小田原・箱根・湯河原・真鶴版【11月29日(土)号】
説明会であいさつする小林町長

真鶴町 水道料金38%値上げへ 住民説明会で町長陳謝

 水道料金を来年3月の使用分から38%値上げする考えを示している真鶴町は、11月20日と23日に町民センターで住民説明会を開いた。値上げが決まれば、口径13mm・使用量20㎥の料金が三浦市を抜いて県内最高額となる。水道料金の値下げを公約の一つに掲げて2023年の町長選に初当選した小林伸行町長は、20日の説明会で公約を撤回し陳謝した。

 20日夜の説明会では、担当職員が値上げの根拠や値上げ前後の料金比較、水道事業の将来見通しなどについて約1時間にわたって説明した。

 説明によると、改定後は料金を38%値上げする。今年7月からは臨時的に基本料金を20%引き上げているが、国の交付金を充当して町民負担はないことから、2010年に見直した料金を基準とした値上げ幅となる。

 基本料金は、口径20mm以外の全ての口径で引き上げる。使用量に応じて支払う従量料金も、生活に必要な最低限の使用を想定した月10㎥までの無料措置を廃止。11〜20㎥は料金を据え置くが、多くの区分で値上げする。

 例えば一般家庭での使用が想定される口径13mmでは、月の使用量が10㎥の場合で1547円から2970円、20㎥では3747円から5170円にそれぞれ約92%、38%の値上げとなる。

現行料金では存続危機

 町の水道事業は人口減少で水使用量が減少する一方、施設の老朽化や物価高騰などで収支構造が悪化している。22年度には約2000万円の赤字を計上し、独立採算が基本となる水道事業会計に一般会計から5千万円を借り入れる異例の「救済措置」を講じた。

 その後も赤字が続き、26年度には資金がショートして「事業の存続性すら危ぶまれる状況に陥る」という。収支の改善に向けて町は58%の値上げが必要と試算したが、町民負担を考慮して値上げ幅は38%にとどめ、施設規模の適正化などで抑制分を補填したい考え。

老朽水道管、改修に63億円

 町内の水道管は敷設から50年以上経過したものが多く、一般的な耐用年数の40年を経過。漏水などの老朽化が進む一方、主要水道管の耐震化率は2・1%と県内最低水準だ。町によると、今後10年間で耐用年数を経過する水道管を含む総延長距離は約59・2Kmで、改修には約63億円を見込む。

 説明会の冒頭で小林町長は「公約を守れる見込みは立たないことになったので撤回します。申し訳ありません」と陳謝。「問題を先送りすることなく、経営戦略に沿った料金体系とすることが責任の果たし方だと思っている」と説明した。

 町は値上げ案について、来年1月に召集する臨時議会で条例改定案を提出。可決されれば3月の使用分から新料金が適用される。
生徒会メンバーらがカフェの運営を担当し、フードバンクから提供されたパンを利用者に手渡した

高校で「朝カフェ」 フードバンクが若者支援で

 県西地域でフードバンク活動を展開するNPO法人報徳食品支援センター(滝本一男理事長)が11月14日、県立大井高校(込山宣子校長)で朝食を無償提供する若者支援活動「モーニングカフェ」を実施した。県によると県西地域の公立高校では初の取り組み。

 この活動は、さまざまな事情から朝食を取る習慣がない高校生への支援を目的としている。同センターは日ごろから、ひとり親家庭や物価高の影響を受けやすい独居高齢者家庭を対象に食品を提供する「おすそわけ会」などを実施。今回は社会貢献活動の一環として若者支援を模索するなか、2023年から交流のある同高校に対し、希望する生徒に無料での朝食提供を提案した。

 同校は全校生徒197人に食事の取り方や回数などの食育に関するアンケート調査を実施。調査項目の中にはモーニングカフェを行った場合の利用希望の有無もあり、回答では約3割の57人が希望した。これを受けて、今回の開催が決まった。

