平塚・大磯・二宮・中井版【2月7日(金)号】
バルブを開ける様子

平塚水道営業所 「緊急連絡管」初の災害訓練 中井町断水想定で通水

 2024年元日に発生した能登半島地震で、水道施設に甚大な被害が発生したことなどを受け、平塚水道営業所管内で1月28日、県営水道と中井町営水道を結ぶ緊急連絡管を運用する災害対策訓練が行われた。緊急連絡管を使った訓練は、同営業所が主に管轄するエリアでは初の取り組み。

 緊急連絡管とは、地震など緊急時の対策として、近隣の水道事業体との間で前もって協定を結び、神奈川県企業庁の水道管と、他水道事業体の水道管を接続して、相互に応援給水が図れるよう、設置されているもの。神奈川県内には14カ所あるという。

 平塚市と大磯町、二宮町、小田原市(一部)を主な管轄エリアとする平塚水道営業所管内では、小田原市上下水道局、秦野市上下水道局、中井町上下水道課と緊急連絡管を接続している。平時にはバルブが閉められており、年1回の保守点検は行っていたものの、災害を想定した通水訓練は実施してこなかった。今回、緊急連絡管のある小田原市小竹の近隣住宅4件を断水し、実施した。

 訓練は、中井町が何らかの災害により断水が発生していることを想定し行われた。一度断水させた中井町営水道エリアに緊急連絡管を通じて県営水道給水エリアの水が届くと、視察などに訪れていた地元議員ら関係者からは歓声が上がった。

 緊急連絡管が通水することで、計画水量として1日670リットルの水が給水可能だという。しかし、実際にどこまで水を送ることができるかは水圧や実際の被災状況によって大きく左右されるといい、同営業所担当者は、「緊急連絡管があるからといってエリア内の皆さんが普通に水道を使えるようになるわけではない。ここを拠点に給水するというのが現実的」と話していた。

 視察に訪れていた村田邦子二宮町長は、「近隣地域との連携が可能だとわかった。大地震では至る所で水道管の破損などがあるはず。給水車の必要性など、具体的に確認できた」と話していた。

駐輪プレートの説明をする能勢さん

スターモール商店街 買物客は駐輪可に 2月10日から社会実験

 平塚駅前「湘南スターモール商店街」で2月10日から約1カ月間、買物客の自転車駐輪を可能とする社会実験が始まる。同商店街は自転車等放置禁止区域にあり、店先に停めた自転車は、撤去や警告の対象になっている。

30店が参加

 社会実験の実施主体は湘南スターモール商店街振興組合と平塚まちなか活性化隊。期間は2月10日(月)〜3月7日(金)。

 社会実験に参加する30店の買い物客が店指定の場所に駐輪できる。対象店舗はポスターを掲示して案内するという。店に自転車で来店したことを伝え、店から渡された駐輪許可プレートを自転車に掲示する。利用時間は30分間。

条例施行から40年

 「平塚市自転車等の放置防止に関する条例」がが制定されたのは1983年。翌84年に施行され、平塚市は駅前中心街周辺の放置自転車に対して警告や撤去などで厳しく取り締まってきた。

 市交通政策課の職員によると、条例施行前の平塚駅前は、自転車であふれかえっており「ラスカ前のロータリーも自転車でぎゅうぎゅうだった」という。平塚市には鉄道駅がJR平塚駅のみという背景もあり、「放置自転車の数は全国でワースト1位、2位という状況だったようだ」(交通政策課)。

客足復活へ奔走

 商店街の常盤卓嗣理事長は「戦後復興後に誕生した駅前の商店街は、駐輪場を整備する土地の余裕がない。駐輪規制で商店街の客が激減してしまった」と話す。自転車の買い物客を復活させ、商店街の活性化につなげようと、2019年から平塚市に規制緩和の要望活動を続けてきた。

 市は駅前駐輪場が空いていることなどを理由に当初は難色を示していたが、コロナ禍を経て平塚駅周辺地区将来構想の策定などに着手したことから態度を軟化。商店街、まちなか活性化隊のメンバーらが協議を続け、社会実験を実施するまでこぎつけた。

