厚木・愛川・清川版【12月13日(金)号】
配布される予定のマンホールカード

マンホールカード 「厚木デザイン」の新作登場 鮎まつりなどモチーフに

 厚木市のマンホールカードが、国土交通省や下水道関連団体などで構成される「下水道プラットホーム」が企画・監修するマンホールカード第24弾に登場する。モチーフは厚木市公共下水道50周年を記念したデザインコンテスト一般部門の最優秀作品で、昨年の小学生以下部門に続いて作成された。12月22日(日)から、あつぎ郷土博物館で配布を開始する。

 マンホールカードは生活の中で使用する下水道への理解・関心を深めててもらうコミュニケーションツールとして2016年4月に第1弾が登場した。現在では700以上の自治体で1000種類以上のカードが作成され人気を博している。

 厚木市では、1984年に採用されたもみじ柄のデザインマンホールが2016年の第3弾に登場。厚木市公共下水道事業50周年を記念したマンホールデザインコンテスト・小学生以下部門の最優秀作品が23年の第20弾で配布され、同コンテストの一般部門最優秀となる今作が1年遅れの第24弾で配布されることになった。

 第24弾では全国34自治体から37種のカードが発行され、県内からの採用は厚木市のみ。県内ではこれまでに23自治体・38種のカードが発行されている。

40年ぶりに変更

 今回のマンホールデザインは、40年ぶりにもみじ柄の旧マンホールと取り換えられる。無色のマンホールは今年10月から市内で設置が進められており、カードに写る実物は12月12日に厚木一番街入口に設置される予定。

 カードは12月22日から市内下川入のあつぎ郷土博物館で配布される。午前9時から午後4時30分まで。市河川下水道施設課は「マンホール設置も進んでいるので、カードを受け取った際には、郷土博物館で厚木の魅力も知って欲しい」と話す。

 第3弾のもみじ柄は同課窓口、小学生以下最優秀賞の第20弾はアミューあつぎで配布中。

オレンジ色のビブスを着て歩行者を誘導する生徒

厚木高校生 渋滞緩和へ市と連携 横断歩道で仮説検証

 厚木市で有数の渋滞箇所となっている水引交差点の交通混雑解消に向け、厚木高校の生徒と市が12月9日から実証実験を開始した。「歩行者が横断歩道を通行する速度が上がれば、右左折する車両がスムーズに通過できる」という仮説を立て、10日間の検証に臨む。

 国道129号と立体交差する水引の県道は、朝夕の通学・通勤時間帯に多くの歩行者が行きかう。そのため、交差点の横断歩道を渡る歩行者を待つ右左折車が慢性的な渋滞を引き起こし、路線バスの定時運行の妨げにもなっている。

 検証は、先進的な理数教育を実践する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定される同校の取り組みの一環として実施。生徒の多くはこの交差点を利用して通学しており、身近なテーマについて科学的な視点から課題解決につなげようと、官学連携で今年度から研究を続けている。

 生徒らが立てた仮説は、「横断歩道を渡る歩行者の速度向上が交通混雑緩和につながる」というもの。これまでの研究を踏まえ、横断歩道の左側通行を促して歩行者の動線を整理することにした。

 実験初日となった9日の朝8時、「実証実験中」と書かれた案内板を首から下げた生徒は「左側通行にご協力をお願いします」と声をかけながら歩行者を誘導。30分かけて、歩行者の集団が横断歩道を渡り切る時間などを計測した。実験は平日の10日間、県道南側の厚木ヤクルト販売前と、北側のセブンイレブン前の横断歩道で20日まで続ける予定だ。

 実験に参加する高島大暉さん(17)も、通学時に交差点を利用する一人。登下校時には多くの生徒が列をなして横断歩道を渡るため、「車が渋滞しているのは知っていて、少しうしろめたい気持ちもあった」という。実験を通して「歩行速度の改善が見られた気がする」と手ごたえを口にし、「左側通行を守ってもらうよう歩行者の意識を変えていくことが大切」と話した。

 生徒らは実験で得られたデータを解析し、来年3月に成果報告を行う。

神奈川県保育賞を受賞した 小倉 みさきさん 愛川町半原在住 53歳

愛川で培った保育の精神

 ○…雄大な自然に抱かれた半原保育園に勤務し、慈愛に満ちた保育の精神で子どもたちの成長に寄り添う。長年の働きが認められ、今年度の県保育賞を受賞。「立派な先輩方に与えられてきた賞をいただけるなんて身に余る思い。周囲の支えがあったおかげです」と、穏やかな口調で感謝の言葉を口にする。

