さがみはら中央区版【2月20日(木)号】
ゲームを通じて対話を楽しむ学生と市職員(11日、東横INNJR横浜線相模原駅前)

学生×市職員 ゲームで働きがいを体験 公務員の離職に歯止めを

 ボードゲームを活用して公務員の魅力を体験--。志望者の減少や若年層の早期離職などで公務員の人手不足の課題が深刻化する中、その仕事の魅力や働きがいをリアルに知ってもらおうと、新たな試みが2月11日、相模原市内であった。市職員と公務員志望の学生がゲーム形式で体験学習に挑戦した。

 「市職員の離職が多く、1年間で100人が普通退職するという事態が昨今続いている。事業や事務の継承が危うくなっている。一つの要因としてミスマッチがあるのでは」と話すのは、市職員であり、今回の体験学習会を主催した相模原地方自治研究センターの武田秀雄理事長。

 相模原市職員を志望する学生と現職員に公務員の魅力とキャリア形成を具体的に考えてもらおうと企画したという。公務員を志望する学校法人大原学園(町田校)の学生12人と相模原市の職員12人が参加した。

 今回取り入れたのは株式会社BeOne(島根県松江市)と島根大学、全日本自治団体労働組合との協働で考案された対話型ボードゲーム「公務員ステップ」。元松江市職員で同社の代表取締役、丹羽野真也さんが講師として司会進行を務め、参加者がゲームに挑戦した。

 ゲームのルールは、学生と職員のペアとなり、サイコロを振って各コマのイベントを消化しながら獲得した協力ポイントを競っていくもの。イベントには人事異動やクレーム対応などもあり、学生と公務員が話し合ったり、学生が知りたい情報を公務員が答えたりしながら、「対話」を通じて公務員のリアルな仕事を体験した。

 同学園1年の長谷川小陽さんは「仕事内容が漠然としてわからないことも多かったが、(ゲームを通して)大枠として市のやることの輪郭が具体的にわかり、興味が持てた。市職員を含め、目指している仕事について調べて自分に合っているかを考えたい」と話した。

 中央区役所地域振興課の前美砂子さんは「学生はやりたいことがいっぱいあっていい。そういうのが後々やりがいにつながるのかもしれない。やりたいことを持つことが大事だと思う」と話した。

 武田理事長は「今回はリアルな公務員の仕事を理解してもらうことが趣旨。参加した学生からはいい意味でも悪い意味でも知れてよかったという意見があり、開催してよかった。今回はセンターが試行的に行ったが、できれば市の取組として広がるといい」と話している。

相模原市 予算案一般会計 4年連続で過去最大 子育て・まちづくり手厚く

 相模原市は2月10日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計総額は前年度と比べて335億円増(9・8%増)の3750億円となり、4年連続で過去最大を更新した。重点的な施策では少子化対策、雇用促進対策、中山間地域対策に加え、相模原市の個性を生かす分野として子育て・教育・まちづくりを掲げ、手厚い経費を計上した。17日に開会した市議会に提出した。

個人所得増が直結

 歳入をみると、市税は1438億円で前年度比96億円増(7・2%増)だった。個人所得の増加が市税の増収に直結する構造となった。

 個人市民税は定額減税の終了や所得増加の影響により前年度比64・9億円増(10・9%増)の662・2億円。法人市民税は62・1億円で前年度比2・5億円増(4・3%増)となったものの、個人市民税の伸びには及ばなかった。固定資産税は新築物件の増加などを背景に前年度比26億円増(5・3%増)の517・4億円だった。

 市債は前年度比24・9%増の261億円。そのうち建設債は小中学校の校舎の長寿命化改修にかかる経費が増加して253億円で過去最大。25年度末の市債残高は33億円増の2499億円となる見込み。

老朽化対策膨らむ

 歳出を性質別にみると、義務的経費は人件費・扶助費が膨らみ、前年度比82・2億円増(3・9%増)の2214・6億円で全体の約6割を占めた。また投資的経費は前年度比120・7億円増(47・8%増)で過去最大の373・1億円。小中学校校舎や公共施設の改修、道路の改良などの老朽化対策の経費が膨らんだ。

 子育て関連では、新規事業として学校給食費の一部無償化に2億4096万円を計上したほか、1カ月児健康診査事業に2349万円、低所得世帯の学習塾代を支援するスタディクーポン事業に5460万円を計上。

 教育関連では主にキャリア教育推進事業に9672万円、中学校給食の環境整備などに関連した学校給食推進事業に1億9406万円、宇宙教育普及事業に3億3353万円を計上した。

 まちづくり関連ではリニア中央新幹線の開通を見据え、橋本・相模原両駅のまちづくり関連推進事業に7億6207万円を計上。道路整備事業として32億9353万円、麻溝台・新磯野地区の市街地整備費として19億9839万円を計上した。

