中原区版【9月27日(金)号】

神奈川18区 5人での議席争いか 次期衆院選にらみ主張

 今秋の実施が取りざたされている次期衆議院議員選挙。「1票の格差」是正に伴う新しい区割りで行われる初めての選挙となる。区内の分割が解消された中原区と高津区を選挙区とする「神奈川18区」は、現職1人と、新人4人が出馬の意向を示している。=本紙調べ、9月23日起稿

 これまで中原区は地域によって神奈川10区と18区に分かれていたが、2022年の公職選挙法の改正により中原区全域と高津区が18区となった。

現職1人に新人4人

 新しい選挙区で行われる次期衆院選には、現職で自由民主党の山際大志郎氏(56)、立憲民主党の宗野創氏(31)、日本維新の会の横田光弘氏(66)、日本共産党の君嶋千佳子氏(74)、国民民主党の西岡義高氏(47)の5人が出馬の意向を示している。

 山際氏は、2021年の総選挙で自由民主党から立候補し、6選を果たした。経済産業副大臣や経済再生担当大臣、初代スタートアップ担当大臣などを歴任。現在、自由民主党競争政策調査会長を務め、企業公正取引のルール整備、スタートアップ推進、経済安全保障全般などに注力。『三代で子を育む社会』を目指し活動を行っている。

 宗野氏は早稲田大学政治経済学部を卒業後、三井住友銀行に入行。松下政経塾41期生。「人への投資」が日本経済復活の鍵とし、労働・教育・福祉政策を進め、賃金上昇を最優先に消費税還付制度や家賃補助制度の導入で家計支援を目指す。介護士・保育士・教職員らの待遇改善や、教育と中学校給食の無償化は国が取り組むべきと訴える。

 横田氏は、慶應義塾大学工学部卒、松下政経塾2期生で神奈川県議会議員を2期務めた。「国民の負担を減らし、所得を増やすために」を掲げ、「既得権益」等の利権を解体し負担減、規制改革と積極財政で経済を向上させ所得増などを主張。「癒着を断つために政治献金を受け取らず、政治家は国家国民のために存在するべき」と訴える。

 君嶋氏は、北海道大学経済学部卒で、日産プリンス東京販売に入社。厚生労働省神奈川労働局に勤務した後、神奈川県議会議員を2期務めた。「当たり前の政治をつくり出す」ことを主張し、「選択的夫婦別姓制度の実現」にも踏み込み、「企業団体献金も統一協会との癒着も断ち、国民が主役の政治を実現したい」と意欲を見せる。

 西岡氏は、駒沢大学卒後、会社員として勤務する傍ら、空手や護身術、放課後デイサービスでの運動療育指導などを通じて多くの子ども達と関わる中で、将来的に希望の持てる日本を引き渡すため出馬を決意。「国民に対して関心がなく裏金作りにばかり勤しんだ結果」とし、失われた30年を憂い、生活者の視点に立った政策を標榜する。

 なお、現職で教育無償化を実現する会の鈴木敦氏(35)は、9月23日現在、本紙の取材に対して立候補の意思を明確にしていない。

 川崎市選挙管理委員会が公表した今年9月2日時点の選挙人名簿登録数は在外登録者数とあわせて41万4182人。

市内小学校で4月に提供された給食

川崎市 学校給食費 値上げの方針 物価高騰受け 来年度めど

 川崎市は、学校給食費を2025年度から値上げする方針を示している。値上げした場合は、1食あたり小学校で50円、中学校で60円程度を見込む。

 市では学校給食法などに基づき、給食の実施に必要な設備などにかかる経費や人件費は市が、食材費は保護者が負担している。現在の給食費は1食あたり小学校が270円、中学校が320円。小学校では2018年に料金を改定、中学校では17年度の完全給食開始以来これまで変更はない。

 市によると、新型コロナの感染拡大やロシアのウクライナ侵攻などによる近年の物価高騰の影響で、保護者から徴収する給食費では食材費が不足する状況が続いていた。22年度と23年度は国の新型コロナ対策のための臨時交付金で不足分を補った。今年度は給食の安定運営のために設置されている市の学校給食運営基金を取り崩しているが、物価高騰に歯止めがかからず、9月議会一般会計補正予算案に食材料費として約5億6千万円を計上。加えて、献立の変更や削減などの工夫で食材費の抑制も図ってきた。

 市は、今後も物価高騰が続いた場合、将来的に給食の質を維持していくことが難しく、料金改定の検討が不可欠と判断。5月の市議会文教委員会で現状を報告して今後の対応について協議に入り、8月の同委員会で値上げに向けて取り組みを進める方針を示した。