孤食対策にも

 カフェは校内の「ふれあいラウンジ」を会場に、始業前の約20分間で実施。食品企業から提供された食パンや総菜パン、インスタントスープなどが用意された。

 生徒が自由にパンを選び、好きな席で食事を楽しめる学食スタイルで、カフェの運営は、生徒会とボランティア部のメンバーが担当した。

 事前登録制だったが、飛び込みも含めて38人が利用。女子生徒の一人は「通学に2時間半かかるので、朝食を取る時間がなかったり、一人で食べることもある。今日はみんなで食べられて楽しい」と友人たちとテーブルを囲んでいた。込山校長は「今後も連携して続けることができれば」と話す。また21日に2回目を実施、12月中にも2回行う予定という。

 滝本理事長は「朝食をしっかり食べて、勉強に臨んでもらえる環境づくりのお手伝いができればうれしい。また家庭の事情で食事を取れない子どもたちの支援にもつながれば」と思いを語る。

 同センターは今後、希望する県西地域の学校へ活動を広げていく方針だ。

門松編物学院の学院長を務める 和田 一美さん 小田原市鴨宮在住 83歳

編む喜び これからも

 ○…JR東海道線の鴨宮駅のホームから見える「門松編物学院」。母が60年ほど前に開校した当時は茶道、華道、和裁なども教える花嫁修業の学校として地域に親しまれていた。「鴨宮の人はほとんど通っていたのよ」と、当時を懐かしむ。学院長を引き継ぎ、現在は機械編みや手編みの技術を教える編み物教室として遠方からも生徒が通う。「時代が変わっても、1本の糸から作品を仕上げていく喜びは変わらないから」と優しい笑顔を見せる。

 ○…鴨宮で生まれ育つ。編み物との出会いは小学4年生のころ。母が買った編み機がきっかけ。初めて自分で作ったカーディガンを着て登校すると、「みんなにほめられて。先生に編んでほしいと頼まれることもあった」。やがて自宅で教室を開いた母にならい、自身も20代で技能検定の資格を取得。学院となってからは教壇に立ち、以来50年以上技術を教え続けている。

 ○…平日は教室の講師として、週末は建物2階にある家族が守ってきた空手道場の経営を担う。多忙な日々を送るが、「仕事をしていたほうが体調がいいのよ。できれば死ぬまで教えていたいからね」。趣味は観世流の謡。「若いころから歌うのが好きだったから。思えばこれも母の勧めだったわ」。充実した日々が活動の原動力だ。

 ○…編み物の魅力を聞くと、「形にしていくこと」と迷わず答える。毛糸の種類や編み方、製図や色彩など、自身で考え工夫を凝らしていく過程がなによりの醍醐味だという。現在学院に通うのは20人ほど。近年の編み物ブームもあり、若者も増えたという。夢中で針や糸を動かす生徒たちへ「いくつになっても学ぶ気持ちは本当に素敵。生涯勉強ですからね」と温かいまなざしを向けた。
特製ラスク

小田原そば商組合 先着500人に特製ラスク そば祭り2025

 小田原そば商組合(大垣徹晃組合長)が「そば祭り2025」を12月1日(月)から開催する。

 同組合設立の1960年から毎年開催されているもの。今回は、組合の加盟店(元祖名物そば、寿庵、更科、城下町はつ花、優庵)で食事をした人先着500人に、「特製ラスク」(3枚入り2袋)をプレゼントする。

 ラスクは社会福祉法人小田原支援センターが運営する「パン工房イースト」と同組合がコラボした商品で、そばつゆをつくる際の鰹節と返しで味付けした、和風テイストな仕上がりとなっている。

 ラスクはなくなり次第終了。大垣組合長は「形を変え先人たちが続けてきた事業をつなげていければ」と話している。

 問い合わせは寿庵【電話】0465・22・2862※昼をのぞく。

読者プレゼント

 本紙読者5人に特製ラスク6枚入り1袋をプレゼント。希望者は住所、氏名、年齢、電話番号、タウンニュースの感想を明記してメールで応募。宛先【メール】odawara@townnews.co.jp「特製ラスク係」。12月10日(水)必着。※受け取りはパン工房イースト。
選手から大きな歓声を浴びたウンパルンパさん

城山競技場でサッカー熱戦 シント=トロイデンなど協賛

 サッカーベルギー1部のシント=トロイデンVVと、パチンコホールなどを展開する(株)マルハンの東日本カンパニーなどが協賛する小学生サッカーイベント「マルハン×シント=トロイデンVVカップ」が、11月22日に小田原市の城山陸上競技場で開催された。

