を拠点に事業を展開する(株)井戸屋がこのほど、トイレにまつわる優れた取り組みに送られる「日本トイレ大賞」に輝いた。「高校生と一緒に社会貢献、災害用水洗トイレの設置工事」が同賞を主催するNPO法人日本トイレ研究所から評価され、13日に都内で行われた授賞式で同社の綾久社長が盾を受け取った。

 同研究所は11月10日を「いいトイレの日」と位置づけ、トイレや排せつに関する社会課題への取り組みを2016年から表彰している。

 綾社長は東日本大震災以降、被災地に足を運び、避難所の不衛生なトイレを目の当たりにした。避難所で動けない生活に加え、トイレに行かないように水分摂取を控えてしまい、エコノミー症候群で命を落とす人がいることを知った。

 トイレに起因する二次被害を減らそうと、綾社長は今年、県立藤沢工科高校に機材を寄付。自身の技術で社会に貢献できることを体験してもらうため、生徒と力を合わせて水洗式マンホールトイレを校内に完成させた。災害時にプールの水も利活用できるという。

 大賞を受けて綾社長は「地域にトイレがあることで、生徒や先生の他、近隣住民の安全安心につながれば」と話した。
感謝状を受け取った企業の関係者ら

「お仕事」学ぶ副教材が刷新 5社追加、市教委から感謝状

 子どもが地域の仕事を学ぶことを目的としたデジタル副教材「地域のお仕事ガイドブックDX藤沢市版」が刷新された。事務局を務める湘南ベルマーレと静雲堂と、新たに掲載された荏原製作所、オイレス工業、アズビル、新江ノ島水族館、福祉クラブ生活協同組合の関係者は18日、市役所を訪れ、市教育員会から感謝状が贈られた。

 写真や動画、文章などで業種の異なる企業の詳細な仕事内容を説明する同教材は、2023年に初めて作られた。事務局の2社が企業を募り、現在約80社を掲載。タブレット端末やパソコンなどを使い、市内の小中学校の授業で副教材として活用されてきた他、掲載企業の従業員らが出前授業を行うなどしてきた。

 このほどバージョンアップされた同教材の寄贈を受けた岩本將宏教育長は「キャリア教育の多くは企業のパンフレットを見たり、一社の職場体験にとどまったりしがち。身近な多くの企業について学べるガイドブックはデジタルで見やすく、いまの子どもにマッチしている」と感想を述べた上で、「仕事に興味を持ち、地元に就職する子どもが増えてくれたら」と期待した。
講演に登壇する同社の高橋代表

親の介護を考える 地元企業と社福が備え解説

 湘南鎌倉クリスタルホテルで9日、親の介護や相続に不安を持つ40・50代以上向け無料セミナーが開かれた。主催の(株)ミライ準備による地域貢献活動の一環。(社福)共生会とタッグを組み、介護の現実と具体的な資金の備え方を説明した。

 同会理事の川瀬和一さんは「制度を知り、活用してほしい」と協力の意図をコメント。セミナーでは、第1部で同会のケアマネージャーが登壇し、実際の介護現場の声を伝えた。第2部にはファイナンシャルプランナーで同社代表の高橋大輔さんが登壇し、FPの目線から介護への備えのポイントを解説した。高橋さんは「お金は貯めるものではなく家族の時間と選択肢を守るために使う道具」と話し、年齢に応じた使い方の準備の重要性を強調した。
高座に上がった立川さん

悪質な訪問販売を撲滅 立川晴の輔さんらが啓発

 点検商法などの悪質な訪問販売を撲滅させるためのキャンペーンイベントが24日に湘南モールフィルで行われ、落語家の立川晴の輔さんらがトークショーを行った。

 主催は神奈川県。昨年度、県内の消費生活相談窓口には約7900件の訪問販売の苦情が寄せられ、中でも給湯器や分電盤、屋根などの点検と称し契約を迫る「点検商法」の相談が増えているという。立川さんら出演者は、実際の手口や身近な事例などについて話し、参加者らに向け被害防止の啓発を行った。他にも消費生活に関するパネル展示や、立川さんによる落語の披露も。

 参加した鎌倉市在住の立川さんファンの男性は「話がおもしろく分かりやすかった」と、落語家ならではの話しぶりに聞き入った様子。「自分も騙されないよう気を付けようと思った」とも話した。
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41年分の感謝を込めるメンバーら