 商店街の副理事長でまちなか活性化隊の代表を務める能勢康孝さんは「楽しく安心してお買い物に来てもらえる商店街にしたい。駅前には同じ悩みを抱える商店街があるので、社会実験を経て横にも展開できれば」と語る。

2月8日から湘南平塚画廊で父親の作品を集めた展覧会を開催する 山本 和恵さん 大磯町国府本郷在住 79歳

雲を愛した父に思い馳せ

 ○...日本画家として活躍し、1992年に亡くなった父の作品20点以上を展示する「雲の画家 山本瑛幾(えいき) 回顧展」を2月8日から12日まで、湘南平塚画廊(平塚市明石町)で開催する。「父は"雲は自由に見えるから好き"と言っていつも空を見ていた」と懐かしむ。会場には、父娘の思い出が詰まった地元・大磯町の風景をはじめ、信州の山々など日本の自然を描いた作品を並べる。


 ○...父の実家の別荘があった大磯町国府本郷で育った。小学2年生の時に同町にある鴫立庵で毎年開催されていた絵画コンクールで2000人の中で一番の評価を受けた。応募したポスターコンクールには毎回入選するようになり、美大に進んだ。父と同じ日本画家となった。「物心ついた時から父が描くところを見ていた影響があるのかも」と振り返る。

 ○...父が自宅に花や果物の木を植えていたことから、植物を被写体として描くことが好きになった。将来の仕事を考えた時は「画家として生計を立てるのは難しい」と感じ教師を目指したが、体が弱いことを理由に父が反対。子ども向けの絵画教室を開き、毎週100人以上を指導したこともあった。「子どもたちの個性を大切にすることを心掛けた」と話す。

 ○...山本瑛幾氏の作品は、輪郭線を用いずひと筆で対象を一気に描き、陰影や立体感を表わす「付立(つけたて)風景画」。絵の具が乾く前に仕上げなければならないため、スピードが必要とされる。「父は電車に乗りながら車窓から見た景色を一瞬で描いていた。技術や観察力が試されるので誰もができるわけではない」と敬意を表す。「純粋で温かい人だった。その気持ちが作品にも表れている。展覧会では、父が大切にしていた"品"と色彩の魅力を感じてもらえたら」

石井署長(右)と落合市長

平塚市と警察 犯罪被害者支援連携協定を締結

 平塚市は1月29日、犯罪被害者等支援条例の基本理念に基づき、平塚警察署と連携協力に関する協定を締結した。

 同協定は、誰もが安心して暮らすことのできる地域社会の実現が目的。締結式に出席した平塚警察署の石井清一郎署長は「協定の締結により、これまで以上に迅速に犯罪被害者と家族へ支援が期待できる」とし、落合克宏市長は「途切れなく支援を行うためには警察と情報共有を行うことが必要」と話した。

誘導する村田町長と板嶌さん

盲導犬ユーザー知って 二宮在住 板嶌さんら表敬

 盲導犬や視覚障害者の理解促進を啓発しようと1月23日、日本盲導犬協会神奈川訓練センターの福田佳代センター長と、自身も盲導犬ユーザーの押野まゆさん、二宮町在住で盲導犬ユーザーの板嶌憲次郎さんが、村田邦子二宮町長を表敬訪問した。

 当日は、店舗などで盲導犬同伴を断られる「受け入れ拒否」についての調査結果などを、同協会が町に提出。視覚障害者にとってわかりやすい誘導の仕方などを村田町長が体験した。

 福田センター長は、板嶌さんが視覚障害者の当事者として、理解を深めるための講話を地元の小中学校で行っていることに触れ「二宮は板嶌さんの存在のおかげもあり、盲導犬への理解が進んでいるように思う。全国的にも、認知を深めていきたい」と話していた。

 板嶌さんは「私たちは誘導されるプロでもある。今目の前に何があるかを教えてもらえるだけでもありがたい」と話し、「盲導犬だけでなく、その隣には目の見えない人がいるんだということを考えてみてほしい」と呼び掛けた。

平塚市 採用候補者の猶予延長 県内初の取り組み

 平塚市は1月22日、2025年度職員採用試験から試験の実施方法を見直し、採用候補者の名簿登載期間を現行の1年間から、職種や受験枠に応じて3〜5年間に延長するなどと発表した。これは神奈川県内で初の取り組みとなる。

