港北区版【1月16日(木)号】
第2位を受賞した右佐林さん

バレエ右佐林さん 市コンクールで2位 「自由さ」意識し演技

 昨年12月に第20回YBC横浜バレエコンクールが開催され、日吉在住の右佐林(うさばやし)あみさん(19)がコンクールシニア部門で第2位に選ばれた。舞台では、「自由さ」を意識した演技を披露した。4月には、上位入賞者に出場権が与えられる全国規模の大会が控えている。

 箕輪町にあるPETIT-PERFORMING-ARTS(プティパフォーミングアーツ・伊坂文月代表)に通っている右佐林さん。同コンクールでは、バレエ作品である『海賊』の中の踊りを演じた。同スタジオに通い始める前の中学生時代に、伊坂代表が『海賊』を踊る姿を見て感銘を受け、「いつか自分も踊ってみたい」と思っており、同コンクールでの披露に至った。

 コンクールに向けた練習を始めたのは、昨年10月初め。普段のレッスンに加えて、コンクールのためのクラスも受講した。さらに、イベントの時期にも重なり、「両立させることが大変だった」と振り返った。右佐林さんによると、『海賊』は「自由な踊り」だという。作品の特徴を表現するため、縮こまったような踊りではなく、自身が大きく見えるように指先まで気を巡らせた。

 コンクールの結果は、舞台が終了してから1時間ほど後にインターネット上で発表。”第2位右佐林あみ”の知らせに、「元々賞を獲りたいと思って練習してきたから、より一層嬉しかった」と笑みを浮かべた。

4月に全国へ

 同コンクールで上位に入賞した出場者には、4月20日(日)に開催されるブランプリ大会「YBCバレエコンクールGrand Prix2025」への出場権が授与された。右佐林さんもグランプリ大会への切符を手にし、さらに磨きをかけた踊りを披露する予定だ。4月の開催に向け、「今回の受賞が自信につながっている。この自信を持ったまま、良い結果が出せるように練習を頑張る」と意気込みを語った。

 また、同スタジオに通う飯泉朋子さんと和田亜弓さんも横浜バレエコンクールで入賞している。二人とも大人部門に参加し、飯泉さんは審査員特別優秀賞、和田さんは特別優秀賞を受賞した。

思いを述べる竹下区長

竹下区長インタビュー 区をみんなの「ふるさと」に 「つながり」維持、発展へ

 本紙では2025年の年頭にあたり、竹下幸紀港北区長に書面と対面による新春インタビュー企画を行った。竹下区長は、地域の活気が戻った昨年を振り返るとともに、今年の区政運営の重点事項に「区の魅力づくり」を挙げ、そのために防災対策や福祉施策などに取り組むことで、区民が港北区を「ふるさと」と感じ、「いつまでも住みたい、住み続けたい」と願える街づくりを進める姿勢を示した。

 ――まず、2024年の振り返りをお願いします。

 「昨年を振り返りますと、3月には区民文化センター『ミズキーホール』が綱島に開設され、大倉山の区役所に隣接する公会堂に加え、鶴見川の北側に新たな文化芸術の活動・発信拠点が生まれました。

 各地域では夏祭りやスポーツを楽しむ健民祭が開催されるなど、地域活動がかつてのように本格的に戻ってきた1年と感じられ、11月末の区民まつり『ふるさと港北ふれあいまつり』には約2万8000人の方々が横浜アリーナにご来場いただきました。様々なイベントのたびに、多くの区民の皆様にはたくさんの笑顔が溢れ、地域の活気を一緒に感じることができました。港北区で応援する横浜F・マリノスもアジア制覇を目指し、素晴らしい戦いぶりによって多くの感動をいただいています。改めて区民の皆様や多くの企業・団体の皆様のご支援ご協力によって、港北区が活気と魅力に溢れていることを、日々実感する一年でした。この場をお借りして感謝申し上げます」

 ――地域に活気やつながりが戻ってきました。

 「現在、港北区には市内18区最多の約36万5千人の住民の皆様がいらっしゃいます。新旧区民の皆様に『この地にいつまでも住みたい・住み続けたい』と願ってもらえるよう、地域のつながりを維持し、その成長、発展がなされるよう区役所一丸となって一層支援していくことが重要だと考えます」

 ――港北区長として、今年の区政運営における重点事項は。

 「防災対策や福祉施策を確実に推進するとともに、このまちを区民の皆様にとって『ふるさと』として思ってもらえるよう、区の魅力づくりにも引き続き取り組みます。相鉄・東急新横浜線の開通によって市内南西部方面へのアクセス性も向上していますので、再来年2027年に市内(旧上瀬谷通信施設)で開催される『国際園芸博覧会(GREEN×EXPO2027)』をより多くの区民の皆様に知っていただき、その開催を楽しみにしていただければと考えています。

