小田原・箱根・湯河原・真鶴版【2月15日(土)号】

小田原市当初予算 過去最大の2171億円 新たな都市像 実現目指す

 小田原市は2月7日、2025年度の当初予算案を発表した。総額2171億8000万円(前年度比9・84%増)、一般会計788億円(同3・01%増)と、特別会計と企業会計含め、過去最大規模となった。

 一般会計予算案では、歳入の4割を超える市税全体(331億8900万円)が24年度から14億4300万円増(同4・55%増)。国からの配分となる地方交付税が46億円(前年度35億円)、国庫支出金が165億6千万円(同149億8200万円)と増加。それに合わせ24年度に4億円を計上した財源不足補填の臨時財政対策債を0とし、財政調整基金からの取り崩しも同29億円から16億円とした(100万円未満切り捨て)。

 加藤憲一市長は新年度予算案の考え方として、新たな将来都市像の実現に向け、必要な事業への積極投資と新たな取り組みの構築、持続可能な行財政運営を目指したものと説明。継続事業として「新病院建設」「水産市場再整備」など、新たな取り組みとして「地域コミュニティ推進」「主権者教育の推進」「地域支援型農業モデルの創出促進」などを上げている。

主な事業

 予算案では各種事業を命・環境・人づくり・経済・安心をキーワードにした、まちづくりの5目標に色分けした。

 主な事業として「いのちを大切にする小田原」に、戦後80年を契機とした平和施策推進事業(事業費388万9千円)、学校給食の充実などを図る学校給食事業(9億3111万6千円)などが計上されたほか、「自然環境の恵みがあふれる小田原」では、家庭および事業所への設備費用補助や啓発を行う地球温暖化対策推進事業(1億6141万9千円)、小田原と足柄下郡3町のごみ処理広域化を検討するごみ処理広域化推進事業(903万3千円)など。「未来を拓く人が育ち、地域の絆が結ばれる小田原」では、地域コミュニティ組織や活動の担い手の育成支援などに取り組む推進事業(892万2千円)、新しい学校づくり推進基本計画の策定や民間スイミングスクール等での水泳授業実施校を増やす推進事業(2726万8千円)など、「地域経済が好循環し、多彩な資源が花開く小田原」は、老朽化が進む水産地方卸売市場の建替え案などを示す再整備基本構想の策定を進める水産市場管理費(1億1623万7千円)、インバウンドを含めた観光誘客を図るPR事業(743万円)など、また「安心して暮らすことができる小田原」は、気象や災害などの情報収集、伝達のための通信手段の維持や更新を図る整備事業(2億2293万5千円)や庁内ネットワークシステムの整備、生成AIサービスによる業務の効率化を推進する庁内ネットワークシステム管理運用事業(2億6184万6千円)など。

 予算案は2月14日開会の市議会3月定例会で審査などが行われる。

作成された2種類の特製ステッカー(配布数、販売数に限りあり)

芦之湖漁協 記念ステッカー作成 オオクチバス、放流100周年で

 芦ノ湖にオオクチバスが放流されて今年で100周年を迎えることを記念して、芦之湖漁業協同組合はこのほど特製ステッカーを作成した。釣りの利用者や関係事業者に配布するほか、一部は同組合で販売も行っている。

 同組合によると、日本で初めてオオクチバスが放流されたのが芦ノ湖で、以来野生化して定着している。

 オオクチバスはブラックバスとも呼ばれ、国の特定外来生物に指定されている魚種。固有の生態系に影響を与えることが問題視されているが、同組合は「(オオクチバスが原因で)全滅した魚はいない。芦ノ湖では、生態系のバランスが良くなっているのではないか」と話す。

 動くものを何でも捕食する貪欲な特性を利用し、ルアーフィッシングの対象魚として人気を集めるオオクチバス。芦ノ湖では数を保つために毎年1705kgの成魚が放流されている。昨年は61・5cm、3・50kgの個体が確認され、その大きさが注目された。ただし、生体の持ち出しは厳格に取り締まっている。

 同組合は「オオクチバスは芦ノ湖の魅力を高め、多くのアングラーを惹きつけてきた重要な魚種。歴史を象徴するものとして、特製ステッカーを釣り道具などに貼っていただければ」としている。(問)同組合【電話】0460・83・7361