11月規則改正目指す

 改定の場合、金額は前回改定後の18年4月から今年4月までの市の消費者物価指数の上昇率などから試算し、1食あたり小学校で320円、中学校で380円程度になると見込む。市は9月中に保護者アンケートを実施し給食の感想や要望、改定に関する意見を聴取。校長会やPTA、教職員組合の代表者らからなる市学校給食運営連絡調整会議での検討を経て、11月中をめどに学校給食費が定められた市の規則を改正したい考えだ。市の担当者は「市議会や保護者アンケートでの意見を踏まえて検討を進めていきたい」と話している。

 今年度、政令市ではさいたま市と神戸市が小学校の給食費を改定。差額分は市が負担している。

来年3月に公演する「なかはらミュージカル」の実行委員長に就任した 安西 学さん 上丸子山王町在住 53歳

未来へつなぐ架け橋に

 ○…市民参加型ミュージカルとして誕生した2012年からキャストとして劇団に携わる。「初めて与えらえたのが”主役級の役”で、すっかり演じることにはまってしまった」。長女が小3のときに一緒に入団し、毎年半数近いメンバーが入れ替わる中、気が付けば13年も舞台に立ち続けている。「実行委員長を引き受けたのは恩返しの気持ちもあるし、これまでの経験を伝えたいという強い思いから」

 ○…子どものころは、いつもニコニコしているクラスの人気者。そうじの時間にはほうきをギター代わりに演奏する真似をするなど、昔から人前で目立つことに抵抗はなかった。「ステージ上で演じるのは違う自分。あるときはやくざの親分、別の人生を歩んでいるような不思議な感じが魅力なんだよね」

 ○…大学卒業後は、商社に就職。学校のウェブサイトを立ち上げる仕事がきっかけで、子どもたちと接するうちに「教師になりたい」という気持ちが芽生えた。通信教育で学び直し、20代後半で教職免許を取得。30代で教員になり、今は幸区の小倉小学校で教壇に立つ。「なかはらミュージカルでは毎回川崎の昔話を取り上げているから、自分が役を演じることで児童への指導にも役に立っているよ」

 ○…区のスポーツ推進委員を務め、歩こう会やスポーツフェスなどの運営にも関わる。「夏は地域の祭りでみこしを担ぐことが楽しみ。みんなで盛り上がることが根っから好きなんだろうね」。来年3月の公演のテーマは多様性。劇団として、初めて未来に向けた物語を取り上げる。「川崎市の次の100年に向けたブランドメッセージでもある」。この一年で劇団の新たな土台を築き、未来へつなぐ架け橋になることができたら本望だ。

優勝し、笑顔の今井仲町の選手ら

18年ぶり区大会V 今井仲町子ども会野球部

 中原区子ども会連合会夏季野球大会の決勝が9月15日、多摩川宮内河川敷グラウンドで行われ、今井仲町子ども会野球部が18年ぶりに優勝を決めた。

 区内の23チーム(連合含む)が参加した今大会。優勝した今井仲町は、1、2回戦を勝ち上がると、準々決勝で春の区大会を制した、丸子通り一丁目と対戦。最終回に8点差を逆転し、16対15で勝利し準決勝へ。準決勝では木月を、決勝では宮内を破り、悲願の優勝を決めた。

 キャプテンの伊藤圭星選手(今井小6)は「チームのみんなで最後まで諦めずに全力でプレーしたことが念願の優勝につながった」と声を弾ませた。原田哲監督は「悲願の中原区のてっぺんに立てた。これまで悔しい思いをさせてきた歴代選手にも恩返しになった」と喜んだ。

 なお、今井仲町、準優勝の宮内、3位の井田つくし第四は、9月28日(土)から始まる市大会に出場する。

冒頭で挨拶する萩坂さん

川崎の民話を伝承 約230人が参加

 川崎市にまつわる民話の継承を目的としたイベント「語りつごう!かわさきのむかし話」が9月16日、中原市民館で行われた。

 民話作家の萩坂昇さんは76年間、中丸子で過ごし2003年に逝去。今回は萩坂さんの生誕100周年を記念して行われ、当日は約230人が様々な形で民話に触れ、楽しんだ。

 午前中は「いぬくら子ども文庫」のメンバーらが昔話の紙芝居や語り、めくり絵を、午後には日舞扇乃会が『たぬきの火の用心』を日本舞踊で披露した。親子で舞台を鑑賞した区内在住の児童は「手を使う踊りが良かった」と話した。

 川崎を中心に活動するパフォーマンス団体「川崎セブンスター」は民話劇「かっぱの平六」を面白おかしく披露し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。

