厚木・愛川・清川版【11月1日(金)号】
揃いの黄色いリードカバーが目印

愛川町両向区 散歩を兼ねてパトロール 犬猫14匹が「隊員」に

 愛川町半原の両向地区で10月、犬や猫を飼う人たちによる「両向わんわんパトロール」が本格始動した。活動を立ち上げた平山裕子さんは「飼い犬の散歩は毎日のこと。パトロールを兼ねた活動は地域交流の促進にもつながる」と話している。

 パトロールには、地区内10世帯で飼われている犬12匹、猫2匹が「隊員」として参加。「わんわんパトロール」と書かれた反射材で作られた黄色のリードカバーをつけて散歩に出かける。

 パトロールに決まったルールはなく、普段通りの散歩をしながら「ふれあいの村に泊まる中学生がオリエンテーリングにきているので、道に迷ったら声をかけてあげて」「サルが山から下りてきている」「イノシシ被害が近くで見られた」といった、地域内で気が付いたちょっとした変化をメンバー間でSNSを通じて共有する。

新たな地域交流も

 隊の発足は平山さんの飼い犬「もも」が、側溝にはまって動けなくなっている高齢者を発見したことがきっかけ。平山さんは「高齢者の体が側溝に隠れ、犬が見つけなかったら全く気が付かなかった」と当時を思い返し身をすくめる。

 さらに同地区では自治会加入者が減り、定期的に行う町内パトロールを担う手不足も課題だ。平山さんは「ペットの散歩をする人の目が地域を守る防犯カメラの役割を果たし、犯罪抑止と高齢者や児童らの見守り活動につながるのでは」と考え、自身が参加する同地区の婦人部で話をすると部員から賛同の声が上がった。

 賛同の声を上げた1人でペット防災生活アドバイザーの資格を持つ泉香里さんのアドバイスも参考にしながら7月から準備を進め、散歩が快適な季節となった10月から活動を本格的に始めた。

 平山さんは「リードカバーを見て、地域で声をかけられる機会が増えた。ペットを通じて話も弾み、新たに顔見知りとなり地域交流の促進のにもなっている」と相乗効果を喜んだ。
当選が決まり万歳する後藤氏

衆院選神奈川16区 後藤氏が初の連続当選 自民、15年ぶり議席失う

 第50回衆議院議員総選挙が10月27日に投開票され、区割り変更で新たな選挙区となった神奈川16区(厚木市、海老名市、伊勢原市)は、立憲民主党前職の後藤祐一氏(55)が10万677票を集めて6選を果たした。2021年の前回選挙で比例当選した自民党前職の義家弘介氏(53)は、後藤氏に3万票以上の大差をつけられて落選。自民党は09年の政権交代以降初めて、厚木市と伊勢原市で議席を失った。

 後藤氏と義家氏の一騎打ちとなった前回から一転、日本維新の会の新人・伊左次美江氏(63)、日本共産党の新人・山本瑞恵氏(57)、無所属新人の吉村勝男氏(69)を含む5人の争いとなった。

 後藤氏は物価高対策をはじめ、党が掲げた防衛費削減による教育無償化、非正規労働者の正社員登用などの雇用対策に取り組む姿勢を強調。選挙戦の争点となった「政治とカネ」問題には、政策活動費や企業団体献金の禁止を訴えたほか、世襲廃止を掲げて政治の健全化を有権者に呼び掛け支持を広げた。

 義家氏は、派閥の政治資金パーティーをめぐる収支報告書への不記載問題を受け、比例重複立候補が認められず小選挙区のみでの選挙戦を強いられた。河野太郎氏や小泉進次郎氏なども選挙区入りしたが、前回より4万7千票近く票を減らすなど、政権や自らに対する逆風をはねのけられなかった。

「総合力の結果」

 厚木市内の後藤事務所には開票30分前から40人ほどの支援者が集まり、開票結果を見守った。

 午後8時3分に当選確実が報じられると、事務所内は大きな歓声に包まれた。拍手で迎えられた後藤氏は「裏金問題を中心とする追い風もあった」としつつ、「この3年間で取り組んできた物価高対策の実績、立憲民主党政権だったらできるという内容を皆さまが伝えてくれた。総合力の結果」とあいさつした。

 16区ではこれまで義家氏と接戦を繰り広げてきたが、「負け勝ち負け勝ち負け勝ちときた小選挙区で、ようやく連勝できた。立憲民主党が伝えてきた分厚い中間層を作る政策を理解いただいた」と手応えをにじませた。