「おだわらつながるマルシェ」を企画した 村田 けい子さん 小田原市久野在住 41歳

地域の魅力を未来に

 ○…小田原で暮らすうちに気付いた地域の魅力を未来につなぐため、農業や食、子育てなどの分野で活動する団体が集うイベントを企画した。「上手くいくか分からないけど、まずはやってみる」。企画から出店者への声掛け、慣れないSNSの発信まで、3人の子どもを育てながら精力的に取り組む。「子どもを育てるのに良いまちになってほしい。私にできることはこれかな」と飾らない等身大の笑顔。

 ○…新潟県出身。小学生のときにクラスで羊を飼い、共に過ごしたことが原体験。「机の上で学ぶこととは違った」。神奈川県の小学校に転校後は「先生が書いたシナリオをなぞるようだった。それが普通だけど私にはビックリだった」。大学は慶應SFCへ。スタディツアーでタイを訪れ、第一次産業の労働環境の厳しさを見た。「ここから日本で安く売られ自分の生活につながる。ありがたみを感じた」

 ○…新卒で子どもの教育事業を展開する大手企業に6年間勤めて退職。「本当に教育に必要なこと」を求めて体験学習の指導者を養成する9カ月間の住み込み講座に参加した。自然や文化に触れて学ぶことが「最高に楽しかった。生きてるってこれだな」と小学生のときの感覚を再確認した。

 ○…夫の転勤で、約10年前から小田原で暮らす。豊かな自然、食、子育てで助け合える人間関係等に触れ「なんていいところなんだ、とはっとした。体験学習には最高のフィールド」と確信。「小田原がベースになるかな」と家も建てた。休日は家族で稲刈りや餅つき等のイベントに出掛ける。子どもが好きなのはビーチクリーンで、労働ではなく遊びとしてごみを拾う姿を見て「大人が得ることが多い」としみじみ。日々の暮らしを学びにつなげている。

小田原市が懸案検証 「問題なし」も課題指摘

 小田原市は2月4日、守屋輝彦前市長時代に進められた施策等の経緯や執行プロセスについて行ってきた検証の結果を公表した。検証作業は2024年7月から25年1月に実施され、市企画部が主管し、大学の法学部教授や弁護士ら外部専門員が懸案とされた各事案の評価を行った。

 検証対象としたのは、【1】清閑亭活用事業の業務執行プロセス、【2】市政広報事業の業務執行プロセス、【3】病院再整備事業の関係者の事前訪問、【4】市議会に対する政治倫理に関する申立、【5】市の業務に関する内部情報の取り扱いの5事案。

 【1】清閑亭活用事業では、市の行為が相手事業者に対し便宜を図るものであったのかという疑念を調査。裁量権の逸脱や濫用はないと評価されたものの、事務手続きや意思決定段階における認識の甘さが指摘された。

 【2】市政広報事業では、市が広報紙等を使い市長の選挙活動を支援したのか、また政策監が市の意思決定プロセスに関わったのではないかという疑念の検証が行われ、法的な問題はないと結論付けられた。

 【3】病院再整備事業では、事業者選定委員会の開催直前に市長と市幹部が参加事業者を訪問したことが選考に影響を及ぼしたのか、また、その後の情報公開請求に対し、不当に公開を拒否したのではないかという点について調査。訪問による影響はなかったとされたものの、情報公開制度の運用が形式的であったと指摘された。

 【4】市議会に対する申立では、市が議長に提出した申立書が病院再整備事業の疑惑追及を行う市議への圧力では、またそのプロセスが不適切だったかという懸案を調査。市が虚偽の申し立てを行ったとまでは言えないが、内部手続上の問題があったと指摘された。

 【5】市の内部情報の取扱いでは、内部情報を特定の者に漏らした、または市が内部情報の管理を怠り、何らかの意図を持つ者に不用意に利用せしめたのではないかという疑念に対し、各情報は秘密に当たらず、職員は守秘義務に違反しないと結論付けられた。