 萩坂会長は「楽しい話も悲しい話もあるが、話を聞いて来場者の皆さまに元気になってもらえて良かった」と語った。

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SDGs学び、体験 10月12日 NECホールで

 「かわさきSDGsパートナーまつり2024」が10月12日(土)、NEC玉川事業場公開空地とNEC玉川ルネッサンスシティホール(下沼部1753)で開催される。入場無料。小雨決行。

 NECプロボノ倶楽部が主催する同イベントは今年で2回目。かわさきSDGsパートナーの企業、団体、教育機関等が木製のおもちゃの広場などを出展。橘高校の吹奏楽部らのパフォーマンス、キッチンカーも。SNSで詳細を紹介中。(問)kawasaki.sdgs.partners.fes@gmail.com

認サポになろう 10月9日 養成講座

 認知症に対して正しく理解し、認知症の人やその家族を見守り、支援する「認知症サポーター」の養成講座が10月9日(水)、中原区役所で開催される。午後2時から4時。参加無料。

 認知症の人と接するときの心がまえや介護する家族の気持ち、地域包括支援センターについて講師が解説。申込み、問い合わせは区地域みまもり支援センター【電話】044・744・3268。

児童らが自由に描いた作品

児童が描いたロール絵展 中原市民館に力作並ぶ

 子どもたちが中心になって描いた横幅10mの「おおきなロール紙絵画展」が9月21日から23日に中原市民館(新丸子東)1階ギャラリーで行われた。区内在住のアート作家・中山美代子さんが主催し、宮内の民間学童保育マオポポkidsなどが協力。

 小学1年から6年の児童が夏休みに都内の画廊に出掛け、そこで描いたものや、これまで2年半の間に描いてきた6作品が並んだ。ロール紙には子どもたちがクレヨンを使って、思い思いの線や絵を体全体で表現。中山さんは「こんな大きな紙に絵を描くのは初めてと最初は戸惑っていたが、次第に思い切り腕を伸ばして自由に描いていた。子どもたちの感性を伸ばすきっかけになってほしい」と思いを込めた。

謎解きスポット 中原図書館に設置

 市教育委員会主催で10月31日(木)まで開催している市制100周年記念事業「謎解きラリー逃走中!」。区内のスポットの1つが中原図書館(5階入り口左側)になっている。市内各区4つのスポットで謎を制覇するごとにはんこを押印。1区制覇すると賞状とノートが進呈される。各スポットが書かれた解答用紙は中原図書館でも配布中。

講師の話を聞く参加者

なかはらミュージカル 多様性を学ぶ 団員ら70人参加し勉強会

 なかはらミュージカル(安西学実行委員長=人物風土記で紹介)が来年行う公演に向け、小学生を含むキャストら70人が参加して9月16日に小杉小で勉強会を開いた。

 次作のテーマとなる「多様性」について学習し、作品を理解して演技に生かすことが狙い。講師に劇団夢工場を主宰する照屋洋さんを招き、体を動かしながら覚えていく独自のプログラムを実践した。照屋さんは「ここが舞台だと思って、他の人の行動を見ながら考える視野の広さを身に付けてほしい」とアドバイス。全員参加でコミュニケーションを図りながら、誕生日の順に並んで輪をつくるバースデーサークルなどのゲームで盛り上がった。参加した小4の女子児童は「普段は寂しがり屋なんだけど、みんなと一緒にゲームができて楽しかった」と笑顔で話した。

エピソードを語り合い、笑顔の2人

愛する地域へ「結果で返す」 GK早坂選手、MF山内選手が決意

 川崎から世界へ――。「川崎フロンターレ」を背負っていく選手として期待されるGK・早坂勇希選手(25)と、MF・山内日向汰選手(23)。ともに、若手育成に定評があるフロンターレアカデミー出身で、桐蔭横浜大学サッカー部の先輩後輩として汗を流してきた間柄だ。川崎市制100周年を現役で迎える今、さらなる飛躍を誓うとともに、チームが地域と歩んできた軌跡を新時代へとつなぐ覚悟も示した。

◆ ◆ ◆

 早坂選手がサッカーを始めたのは小1の頃。友人に誘われ夢中になり、当時から身体が大きくパワーとスピードを備えていたこともあり才能を開花。そんな息子の姿を見たスポーツ好きの父がサッカーを始めたことも大きな後押しになった。「親と意見がぶつかったこともあったけど、同じ目線に立ってくれたことは本当にありがたかった」と感謝を口にする。

 山内選手は幼稚園でサッカーと出合った。「日韓W杯の余韻が残っていた頃かな」。それからサッカーにのめり込み、良き指導者にも恵まれたという。「学生の頃はよくコーチとぶつかって態度に出していた。でも今思うと、言われた通りだったなって思うことばかり」と振り返る。