「大きな大きな重し」

 同市内の義家事務所は、開票が始まっても支援者の数はまばらだった。

 早々に落選が濃厚となり、8時20分すぎに姿を見せた義家氏。冒頭に関係者に感謝の言葉を述べ、「皆さまに重層的に支えていただきながら、ドブ板戦を展開してきた」と振り返った。

 「政治とカネ」問題による批判の矢面に立った選挙戦だった。義家氏は「(裏金問題が)大きな大きな重しとしてのしかかり続けた。退路を断った戦いを続けてきたが、私の力不足に尽きる」と肩を落とした。今後については「今は心の整理ができていない。自らがどのような判断をしなければいけないのか、皆さまにしっかりと相談したうえで決断したい」と述べるにとどまった。

投票率前回下回る

 16区の投票率は53・27%で、前回を2・08ポイント下回った。厚木市は51・01%(3・17ポイント減)、海老名市が57・06%(3・37ポイント減)、伊勢原市が52・99%(4・73ポイント減)だった。

14区赤間氏、接戦制し6選長友氏は比例で初議席

 神奈川14区(相模原市中央区・同緑区・愛川町・清川村)は、小選挙区で自由民主党の前職・赤間二郎氏(56)が6度目の当選を決めた。立憲民主党の新人・長友克洋氏(53)は重複立候補した比例区で復活当選した。

 2022年に区割り改定法が施行され、新たな区割りで初の戦いとなった今回の衆院戦。6期目を目指す自民党の前職に4人の新人が挑んだ。

 「政治とカネ」の問題が尾を引く中での選挙戦は、最終盤まで赤間氏と長友氏が激しい戦いを繰り広げた。選挙戦最終日の26日には自民党の小泉進次郎選挙対策委員長が選挙区入りし、「赤間さんは自分がやりたいことをやる人ではない。地域のために自分のことを使えるかを考える人だ。お力を貸してもらいたい。赤間二郎を勝たせてもらいたい」などと訴えた。

笑顔なき当選

 午後10時過ぎに支援者らが事務所に集まり始め、テレビで開票速報を見守った。日付が変わった28日の午前0時40分に当選確実の知らせが届くと、大きな拍手が湧き起こった。

 事務所に到着すると支援者と力強く握手を交わし合った赤間氏は、「強い向かい風を感じていた。自民党に対する厳しいお叱りを受けた。党の再起動の先頭に立つ所存で決意と覚悟をもって働いていく。初心に立って一生懸命働いていきたい」。笑顔なく話す姿に、今回の選挙戦の厳しさと覚悟がにじんだ。

比例復活に支援者涙

 小選挙区で敗戦した長友陣営に吉報が届いたのは、28日午前1時30分過ぎ。事務所内のテレビが比例区での当選確実を報じると歓声が上がり、涙を流す支援者の姿も見られた。

 長友氏は「3年前の落選から今日に至るまで多くの皆さんに支えていただいた。選挙区は結果を出せなかったが、皆さんが比例も頼むと言っていただいた力のおかげでぎりぎり滑り込むことができた。しっかり仕事をしていきたい」とあいさつした。

 結果は赤間氏が8万1428票、長友氏が7万4238票を獲得した。日本維新の会の熊坂崇徳氏(42)は1万9764票、参政党の先沖仁志氏(48)は1万5090票、日本共産党の中村圭氏(44)は1万4930票。投票率は選挙区全体で52・50%だった。

厚木毛利氏プロジェクトの代表として歴史講座を企画する 藤井 尊弘さん 厚木市栄町在住 58歳

毛利氏で故郷をつなぐ

 ○…「厚木市と山口県、二つの故郷を毛利氏でつなぎたい」。毛利氏発祥の地とされながらも、市民になじみの薄い厚木市。その認知度を高め、全国、自身の故郷でもある山口県との交流を深めたいという思いでプロジェクトを立ち上げた。歴史を伝えるために、11月に2度目の歴史講座を企画。反響も良く「うれしい。毛利氏の歴史を多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 ○…山口県山口市生まれ。高校生まで過ごし、大学入学と共に関東へ。大手電機メーカーに就職したことをきっかけに神奈川と都内を行き来し、20年前ほど前から厚木市に。山口県民として身近な毛利氏だが、厚木が発祥という事実を知ったのは5年前。市役所で関連するチラシを目にし、「うちの田舎の殿様が何で厚木?」と歴史探訪の一歩を踏み出した。

 ○…厚木と山口に共通の価値を見つけ、プロジェクトを立ち上げた2019年。市内や故郷に足を運びつつ、話を聞くために山口の県人会などを巡った。翌年にはコロナ禍となり、活動はペースダウン。その期間を生かして休日は図書館にこもり、毛利氏の文献を読み漁った。「地方出身者は、地域に何かしたいと思ってもできないことも多い」と挫折しかけたこともあったが、理解ある多くの人の助けを得ながらホームページなども作成。活動の下地を作ってきた。

