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SC相模原 「歴史に名を刻みたい」 座間市出身・FW武藤雄樹選手インタビュー

スポーツ

公開:2025年2月14日

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FW武藤雄樹(36)座間市立立野台小学校・FCシリウス出身。武相高校-流通経済大-ベガルタ仙台-浦和レッズ─柏レイソルを経て2024年8月に完全移籍加入。背番号11番
FW武藤雄樹(36)座間市立立野台小学校・FCシリウス出身。武相高校-流通経済大-ベガルタ仙台-浦和レッズ─柏レイソルを経て2024年8月に完全移籍加入。背番号11番

 昨年夏に柏レイソルから加入した武藤雄樹選手は座間市出身。長年J1の舞台で活躍してきた選手とあって、移籍は大きな話題になった。相模原を選んだ理由から地元の思い出まで、武藤選手の思いを聞いた(1月22日取材)。

「最後に地元のためにプレーしたい」

――SC相模原への移籍を決めた理由は

 「もっともっとプレーしたいという思いがあった中で声を掛けてくれて、評価してくれたということと、ホームタウンである座間市が僕の地元であるということ。最後に地元のためにプレーして、少しでもサッカーを通して盛り上げていけたらと思い、そのチャレンジのために来ました」

――移籍してからの半年間を振り返って

 「周りからの期待はすごく感じていたし、自分でも自分に期待していましたが、すごく悔しい結果になってしまった。半年で昇格への力になりたいと思っていたし、もっとゴールを決めてチームを引っ張りたいという思いで来たので、数字としても物足りなかったし、チームとしても昇格できなかった。シーズンが終わった瞬間に『この悔しさを来年晴らしたい』『もっと相模原でプレーしたい』と思いました」

――チームに若い選手が多い中、ベテランとしての役割とは

 「クラブからも『経験を還元してほしい』と言われていたし、僕としても、伝えられるものがあれば伝えたいと思って来ました。(実際に来てみて)若い選手たちはすごく真面目で、よく『どうしたらいいですか』とかコミュニケーションをとってくれますね。それがうれしかったし、やりやすいです。僕の経験が若い選手たちの今後のキャリアに生きればいいと思う。

 とはいっても、僕らはチームメイトでありライバル。僕がピッチに出たら若い選手たちは『負けていられない』と思うこともあるだろうし、僕自身もまだまだ負けていないと思っています。競争しながらも、背中で見せるというか、お互いにいいライバルとしてやれるのがいい形なのかな」

――他のクラブに比べてSC相模原の印象は

 「チームもサポーターも素晴らしいと思います。僕が来てから最初の頃はなかなか勝てなかったですが、そんな中でも前向きな言葉をたくさん掛けてもらいました。相模原は試合後にハイタッチがありますが、僕は今までそういった経験はなかったので新鮮な気持ちもあり、その中でたくさんポジティブな声もあって、勝てない時もそうしたふれあいの中で、この人たちにもっと笑顔を届けたいと思いました」

練習で「帰ってきた」実感

――地元でプレーするということについて

 「僕は立野台小学校(座間市)の出身で、サッカーを始めたのも立野台FC。3年生の時に統合してからはFCシリウスに所属していました。大学で寮に入るまでは座間に暮らしていたので、座間市内を通るだけですごく懐かしさを感じます。相模原に来てうれしかったのは、やっぱり地元からの距離が近くなって昔の指導者の方や友達がすごく見に来てくれること。お世話になった人たちに自分のプレーを見てもらえるのはすごくうれしいですね。

 ファンやサポーターから『座間市なんです』『FCシリウス出身です』という声を掛けられることもあります。そういうことをきっかけにSC相模原を好きになってもらえたらうれしいし、そういう部分で貢献できたらとも思っています」

――思い出の場所は

 「どこだろう、ハーモニーホールとか…。『あそこで合唱祭をやったな』とか思い出しますね。綾瀬に練習に行くときに、座間を抜けて立野台小の前を通るのですが、子どもたちが朝歩いているのを見たりすると『帰ってきたな』と思います。あとハーモス(「ハーモス座間」)とか。

 地元の人たちからの応援はめちゃくちゃ力になりますね。この歳になってもサッカーへのモチベーション、情熱はもちろんあるんですが、『地元のために何か恩返しができたら』という気持ちがすごく力になると感じているし、それをパワーにしてまだまだ走りたいと強く思っています」

――最後は地元で、という気持ちは以前から?

 「相模原にチームができた、Jリーグに入った、座間がホームタウンになった…というのは気にしていましたが、自分がプレーするということは正直考えていなかったです。ですが、声を掛けてもらった時には、カテゴリーに関係なく『行きたい』と思いました」

優勝は「達成できる目標」

――今季への意気込みを

 「チームの目標である『J3優勝』『J2昇格』は僕自身、達成できる目標だと思っています。半年やった中で、勝てない相手はいないが余裕を持って勝てるリーグでもないと思いました。1試合1試合、厳しい戦いが続いていくと思いますが、選手が100%力を出して、選手とサポーターが一体になって戦えば必ずいい結果が出ると思う。そこに向けて僕自身が引っ張っていきたい。背中で引っ張る、結果を出す、そしてチームの中心としてプレーできるように、強い気持ちを持っています。僕自身に対しても相模原に対しても、期待してほしいと思っているので、ぜひスタジアムに来てほしいです」

――サポーターに見てほしいところは

 「僕はFWなので、やっぱりゴールを取る姿、ゴールを取った時にスタジアムがすごく盛り上がるところを体感してほしいですね。僕の特徴は泥臭くても諦めずにゴールに向かう姿勢。ぜひスタジアムに来てその姿を見て熱くなってほしいなと思います」

――クラブは地域課題解決への取り組み「ジモトアイプロジェクト」を進めている

 「サッカーやスポーツは人に力を与えられるものだと思っていて、それはこれまでのキャリアの中でもすごく感じています。例えば学校で子どもたちと触れ合って、スポーツの楽しさや体を動かすこと、夢を持つことの大切さを伝える、パワーを与えるような活動をしたい。他にもいろいろありますけど、そういったことに取り組んでいくことで、ちょっとずつSC相模原がまちの誇りになっていくと思う。サッカーもそうだし、選手もまちに出て活動することで、『相模原にはSC相模原があるよね』と言ってもらえるクラブになっていったらいいなと思います」

――SC相模原のこれからについて

 「相模原はこれからもっと大きくなっていくチームだと思います。僕が過去に所属していたチームは、まちの中で価値が確立されているようなチームだった。もしかしたら相模原はまだそこまで大きな存在ではないかもしれないですが、僕が結果を重ねて、地域の中で価値ある役割をしている、地域から誇りに思ってもらえるチームに成長していければいいなと思うし、僕がその歴史に名を刻んでいきたいと思っています」

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