NPO法人学びサポート研究会の代表理事を務める 宍戸 佳子さん すすきの町在住

自分を生かせる社会に

 ○…「私たちも参加者も元気になる講座です」。NPOは5年ほど前から「人生100年」をテーマに講座を開催している。定年後も好きなことや得意なことで活躍しようと日々学習を続けるメンバーが自ら講師になり、太極拳やマジックなどの学習成果を発揮している。「フレイル予防には社会参加がすごく重要」と力をこめる。

 ○…2001年に桜美林大学オープンカレッジ「生涯学習ボランティア養成講座」の受講生有志でNPOを結成した。専門分野の異なるメンバーが「生涯学習」をキーワードに活動しており、現在も20人ほどが所属している。銀行に勤めていた人が会計事務局を担当するなど、法人の運営においてもメンバーが自分を生かせる関係づくりをしている。「役割があるとやり続けられる」と力強く話す。

 ○…大学卒業後は理化学研究所で脳の神経細胞などについて研究を行った。当時の経験が介護予防などの話をするときに現在でも役立っている。仕事をきっかけに渡米した際、アメリカ社会の自由さに感銘を受けた。「何でも発言でき、助け合える社会がとても楽だった」。日本との違いの理由を探ろうと、コミュニティが自分たちの力でできることをできるよう促す地域援助の手法「コミュニティワーク」を現地で学んだ。帰国後すぐ、持ち前の行動力を発揮して福祉サークルを立ち上げ実践した。

 ○…現在は「人間について学んでいる」。健康寿命やストレスマネジメントなどについて学びを深め、介護予防や生涯学習、定年後の生き方などについて講座を行うことが多い。「閉じこもらないで活動して、コミュニケーションをとれば元気でいられる。健康寿命を延ばしたい」と真剣な眼差しで語った。

議論を交わす同連合会メンバーと市職員

相模原市×市商連 顔が見える関係づくりを 懇談会で意見交換

 相模原市商店連合会(前山善憲会長)と相模原市の関連部局の職員が2月14日、商店街の現状や今後の在り方について意見交換する懇談会をサン・エールさがみはらで開いた。熱心な議論が飛び交い、市内の商店や商店街の維持・発展に向け、「お互いの顔が見える関係づくり」の重要性を確認した。

 懇談会には同連合会側から役員・会員ら12人、市側からは環境経済局の職員や各区の地域振興課の職員ら13人が参加した。市議会議員3人がオブザーバーとして立ち会った。

 同連合会のメンバーは「商店側の高齢化とともに地域の人たちも町も高齢化している。商店街の会員が少なくなると、イベントもできなくなる。どこの商店街も同じではないか」と厳しい現状を訴えた。また2020年度の組織改編で商業観光課が廃止になったことに触れ、「前は面倒だなと思うほど市の職員の人が商店街に来ていたが、今では接点が少なくなった。もっと商店街に寄ってほしい」と要望した。

 環境経済局の幹部職員は「数が減ったとしても地域に商店街があるということが相模原の商業の厚みになっている。商店街に求められていることをこれからどう残していくかが重要」「商業観光課の知識やエネルギーがしっかり伝わっているのか、足りない部分も感じている」などと話し、改めて顔を合わせて連携していく方針を示した。

 懇談会ではその他、イベントへの補助金・協力や老朽化した街路灯対策についてそれぞれ意見を出し合った。

相模原市役所

相模原市組織改編案 課題に的確対応 7部・9課を新設

 相模原市は2月6日、2025年4月1日に行う組織改編案を発表した。局の改編はなく、7の部と9つの課(1課は廃止)が新たに設けられる。市が特に推進を図る特定施策・課題を担当する「担当部長」の新設は「こどもの居場所づくり担当部長」と「教育支援担当部長」の2つ。

 危機管理局内には「危機管理統括部」を新設。課相当の組織として危機管理に係る企画・計画、防災意識の普及啓発などを担う「防災計画担当」が設置され、防災資機材の整備・備蓄、防災訓練、防災行政無線(ひばり放送)の運用などを主な業務とする「防災対策担当」が設けられる。

 また、こども・若者未来局には「こどもの居場所づくり担当部長」ポストを新設。「放課後児童対策課」「こども施設課」が新たに設けられる。こども施設課は児童クラブなどの運営・施設管理などを担う。

 環境経済局資源循環推進課内には家庭系ごみの減量化・資源化および4Rに係る普及啓発を担う「ごみ減量PR室」が新設される。

 リニア中央新幹線の建設促進、橋本駅周辺整備推進事業に係る用地取得などを担当する「リニア拠点整備事務所」が都市建設局内に開設される。

 教育局内には教職員の働き方改革・コンプライアンス推進を担うことになる「働き方改革推進室」が課内室として設けられるほか、「支援教育課」と「教育DX推進課」も新設される。

