伊勢原版【11月22日(金)号】
下谷の沖小稲葉バス停付近の路面標示(歩道から撮影)

伊勢原市 路面に「あっ!」表示 ドライバーに注意喚起

 市内下谷地区と小稲葉地区の境にある市道4号線にこのほど、「あっ!」とだけ書かれた路面標示が設けられた。歩行者の安全な通行確保にむけた対策で、市はドライバーのスピード抑制などに期待を寄せている。

 道路に白色で大きく「あっ!」と書かれた特殊な路面表示があるのは、市内下谷の沖小稲葉バス停付近の市道4号線の両車線。同所は大田小学校の通学路となっていて、横断歩道があり、「横断歩道あり注意」や「危険スピード落とせ」などの看板が設置され、ドライバーに注意喚起を行っている。

 しかし児童が横断歩道で待っていても、車両が止まらないことが多く、今年に入り近隣住民から「何とかしてほしい」という声があがり、道路管理者である市と伊勢原警察署が共同で対策を検討。横断歩道前での停止や車両のスピード抑制を図るため、二宮町の小学校付近の道路などでも実施されている「あっ!」の路面標示を9月21日に施工した。

 市土木管理課では「まだ2カ月ということもあり事故件数の減少などの報告はないものの、ドライバーへの注意喚起になり速度抑制につながれば。ドライバーの運転モラルに期待したい」と話す。さらに「要望があれば他の地域でも表示の設置を検討する」としている。

 道路標示には道路法に基づいた「指示表示」と、法令に基づかない「法定外表示」と呼ばれるものがあり、よく見かける「止まれ」などが該当。今回設置された「あっ!」も法定外表示にあたる。発祥は2013年の東京都多摩区の幼稚園付近の道路に設置されたものだという。

伊勢原市建設業協会 市に要望書を提出 公共工事や入札契約など

 社会情勢の影響による物価高、経費負担増など収益環境の厳しさが増す中、一般社団法人伊勢原市建設業協会(杉山進会長)は11月11日、市役所を訪れ、萩原鉄也伊勢原市長に公共事業予算の確保や早期執行などを盛り込んだ要望書を提出した=写真。

 同協会から杉山会長、渡辺徹副会長、池田一相談役、市側からは萩原市長、大島伸生副市長らが出席。要望は、2025年度公共事業予算の確保と早期執行、入札契約制度の改善、適切な工事発注及び施工現場への適切な対応についてなどの3項目。

 公共事業の拡充に関して、田中-笠窪線の早期全線開通、大神-小稲葉-石田線、246バイパスの早期着工、伊勢原大山IC、伊勢原駅北口周辺整備促進、歌川、渋田川の治水対策、小田急整備場・新駅の早期完成などが重点項目として盛り込まれた。

 入札契約制度改善については、最低制限価格の引き上げ、入札参加資格基準、点数制度の適正運用、地域社会貢献等評価型条件入札の拡大、時間外労働規制・週休2日制に対する積算設計などを要望。

 また、発注に係る事前調整、小規模工事、夏季期間の工事設定や資材高騰に対する対応などについて適切な工事発注・施工現場への適切な対応についての要望を行った。

 杉山会長は「収益環境は厳しさを増している。災害時には応急復旧作業に携わる即応体制を整えているが、体制維持には経営の安定や業界の発展が必要。地域建設業発展のため、理解と配慮をお願いする」と述べた。その後は、大島副市長らと要望項目についての意見交換会が実施された。

JICA海外協力隊として1月からガーナに派遣される 田中 厚好さん 板戸在住 23歳

アフリカの力になりたい

 ○…JICA海外協力隊の2024年度2次派遣隊に選出され、来年1月から2年間、アフリカのガーナで活動する。活動するのはガーナのフリースクールで、子どもたちにパソコンの操作方法やメンテナンス、図書館の蔵書管理などを行いながら地域の発展に尽力する。

 ○…伊勢原小学校出身。中学からは市外の私学に進学する。中学2年の時に講演会でウガンダの内戦の話を聴きアフリカに関心をもつ。「子どもの兵士が戦っていることに衝撃を受け、戦争を解決する仕事がしたいと思った」。国際交流が盛んな上智大学に進む。入学後に一人旅やボランティアで海外に行く計画だったがコロナ禍で海外に行けなくなり、それなら日本に住むアフリカ人を助けようと、NGOのインターンなどに参加する。高校の恩師の助言もあり、3年の秋からイギリスに留学。ウガンダや欧州各国を訪れ、ウガンダでは元子どもの兵士に会い、卒論にまとめた。

