港北区版【9月12日(木)号】
記念品を受け取る鈴木さん(中央)と竹下区長(右)。左は佐藤施設長

港北区 100歳以上が243人 最高齢は鈴木さん107歳

 9月16日は敬老の日。港北区内では今年度、新たに100人が100歳を迎える。この100人を含めた100歳以上の長寿者は243人で、うち男性が36人、女性が207人(9月2日時点)。最高齢は新吉田東の小規模多機能ホーム「びわの樹」で暮らす鈴木マツさん(107)。9日には竹下幸紀港北区長らが施設を訪問し、記念品を贈呈した。

 当日は竹下区長らが表敬訪問。竹下区長は「おめでとうございます。今日は鈴木さんのお祝いに駆け付けました」とあいさつ。ゼリーや茶の記念品、山中竹春横浜市長からのメッセージカードなどが手渡されると、一言求められた鈴木さんは最初「ない」とおどけ、「お世話になります」とお礼を述べた。この日は12人の利用者も祝いの席を見守った。最後に竹下区長は利用者らに向けて、「鈴木さんのように、皆さんも健やかに100歳を超える港北区民でいて下さい」と声をかけた。

 鈴木さんは大正6(1917)年4月14日生まれ。今年4月に10周年を迎えた同施設には、開設当初より通所しており、通所が困難になった現在は入居。足腰が弱まってきたこのごろは部屋で過ごすことが多くなったが、以前は散歩が好きで、平均年齢86歳という年下のメンバーらと一緒に、近くの遊歩道に咲く花の観賞を楽しんでいたという。

健康長寿の秘訣は

 日頃、鈴木さんの生活を世話している介護福祉士の金子有紀さんは、「食事は何でも残さず食べて、それが長寿の秘訣だと思います。熱いお茶が好きで、夏でも毎日必ず飲むんです。身体を冷やさない、独自の健康法なんだと思います」と分析する。佐藤兼太郎施設長は「2、3年前まで独居で暮らし、炊事もしていました。100歳を超えているのにですよ。今でも車いすには乗らず、シルバーカーを押して、自分でどこへでも出かけるんです」と感心する。

 区では、今年100歳を迎える100人に、イラスト入りの手ぬぐいや内閣総理大臣からの祝い状などの記念品を贈り、101歳以上の鈴木さんを除く142人には、茶や山中市長からのメッセージカードなどの記念品を贈呈した。

 横浜市内の最高齢は神奈川区在住の河野のぶさんで、今年3月に113歳を迎えた。

社会貢献団体が多様化 社団法人での設立進む

 地域社会の課題に取り組む活動団体の組織体が近年多様化している。横浜市内ではNPO法人が2019年をピークに減少傾向にある中、一般社団法人などの形態で立ち上げるケースが近年目立っている。

 阪神淡路大震災をきっかけに始まったNPO法人制度は、地域団体の一つとして有名だ。市内ではまちづくり団体などのほか、福祉や子育て支援団体、地区センターの指定管理や放課後キッズクラブの運営を担うNPO法人もある。都道府県と政令指定都市が認証権と監督権を持つ。

市内NPOは減少傾向

 横浜市内のNPO法人数は2007年3月には896団体だったが、翌年には1千団体を突破。以降も毎年増加していたものの、2019年10月末の1542団体をピークに減少傾向に転じ、今年6月末現在で1482団体となっている。

 NPO認証を所管する横浜市の市民協働推進課の担当者は「解散が急増したわけでもなく、新規設立が減っているという印象。地域活動の担い手の高齢化などが影響しているのでは」と話す。

 併せて同課が影響の一つと考えるのが、NPO法人以外での活動団体の増加。一般社団法人の場合、NPOと比べて少人数で設立できるほか、所管庁による認証審査もない。非営利型の場合、収益事業以外の所得は課税対象外となる。

 泉区を拠点に不登校児童支援などを行う「かけはし」は2021年に一般社団法人として設立。代表理事の廣瀬貴樹さんは、設立までのスピード感を理由に社団法人を選んだが「NPOじゃないのかと怪しまれたり、補助金がNPO限定だったりと苦労した部分もあった」と話す。

