金沢区・磯子区版【11月28日(木)号】
炊き出し訓練の準備をする白井さん、大倉社長、自助カナ代表の穴澤さん(写真右から)

金沢区並木地区 非常時想定し初の訓練 店舗と防災拠点が炊き出し

 金沢区並木の商業施設「ビアレヨコハマ」と並木中学校地域防災拠点、イオン金沢シーサイド店、金沢区自助連絡協議会(自助カナ)が12月1日(日)、「みんなの街の炊き出し訓練」を初めて開催する。地域防災拠点と店舗などが連携することで、非常時に食品などの生活物資を地域へ提供し、地域の中で助け合える体制づくりを目指す。

 この訓練は、ビアレヨコハマを運営する(株)金沢商業開発の大倉隆次代表取締役社長と、並木中学校地域防災拠点運営委員会委員長の白井益弘さん、自助カナが中心になり企画。「ビアレは並木にある施設なので、地域の方々と関わり、地域で助け合えるような結びつきができればと思っていた」と大倉社長。ビアレヨコハマにはイオン金沢シーサイド店や食料品店があり、「大規模地震などの災害が発生した場合、生鮮食品は廃棄せざるを得なくなる。誰かにあげたいと思っていたがその体制がない」と、店舗の食品を地域へ提供する訓練を計画した。訓練を通し、課題の整理や今後の体制づくりを行う。白井さんも「拠点にはパンやクラッカーなどはあるが、米や野菜などの食材はない。食材を提供してもらえると温かいものが食べられ、大変ありがたいと思った」と話す。

300食分の豚汁を用意

 1日の「みんなの街の炊き出し訓練」では300食分の豚汁作りを試みる。豚汁の食材やプロパンガス、テントなどはビアレと同店が提供。炊き出し用の寸胴鍋やガスコンロ、調理器具や調理する人手は同拠点が担当。自助カナは運営や広報を担い「企業や団体、地域がつながり、非常時に備える取り組みとして金沢区でのモデルを構築できれば」とする。

 自助カナの穴澤里美代表は「温かい豚汁を食べにくるだけでもいいので、炊き出し訓練を見に来て、地域で連携している流れが少しでも伝われば」と参加を呼び掛けている。

 訓練は午前11時から午後1時まで、ビアレヨコハマ本館1階のモスバーガー前広場で実施。豚汁の無料提供のほか、防災用品の展示、携帯トイレなどの配布を予定。小雨決行。豚汁はなくなり次第終了。問い合わせは(株)金沢商業開発【電話】045・787・5100。

体育室で開かれた記念式典

根岸地区 3館が30周年の節目 合同イベントで祝う

 今年で開館30周年を迎えた磯子区の根岸地区センター、根岸地域ケアプラザ、訪問の家「集」は、11月23日と24日に「根岸ふれあいフェスタ」を開催した。地域に根差した施設としてそれぞれの役割を果たして30年。来賓や地域住民らも交え、イベントを楽しみながら3館合同で節目を祝った。

 1994年4月に開館した3施設。戦前は煉瓦製造所や瓶の製造工場、戦後は自動車部品メーカーの工場があった地に、地域活動の拠点となる地区センターと身近な福祉・保健の拠点のケアプラザが一つの施設として、隣接して障害者通所施設の「集」が立地している。

 現在は地区センターを一般社団法人磯子区区民利用施設協会、ケアプラザと集は社会福祉法人訪問の家が運営している。それぞれが独自で事業を展開しているほか、節目の時などには施設間で連携した取り組みも進めてきた。

多くの人でにぎわい

 イベント初日には、同センター体育室で記念式典を開催。約30人の来賓をはじめ、施設の利用者や地域住民らも多く集まった。

 式典で同センター委員会の石川康雄委員長は同センターの延べ利用者が290万人に達したことに触れ、「生きがい・健康づくりのために、これからもさまざまな活動を展開できれば」とあいさつ。訪問の家の名里晴美理事長は「ケアプラザを頼りにしてくれていると感じたり、集のメンバーの姿がある風景がこの地域の当たり前になっているかもしれないと感じられるのは、皆さんが温かく受け入れてくれたから」と地域への感謝の思いを伝えた。

 式典後にはステージで獅子舞や地元小中学生らによるソーラン節、合唱などが披露された。また、同センターやケアプラザ利用者の作品展示、飲食物の販売なども行われ、会場は多くの人でにぎわいを見せた。