 ○…「故郷の瀬戸内海を思い出す」と、湘南の海を眺めるのが癒しのひと時。「歴史はその土地にあるもの。50年・100年経っても無くならない価値のあるもの。地域の歴史を知っている年配者がいる今だからこそ、しっかりと次の世代に残せるようにしたい」。毛利氏の存在を知らしめることが、地域おこしにつながればと願っている。

台湾との友好を深める 有志による議員連盟設立

 厚木市役所で10月21日、厚木市議会議員の有志27人による「厚木日台友好議員連盟」の設立総会が開催された。

 この議員連盟は、歴史的にも関わりが深い台湾と、議員の立場から友好を深め、互いの地域や国の発展に寄与することが目的。県内の日台友好議連は11カ所目となり、1年ほど前に中華民国(台湾)祝賀会に参加したことをきっかけに準備が進められていた。

 設立総会には議員有志をはじめ、山口貴裕厚木市長、台北駐日経済文化代表処横浜分処の張淑玲処長、洪益芬僑務委員らが来賓として出席。議連の初代会長には神子雅人市議(6期/60歳)が就任した。

 神子氏は「『海を接した隣人』である日本と台湾。災害時やコロナ禍で相互支援を行うなど深い関係を築いており、東日本大震災、能登半島地震では素早い支援を頂いた。議連では台湾との政治、経済、産業、文化、スポーツ、科学技術などでの交流を進めていきたい」とコメント。今後はさまざまな形で交流を深めていくという。

 張処長は「我々のところに台湾企業からの視察依頼が来たら、優先的に厚木を紹介したい」などと話していた。

ヒートショックに注意を はなの家とむろで講義

 特別養護老人ホーム「はなの家とむろ」(厚木市戸室5の9の15)で11月21日(木)、「ヒートショック」に関するミニ講義が開かれる。午後1時30分から2時30分。

 ヒートショックは、気温の変化によって血圧が急激に上下し、心臓や血管の疾患を引き起こす現象。冬場の浴室などで起こりやすく、特に高齢者は発生リスクが高いとされる。

 講義のほかに対応やレクリエーションも用意される。先着15人。参加費150円。希望者は11月8日(金)までに同施設【電話】046・225・8787へ申し込みを。

11月26日 家事家計講座 相模友の会

 相模友の会による家事家計講習会「家計簿はパートナー」が11月26日(火)、アミューあつぎ6階市民交流プラザルーム604で開催される。

 同会は衣・食・住・家計・こども等を学ぶ会。

 当日は40・50代の教育・介護・住まい、70・80代の保健衛生費などを学ぶ。時間は午前10時から11時半。資料代400円。申込み問合せは相模友の会HP又は【電話】042・742・0071

フォトスペースで撮影

ツバケン 「子どもたちに笑顔を」 特賞に拍手喝采も

 地域に向けた恒例のハロウィーンパーティを10月26日、外壁塗装業を営む厚木市旭町のエンペラーペイント(株式会社ツバケン)が開催した。地域住民ら約200人が来場し、ハロウィーンの装飾で彩られた会場は盛り上がりを見せた。

 このイベントは、同社が5年ほど前から「地域の子どもたちに笑顔になってもらいたい」と、西野亨代表が旗振り役となって始めたもの。地域の恒例行事となり、今では遠方から訪れる人もいるという。

 会場では、わなげイベントやキッチンカーによるチュロスが振る舞われ、仮装した子どもたちの楽しむ姿が見られた。

 目玉イベントのガラガラポン抽選会では、おもちゃやお菓子などの賞品が用意され、特賞にはテーマパークのペアチケットが用意された。初めて訪れたという吉田祐子さん・葵ちゃん(2)が特賞を引き当てると、会場は拍手喝采。祐子さんは「とてもうれしく思う。子どもたちと一緒に行くのが楽しみ」と、笑顔を見せた。

 イベントを終えた西野代表は「来場者の笑顔が見れてうれしい。来年もぜひ企画していきたい」と話していた。

公開されたのぼり旗とステッカー

児童館の安全対策を強化 警察と連携し研修会

 厚木市児童館連絡運営協議会が10月25日、厚木北児童館で厚木警察署と連携して危機管理研修会を実施した。これは来館する児童の安全確保を最優先に、職員の意識の高揚と対応能力の向上を目的に行われたもので、市では初の試み。

 研修会には市内38の各児童館の運営委員長と、指導員76人が参加。参加者は不審者への対応の仕方など、防犯に関する講話を聞いた後、実際に不審者が館内に侵入したことを想定した防犯訓練を体験し対応策を学んだ。

