大山能フェスタが12月1日(日)、中央公民館1階展示ホールで開催。大山能狂言親子教室に参加した子どもたちによる発表や、プロ能楽師による体験講座が行われる。伊勢原市地域文化財保存活用協議会が主催。
大山能狂言親子教室は、大山能を継承する目的で活動する有志団体「大山能楽社保存会」が主催し、若い世代に向け、地域にある伝統芸能の浸透や次世代の育成を目的に今年5月から大山阿夫利神社能楽殿でスタート。10月に行われた火祭薪能や、同フェスタで発表することを目指して練習を重ねてきた。
今から300年ほど前に誕生したと言われている大山能。江戸時代に大山山内の神職、僧侶や山伏の対立に頭を悩ませた徳川幕府が、紀州の観世流能楽師を呼び寄せて能楽を教え、共に修練することで争いを治めたことが始まりとされる。
関東大震災や太平洋戦争などによる混乱や継承者不足で一時衰退したが、戦後地元有志らで再興された。
当日は2部制で実施。第1部では伝統文化親子教室の発表会と修了式が行われ(午後1時30分から2時40分)、伊勢原市固有の仕舞「道灌」をはじめさまざまな曲目を発表する。第2部では観世流能楽師・松木千俊氏を講師に迎え、能楽特別体験講座が行われる(午後3時から4時15分まで)。参加は無料で、出入り自由。
問い合わせは大山能楽社保存会【電話】0463・95・2006へ。
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