 今後とも、区政の推進にご理解・ご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします」

地域一丸で災害に備え

 ――昨年は、年の初めに能登半島地震がありました。区における防災の取組みについて教えてください。

 「元日に発生した能登半島地震や8月に『南海トラフ巨大地震臨時情報』が初めて発表されたことで、大地震はこの横浜でいつ起こってもおかしくないことを認識し、改めて気を引き締める契機となっています。本市が災害対応力を高めるためには、『自助』『共助』『公助』がバランス良く機能することが重要ですが、昨年4年ぶりに実施した区民意識調査結果を十分に分析した上で、区民の皆様お一人お一人が『自助』に取り組まれ、地域での『共助』による災害の備えが一層強化されるよう、積極的な啓発活動を引き続き実施します。さらに『公助』として区役所では平時から避難所の混乱を防止するための各種施策や区災害対策本部の訓練を実施していきます」

 ――「ひっとプラン港北」は第4期の最終年となります。その進捗と第5期の策定、また認知度アップの課題についてお聞かせください。

 「『ひっとプラン港北』の現第4期計画は、コロナ禍で各地区の活動が自粛・縮小を余儀なくされる中、始まりましたが、昨年は本格的に各地区で活動が再開してきています。計画の認知度アップの課題に対し、区内のある小学校で総合的な学習の時間を活用し、計画を知ってもらう授業を行ったところ、その後、区民まつりで地域と小学校が一緒にクッキーを作成し、販売が行われることとなるなどの、地域のつながりづくりに繋がった事例を参考に今後取り組んでまいりたいと考えています。

 今年は現第4期計画の最終年になりますので、啓発グッズの活用などにより、多くの方々に計画を認知いただけるよう取り組むことと併せて、令和8年度からの第5期計画の策定に向け、地域活動団体などから聴取したご意見などを参考に素案を作成し、多くの区民の皆様からのご意見を伺う機会を夏頃に設けます。ぜひご意見をお寄せください」

 ――最後に、区民へのメッセージをお願いします。

 「港北区の魅力は、区内を流れる鶴見川や丘陵地の緑などが織りなす豊かな自然を有し、日産スタジアムや横浜アリーナなどスポーツやコンサートを楽しむことができる都市型大型施設を身近に抱えるまちであるとともに各地域には様々な活動をされている魅力的な人材にあふれていることだと感じています。

 今年1年が、区民の皆さまにとって良い1年となりますよう、私も全力で取り組んでまいります。本年も、どうぞよろしくお願いいたします」

2月に全館リニューアルオープンする横浜美術館の館長を務める 蔵屋 美香さん 西区在勤

全市民が楽しめる空間に

 ○…生まれも育ちも千葉県千葉市。幼いころから「絵が上手」と周囲に褒められ、ずっと絵や漫画を描いていた。高校時代は美術部に所属し、東京の女子美術大学洋画(油絵)専攻に進むが「漫画家になりたい」という思いが強く、全力で取り組めなかった。卒業後はパッケージデザイナーとして外資系企業に就職するも会社が日本から撤退。アルバイト生活を経て一念発起し、千葉大学大学院に進学する。

 ○…大学院では芸術学を専攻。初めて批評を書いた時に「私はこれが得意なんだ」とすぐに自らの武器に気付いた。修士課程修了後、28歳で東京国立近代美術館に採用され、作品への独特の視点を生かし、名物キュレーターとして多くの企画展を開催したほか、13年にはヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で特別表彰を受賞するなど、国内外に知られる存在に。「やれることはやり切った」と思った頃、横浜美術館前館長の逢坂恵理子氏から誘いを受けて、20年4月、館長に就いた。

 ○…横浜美術館は「開館以来、実施された企画展の8割には来ていた」と振り返る。就任以降、「横浜市民は美術館で『学ぶ』より『楽しむ』生き方をしている人が多い」と分析。「一人ひとりのニーズが、より具体的に分かるようになった」と話し、エレベーター新設や授乳室の増設、調乳器の導入など、子育て世代も障害がある人も気軽に楽しめる空間づくりを心掛けた。

 ○…読書、音楽、映画などの趣味はすべて仕事に結び付けてしまうが、8年前に始めたヨガは別。「普通はしない体勢をするから余計なことは考えられない。だから頭がスッキリして生活全体をリセットできる」。スッキリした頭で市民を喜ばせるアイデアを次々と生み出していく。

門出を迎えた若者たち

笑顔がそろう新しい門出 二十歳の市民を祝うつどい

 横浜市の「二十歳の市民を祝うつどい」が1月13日、横浜アリーナで開催された。市内では3万5450人、港北区では3120人が門出を迎えた。コロナ禍の21年から5回、昨年は3回に分けて式が実施されてきたが、今回から午前・午後の2部制に戻しての開催となり、会場は学友との再会を喜ぶ若者の笑顔があふれていた。取材は、午前10時30分からの第一回式典。横浜市ゆかりの人物として、元乃木坂46メンバーの秋元真夏さん、俳優のムロツヨシさんからメッセージが寄せられた。同実行委員会が決めた、今回の式典テーマは「はじまり」。「コロナ禍で大きな制限があった高校生活。現在は、大学生活などそれぞれが新しい生活を始め、新しい『はじまり』に向かって歩みを進めていきたい」という気持ちが込められている。