 市の市民協働推進センターでは団体設立の相談が毎月20件近く寄せられる。同センターでは「各法人の特徴を知らずに設立して合意形成や資金難で苦労する団体が多い。社会課題にどう向き合うかで法人格を選ぶのが本来の趣旨。しっかり準備をした上で選択してほしい」と釘を刺した。

先月発刊した文庫本「はっとりさんちの野性な毎日」を執筆した 服部 小雪さん 大曽根台在住 54歳

日常描き価値観広げる

 ○…夫と子ども3人との日常を描いた単行本を2019年に発行、このほど再編と加筆した文庫本「はっとりさんちの野性な毎日」を刊行し現在は大倉山で初個展を開催している。文庫本出版までの”空白の5年”で子どもが自立。家族の形が変化し、気持ちの整理ができず筆が進まなかった時もあったが、「書くことで大事な5年間だったと再確認できた。文庫の刊行で気持ちに良い区切りがついた」と達成感に満ちた表情で語る。

 ○…埼玉県育ち。マンション暮らしで「自然に飢えていた。庭付きの家に憧れて」と話す。結婚を機に大倉山で生活した後、大曽根台へ。ここでは夫の「鶏を飼おう」の言葉が現実に。初めは心配や不安が大きかったが、発見も多く、気付くと誰よりも夢中になっていた。これまでに30〜40羽育ててきた。「と殺」もする。「人は命をもらって生きている。人間の原点を考えさせられる」

 ○…文章と絵が好きで小学生の頃から日記をつけている。その日の出来事をマンガのように表現してきた。本に掲載するイラストも描くため、鶏の観察もじっくりと行う。そこで見えてきたのが一羽一羽の違い。「庭での放し飼いで個性が発揮される。子育てにも共通する」。自然も好きで、学生時代はワンゲル部に所属した。今でも山に登る。年齢や母である立場も忘れて自然の中での開放感を楽しむ。

 ○…書籍を読んだ人の中には、「自分では個人的な悩みだ」と思っていたことを共感してくれる人も。鹿をさばき、鶏を卵から育てる暮らし。「変わった生活に見えるかもしれないけど、生きる上で普遍的なものもある。普通の人間」と語る。本を通して「自分らしいスタイルで暮らして良いことが伝えられたら」と期待を込める。

迫力のある試合を展開

横浜GRITS 白星でシーズン開幕 白熱の攻防にファン熱狂

 KOSE新横浜スケートセンターで9月7日、アジアリーグアイスホッケー2024─2025の横浜GRITS(グリッツ)対東北フリーブレイズの試合が開催された。シーズン開幕戦であるこの試合。同センターをホームアリーナとするグリッツが2─0で勝利をおさめ、シーズンを白星スタート。

 昨季は同リーグ全5チーム中最下位の結果となったグリッツ。開幕戦では、久慈修平選手(#1)と池田涼希選手(#97)がゴールを決めた。また、グリッツの堅い守りで1点も失うことの無いまま試合を展開。

 応援に駆け付けたファンは、「レッツゴーグリッツ」など、熱い声援を送った。選手名が印刷されたタオルやユニフォームなど、応援グッズを身にまとったファンの姿も。会場は水色のグリッツカラーに染まり盛り上がった。

加入選手の意気込み

 試合終了後のリンク上で、今季加入した久慈選手と冨田開選手(#31)は観客に向けて、「この勝利のため横浜グリッツに来ました。大きな声援よろしくお願いします」「アイスホッケーの魅力を伝えたい。横浜グリッツの一員として、勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込みを示した。

iPadを使用して質問する児童

北綱島小 地域と食品開発 オンラインで始動

 北綱島小学校(月橋準弥校長)6年2組は総合的な学習の時間で「食品開発プロジェクト」に取り組んでいる。NPO法人精神保健を考える会まいんどくらぶが運営、自主製品の製造・販売等を行う四季菜館(綱島西)と協力し、クッキーの開発を企画している。

 プロジェクトは、アレルギー持ちである児童、長谷川さくらさんの「アレルギーがある人でも食べられる物を作りたい」という発想から展開された。授業を通して、思い出や物を地域の人と共有できる食品を開発し、地域とのつながり、地域の人同士のつながりを作ることを目的としている。顔の見える関係となることで、平時だけでなく有事の時にも生かしていく。