 また、この日には警察と連携して作成された「特別警戒実施中」と書かれたのぼり旗と「警察官立寄所」と書かれたステッカーが披露された。

会場にはユニークなソーラークッカーが並んだ

太陽熱調理の魅力発信 ソーラークッカー全国大会

 電気やガスを使わず、太陽熱の力で調理を行う「ソーラークッキング」の魅力を伝える「ソーラークッカー全国大会」(あつぎ環境市民の会主催)が、10月27日にぼうさいの丘公園(温水)で開催された。

 ソーラークッカーは、銀色の反射板で太陽光を一点に集め、焦点部分の熱を利用して食材を温める器具。パラボラ型や箱型、パネル型、真空管型などのタイプがある。

 10回目となる節目の大会には、関東各地で活動する16の愛好団体などが参加。会場には形状も大きさもさまざまなソーラークッカーが並んだ。

 ソーラークッカーの紹介を始め、国内最大となる直径1・5mのソーラークッカーを災害対策車両「ウニモグ」に載せて展示。ボーカリストのCAMARUさんによる「ソーラークッキングの歌」の披露や、バラエティー番組などで活躍するタケノコ王さんの環境セミナーもあり、親子連れなどでにぎわった。

厚木・愛川・清川の比例票 国民民主、得票数4位

 政権与党の自民、公明が大きく議席を減らし、立民と国民民主が躍進した今回の衆院選。本紙発行エリアの厚木市、愛川町、清川村では、2021年の前回選挙と比べて各党の比例票がどのように変化したか調べた。

自民1万2千票減

 県内で政党別得票率トップだった自民(24・88%)は、本紙発行エリアでいずれも最多得票を維持した。一方、3市町村を合わせた得票数は、前回選挙時より約1万2547票(31・7ポイント)減少して2万6980票だった。厚木市では、立民とわずか27票差と競り合った。

 立民の得票数はマイナス7・0ポイントとなる2万6299票。政党が乱立したことによる野党票の分散もあり微減となった。

 前回選挙で3位の得票数だった公明は、1万4854票(マイナス10・0ポイント)だった。

 野党の中で票の落ち込みが目立ったのが維新だ。前回は1万480票を集めて公明に次ぐ4位だったが、今回は7743票(マイナス26・1ポイント)にとどまった。

 一方で、国民民主とれいわは共に票を伸ばした。前回6位の得票数だった国民民主は、5416票から1万1668票にほぼ倍増。維新と共産(6202票)を抜いて4位となった。れいわも4288票から7322票に増加し、共産を上回った。

町村部は公明善戦

 愛川町と清川村では、得票数3位の公明がそれぞれ3005票、281票を集め、2位の立民とほぼ横並びだった。

 愛川町は自民、立民、公明に次いで維新が票を集めた。選挙区となる14区からは、町から維新公認の新人として熊坂崇徳氏が立候補していたことも影響したとみられる。

リュックを背負い館内を歩く子どもら

アミューをパレード 親子がワークショップ

 ハロウィーンの雰囲気を親子で楽しんでもらおうと、アミューあつぎで10月26日にワークショップが開かれた。

 「あゆコロちゃんバルーンリュックをつくろう」と題し、バルーンアーティストのぺるさんのレクチャーで風船を使ったリュック作りに挑戦。あゆコロちゃんがプリントされた風船やハート型、細長い風船などを組み合わせ、かわいらしいリュックを完成させた。

 リュックを背負った子どもたちは、ぺるさんや保護者と館内をパレード。来館者やテナントの従業員から「かわいいね」と声をかけられながら各階を行進した。

 ワークショップ後にはあゆコロちゃんも登場し、子どもたちは一緒に写真を撮ったりスキンシップを図ったりしてハロウィーンでのひと時を楽しんだ。

 参加した子どもは「風船を膨らませるのは大変だったけど、かわいいリュックができた。あゆコロちゃんと会えてうれしかった」と満足そうに話した。

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仮装姿で魚釣りゲームを楽しむ親子

仮装姿で地域交流 睦合南公民館でイベント

 睦合南公民館で10月26日、ハロウィーンイベントが行われた。

 自治会関係者などで構成する睦合南地区コミュニティづくり推進委員会が主催する行事として、2019年に始まったイベント。館内を本格的なハロウィーンの装飾で彩り、参加者を出迎えた。

 思い思いの仮装でドレスアップした親子は、ステージ上に用意された撮影スポットで写真を撮ったり、魚釣りやバスケットゴール、射的、アーチェリーなどのゲームを楽しんだりした。撮影スポットで撮った写真は委員会メンバーがその場で缶バッジに仕立て上げ、参加者にプレゼントされた。