 今回の改編で、組織数は部が現行の10から17部に、課が183から191課に増える見通し。公室・局・区に関しては変更はなく1公室・9局・3区となる。

自己流の墨絵。楽しむが基本スタンス

俳優の石丸さん「ネバー・トゥー・レイト」の精神 好奇心に駆られるままに

 ウインドサーフィン、登山、スキー、自転車、ピアノ、墨絵...と多趣味で知られる俳優の石丸謙二郎さん(71)。中にはプロ並みの腕前を誇るものもあり、多才ぶりに驚かされる。そんな石丸さんを突き動かすのは好奇心。「興味が湧いたらまずやってみる」のスタンスが人生をより豊かに、楽しくしてくれるという。"石丸流"の人生100年時代を生きるヒントを聞いた。

 ――熱中できる楽しみをたくさんお持ちです。

 「ベースとなるのは『海と山』。風が吹いたらウインドサーフィンを楽しんでいるが、毎回コンディションが整うとは限らない。のんびり風待ちをして過ごす人もいるが、性格的にぼーっとできないのでそんな時は自転車を漕いだり、山に出向いてクライミングをしたり。欲張ってあれもこれも楽しんでいる。よく動いて、よく食べて、よく寝る。遊びが心身の健康維持に欠かせない」

 ――37歳まで趣味を封印していたそうですね。

 「役者という仕事柄、怪我をすることができない。日焼けもご法度。自分の立ち位置を確立しなければならないという思いもあり、あえて遠ざけていた。余裕を持てるようになって、一人で楽しめるものはと考えてウインドサーフィンにチャレンジしたが、簡単にはいかない。その悔しさがのめり込むきっかけとなった。上達の早道は実戦だと教えられ、レースにも参加。10年でアマチュアのトップレベルになり、61歳の時に73・71Kmという当時の日本第2位のスピード記録を出すことができた」

 ――スキーも60歳になってからと聞きました。

 「スノーシューを履いて雪山を歩いていた時、スキーならもっと楽に動けることに気付いて。これも夢中になって練習して1日にリフト80本乗った日もあった。上達すると世界が広がって、もっと楽しくなる。今シーズンはスノーボードにも初挑戦する。5年周期くらいで自分を突き動かす何かとの出会いがある。いつも心を開いているからこそ、新たな価値観を受け入れられる」

 ――ピアノもその一つですか?

 「ウインド仲間にジャズピアニストがいて、教えてもらった。1曲だけに絞って練習を重ね、駅にあるストリートピアノをこっそり弾いたことも。指先を通して身体と音が一体化する感覚が新鮮で、ピアノの魅力を理解できた。自分とは無縁の世界だと思っていたが、やってみることが大切。年齢は関係ない。『ネバー・トゥー・レイト』の言葉通りだ」

 ――登山家なら誰もが憧れるマッターホルン登攀(とうはん)に成功しました。

 「成功率は五分五分と言われていて、体力的にも厳しいものがあったが、挑戦してよかった。実は登山から派生した趣味に墨絵がある。訪れた先で感じたことを揮毫する野筆セットをアウトドアメーカーから渡されたが使い方を勘違いし、スケッチブックを山に持ち込んで絵を描いていた。恥ずかしい思いをしたが、それが今では個展を開くまでに。うん、これはこれで楽しい」

《石丸謙二郎(71)/俳優でナレーター。登山をテーマにしたラジオ番組『山カフェ』が人気》

消防招いて消火訓練 並木の保育園・介護施設

 並木にある保育園「幸せふくろうさがみはら」と併設のグループホーム「幸せふくろう並木」で2月13日、相模原市消防局の協力のもと、消火訓練が行われた。

 両施設を運営する(株)メディカルライフケアが火災発生時に向けた意識向上と訓練を目的に実施したもので、この日は園児と利用者、職員ら合わせて26人が参加した。

 相模原消防署緑が丘分署の消防士4人が施設を訪問し、通報・消火・避難の訓練を実施。中身を水に替えた消火器を使った消火訓練では、「大声で周囲に火事だと知らせる」「消化器は火の根元を狙う」といった消防士の指示を守りながら一人ずつ訓練を行った=写真。

 訓練後、消防士から避難経路や施設内の情報伝達についての助言もあり、管理者で保育園の園長を務める柴田香織さんは「普段行っている法定の避難訓練よりもよりリアルに実施することができた。アドバイスもいただいたので今後に生かしていきたい」と話した。

NPO法人学びサポート研究会 ソレイユさがみで講座 「70・80は華ざかり」

 年齢にとらわれずに楽しいことに挑戦することをテーマにした無料講座「『人生100年』70・80は華ざかり!」がソレイユさがみ(緑区橋本)で開催されている。NPO法人学びサポート研究会(宍戸佳子代表理事=人物風土記で紹介=)が主催で、全4回の講座のうち1回目は終了。2回目からの参加も可能。

 残りの日程は2月25日(火)「マジックで遊ぼう!」、3月4日(火)「お話の世界を楽しもう〜朗読・紙芝居・絵本〜」、3月11日(火)「91歳が語る楽しい人生・まとめ」で、全て午後2時から4時まで。定員25人。