 1回目の会議は9月3日、オンラインで開催。門瑞貴さん、山本陽路さんの児童2人が司会を務めた。児童らは四季菜館の施設長、高橋大輔さんと内田涼子さんに、「どんなクッキーが売れるか」「ジャムは使えるか」等、さまざまな質問を投げかけイメージを膨らませていった。中には「四季菜館が笑顔になれるように」という声も。

 門さんは「緊張したけど作るのが楽しみ」と笑みを浮かべた。高橋さんは「子どもの自由な発想をできるだけ形にしたい」と話した。今後は、地域の人にインタビューなどを行い、商品化したクッキーは地域のイベントなどで販売する予定。

ステージイベントのトップバッターを務めた港北あわ連

仲間との交流楽しむ 港北えがおまつり

 第6回港北えがおまつりが9月7日、港北公会堂で開催された。主催は、港北えがおまつり実行委員会(本間克之実行委員長)。

 地域で暮らすプラチナ世代が楽しく過ごしていくためのイベント。約50人のボランティアが関わっている。ステージイベントでは、港北あわ連、合唱、岸根囃子連など11団体・個人が観客を盛り上げた。

 「誰に相談したら良いかわからない」という話をよく耳にしていたことから、さまざまな専門家による相談会も企画。相続遺言や医療、介護、薬などの相談会、東洋占術やeスポーツ体験、ネイル体験、美術作品展示など、内容盛りだくさんのイベント。1階では、小児がん支援のためのレモネードスタンドも開かれた。

 本間実行委員長は、「交流を楽しんでもらい、(相談を通して)専門家の先生と顔見知りになって、『この方なら安心して頼れる』と思ってもらえたら」とした。

講演する有名パティシエ、安食雄二さん

新吉田第二小 有名パティシエが講演 社会で生き抜く力学ぶ

 新吉田第二小学校(板橋典子校長)の5年・6年生約140人、保護者約25人が9月6日、隣町の北山田駅前に店舗を構える「スイーツガーデン ユウジアジキ」のシェフ、安食雄二さんから将来へのビジョンや社会人として必要な、困難をしなやかに乗り越える力、「レジリエンス」について聴く授業を受けた。

 これは同校が昨年度より取組む、「地域のプロから話を聞き”本物”を体験する」キャリア教育の一環。ケーキの世界大会優勝や、国内外のコンクールで数々の受賞歴を持つ安食さんは、テレビや雑誌など数多くのメディアに登場。現在は職業型バラエティ番組のジャッジコーナーなどにも出演している。同校が2年前から依頼し、多忙を極めるなか、「児童たちのためになれば」と、ようやく実現した。

 安食さんは、スイーツの世界に飛び込んだきっかけや住み込みで修行していた時代の話、人間関係など苦労や、それを乗り越えた話などを熱弁。児童らからの質問を受け、「”好き”を仕事にするのは、楽しいだけでなく『売ること』などの苦労がある。仕事にしたいと思うのは良いけど、みんなは今は好きなことそのものを楽しんで」と呼び掛けた。メモを取りながら聴講した6年1組の男子児童は「言葉が沁みました。僕も好きな昆虫のことを突き詰めたい」と感想を述べた。

練習の成果を披露したメンバー=提供写真

創意工夫で受賞 チアRAINBOWS!

 大豆戸町を拠点にする横浜チアリーディングチームRAINBOWS!が、8月29日〜9月1日に開催されたJAPANCUP2024日本選手権大会のエキシビションジュニアスターでクリエイティブ賞を受賞した。同賞は独創性や工夫のある演技に贈られると言われている。

 同部門には31チームが参加し、同チームは24人で出場。どうやったら自分たちが自信を持てるか工夫して練習に励んできた。メンバーらは、「観客が見ていて楽しい演技、記憶に残る演技、オリジナリティ」を意識して披露。

 キャプテンの斉藤彩香さんは、「今大会から新設されたクリエイティブ賞を受賞できた。24人が1つになるように常に意識してきた」とコメントを寄せた。同チームの所澤智恵理事長は、「指導者のクリエイティブ力とそれをしっかりと演技で表現した子どもたちは素晴らしい」とした。