 ピエロと魔女の仮装で訪れた兄妹は「射的が楽しかった。缶バッジは鞄に付けたいな」と笑顔で話した。

 委員会の又村富士夫委員長は「この地域は新しく越してきた若い住民も多い。このようなイベントが、顔の見える地域づくりにつながれば」と話した。

福祉功労者を表彰 11月2日 市社会福祉大会

 第55回厚木市社会福祉大会が、11月2日(土)に保健福祉センターで開催される。午前9時30分から11時30分。

 健康と福祉意識の高揚を図り、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられる地域包括ケア社会の実現に向けた地域づくりを実現するため、市と市社会福祉協議会が主体となって1969年から実施している。

 大会では、多年にわたり社会福祉の発展に功績のあった人を顕彰。福祉関係団体や施設、民生委員・児童委員などから推薦のあった市内の民間社会福祉施設で、介護士や看護師、保育士として従事する人の中から、特に功労のあった人を表彰する。

 今回の被表彰者は以下。▷厚木市長表彰/62の個人及び団体▷厚木市長感謝状/4の個人及び団体▷社会福祉協議会会長表彰/21の個人及び団体▷社会福祉協議会会長感謝状/11の個人及び団体

 会場では、第47回神奈川県福祉作文コンクール(神奈川県共同募金会主催)で厚木市代表作品に選ばれた、市内小中学生による作文朗読発表も行われる。

 問い合わせは市地域包括ケア推進課【電話】046・225・2206へ。
販売会の様子

くら梅沢 チャリティー販売会 11月21日まで延期

 愛川町中津の「くら梅沢」では11月21日(木)まで、チャリティーリユース販売会を行う。

 この取り組みは5年前から、「歳末たすけあい」に先駆けて行っているもので、家庭で不要になった物を無償で持ち寄り、販売の収益金を町に寄付している。

 販売初日の10月25日は午前中から人が訪れた。当初は10月末までの開催予定だったが、好評につき期間を延期。

 オーナーの梅澤悦子さんは「おかげさまで品数も増えたので、期間を延長します。多くの方の善意の品々です。ぜひ、足を運んで頂ければと思います。来年以降も開催する予定です」と話した。

 問い合わせは、くら梅沢【電話】046・285・1566へ(定休日は日曜日から火曜日)。

来年度のブロック大会開催を発表した現役メンバー

厚木JCが55周年祝う OBら180人が出席

 公益社団法人厚木青年会議所(梶原弘揮理事長/以下厚木JC)の創立55周年を祝う記念式典が10月24日、レンブラントホテル厚木で開催され、OBや近隣青年会議所メンバーら約180人が集まった。

 厚木JCは1969年に厚木市・愛川町・清川村の青年経済人52人が集まり、「郷土の未来像を深く考えよう」をスローガンとして設立された。以来55年、地域貢献活動やまちづくり活動を行い、卒業生は450人を超える。

 式典には、厚木市・愛川町・清川村の副市町村長をはじめ、県議会議員、地域経済人、近隣JCIら多くの来賓が出席。また歴代理事長やOBらも数多く参加し、会場はにぎやかなお祝いムードに包まれた。

 梶原理事長は「コロナ禍で活動に制約のある中、常に全力で活動してまいりました。地域のためにという強い信念で続けてこれた。それも先人の努力と情熱のおかげ、歴史を守り新しいことにチャレンジしていきます」とあいさつ。歴代理事長紹介などが行われ、乾杯後は参加者らが親睦を深めた。

 また60周年に向けたビジョンの発表に加えて、来年度に厚木市を会場として11年ぶりとなる神奈川ブロック大会が開催されることを発表。現役メンバーが壇上に立ち、OBらと一緒に力を合わせて盛り上げていくことを誓った。

長男の基弘さんと会場を楽しむふみ江さん

愛川町 お祭り楽しむ112歳 町内最高齢の鈴木さん

 愛川町最高齢の鈴木ふみ江さん(112)が暮らす

田代の特別養護老人ホーム愛和の里(林政信施設長)で10月26日、「楓葉祭」が開かれた。同祭は地域との交流を図るために2012年の開所時から実施しているもので、入居者も来場者も楽しめるよう軽食コーナーや子どもも楽しめる模擬店などを用意。当日は300人以上の人が訪れた。

 明治45年生まれの鈴木さんは105歳まで鳶尾団地(厚木市)での一人暮らしを経て、7年前に入所。この日は長男の鈴木基弘さんと会場に訪れ、多くの職員から「ふみ江さーん」と声をかけられると、手を振り笑顔を見せた。