絵本作家で地区センターのプレイルームのリニューアルをプロデュースした 市原 淳さん 中区在住 54歳

憧れの横浜で「楽しい」を形に

 ○…プレイルームの壁紙や家具に明るいタッチで船やカモメ、魚などを描いた。さまざまな親子が利用する施設のリニューアルにあたり、横浜をイメージした上で「明るく、楽しい場所になるよう、不快感を与えないこと」を心がけた。施設のリニューアルは初の体験だったが、「とても楽しかったのでまたやりたい」と意気込む。

 ○…陶芸が盛んな愛知県常滑市の出身。7歳の時に叔母が陶芸家と結婚。工房へ遊びに行き、ラフな服装や時間の使い方が自由な仕事ぶりを目の当たりにし、「遊んでいるみたいで、楽しそうな仕事だな」と陶芸家や画家に興味を持った。

 ○…大阪芸術大学でイラストレーションを学び、その後にデザイン会社に就職したが、作業的な仕事に満足できず、1年で退社。フリーランスのイラストレーターとして仕事を得ようと、自身の作品をまとめたファイルを持って出版社を20社以上訪問。徐々に認められ、2009年にテレビアニメ化された絵本『ポペッツタウン』、17年には「赤ちゃんが泣きやむ絵本」として話題になった『もいもい』を世に出し、絵本作家としても世界中から評価されるようになった。

 ○…04年から中区に住む。東京でも物件を探したが、山手で港を眺めながら描き続けたイラストレーター・柳原良平さんへの憧れが転居の決め手となった。「横浜は景色がいいので、散歩するのが気持ちがいい」と話し、1日おきのジョギングや絵本作家仲間とのフットサルで汗を流す。アメリカのバンド「スパークス」にほれ込み、自主的に送った企画書が本人たちに気に入られ、公式ツアーグッズを制作・販売した。「音楽関係の仕事もやりたい」と意欲を見せ、横浜から活動の幅を広げていく。

横浜・八景島シーパラダイスでわかめ植付けと海の生きもの観察イベント 先着20人 12月15日

 横浜市は横浜・八景島シーパラダイスで12月15日(日)、「ブルーカーボンについて学ぶ!わかめ植付け&海の生きもの観察イベント」を開催する。ブルーカーボンの役割を知ってもらう普及啓発イベントの一環。

 対象は小・中学生で、午後2時30分から3時30分開催分を申し込み受付中。参加無料。先着20人。申し込みは12月13日(金)午後4時まで。(問)横浜市脱炭素・GREEN×EXPO推進局【電話】045・671・4935

児童がつくる文化祭 12月7日、金沢文庫駅周辺

 金沢区のナガシマ教育研究所は12月7日(土)、「ナガシマ文化祭」を開催する。会場は金沢文庫高架下ふれあい広場と、ナガシマ教育研究所金沢文庫東口教室。時間は午前10時から11時まで。

 同所に通う児童たちがつくる文化祭。出し物はスーパーボールすくい、射的、クイズ、おみくじ、キーホルダー・ブレスレットづくり、魚釣り大会など。すべて児童が内容を考え、工夫して必要なものを手作りしてきた。スタンプを5つ集めるとお菓子がもらえるスタンプラリーも。今年初のスペシャル企画「理科実験教室」も見どころ。「ペーパークロマトグラフィーできれいな模様を作ってみよう」と題し、先着30人限定で参加できる。(問)同所【電話】045・786・8805

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県知事表彰の表彰状を受け取る山口喜久雄さん(右から2人目)

交通安全功労者を表彰 県など、個人・団体たたえる

 交通安全や事故防止に尽力した個人や団体を神奈川県などが表彰する「交通安全功労者表彰式」が11月14日、県立音楽堂で行われた。

 県知事表彰の54人と18団体のほか、県公安委員会表彰などを合わせた1023人と202団体が表彰された。

 県知事表彰を受賞し、受賞者を代表してあいさつした山口喜久雄さんは「交通事故はかけがえのない命や平穏な生活を奪い取るもの。地域社会が一体となって交通安全運動に力を注いでいきたい」と決意を新たにしていた。