介助方法を学ぶ参加者

介護の基本学ぶ  約40人が参加

 「介護に関する入門的研修」の第2回基礎講座が先ごろ、おだわら総合医療福祉会館で行われ、約40人が参加した。

 この講座は介護に関する最新情報や基本を学ぶ場として企画された。実施主体は神奈川県、実施事業者は小田原市社会福祉協議会。

 「超高齢社会と介護」をテーマに、同協議会の職員が介護の現状や介護保険サービスの内容、基礎知識などを説明。また神奈川県西地区リハビリテーション協議会の前田大助氏(理学療法士)を講師に迎え、ボディメカニクスを活用法した介助方法などを紹介した。

 参加した女性は「家族が体調を崩し、介護が必要になったので参加した。『知る』と『知らない』とではずいぶん違う。今後はスムーズにできそう」などと話した。

地元企業らが先生に 城山中で講演会

 小田原市立城山中学校で先ごろ、1年生を対象にSDGsをテーマにした講演会が行われ、市内の企業や団体が講師を務めた=写真。

 この講演会は、総合的な学習の時間に実施された。生徒がさまざまな分野で活躍する社会人からSDGsの取り組みや仕事について直接聞くことで理解を深め、また将来のキャリアについて考える場を作る目的がある。

 今回は講師として8つの企業や団体らが参加した。それぞれがSDGsの取り組み、仕事や活動に対する思いなどについて語った。

 未利用魚の活用などを行う企業の講話に参加した生徒は「命の大切さについて改めて考えた。積極的に地元の魚を食べていきたい」と話した。

神奈川県 下水道管を緊急点検 道路陥没事故受け 1市3町は

 1月28日に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故。腐食した下水道管の破損が原因とされることから、国土交通省は29日、全国の下水道管理者に緊急点検を要請した。

 これを受け神奈川県は、県が管理する処理流量30万㎥/日以上の処理場に接続する管径2m以上の下水管を対象に点検を実施。現在までに相模川流域下水道約58Kmの目視点検を終え、また地中の空洞調査をレーダー探査車で行っている。今後はテレビカメラを使用した詳細な調査を行うほか、酒匂川流域下水道に範囲を拡大し、全延長約174Kmの点検を実施するとしている。

 事故を受け本紙では、1市3町を対象に下水道管理事業について取材した。小田原市では2022年度から公共下水道のテレビカメラ調査を業務委託で実施しているほか、危険性が懸念される路線の管路内は調査を終えたばかりとした。

 箱根町では昨年9月に下水道の法定点検を完了。腐食箇所の多いマンホールは定期的に交換をしているという。湯河原町は埼玉県での事故発生後、町内の自主点検を実施した。真鶴町は今後の対応策について、検討段階という。

(2月12日起稿)

里親会のチラシ

猫の里親会 2月22日 11区公民館で

 ヒューマン&アニマルネットワークによる「猫の里親会」が2月22日(土)、小田原市第11区公民館で開催される。午前11時〜午後3時。事前予約優先。

 里親の条件は同会ブログhttp://blog.livedoor.jp/song_odawara1122/で確認を。

 (問)【メール】han_odawara@outlook.com

園児はピーターパンのステージを楽しんだ

小田原二世会 人形劇で共通の思い出を 園児に公演をプレゼント

 小田原二世会が主催し、小田原市と南足柄市の幼稚園、保育園年長児を招いた人形劇公演が2月4日、三の丸ホールで開催された。

 これは地域の若手経営者らで組織される同会が続ける恒例事業。1977年の創立10周年時に「子どもたちのために何かできないか」と企画されたのがはじまりだ。

 コロナ禍で一時休止していたが昨年から再開し、46回目となった今回も1千人以上の園児が劇団飛行船による「ピーターパン」の世界を楽しんだ。

 同会の小澤三有会長は「子どもたちの笑顔に今年も活力をもらった。卒園前に共通の思い出を提供する行事として引き続き夢を育んでいければ」と抱負を語った。

事業協力を呼び掛け

 プロ劇団による人形劇の贈り物は、会員が協賛を募り存続させている。今回も100社以上の賛同を得たが、年々状況は厳しくなっているという。小澤会長は「今では親と子2世代にわたり思い出となっている事業。地域での思い出づくりを継続させていくためにも引き続き協力を呼び掛けていきたい」と話す。