 山中竹春横浜市長は、「皆さんは可能性のかたまり。あまり考えすぎず、一歩を踏み出して欲しい」と参加者に力強いエールを送った。

 参加した女性は、「まさかムロツヨシさんが横浜出身だとは知らなかった」と笑顔で話し、「将来は、互いに支え合う社会にできるよう、社会福祉に携わる職につきたい」と自らの未来について語った。

ガイドツアー 小机城址巡り散策 2月2日 参加者募集

 ガイドとともに小机城址を巡るツアーが2月2日(日)に開催される。午前9時から正午まで。主催は小机城のあるまちを愛する会(木村光義会長)。

 内容は、9時30分から宿根会館で小机城の事前解説。10時30分から小机城址の散策・ガイドを実施し、現地解散となる。

 参加無料、定員約40人(先着順)。集合場所は小机地区センター・ケアプラザ会館入口。少雨決行、雨天の場合は2月15日(土)に延期。

 問合せは木村会長【携帯電話】090・2738・0278(午前10時〜正午)へ。

総合訓練で行われた一斉放水

防災意識を高める契機に 出初式に多くの人出

 好天に恵まれた1月11日、新横浜公園第1駐車場で「令和7年港北区消防出初式」が開催された。主催は令和7年港北区消防出初式実行委員会、横浜市港北消防団、港北消防署。

 式典は、同実行委員会の委員長を務めた関治美港北区連合町内会会長の「出初式は地域の人の防災意識を一層高める重要な行事。これを機に区が一丸となり防火・防災に務めてまいりましょう」という宣言で開式。永年勤続消防団員や一般消防功労者などの表彰があった。また、区内の消防車が一堂に会した車両分列行進では、見学に訪れた子どもたちが目を輝かせて喜んでいた。続いて地域の各団体によるお囃子・獅子舞、古式消防演技、鼓隊や和太鼓の演奏が披露され、会場を沸かしていた。その後、署員、団員らによる総合訓練が行われ、締めとなる一斉放水が行われると、その迫力に来場者は拍手や歓声を上げていた。

 港北消防団の嶋村公団長は「今後も消防団、港北消防が一体となった活動を進めていく」とし、消防団への支援と団員の募集を呼び掛けた。

ガイドと歩く 春満開、新羽丘陵から江川せせらぎへ 3月27日、ウォーキングツアー

 春の暖かさを感じながら、新羽丘陵から江川せせらぎへ――。第3回となる「ガイドさんと歩く、花と木と歴史と文化を知るウォーキングツアー」が3月27日(木)に実施され、参加者を募集している。参加費無料。

 当日は、午前9時30分に横浜市営地下鉄ブルーライン新羽駅集合。そこから、西方寺〜新羽丘陵公園〜専念寺〜花光園〜新羽浅間神社〜鶴見川〜川向しものや公園〜江川せせらぎ緑道〜新開橋(解散)の約6・4Kmの行程となる。解散は午後0時30分ころを予定。

 募集人数は60人で応募者が多数の場合は抽選。応募は、左の二次元コードの応募フォームから。応募締め切りは3月17日(月)。問い合わせは、主催の港北区区民活動支援センター【電話】045・540・2246へ。

エコ、脱炭素社会考える 2月18日、港北地域学講座

 港北地域学講座「第3回、エコな暮らし・脱炭素社会について考えよう」が2月18日(火)、港北区役所4階1号会議室で行われ、現在参加者を募集している。

 講座では、港北区のことを学び、環境について自身や皆でできることを再発見する。講師は、熊野の森もろおかスタイル・大倉山はちみつ保存会代表の肥後貴美子さん。自然エネルギーの普及や地域コミュニティの活性化をテーマに、環境に配慮したエコ活動や脱炭素社会への実践について、また、地元産はちみつの継承について語る。

 開催時間は午後1時30分〜3時30分。参加は無料、募集人数は30人で応募者が多数の場合は抽選。応募方法は港北区区民活動支援センターのホームページ内(「港北地域学講座3」で検索)、または上の二次元コードから。締め切りは2月6日(木)。問い合わせは、主催の同区民活動支援センター【電話】045・540・2246へ。

菊名おでかけバス 「地域の足」今年も運行 安全運転目指して出発

 コミバス市民の会(共同代表/入江勝通さん、砂田正子さん、山田平保さん)は1月7日、菊名駅西口東急駐車場で菊名おでかけバスの出発式を行った。

 菊名おでかけバスは、山坂の多い菊名に住む高齢者の外出支援のために毎週火曜日に運行されているコミュニティバス。同駅西口を発着地とし、篠原八幡神社や菊名池郵便局前などを通る。1日の平均利用者数は20〜30人で会員なら誰でも利用可。出発式では「安全運転で今年も頑張ろう」という言葉で、利用者2人を乗せ、年明け最初の便が発車した。

 「自分たちの”足”は自分たちで確保しよう」と完全ボランティアで運営されている。週1回の運行日だけ買い物をするなど、「生活の命綱」になっている人もいるという。同活動を視察するため、県内外から訪れる人も。砂田さんは、「どの地域でも高齢者の移動手段は課題なのでは」と話し、「元気に過ごすためには外出することが大事。ほかの必要としている地域にも広まれば嬉しい」と口にした。