 ○…将来アフリカに関わる仕事に就きたいと思うようになり、JICAに応募。途上国に住み、その土地や人々と関わることが重要な経験になると考えた。「派遣後もアフリカに残って仕事がしたい。イギリスやアフリカの大学院で学びたい思いもある。国連でも働きたい」と目を輝かせる。

 ○…小学校から15年愛用している大山こまがあり、留学先にも持参。イギリスでは日本イベントでこま回しを披露した。「自分を知ってもらうツールになっていて、海外の子どもたちともすぐ打ち解けられる」。人や子どもと関わることが好きで、前向きな性格。持ち前の明るさから留学先でも多くの人と繋がり、「現地の人たちに受け入れられるか少し気になるが、今は楽しみしかない」とほほ笑む。

感謝状が贈られた山本支社長(右)

明治安田平塚支社 市に72万円を寄付 介護や子育ての充実に

 明治安田生命保険相互会社平塚支社(山本恵支社長)がこのほど、健康増進や介護、子育てを充実させるための事業に活用してほしいと、伊勢原市のまちづくり市民ファンドに72万6300円を寄付。これを受けて市は11月15日に、市役所内の市長公室で感謝状の贈呈式を行った。

 同社の地元の元気プロジェクトの一環として実施している、従業員と会社の拠出をマッチングした寄付「私の地元応援募金」から寄付されたもので、今回で6回目となっている。同支社は管轄する24の自治体に今年度、合計1700万円を寄付したという。

 贈呈式には山本支社長、平塚中央営業所の村上亘営業所長ら4人が出席。山本支社長から萩原鉄也伊勢原市長に目録が手渡され、萩原市長から感謝状が贈呈された。

 山本支社長は「地元のみなさんに元気になってほしいという願いを込めた。有効活用してほしい」と話し、萩原市長は「大切に使わせて頂く」と感謝の言葉を述べた。

 市は同社と2021年に健康づくりに係る包括連携協定を締結。20年から同ファンドに寄付を受けている。

海外協力隊への選出を報告する田中さん(右)

板戸在住田中厚好さん JICA海外協力隊に  ガーナで教育支援活動

 板戸在住の田中厚好さん(24=人物風土記で紹介)が、JICA海外協力隊2024年度2次派遣隊に選出されたことを受け11月7日、萩原鉄也市長を表敬訪問した。

 2025年1月から27年1月まで、アフリカのガーナに派遣される田中さん。「コナドゥ・ファンデーション・ガーナ」というフリースクールでパソコンの操作方法やメンテナンスに関する実習を行うほか、図書館の蔵書管理や貸出返却など運営体制を支援。同スクールの児童・生徒に提供される教育の質の向上に貢献することが期待されている。

 中学の時に聞いた講演会をきっかけにアフリカに関心をもった田中さん。アフリカについて学びたいと上智大学に進学。在学中に日本に住むアフリカ人を支援するNGOにインターンとして参加したり、イギリスに留学しながらアフリカや欧州の国々を回り、さまざまな国の人たちと交流しながら学びを深めてきた。

 田中さんは「社会での経験はないが、現地の人の役に立てるように一生懸命仕事をがんばりたい」と意気込む。萩原市長は「伊勢原市民として応援したい。帰国後は伊勢原のまちづくりのために経験を活かしてほしい。体に気を付けて」とエールを送った。

スマホで介護予防 12月12日に説明会

 介護支援ボランティアポイント事業」の説明会が12月12日(木)、市役所2階2C会議室で開催される。午前10時半から正午。対象は65歳以上の要介護や要支援認定を受けていない人、または介護予防・日常生活支援総合事業の対象者でない人、50人。スマートフォン、顔写真付きの身分証明書を持参する。

 同事業は介護施設などでボランティア活動を行った65歳以上の人にポイントが加算され、電子マネーに換金できる。

 (問)市介護高齢課【電話】0463・94・4725

ゴスペルコンサート

 ゴスペルクリスマスコンサートが11月24日(日)、市民文化会館小ホールで開催される。午後2時から(開場1時30分)。魂を揺さぶるソウルフルな大合唱が披露される。入場無料。(問)いせはらゴスペルクワイア【携帯電話】090・8500・6735藤原さん