発酵が進み米の粒が溶けた酒母のタンク

新酒の仕込み始まる 大矢孝酒造

 新米の季節の訪れと共に、愛川町田代の大矢孝酒造(株)でも10月14日から新酒造りが始まった。

 蔵の中には米袋が大量に積まれ、米を蒸す大きなかまどを職人2人が磨き上げるなど手入れに余念がない。蔵元の大矢俊介さん=写真=の案内で日本酒に欠かせない麹づくりの部屋に入ると、ふくよかな香りが漂う。

 大矢さんは「酒母違いで12、3種、3月末まで順次、新酒を出す。新酒の魅力はフレッシュで華やか、それぞれの味を楽しんでほしい」と話す。新酒の始まりは11月17日(日)ごろ、販売は40本ほどを予定している。

生成AIを経営に活用 愛甲商工会館でセミナー

 生成AI経営活用セミナーが、11月22日(金)に愛甲商工会館で開かれる。午後1時30分から3時30分。主催は愛川工業クラブ。参加無料。

 中小企業経営における実践的な生成AIの活用について、実技を交えて学ぶ。講師は中小企業診断士で(株)スプラム代表取締役の竹内幸次さん。

 定員先着30人。申し込みは同商工会【電話】046・286・3672へ。

展示の様子

坂と道に歴史あり 愛川町郷土資料館で展示

 愛川町郷土資料館で秋季企画展「愛川町の坂と道」が開催されている。

 地形の起伏に富んだ愛川町には、多くの坂や道が存在する。古くから地域住民の生活を支える重要なインフラだった坂や道について、町では名称の由来やさまざまな伝承を紹介する標柱を設置するなど、保存や周知に取り組んでいる。

 同館では、これら標柱の写真を所在地や説明文と共に展示。三増合戦にゆかりある「信玄道」や「三増峠登り口」、昭和初期に半原小学校の通学路として開かれた「伊保坂」、相模川を越えるための六倉の渡船場と中津方面をつなぐ「六倉坂」などの由来を知ることができる。

 12月1日(日)まで。開館時間は午前9時から午後5時。問い合わせは同館【電話】046・280・1050へ。

月に2回の活動に参加する会員4人

愛川町半原 コスモスが見ごろ 中津川河川敷

 かながわの橋100選の日向橋にほど近い、中津川河川敷にあるコスモス群生地の花が見ごろを迎えた。

 手入れをしているのは中津川・日向橋下流の景観を守る会(井上隆会長)。同会は2010年に町の住民や地域団体で発足した「愛川町シルクロードのまちづくり実行委員会」が名称を変更した団体で当初は30人以上の会員がいたが、高齢化や町を離れたりと現在は主に4人で活動を行う。種を撒いて7年、毎年コスモスが咲き、こぼれ落ちた種から新たな花が咲く。井上会長は「11月頭までは花は咲いていると思う。来年は新たな種を撒く予定」と話した。

 愛川町ラビンプラザから徒歩5分ほどの場所。

幻想的な瀑布に歓声 宮ヶ瀬ダムナイト放流

 愛川町半原の宮ヶ瀬ダムで10月26日、「宮ヶ瀬ダムナイト放流」が行われた=写真。

 通常は昼間に行われている観光放流を、夜間にライトアップして行う全国的にも珍しいイベント。町の新しい観光行事として、2017年度から実施されている。

 6回目となる今回は全国から約7千人の応募があり、抽選で選ばれた1200人が来場。午後7時からと7時45分から各回6分の放流が行われ、ダム全体が色とりどりのライトで照らされた幻想的な放流と迫力ある水しぶきを楽しんだ。

 会場ではダム愛好家によるトークショーやダンス、バンド演奏などのステージをはじめ、愛川ブランド認定品なども販売。フィナーレには隣接する県立あいかわ公園から約800発の花火が打ち上げられた。

 参加者は「放流の迫力がすごく、満足感たっぷりのイベントだった」などと興奮気味に話した。

当日の地下街の様子

3500人が来場 地下マルシェ賑わう

 本厚木駅東口地下道で10月27日、第2回あつぎ地下マルシェが開催され、市民ら3500人が来場した。

 会場には飲食店を中心に厚木に縁のある25店舗が出店。またハロウィーンにちなんだフェイスペイントや、美容室convexによるヘアショーも開催され、来場者は「こんなに賑わう地下道は初めて見た」と話し、多くの人が厚木の地下空間を楽しんだ。