 ○…幼いころから習っていたピアノを生かせる仕事を考える中で、子どもに関われる分野に関心を持った。短大で保育を学び、実習で訪れたのは自身の母園でもある半原保育園。生き生きと子どもたちに向き合う保育士の姿に憧れが募り、「私が働きたいのはこういうところなんだ」と、自身も保育士として愛川町に勤めようと決意した。20歳で入職し、中津保育園でキャリアをスタート。初めてエプロンに袖を通した日のことは、今も鮮明に覚えている。

 ○…駆け出しのころ、仕事に思い悩む中で先輩保育士からかけられた「一人じゃないから、なんでも相談していいんだよ」という言葉に何度も救われた。あれから30年、若手が仕事に励む姿に「当時の自分を思い出す」と心の中でエールを送る。「1年どころか、1日1日の成長が目に見えるほど」と、多くの巣立ちを見届けたベテランも子どもたちの可能性に驚く日々。保育に正解はないからこそ、今も園児が学びや気づきを与えてくれる。

 ○…2人の息子も半原保育園で育まれた。「自分の子育てはお互いの両親に頼りっぱなしだった」と頭をかく。初孫は女の子で、1歳半のかわいい盛り。「今は孫の洋服選びに夢中。私がピンクやフリフリのデザインが好きだったので、ついそういう服ばかり買っちゃう」。公私ともに、子どもたちの笑顔が生きる糧だ。

初日に行われた記念フェア(上)とにぎわった朝市

50周年記念フェアが閉幕 朝市4日間で4600人

 厚木市民朝市の開設50周年を祝う「記念フェア」が8日に最終日を迎え、盛況のうちに幕を閉じた。4日間の開催期間中におよそ4600人が来場し、最終日には多くの市民でにぎわいを見せた。

 朝市は1974年のオイルショックによる物価高騰の中、市民生活の安定を図るため、県下初の朝市として同年11月にスタートした。以来50年にわたり、地産地消を推進し、生産者と消費者をつなぐ場として、市民に親しまれてきた。

 11月17日の初日には、50年前の第1回開催日を記念してテープカットやくす玉割りが行われ、多くの来場者から祝福の拍手が送られた。

 市民朝市出店組合長の伊藤洋文さんは、「多くの皆さまに支えられて50周年を迎えられた。これからも市民に愛される朝市を続けていきたい」と話した。

講演の様子

障害への理解深める 講演会に45人参加

 障害者支援についての理解を深める「第9回ふれあいシンポジウム」が12月7日、アミューあつぎのamyuスタジオで開かれ、当事者や福祉従事者ら45人が参加した。厚木市障がい者基幹相談支援センター主催。

 「改めて知ろう『障がい』のこと」と題した講演会では、新聞記者で社会福祉士などの資格を持つ山田奈緒さんが、ヤングケアラーや障害者就労問題について講演。障害のある姉のケアをする上で心がけていることなども伝えた。

 第二部では当事者の居場所が紹介され、市内にある「白根公房」「ハートラインあゆみ」「cafeこねくと」「おぎNOW。」の4団体が、それぞれの取り組みを紹介した。

 担当者は「講演会では福祉従事者が考えさせられる内容もあった。『こんな居場所があるのを知ることができて良かった』という声もいただけて良かった」と話した。

談笑する(左から)神品さん、前田さん、山口市長

TUBEの前田さんら 母校「厚中」で思い出語る

 音楽グループ「TUBE」のボーカル・前田亘輝さんと映画プロデューサーの神品信市さん、山口貴裕厚木市長が12月6日、母校の厚木中学校を訪問した。

 3人は個人的にも親交があるといい、来年は厚木市制70周年に加えてTUBEのデビュー40周年とも重なる。神品さんも、70周年記念映画として厚木を舞台に製作される「キリコのタクト〜YELL〜」でプロデューサーを担当するなど共通項が多い。

 記念イヤーにそれぞれの卒業期となる30期(神品さん)、32期(前田さん)、39期生(山口市長)の合同同窓会も5月に計画していることから、これらのPRに向けて母校を訪れたという3人。佐藤弘幸校長の案内で昇降口や教室、体育館などを見学し、当時を懐かしんだ。校内では生徒からサインを求められる場面もあり、後輩とのつかの間の交流を楽しんだ。