 受験生にとっては、採用試験合格後、大学院へ進学してから入庁するなど、より柔軟なキャリア選択が可能となる。市にとっても、さまざまな経験を持った多様な人材の獲得につながるという。

 そのほか、早期チャレンジ枠を新設。対象の職種は、一般事務、土木技師、建築技師、電気技師、機械技師の5職種。就職活動中の学生から公務員志望が敬遠される理由の一つとして、「選考スケジュールが遅い」という声があることから、民間企業の選考スケジュールに合わせ、3月に募集を開始し、最終合格発表はこれまでより2カ月早く、5月中旬とするという。

 新設される早期チャレンジ枠と並行し、従来通りのスケジュールの試験も実施される。

 また、早期チャレンジ枠では、技術職の受験可能年齢を引き下げ、大学3年生(2年生修了時)から受験可能に。落合克宏市長は「これらの取り組みにより、より多くの方が採用試験を受験しやすい環境を整え、平塚市の未来を担う優秀な人材の確保につなげていきたい」と期待を寄せた。

協定を締結した志田社長(中央右)と落合市長(中央左)

平塚市 健康増進連携協定を締結 神奈中スポーツデザイン

 平塚市は1月27日、(株)神奈中スポーツデザイン(宝町)と健康増進に関する連携協定を締結した。同協定は、相互の幅広い連携と協力関係を深めることで、市民の健康増進と市民サービス向上を目的としている。

 締結式に出席した神奈中スポーツデザインの志田典昌取締役社長は、「運動を通じて一人でも多くの人に充実した人生を送ってほしい。地域全体に健康の輪を広げたい」と話した。落合克宏市長は「市民が健康でしっかりと生活できるまちづくりを推進したい」と述べた。

 具体的な連携事業として、生活習慣病対策や転倒災害予防対策による働く世代へのアプローチのほか、ストレス対策や運動実践による休養・こころの健康の推進などを行う予定という。

 市では2016年6月に「平塚市健康づくり推進条例」を制定。同条例に基づく連携協定は8件目となる。

平塚市医師会 女性のがん講演会 3月8日 保健センター

 一般社団法人平塚市医師会(久保田亘会長)主催の市民健康講座「もっと知りたい!女性のがんのこと」が3月8日(土)、平塚市保健センター(東豊田448の3)で開催される。午後2時〜4時。

 女性の9人にひとりが経験すると言われ、日本女性が最もかかりやすいがんである「乳がん」。20〜30代の若年女性に発生する頻度が高く、毎年約1万人が罹患、3千人が命を落とす「子宮頸がん」。講演では、医療法人湘和会湘南記念病院乳がんセンター長の土井卓子さんと平塚市民病院産婦人科部長の笠井健児さんを講師に招く。

 定員は80人(先着順)で参加無料。参加希望者は住所、氏名、年齢、連絡先をメール(【メール】me157254@apricot.ocn.ne.jp)またはファックス(【FAX】0463・52・0356)、電話(【電話】0463・52・0355)で、平日午前8時30分〜午後4時30分に同会へ。2月10日(月)から受け付け開始。

公演ポスター(主催者提供)

演歌公演に5組招待 福田さんコンサート

 演歌歌手の福田こうへいさんのコンサートが3月7日(金)、海老名市文化会館で開催される。午後1時開演と5時30分開演の2回。主催は株式会社イズム。

 タウンニュース読者5組10人を昼の部(午後1時〜)に招待。A席(6000円相当)での観覧となる。

 申し込みは〒330―0063さいたま市浦和区高砂4の4の19の207株式会社イズム「福田こうへいタウンニュース係」へ。2月14日(金)必着。

 問い合わせは(株)イズム【電話】048・872・1113(平日午前11時〜午後5時)。

楓教授の講演の様子

「平塚らしさ」観光に生かせ まちづくりフォーラム

 ボランティア団体などの支援を行うNPO法人湘南NPOサポートセンターが主催する「HIRATSUKA まち・ひと・魅力づくりフォーラム」が1月29日、ひらつか市民活動センターで開催された。