 同イベントは本厚木駅東口地下活性化実行委員会が主催。企画・運営を担当したあつぎエリアマネジメントの藤井光広さんは「2回目となる地下マルシェも多くの方に楽しんでもらえました。これからも地域の魅力と価値の向上のため、さまざまな企画をしていきたい」と話した。

相模大橋が土木遺産に 国内初、耐荷重20トン設計

 相模川にかかる「相模大橋」=写真=が、土木学会が認定する今年度の「土木学会選奨土木遺産」に選ばれた。

 相模大橋は、旧国道246号が相模川を渡る橋として1955年に完成。長さ381メートルで、国内初となる耐荷重20トンの設計で造られた。主桁の大半に高張力鋼が用いられており、国内における橋梁技術発展の礎となった貴重な土木遺産として評価された。

 橋の周辺には、かつて「厚木の渡し」と呼ばれた渡船場があり、1908年に相模大橋の先代となる相模橋(現在のあゆみ橋)が完成するまで渡船が使われていた。

 土木学会では、歴史的土木構造物の保存やまちづくりへの活用などを目的に、土木学会選奨土木遺産の認定制度を2000年に設立。県内では、猿島要塞(横須賀市)や箱根登山鉄道(小田原市〜箱根町)、城ヶ島大橋(三浦市)など25件の土木遺産が認定されている。

重機体験コーナーの様子

相川小学校 フェスタで体験活動 地元企業も協力

 厚木市立相川小学校(大田垣洋校長/児童数231人)で10月26日、体験型イベント「親子ふれあいコミスクフェスタ」が開催された。

 このイベントは全学年の児童を対象に体験活動を楽しんでもらおうと、学校運営協議会(コミスク)とPTAの共催で企画され、今年で2回目。

 当日はスライム電球やスーパーボール作り、フライングコインゲットなどのブースが並び、各ブースでは多くの親子の楽しむ姿が見られた。

 また重機体験コーナーでは、株式会社山光建設(前田行哉代表取締役/岡田)の協力でショベルカーを使用したスーパーボールすくいや、最大15mまで上がる高所作業車の乗車体験も行われた。参加した児童からは「貴重な経験になった」といった声が上がった。

 前田代表は「地元の企業として先生方のサポートになればと思い始めた。児童の笑顔が見れてうれしく思う」と話し、大田垣校長は「大変ありがたい取り組み。今後も継続していただけたら」と謝意を述べた。

市民文化祭作品一堂に 美術・陶芸・手工芸

 あつぎ市民文化祭の美術・陶芸・手工芸展が11月6日(水)〜12日(火)まで、アミューあつぎ5階のギャラリー1〜4で開催される。会場には、市民の力作がずらりと並ぶ。

 問い合わせは市文化魅力創造課【電話】046・225・2508へ。

東京農大の学生ら 「収穫祭」気迫のPR

 東京農業大学厚木キャンパスの学生らが10月26日、厚木一番街商店街で「厚木パレード」を行い、同キャンパスで開催する「収穫祭」をPRした。

 ウインドオーケストラ部の演奏に合わせて神輿が商店街を練り歩いたほか、同大の応援歌「青山ほとり」を歌いながら両手に持った大根を力強く掲げる「大根踊り」=写真=も披露され、沿道に集まった人たちを楽しませた。

 収穫祭は11月2日(土)・3日(日)に開催される

一斉にスタートを切る参加者

922人が健脚競う 2024あつぎマラソン

 「2024あつぎマラソン」が10月27日に開催された。市内外から922人のランナーが参加し、秋の厚木路を駆け抜けた。

 厚木市が主催し、今年で39回目。昨年に続き箱根駅伝出場経験を持つ元東洋大学陸上競技部の柏原竜二さん(35)をゲストランナーとして招待したほか、抽選で同市の特産品などが当たるラッキー賞を設けるなど、趣向を凝らした企画で参加者を楽しませた。

 10Km29歳以下男子の部で優勝した大島希さん(21・松田町)は、「初めての出場で、優勝できると思っていなかったのでうれしい。起伏のあるコースをうまく走れた」と笑顔で話した。

 各部の優勝者と記録は以下。敬称略。

【10Kmの部】▷29歳以下男子/大島希(松田町)/31分36秒▷30歳代男子/朝倉和眞(厚木市)/33分1秒▷40歳代男子/藤田吉史(厚木市)/34分36秒▷50歳代男子/水越元洋(板橋区)/35分44秒▷60歳以上男子/高橋英雄(海老名市)/38分18秒▷39歳以下女子/高野温菜(松戸市)/36分0秒▷40歳以上女子/成井恵美(伊勢原市)/43分40秒

【3Kmの部】▷中学生男子/長谷川航介(厚木市)/10分4秒▷中学生女子/林楓彩(厚木市)/12分28秒
又村さん(左)と佐藤さん(右)