 最後には校長室から全校放送も行い、デビュー40周年や地元厚木での映画製作、市制70周年に向けたメッセージを生徒に送った。

ベルトを持つ宮崎さん

キックボクシング 悲願のビッグバン王者に 厚木在住 宮崎勇樹さん

 キックボクシングイベント「スーパービッグバン2024」が12月1日、横浜武道館で開催され、フェザー級タイトルマッチで厚木市在住の宮崎勇樹さん(30・FLYSKY GYM/MY GYM所属)が8代目王者に輝いた。

 宮崎さんは愛川町出身。19歳でキックボクシングを始め、20歳でプロデビュー。2018年にはMA日本キックボクシング連盟フェザー級の王座も獲得した。

 ビッグバンではこれまで2度の黒星を喫しており、3度目の挑戦。竹添翔太選手(インスパイヤードモーション所属)との一戦は判定までもつれ込む接戦となったが、2─0で勝利した。宮崎さんは「憧れていたタイトルで、とにかくうれしかった。獲得して奥さんと子どもをリングに上げたかった」と喜びをにじませた。

 昨年には厚木市幸町に自身のジムを立ち上げたばかりの宮崎さん。現役でリングに立ちながら、キックボクシングの選手育成にも力を注ぐ。「しっかりと防衛し、ビッグバンを盛り上げて看板選手になれたら」と先を見据えている。

こども医療センターの曽我看護科長(左)に絵本を手渡す島崎室長

暮らしの保健室あつぎ 「ブックサンタ」に協力 45冊の本を届ける

 医療や生活の悩み事の相談所として活動する「暮らしの保健室あつぎ」(厚木市妻田東)が12月3日、横浜市南区の県立こども医療センターに入院する子どもに、絵本など45冊を届けた。

 同団体はNPO法人「チャリティーサンタ」=東京都=が行う「ブックサンタ」と呼ばれる取り組みに協力。ブックサンタは「全国の大変な境遇に置かれた子どもたちに本を贈る」ことを目的に、全国書店と連携して2017年に始まった社会貢献プロジェクト。協力団体が寄贈場所などを調整し、子どもたちに本を届けている。

 同団体は昨年、厚木市の神奈川リハビリテーション病院の小児病棟で過ごす子どもに絵本などをプレゼント。今年は県内外から多くの子どもが通う同センターへの寄贈を決めたという。

 3日に同団体の島崎菜穂子室長が同センターを訪れ、絵本や図鑑、小説など45冊を届けた。本は企画に賛同した人が選んだもので、同センターのスタッフらが話し合い、幼児から高校生までにプレゼントされる。

 島崎室長は「施設にプレゼントするのではなく、本が子ども本人に渡ることに意味がある。本を受け取った子どもたちから感想を聞くのが楽しみ」と話した。同センターの曽我輝之看護科長は「入院生活が半年以上の子どももいる中、外部から応援してくださる方がいるのはうれしい」と、クリスマス前のプレゼントに感謝していた。

美しいコーラスワークで来場者を魅了した

国際ソロプチミスト厚木 チャリティー事業盛会 ゴスペルグループ招き

 女性と女児の生活や地位向上に取り組む国際的な奉仕団体の国際ソロプチミスト厚木(和田まゆみ会長)が12月6日、レンブラントホテル厚木でチャリティーパーティーを開いた。

 同会の恒例行事で、コロナ禍による休止を経て再開した昨年に続き46回目の開催。山口貴裕市長や厚木商工会議所の中村幹夫会頭をはじめ、市内のロータリー・ライオンズクラブ会長などの来賓を含め約350人が来場した。

 今年は、ゴスペル界の第一人者といわれる故・亀渕友香さんを中心に1993年に結成されたコーラスグループ「The Voices of Japan(VOJA)」をゲストに招いたコンサートを企画。美しいコーラスワークでアメイジング・グレイスなどのゴスペル定番ソングやクリスマスナンバーが披露され、来場者は手拍子や歓声で盛り上げた。

 同会の和田まゆみ会長は「様々な年齢や地域の女性と女児が、夢の実現に向かい困難や障害を乗り越えて夢を実現できるよう、応援を続けていきたい」と振り返った。

1959年に秋田県湯沢市の農家に生まれる。2021年から自然・有機農業に取り組み、自然農園や農学校の運営にも携わる

ZOOM UP 時代が求める農業実践 菊子晃平さん

 関東農政局が発表した「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に、厚木市内で農園と農学校を運営する菊子晃平さん(65)が選ばれた。運営する「菊子自然農園」も、関東地域で有機農業の栽培技術を習得できる機関として同局のホームページで紹介されている。