餅をつく子どもたち=提供写真

新春企画で地域つながる 餅つき体験に目輝かす

 ライフ大倉山店駐車場で1月5日、新春餅つき&凧あげ大会が開催された。主催は太尾宮前地域まちづくり運営協議会(黒田瑞枝会長)。

 顔の見えるつながりを構築し、防災に役立てようと始まったイベント。当日は開始前から列ができ、子どもらは合計70kgの餅米をついた。出来立ての餅は餡子・きなこ・いそべの3種類に味付けされ、750パック(40kg分)販売された。子ども会では、カラムーチョ餅も振舞われた。

 また、凧の手作り体験も実施された。125人が参加し、オリジナルのデザインを施したビニール製の凧を空に舞わせ、楽しそうに走り回った。

 同協議会メンバーである横浜信用金庫大倉山支店の伊藤玲門支店長は、「餅つき&凧あげ大会で新年が始まったことを実感。今年も地域のみなさんと盛り上がっていきたい」と抱負を語った。

 黒田会長は、「晴天に恵まれ、元気に凧揚げする子どもの姿がまぶしかった。正月ならではの経験を提供できて嬉しい」と話した。

奈良美智《春少女》 2012年 アクリル絵具、カンヴァス 227.0 × 182.0 cm 横浜美術館蔵 ©YoshitomoNara

横浜美術館が全館営業に 2月から記念展

 大規模改修工事のために2021年3月から休館し、昨年11月に一部開館していた横浜美術館(蔵屋美香館長=人物風土記で紹介)が2月8日(土)に全館営業を開始する。これを記念したリニューアルオープン記念展「おかえり、ヨコハマ」が同日から6月2日(月)まで行われる。

 横浜にゆかりのある絵画や写真、工芸、映像などの作品や資料を通し、新たな視点で横浜の歴史を掘り下げるもの。セザンヌ、ピカソ、マグリット、奈良美智など、横浜美術館所蔵のコレクションのほか、横浜市歴史博物館や横浜開港資料館など、市内施設が所蔵する作品や資料も展示する。

活動理念に多様性

 改修後の活動理念の柱とする「多様性」の観点から、開港以前の横浜に暮らした人々や女性、子どもなど、これまで注目されることがなかった存在に光を当てる。子どもも楽しめるように、会場内には「子どもの目でみるコーナー」を設ける。

 タイトル「おかえり、ヨコハマ」には、同館が完全な形で帰ってくることやさまざまな地域から横浜に来た人々を迎え入れたいという思いがある。蔵屋館長は、「横浜の歴史を深掘りすると、世界の歴史もきっと違って見えてくる。たくさんの新しい発見をしてもらいたい」と話す。

 今回の改修では、無料で入れるギャラリーを2カ所増設。グランドギャラリーにはテーブルやいすを配置し、アート作品を見ながら休憩できるようになった。

 午前10時から午後6時。木曜休館(3月20日(祝)は開館し、翌日休館)。観覧料一般1800円。詳細は同館【電話】045・221・0300。

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奈良美智《春少女》 2012年 アクリル絵具、カンヴァス 227.0 × 182.0 cm 横浜美術館蔵 ©YoshitomoNara

横浜美術館が全館営業に 2月から記念展

 大規模改修工事のために2021年3月から休館し、昨年11月に一部開館していた横浜美術館が2月8日(土)に全館営業を開始する。これを記念したリニューアルオープン記念展「おかえり、ヨコハマ」が同日から6月2日(月)まで行われる。

 横浜にゆかりのある絵画や写真、工芸、映像などの作品や資料を通し、新たな視点で横浜の歴史を掘り下げるもの。セザンヌ、ピカソ、マグリット、奈良美智など、横浜美術館所蔵のコレクションのほか、横浜市歴史博物館や横浜開港資料館など、市内施設が所蔵する作品や資料も展示する。

活動理念に多様性

 改修後の活動理念の柱とする「多様性」の観点から、開港以前の横浜に暮らした人々や女性、子どもなど、これまで注目されることがなかった存在に光を当てる。子どもも楽しめるように、会場内には「子どもの目でみるコーナー」を設ける。

 タイトル「おかえり、ヨコハマ」には、同館が完全な形で帰ってくることやさまざまな地域から横浜に来た人々を迎え入れたいという思いがある。蔵屋美香館長は、「横浜の歴史を深掘りすると、世界の歴史もきっと違って見えてくる。たくさんの新しい発見をしてもらいたい」と話す。

 今回の改修では、無料で入れるギャラリーを2カ所増設。グランドギャラリーにはテーブルやいすを配置し、アート作品を見ながら休憩できるようになった。

 午前10時から午後6時。木曜休館(3月20日(祝)は開館し、翌日休館)。観覧料一般1800円。詳細は同館【電話】045・221・0300。

9党県代表が年頭所感 経済政策などで抱負

 2025年の年頭にあたり、神奈川県内に組織基盤を持つ国政9政党の県代表・責任者がタウンニュースにコメントを寄せた。

 昨年の衆議院選挙でも争点の一つとなった政治とカネをめぐる問題に対する対応や物価高対策をはじめとする経済政策、安全保障・外交政策、能登半島地震被災地への支援策、福祉・教育政策、与野党伯仲下の国会運営のあり方、今年夏の参議院選挙に向けての決意など、各党それぞれの重点政策や新しい年を迎えての抱負や意気込みが語られている。