おもちゃの病院各日20個受付け

 おもちゃ病院いせはらが開院する。日程と会場は11月23日(土)が成瀬コミュニティセンター、 24日(日)が伊勢原南公民館、12月15日(日)が伊勢原シティプラザ。午前10時から午後2時(受付は正午まで)。   

 受付は各日20個で先着順。部品交換などは実費で、品物によっては修理できない場合もある。

 問い合わせは市社会福祉協議会【電話】0463・94・9600へ。

県内から160人超が集結した

力合わせ海岸清掃 県法人会連合会

 一般社団法人神奈川県法人会連合会(高橋伸昌会長)は10月26日、地域社会貢献運動として、平塚市内の海岸で清掃活動を行った。

 当日は、神奈川県内の各法人会などから161人が参加。ペットボトルやたばこの吸い殻などのゴミ拾いに汗を流していた。

 開会に先立ち、挨拶に立った高橋会長は「神奈川県法連の社会貢献活動は平成8年に全国法人会総連合が提唱したところからスタートしました。今回は7年ぶりの開催となります。昨年は台風の影響で勉強会のみの実施となりましたが、本日はほどよい涼しさの中、雨もなく海岸清掃日和となりました。楽しく色々な学びができると思います」と呼びかけた。

 今回の海岸清掃は、地元の平塚法人会協力のもと、場所の選定が行われた。清掃前には公益財団法人かながわ海岸美化財団の門脇努代表理事による事前説明を実施。海岸清掃にあたっての注意事項などが伝えられ、参加者は捨てて良いゴミとそうでない物など、正しく海岸清掃を行うための知見を深めた。

会場となる伊勢原市休日歯科診療所

無料で口腔がん検診 秦野伊勢原歯科医師会

 秦野伊勢原歯科医師会(井上泰会長)は12月12日(木)、口腔がん無料検診を実施する。会場は伊勢原シティプラザ4階の伊勢原市休日歯科診療所。時間は午後1時30分〜。

 検診は同会会員ならびに東海大学病院口腔外科の専門医が行う。対象は市内在住で口内炎などの症状がある人。希望者は、はがきに住所、氏名(ふりがな)、年齢、性別、電話番号を記入し、〒257―0051秦野市今川町1の3秦野伊勢原歯科医師会事務局まで郵送する。11月29日(金)必着。定員は20人。申込み多数の場合は抽選となる。結果は、後日郵送で通知される。

 問い合わせは同会事務局【電話】0463・83・3117へ。

音楽情報 湯原昌幸ライブ 東海大学前タウンニュースホール

 今年デビュー60周年&喜寿を迎えた歌手・湯原昌幸さん=写真=が、東海大学前タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩2分、秦野市南矢名1の5の13)で12月7日(土)「湯原昌幸ハッピーLIVE」を行う(午後3時開演・2時30分開場)。予定曲は「雨のバラード」「冬桜」「たそがれロマン」「GSメドレー」ほか。昭和〜令和の名曲を歌い紡ぐ貴重なライブとなる。タウンニュースホールは希代のボーカリスト・湯原昌幸の歌声を間近で堪能できる全150席のサロン感あふれる会場。

 チケットは全席指定5000円。購入はチケットぴあ(Pコード281―249)で。会場窓口でも直接購入可能(予約制)。問合せは同ホール【電話】0463・77・0025へ(水曜休館・午前10時〜午後5時まで)。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

10月20日〜11月2日 街頭犯罪の発生状況 伊勢原警察署

 ▽さい銭ねらい/賽銭箱を倒され、現金を盗まれた(下糟屋)▽自転車盗3件/駐輪場、敷地内に無施錠・施錠で駐輪中の自転車が盗まれた(坪ノ内、桜台、伊勢原)▽万引き/店舗内から商品を盗まれた(桜台)

▲サツマイモの収穫作業の様子

 落ち葉の感謝祭 グリーン・ハート・スクール 熱々の焼きいもに舌鼓

 伊勢原市総合運動公園とグリーン・ハート・スクールほ場で11月16日、「落ち葉の感謝祭」が開催され、サツマイモの収穫や焼きいもを楽しんだ。主催は伊勢原市みどり公園課、伊勢原グリーン・インストラクターの会(青柳幸夫会長)の協力で実施された。

 当日は同スクール生徒と一般公募で集まった親子や関係者ら約30人が参加した。

 体育館会議室で青柳会長がその日のスケジュールを確認、落ち葉や小枝などがミミズなどの昆虫やバクテリアなどの働きで腐葉土になる話やサツマイモの由来について解説した。その後、ほ場に移動し、事前に収穫されたサツマイモを美味しく食べられるように濡れた新聞紙とアルミホイルで包む作業を行った。

