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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2025.11.29

味覚で食の楽しさ学ぶ
箱根のシェフが特別授業

  • 塩や砂糖をなめて味覚を確かめる児童ら

 料理の味を特徴づける「味覚」について学ぶ授業が、11月20日に箱根の森小学校で行われた。

 自国の食文化と向き合おうとフランスで1990年代初頭に始まった「味覚の一週間」と呼ばれる取り組みの一環。日本では2011年から、料理人や生産者らが全国の小学校で「味覚の授業」と題した食育活動を実施している。

 今回は、箱根地区のホテル・レストランのシェフらでつくる「クラブパルロン」が協力。クラブの事務局長で富士屋ホテル料理長の小池智宏さんが講師を務め、4〜6年生41人が「塩味」「酸味」「苦味」「甘味」「旨味」という5つの味覚を体験。食事を楽しむことや、作る人への感謝の気持ちを持つことの大切さを学んだ。

 児童らは塩やレモン汁、砂糖などをなめて、それぞれの味覚に近い食材や料理などを発表。昆布をかじったり鼻をつまんでぶどう味のグミを食べたりし、食事は舌だけではなく鼻や目、耳など五感を使って味わえることを実感した。

 後半では、富士屋ホテルが提供しているカレーを試食。ルーを水ではなくコンソメでといていく独自の製法で生まれる複雑な味覚を体験した。

 6年生の児童は「口に入れるとバターの香りがして、後味は少し辛くて舌がしびれる感じ。濃厚でとてもおいしい」とカレーを頬張っていた。小池さんは「手作りの食事を味わう楽しさや、食材の種類や魅力について考えてもらうきっかけになれば」と振り返った。

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