さがみはら中央区版【3月20日(木)号】
締結式で太陽電池を持つ栗谷川代表取締役社長(左)と本村市長

相模原市×PXP 公共施設で実証実験 軽くて曲がる「太陽電池」

 まちのいたるところで発電--。こんな技術を普及させようと、相模原市は3月7日、軽くて曲がる次世代太陽電池を開発している株式会社PXP(緑区)と連携協定を締結した。公共施設などを活用し、従来型では難しいとされる場所にパネルを設置して国内では初となる実証実験に取り組むという。

 株式会社PXPは、さがみはら産業創造センターを拠点に2020年から研究・開発を行っているスタートアップ企業。同社が手掛ける太陽電池は、薄い膜でも十分に太陽光を吸収できる「カルコパイライト」を使用したもので、軽くて曲げることができるのが最大の特徴。建物の壁面やアンテナ、トラックなどへの設置も可能で、敷地が限られる都市部でも導入できる。

 「カルコパイライト型」の太陽電池を開発する企業は世界的にも数少なく、同社の製品は特に耐久性の面で優れているという。再生可能エネルギーの技術開発をめぐっては、政府が現在開発に注力しているのは「ペロブスカイト」で、「カルコパイライト」とは異なる波長の光を捉える。同社は2つを重ねることで幅広い波長の光を無駄なく電気に変換する技術を開発している。

 市と同社は▷次世代太陽電池を通じた脱炭素の普及・啓発▷公共施設などにおける実証実験▷脱炭素教育▷その他--の4項目で連携する。

今までにない場所で

 実証実験は公共施設などで従来型のパネルの重さに耐えられない場所や曲面などでの実施を想定している。同社によると現時点では詳細は明かせないとした上で「壁などの今までに実験がされてきた場所ではなく、実現すれば国内初の対象物に設置する」という。発電の効果などが検証されれば生産工場は市内に作ることを検討している。

 栗谷川悟代表取締役社長は「脱炭素化、再エネの導入は喫緊の課題。私たちの技術がお役に立てればと思っている。自治体と一緒に進めることは非常に大事」と話す。

 市の担当者は「新しく、拡大フェーズにある市内企業と一緒にやっていけることが面白いと感じている。カルコパイライト型が市内で育って脱炭素が一気に進むといい」と話している。
相模原市体育館=3月14日撮影

相模原市体育館 67年の歴史に幕 惜しむ声や不安も

 市民のスポーツ・文化活動や相模原の弓道文化を長年にわたり支えてきた相模原市体育館(富士見)が3月末で廃止される。思い入れのある施設が使えなくなることを惜しむ声や他施設への移行を不安に思う声もある中、67年の歴史に幕を閉じる。

 市体育館は比較的小規模だが、市役所に面した好立地で、ダンスやレクリエーション、バドミントンなどのさまざまな団体に親しまれてきた。

 設立から60年を超え老朽化が課題となっていた2021年、市は財政健全化のために「相模原市行財政構造改革プラン」を策定。その中で指定管理者の更新のタイミングで廃止することと、周辺施設の活用により代わりとなる場所を確保することが決まった。跡地の活用方法は未定。

 市は、ほねごりアリーナ(緑区)と相模原ギオンアリーナ(南区)の利用枠を1日あたり1時間分拡大するほか、相模原スポーツ・レクリエーションパーク(小山)内に昨年オープンした多目的室や公民館の利用を促している。

弓道利用に懸念も

 市体育館の22年度の利用者数は年間7万4000人ほどで、19万人のほねごりアリーナや32万人の相模原ギオンアリーナと比べると小規模。一方、市体育館の弓道場は他体育館の2倍以上となる2万5000人超が利用しており、今後の活動に懸念の声があがっている。

 県立相模原高校の弓道部は今まで、市体育館で週に2回練習してきた。今後は他校やほねごりアリーナに活動の場を移すが、多くても月6回程度に練習量が減ってしまうという。

 300人弱の会員が所属する相模原市弓道協会では、市内で活動している会員の8割ほどが市体育館で練習している。他の体育館で引き続き活動できるが、距離を理由に退会する人が既に20人ほどいるという。小川弘事務局長は「これから1、2年はやめる人がさらに出てくるかもしれない」と話している。