 9政党の県代表・責任者のコメントは以下の通り。

(敬称略)

自民党神奈川県支部連合会 会長 小泉 進次郎

 衆院選での自民党への厳しい結果は、「国会で丁寧な議論をすべき」という皆さまの声です。

 国政では少数与党となりましたが、かながわ自民党の強みは、国・県・市町村の連携による政策実現力です。皆さまの声を聞いて、政策にする力はどの党にも負けません。

 本年も政治の信頼回復、そして経済の回復に全力を尽くします。

立憲民主党神奈川県連 代表 青柳 陽一郎

 立憲民主党は昨年の衆院選で県内14議席を獲得、自公過半数割れという歴史的結果となりました。能登半島地震対応はじめ国民に寄り添わない自民党政治と裏金による不信の表れ。与野党伯仲の熟議による新しい国会で期待に応えて参ります。本年は参院選や横浜市長選の決戦の年、県連代表として多くの皆様に私達の政策を届ける、その先頭に立つ覚悟です。

神奈川維新の会 代表 松沢 成文

 あけましておめでとうございます。

 日本維新の会は、減税とタブーなき規制改革、首相公選制の統治機構改革によって経済推進と行政改革を実現します。「次世代につなぐ社会を創造する」ために、古い永田町政治から脱却をし、新しい政策決定のもと、教育の無償化をはじめ、次世代のための社会保障改革を神奈川から推し進めます。

公明党神奈川県本部 代表 三浦 信祐

 新年おめでとうございます。

 公明党は政治改革の先頭に立ち、結果を出す政治に邁進してまいります。激動する世界情勢の中、日本の平和と安定を徹底的に追求するとともに、県民の皆様の生活と経済の向上へ、物価高騰対策を強力に推進し、神奈川が持つ力を引き出す政策を通して、景気経済の向上が実感できるように全力を尽くします。

国民民主党神奈川県連 代表 小粥 康弘

 国民民主党は、「手取りを増やす」という約束を果たすため、今年も全力で取り組みます。所得税の減税や社会保険料の軽減、生活費の引き下げなど、皆さまの日々の暮らしに寄り添った政策を実現し、まじめに働けば、安心して暮らせる社会を築きます。「対立よりも解決」の姿勢で、皆さまと共に新しい政治を動かす一年にしていきたいと思います。

日本共産党神奈川県委員会 委員長 藤原 正明

 新年おめでとうございます。日本共産党と「しんぶん赤旗」の徹底調査、そして国民のみなさんの声で、「政治とカネ」問題にメスが入りました。問題の本丸である企業・団体献金の禁止へ、国会で法案を提出して成立をめざします。今年は夏の参院選など政治を変えるチャンスの年。くらしと平和を守り「国民が主人公」の政治めざし全力をつくします。

れいわ新選組元神奈川県第2区 総支部長 三好 諒

 能登半島地震発災から1年が経過しました。しかし、今なお復旧が殆ど進まず苦しむ人が多数存在しています。能登をはじめとする地方の未来を守るためには、今の古い政治からの脱却が必要です。国民に寄り添い、地方を見捨てない政治の実現のためにも、れいわ新選組を中心とする政権交代を目指していきましょう。この国を変えるのは、あなたの一歩です。

参政党神奈川県支部連合会 会長 島津 勝仁

 昨年は県下の党員の下支えがあり、比例代表の衆議院議員として鈴木あつしを国会に送り込む事ができました。世界では、自国の国益を大事に、自国民を大切に考える政治の支持が、拡大しています。揚げ足取りのような政治話題が多い中、私共は国民の命を護り、経済的豊かさを実現し、国柄を護る政策実現に向け、国民主体の政治創りを促して参ります。

社民党神奈川県連合 代表 福島 みずほ

 政治はあなたを応援するためにあります。軍事費年間10兆円を目指すのではなく、その半額でしかない教育予算をもっと増やし、介護や年金、福祉を応援する、そんな政治をしっかりやっていきます。すべての子どもが自分のなりたいものに挑戦し、やりたいことができる社会、安心して働くことができ、安心して歳をとることができる社会を作ります。

村上大臣(中央左)に要望書を手渡す川口氏(同右)。左から田中氏、古川直季総務大臣政務官、2人おいて鈴木議長、竹野内氏(横浜市提供)

「特別市」法制化へ横浜市会が国に要望書

 横浜市が実現を目指す「特別市」に関し、横浜市会の鈴木太郎議長ら市議4人が1月14日、法制化を求める要望書を国に提出した。

 特別市は原則として市が市域の地方事務の全てを担い、権限や財源を市に一本化する制度。実現には法制化が必要で、市は他の政令市と連携し、実現を目指している。

 同日、鈴木議長と市会大都市行財政制度特別委員会委員長の川口広氏、副委員長の竹野内猛氏、田中優希氏が村上誠一郎総務大臣に鈴木議長名の要望書を手渡した。

 市は特別市の実現で、市民サービスの向上や経済活性化が進むとしており、要望書には「日本全体の成長力を高め、経済を活性化していくために、地方創生を推進するとともに、大都市が持つ力を最大限発揮できる特別市の早期法制化の実現に取り組むべき」と記した。