音楽情報 湯原昌幸ライブ 東海大学前タウンニュースホール

 今年デビュー60周年&喜寿を迎えた歌手・湯原昌幸さんが、東海大学前タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩2分、秦野市南矢名1の5の13)で12月7日(土)「湯原昌幸ハッピーLIVE」を行う(午後3時開演・2時30分開場)。予定曲は「雨のバラード」「冬桜」「たそがれロマン」「GSメドレー」ほか。昭和〜令和の名曲を歌い紡ぐ貴重なライブとなる。タウンニュースホールは希代のボーカリスト・湯原昌幸の歌声を間近で堪能できる全150席のサロン感あふれる会場。

 チケットは全席指定5000円。購入はチケットぴあ(Pコード281―249)で。会場窓口でも直接購入可能(予約制)。問合せは同ホール【電話】0463・77・0025へ(水曜休館・午前10時〜午後5時まで)。

園児たちの前で披露された人形劇

金沢区関東学院六浦こども園で「ひとみ座」が人形劇を披露

 関東学院六浦こども園は11月15日、同園内のいのりのホールで、人形劇団「ひとみ座」による人形劇鑑賞を行った。午前9時40分からは年少クラス48人と未就園児のこひつじクラス、地域の未就園児の親子約40組、午前10時20分からは年中、年長クラス117人が参加し、「ねこちゃんの雨宿り」などの演目を鑑賞した。

 本物に触れる機会を子どもたちに提供する目的で年に3、4回実施しているパフォーマンスデーの取り組みの一環。同劇団が来園するのは今年で3回目。年長クラスは鑑賞会の後、舞台の裏側の仕組みや仕掛けを学んだ。

 同園の鈴木直江園長は「物語と現実の世界を行き来できるのが子どもたちのすごさ。豊かな想像力を育んでもらいたい」と話した。

 

特別市について説明する山中市長(左から2人目)

「特別市」の必要性、山中市長が市民に力説 原日出子さん招いてシンポジウム

 横浜市が実現を目指す「特別市」のシンポジウムが11月23日、港南区民文化センター「ひまわりの郷」で行われ、約250人の市民が参加した。

 特別市は、市が県の区域外となり、原則として県の仕事を担い、権限や財源を市に一本化する制度。横浜市は実現することで、二重行政解消による無駄の削減やきめ細かい行政サービスが提供できると主張している。実現には法制化が必要で、他の政令市とともに実現を目指している。

二重行政解消で市民にメリット

 シンポジウムは市民に制度を知ってもらおうと市が企画した。前半は自治制度に詳しい一橋大学教授の辻琢也さんが講演。現在は県が幼稚園、市が保育所を管轄している状況を挙げ、「特別市になれば、業務を市が全て行うようになり、窓口が一本化されてより便利になる」などとメリットを説明した。

 後半は俳優の原日出子さんと山中竹春市長、辻さんが座談会を行った。山中市長は、交通安全対策に関する「スクールゾーン」の標識やガードレールなどは市、「一時停止」の標識や横断歩道、信号機などの規制に関係するものは県(警察)の所管になっている二重行政の例を示し、「市民からすれば、一本化してほしいというのが当然」と述べた。

 原さんは「今まで特別市について知らなかったが、市民の未来を考える上で、特別市になる選択肢があるのは良いこと」と語った。山中市長は特別市になることのデメリットについて「基本的には生じないと考えている」とし、「横浜市が成長し、周辺自治体も成長を享受してもらうことが可能になる」と必要性を力説した。

横浜市役所(資料写真)

横浜市職員の給与引き上げへ 人事委勧告受け、条例改正案提出

 横浜市職員の給与と期末手当・勤勉手当(ボーナス)を引き上げる内容を盛り込んだ条例の一部改正案が11月29日開会の市会第4回定例会に提出される。

 10月に市人事委員会から、民間給与との格差を埋めるための給与引き上げが勧告されていた。

 案では、初任給に関し、大卒で2万3800円、短大卒で2万2600円、高卒で2万1400円をそれぞれ引き上げる。ボーナスは現行の年間4・5カ月から4・6カ月に引き上げる。

高さ10mのツリーの前で横浜の思い出を語る神田愛花さん

赤レンガ倉庫に高さ10mの巨大ツリー 横浜市出身・神田愛花さんが点灯

 横浜赤レンガ倉庫に高さ約10mの巨大なクリスマスツリーが登場し、11月22日には横浜市出身のフリーアナウンサー・神田愛花さんが参加して点灯式が行われた。

 ツリーはモミの木を約2万球のLEDで装飾している。セレモニーに白のドレス姿で登場した神田さんは、ボタンを押してツリーを点灯させた。光り輝く様子を見て「幹から枝の先まで光り輝いていて、とってもきれい」と感激した様子だった。