 当日は、國學院大學観光まちづくり学部教授の楓千里さんによる基調講演のほか、地元企業である横浜ゴム(株)平塚製造所長補佐の長尾亨さん、東海大学建築都市学部教授の梶田佳孝さん、市民有志がパネリストとなったディスカッションが行われた。

 基調講演「多様化する時代における、地域の観光まちづくりとは」の中で楓教授は「地域を生かした経済活動である観光と、住み良いまちを創るまちづくりを両立させた、交流人口を増やす観光まちづくりという考え方がある」と提言。

 リアルタイムで意見を投稿できるアプリなどを使いながら「平塚の工場見学プログラムはまちの魅力に成り得るか」「湘南ひらつかナビを見る頻度は?」「平塚らしさとは」と質問を投げかけ、平塚における観光まちづくりの可能性を模索した。参加者からは、温暖な気候や自然などのほか、平塚市のスローガンをなぞらえた「あったか」などのキーワードが挙げられた。

平塚市防犯協会 「笑顔であいさつの見守り」 研修会に90人参加

 平塚市防犯協会(志村吉一会長)は1月31日、平塚市勤労会館で「新年防犯研修会」を実施し、同会会員ら約90人が参加した=写真。

 研修会では市民防犯インストラクターの武田信彦さんを講師に招き、防犯活動の意義や効果、継続のポイントなど、市民防犯の重要性について学んだ。武田さんは「市民防犯では、犯罪が起きにくく助け合いの環境づくりが大切。笑顔であいさつする見守りを実践してほしい」と説いた。

 講演後には体をほぐす運動や、子どもが後方を確認する際の振り返り方を実践したほか、会員同士の情報交換の場も持たれた。

 志村会長は「平塚市のロゴあったかひらつかには、安心安全のまち平塚の期待が込められている。今回の研修会が会員のやりがいにつながれば」と話した。

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「税金ない世界って?」 金目小で租税教室

 平塚市立金目小学校で1月16日、税の仕組みや役割を学ぶ「租税教室」が開催された。講師は平塚法人会青年部で、同校の6年生約70人が受講した=写真。

 同青年部のメンバーは、世の中に税金がないと、ごみを捨てたり横断歩道を渡ったりする時にお金がかかることなどを紙芝居で伝えたほか、「税金はみんなの生活を豊かにするための会費のようなもの」と話した。

 税金に関するかるたも行われ、「ぼくだって 買い物したら 納税者」などの読み札が読まれると、児童は楽しみながら絵札をとっていた。

 参加した松崎大陽さんは「分かりやすく学べた」と感想を話し、同青年部の中村直純会長は「税金はみんなで支え合う思いやりだということを知ってもらいたい」と訴えた。

石原理事長(左)から表彰される会員

長年貢献の会員を表彰 平塚市生きがい事業団

 平塚市生きがい事業団(石原健次理事長)に長く所属する会員らを顕彰する表彰式が1月23日、市美術館で開催された。

 社会参加を希望する高齢者に、働く機会を提供している同事業団。これは入会20年、15年、10年以上で現在も就業中の会員や地区班長を6年以上務めた会員を表彰するもの。今回は会員83人が表彰された。一人ひとりに賞状が手渡されると、会員らは喜んだ。

 除草業務などを行ってきた会員は「20年元気に過ごせた。有難うございました」と話した。石原理事長は「長年にわたる貢献に感謝します」と会員へ敬意を言葉にした。

入野さん(右上)の指導を受ける児童=提供写真

バスケで地域交流 東海大部員が児童に指導

 バスケットボールを通じた交流を目的とした「東海大学式バスケットボール教室」が1月26日、金目公民館体育館で開催された。参加した地元の小学生37人は練習を通して同大バスケ部員と交流を深めた。

 児童らはグループごとに分かれ、ドリブルやパス、シュートの基礎練習を実施した。指導役を務めた同大スポーツプロモーションセンター講師の入野貴幸さんと、同部員8人は「ドリブルは強くつくこと」など児童に助言していた。