 小田原サッカー協会(井原義雄会長)が主催して初めて実施。協会に所属する14クラブが4年生以下でチームを組んで参加し、天然芝の上で熱戦を繰り広げた。

 開会式でシント=トロイデンVVの立石敬之CEOは「10年後くらいに、この中からシント=トロイデンでプレーする選手がいるんじゃないかと楽しみにしています」とあいさつ。マルハン東日本カンパニーの韓裕代表取締役社長は「皆さんには夢を持ってチャレンジし、サッカーを通して成長していってほしい」と温かく激励した。

 イベントには、浦和レッズで活躍した鈴木啓太さんやオランダリーグのVVVフェンローなどでプレーしたカレン・ロバートさん、元なでしこジャパンの宮間あやさん、岩渕真奈さんのほか、人気サッカー系ユーチューバーのウンパルンパさんも参加。大会に優勝したFCザウルス・アロなどとスペシャルマッチを行った。

 ゲストなどのサイン入りサッカーグッズが当たる抽選会や、プラスチック製の組み立て式ボールを作るワークショップなどもあり、家族連れでにぎわった。同様のイベントは千葉県八千代市でもこれまでに数回行われており、同協会は「多くの方にお越しいただいた。小田原でも継続して開催できたら」と話した。
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「なぜ?」が世界を広げる。小田原初のインターナショナルスクール 11月29日(土)・12月20日(土)・1月17日(金) 体験&説明会
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「うちの子の個性を、もっと伸ばしてあげたい」「どんな時代でも、自分で考え、強く生きてほしい」——そんな願いを持つ保護者に注目されているのが、小田原駅西口に今年4... (続きを読む)
認定プレートを手にする出席者

小田原市 女性活躍推進企業を認定 「小田原Lエール」に新規9社

 職場などにおける女性の活躍推進に取り組む企業を「女性活躍推進優良企業」として認定する小田原市独自の制度「小田原Lエール」の2025年度認定式が、11月19日に小田原市役所で開かれた。

 取り組みの段階に応じてゴールド、シルバー、ブロンズの3ステージで認定するもの。2020年度から始まり、今年度は最高位のゴールドに5社、シルバーに1社、ブロンズに3社が新規認定され、37社が更新。小田原Lエールの認定企業は計114社となった。

 加藤憲一市長は「市内企業にこの制度が着実に浸透していると実感している。働く全ての人々が自分らしく活躍できる環境を整えることは、企業の成長を促進し地域社会の活性にもつながる」と、制度の推進に向けて意欲を示した。

 今年度ブロンズからシルバーにステージアップした(株)東海ビルメンテナスでは、誕生日休暇の導入やユニフォームの見直しなどに取り組んできたほか、同社初の女性管理職も誕生。昨年末には女性活躍推進委員会「アベニール」を立ち上げるなど、女性の働き方改善に向けた活動に力を入れる。

 認定式でスピーチした中川礼乃さんは「今後も女性が活躍できるためにできることを発案し、その先にあるゴールドステージに認定いただけるような企業を目指したい」と語った。

 今年度新規認定された企業は以下。

 【ゴールド】▽三井住友信託銀行(株)小田原支店▽日本生命保険相互会社 小田原営業部▽日本生命保険相互会社ライフプラザ小田原▽ライトハウス税理士法人▽(有)スドウ工営

 【シルバー】(株)湘南ベルマーレフットサルクラブ

 【ブロンズ】▽社会福祉法人小田原市社会福祉協議会▽医療法人社団謙翠会小田原マタニティクリニック▽(株)コイワイ
ゴッホの絵画がデザインされたEVタクシー(ポーラ美術館提供)

EVタクシー ゴッホの名画まとい運行 ポーラ美術館とコラボ

 ポーラ美術館(箱根町仙石原)と箱根モビリティサービス(株)(小田原市板橋)は、同館が収蔵するフィンセント・ファン・ゴッホの『アザミの花』がデザインされたラッピングタクシーの運行を11月14日から開始した。

 開館以来初の企画として現在開催されている、ゴッホをテーマにした「ゴッホ・インパクト―生成する情熱」展を記念したコラボレーション企画。ゴッホが最晩年の1890年に描いた同作が、日産のEV(電気自動車)「サクラ」の車体側面と後部にあしらわれている。