 秋田県湯沢市出身。大学卒業後、農業関連の組合に就職するも「世界の農業を知る必要がある」と退職し渡米する。「世界の農業を知ったことで、本当に自分のやりたいことが見つかった」と述懐する。

 上荻野で農業を始めたのは2021年。20年以上も手つかずの耕作放棄地を紹介され、鍬1本で耕した。翌年には農園を3カ所に増やし、現在は13カ所を有機農業と自然栽培で管理する。

 SNSでの発信や畑作業中に声を掛けられ、取り組みに興味を持つ人が集まってきたのを機に、厚木市と湯沢市、ハワイで農学校を立ち上げた。今年7月には設立1周年を記念し、湯沢市で起業家ビジネスコンテストを開催。「これが農林水産省の目に留まり、選定につながった」と話す。

 食料自給率が先進諸国の中で最低水準といわれる日本。「農家は赤字で儲からず、人手不足など問題も山積している。でも農業は今、時代に求められている。農業で頑張る人を、もっと応援したい」。そんな思いが、自身を突き動かしている。

花植えを行ったメンバーら

厚木法人会青年部 花で心に温もりを あつぎ大通りに植栽

 公益社団法人厚木法人会青年部(井上大輔部長)が12月7日、本厚木駅北口から中央公園西側交差点までのあつぎ大通り沿いの花壇で恒例の花植え活動を行った。

 当日は約20人のメンバーが集まり、ビオラやパンジーなど約1200ポットを植えた。同会で社会貢献委員長を務める向島史朗さんは「市民の皆さんに、花を見ることで少しでも心を温めてもらえたら」と話した。

 この活動は、団体・企業が道路の里親として市道の美化活動を行う「厚木市市民協働事業・道路里親制度」を利用して実施された。

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市内を走る同社の収集車

(株)アオイ 社会福祉向上へ寄付 創業50周年記念し100万円

 厚木市水引の株式会社アオイが11月28日、創業50周年を記念して「あつぎ応援寄附金」に100万円を寄付した。

 同社は1974年に創業。ビルメンテナンス・清掃、一般廃棄物・産業廃棄物の収集運搬業を中心に「みなさまのお役に立てるパートナー」を掲げ、多彩な事業を展開している。

 同寄附金は使い道を指定することができ、同社では社会福祉を選択。2019年にも創業45年の節目として、同寄附金に100万円を寄付している。

 寄付を受け、厚木市は「創業50周年を記念して寄付をいただき感謝しまます。社会福祉に関する事業のために活用させていただきます」とコメント。同社の篠田陽子社長は「これまでの50年に感謝し、これからもより良い社会づくりに貢献していきたい」と話した。

イベントチラシ

神奈川工科大 大人向け宇宙講座 12月15日から受け付け

 大人のためのプラネタリウム「国際宇宙ステーションガイドツアー」が1月25日(土)、神奈川工科大学厚木市子ども科学館で開かれる。

 イベントでは宇宙教育リーダーの和田直樹さんが講師を務め、宇宙の魅力や面白さを伝える。

 午後6時から7時。観覧料200円。15歳以上(中学生除く)が対象で先着90人。申し込みは12月15日(日)午前9時から電話で受け付ける。

(問)同館【電話】046・221・4152

黄金色に色づいたイチョウ(12月6日撮影)

内陸工業団地 イチョウの紅葉ピーク

 厚木市と愛川町にまたがる神奈川県内陸工業団地で、イチョウが紅葉のピークを迎えている。

 縦横に交わる直線道路に植えられたイチョウ並木は工業団地の名物として親しまれ、シーズンになると多くの人が観賞に訪れる人気の紅葉スポット。今年も色づいたイチョウを楽しもうと、スマートフォンで写真を撮る人などの姿が見られた。

 足元には落葉したイチョウが黄金色の道を作り出し、神秘的な雰囲気に。犬の散歩をしていた70代の女性は、「いつもこの季節が楽しみで、1日に何度も見に来ます」と、うれしそうにイチョウを眺めていた。

神奈川県警察音楽隊による演奏

厚木市 総ぐるみで交通安全 交通死亡事故撲滅へ推進

 厚木市交通安全市民総ぐるみ大会(主催/厚木市・厚木市交通安全対策協議会)が12月7日、厚木市保健福祉センター6階ホールで開かれた。

 この大会は、市民総ぐるみで交通事故防止運動に取り組み、市民一人一人が交通安全の担い手となることを目指して毎年この時期に実施しているもの。今年は市民や関係者らおよそ300人が参加した。