 同チームは、新横浜パフォーマンス、しのはらすこやか祭り、健民祭など、地域イベントへの出演を予定している。

プラレールで遊ぶ子どもたち

夢中で「列車」走らせる ママパパ向け講座も開催

 大倉山記念館で9月6日〜8日、「でんしゃであそぼう!」が開催された。主催は(一社)ママスタイル(稲垣多佳子代表)。

 プロが組み立てた約60mのレールに自分のプラレールを走らせて遊ぶイベント。子どもの成長の土台となる機会を提供、子育てをするママが自分の時間を楽しめる場にと、同法人と(株)パパカンパニーが共同で企画した。今回で通算8回目。

 子どもたちはプラレールを夢中になって走らせた。また、親子向け、ママパパ向け講座もあり、親も楽しめるようになっていた。講座を含め、約1200人が参加。小西陽大さん(6)は「ユーチューブでプラレールを見て好きになった」と話しながら、ハヤブサとコマチを走らせた。

 稲垣代表は「好きなものにかける熱意が伝わってきた」と目を細めた。

対談するペレーラ大使(左から2番目)と隈さん(同3番目)

建築家・隈研吾さん 「スリランカと建築」語る 歓成院で駐日大使と対談

 大倉山にある高野山真言宗歓成院(摩尼秀法住職)の本堂で9月8日、世界的建築家、隈研吾さんとスリランカのE・ロドニ・M・ペレーラ駐日大使による対談セミナー「建築と仏教からみる日本とスリランカ」が行われた。

 同院は約40年前からスリランカに8園の姉妹幼稚園を建設し、その後も継続して活動支援を行っている。一方、隈さんは大倉山出身で、2022年に摩尼住職の依頼により、同院の客殿を設計。「双方とのご縁によりこの対談が叶った」と摩尼住職はいう。本堂の特設会場に隈さんとペレーラ大使、通訳を担当したペレーラ雅子大使夫人、摩尼住職が登壇し、スライド画像を見ながら、隈さんが手掛けた客殿や、スリランカの建築家について説明し、「緑と溶け合う建築」や「自然と建築物の調和」などについて語り合った。

 約100人の参加者らは登壇者の発言にメモを取り、真剣に耳を傾けていた。講演後には客殿で、スリランカ大使館による”おもてなし”を受け、セイロンティーやスパイシーコロッケなど、スリランカ風の軽食を堪能した。また展示されたスリランカ建築の写真や資料を見ながら、ペレーラ大使や隈さんらとの歓談を楽しんだ。同院の檀家で、大倉山から参加した70代女性は「とても勉強になった。歓成院の建物が大倉山の緑と融合していることを、今日改めて気づかせてもらった」と感想を述べていた。

昨年の車いすバスケ体験

22日、ラポールの祭典 5年ぶりに一般開放

 障害者スポーツ文化センター横浜ラポール(鳥山町)で9月22日(日)、ラポールの祭典が開催される。コロナ禍で開催できず、昨年は障害者対象に復活。今年は5年ぶりに一般開放し食事ブースが設けられる。

 横浜ラポールは障害者優先であるが、一般の人も使用できる。誰でも気軽に楽しめるように、そして、施設の利用紹介が開催の目的。

 車椅子競技やトレーニング機器、耳が聞こえない陸上選手が使用する「スタートランプ」などの体験や、手話やおもちゃ、創作のブースなど、さまざまな催しが用意されている。一部、障害者と介助者を対象にする企画や当日整理券が配布される企画も。

 実行委員リーダーの福田豊さんは、「交流を持てる機会が少ないので、一般の人も一緒に楽しんで」と期待を込めた。

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港北警察署管内 特殊詐欺が2件発生したほか、万引き5件、自転車盗3件など発生 2024年8月26日〜9月1日の犯罪発生件数