 市会はこれまでも特別市の早期実現を求める意見書を議決するなどし、国への要望を続けている。 

港北警察署管内 自転車盗12件、5件の空き巣・自動車盗、置引き、万引きなど発生 2024年12月23日〜2025年1月5日の犯罪発生件数

 港北警察署は1月7日、同署管内における2024年12月23日から2025年1月5日までの犯罪発生件数を発表した。

 それによると、自転車等が12件、空き巣と自動車盗が各5件、置引き4件、万引き3件等が発生した。

 空き巣被害のうち、3件は、帰省や旅行で長期外出中に自宅から金品等が盗まれた。場所は仲手原、富士塚、篠原東だった。

継続して注意喚起

 同署では、悪質な訪問業者や闇バイトの勧誘、詐欺の電話等に注意するよう、継続して呼びかけている。

 「悪質な訪問業者」の例として、突然訪問し「無料点検」と称し、高額な修理代金を請求する点を挙げている。犯罪目的で利用するために個人情報を聞き出す可能性もあるという。

 「闇バイトの勧誘」では、「簡単に高額収入」「即日入金」「物品回収」「お金を引き出すだけ」といった誘い文句への注意を促している。一度、犯罪に加担してしまうと辞めたくても犯人グループに「家族に危害を加える」等と脅されるケースもあるとして、「犯罪に関わる前に警察に相談を」。

 また、区内で警察官をかたる犯人から「詐欺事件の捜査対象になっている」等の詐欺の電話が入っている、と情報発信している。

 

 

 

 

協定書を手にする市こども青少年局の福嶋誠也局長(左)と境社長

ひとり親支援で横浜市が離婚後子育てアプリ運営会社と協定

 横浜市はひとり親家庭の支援のため、離婚後の子育てアプリ「raeru(ラエル)」を運営するGUGEN Software株式会社=西区=と2024年12月に連携協定を結んだ。

養育費支払い・面会交流の連絡調整

 協定は同社が市に提案を行ったことで実現した。アプリは、離婚後の父母が養育費や子どもとの交流のための連絡を調整するもの。メールやSNSを使わずにやり取りができる。基本的なサービスが使えるプランは無料で利用できる。

 協定により、横浜市内在住と登録した場合、使える機能が増えるプレミアムプラン(月額500円)を初月から3カ月間、無料で試せる。市はアプリを通してひとり親支援に関する情報を発信していく。

 同社の境領太社長は「離婚後の父母が相手に直接関わりたくないという声が多い。官民連携できめ細やかなひとり親支援を行い、困っている人を助けたい」と述べた。

金融授業を受ける児童ら

新吉田第二小 「お金の使い方」学ぶ PTA会長の出前授業

 新吉田第二小学校で1月8日、5年生を対象に家庭科の授業の一環として金融教育が行われた。キャッシュレス決済やインターネットバンキングなどが生活の中で身近なものになってきており、金融に関する知識や判断力が求められる場面が増えている昨今。小学生の段階から金融教育を受けることで、社会の変化に対応し、主体的に経済活動に参加できるようにすることを狙いとしている。

 講師を務めたのは、同校のPTA会長である小泉正人さん。会長として同校に関わるうちに、「学校に何か還元できれば」と思い、出前授業に至った。授業では、収入や支出、貯蓄などの金銭の流れや使い方を説明。児童らは、無駄遣いを減らす方法などの質問に対して積極的に挙手し、「本当に必要か考える」「買う前にサイトやアプリでレビューを比較する」「お金を持ち歩かない」などの考えを述べた。

 小泉さんは、「子どもたちの意見を聞くことができ、楽しくお金の使い方を伝えられた」と口にした。

申込用コード(定員に達し次第締め切り)

プロレスラー蝶野氏来る 2月8日 区防災講演会

 港北区防災講演会と区民フォーラムが2月8日(土)、港北公会堂ホールで開催される。午前11時から正午まで。開場は10時。主催は港北区。

 プロレスラーで、日本消防協会「消防応援団」の蝶野正洋さんを講師に迎え、災害時の自助・共助について講演する。講演会、フォーラムを通じて、より多くの区民に「災害に備えること」「地域でつながることのきっかけづくり」を啓発することが目的。

 参加は無料。先着500人。参加者にはもれなく蝶野さんがデザインされた防災情報マグネットが進呈される。申込みは1月31日(金)午後5時までに左記二次元コードから。
はしごの上で技を見せるとび職人

横浜消防出初式 職人妙技や一斉放水 赤レンガ倉庫に9万人

 新年恒例の「横浜消防出初式」が1月12日、横浜赤レンガ倉庫などで行われ、約9万人(主催者発表)が集まった。市消防局とラジオ日本による運営事業体の主催。

 横浜市鳶工業連合会、横浜古式消防保存会によるはしご乗りとまといの振り込みでは、とび職人がはしごの上でバランスを取りながら妙技を見せた。車両展示コーナーには、消防局のはしご車のほか、ごみ収集を行うパッカー車やレッカー車などが並び、子どもに人気だった。一斉放水もあり、横浜の災害対応力を来場者に示した。