商店街が大好きだ Vol.8 41年間「ありがとう」込める (協)湘南ライフタウンショッピングセンター

 新しいまちに希望を抱く家族、いつもにぎわうショッピングセンター--。大手スーパージャスコと地元の商店が並ぶ「ライフピア専門店」が共存する先進的な場として、メディアに紹介されることもあった。当時は周辺に大型施設は少なく、半径10Km以上離れた場所から買い物に訪れる人も。ハロウィーンや現金つかみ取りなど、イベントにはたくさんの人が押し寄せた。

 開業から今年で41年。建物は老朽化で水漏れもひどく、同センターを盛り立ててきた店主らも高齢化。今月30日(日)をもって専門店街の17店舗が、また来年1月末には12店舗が閉店する。「ありがとうとごめんなさい」。こう話すのは、開業当初から米屋を営んできた小島和弘専務理事。まちのにぎわいを絶やすまいと、数年かけて協議を続けてきたが、昨年、専門店街の所有する区分をイオンリテール(株)に売却することを決断。イオンも休業し、建て替えが決まった。「未来のライフタウンを託した」と小島理専務理事。

 最近は専門店街の閉店を知った人たちが「小学生の頃にお世話になりました」と来店するなど、別れを惜しむ。「『いらっしゃいませ』よりも『おお、どうした?』。そんなお客さんとの関係性が大好き」と小島専務理事は笑う。

 30日の午後4時からラストセレモニーが開かれ、先着200人にまんじゅうがプレゼントされる他、4時30分からは神奈川県出身の三味線奏者の中田誠さんによるライブも行われる予定だ。

 美容室を営む岩間保博理事長は「地域の協力があって41年楽しくできた。高齢者の方に優しく、みんなが喜ぶ湘南ライフタウンの一部として生まれ変わってほしい」と力を込めた。
作者の塩味さん

湘南ジンベエ皮膚科・塩味さん 塗り薬テーマの絵本制作

 子どもが嫌がらず塗り薬を塗れるようになるには――。湘南台の湘南ジンベエ皮膚科の副院長・塩味由紀さんが、絵本『いたいのかゆいのぬりセイバー!』を制作した。来年1月23日にみらいパブリッシングから発行予定だ。

 内容は人の皮膚上でカラフルな塗り薬を発射し菌ややけど傷を癒すヒーロー「ぬりセイバー」の物語。「ベタベタする」「沁みる」という理由で塗り薬を嫌がる子どもに塗り薬の重要性を理解してもらうことが目的。「分かりやすく学んでもらうため、絵本という形式を選んだ」と話す。

 制作はタブレット端末で行った。塩味さんは学生時代に油絵を制作していた他、デジタルアート制作の経験もあったが、絵本を描くのは初。編集者からの助言もあり、半年ほどで何とか描き終えた。「少しでも親御さんの負担軽減につながってほしい」と塩味さん。

 塩味さんは制作に際しクラウドファンディングを実施予定。詳細はhttps://jinbe-hifuka.com/ehon/まで。

闘志むき出し棚橋選手 藤沢ラストマッチに熱視線

 「新日本プロレス藤沢大会」が22日、鵠沼東の秩父宮記念体育館で開かれた。新日本プロレスリング(株)の社長で、来年1月に東京ドームでの試合を最後に引退する看板選手でもある棚橋弘至選手。藤沢ではラストマッチだったこともあり、1542人のファンらが集まった。

 同社の地域貢献活動の一環で、藤沢市愛の輪福祉基金チャリティー大会と位置づけられた大会。冒頭、市内の福祉施設に観戦チケットを寄贈した(株)メディケアーの後藤康太社長と、大会の売り上げの一部を市に寄付した新日本プロレスを代表して辻陽太選手がリングに上がり、鈴木恒夫市長から感謝状が贈られた。

 セミファイナルに出場した棚橋選手は、闘志むき出しの戦いで会場を盛り上げた。デビュー当時から棚橋選手のファンという市内在住の50代女性は「きょうもかっこ良かった。地元で戦う姿が見られなくなるのは寂しいけれど、引退するまで応援したい」と笑顔で語った。
書籍を手に取る雨宮さん