 港北警察署は9月3日、2024年8月26日〜9月1日の同署管内における犯罪発生件数を発表した。

 それによると、特殊詐欺が2件発生したほか、5件の万引き、3件の自転車盗などが発生した。

 同署によると、特殊詐欺では、これまで同様、警察官をかたる犯人から「あなたの名義のカードが詐欺の犯人に使われている」等の電話が入電しているという。

 万引きは5件発生した。8月27日午後5時51分と8月28日午後8時には樽町で、8月29日午前11時41分には小机町で、8月29日午前10時26分、8月30日午前11時26分〜29分には日吉で発生した。いずれも店舗に陳列していた食料品や衣類、化粧品、雑貨が窃取された。

 3件の自転車盗のうち1件は無施錠で被害に遭った。発生地区は綱島西、高田東、日吉だった。

 

 

工夫を凝らしたコマで戦う

県内高校生が自作コマで火花散らす「コマ大戦横浜場所」 横浜市役所で9月14日

 神奈川県内の高校生が作ったコマを使い、相撲のように一対一で戦う「第6回高校生コマ大戦2024 横浜場所」が9月14日(土)午前11時から午後3時まで、横浜市役所1階アトリウム=中区本町=で開催される。

 「コマ大戦」は製造業を元気づけようと中小企業などが2012年に横浜で「全日本製造業コマ大戦」を開いたのが始まりで、その後、全国に広がっている。今大会はその高校生版で、中小製造業に根付いたコマ大戦の取り組みを若者に広げることが狙い。神奈川県高校生コマ大戦実行委員会が主催し、横浜市経済局が共催する。

 使用するコマは直径20mm以下、高さ60mm以下で、重さ・形は不問。工業高校の生徒が支給された材料を使い、自ら工夫を凝らして製作したコマで戦う。ルールは相手のコマより長く土俵で回り続けた方が勝ちで、土俵の外に出たら負け。

県内10校、横浜市内からは2校出場

 出場するのは五十音順に県立小田原城北工業(小田原市)、県立川崎工科(川崎市)、県立向の岡工業(同)、県立神奈川総合産業(相模原市)、県立平塚工科(平塚市)、県立藤沢工科(藤沢市)、私立三浦学苑(横須賀市)、県立横須賀工業(同)、県立磯子工業(横浜市)、県立神奈川工業(同)の10校。

 入場無料。問い合わせは市経済局ものづくり支援課【電話】045-671-2567。

アクセサリーなどが紹介された

女性起業家の商品・サービス一堂に 市役所で展示会

 横浜市内を拠点に活動する女性起業家の商品やサービスの展示会「横浜女性起業家コレクション2024」が9月5日、市役所で行われた。

 展示会は市経済局が主催し、50事業者が参加。漆喰を原材料にし、花を使ったフラワーアレンジメントやジュエリー、焼き菓子などが販売された。

 展示会は市が連携する市内百貨店や大型商業施設とのマッチングの場にもなっており、バイヤーらが訪れていた。店側との交渉が成立すると、10月以降、店舗や施設が行う催事に出店できる。

 出展した女性は「ここに参加すると、ほかの人がどんな物を作っているのかが見られて刺激を受ける」と話していた。

樹脂粘土で可愛くフェイクフードづくり 10月5日、港北公会堂で体験教室

 港北公会堂で10月5日(土)、「フェイクフードの小物ケース作り」のワークショップが開かれる。樹脂粘土で本物そっくりなフェイクフードを作り、小物ケースのフタにデコレーションする体験教室。「スイーツ」か「ギョーザ」を申込時に選択。【1】午前10時〜正午【2】午後1時〜3時。対象は小学生〜大人まで、定員は各回12人。参加費は1作品1500円。エプロンまたは汚れてもよい服、持ち帰り用の袋(底付き)持参。

 予約は9月20日(金)午前10時から、同公会堂に電話(【電話】045・540・2400)か来館で。

桜木町駅前で演説を行う小泉氏

自民党総裁選 小泉進次郎氏が桜木町駅前で演説 菅前首相は支援明言

 自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)への立候補を表明している小泉進次郎元環境相(衆院神奈川11区)が8日、桜木町駅前で街頭演説を行った。演説には菅義偉前首相(2区)も駆け付け、小泉氏を支援することを明言した。

