9月16日は敬老の日。港北区内では今年度、新たに100人が100歳を迎える。この100人を含めた100歳以上の長寿者は243人で、うち男性が36人、女性が207人(9月2日時点)。最高齢は新吉田東の小規模多機能ホーム「びわの樹」で暮らす鈴木マツさん(107)。9日には竹下幸紀港北区長らが施設を訪問し、記念品を贈呈した。
当日は竹下区長らが表敬訪問。竹下区長は「おめでとうございます。今日は鈴木さんのお祝いに駆け付けました」とあいさつ。ゼリーや茶の記念品、山中竹春横浜市長からのメッセージカードなどが手渡されると、一言求められた鈴木さんは最初「ない」とおどけ、「お世話になります」とお礼を述べた。この日は12人の利用者も祝いの席を見守った。最後に竹下区長は利用者らに向けて、「鈴木さんのように、皆さんも健やかに100歳を超える港北区民でいて下さい」と声をかけた。
鈴木さんは大正6(1917)年4月14日生まれ。今年4月に10周年を迎えた同施設には、開設当初より通所しており、通所が困難になった現在は入居。足腰が弱まってきたこのごろは部屋で過ごすことが多くなったが、以前は散歩が好きで、平均年齢86歳という年下のメンバーらと一緒に、近くの遊歩道に咲く花の観賞を楽しんでいたという。
健康長寿の秘訣は
日頃、鈴木さんの生活を世話している介護福祉士の金子有紀さんは、「食事は何でも残さず食べて、それが長寿の秘訣だと思います。熱いお茶が好きで、夏でも毎日必ず飲むんです。身体を冷やさない、独自の健康法なんだと思います」と分析する。佐藤兼太郎施設長は「2、3年前まで独居で暮らし、炊事もしていました。100歳を超えているのにですよ。今でも車いすには乗らず、シルバーカーを押して、自分でどこへでも出かけるんです」と感心する。
区では、今年100歳を迎える100人に、イラスト入りの手ぬぐいや内閣総理大臣からの祝い状などの記念品を贈り、101歳以上の鈴木さんを除く142人には、茶や山中市長からのメッセージカードなどの記念品を贈呈した。
横浜市内の最高齢は神奈川区在住の河野のぶさんで、今年3月に113歳を迎えた。
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