 箱根モビリティサービスは2023年から環境負荷低減に向けてEVタクシーの導入を進めており、今回の車両は昨年県内で初めて登録された軽自動車のEVタクシー。町が「環境先進観光地」の推進に向けた施策に取り組む中、同館では自然とアートの力で箱根の旅を彩ろうと同社とのコラボを企画したという。

 ラッピングタクシーは乗客3人乗りで、同館を中心とした箱根、小田原エリアを中心に運行している。貸切タクシーの予約も可能。

 問い合わせは箱根モビリティサービス【電話】0120・148・512。

小田原で来年開催 障害者を対象に職業訓練 12月に受講生募集

 神奈川県が障害者を対象に各地で実施している短期職業訓練「トライ!」の小田原会場(2月生)の受講生募集が行われる。申し込みの受け付け期間は12月1日(月)から12日(金)まで。

 今回の小田原会場はJR小田原駅から徒歩3分の場所が予定され、実施するのは「パソコンスキルアップ科」。身体、知的、精神、発達障害者を対象に、就職に必要な知識や技能の習得を目指していく。

 訓練期間は2月2日(月)から3月25日(水)まで、受講費用は無料だが、テキスト代7700円と傷害保険2500円が別途必要となる。

 訓練によって受講できる障害区分が異なるので、詳しくは募集案内(ハローワークで配布中)、または神奈川県のホームページで確認を。詳細などは神奈川障害者職業能力開発校(相模原市)【電話】042・744・5558。

 障害者を対象にした職業訓練となる「トライ!」は県内各地で年間約30の訓練を実施している。障害者の職業能力を育むために、経験やノウハウを持った民間企業や教育機関、NPO法人が職業訓練を行っており、訓練終了後の就職支援も行っている。

明治安田生命 「地域福祉に役立てて」 小田原市に寄付

 明治安田生命保険相互会社平塚支社(大井浩嗣支社長)がこのほど小田原市役所を訪問し、市社会福祉基金へ91万9100円を寄付した=写真。

 同社は地域貢献の一環として2022年から毎年寄付を行っており、今回で合計額は315万4600円となった。

 当日は寄付金の寄贈式が行われたほか、同社が集計した市民の困りごとや行政サービスへの要望などに関する調査結果が報告された。加藤憲一市長は感謝を述べ、「今後も地域に密着した活動を続けていただきたい」と期待を寄せた。

 寄付金は地域の福祉活動を推進するために活用される。

程ヶ谷CC 神奈川県民スペシャルデー 1・2月対象日が特別料金

 全国屈指の名門、程ヶ谷カントリー倶楽部が1月、2月の平日対象日に割引料金でプレーできる、神奈川県民スペシャルデーを実施する。

 定員は各日10組。対象は、満25歳以上の県内在住・在勤者とその同伴者で、4人または3人で申し込む。料金はキャディ・昼食付で2万7千円(原則歩きでのプレー)。

 申し込みは11月28日9時から受付。同倶楽部ホームページから申し込み用紙をダウンロードし、ファックスで申し込む(定員になり次第締め切り)。詳細はホームぺージにて確認を。

文化財建造物を公開 12月6日、7日 小田原市

 小田原市は「文化財建造物観覧会」を12月6日(土)、7日(日)に開催する。午前10時〜午後3時(※旧古稀庵庭園は12月7日のみ)。

 場所は以下の通り。【1】岩瀬家住宅(鴨宮692)、【2】旧松本剛吉別邸(南町2の1の27)、【3】小田原文学館本館・別館(南町2の3の4)、【4】皆春荘(板橋852)、【5】老欅荘・葉雨庵・無住庵(板橋941の1松永記念館内)、【6】旧古稀庵庭園(板橋827)、【7】三淵邸・甘柑荘(板橋822)、【8】清閑亭庭園(南町1の5の73)

 観覧料は【6】100円、【7】協力寄付金として500円、【8】施設保全協力金として550円。その他は無料(※【3】小田原文学館は会期中は無料)。事前申込不要。
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先頭車イメージ(同社提供)