 また、市消防局が撮影に協力している消防司令センターを舞台としたフジテレビのドラマ「119エマージェンシーコール」(1月13日放送開始、月曜日午後9時から)に出演する主演の清野菜名さんや佐藤浩市さんらがサプライズで登場し、見どころなどを語った。

「インフルエンザ」の12月23日から29日の区別の定点当たり患者報告数

横浜市内でインフルエンザ流行警報が発令中 患者報告数、前々週の3倍以上に

 横浜市衛生研究所は1月8日、インフルエンザの流行情報を発表し、流行警報が2週継続しているとして注意を呼び掛けている。市内153カ所の医療機関から報告された患者数の平均値(定点あたりの患者報告数)は、12月23日から29日の1週間で60.35人となり、2週間前の3倍以上を記録している。

 市全体の定点あたりの患者報告数は8月下旬以降、緩やかな増加傾向が続き、10月下旬に流行開始期に突入。12月中旬に流行注意報が発令された。12月16日から22日に定点あたりの患者報告数が43.33人となり、流行警報の発令基準となる30.00人を上回っていた。

15歳未満が55.5%でA型が99.6%

 年齢別では、15歳未満の報告が全体の55.5%。学級閉鎖などは小学校を中心に81施設、患者数は1,415人に上る。市内迅速診断キットの結果は、A型が99.6%、B型が0.4%で、A型が多い。同研究所では突然の高熱が出やすいA型と、嘔吐下痢など胃腸症状が出やすいB型の流行パターンとして、「通常は1月中旬までA型が多く、1月下旬からB型が増えていく傾向」としながら、「コロナとB型に同時罹患している患者の報告もある」と話し、A型でもコロナとの同時罹患もありうるため、医療機関できちんと診断を受けるよう、注意を促している。

インフルエンザ入院患者の半数以上が高齢者

 市内に4カ所ある基幹定点医療機関におけるインフルエンザ入院患者は、12月23日から29日に106人で、累計は231人となった。そのうち、70歳代が46人、80歳以上が78人で、70歳代以上が全体の53.68%と半数以上。次いで10歳未満が36人となっていて、「免疫力の低い低年齢児、もともと基礎疾患がある人の多い高齢者が重症化しやすい」と同研究所は分析している。

 同研究所は、咳エチケットや正しい手洗い、不要不急の外出を控えること、人混みでのマスク着用や換気などの予防策を改めて呼び掛けている。

パマトコ「妊産婦・こどもの健康相談」画面(市提供)

横浜市子育て応援アプリ「パマトコ」に新コンテンツが登場 妊娠・子育ての相談を簡単に

 横浜市は1月9日、公式子育て応援アプリ「パマトコ」に妊産婦や保護者が24時間、医師や助産師に相談できる新たなコンテンツを追加した。

 パマトコは、子育てに関する手続きや情報を集約したアプリで、2024年7月にWEB版、10月にアプリ版をリリース。12月末には登録者数が6万人を突破した。

24時間、医師や助産師に相談可能

 追加されたコンテンツは、「妊産婦・こどもの健康相談」。市内在住の妊婦と未就学児の保護者が無料で利用できる。

 「いつでも相談」と「みんなの相談検索」の2つの機能があり、「いつでも相談」では、オンラインフォームから妊娠や子育てに関する不安を相談でき、医師や助産師から原則24時間以内に回答が届く。「みんなの相談検索」では、「離乳食を食べてくれない」といった相談に対し、医師や助産師が過去に対応した1万件以上の回答を検索できる。

子育て情報を発信するオンラインマガジンも

 横浜で子育てをする魅力を発信するオンラインマガジン「横浜子育て応援マガジン」も同日、パマトコに追加された。座談会やインタビューなどの特集記事、横浜市の事業や魅力を紹介するミニコラムなどが掲載されている。

 市は、今後もパマトコに新たなオンライン手続きを追加するなど、機能を拡充していく予定だ。

 パマトコ全般および子育て応援マガジンについての問い合わせは、こども青少年局企画調整課【電話】045-671-4281。妊産婦・こどもの健康相談についての問い合わせは、こども青少年局地域子育て支援課【電話】045-671-2455。

昨年トライアル開催した「お寺でクリパルヨガ」の様子

「お寺でヨガ」定期開催決定 1月25日から 正福寺

 新吉田町の正福寺で1月25日(土)から、「お寺でクリパルヨガ」の定期開催が決定した。

 クリパルヨガは、米国では「意識のヨガ」と呼ばれ、ポーズの完成形等にとらわれず、心と体を大切にするもの。講師は、「まちの小さな健康ステーションa little happiness」主宰の塚本希さんが務める。塚本さんは、「いつまでも自分の足で歩こう」というコンセプトから、高齢者向けのヨガ教室を開いていたが、次第に、「働く世代の運動不足を解消したい」と思うようになり、対象を広げていった。今回は、初心者向けの内容となっており、「ヨガ未体験だけど気になる、お寺でやってみたい、という方は、ぜひご参加ください」とのこと。