 小泉氏は6日の出馬会見で主張した「聖域なき構造改革」や「人生の選択肢を増やす」などの政策を進めていくことを訴え、「私が総理総裁になったら、足りないところを私以上の力をもって支えてくれる完璧なチームを作る」と述べた。約20分間の演説を終えると、約1時間をかけて集まった聴衆とグータッチを行った。

 小泉氏の前には菅氏がマイクを握り、「小泉進次郎さんに日本のかじ取りを託したい、そんな思いで皆さんと一緒になって応援している」と総裁選で小泉氏を支援することを明かした。

 演説には、小泉氏の地元である横須賀市、三浦市選出の県会議員、市会議員なども駆け付け、自民党の多くの地方議員が集まった。

 演説に参加した横浜市内が選挙区に含まれる衆議院議員(比例含む)は、本紙の調べでは菅氏のほか、山本朋広氏(4区)、坂井学氏(5区)、古川直季氏(6区)、三谷英弘氏(8区)。次期衆院選への立候補を予定している丸田康一郎氏(13区)と草間剛氏(19区)も姿を見せていた。

港北公会堂 ベビー&キッズマッサージ 今月は「お腹のツボ」

 港北公会堂の和室で9月25日(水)、「ずっと続く親子関係の土台を育むベビー&キッズマッサージ」が開かれる。午前10時から11時、11時30分から午後0時30分の2回。

 毎月開催しているマッサージ体験。今月のテーマは「お腹のツボマッサージ」。消化吸収を助けたり、便秘やガスを和らげたり。「子どもだけでなく、親も癒され元気になれる。子育てを楽しく幸せにする子育てツールです」

 講師は(一社)EduQ国際ナチュラルタッチ協会代表理事の伊吹砂織さん。対象は0歳〜6歳(未就学児)の親子で、参加費は1500円。各回7組先着順。バスタオル1枚、水分補給できるものを持参。

 申込みは9月15日(日)午前10時から、同公会堂に電話(【電話】045・540・2400)か来館で。

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大さん橋から望む月景色

横浜市内 お月見スポット「日本百名月」の大さん橋と横溝屋敷 中秋の名月は9月17日、夜景情報発信団体が認定

 「中秋の名月」が9月17日に迫る中、夜景情報を発信する一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローなどが観月スポットを選ぶ「日本百名月」に横浜市内から中区の「横浜港大さん橋国際客船ターミナルから望む月」 と鶴見区の「みその公園 横溝屋敷の月」が認定されている。

 日本百名月は同ビューローが「月」を観光集客につなげようと、2016年に始めたもの。

ベイブリッジと海面に伸びる「月の道」

 百名月の100番目に認定された大さん橋客船ターミナルは、日本夜景遺産にも登録されているビュースポット。現地調査や審査、認定を行った同ビューローの担当者は絶好の撮影スポットに大さん橋の先端を挙げ、「特にベイブリッジ側の風景がおすすめ」と話す。満月の夜は、揺れる海面に月光が一筋となって「月の道」が現れる。

江戸時代の雰囲気感じられる屋敷

 みその公園は江戸時代からの主屋、長屋門、蚕小屋、穀蔵、文庫蔵が残り、江戸時代の雰囲気が感じられる見学施設。同ビューローの担当者によると、おすすめの観月場所は横溝屋敷。「母屋2階から長屋門と獅子ヶ谷市民の森の上空に昇る月が眺められる」としている。

 同公園では9月21日(土)午後5時〜8時に「竹とうろうまつり」が開催される。竹林や庭、屋敷から裏山への道が竹灯篭で飾られ、幻想的な雰囲気の中で観月できる。参加費100円。詳細は同公園【電話】045・574・1987。

ブースを訪れる来場者

赤レンガで体験型防災イベント ラジオ日本と市が8日まで

 体験型の防災イベント「横浜防災フェア2024」が9月7日に横浜赤レンガ倉庫イベント広場で始まった。8日まで。ラジオ日本=本社・中区長者町=と横浜市の主催。

 「学ぼう やってみよう 自助・共助」をテーマに、消防車やはしご車、防災関係車両が展示されたほか、トレーラーハウスなどの体験もあった。

 非常用のトイレ処理パックを展示していた防災用品などを取り扱う「セットアップ横浜」=港北区新横浜=の山田紀雄さんは、能登半島地震の被災地で目の当たりにした状況を踏まえ、「避難所のトイレが汚れ過ぎていて行くのをためらい、具合が悪くなった人もいる。トイレパックを家庭でも備えてほしい」と訴えていた。