 協賛は企業や個人を問わずに受け付けているという。詳細は小田原二世会事務局【電話】0465・66・2272。

浄財を社協に届けた

寄付

■三菱ケミカル労働組合神奈川支部

 奥津秀幸小田原分会長と稲田智大執行委員が先ごろ、小田原市社会福祉協議会を訪れて組合員から集まった浄財2万99円を寄付した。今回で36回目、総額は131万2777円。

「仮囲い」に地域PRアート 城北工高生が小田原駅構内で

 小田原城北工業高校デザイン科の3年生8人が制作したイラストが、JR東日本小田原駅構内に飾られている。展示期間は3月24日(月)まで。

 この企画はエスカレーター取替工事に伴う仮囲いを活用して実施された。小田原の魅力の紹介をコンセプトに小田原城や忍者、梅干し、かまぼこなど20種以上を描き、1月31日に飾った。

 リーダーを務めた宮川眞由美さんは「それぞれの絵のバランスも考えて配置した。この展示を通して、小田原の魅力を多くの人に知ってもらえたならうれしい」と笑顔を見せた。また同社は「小田原ならではの名物を明るく、温かみのあるデザインで表現してくれた。地元への愛着心をさらに高め、また小田原のPRになれば」と話した。

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講演会の様子

ペットとの共生 理解訴え 新玉地区で講演会

 新玉小学校広域避難所運営委員会が2月5日、人とペットの共生を考える講演会を開催した。地域住民に対し、ペット同室避難の実現や野良猫のTNR(繫殖制限)活動への理解を呼び掛けた。

 同委員会ではペット同室避難を目指し、2022年度から検討を進めていたところ、市内で猫のTNR活動に取り組む住民らから、「平時から地域の協力と理解が必要」との声が上がり、講演会の開催に至った。

 講演会では同委員会がアンケートを実施したほか、西湘地域で活動する猫のTNR団体の活動紹介、野良猫や保護犬専門病院の獣医師による講演が行われた。市内浜町でのTNR活動や、東日本大震災の被災地で猫が多数繁殖した事例を取り上げ、「野良猫の増加は地域のトラブルにつながる。平時からペット・野良猫の不妊去勢手術の徹底が重要」と訴えた。

 当日は各自治会長や地域住民、行政担当者ら約20人が参加し、「去勢手術をした猫の見分け方」や「どのような支援が求められているのか」など、関心の高い質問が寄せられた。

 第11区の小玉文夫自治会長は「自治会としてできる限りのことは協力したい」と話した。

食事を配膳する仲村さん

嚥下障害でも食を楽しく とろみ料理でカフェ開催

 足柄リハビリテーションサービス(小田原市堀之内)に所属する有志4人がこのほど、嚥下障害がある人も一緒に食事を楽しむことができる場を作ろうと市内飲食店で「Swallow cafe」を初開催した。

 麻痺や筋肉の衰えなどが原因で、食べ物が飲み込めなくなったり、誤嚥が生じたりする嚥下障害。言語聴覚士としてリハビリの現場で働いてきた仲村敦子さんは「食事は味はもちろん、見た目や口の中の感覚が大事だが、嚥下障害の人はミキサーでドロドロになったものを食べる」と言い、障害の有無にかかわらず誰もが同じものを楽しく食べられる空間を作ろうとイベントを企画。とろみ剤を駆使して、嚥下障害の人も食べることができるクリームシチューやプリン、ケーキなどを考案。カフェで20人以上に提供した。

 「家族みんなで同じものが食べられる」「のどに付着しないちょうど良いとろみ」「食べやすい」などの反響があり、仲村さんは「今後も続けていきたい」と話していた。

イベントのチラシ

親子で楽しむ「(R)(アール)フェス」開催 3月23日、小田原アリーナ

 (一社)神奈川県西地区リハビリテーション協議会が3月23日(日)、小田原アリーナのサブアリーナで「おだわら(R)フェス2025」を開催する。午前10時〜午後3時。

