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藤沢 経済

公開日:2025.11.28

「災害時の安全安心へ」
井戸屋に日本トイレ大賞

  • 盾を手にする綾社長

 藤沢市と茅ヶ崎市を拠点に事業を展開する(株)井戸屋がこのほど、トイレにまつわる優れた取り組みに送られる「日本トイレ大賞」に輝いた。「高校生と一緒に社会貢献、災害用水洗トイレの設置工事」が同賞を主催するNPO法人日本トイレ研究所から評価され、13日に都内で行われた授賞式で同社の綾久社長が盾を受け取った。

 同研究所は11月10日を「いいトイレの日」と位置づけ、トイレや排せつに関する社会課題への取り組みを2016年から表彰している。

 綾社長は東日本大震災以降、被災地に足を運び、避難所の不衛生なトイレを目の当たりにした。避難所で動けない生活に加え、トイレに行かないように水分摂取を控えてしまい、エコノミー症候群で命を落とす人がいることを知った。

 トイレに起因する二次被害を減らそうと、綾社長は今年、県立藤沢工科高校に機材を寄付。自身の技術で社会に貢献できることを体験してもらうため、生徒と力を合わせて水洗式マンホールトイレを校内に完成させた。災害時にプールの水も利活用できるという。

 大賞を受けて綾社長は「地域にトイレがあることで、生徒や先生の他、近隣住民の安全安心につながれば」と話した。

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