 8日の開催は午前10時30分から午後5時。午後1時からは東京大学地震研究所准教授の青木陽介さんやお笑いタレントで防災士の赤プルさんなどが出演するトークイベントがあり、この様子は13日午後8時から9時30分までラジオ日本で放送予定。午後3時からは市消防局、海上保安庁、県警水上警察署の船舶紹介もある。

フレイル予防の講演 9月20日 港北公会堂

 フレイル予防で健康寿命を延ばすための講演会が9月20日(金)、港北公会堂(大豆戸町26の1)で開催される。午後2時〜4時。無料。フレイルとは体力や心身の活力が低下し「健康」と「要介護」の中間状態のこと。

 講師は、筑波大学の山田実教授。講演は、いきいき元気でいられるための「今日」から始められる方法のほか、消防署から転倒予防などの予防救急についての話も。また、午後0時30分から先着順で無料の健康チェックも開催。

 問合せは港北区役所高齢・障害支援課【電話】045・540・2218。

青木小児童の動画が披露された

横浜市教育委員会による教員向け研究協議会で児童・生徒が意見発表 神奈川区の青木小、青葉区の市ケ尾中

 横浜市立の学校教職員を対象とした「横浜市教育課程研究委員会 総則部会 研究協議会」が8月20日、関内ホール=中区=で開催され、神奈川区の青木小学校、青葉区の市ケ尾中学校の児童・生徒が意見を発表した。

「自立した学習者の育成」がテーマ

 同協議会は「横浜市立学校カリキュラム・マネジメント要領」に基づき、学びの質の向上を目指し、教育課程のあり方を研究するために開かれている。参加したのは会場を訪れた教職員約600人と、オンライン参加の約400人。児童・生徒の意見発表は事前に学校内で撮影した動画を投影する形で行われ、普段の学習の様子や自立した学習についての意見が披露された。同協議会で児童・生徒の生の声が発表されるのは初めて。

台本なしで撮影した動画で活発な意見が

 台本、筋書きなしで撮影に臨んだ青木小の児童は「総合、特別活動は内容を自分たちに委ねられていて楽しい。先生は必要な時には助けてくれる、補助のよう(な存在)」などの意見が出た。市ケ尾中の生徒からは「正解が一つではない課題について、自分たちで調べることによって、学びが深まると思う」と述べた。

 これらの意見を受けて、青木小の後明好美校長、市ケ尾中の竹下恭子校長、教育委員会教育課程推進室の丹羽正昇室長らが座談会を展開。これからのカリキュラム・マネジメントに、子どもの声を積極的に取り入れること、学校、家庭、地域と連携して新しい学びの形を探していくことなどが話し合われた。

ボランティア学ぶ 9月27日 参加者募集中

 ボランティア活動について学ぶ講座が港北公会堂1号会議室で開催され、現在、参加者を募集中。主催は、港北区生活支援コーディネーター連絡会。

 内容は【1】「高齢者」「障害児・者」「子ども・子育て期」それぞれに必要とされるボランティア活動について【2】地域活動を通して得られること――。「とりあえず話を聞きたい」という人も対象となる。

 9月27日(金)の1日目「知る活講座」では、地域にどのような人が住んでいて、どのようなボランティア活動が必要とされているのかを聞く。時間は午後1時30分〜3時30分。

 2日目の「やる活講座」では、実際に地域の現場を見学・活動体験をする。日時・場所は受入れ先で異なり、「知る活講座」で案内がある。体験先候補は、区内地域ケアプラザやデイサービスなど多数。