 同法人は生涯学習社会の構築を目指し、メンバー自身が日々学習を続けながら、得意なことを生かして講座などを開催している。問い合わせ、申し込みはソレイユさがみ【電話】042・775・1775へ。

児童は今野さんの話を熱心にメモした

田名小学校 人生の先輩に生き方学ぶ 「上でなく、奥をめざせ」

 田名小学校で2月14日、6年生の児童96人が自立に必要な力を育むことを目的にキャリア教育としてユーチューバー起業家の特別授業を受けた。「先を見通し 今を見つめ 自ら考え行動する子どもの育成」を教育目標とする同校では今年度、6年生が起業者ら4人の講師から自分の生き方について考えることを学んでいる。

 3回目の講義となったこの日の講師は都内でパーソナルジムを3店舗経営し、登録者数25万人を抱える人気ユーチューバーの顔も持つ今野拓也さん。自らの経験に基づき「言葉と姿勢を大切にしてほしい」と呼びかけた。そのうえで「言葉はあいまいですれ違いを生む。伝えたいことを伝えるには、言葉の量を増やすことが大切」だといい、言葉を学ぶことの重要性を説いた。

人生訓も披露

 さらに「本当にやりたいこと」を見つけるのは意外と難しいものとしつつ、対極にある「自分がやりたくないこと」に目を向け見つけていくことで「やりたいことが鮮明になってくる」と経験を踏まえながら得た術を披露した。

 特別授業の最後には「上ではなく、奥をめざせ」と人生訓を披露。上から物事を見るとおごりが生まれ、追われてくる恐怖心も生まれる、奥をめざすと周りを気にせずに突き進めるとし、人生の先輩として「本当にやりたいことを見い出し、自分の世界を歩むこと」を伝えていた。

 一連の講座は総合的な学習の時間の授業として年明けから行われている。最終回は同校の教務主任が海外での職務経験から感じたことや小学校時代に身につけておきたい力などについて講話する。

展示書類の一部。左:明治22年2月『官報号外大日本帝国憲法』(上溝町)、右:明治30年〜38年『郡役所令達綴』(相原村)=相模原市公文書館提供

市立公文書館 明治、大正を読み解く 企画展「郡役所令達書類の世界」

 明治から大正にかけて存在した県の行政機関(出先機関)「郡役所」から町村役場に出された文書を展示する企画展「郡役所令達書類の世界-相原村文書を中心に-」が現在、相模原市立公文書館(緑区久保沢1の3の1)で開催されている。3月28日(金)まで。

 「令達」とは訓令と通達を合わせた呼び方のこと。企画担当者は「町村役場では郡役所からの令達書類をまとめて綴っておく場合があり、特に相原村文書の中には明治14年から大正9年までの令達文書が33冊残されています。今回は、郡役所令達書類を中心に時代の流れを確認していきます」と話す。午前8時45分から午後5時まで。土日祝は休館(展示解説開催日は開館)。入場無料。

学芸員の解説も

 同館の学芸員が展示資料について分かりやすく解説する「公文書館トーク・トーク」が3月15日(土)に開かれる。午後2時から3時まで。定員20人程度。詳細・問い合わせは同館【電話】042・783・8053。

避難民ガリーナさん ウクライナを語る 21日 南市民ホール

「知ることが支援」

 ウクライナ避難民で建築大学教授による講演会「わが麗しのウクライナ、昨日、今日、そして明日は?」が2月21日(金)、相模原南市民ホール(南区)で開催される。午後1時30分から。主催は市民企画さがみはら。

 登壇するのはキーウ国立建設建築大学教授のガリーナ・シェフツォバさん=写真。ウクライナの基本情報、歴史、最新事情などを写真や映像を交えて日本語で紹介する。同団体の山田真也さんは「知ることが支援。多くの方にご参加いただきたい」と呼び掛ける。入場料1000円。(問)山田さん【携帯電話】090・4709・5585

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
web予約システムのトップページ(イメージ)

体育館予約、ウェブで可能に 3月1日スタート

 相模原ギオンアリーナ(総合体育館)および、ほねごりアリーナ(北総合体育館)の団体向けの予約システムが3月1日(土)から変更になる。

 2施設は現在、電話や窓口でのみ予約の受け付けを行っているが、専用のウェブ予約システムを導入。空き状況の確認や予約の受け付けが可能となる(予約確定は窓口での入金処理後)。今まで手書きだった申請書もパソコンで作成できるようになり、利便性の向上が期待される。

 ま利用者から要望の多かった全面利用の予約については3月以降、抽選制が導入される。2月1日からは利用者登録を開始した。個人利用については従来通り券売機での発券、受け付けとなる。

 詳細・問い合わせは、相模原ギオンアリーナ(南区麻溝台2284の1)は【URL】https://sagamiharashi-sougoutaiikukan.jp/または【電話】042・748・1781、ほねごりアリーナ(緑区下九沢2368の1)は【URL】https://sagamiharashi-kitasougoutaiikukan.jp/または【電話】042・763・7711。
(左から)平野孝スポーツダイレクター、シュタルフ監督、本村市長、西谷社長、小西展臣取締役