 当日はパラスポーツ体験や謎解きゲーム、インクルーシブな進路選択を考える講演など親子3世代で参加できる多様な催しが企画されている。災害時などに活躍するスペシャルカーの展示や、キッチンカーの出店もイベントを盛り上げる。

 コロナ禍前はリハビリをテーマに障害者や関係者に向けて開催していたが、昨年からはインクルーシブな祭りにしようと「(R)フェス」と名称を改め、親子で楽しめる企画を充実させてきた。間口を広げたことで来場者は増加し、昨年は1800人が訪れた。地域への浸透に力を入れている。

 イベント開催にあたり、同協議会は現在地元企業らの協賛を募っている。内容は販売・展示スペースへの参加やデジタルサイネージへの広告掲載、協賛金の拠出など。詳細など問い合わせは事務局【電話】0465・37・5740、【メール】kenseitiku.reha@gmail.com。

多彩な作品が並ぶアートNOWのチラシ

「アートNOW」開催 三の丸Hで2月19日から

 芸術文化でまちの活性化を目指す「小田原城アートNOW2025」が2月19日(水)〜3月2日(日)に開催される。午前10時〜午後6時で入場無料。小田原文化芸術協会(杉崎宗雲代表)が主催。

 小田原三の丸ホール展示室が会場。所属作家約35人による絵画、立体、書、彫刻、インスタレーション、陶芸など多彩な作品が並ぶ。また今回、小田原城址公園馬出門の前に2つの立体作品も展示する。

 2月23日(日)午後4時〜5時は、市観光交流センター会議室で文化フォーラムを開催。「回遊」をテーマに会員らが語る。先着100人にネーム入り木札の配布もある。

 問い合わせは同協会・宮崎さん【電話】090・1429・8013。

イベントのチラシ

「小田原の魅力に気付いて」 3月1日、つながるマルシェ

 小田原市役所前庭広場で3月1日(土)、「おだわらつながるマルシェ」が初開催される。主催は湘南生活クラブ小田原センター。地産地消やSDGs、子育て、ごみゼロなどの領域で小田原を中心に活動している団体が約30のブースを出展する。発起人のひとり村田けい子さん=人物風土記で紹介=は「魅力的な活動をしている人が集まる。小田原ってすごいんだなと多くの人に気付いてほしい」と呼び掛けている。

 午前10時〜午後3時。少雨決行、荒天中止。出店者情報など詳細はインスタグラム「ODAWARA.TSUNAMARU」で発信。(問)同センター【電話】0465・32・0012

2ndフルアルバムをリリースしたザ・パーリーズ

ザ・パーリーズ 5年ぶりワンマンライブ 2ndアルバムもリリース

 小田原を拠点に活動する4人組ガールズバンドTHE PARTYS(ザ・パーリーズ)が、5年ぶりのワンマンライブを2月16日(日)、LIVE HOUSE ODAWARA Quest(小田原市栄町)で開催する。

 今回のライブでは、同日にリリースされる2ndフルアルバム『Welcome to THE PARTY!』の収録曲10曲を披露。誕生会や結婚披露宴など、華やかな場で歌える楽曲に加え、小田原をテーマにした「おだわら梅丸音頭」、小田原市健康づくりPR隊員として制作した「レッツゴー!ケンコー!」など、幅広い楽曲が詰まった一枚となっている。

 ギターのNancyは「一緒に歌ったり、動いたりしながら楽しめるパーリーなので、ぜひ盛り上がってほしい」と語った。ボーカルのBettyは「私たちの音楽は子どもから大人まで楽しめるので、アルバムを通じて皆さんに聞いてもらいたい」と話した。

 午後6時開場、6時30分開演。前売り券の申し込みは【メール】we_are_partys@yahoo.co.jpまたは、公式LINE(https://lin.ee/dXnXqAV)。で受け付け。当日券の販売あり。

前列右から小村会長、松尾さん、原さん

倫理経営を学ぶ講演会 小田原市倫理法人会が開催

 小田原市倫理法人会(小村元規会長)が1月28日、倫理経営講演会を小田原お堀端コンベンションホールで行った。

 当日は同会員や他地域の会員など53人が参加。第一部では事業体験報告として、栃木県倫理法人会法人レクチャラーの原貞夫さんが講師として登壇した。原さんは自動車整備・修理会社の経営から得た気付きや倫理法人会に入会したことでの変化などを講演。「優柔不断だった私が入会して『はい』と即答することを教わって変わることができた」と話し、参加者は耳を傾けていた。