 冒頭では、主催者を代表して山口貴裕市長が「市内では10月に入ってから交通事故が増えている。交通安全活動に尽力してくださっている皆さんと連携しながら、交通事故防止の対策を強固なものにできれば」とあいさつ。地域住民との連携の必要性を述べた。

 交通安全指導や横断指示旗などを寄付した交通安全功労者(個人・団体)への表彰や、参加者全員が交通安全活動を推進し、実践者になることを宣言。交通死亡事故撲滅に向けてまい進することを決議した。

 式典後は厚木警察署交通担当次長による「近年の交通事故の状況と課題について」と題した講演が行われた。フィナーレには神奈川県警察音楽隊による演奏が披露され、会場を沸かせた。

災害時にペットと避難 1月26日 ノウハウを学ぶ 

 ペット防災についての講演会「いざという時に備えてペット避難所開設のノウハウを知ろう」が1月26日(日)、あつぎ市民交流プラザで開かれる。

 講師は横浜市鶴見区で災害時にペット防災への取り組みと、啓発活動を展開している「鶴見レスキューパウズ」代表の安岡恭己さんが務める。市のペットの防災体制の現状や、避難所開設のノウハウを学ぶ。

 災害時に避難する際、飼っているペットは同行避難が原則となる。そのため、ペットの飼い主は日頃から避難を見据えた準備や避難所での生活の仕方などを備えておく必要がある。厚木市は避難先では人とペットの避難スペースが別に設けられている。

 時間は午後1時30分から4時。定員30人、参加無料。先着順。

 申込は12月16日(月)から生活環境課【電話】046・225・2750へ。

そろばんで脳トレ 中津公民館で初心者教室

 「脳トレ」としての効果が注目されるそろばんの基礎を学ぶ初心者向けの教室が、1月26日(日)に愛川町の中津公民館(レディースプラザ)で行われる。午前10時から正午。参加無料。

 対象は愛川町内在住・在勤・在学の小学生以上(小学生は保護者同伴)。定員20人。講師は水田尚宏さん(あいかわ楽習応援団「みんなの先生」)が務める。

 当日は小型のそろばんが用意され、持ち帰ることもできる。自身のそろばん持参も可。

 参加希望者は、1月8日(水)までに町生涯学習課(【電話】046・285・6959)へ申し込む。

イベントチラシ

総勢14組が熱演 愛川町 若者たちの音楽祭

 愛川町の冬の軽音フェス「若者たちの音楽祭10」が、12月15日(日)に文化会館ホールで開催される。正午から午後6時15分。入場無料。

 軽音楽に励む若者たちに音楽活動発表の場を提供しようと、新町発足60周年記念事業として2015年に初開催され、今回で10回目。過去最多の応募があり、地元愛川高校や厚木市の厚木西高校の高校生バンドをはじめ、第1回目から出演する社会人バンド、全国を旅して地域の音楽イベントに参加するバンドなどが名を連ねる。

 今回からは年齢制限無しの「オーバーエイジ枠」を設け、実行委員会役員として音楽祭を長年支えてきたバンドなど3組も参加し、総勢14組が演奏を披露する。

 音楽祭には愛川町観光親善大使の「よさこいダンスチームFunny」も出演し、町のイメージソング「あいちゃん音頭」を生バンド演奏で出演者全員と踊る。屋外では「愛川にぎわいマルシェ」の協力でもつ煮やから揚げ、スイーツ、コーヒー、パン、ラーメン、駄菓子などの販売もある。

 実行委員会の澁谷隆史委員長は「皆さまに支えられて10回目の節目を迎えられた。一緒に愛川町の冬を盛り上げていけたら」と来場を呼び掛ける。

 問い合わせは町スポーツ・文化振興課【電話】046・285・2111(内線3633)へ。

花もしめ縄も全て手作り

正月飾り準備中 厚木市 つばき作業所

 師走を迎え、正月飾りを製作する厚木市飯山南の就労継続支援B型事業所「つばき作業所」も正月準備に追われている。

 同作業所では4年前から、つまみ細工を使った正月飾りを作業の一環に取り入れて販売している。今年は縁起の良い花である菊と現代風のピンクの花2種類の飾りに挑戦。布を四角く切り、三角に重ね折り花びらに模す。一つの花を作るのに20枚以上の布が使われ、しめ縄部分は近隣から藁をもらい自作したオリジナルの作品だ。