歯科医 雨宮さん 「歯科恐怖症に悩む人へ」 ”怖くない治療”広める本出版

 南藤沢で歯科医院を営む雨宮啓さん(51)がこのほど、痛みに弱い人や歯医者が苦手な人に向け、歯科麻酔科医の立場から怖くない治療として「静脈内鎮静法」や「日帰り全身麻酔」を解説する書籍『寝てる間に終わる奇跡の無痛歯科』を出版した。

 これまで自身の歯科医院で「治療しなければいけないと分かっていたけれど、どうしても痛みに弱く、歯医者へ行けなかった」と悩む患者を数多く見てきたという雨宮さん。2017年には歯科麻酔科医が経歴の垣根を越えて講演や情報発信を行うグループCDACを立ち上げるなど”怖くない治療”の周知に尽力してきた。

 「歯科恐怖症」の人は日本に1400万人ほどいるといい、今回はそうした人に「静脈内鎮静法を広く知ってもらいたい」と筆を執ったという。歯科恐怖症の患者のインタビューも取り入れ、「同じ悩みを持ち、一人で困っている人に手に取ってもらえたら」と話した。

 書籍は全国の書店やネットストアで販売されている。

響け!絆の音色

 「第53回 マーチングバンド全国大会」が12月6日(土)と7日(日)、さいたまスーパーアリーナで開かれる。小学生、中学生、一般、高校の4部門で、演奏やパフォーマンス力を競い合う大会。藤沢市内からは11月8、9の両日行われた関東大会で金賞を獲得した「湘南ドルフィンズ・マーチングバンド」が小学生の部で、「県立湘南台高校吹奏楽部White Shooting Stars」が高校の部で出場する。2チーム共に「優勝」を目指し、練習に余念がない。

「全てを出し切る」県立湘南台高校吹奏楽部 White Shooting Stars

 湘南台高校吹奏楽部はおととし2年連続7度目のグランプリに輝き、昨年は強豪校の証である特別演奏演技団体として披露のみに終わった。

 また競い、順位を争う今年のテーマは「コミックス」。『スーパーマン』や『ピンクパンサー』、『名探偵コナン』、『ワンピース』といった漫画やアニメ、映画を題材にした。部長の菅原優奈さん(3年)は「猫の動きを取り入れたり、叫んだり、ショーが進むごとに漫画のコマ割りを模したパネルが色づいたりするなどの演出が見どころの一つ」と力を込める。

 「市内外のイベント出演で応援してくれる人も増えた。私たちとお客さんが一つになる瞬間が好き」とマーチングの魅力を語る副部長の松浦璃心さん(3年)。81人以上に規定される大編成を導くドラムメジャーの村上桜羽さん(3年)は「全てを出し切った表情で終え、日本一に輝きたい」と気合十分に語った。

「自主的に楽しく」湘南ドルフィンズ・マーチングバンド

 小学生で構成され、本町を拠点に活動し、17回の全国出場数を誇る強豪バンド。練習は土日祝日に小学校のグラウンドや市場などで行う他、水曜日には夕方に本町の音楽喫茶「クラジャ」で自主練習を行っている。

 同団体が掲げるのは「楽しく・のびのび・ワクワク」。演奏中の子どもたちは真剣かつ自然体だ。11月中旬の水曜にも、イベントや全国大会に向けた練習を行うため、メンバーが「クラジャ」に集合した。楽器を傍らに、お菓子なども用意され、和やかな雰囲気で始まった。

 だが、楽器を握ると表情は各々一変。全体を合わせる練習では音・足並みをそろえ、真剣に演奏の改善点を考え指摘し合っていた。「子どもたちが自主的に楽しくできる環境が大切」と西貝成一代表。小学4年生の男子メンバーは「全国で金賞をとり、6年生を喜ばせたい」と意気込んでいた。

程ヶ谷CC 神奈川県民スペシャルデー 1・2月対象日が特別料金

 全国屈指の名門、程ヶ谷カントリー倶楽部が1月、2月の平日対象日に割引料金でプレーできる、神奈川県民スペシャルデーを実施する。

 定員は各日10組。対象は満25歳以上の県内在住・在勤者とその同伴者で、4人または3人で申し込む。料金はキャディ・昼食付きで2万7千円(原則歩きでのプレー)。

 申し込みは本日28日(金)午前9時から受付。同倶楽部ホームページから申し込み用紙をダウンロードし、ファックスで申し込む(定員になり次第締め切り)。詳細はホームぺージにて確認を。