 第二部では「経営力を磨く〜時代が求める心の経営〜」と題し、(一社)倫理研究所の松尾隆徳さんが登壇。純粋倫理に基づいた経営やその実践について話した。

「五人展」のポスター

県西ゆかりの作家ら出展 新九郎で 2月24日まで

 ギャラリーNEW新九郎(ダイナシティウエスト4F)で2月24日(月)まで、「五人展」が開催されている。午前10時から午後6時(最終日は4時)まで。観覧無料で、18日(火)は休廊。

 県西地域を中心に活動する作家による展覧会で、昨年に続き2回目の開催。同ギャラリーの支配人・木下泰徳さんの声掛けにより集まった5人の新たな作品が展示される。油絵や鉄板画、木造作品など、作家それぞれの個性が光る多彩な作品約50点を楽しむことができる。

 出展者は、相澤秀人さん、木田英博さん、木下泰徳さん、平塚幹男さん、米満泰彦さん(順不同)。

 問い合わせは同ギャラリー【電話】0465・20・5664。

消火用バケットを吊り上げるヘリ「はまちどり2」

林野火災に備えヘリ訓練 小田原市と横浜市が連携

 小田原市消防本部と横浜市消防局航空消防隊は2月5日、酒匂川スポーツ広場(市内東町)で連携訓練を実施した。

 ヘリコプターを使用した空中消火訓練は、大規模な林野火災の空中消火活動を想定したもの。2013年に市消防本部の管轄区域が小田原市と南足柄市、足柄上郡に広域化してから初めて行われた。

 訓練には市消防本部から19人、航空消防隊から8人が参加。強風の中ホバリングをするヘリコプターに消火用バケットを取り付け、隊員らが素早くホースから給水し、その後空中から火災現場を想定した広場に散水した。訓練中は隊員らが無線や手信号でヘリコプターを誘導したほか、地上で安全確認などを行った。

 市消防本部の担当者は「今回の訓練で横浜市の消防航空隊との円滑な連携が確認できた」と訓練を振り返った。

挨拶する田村支部長

東京地方税理士会 ICT化に対応を 小田原支部が70周年

 東京地方税理士会小田原支部(田村佳江支部長)がこのほど、70周年記念式典を湯本富士屋ホテルで行った。

 1954(昭和29)年に発足し、小田原市、南足柄市、足柄上郡、足柄下郡の2市8町に事務所を置く税理士約150人が在籍する同支部。租税に関する知識の普及と啓発のための活動として小学校を中心に租税教室を実施するほか、毎週水曜日には無料相談会を開催し、多くの相談者が訪れているという。

 式典では60周年からの10年間を振り返るビデオが上映され、懐かしむ様子が見られた。田村支部長は「ICT化の推進が求められる中、本支部も時代の変化に対応しながら取り組んでいきたい」と話した。

 第二部では記念講演として、大原大学院大学教授で税理士の熊王征秀氏の特別講演「HAZAMAと共に半世紀」が行われ、消費税導入時の状況や消費税法の動向について説明し、参加者は興味深く聞いていた。

こどもタウンニュース 「小学生記者」を募集

 タウンニュース小田原支社では、県西2市8町の小学校で配布する「こどもタウンニュース県西版2025年春号」の小学生記者を募集中。

 タウンニュース記者と一緒に地域の店舗や企業などを訪れ、見学したり話を聞いたりする。原稿を書く必要はない。取材場所は県西地域で、時間は概ね1〜2時間程度。実施日は放課後または祝日、土曜日。

 対象は県西地域の小学校に通う小学生(現1年生〜5年生)で、要保護者同伴。記事はこどもタウンニュース紙面とウェブブックに掲載(写真、氏名、学校名、学年含む)。取材は2月下旬〜3月に実施予定。