 飾りつけの作業に取り組む20代の女性利用者は、1日7個を目安に縄に花飾りを取り付けていた。4年間取り組み続け、年を重ねるごとに上達。「作業は楽しいですよ」と手を休めず、笑顔で答えた。

はしごに上り縄を準備する職人

冬の風物詩「雪つり」設置 厚木市棚沢 常昌院

 「東国花の寺百ヶ寺」として知られる常昌院(厚木市棚沢)に、12月初旬から松の木に「雪つり」が施された。

 「雪つり」は樹木の枝を縄や針金を使ってつり、雪の重みで折れないように補強するもの。石川県の観光名所「兼六園」に設置されたものが有名で、冬の始まりを告げる風物詩として多くの観光客が足を運ぶ。

 常昌院では雪つりを始めて4年目。職人が松の枝を整えるのに1週間、支柱として使用する真っすぐに育った竹を裏山から切り出し、1本の松の木に50本の縄をかけて整えるのに1週間ほどかかるという。

麹室で作業をする大矢さん

伝統的酒造りユネスコ登録 酒造関係者ら喜びの声

 ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は日本時間5日、日本酒や焼酎、泡盛といった日本の「伝統的酒造り」をユネスコ無形文化遺産に登録することを決めた。

 愛川町唯一の酒蔵「大矢孝酒造」の8代目蔵元を務める大矢俊介さんは、「伝統的という言葉に意味がある。我々の仕事が世界に認められる、実はすごい仕事だと少しでも思っていただけたらうれしい」と笑顔を見せ、「この機会に、ぜひ日本酒に触れていただければ」と話した。

 神奈川県内には最盛期に220の蔵元があったが、現在は13蔵元が伝統をつないでいる。

生活に健康を 参加者募集

 健康測定会と運動講座「いつもの生活にちょい足し!今日からできるプラスワン」が2月20日(木)、依知南公民館で開かれる。午後2時から3時30分。参加無料。定員20人(抽選)。

 対象は市内在住の40歳以上で、医師から立位での運動を禁止されていない人。

 申し込みは1月30日(木)までに市の講座予約システムか市健康医療課【電話】046・225・2201へ。

感謝状贈呈の様子

特殊詐欺被害防止に貢献 コンビニ2店舗に感謝状

 厚木警察署(横田和道署長)は12月4日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、セブンイレブン愛川中津春日台店とファミリーマート厚木恩名店の2店舗に感謝状を贈呈した。

 セブンイレブンでは10月26日、電子マネーを購入しようとした男性に対し、店員が声掛けを実施。購入理由を確認したところ、当選金の受け取りに手数料が必要とのことだったため、不審に思った店員がその場で内容を確認し、厚木署に通報した。その結果、詐欺被害を未然に防ぐことにつながった。

 ファミリーマートでは10月25日、電子マネーを購入しようとしていた女性が戸惑っている様子に気づいた店員が声掛けを実施。女性は外国人の医者をかたる人物から金銭を要求される「ロマンス詐欺」の被害に遭いかけていたが、店員の機転により被害を免れた。

 横田署長は「被害を未然に防いでいただき感謝している。今後も少しでも不審に思ったことがあれば、警察に連絡してほしい」と呼びかけた。

実際の重量選別機で重さを計測した

アンリツ 工場見学で「量る」体験 緑ケ丘小児童招き

 アンリツ株式会社(厚木市恩名/濱田宏一社長)のグループ会社のアンリツインフィビス株式会社(西脇力社長)がこのほど、緑ケ丘小学校の5年生99人を招待して『こども工場見学』を初めて実施した。

 同社が製造する「重量選別機」で重さを調べる体験や製造ラインの見学を中心としたプログラムで、社会科と総合の授業を合わせた90分の教科時間を活用。授業で学んだ内容について工場見学を通して理解を深めてもらうと企画した。

 重量選別機は、食品や薬品、工業製品などの製造ラインに組み込まれ、高速・高精度に商品の質量や欠品のチェックを行うことができる装置。児童らは、50gの重さを想定して袋に入れたおもちゃを重量選別機に通し、実際の重さを量る体験をした。

 参加児童は「いろいろな機械を見せてもらい楽しかった。今度はⅩ線検査機を見てみたい」「重さを量るのに0・1秒くらいしかかからないことにびっくりした」と工場見学を振り返った。同社の西脇社長は「これらの取り組みを通して、アンリツを地域の人々が親子3代にわたって働いてくれるような会社にできれば」と話した。