SC相模原 開幕へ向け市長訪問 「必ずJ2昇格を」

 サッカーJ3・SC相模原の西谷義久社長、シュタルフ悠紀リヒャルト監督らは2月12日、相模原市役所を訪れて本村賢太郎市長に開幕を報告した。西谷社長は「今シーズンは何としても昇格させるため、リーグトップクラスの強化費をかけ、必ず昇格できる編成ができた。来シーズンJ2の舞台に戻れるよう、一緒に盛り上げていただきたい」と意気込みを語った。

 シュタルフ監督は「自分が持っている力をすべて出し切って、クラブが市民にとって誇りに思える存在にもっとなっていくために、結果も内容も含めてベストを尽くしたい」と力強く話した。本村市長は「J2に上がった時の感動をぜひまた見たい。我がまちにSCがあるということをもっと広めていきたい」と期待を寄せた。

 SCと相模原市については、市が3月に公表予定の「相模原駅北口地区土地利用計画」骨子が注目されている。SCは昨年11月、他のホームタウンチームと共同で新たなスタジアムを含む土地利用の提案書を提出したが、その内容は非公表となっている。この日の歓談では現在クラブがホームスタジアムとしている下溝の相模原ギオンスタジアムについて話す場面があったが、同計画に関する話には及ばなかった。

 SCは2月15日、アウェイで迎えた今季の開幕戦で栃木シティに1―2で敗れた。ホーム開幕戦となる第2節は2月22日(土)、相模原ギオンスタジアムで栃木SCを迎えて行われる。試合は午後2時キックオフ。

POMの吉田杏選手(写真左)・スタジアム外広場には津久井在来大豆のPRブース(同右)が設けられた

ラグビー相模原DB 接戦制し3勝目 前半リード逃げ切る

 ラグビーリーグワン1部の三菱重工相模原ダイナボアーズは2月9日、相模原ギオンスタジアムで行われたトヨタヴェルブリッツ(トヨタV)戦に44対40で勝利し、連敗を2で止めた。今季3勝目。フランカーの吉田杏選手は古巣相手に圧巻のパフォーマンスを見せ、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。来場者数は5287人。

 ダイナボアーズは前半、グレン・ディレーニーヘッドコーチが「就任以来一番のラグビー」と評価する猛攻を見せ、41対14でリードした。後半は相手の勢いに苦戦する場面もあったが勝ち切り、昨季に続いてトヨタVから白星をあげた。

大豆普及に貢献も

 この日、スタジアム外の広場には元ラグビー日本代表・廣瀬俊朗氏とのコラボで市の特産品である津久井在来大豆をPRするブースが開設された。津久井在来大豆は輸入大豆の台頭で一時期栽培面積が減少したが、地元農家や関係者の努力により復興が進んでいる。ダイナボアーズは「地域を盛り上げたい、特産物を生かしたい」との思いで廣瀬氏による「津久井在来大豆をアスリートめしに!」プロジェクトに協力。ブースは親子連れを中心に賑わい、大豆のベジキーマカレーは1時間半ほどで完売するほどの人気ぶりだった。

 次のホスト試合は3月1日(土)のリコーブラックラムズ東京戦。

参加者同士で点てた茶をふるまう様子。中央が青山さん

相模原・淵野辺で外国人向け茶道体験 10人が日本の伝統文化に触れる

 在住外国人向けの茶道体験イベントが2月15日、「春露庵(しゅんろあん)」=相模原市中央区=で開催された。市のさがみはら国際交流ラウンジが主催する「International Salon mini」の一環として開催されたもの。

 当日はアルゼンチンや台湾など様々な出身地の参加者10人が集まった。初めて茶道に触れるという参加者ばかりで、最初は緊張した面持ちだったものの、講師の点てた茶を飲み、実際に自分でも茶を点てる体験をするうち、次第にリラックスした表情に変わっていった。

「おもてなしの心に触れられた」

 参加者の中には、初めて味わう抹茶の苦さに驚く人や、生菓子の美しさに感心する人も。終了後、参加者は「茶道を通して、日本の文化や歴史、おもてなしの心に触れることができた」、「茶室は居心地がよくて、帰りたくないくらい」などと感想を話した。

 主催者は、「いつもは外国の方々に向けて、生活上のルールやマナーをお伝えする生活ガイダンスを定期的に開催しているが、今回のようなイベントを通して、日本の文化に触れる良い機会を提供できたと思う。今後も様々なイベントを開催し、国際交流を促進していきたい」と語った。