 2人とも口にするのは地域への愛着と感謝だ。今年初めて商店街へのあいさつ回りをしたという山内選手。「地元の方の温かい応援や、アカデミー時代から試合に足を運んでくれる方もいて、うれしかったですね」。早坂選手も「親戚のように気さくに接してくれるのが川崎の魅力。地域に支えていただいている分、結果で還元するしかない」と力を込める。

 海外移籍や日本代表も数多く輩出しているフロンターレ。2人も刺激を受けながら日々練習に励む。早坂選手は「自分も川崎育ちの誇りがある。まずはデビューして活躍し、日本代表になって地域に恩返ししたい」と強調(※取材3日後の8月17日横浜FM戦でプロデビューを果たした)。山内選手も「フロンターレが強いと、まちも盛り上がると思う。個人としてはJリーグでゴールを取りたい」と意気込む。

「初めて褒められた(笑)」

 アカデミー・大学時代から切磋琢磨してきた2人だからこそ、互いに尊重もし合う。「ひなたは自分自身に対する厳しさがチームトップクラスだと思う。試合に勝ってもプレーに納得できなければ、とことん結果と向き合い自分を追い込む。それはプロになっても変わっていない。尊敬するところですね」。先輩からの思わぬ言葉に、「初めて褒められました!」と照れた表情を見せた山内選手。その早坂選手に対しては「ゆうきさんは普段の生活習慣から隙がない。人への接し方や、グラウンドを離れた仕事にも真摯に向き合う人格者。大学時代はよくお説教をもらって反省していました」とも。「それは期待の表れだから」と早坂選手も笑い、良き信頼関係をみせた2人。

 100周年を迎えた川崎市の将来にも思いを巡らす。公園でサッカーを楽しんでいる子をよく目にするという山内選手。「僕も『いつかプロになるぞ』と思って公園で練習していた。挫折も経験したし、つらい事もあったけど、続けていれば達成できるという姿を見せたい。みんなと一緒に喜べるように、サッカーでまちに貢献できるように、もっとトレーニングを重ねたい」。早坂選手は「市制100周年という節目にフロンターレでプレーできる喜びを感じている。まずは応援してくれる皆さんに結果で恩返しすること。そして、僕たちが達成できなかったことを、未来を担う子どもたちが塗り替え、より良い川崎を作っていけるような環境を作ること」と思いを込める。

 「プロスポーツ不毛の地」で、市民との絆を深め成長を遂げた川崎フロンターレ。その若き2人が新たな歴史を刻む。

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㊤はつらつとプレーする参加者㊦9月13日に初開催された大会「over60フロンタウンカップ」=いずれも©川崎フロンターレ

Anker フロンタウン生田 「シニアサッカー」が好評 新たな交流も芽生え

 生田浄水場用地の活用のため、フロンターレと川崎市が地域住民や大学などと連携して整備し、昨年3月に開業した複合スポーツ施設「Anker フロンタウン生田」(多摩区生田)。アカデミーの拠点として若手選手の育成に取り組むとともに、市民向けの健康促進事業なども展開。市が整備した広場も隣接し、災害時の一時避難場所としての機能も併せ持つ。

 昨年11月には新たな試みとして、シニア向け個人参加サッカー「over60」をスタート。60歳以上の男女を対象に、毎週金曜日の午前10時から正午まで、同施設の青々とした人工芝グラウンドの上でサッカーが楽しめるという取り組みだ。

 集まった人数に応じてコートの広さを変え、約15〜20分のゲームを繰り返して汗を流す。プレー前には簡単なトレーニングや練習の時間もあり、スタッフが指導してくれるので初心者でも安心だ。基本は予約制だが、当日参加も可能。参加費は一人1回1100円。

 開始して約1年。市内外から参加者が集まっており、リピーターも多いという。「和やかな雰囲気で楽しんでいただいており、サッカーを通じて新たな交流も生まれている」と事業担当の出口陽介さん。over60の立ち上げに尽力した同施設スタッフの本村隆さん(71)は「ボールを蹴った瞬間、青春時代が戻ってくること間違いなし。人工芝の感触をぜひ味わって」と思いを語る。

 加えて、同施設では今年10月から金曜日に「スナッグゴルフ」のグラウンド開放を開始する。以前から取り組んでいる「ポールウォーキング教室」とあわせて、金曜日の午前中は中高年向けの事業が充実。「フロンタウンを皆さんの生活の一部にしていただけたら」と出口さんは呼び掛けている。詳細は【電話】044・328・5771。