虐待防止や成年後見学ぶ 12月16日から受け付け

 厚木市高齢者・障がい者虐待防止講演会「現役社会福祉士が体験した虐待の事例と意見交換〜虐待を未然に防ぐコツ・虐待を受けた人へのケア〜」が来年1月29日(水)、アミューあつぎで開かれる。午後2時から4時。市内在住、在勤者で先着50人。参加費無料。

 社会福祉士の高木重徳さんが講師を務め、虐待の定義や実態、対応策、福祉従事者に必要な視点などについて講演する。

 また、厚木市権利擁護支援センターあゆさぽが主催する「親族後見人勉強会」が同年2月7日(金)、市保健福祉センター4階で開かれる。午後2時から3時30分。市内在住で先着20人。

 司法書士の中野智子さんが講師を務め、親族の成年後見人などを受任している人などを対象に定期報告や必要書類の整理について講演する。

 申し込みは2講演とも12月16日(月)から電話で。(問)あゆさぽ【電話】046・225・2939

完成したしめ縄と記念撮影を行う会員ら

妻田薬師 妻田薬師でしめ縄づくり 保存会、長さ7mの大作も

 妻田薬師(厚木市妻田西)の境内で12月7日、新年に向けたしめ縄作りが行われた。

 妻田薬師保存会(小島一郎会長)が中心となり、毎年12月に実施している年末の恒例行事。当日は快晴に恵まれ、40人ほどの会員らが朝9時ごろから作業に取り掛かった。県指定天然記念物に指定され、胸高周囲11mの大楠に巻く7mのしめ縄と、本堂や山門、遍照院に取り付ける4・5mほどの3本を中心に2時間ほどで編み上げた。

 保存会が奉納するしめ縄は、柔らかく編みやすいという三田でとれたもち米の藁を使用するのが慣例。千歯こきで余分な葉を落とし、霧吹きで水を含ませながら叩いて延ばし、縄を柔らかくしてから編んでいく伝統の手法で作られる。

 作業を終えた小島会長は「これで心置きなく新年を迎えらえる」と笑顔で話した。

 新たなしめ縄は29日(日)に付け替えられるという。

左から前田支配人、麻倉さん、小杉相談役

(株)アーバン 乳がん啓発を支援 コース売上の一部を寄付

 厚木アーバンホテル(前田健吾総支配人)は乳がんの啓発を行う10月のピンクリボン月間に合わせ、ホテル内のレストランでピンクリボンコースを実施。12月7日に売上の一部を支援金としてピンクリボン活動を行う(一社)ピンクバルーン(麻倉未稀・関戸文共同代表)に寄付した。

 同ホテルを運営する(株)アーバンでは、活動への協力としてライトアップを毎年実施。今年は同グループのフィットネスクラブ・ザムロッドでもピンクリボンに合わせた飾りつけを行った。当日は同社相談役の小杉伸夫さんから麻倉さんに支援金が手渡された。「ありがとうございます。乳がん検診率は横ばい。これからも啓発を続けていきます」と麻倉さん。前田支配人は「多くの方に認知されてきた。来年も続けていきます」と話した。

にぎわいを見せる

すぎな祭に200人 太鼓やクラウンショーも

 障害者支援施設を運営する社会福祉法人すぎな会が12月8日、「第48回すぎな祭」を開催した。

 同施設の利用者や職員をはじめ、地域住民らで毎年にぎわいを見せる恒例イベント。当日は天候にも恵まれ、山口貴裕市長をはじめボランティアや近隣住民らおよそ200人が来場した。

 会場には農耕汁やフランクフルトなどの模擬店が並び、祭りの雰囲気を楽しむ利用者や来場者の姿が見られた。ステージでは厚木市・愛川町を中心に活動する太鼓集団「舞彩駒」の迫力ある演奏や、パフォーマーとして活動するクラウンジュカさんのクラウンショーも披露され、盛り上がりを見せた。

 すぎな祭実行委員長のの小野修さんは「多くの方にご協力いただき、施設の利用者・ご家族・職員とともに楽しいひと時を過ごしました。来年も皆さまの笑顔が見られるように準備をしていきたい」と話した。