茶室「春露庵」とは

 今回のイベントが開催された茶室「春露庵」は、約30年の歴史を持つ本格的な茶室。オーナーが高齢化のため手放す意向を示し、一時は解体の危機に直面していたが、茶道講師の青山多佳子さんの熱意と、所有者である谷津建設の谷津弘社長の理解により、昨年存続が決まった。現在は、青山さんが主宰する茶道教室「白珪会」として使用されている。青山さんは「一人でも多くの人に茶道の素晴らしさを伝えたい」と話しており、今後もこうした催しを積極的に受け入れていく方針だ。

横山地区 お菓子作りに挑戦

 横山公民館で2月2日、洋菓子店「ら・ふらんす」(横山台)のオーナーパティシエ・村中昭文さんを講師に招いての「親子お菓子づくり教室」が行われた。横山公民館青少年部の主催で2018年から開催している企画。今回も地域の親子連れ25人ほどが参加した。

 村中さんが生地の作り方を指導した後、出来上がったスポンジに子どもたちがイチゴと生クリームを飾った。同館の末永暁子館長は「お父さんたちも参加してくださった。みなさんとても楽しそうに作っていてよかった」と話していた。

シュタルフ悠紀リヒャルト1984年8月4日生まれ。ドイツ出身。監督としてはYS横浜-長野-タイU20代表-ブリーラム・ユナイテッドU20を経て相模原へ

SC相模原 「ワクワクを届ける」 シュタルフ監督インタビュー

 昨年6月に就任し、今季は始動から指揮を執るシュタルフ悠紀リヒャルト監督。今季のチームの取り組みや、クラブの未来に対する考え方について話を聞いた(1月22日取材)。 

主導権を握るフットボールを

――昨季を振り返って

 「引き受けた時、クラブからは『将来的にJ2、J1とトップリーグで戦えるクラブに成長していくために今年は勝負を賭けている年』で、あと半年で『昇格させてほしい』ということが明確にありました。

 シーズン途中での就任は私自身初めてのことだったので全く想像がつきませんでしたが、時間を掛けて作り込むことができないことはわかっていたので、少しずつマイナーチェンジをしながら『自分たちの力で勝っていけるようなチーム』にしていくというビジョンのもとで取り組みました。

 具体的には『自分たちがしっかり主導権を握り、再現性のあるゴールで得点力を伸ばし、勝ち星をより多く取る』というプランでした。攻撃だけでなく守備も、耐えしのぐ守備ではなく自分たちからアクションを起こしていく、上に行くためにはそういうところが必要になってくる。『相手に合わせるのではなく自分たちに合わせさせる』、それがもっとできないと、結局相手ありきのサッカーになってしまい、再現性のあるゴールやボール奪取は生まれません。

 我々はJ3で、みんながみんな完璧ではない。1週間の中で限りのあるトレーニングの時間に再現性がなければ 何かを集中的に伸ばしていくということが非常に難しい。だから『再現性のあるフットボールをできるようになる』というのが自分の最初のアプローチでした。

 その中で、選手一人ひとりの粒を大きくしていく。僕が来る前は大卒選手中心のチーム編成で、プロでの経験・実績のない選手が多かった。昇格したチームを見ると、外国人含めて実績ある選手が多数揃っていた。そういう相手を打ち負かすには、それと対等に戦える選手層、選手のレベルも必要です。選手のレベルアップを加速させるために、主体的なフットボール、再現性のある攻撃と守備、そしてその中でレベルアップさせていく。それがおおまかな6カ月のプランでした。

殻を割りかけていた試合はあった

 しかし結果を見るとそれほど得点力は伸びず、勝利数も同じくらいで、プレーオフ圏内を争いつつも最後は結果を逃す、非常にふがいないものになってしまった。

 自分たちで試合をコントロールするチームに変わっていくターニングポイントのような、殻を割りかけた試合は何度もあったと思うが、そこで突き抜けることが出来なかった。

 ミニキャンプを実施した中断明けの3ゲームでは、内容的には変われそうなフットボールが展開できていたと思いますが、内容と結果が比例しなかった。勝利を手繰り寄せる力が僕らに足りなかった、結果的にはそれが最後まで響いたと捉えています。スピードとの勝負になることは最初から分かっていましたが、そこが間に合わなかった、ぎりぎりで逃してしまったということだと思っています」

――焦りはあったのか

 「焦りはなかったです。やれることをずっと全力でやってきました。すぐには上手くならないことは分かっていることで、急激に何かを良くするのは難しいのでそこを求めていたわけではない。ある程度プラン通りに進んでいたと思いますが、内容と結果が結びつかなかった。それがフットボールの難しいところではあります」

熱を伝えたい

――今季のチームづくりの指針

 「大きなもとにあるのはクラブが掲げる『エナジーフットボール』。それを僕なりの解釈で『走る・戦う・助け合う』と言っています。一言でいうと、エナジーは「熱」だと思う。その熱が見ている人に伝わる、エナジーを分け与えていく、それがエナジーフットボールだと僕は解釈しています。