現在売れ筋の高井選手のユニフォームを持つ谷口さん(写真上)、話題を集めた2(木)行アクリルキーホルダー

アンテナ張って新作続々 グッズ企画・谷口さん

 試合の応援グッズだけでなく、生活雑貨や川崎の名店とのコラボグッズなどさまざまな商品が並ぶ公式グッズショップ「アズーロ・ネロ」(中原区)。店内には毎週のように新作が登場し、サポーターを楽しませている。この発表ペースと品数は、他クラブからも一目置かれる存在だ。

 「サポーターの皆さんから『おもしろい』と思ってもらえることを意識しています」と話すのはグッズ企画担当の谷口洋勝さん。企画会議は毎週行われ、谷口さんを含めたスタッフ3人で意見を出し合うところから始まる。「SNSや選手の一言などをチェックして、良し悪し決めずにアイデアを出します。ネタ探しも楽しみになっています」と常にアンテナを張っているようだ。

最速1カ月で商品化

 通常商品化するには2〜3カ月かかるというが、旬な話題の時は1カ月ほどで商品化することも。今年1月には、小林悠選手が目標として掲げた「二桁ゴール」を「二行」と書き間違えてしまったことがSNSで話題になると、企画スタッフはそこを逆手に取り、「2(木)行アクリルキーホルダー」として商品化。小林選手を「いじった」商品は話題となり、すぐに完売となった。

「フロンターレらしく」

 新作の数が少ないと「フロンターレらしくない」と言われてしまうこともあり、サポーターからの期待値も高くなっている。谷口さんは「もっと喜んでもらえるようなグッズを考えていきたい。グッズを通してプライベートでもフロンターレを身近に感じてもらえれば」と思いを込めた。

サポーターと一緒にごみ拾いをする高井選手(中央)

選手9人と清掃活動 サポーターら300人参加

 川崎フロンターレ選手会主催の「清掃、緑化・美化活動」が8月25日、等々力緑地周辺で行われた。選手やサポーター、市民ら約300人が参加し、多摩川河川名の標識の塗り替えや、全国都市緑化かわさきフェアに向けたパレット塗装、競技場周辺のごみ拾いを行った。

 毎年恒例となっている清掃活動。今年は川崎市市制100周年の記念事業の一つ「緑化フェア」を盛り上げようと、緑化・美化にも取り組むことに。当日は、家長昭博選手や高井幸大選手ら9人の選手が参加。選手と共にユニフォームを身にまとった子どもやサポーターらが複数のグループに分かれて、選手たちと会話をしながら、ごみを拾った。昨年も参加したしたという麻生区在住の丸林拓真さん(小3)は「選手と一緒に活動ができて楽しかった」と笑顔で話した。母親の典(つかさ)さんは「こうした地域貢献活動はフロンターレならでは。いつまでも続けてほしい」と期待を寄せた。

 最後には、参加選手が一堂に会し、私物をプレゼントする抽選会も行われ、盛り上がりを見せた。今回初めて参加した山田新選手は「サポーターと一緒に作業できて良かった。日頃からの感謝を伝えられる機会になったので楽しかったし、貴重な経験になった」と笑顔で活動を振り返った。

選手のサイン入りシャツを手に、エールを送る森山さん

12 COFFEEAND BAKE 瀬古選手の先輩が営む サポーターらも来店

 川崎フロンターレのサポーター歴10年以上の森山泰宏さん(42)が、夫婦で営むカフェ「12 COFFEE AND BAKE」(中原区上丸子山王町)。GK・早坂勇希選手らをはじめチームスタッフ、等々力への観戦前に多くのサポーターが通う店として知られる。

 オープンから1年。店名にある「12」は、もちろんサポーター番号だ。「地域の人々をサポートし、ほっとできる空間を提供できる店になりたい」と思いを込めた。カウンター10席のコンパクトな店内ではハンドドリップコーヒーや自家製チャイのほか、パンケーキやビスケット、パスタなどを盛り付けたワンプレート料理も楽しめる。

 森山さんは大学までサッカーを続け、今年の8月にフロンターレからイングランドのストーク・シティFCに移籍した瀬古樹選手と同じ地域クラブの三菱養和SCユースに所属していたことも。「瀬古選手はずいぶん年下の後輩になるけど、同じ指導者から教わり、監督やコーチからはすごく真面目で良い選手と聞いた。激励会で会ったときに『オフになったらお店に行きます』と言ってくれたので楽しみにしています」と来店を期待する。

 森山さんは「この店もフロンターレのように地域に根付いていきたい。チームには、いつまでも僕らの希望であってほしい」とエールを送る。

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