 開催日は、1月25日から、毎月第4土曜日(開催月により変更の可能性有)。大人クラス(中学生から参加可)と、子連れOKクラスの1日2枠で実施される。定員は、各クラス15人。参加料金は、一般2500円、小学生・中学生500円(見学のみの小学生は無料)、高校生・大学生1000円。会場は、正福寺(新吉田町4569)の本堂または和室。

 申込みは、下の二次元コードから。締切は、開催日前日の午前9時まで。問い合わせは、塚本さん【メール】nozomitsukamoto@gmail.com、もしくは【携帯電話】080・5507・9462へ。

公演のポスター

「7本指のピアニスト」 西川悟平さんのコンサート 1月18日、西区の教育会館

 「奇跡の7本指のピアニスト」と呼ばれる西川悟平さんによるトーク&ピアノコンサートが1月18日(土)午前10時から横浜市教育会館=西区紅葉ケ丘=で開催される。主催は横浜市教職員組合、主管は障がい児教育連絡協議会。

 西川さんはニューヨークを拠点に活動し、カーネギーホールなどで聴衆を魅了してきたピアニスト。2001年に難病である「ジストニア」に冒され、両手の演奏機能を完全に失うも、懸命なリハビリを続け、動かせるようになった右手の5本と左手の2本の指での演奏を確立。公演で世界を飛び回り、21年の東京パラリンピックの開会式でも演奏した。

 入場無料。希望者はサイト(https://teket.jp/12358/43145)から申し込む。問い合わせは同組合【電話】045・231・6231。

鏡開きを行う石川会長(中央)や山中市長(左から2人目)ら

横浜市商店街総連合会 設立60周年で記念式典

 横浜市内の約1万店が加盟する一般社団法人横浜市商店街総連合会の設立60周年記念式典と新年賀詞交換会が1月9日、西区のホテルで行われ、約100人が参加した。

 同会は1964年6月に設立。これまでに加盟店で使える共通商品券の発行や消費者との交流を図るための「ハートフルコンサート」などを実施。最近では、名物商品の人気投票企画「ガチ!シリーズ」や「商店街プロレス」を行うなどしている。昨年10月には、「PayPay」を使ったプレミアム商品券を販売し、人気を集めた。

 式典で石川清貴会長(神奈川区商店街連合会会長)は「住みやすい地域社会づくりへ向けて大型店と連携するなどし、課題を解決していきたい」と意欲を示した。今後、商店街を巡るデジタルスタンプラリーを行うことを予定しており、「工夫してイベントを実施したい」と抱負を述べた。

 式典には山中竹春市長も出席し、60周年を迎えたことに対する感謝状を石川会長に手渡した。

区社協の仲丸事務局長(左)に寄付金を手渡す上野支部長(左から2人目)

横浜労福協が社協へ寄付 「ふれあい交流に役立てて」

 港北・青葉・緑・都筑区の労働組合連合体で地域福祉活動を行っている横浜労働者福祉協議会北部支部(上野一美支部長)のメンバーらが1月9日、横浜市港北区社会福祉協議会を訪れ、寄付金5万円を贈呈した。

 同支部では、年ごとに港北、青葉、緑、都筑の4区に順番で、チャリティーゴルフ等で集めた寄付金を贈呈しており、港北区社協への寄贈は4年ぶり。当日は、上野支部長と柳田達也事務局長、中央労働金庫新横浜支店の今木雅仁支店長の3人が訪問。上野支部長が区社協の仲丸等事務局長へ寄付金を贈呈すると、仲丸事務局長から上野支部長へ礼状が手渡された。

 横浜労働者福祉協議会は1996年に発足。「助け合い・支え合い、安心・共生福祉社会の確立」を目的に、福祉・介護施設等へのタオルの寄付やフードバンク活動、こども食堂への支援のほか、社会的運動やチャリティー活動の取組み等を行っている。区社協への寄付もその一環で、発足当初より継続して行っているという。「我々の事業は継続的な支援によって成り立っているので大変ありがたい。有効に活用させていただく」と区社協の仲丸事務局長。北部支部の柳田事務局長は「社協が募る家族・団体が貸し切りバスで日帰り旅行をする『ふれあい交流会』の費用などに役立ててほしい」と話した。

あいさつする林会長

連合神奈川 「賃上げが当たり前の社会を」 新春のつどいで林会長

 県内最大の労働組織「連合神奈川」の「新春のつどい」が1月8日、ワークピア横浜=中区=で行われた。

 連合が支援する立憲民主党や国民民主党の国会議員や地方議員のほか、黒岩祐治知事や山中竹春市長など、県内自治体の首長らも参加した。

 林克己会長はあいさつの中で、昨年の春闘で33年ぶりに賃上げが5%を超えたことに触れた上で、「デフレ脱却へ1回目の歯車が回ったに過ぎない。経済の好循環のために歯車を回さなければならない」と述べた。さらに「賃上げが当たり前の社会を」と決意を語った。

 夏の参院選については「政権交代の足がかりとなる結果を出すことが重要」と述べた。連合神奈川は昨年11月に神奈川選挙区で国民民主党から立候補予定の籠島彰宏氏の推薦を決めている。