 試合では児童4人と大学生1人のチームに分かれ、練習の成果を披露した。大学生の豪快なダンクを見た児童からは歓声が起きるなど、試合は盛り上がりをみせた。

 主催した岡崎公民館の担当者は「バスケットボールを通して地域の交流ができた。来年以降もやっていきたい」と話していた。
賞状を手に喜ぶ山下さん

金目小6年山下周音さん 祖母への感謝で最優秀賞 ありがとうの手紙コン

 「ありがとうの手紙コンテスト2024((株)ファミリーマート主催)」で平塚市立金目小学校の山下周音(あまね)さん(6年)の「いつも明るい百合子おばあちゃん」が、関東1ブロック高学年部門で最優秀作品賞に選ばれた。

 同コンテストは、感謝の気持ちが溢れる地域づくりを目的に全国の小学生を対象に開催され、今回で16回目。265校・団体から3451通の応募があった。全国で唯一第1回から応募してきた同校は学校・団体賞を初めて受賞した。

 山下さんは北海道に住む祖母への思いを手紙に綴った。「私とおばあちゃんは2人でハッピーセットだよね」といった表現力や、2人の関係性が伝わる文章が評価され受賞となった。

 1月23日に同校で賞状を受け取った山下さんは「おばあちゃんに会いたいなと思いながら書いた。電話でありがとうと伝えたい」と喜んだ。

(左から)窪田さん、猪俣立子さん、岩崎さん、俊雄さん

金目の民権家 生涯を一冊に 「功績残そう」子孫ら制作

 明治期の金目村に生まれた自由民権家で、米国日本人娼家排斥運動を主導した猪俣弥八(1868〜1902年)の功績を残そうと活動する猪俣弥八研究会がこのほど、これまでに発見された資料や論文をまとめた冊子「金目からオレゴンへ〜世界へと羽ばたいた民権派青年 猪俣弥八とその生涯」を発行した。冊子は無料で配布している。

 同研究会は弥八の親族にあたる猪俣立子さんと夫の俊雄さん、地元の民権家たちの研究をしている岩崎稔さん、金目の歴史を保存する金目エコミュージアムの窪田一夫さんの4人で活動している。今回の冊子では立子さんが所有する弥八の遺品や、友人から送られた追悼文などから、その生涯を浮かび上がらせた。

 立子さんは「弥八の生涯が一冊にまとまり、アメリカの研究者の目にも止まるなど思いがけない喜びがあった。ぜひ手に取って欲しい」と話す。

 弥八は現地外交官の伴新三郎らと共に在米邦人の生活支援に力を注いだほか、日本人娼家排斥運動を展開。現地誌に取り上げられるほどの存在だったが、35歳で強盗に銃殺された。

 冊子は市内図書館、公民館にも配架。配布希望者は同会の岩崎さん【電話】0463・33・8769。

受賞した広報を持つ渡邉さん

平塚市 県広報コンで入選 医療ケア児写した1枚

 2024年神奈川県広報コンクールの審査結果が1月27日に発表され、平塚市は広報写真部門(一枚写真)で、入選「優秀賞2席」を果たした。

 入選したのは7月第3金曜日号「広報ひらつか」の1面写真。在宅で生活する医療ケア児の介助をする家族がレスパイト(休息)を取れるよう、市が進めている取り組みを紹介した。

 撮影を担当した市広報課の渡邉理紗子さんは、「ご家族や看護師さんの協力のおかげで実現した。医療的ケア児を持つ家族のリアルな様子が紙面で伝わったならうれしい」と笑顔を見せる。

 渡邉さんは第3金曜日号の特集を担当。撮影する際には、「在宅で医療的ケアをしている様子が分かること」や「医療ケアを受ける子どもに緊張感を与えず、いつも通りの自然な姿を映すこと」に注力したという。

 広報写真部門の一枚写真には27作品が応募し、6点が入選。「広報おおいそ」は3席だった。

cobaさん(左)と今井亮太郎さん

チケットプレゼント 今井亮太郎コンサート 3月20日 ひらしんホール

 ひらしん平塚文化芸術ホールで3月20日(木・祝)、平塚市出身でブラジル音楽専門のピアニスト・今井亮太郎さんのコンサートが開催される。午後5時開演。この公演チケットを本紙読者2組4人にプレゼント。