 神田さんは横浜のお気に入りの場所として、横浜DeNAベイスターズが横浜スタジアムのそばで運営しているショップ「+B(プラス・ビー)」を挙げ、「レンガ造りで、アメリカの雰囲気も感じられる」と語った。

 ツリーの点灯は12月25日(水)までの午後4時から11時。12月7日(土)からはデビュー35周年を迎えた「DREAMS COME TRUE」とのコラボレーション企画として、メンバーの中村正人さんが監修した特別なイルミネーションが30分に1回実施される。

 問い合わせは横浜赤レンガ倉庫【電話】045・227・2002。

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桜木町駅前で演説を行った(左から)吉村氏、空本氏、金村氏、松沢氏

維新代表選 4人が桜木町駅前で演説 党再生など訴える

 日本維新の会の代表選挙に立候補している4人が11月23日、JR桜木町駅前で街頭演説を行い、10月の衆院選で議席を減らした党の再生へ向けた取り組みなどを語った。

 代表選は衆院選の結果を受けて代表を退くことを表明した馬場伸幸氏の後任を決めるもの。届出順に吉村洋文大阪府知事、金村龍那衆議院議員(比例南関東)、空本誠喜衆議院議員(広島4区)、松沢成文参議院議員(神奈川選挙区)の4人が立候補。告示の17日以降、全国で街頭演説会を行っている。

 桜木町駅前で吉村氏は「次世代のための党であるべき」、金村氏は「党員の声を聴く体制作りが重要」、空本氏は「地方の声を国へ伝えていく」、松沢氏は「皇居の関西移転など、東京一極集中の打破を進める」とそれぞれ訴えた。

神奈川県関係の2人出馬

 今回の代表選には、神奈川県に関係する松沢氏と先の衆院選で神奈川10区(川崎市川崎区、幸区)から立候補していた金村氏の2人が出馬。両候補の推薦人には県内の地方議員が名を連ねており、ある議員は「2人から推薦人の依頼を受け、対応に困った」と語り、代表選後の党県組織の行方を心配していた。

 投票は党所属の国会議員、地方議員などと一般党員によって行われ、12月1日の臨時党大会で新代表が決定する。

金沢区の富岡総合公園で「感謝DAY」 11月30日、開園50周年記念のステージイベントも

 「富岡総合公園感謝DAY」が11月30日(土)、同園=金沢区富岡東=のプラタナス広場で開催される。時間は午前10時30分から午後3時。雨天中止。

 開園50周年記念として、ステージでは富岡東中学校吹奏楽部の演奏やD-dance KANAZAWAのダンス、エイサーなどが披露される。体験ブースでは、松ぼっくりツリーづくりや紙飛行機体験教室、ご当地カルタ「カナかる!」も開催される。

 ほかにも絵本の読み聞かせやおもちゃ・手工芸品・陶芸品の販売や、落ち葉プールなどのイベントに、焼き芋、野菜、淹れたてコーヒー、焼き菓子、パン、駄菓子の出店も。問い合わせは同園管理センター【電話】045・774・3003(午前8時から午後4時45分)。

感謝状を受け取った須田会長(右)と高橋区長=磯子消防署提供

磯子区・杉田地区連合町内会が1年間の無火災達成

 磯子区の杉田地区連合町内会(須田幸雄会長)は11月18日、1年間の連続無火災達成により表彰を受けた。

 横浜市の連続無火災表彰は世帯数ごとに達成期間の基準が設定されている。今年5月27日時点で8160世帯が所属する杉田地区は、5千世帯以上1万世帯未満に該当。今年9月2日で1年間の無火災を達成し、18日の区連合町内会長会の冒頭で、「市民防災の日」磯子区推進委員会委員長の高橋功区長から須田会長へ感謝状が手渡された。

 須田会長は「1年間の無火災を達成できたことは、地区の皆様のお陰です。地区の皆様にいただいた勲章だと思っています。引き続き無火災を継続したい」と話した。

イベントに参加した関係者(IFAD提供)