水墨画展、師弟で受賞 又村さんと佐藤さん

 埼玉県で9月に開催された「第33回全国平成水墨画展」で受賞した又村和夫さん(妻田西在住)と佐藤孝博さん(温水在住)が、10月15日に厚木市役所で山口貴裕市長に受賞を報告した。

 又村さんは、力強く舞い登る龍を描いた作品で最高位となる文部科学大臣賞を受賞。雪国の風景を描いた佐藤さんは、さいたま芸術文化祭実行委員会会長賞に選ばれた。

 又村さんは市内で水墨画教室を主宰しており、これまでに数々の賞を受賞している。佐藤さんは又村さんの門下生で、師弟での栄誉となった。

 又村さんは「龍を描いたが、会場には他にも龍を描いた人が何人かいた。自分の作品が文字通り本当の登り龍になってくれてうれしい。これからも描き続けていきたい」とあいさつした。

 山口市長は「それぞれ素晴らしい賞を受けられたことを誇りに思う。作品を見ると細部まで書き込まれているのはもちろん、全身で感じられるような迫力があり、お二人の水墨画への情熱を感じる。今後とも、文化芸術の聖地を目指すためお力添えをいただきたい」とたたえた。

音楽情報 湯原昌幸ライブ 東海大学前タウンニュースホール

 今年デビュー60周年&喜寿を迎えた歌手・湯原昌幸さん=写真=が、東海大学前タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩2分、秦野市南矢名1の5の13)で12月7日(土)「湯原昌幸ハッピーLIVE」を行う(午後3時開演・2時30分開場)。予定曲は「雨のバラード」「冬桜」「たそがれロマン」「GSメドレー」ほか。昭和〜令和の名曲を歌い紡ぐ貴重なライブとなる。タウンニュースホールは希代のボーカリスト・湯原昌幸の歌声を間近で堪能できる全150席のサロン感あふれる会場。

 チケットは全席指定5000円。購入はチケットぴあ(Pコード281―249)で。会場窓口でも直接購入可能(予約制)。問合せは同ホール【電話】0463・77・0025へ(水曜休館・午前10時〜午後5時まで)。

イベントのチラシ

郷土芸能まつり開幕 11月2日と16日

 「第22回厚木市郷土芸能まつり」の発表会が11月2日(土)、厚木シティプラザ6階のサイエンスホール250(厚木市中町1の1の3)で開催される。午後1時30分から3時45分まで(開場は1時)。

 厚木市に伝わる伝統的な郷土芸能を、受け継いできた市内6団体が披露する。出演は相模里神楽垣澤社中、長谷ささら踊り盆唄保存会、愛甲ささら踊り盆唄保存会、厚木市古式消防保存会、法雲寺酒井双盤講、馬場太鼓保存会。

 また16日(日)には相模人形芝居特別公演が同ホールで開催され、相模人形芝居林座、相模人形芝居長谷座、あつぎひがし座による演目が披露される。午後1時30分から3時30分(開場は1時)。

 発表会、特別公演ともに入場無料。定員80人(先着順)。

(問)市文化魅力創造課【電話】046・225・2509

セミナーのチラシ

「架け橋期」の連携強化を 厚木商工会で11月18日

 厚木市民間保育会が主催するセミナー「幼保小連携〜架け橋期の教育を考える〜」が11月18日(月)、厚木商工会議所で開かれる。

 講師は東海大学児童教育学部児童教育学科准教授の寳來(ほうらい)生志子さんが務める。5歳児から小学校1年生の2年間(架け橋期)が生涯にわたり学びや生活の基盤を作る時期と考えられていることから、幼稚園、保育園、小学校の各関係機関との連携の重要性についてを講演する。

 午後2時30分から4時。対象は保育園、幼稚園、小学校関係者(各2人まで)。定員100人。参加費無料。

 申し込みはあつぎ保育園ホサナ【電話】06・222・8619へ。

岸邸の障子を張替え 体験会の参加者募集

 あつぎ古民家岸邸(厚木市上荻野792の2)で11月30日(土)、「障子張替え体験」が開催される。午前10時から正午まで(雨天中止)。参加無料。あつぎ郷土博物館では現在、参加者を募集している。

 岸邸は1891年に建造された寄棟造瓦葺木造2階建ての古民家で、厚木市指定有形文化財に指定されている。体験では1階にある障子の張替えを行う。定員は8組16人程度(申し込み多数の場合は抽選)。初心者歓迎。

 問い合わせ、申し込みは11月22日(金)までに、同博物館【電話】046・225・2515、【FAX】046・246・3005へ。