小田急電鉄 新ロマンスカー概要発表 29年運行開始予定

 小田急電鉄株式会社は11月17日、2029年3月に運行開始予定の新型ロマンスカーに関する車両概要や開発コンセプトを発表した。

 このロマンスカーは現在、運行中のEXE(30000形)の代替車両として計画されているもの。今回新たに、車両形式が80000形、7両編成、車体カラーは淡い水色になることなどが発表された。

 また最前・最後部には展望席を設けることや、複数の座席種別の設置のほか、箱根登山線への乗り入れ可能な仕様にすることも明らかになった。

 新型車両の開発コンセプトは「きらめき走れ、ロマンスカー」。「陽の光をきらきらと反射しながら波紋を広げる水面のように…」とのイメージを持っているという。沿線に多摩川や芦ノ湖、江の島など「水」に関連した場所が多いことから、「水」をテーマとした。
多様なニット製品が並ぶ

門松編物学院 手作りニット販売会 12月12日、13日に開催

 JR鴨宮駅北口すぐにある門松編物学院(和田一美代表)が12月12日(金)と13日(土)、ニットウエアの展示販売会を開催する。午前10時30分から午後4時30分まで。

 編み物の教室や手作りニット製品の作成、販売を行っている同学院。一般向けの販売会は初めての開催という。

 当日は手作りのニット製品のほか、野菜や花などさまざまな品が並ぶ。また、機械を使用して編み物を作成する「機械編み」の体験も実施する予定。

 問い合わせは同学院【電話】0465・47・7444(月曜日〜木曜日、午前10時〜午後4時)。
参加者による太極拳の演舞

秋晴れの下、親睦深める いろはもみじ太極拳

 地域の太極拳と鞭杆(べんがん)の団体が一堂に会し、演舞・演武を行う「いろはもみじ太極拳(交流会)」が11月22日、小田原城銅門広場で開催された。

 開催団体として小田原太極拳同好連合会、Hisayo―HHB健康太極拳、小田原鞭杆の会に、今年新たにあしがら鞭杆の会が加わり、総勢177人が参加した。来賓としてNPO法人鞭杆協会の楊崇理事長も出席した。

 広場には同連合会が1998年に植樹したイロハモミジがあり、色づく晩秋に交流会を開催しており今年が5回目。

 同連合会会長の永井康江さんが、「健康は幸せな人生の基本。今日1日皆さんと親睦を深めたいと思います」と笑顔であいさつ。

 続いて全員で動きをそろえて演舞を行うと、小田原城を訪れた観光客も足を止め眺める姿も見られた。
塩や砂糖をなめて味覚を確かめる児童ら

味覚で食の楽しさ学ぶ 箱根のシェフが特別授業

 料理の味を特徴づける「味覚」について学ぶ授業が、11月20日に箱根の森小学校で行われた。

 自国の食文化と向き合おうとフランスで1990年代初頭に始まった「味覚の一週間」と呼ばれる取り組みの一環。日本では2011年から、料理人や生産者らが全国の小学校で「味覚の授業」と題した食育活動を実施している。

 今回は、箱根地区のホテル・レストランのシェフらでつくる「クラブパルロン」が協力。クラブの事務局長で富士屋ホテル料理長の小池智宏さんが講師を務め、4〜6年生41人が「塩味」「酸味」「苦味」「甘味」「旨味」という5つの味覚を体験。食事を楽しむことや、作る人への感謝の気持ちを持つことの大切さを学んだ。

 児童らは塩やレモン汁、砂糖などをなめて、それぞれの味覚に近い食材や料理などを発表。昆布をかじったり鼻をつまんでぶどう味のグミを食べたりし、食事は舌だけではなく鼻や目、耳など五感を使って味わえることを実感した。

 後半では、富士屋ホテルが提供しているカレーを試食。ルーを水ではなくコンソメでといていく独自の製法で生まれる複雑な味覚を体験した。

 6年生の児童は「口に入れるとバターの香りがして、後味は少し辛くて舌がしびれる感じ。濃厚でとてもおいしい」とカレーを頬張っていた。小池さんは「手作りの食事を味わう楽しさや、食材の種類や魅力について考えてもらうきっかけになれば」と振り返った。
前回の展示会の様子