貧困・飢餓撲滅へ 日本の若者たちがチーム設立

 パシフィコ横浜内の横浜国際協力センターにある国際農業開発基金(IFAD)がこのほど、IFADの活動に賛同した若者が主体となり立ち上げたボランティア組織「IYCJ」の設立を記念するイベントを同センター6階で行った。

 IFADは、ローマに本部を置く国連の専門機関かつ国際金融機関。世界各地に40カ所の事務所を構え、開発途上国に暮らす人々の栄養改善などに取り組んでいる。2021年11月にIFAD日本連絡事務所が同センター内に開所。市民に食糧問題について考えてもらうイベントを企画するなど、身近な社会問題への関心を高める活動を多面的に進めている。

 同センターで行われたイベントには、同事務所の加藤真理子代表やIYCJの関係者らが参加。IYCJは食料安全保障と持続可能な農業に関する啓蒙活動を紹介し、展示ブースで取り組みの成果などを発表した。IYCJのリーダーを務める永田理華さんは「IYCJの設立は、日本のユースが飢餓や貧困などの地球規模の課題に対して強い関心と決意を持っていることを示している。これらの課題は加速する気候危機により、さらに悪化している」と述べた。

感謝状を手にする大畑さん(中央)

横浜市立大学1年の大畑さんに感謝状 教習指導員の命救う

 走行中の教習車内で心肺停止状態となった教習指導員の命を救ったとして、11月22日、横浜市立大学国際商学部1年の大畑颯梧さんがユタカ豊川自動車学校=愛知県=から感謝状を贈られた。

 帰省中に同校に通っていた大畑さん。9月13日の午後6時頃、路上教習中に60代の教習指導員が突然意識を失い心肺停止状態になった。大畑さんは路上教習に出て5時限目で駐停車などを習う前だったが、安全な場所に車両を停止させ、119番通報。救急車が到着するまでの間、心肺蘇生処置を行い、病院へ搬送された指導員は緊急手術により一命を取り留めた。

 同大学金沢八景キャンパスで行われた贈呈式で、同校を運営するユタカサービスグループの大塩啓太郎代表取締役社長が大畑さんに感謝状を手渡した。大畑さんは「迷いや焦り、不安の中、119番をした際に電話で処置の指示や、頑張れと声をかけてくださり、胸骨圧迫を続けることができた。中学や高校でも人命救助について学んできたが、講義の大切さを実感した」と振り返った。

 同大学の石川義弘学長は「素晴らしい行動で非常に誇りに思う。心肺蘇生の教育の普及を大学としても進めていきたい」と述べた。

 

 

 

賞状を手にする表彰式の出席者や関係者

「金沢まつり花火大会」の魅力を伝える写真11点を表彰 金沢区役所ホームページなどで入賞作品公開

 「第50回金沢まつり花火大会フォトコンテスト」の表彰式が11月21日、金沢区役所で開催された。

 同コンテストは花火大会に合わせて開かれ、50回目の節目を迎えた今回は56人から109点の応募があった。写真家の市川紀元氏や金沢まつり実行委員会委員らによる審査を経て、花火大賞、優秀賞、佳作の計11点を選出。花火大賞には藤沢市在住の大竹晋さんの「金沢八景の彩」が選ばれた。今回初めて応募した大竹さんは「海のきらきらした感じや人が集まっている様子、シーパラダイス、漁船、工場など、調和がとれた様子を撮影できた」と受賞作について話した。