 イモを焼く間にほ場ではサツマイモの収穫作業を実施、親子で協力して次々と掘りだされていった。参加者らは落ち葉炊きで作られた焼きいもに舌鼓を打っていた。

 参加者からは「初めてだったので楽しかった」「熱々で、甘くてとってもおいしかった」などの感想が聞かれた。

 グリーン・ハート・スクール(緑や自然を大切にする心を育てる学校)は、自然観察や農作物の育成・収穫などの体験を通じ、次代を担う子どもたちの自然を愛する心を育て、みどり豊かなふるさと伊勢原づくりを推進することなどを目的に開催されている。

子どもたちがこれまでの成果を披露

「大山能フェスタ」開催 12月1日中央公民館で

 大山能フェスタが12月1日(日)、中央公民館1階展示ホールで開催。大山能狂言親子教室に参加した子どもたちによる発表や、プロ能楽師による体験講座が行われる。伊勢原市地域文化財保存活用協議会が主催。

 大山能狂言親子教室は、大山能を継承する目的で活動する有志団体「大山能楽社保存会」が主催し、若い世代に向け、地域にある伝統芸能の浸透や次世代の育成を目的に今年5月から大山阿夫利神社能楽殿でスタート。10月に行われた火祭薪能や、同フェスタで発表することを目指して練習を重ねてきた。

 今から300年ほど前に誕生したと言われている大山能。江戸時代に大山山内の神職、僧侶や山伏の対立に頭を悩ませた徳川幕府が、紀州の観世流能楽師を呼び寄せて能楽を教え、共に修練することで争いを治めたことが始まりとされる。

 関東大震災や太平洋戦争などによる混乱や継承者不足で一時衰退したが、戦後地元有志らで再興された。

 当日は2部制で実施。第1部では伝統文化親子教室の発表会と修了式が行われ(午後1時30分から2時40分)、伊勢原市固有の仕舞「道灌」をはじめさまざまな曲目を発表する。第2部では観世流能楽師・松木千俊氏を講師に迎え、能楽特別体験講座が行われる(午後3時から4時15分まで)。参加は無料で、出入り自由。

 問い合わせは大山能楽社保存会【電話】0463・95・2006へ。

(左から)小河校長、平島団長、萩原市長、大野副団長、北澄学年主任

海外フィールドワーク 自修館中等教育学校 ホームステイで観光PR

 自修館中等教育学校(小河亨校長・市内見附島)の5年生(高等部2年生)116人が、11月22日から29日の日程で海外フィールドワーク(研修旅行)としてオーストラリアのパースを訪れる。 

 これに伴い11月15日、同校の代表生徒2人が市長公室を表敬訪問し、現地で伊勢原のPR活動をするための依頼状や、伊勢原や大山を紹介する英語の観光パンフレットが萩原鉄也市長から手渡された。 

 当日は、小河校長、北澄拓央学年主任、平島匠人団長と大野峻土副団長が訪問。生徒らは1週間の研修期間のうち3泊4日のホームステイを行い、多彩な交流をはじめ、ホストファミリーに市の観光PRなどを行う。市としては、こうした取り組みを行うことで国際観光地としての海外プロモートの取り組みに弾みをつけたい考えだ。

 「ホームステイ先での現地の人たちとの生の交流が一番の楽しみ」と話す平島団長。萩原市長は「伊勢原には多くの魅力がある。情報発信とさらなるにぎわいを創出していく。訪問先でしっかりとPRしていただき、ぜひ多くの人に伊勢原を訪れてもらうことを願う」と語った。

新鮮野菜の販売や農業に関する様々なイベントを行ったJA湘南農業まつり

市役所周辺が大賑わい 秋のイベント一斉開催

 秋も深まりを見せた11月16日、伊勢原市役所周辺で6つのイベントが同時に開催され、多くの来場者で賑わいを見せた。

 開催されたのは「第44回伊勢原市畜産まつり」、「JA湘南農業まつり」、「サポセンフェスタ」、「第19回いせはらストップ温暖化展」、「こどもまんなか月間PR『こどもふれあいひろば』」、「第37回伊勢原協同病院文化祭」。

 各会場では、ワークショップや展示、物販、抽選会、ゲームコーナー、啓発イベントなどが開催された。早々に売り切れとなるブースなどもあったが、家族連れなどが秋のひとときを楽しんでいた。