わかふじ幼稚園×一中生 「お兄さん、お姉さん、ファイト」

 わかふじ幼稚園(本町)の園児が13日、藤沢第一中学校を訪れ、中学3年生と交流した。

 家庭科の授業の一環として今年6月にも行われている取り組みで、この日は約5カ月ぶりに再会した。それぞれ前回と同じペアで一緒に話したり、園児が縄跳びを披露したりして、生徒は園児の成長ぶりにほほ笑んでいた。生徒はクラス全員で高速縄跳びを披露。園児は「早い!」「ファイト」と元気よく声援を送っていた=写真。

 わかふじ幼稚園の秦野悦子園長は「小学生と交流することはよくあるけれど、中学生とはあまりない。お互いにとっていい機会となるので、同様の取り組みが広がれば」と語った。

伝統芸能の祭典 12月14日 市民会館

 藤沢市内の伝統芸能が一堂に会する「第38回 伝統芸能発表会」が12月14日(日)午前10時30分から、藤沢市民会館小ホールで開催される。主催は藤沢市文化団体連合会。入場無料。

 市内の邦楽、三曲、吟詠、民謡民舞、日本舞踊、雅楽の6つの伝統芸能団体が参加。「伝統芸能が集う和の世界へようこそ」をテーマに日頃の成果を披露する。

 プログラムは二部制で、10時30分からの一部では三曲・邦楽・吟詠・雅楽・民謡民舞が、午後1時40分からの二部では日本舞踊・邦楽・吟詠・三曲・民謡民舞がそれぞれ披露される。

 またイベントに合わせ、藤沢市茶道協会による呈茶席も第二展示集会ホールで開かれる。時間は午前11時から午後2時30分まで。

 問い合わせは吉原さん【携帯電話】090・3597・5126。
益子さんと出場した子どもたち

のびのびバレーで笑顔に 監督が怒らない大会開催

「益子直美カップ 藤沢市小学生バレーボール大会」が15日、秋葉台文化体育館で開催された。

 藤沢市バレーボール協会の主催で、(公財)日本スポーツ協会副会長で女子バレーボール元日本代表の益子直美さんが主宰する「監督が怒ってはいけない大会」の一環。この取り組みは勝敗重視ではなく、子どもたちが楽しくのびのびプレーすることや、監督・指導者に自身の指導の仕方を見直してほしいという益子さんの思いから行われている。藤沢市での実施は9回目。

 当日はその方針に則り、競技力向上だけでなく「団員、指導員、保護者が楽しく笑顔あふれるイベント」を掲げ開催。観客席からの応援も「相手を威圧しない」などのルールが徹底された。また試合前には、〇×クイズや子どもたちと保護者によるボール運びリレーなどみんなで楽しむアトラクションが行われた。

 試合は女子の部、男子・混合の部、U-10の部の3部に分かれて開催。女子の部優勝は羽鳥Aチーム、男子・混合の部は藤沢クラブAチーム、U-10の部1位は湘南台ジュニアとなった。

収穫祭で地域の味堪能 30日 宇都母知神社で

 打戻にある宇都母知神社(御厨浩和宮司)の境内で30日(日)、「第33回 うつもちの里 収穫祭」が行われる。午前10時から正午。

 当日は、午前10時に打ち上げ花火の合図で、模擬店での販売がスタートする。地元米や各種野菜、花や味噌、お茶などの地域の収穫祭ならではのものや、豚汁、焼き鳥、焼きそば、メンチ、コロッケといったお祭りらしい顔ぶれも並ぶ。また、収穫祭実行委員会のメンバーがついた餅の販売も。各店完売次第終了となる。
優勝旗などを手に笑顔を見せる選手たち

ニーニョス・ブラボス 市学童野球大会で春秋連覇 「凡事徹底」でつかむ

 高砂小学校を拠点に活動する学童野球チーム「ニーニョス・ブラボス」が今月2日、天神スポーツ広場野球場で行われた市野球協会学童部秋季大会で優勝に輝いた。5月の春季大会に続き、連覇を果たした。

 半世紀以上前に発足した同チーム。名称はスペイン語の「勇敢な子どもたち」に由来する。伝統のあるチームには現在、年長から小学6年までの24人が所属する。

 チームについて植木雄志監督は「体格や球速など目立つ子はいない」というものの、「ピンチの場面で気を抜かないし、負けない。全力疾走や声出しといった凡事徹底がチームの強み」と語る。