 参加費無料。定員30人。応募多数の場合は抽選、落選のみ連絡。

 問い合わせ・申し込みは、港北区社会福祉協議会【電話】045・547・2324。左記二次元コードからも申し込み可能。9月20

日(金)締切。

市内各地に広がっているシェアサイクル

横浜市 全市一体でのシェアサイクル展開へ 2025年度から全国初の事業者間相互乗り入れ目指す

 横浜市は2025年度からのシェアサイクル事業について、市内全域を対象区域として事業者の公募などを進めることを9月5日に発表した。

 市は全国に先駆けて2011年度から、都心部でシェアサイクルの社会実験を開始。2022年度からは都心部以外の北部・南部・中部の各エリアでも社会実験を始め、2024年度末までを事業期間としている。

 現状では事業を全市展開しているものの、市内で複数の事業者によるサービスが展開されており、事業者をまたいだ相互利用はできないことが課題となっていた。

 そこで、市内全域を一つの事業区域とし、事業者に共同ポート化を求めて相互乗り入れを図り、利用者の利便性を向上させる狙い。他都市では異なる事業者間の相互乗り入れの事例はなく、実現すれば全国初の取り組みとなるという。

通勤・通学の利用促進へ

 市が行ったアンケートによると、これまでの事業では利用目的は「通勤」「買い物」「遊び」がそれぞれ約3割を占め、残りの1割が「業務」だった。今後の事業でも都心部での観光・遊び目的での利用にとどまらず、通勤・通学など、日常からの利用促進を目指す。

 同日に開かれた定例記者会見で山中竹春市長は「(シェアサイクルは)環境にやさしいまちづくりを進めている横浜の方向性に合致する。多様な移動手段の一つとして促進していきたい」と話した。今年中に事業者を公募し、2025年4月から事業開始の予定。

ドリンク付きポラタセット(1,000円)

横浜ほっこり純喫茶【1】 南区南太田の「ぱぁらー泉」で横浜発祥のナポリタンを味わう 本紙記者のひと息時間

 どこか懐かしい雰囲気やメニューで、若い世代の注目も集める純喫茶。純喫茶とはアルコールの提供がなく、純粋にコーヒーや軽食を楽しむための空間だ。日々地域を回るタウンニュース記者が、取材の合間に立ち寄り、ほっとひと息ついている純喫茶を紹介する。

どこか懐かしく、ぬくもりある店内

 京急南太田駅前にある「ぱぁらー泉」は1967(昭和42)年創業。れんが造り風の2階建ての店内は、まさに昭和の純喫茶といった趣だ。1階は赤、2階は緑のベロアを使った椅子やソファ、木目のぬくもりが感じられるテーブル、キャンドル型のレトロな照明などが、ゆったりと過ごせる雰囲気を生み出している。店内に流れるのはゆったりとしたヒュージョン系のジャズで、耳に心地いい。

 ランチタイム後を狙って訪問したが、1階は地元の常連客でいっぱい。それというのも、店長の八亀淳也さんをはじめ、スタッフの接客が気持ちよく、初めて訪れた人も常連客もついつい腰を落ち着けてしまうから。そこで、2階の広々としたソファ席に案内してもらった。

開業当初からのナポリタンが名物

 注文したのは開店当初から続く定番メニューの「ポラタ」。いわゆるスパゲティ・ナポリタンで、愛好家団体の「日本ナポリタン学会」から認定も受けている。

 ナポリタンは横浜の山下町で昭和初期に開業したホテルニューグランドが発祥の地と言われているが、ぱぁらー泉のナポリタンはニューグランドスタイルのトマトソースではなく、トマトケチャップでの味付け。

 ユニークな名前は、デミグラスソースの一種で、ソーセージやベーコンが入った「シポラタソース」にちなんでいる。八亀さんによると、具材にソーセージ、ベーコンが入っているので、ポラタと命名されたそう。そのほかの具材はピーマン、タマネギ、マッシュルーム。

 テーブルに届いた瞬間から立ち上る香りは、ソーセージとベーコンがこんがり焼けている証拠だ。「自分がベチャっとしたのが好きじゃないから」具材を鉄製フライパンでしっかり炒めているそう。

 セットのコーヒーは、横浜馬車道創業の老舗コーヒー店「キャラバンコーヒー」の豆を使用していて、横浜の味を楽しむことができる。

■南区南太田1-27-10 【電話】045-713-7722(メニュー、価格は取材時のものです)