 僕らのフットボールに対する情熱、熱量が伝わりやすい『走る・戦う・助け合う』をキーワード化していますが、他にも熱はいろいろあります。例えばゴールを決めた時や勝利の歓喜、アグレッシブな対人など、見ている方がどれだけサッカーを知っているかどうかに関わらず、熱量を感じてくれるようなチームが僕なりのエナジーフットボール。そのためにチームづくりに取り組んでいます。

 例えば、見ている人を『わあ』って気持ちにするプレー。そこで選手たちに常に伝えているのが『個性を磨いてほしい』ということです。スピードを生かした突破、技術を生かした勢いのあるシュート、空中戦の強さを生かした圧倒的なヘディングなど、一人ひとりが自分のストロングを、90分という限られた時間の中でより多く、より迫力を持って表現する。そこを目指しています。

 『つながる』というのが今年の一番大きなキーワードです。攻撃、守備、連携、切り替え、人と人とのつながりもそう。とにかく全てにおいてつながりを大切にしたい。サガミスタとのつながり、地域とのつながりもそうです。みんながつながって、目標に向かっていけるようなシーズンにしたいです」

SC相模原をまちの誇りに

――ホームタウンへの思い

 「神奈川にはJ1のチームもたくさんあって、派手なサッカーが見たければ相模原を応援しなくてもいいかもしれないですが、だからこそ、応援してもらえるチームにしていきたい。近隣のJ1クラブよりも面白いフットボールをしたい、僕たちがエナジーを届けて盛り上げていきたいというのは感じています」

――クラブの役割とは

 「ホームタウンの人たちに非日常的なワクワク、エキサイティング、エナジーを届ける。それはずっと変わらないし、クラブもずっとやろうとしてきたこと。その上で、海外と比較すると足りないと感じるのは、地域からのアプローチ。こういうところに選手が来てほしい、一緒にやりたい――とか。そういうところが相模原だけでなく日本では少ないのかなと思います。オリンピックやW杯ではみんな自分の国を応援しますが、地域とクラブの合致というのはまだJリーグはそこまでではない。その理由として、『地域からクラブへのアプローチ』というのがやっぱりまだ少ないのかなと思っています。

 もちろん結果は目指すのですが、スポーツの世界ではずっと優勝し続けることはできないし、J1からJ3に落ちることもある。だから結果だけでなく、生涯のパートナーというか、ホームタウンの人たちがSC相模原とともに生きるような存在になれたらいいなと思っています。週末は一緒に非日常を分かち合い、苦楽をともにするような…そういう存在に育って、愛されるクラブになっていきたいです。そのために、負けた試合でも選手が輝いていてエナジーが感じられたり、また応援したいという気持ちにできるようなフットボールをしたい。その積み重ねが、ヨーロッパに根付いているようなフットボール文化に近付く道だと思っています。僕は半分ドイツ人なので、そんな未来になったらいいなと思っているし、地道に僕が監督である限り、その道へと歩みを進めていきたい。

 例えば僕の前職のタイでは、コンビニの店員さんがまちのクラブのユニフォームを着ていたりします。それがかっこいいことで、地元への愛の示し方でもあるんです。今、まちなかで相模原のユニフォームを着ている人を見ることはないですが、これから『SC相模原のユニフォームやエンブレムを身に着けていることがかっこいい』というような、そんな未来になればいいなと思う。みんながSC相模原を応援していることで、つながりができていく。そこはもっともっと自分が引っ張っていけたらと思ってます」

FW武藤雄樹(36)座間市立立野台小学校・FCシリウス出身。武相高校-流通経済大-ベガルタ仙台-浦和レッズ─柏レイソルを経て2024年8月に完全移籍加入。背番号11番

SC相模原 「歴史に名を刻みたい」 座間市出身・FW武藤雄樹選手インタビュー

 昨年夏に柏レイソルから加入した武藤雄樹選手は座間市出身。長年J1の舞台で活躍してきた選手とあって、移籍は大きな話題になった。相模原を選んだ理由から地元の思い出まで、武藤選手の思いを聞いた(1月22日取材)。

「最後に地元のためにプレーしたい」

――SC相模原への移籍を決めた理由は

 「もっともっとプレーしたいという思いがあった中で声を掛けてくれて、評価してくれたということと、ホームタウンである座間市が僕の地元であるということ。最後に地元のためにプレーして、少しでもサッカーを通して盛り上げていけたらと思い、そのチャレンジのために来ました」

――移籍してからの半年間を振り返って

 「周りからの期待はすごく感じていたし、自分でも自分に期待していましたが、すごく悔しい結果になってしまった。半年で昇格への力になりたいと思っていたし、もっとゴールを決めてチームを引っ張りたいという思いで来たので、数字としても物足りなかったし、チームとしても昇格できなかった。シーズンが終わった瞬間に『この悔しさを来年晴らしたい』『もっと相模原でプレーしたい』と思いました」