季節雑貨も用意

クリスマス感じる作品展 匙デザイン事務所

 匙デザイン事務所(旭町1の33の8)で、12月27日(金)まで「クリスマスとかわいい女の子展」が開催している。午後1時から7時まで。入場無料。火・日曜定休。

 同事務所では毎月テーマに沿った展示会を開催しており、12月はクリスマスにちなんだアート作品や雑貨と、「かわいい女の子」をテーマにしたイラストが並ぶ。オーナーの笹嶋嵩杜さんは「クリスマスにアートを添えてみては」と来場を呼びかける。詳細は二次元コードから。

清流がテーマの浴場

冬至にゆず湯を用意 清川村 別所の湯

 村が運営する温浴施設ふれあいセンター別所の湯(煤ケ谷1619)では冬至の日(12月21日)にあわせ、12月20日(金)から22日(土)まで、地元産のゆずを使った「ゆず湯」を用意する。

 冬至にゆず湯に入るのは、ゆずの強い香りが邪気を払うほか、体を温め風邪を引きにくくする効果があるためと言われる昔からの風習。

 時間は午前10時から午後9時(入館8時)。問い合わせは【電話】046・288・3900へ。

レオスイミング生 芋掘りで収穫の秋満喫

 厚木市などでレオスイミングスクールを運営する株式会社レオが11月下旬から12月上旬にかけ、スクール生や家族らを対象にしたサツマイモ掘りを行った。

 同社は、親子で収穫を楽しんでもらおうと6年前に飯山で「レオファーム」を開設。有機・無農薬農法にこだわるだけでなく、現在では地域における食糧自給率の向上を目指そうと、農業法人への登録も目指しているという。

 参加した子どもらは、丸々と太った安納芋や紅はるか、紅あずまなどを次々と収穫していった。同社は「国の宝である子ども達に有機無農薬食品を食べてもらい、スポーツを通して心身共に健やかに成長してほしい」と話した。

在宅医療や介護学ぶ 1月10日まで受付

 厚木市民講演会「やっぱり家がいい!」が来年1月19日(日)、厚木市文化会館ので開かれる。午後2時から3時30分。

 住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができる「地域包括ケア社会」を目指し、今回で7回目を迎える。講演は在宅での医療や介護、生活支援をテーマに市内の医師たちによるイラストを使った寸劇仕立ての朗読で行われる。

 入場無料。定員300人で要事前予約。1月10日(金)までに電話で。

 問い合わせは市地域包括ケア推進課【電話】046・225・2388へ。

 

フットサル教室 12月23日、猿ケ島で開催

 フットサル元日本代表で、ASVペスカドーラ町田に所属する森岡薫選手が指導するフットサル教室が12月23日(月)、猿ケ島スポーツセンター体育室Bコートで開催される。対象は年長(午後4時〜5時)と小学4〜6年生(午後6時〜7時)。各先着25人。

 当日は初歩的なものから経験者向けまで、森岡選手から指導を受けることができる。トレーニングシューズ、すねあて、飲み物を持って会場へ。

 申し込み、問い合わせは(一社)非営利団体ワールドサッカークリニック【携帯電話】080・4121・1012へ。

伏線をはれ

 今年はわたしにとって伏線回収の年でした。人生の前半から中盤に於いてやってきたこと、愚かなやらかしや、しくじりも含めて、それはもう過ぎたことだと忘れていたようなことが思いがけず今につながり、想定外の決着に至るようなことが幾つかあった。

 伏線回収とはドラマの手法で、一見、本筋とは関係のない脇役や、各所に散りばめられたエピソードが物語の終盤になって一つに束ねられ、大きな意味を持って鑑賞者を感動に導くテクニックです。面白い作品は、どれも伏線のはり方と、その回収が鮮やかです。

 こんな不運ばかり続いたんじゃ、この話の結末はさぞ無惨なものになるだろうと見せかけて、実はその度重なった不運の数々こそ、最後の最後に主人公を救う宝となるものだった、みたいなサヨナラホームラン的大逆転を実現させている。

 まあ、今年の私の回収はそんな大袈裟なものではなく、過去にあった人との縁が、今に繋がり、大きな仕事に繋がった程度のことです。でも先日、そんな経験を今味わっている者として、悩める若者にアドバイスを致しました。

 今の君を苦しませる不運や失敗は、伏線なのかもしれないよ、と。

 起承転結に例えるなら、若い頃なんて物語の「起」に過ぎないわけで、ここで結末を急いだって、そんなもの盛り上がりゃしない。今はまだ伏線をばら撒く時なんだ。それらがいつか回収される日を信じて。

 良いお年を!