 また唯一の女子メンバーで、県の代表チーム「YAMAYURI」にも選抜されたキャプテンの多田羽那さん(6年)もプレーする。植木監督が「自分の仕事の半分が無くなる」というほど優秀という多田さん。来月の引退を前に、多田さんは「悔しかったことや楽しかったことなど思い出がたくさんある。自分がいなくなってからも皆には頑張ってほしい」と「勇敢な」チームメイトたちへエールを送った。

クリスマスコンサート 6日 サンパールはたの眼科

 サンパールはたの眼科待合ホール(藤沢555)で12月6日(土)、バイオリンとピアノのクリスマスコンサートが開催される。午後2時・4時開始の2回開催。

 演奏者は国内外のコンクールで入賞するなど活躍するバイオリニスト・秦野陽介さんと、ピアニストの和田実穂さん。

 各回定員40人まで。入場千円(中学生以下500円。未就学児無料)。申し込みはルミネはたの眼科【電話】0466・50・0811。

不登校の子ども向け 箏の体験教室

 ホームスクーラーや不登校、支援教室に通う子どものための体験教室「おことをひいてみよう!」が12月21日(日)、藤沢市民会館で開かれる。対象は園や学校へ行っていない未就学児から高校生程度の子どもとその保護者や支援者。

 主催はプロのアーティストを学校へ派遣し、子どもたちに本物の音楽に触れる場を提供している(公財)藤沢市みらい創造財団。今回の体験教室は、学校へ行っていない子どもたちにも音楽体験を届けようと企画されたもの。家族の不登校を経験したスタッフが企画運営に携わる他、家族や支援者との参加も可能。

 講師は東京芸術大学音楽学部卒で数々のコンクール入賞経験を持つ坪井智子さん。当日は楽器紹介から始まり、実際に爪をつけて弦を鳴らし、合奏も体験する。急に来られなくなった場合でも連絡不要。「気軽に申し込んで」と担当者。

 参加無料。時間は【1】午前9時45分〜と【2】10時45分〜の2回制(受付開始は15分前)。申し込みは直接来館するか同財団に電話、または専用フォームから。(問)同財団【電話】0466・28・1135。

冬の情景オーケストラで 30日 吹奏楽団演奏会

 藤沢市を拠点とするアマ吹奏楽団グランドシップ(宮澤信也団長)が30日(日)、藤沢市民会館大ホール(鵠沼東8の1)で演奏会「冬の音楽会2025」を開催する。午後2時から午後3時45分。観覧無料。

 当日は『冬の演歌コレクション』arr.郷間幹男や、『オズの魔法使い』メドレー/H・アーレン、E・H・ハーバーグ/arr.J・バーンズなどを披露する。なお来年3月からの休館により、同団の同館での演奏は今回で最後となる。

 問い合わせは同団【携帯電話】090・5789・4751(浅原さん)。

美術・写真のサークル連合展 市民ギャラリーで

 藤沢市内の市民センターで活動する各サークルの連合展示会が現在、藤沢市民ギャラリー(ODAKYU湘南GATE 6階)で開かれている。

 市と同展実行委員会の主催で、美術展と写真展の二つに分けて行われている同展。

 美術展は今年で38回目で、色鉛筆画や水彩画などを制作する16サークルの作品が展示されている。30日(日)まで。

 写真展は27回目を数え、14サークルが参加。12月2日(火)〜7日(日)。

 開場時間は両展とも午前10時〜午後7時(日曜のみ午後5時まで)。入場無料。

 問い合わせは市文化芸術課【電話】0466・26・5133。

認知症でも自分らしく 12月4日 市役所で講座

 若年性認知症に関する講演会「私と妻 一緒にいる風景」が4日(木)、藤沢市役所分庁舎2階で開かれる。参加無料。

 若年性認知症と診断されても、その人らしく豊かに暮らしていくためのきっかけとなることを目的とした講演会。講師は若年性認知症家族会「彩星の会」相談役で、自身の妻も若年性認知症と診断された森義弘さんが務める。午後1時30分〜3時30分。若年性認知症の当事者や家族、若年性認知症に関心のある人が対象で定員50人。12月3日(水)までに電子申請e-kanagawa、または市保健予防課【電話】0466・50・3593、【FAX】0466・28・2121で申し込む。