 今回はアコーディオニストのcobaさんをゲストに招き、豪華なセッションをお届け。また、この日のために集まったメンバーとベストウインドオーケストラによるオリジナル吹奏楽バンドがスペシャルコラボ。

 チケット希望者はメールの件名を「今井亮太郎チケットプレゼント」とし、氏名、〒、住所、年齢、電話番号、本紙の感想を明記の上、【メール】hiratsuka@townnews.jpへ。2月14日(金)締め切り。問い合わせは同ホール【電話】0463・79・9907。

つくし幼稚園 園児が健康マラソン あぜ道を143人が快走

 平塚市飯島にあるつくし幼稚園(尾崎絹子園長)は1月28日、健康マラソン大会を開き、園児143人が参加した=写真。毎年この時期に行われる恒例の行事で、40年近く続いている。

 コースは同園近くのあぜ道で、年少と年中は600m、年長は700mを快走した。沿道に駆け付けた保護者は、富士山を背に走る園児たちをカメラに収めていた。

 尾崎圭記副園長は「観覧の緩和を行ったので、多くの祖父母の方にも足を運んでもらえた。のどかな地域環境を生かせる本園の特色として続けていきたい」と話した。

『富士望遠』

雲の魅力を日本画で 2月8日〜 山本瑛幾(えいき)展

 湘南平塚画廊(平塚市明石町)で2月8日(土)〜12日(水)、「雲の画家 山本瑛幾 回顧展」が開催される。主催は山本氏の娘・和恵さん=人物風土記。

 日本画家だった山本氏は東京府(現在の東京都)で生まれ、東京美術学校(現東京芸術大学)日本画科を卒業。戦後は大磯町国府本郷に居を構え、1992年に亡くなった。

 同氏は輪郭線を用いずひと筆で対象を描き、陰影や立体感を表わす「付(つけ)立(たて)風景画」を制作していた。見る人の心を惹きつける雲を描いてきたことから、「雲の画家」と呼ばれていた。町内の公共施設や民間施設では、寄贈された作品を多く見ることができる。

 同展には、花水川や相模川などの地元の風景をはじめ、信州の山々など日本の自然を描いた作品が20点以上展示される。午前11時〜午後6時。問い合わせは同画廊管理人の吉田さん【携帯電話】080・1168・4852。

会場の様子

青空マルシェに100店 2月9日 湘南海岸公園で

 青空マーケット「SunSunマルシェ」が2月9日(日)午前10時〜午後2時、湘南海岸公園(平塚市高浜台34の1)で開催される。野菜やお菓子、観葉植物、地元作家の手作り雑貨、ペットグッズなどを販売するブース、キッチンカー約100店が並ぶ。

 毎月第2日曜日に開かれているイベントで、今月はフリースタイルフットボールクルーがパフォーマンスをする。

中井町健康マラソン大会 参加者募集

 中井町では「第51回 中井町健康マラソン大会」(3月2日(日)中井中央公園多目的広場とその周辺で開催)の参加者を受付けている。

 種目は、未就学児とその保護者1100m(午前9時15分スタート)、小学生とその保護者1500m(9時35分スタート)、小学1〜3年生1500m(9時55分スタート)、小学4〜6年生・中学生以上の女性1500m(10時15分スタート)、小学5・6年生・中学生・一般3000m(10時35分スタート)、中学生・一般5000m(11時5分スタート)。町内外誰でも応募可能。参加無料。

 申し込みは、町ホームページから【URL】https://www.town.nakai.kanagawa.jp/cgi-bin/inquiry.php/87。締め切りは2月18日(火)。雨天中止。

 問い合わせは町教育委員会生涯学習課【電話】0465・81・3907。

ねこ作品ずらり 2月13日から大磯町のぶたのしっぽで

 大磯町のギャラリーぶたのしっぽ(大磯1292)で2月13日(木)〜18日(火)、「第13回大磯ねこ・ネコ展」が開催される。午前11時〜午後5時(最終日午後3時)。

 ネコをテーマにした絵のほか、ぬいぐるみや布小物、書籍、陶器など、9人の作家によるさまざまな手法で表現された魅力的なネコたちに出会える。

(問)同ギャラリー【電話】0463・61・0516