応募はメール(odawara@townnews.co.jp)で。件名「小学生記者募集」、本文に【1】住所【2】子どもの氏名(ふりがな)【3】学校名【4】学年【5】保護者の氏名【6】電話番号【7】取材可能日を入れて応募を。

 取材日時に都合のつく応募者優先、「小学生記者」決定者のみに連絡。応募締切は2月28日(金)。

チェロの魅力存分に  2月24日 タウンニュースホール

 人の声に近いといわれる楽器「チェロ」。その演奏で多くの人を魅了するチェリスト・玉川克さん=写真=が2月24日(月・祝)、東海大学前のタウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩1分)でコンサートを行う。

 玉川さんは、国内の主要オーケストラから客演首席奏者として招聘されるほかクラシック、ポップスなどジャンルを問わずレコーディングへの参加も多数。スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ、「硬派弦楽アンサンブル石田組」のメンバーとしても定期的に演奏を行う実力派。当日の演奏予定曲目は「無伴奏チェロ組曲第1番」(バッハ)、「セレナーデ」「トッカータ」(カサド)、「シチリアーノ」「夢の後に」「エレジー」(フォーレ)、「チェロソナタ第1番」(ブラームス)。奥深いチェロの音色に存分に浸れる。ピアノは宮㟢琴音さん。

 午後2時開演(1時30分開場)、3時30分終演予定。入場料2000円(予約制・自由席・未就園児入場不可)。予約は公演事務局【電話】0463・81・1211へ。

イベントのチラシ

小田原の銘菓ずらり 2月15、16日 ハルネで

 「第67回小田原菓子祭り2025」が2月15日(土)、16日(日)にハルネ小田原で開催される。両日ともに午前10時から午後5時まで。主催は小田原梅まつり菓子展示会開催協議会。

 市内で営業する菓子店が一堂に集まる。各店による販売のほか、お菓子作り体験教室(練り切り、どら焼き、いちご大福、綿菓子)を楽しめる。体験教室は有料で当日申し込み制。持ち物は不要。

 問い合わせは、市商業振興係【電話】0465・33・1511。

日ごろの成果を披露 2月16日 こゆるぎサークル発表会

 「第15回こゆるぎサークル発表会」が2月16日(日)、橘タウンセンターこゆるぎで開催される。入場無料、午前10時〜午後3時。主催は(一財)小田原市事協会。後援は小田原市。前羽、橘北地区自治会連合会が協力。

 こゆるぎを利用しているサークルの参加者が、日ごろの成果を舞台で披露する。当日は合唱や大正琴、よさこい踊り、タップダンス、フラダンスなど、10団体による多様な演目が楽しめる。

 問い合わせは、こゆるぎ案内所【電話】0465・43・0200。

春の「菜の花寄席」 2月15日 ムーンカフェで

 小田原地下街・ハルネ小田原にある「菜の花ムーンカフェ」で2月15日(土)、「第4回菜の花寄席」が開催される。

 毎回人気の寄席を楽しむ企画。当日は、箱根町の湯本富士屋ホテルで総支配人を務めた喜楽家笑助さんと、新陽冷熱工業(株)(小田原市)代表取締役のえこ家でん助さんの2人が登壇する。

 午後5時45分開場、6時開演(7時45分終演予定)。木戸銭1500円(コーヒーとおまんじゅう付)。チケットの購入、問い合わせは、ハルネ小田原内の菜の花暮らしの道具店(【電話】0465・22・2923)または高橋さん(【電話】090・3313・6350)。

土地家屋調査士会城北工高で出前授業 測量技術を伝授

 神奈川県土地家屋調査士会県西支部(山口宏幸支部長)が1月31日、小田原城北工業高校の建設科1年生17人に「出前授業」を開催した。

 授業では土地家屋調査士の仕事内容や報酬などを紹介したのち、屋外で測量機器を使った実習が行われた=写真。

 実習で生徒たちは図面を見ながら距離や長さを正確に計測し、地面に座標を打ち込んだ。授業を受けた我那覇璃晏さんは「土地家屋調査士という仕事をあまり知らなかった。将来の候補として考えたい」と話した。山口支部長は「業界では高齢化が進んでいる。仕事を知って、目指してくれる人が増えれば」と語った。