――チームに若い選手が多い中、ベテランとしての役割とは

 「クラブからも『経験を還元してほしい』と言われていたし、僕としても、伝えられるものがあれば伝えたいと思って来ました。(実際に来てみて)若い選手たちはすごく真面目で、よく『どうしたらいいですか』とかコミュニケーションをとってくれますね。それがうれしかったし、やりやすいです。僕の経験が若い選手たちの今後のキャリアに生きればいいと思う。

 とはいっても、僕らはチームメイトでありライバル。僕がピッチに出たら若い選手たちは『負けていられない』と思うこともあるだろうし、僕自身もまだまだ負けていないと思っています。競争しながらも、背中で見せるというか、お互いにいいライバルとしてやれるのがいい形なのかな」

――他のクラブに比べてSC相模原の印象は

 「チームもサポーターも素晴らしいと思います。僕が来てから最初の頃はなかなか勝てなかったですが、そんな中でも前向きな言葉をたくさん掛けてもらいました。相模原は試合後にハイタッチがありますが、僕は今までそういった経験はなかったので新鮮な気持ちもあり、その中でたくさんポジティブな声もあって、勝てない時もそうしたふれあいの中で、この人たちにもっと笑顔を届けたいと思いました」

練習で「帰ってきた」実感

――地元でプレーするということについて

 「僕は立野台小学校(座間市)の出身で、サッカーを始めたのも立野台FC。3年生の時に統合してからはFCシリウスに所属していました。大学で寮に入るまでは座間に暮らしていたので、座間市内を通るだけですごく懐かしさを感じます。相模原に来てうれしかったのは、やっぱり地元からの距離が近くなって昔の指導者の方や友達がすごく見に来てくれること。お世話になった人たちに自分のプレーを見てもらえるのはすごくうれしいですね。

 ファンやサポーターから『座間市なんです』『FCシリウス出身です』という声を掛けられることもあります。そういうことをきっかけにSC相模原を好きになってもらえたらうれしいし、そういう部分で貢献できたらとも思っています」

――思い出の場所は

 「どこだろう、ハーモニーホールとか…。『あそこで合唱祭をやったな』とか思い出しますね。綾瀬に練習に行くときに、座間を抜けて立野台小の前を通るのですが、子どもたちが朝歩いているのを見たりすると『帰ってきたな』と思います。あとハーモス(「ハーモス座間」)とか。

 地元の人たちからの応援はめちゃくちゃ力になりますね。この歳になってもサッカーへのモチベーション、情熱はもちろんあるんですが、『地元のために何か恩返しができたら』という気持ちがすごく力になると感じているし、それをパワーにしてまだまだ走りたいと強く思っています」

――最後は地元で、という気持ちは以前から?

 「相模原にチームができた、Jリーグに入った、座間がホームタウンになった…というのは気にしていましたが、自分がプレーするということは正直考えていなかったです。ですが、声を掛けてもらった時には、カテゴリーに関係なく『行きたい』と思いました」

優勝は「達成できる目標」

――今季への意気込みを

 「チームの目標である『J3優勝』『J2昇格』は僕自身、達成できる目標だと思っています。半年やった中で、勝てない相手はいないが余裕を持って勝てるリーグでもないと思いました。1試合1試合、厳しい戦いが続いていくと思いますが、選手が100%力を出して、選手とサポーターが一体になって戦えば必ずいい結果が出ると思う。そこに向けて僕自身が引っ張っていきたい。背中で引っ張る、結果を出す、そしてチームの中心としてプレーできるように、強い気持ちを持っています。僕自身に対しても相模原に対しても、期待してほしいと思っているので、ぜひスタジアムに来てほしいです」

――サポーターに見てほしいところは

 「僕はFWなので、やっぱりゴールを取る姿、ゴールを取った時にスタジアムがすごく盛り上がるところを体感してほしいですね。僕の特徴は泥臭くても諦めずにゴールに向かう姿勢。ぜひスタジアムに来てその姿を見て熱くなってほしいなと思います」

――クラブは地域課題解決への取り組み「ジモトアイプロジェクト」を進めている

 「サッカーやスポーツは人に力を与えられるものだと思っていて、それはこれまでのキャリアの中でもすごく感じています。例えば学校で子どもたちと触れ合って、スポーツの楽しさや体を動かすこと、夢を持つことの大切さを伝える、パワーを与えるような活動をしたい。他にもいろいろありますけど、そういったことに取り組んでいくことで、ちょっとずつSC相模原がまちの誇りになっていくと思う。サッカーもそうだし、選手もまちに出て活動することで、『相模原にはSC相模原があるよね』と言ってもらえるクラブになっていったらいいなと思います」

――SC相模原のこれからについて

 「相模原はこれからもっと大きくなっていくチームだと思います。僕が過去に所属していたチームは、まちの中で価値が確立されているようなチームだった。もしかしたら相模原はまだそこまで大きな存在ではないかもしれないですが、僕が結果を重ねて、地域の中で価値ある役割をしている、地域から誇りに思ってもらえるチームに成長していければいいなと思うし、僕がその歴史に名を刻んでいきたいと思っています」