 入賞作品は区役所ホームページで公開されているほか、12月10日(火)から19日(木)まで区役所1階エレベーターホール前で展示される。

 その他の受賞者は次の通り(敬称略)。

 ▽優秀賞=宮村凌旗、米尾暢人、佐久間卓、中山慧香、山口砂紀▽佳作=佐川親子、寺井康雅、塩川幸久、元村昌滋、佐藤純哉

税務署長らが一人ずつ表彰状を贈呈

納税普及に尽力した個人・団体を表彰 横浜南税務署管内の4区

 納税普及に尽力した個人・団体を表彰する「納税表彰式」が11月14日、金沢産業振興センター=金沢区=で開かれた。

 横浜南税務署管内の金沢、磯子、南、港南の4区の対象者に表彰状や感謝状が贈呈された。また、東京国税局長表彰などの受彰者が紹介された。受彰者は以下の通り(敬称略)。

 ▽横浜南税務署長表彰 関係民間団体役員等=金子亨、栗田祥吾、齋田辰雄、鈴木克康、関根玲子、高梨壽々代▽同 税務広報関係=桂枝太郎▽横浜南税務署長感謝状 関係民間団体役員等=大藏慶彦、岡部郁子、野澤宏明、宮澤裕▽同 税務広報関係=(株)金沢シーサイドFM▽租税教育推進校等表彰制度 横浜南税署長感謝状=南小学校▽神奈川県戸塚県税事務所長表彰 納税功労者=佐藤理恵子、比留川不二夫、渡邉正信▽南区長表彰=曾根由美子▽港南区長表彰=関根玲子▽磯子区長表彰=長谷川浩正▽金沢区長表彰=橘昌世▽横浜南納税貯蓄組合連合会長感謝状=小野百合子、加藤興志郎、菊川義明▽横浜南青色申告会長感謝状=和泉洋、金子美津子、上矢真澄、長谷川祐子、村越悟▽横浜南法人会長感謝状=赤澤知哉、阿部元治、新井正和、菊池弘毅、嶋崎悦久、野村栄藏▽横浜南間税会長感謝状=大坂耕一、瀬戸好子、山野井千恵▽東京国税局長表彰=和泉洋▽県知事表彰 納税功労者=江塚潔、木田哲朗、吉田俊介▽市納税奨励表彰市長表彰=渡邊良市

「横浜10大ニュース」で2024年を振り返る 投票受付中、抽選でプレゼントも

 横浜市は市内で起きた出来事などから市民に今年の大きなニュースを選んでもらう「2024年横浜10大ニュース」の投票受付を11月21日に開始した。

 「10大ニュース」は毎年行っており、出来事や市政ニュースの中から市民投票で決めるもの。今回は横浜BUNTAIの開館や横浜DeNAベイスターズ日本一、映画「帰ってきた あぶない刑事」公開など、29のニュースから5項目以内を選ぶか、項目にないものを記入して投票する。

 投票資格は市内在住者で、1人1回限り。市のサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/kocho/10_news/202410news.htm) から12月12日(木)まで投票できるほか、市役所市民情報センターや区役所広報相談係、行政サービスコーナー、地区センター、図書館などで配布するチラシに付いている専用はがきでの投票も可能。

 投票者の中から抽選で合計600人に横浜ゆかりの企業・施設から提供されるプレゼントが当たる。問い合わせは市民局広聴相談課【電話】045-671-2335。

弱視体験眼鏡を紹介する元木教授

横浜市立大道小学校で5年生児童が弱視を体験 講師は鶴見大学元木教授

 大道小学校=金沢区大道=は11月18日、同校図書室で弱視体験授業「視覚障害者の見え方って?」を実施した。講師は障害者サービスを専門とする鶴見大学文学部の元木章博教授。小学5年生の児童45人が参加し、視覚障害の種類を学んだり、専用眼鏡で弱視の状態を体験した。

 使用した弱視体験眼鏡は、ぼんやりと見える白内障等、一部だけ見える視野狭窄、周りだけ見える中心暗転の3種類。児童たちは「難しい」などと口にしながら、複数の種類の眼鏡をかけ、字を書いたり、迷路に挑戦したりした。

 元木教授は「視覚障害者全員が全盲で点字を読めるわけではない。さまざまな人がいるということを知ってもらえたら」と話した。

ファンを前にあいさつする森井選手

横浜ビー・コルセアーズ CS(チャンピオンシップ)へ向け巻き返しを

 プロバスケットボールB1リーグで14戦を終え、6勝8敗の横浜ビー・コルセアーズ。約3週間ぶりの試合となる11月30日のシーホース三河戦へ向け、23日にたきがしら会館=磯子区=での練習をファンクラブ会員へ公開した。

 キャプテンの森井健太選手は「ここまではチームとして思い描いた成績は残せていない」と振り返るが、チームは目標に掲げるチャンピオンシップ出場を目指し、巻き返しを図ろうと熱の入った練習に励んでいる。三河、名古屋の2チーム、三遠と中地区同士の戦いを控える中、「レベルの高い中地区でどう勝っていくか。アウェーの三河戦が大切。自分たちがやるべきことができるようにチャレンジして、良い形でホームに帰ってきたい」。12月7日・8日に宇都宮を迎える今季初の横浜BUNTAIでの試合にもつなげるため、まずは三河との2戦でチーム一丸となって勝利を目指す。