扶桑書藝会が作品展 三の丸Hで12月5日から

 扶桑書藝会(小田原市久野/久津間勝径主宰)が主催する「第8回扶桑書展」が、小田原三の丸ホール1階展示室で12月5日(金)〜7日(日)に開催される(後援/小田原市、照心書道会、FMおだわら)。午前10時〜午後5時(最終日4時まで)。

 作品展は3年に1度の開催で、小学1年生から大人まで、趣味で楽しむ人から師範取得者など幅広い作品を展示。同会で書を習う女優・丘みつ子さんの作品も並ぶ。

 久津間さんは全紙サイズの大作など、同会の永井香峰さん(小田原書道連盟会長)はこの1年間に依頼された商品パッケージや看板などの原書を展示する。

 (問)同会【電話】0465・34・8500。
境内へと続く階段は絶好の撮影スポット

大雄山最乗寺 11月30日まで灯りの祭典

 南足柄市の大雄山最乗寺で11月30日(日)まで「あしがら灯りの祭典」と題したライトアップイベントが開かれている。

 神奈川県西部エリアの活性化を目指して実施されている企画で、紅葉美しい最乗寺を中心に周遊観光へつなげていくことなどがねらい。会場では、紅葉のライトアップに加え、県西地域の市町に伝わるねぶた、ランプ、ちょうちんといった灯りを展示。本堂周辺がやさしい灯りに包まれ、訪れる人たちの目を楽しませている。

 11月22日にはオープニングセレモニーが開かれ、黒岩祐治神奈川県知事のカウントダウンで紅葉の点灯を開始。来場者は願い事を書いた天狗ランタンを夜空に放つと、あちこちから「きれい」と声が上がり、一斉にカメラを空へと向けていた。イベントは今週末が最後で、この土・日も多くの企画が用意されている。イベント詳細は、かながわ西観光コンベンション・ビューロー(https://www.kanagawacvb.com/)、大雄山最乗寺(https://daiyuuzan.or.jp/)。

サンタが家にやってくる 訪問希望の家庭募集

 サンタクロース姿のボランティアが、親に代わってプレゼントを子どもに手渡す活動をしている「サンタクラブ」が、訪問希望家庭を募集している。

 実施日は12月20日(土)。費用無料、プレゼントは各家庭で準備(クラブからのプレゼントあり)。対象は、小田原市在住の幼児(年長まで※小学生不可)がいる家庭。

 往復はがきに住所、当日連絡が付く電話番号、子どもの氏名(ふりがな)と年齢を明記し、〒250-0012小田原市本町2の10の14「サンタクラブ溝口」宛て。12月10日(水)必着。応募多数の場合抽選。(問)kazz0106@ezweb.ne.jp
左から橋本さん、木村会長、中澤さん

崎村専門学校 学祭の売上を寄付 今年も交通遺児を支援

 崎村調理師専門学校(崎村俊裕校長)が11月25日、10月に同校で行われたチャリティー学院祭の純益金5万円を小田原市社会福祉協議会に寄付した。

 同学校は教育方針の一つに「奉仕の精神」を掲げており、学院祭の売上金を同社協の「交通遺児援護基金」に寄付。ほかに小田原市のふるさとみどり基金にも寄付を行っている。

 この日は1年生の橋本佳恋さんと中澤劉季さんらが社会福祉協議会を訪れ、木村秀昭会長に寄付金を手渡した。

 橋本さんは「ものを売ることが初めてで学院祭は緊張したが、多くの人たちと交流できて良い経験になった」と初のイベント参加を振り返った。中澤さんは「学校が売り上げの一部を地域に寄付することを知り、良い活動だと思った」と話した。寄付金は市内の交通遺児への激励金や支度金として活用される。
記念の盾を持つ小林さん

「現代の名工」決まる 東雄技研(株)の小林さんら

 FRP製品の設計・製作専門メーカーである東雄技研株式会社(南足柄市、菊地哲雄代表取締役)の小林好之さんが厚生労働省が11月7日に発表した2025年度の卓越した技能者(現代の名工)として表彰された。

 同表彰は、技能者の地位向上や技能承継などを目的に、厚生労働大臣が毎年授与するもの。1967年度に始まり今回が59回目。今年度は全国で142人が選ばれた。

 小林さんは高い技術を有しFRP手積層成形作業に長年従事。後進の指導育成にも尽力している。また、西陣織や箱根寄木細工などとコラボレーションした製品を共同開発するなど、FRP業界の新たな可能性も広げている。

 今回の受賞について「大変うれしい。より一層、業務に励みたい」と話している。

「大相撲小田原場所」開催記念の講演会 巡業の見どころ、ゆかりの力士を紹介

 小田原アリーナで12月19日(金)に行われる「大相撲小田原場所」を前にした11月25日(火)、おだわら市民交流センターUMECOで相撲雑誌編集長による「大相撲講演会」が行われる。午後5時30分から7時30分、参加無料(申し込み不要、当日先着35人)。

 7年ぶりとなる小田原場所の開催を記念して行われる今回の講演会。雑誌「NHK G-Media 大相撲中継」の北出幸一編集長が大相撲の魅力や小田原場所の見どころや大相撲秘話、地元ゆかりの力士について分かりやすく解説する。

 詳細など問い合わせは小田原力士後援会事務局(メールrikishi.odawara@gmail.com)。

早川でミカン植栽体験 参加者を募集

 「シニアネットワークおだわら&あしがら(SNOA)」が、2月21日(土)に小田原市内早川地区で行う「みかん植栽体験」の参加者を募集している=写真。「おだわらノオト」と共催。

 SNOAはシニア世代の居場所や、活動の場の提供を目的とする市民活動団体。活動の一つとして早川エリアで耕作放棄地を再生する「みかん農園プロジェクト」を行っている。

 参加無料で午前9時〜正午。JR東海道線早川駅に集合。家族で参加可。申し込み先着30人で、タオルや飲み物、長靴などを持参。汚れても良い動きやすい服装で参加を。

 申し込みは関連リンクまたは【メール】odawaranote@gmail.com(氏名、電話番号を入力)で。

公演情報 市川團十郎特別公演 2026年3月11日(水) 大ホール

チケット発売は12月13日(土)午前9時から

 2023年の十三代目市川團十郎白猿襲名披露巡業小田原三の丸公演から早3年--。市川團十郎特別公演が26年3月11日(水)に決定しました!

 上演演目は『源氏物語〜夕顔〜』、『素戔嗚大蛇退治(すさのおおろちたいじ)』、『荒事絵姿化粧鑑(はなのえすがたけわいかがみ)』、市川團十郎『景清』の拵えを舞台にて相勤め申し候、の3演目。平安絵巻から舞い降りたような気品と華やぎのある姿で魅了する「源氏物語」と、成田屋の代名詞として期待する荒事の素晴らしさ、江戸歌舞伎の力強い舞台を1日で同時に上演。特別公演ならではの贅沢すぎる1日となります。出演は市川團十郎/大谷廣松 片岡市蔵 市川九團次 他。

 チケットは三の丸ホール窓口と三の丸ホールWEBで販売。12月13日(土)午前9時から。WEBは24時間受付(予約開始初日は9時から)。窓口は初日のみ9時から。通常は午前10時から午後8時まで。休館日は窓口販売はありません。

公演情報

●公演日時/2026年3月11日(水)午後1時30分開演(午後1時開場)

●会場/小田原三の丸ホール 大ホール

●チケット料金/S席1万1000円、A席9500円、B席8000円。全席指定。WEB、窓口とも座席選択は不可(席種選択は可)。おひとり様4枚まで予約可。未就学児入場不可。難聴者支援装置、車いす席あり。

小田原三の丸ホールの演劇シリーズ”モモ”ふたたび!

 今年3月、大きな話題となった「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」から大胆なリクリエイションでふたたびミヒャエル・エンデの不朽の名作に挑戦します。

 小田原三の丸ホールがプロのアーティストと市民とともに創る演劇「劇場留学」第3弾は、「劇場留学〜『モモ』と音楽の旅〜」。脚本・演出・美術は第2弾も担っていただいた川口智子さん。これから本番まで”モモ情報”をこの三の丸コーナーでお伝えしていきますが、まずはチケット発売日をお知らせします。

●チケット発売/12月20日(土)午前10時から

●公演日時/2026年3月27日(金)から29日(日)※4回公演

●会場/小田原三の丸ホール 小ホール

●チケット料金/一般3000円、中高生2500円、小学生以下500円、全席自由