一般社団法人相模原eスポーツ協会の理事長を務める 山口 秀雄さん 清新在住 51歳

「子どもたちの夢になった」

 ○…eスポーツとはコンピューターゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えたもの。相模原eスポーツ協会は、地域交流と社会福祉の貢献を目的に2020年2月に設立。障害者と健常者の市民競技力の向上やスポーツ精神の普及を目指す。これまでに地域の多世代交流、講演などに積極的に関わってきた。「ここ2〜3年は依頼が増えてきている」と地域からの需要の高まりを肌で感じている。

 ○…障害福祉の仕事をしており、18年からeスポーツを支援の一環として取り入れたことがはじまり。障害のある人は家にこもりがちになる傾向にあると言い、「社会参加のツール」として活用し、賛同する仲間と協会を立ち上げた。魅力は「障害の有無や性別、年齢を問わず参加できる」というインクルーシブな面。さらに、「社会的に毛嫌いされてきたゲームで自立する人がいて、関連の仕事を生んでいる。社会参加のツールになった」と話す。

 ○…綾瀬市で生まれ育った。もちろんゲームは好きだが、アウトドアも好きで趣味はジョギング。調子が良い時は月に100Km走る。加齢で代謝が落ちたことを嘆きつつも、「好きなものを食べたいから」と笑顔を見せる。妻と子どもの5人家族で、休みの日はサイクリングを楽しむなど一緒の時間も大切にする。

 ○…今年はeスポーツのオリンピックが初開催されるなど、競技の勢いは増すばかり。会としては、認知症予防、子どもの居場所づくりなど幅広い展開を見据える。「eスポーツでご飯が食べられる時代になり、子どもたちの夢になった」と声が弾む。そして、パリ五輪金メダリストの吉沢恋選手の活躍に触れ、「eスポーツでも彼女のような選手が生まれてくれたら」と未来を描く。

「50年の想いを次の世代に」 作の口小 児童がアジサイを植樹

 作の口小学校(齋藤嘉一校長)の児童たちが3月13日、同校の中庭でアジサイの植樹を行った。創立50周年を記念した植樹プロジェクトの一環で、各クラスの代表児童や栽培委員会の児童ら合わせて約30人が参加。卒業生でもある相原高校の生徒たちの協力のもと、真剣に作業をしていた。

 この日植えられたアジサイと、2月に相原高校の生徒たちが植えた梅の木「思いのまま」などを合わせ、記念植樹プロジェクト「50年の想いを次の世代に」が完成した。参加した児童たちは「きれいに育ってほしい」と話していた。

図書館でおはなし会 3月28日 子ども向け

 相模原市立図書館が3月28日(金)、「春の大きなおはなし会」を開催する。毎月開催している「おはなし会」を春休みに合わせてスケールアップし、人形劇や大型絵本の読み聞かせを行う。

 2部制で対象年齢に合わせた内容のおはなしを予定している。1部は2・3歳児向けで午前11時から(30分間を予定)、2部は4歳児から小学校3年生向けで午後3時から(45分間を予定)。いずれも15分前から入場可能。

 会場は2階視聴覚室。定員は各回40人(申込順)。参加希望者は27日(木)までに来館または電話で申込を。(問)同館【電話】042・754・3604。

新たな標本木と、認定式に参加した中央小3年2組の児童ら

桜の標本木が代替わり 伐採に伴い新しく認定

 相模原市は、これまで市の標本木としていたソメイヨシノが樹木診断の結果によって伐採の対象になったことを受け、市役所さくら通りのソメイヨシノを新たな標本木に認定した。3月14日に行われた認定式には近隣の市立中央小学校の児童や本村賢太郎市長、横浜地方気象台の杵渕健一台長らが参加した。

 新たに標本木に認定されたのは、相模原郵便局近くのソメイヨシノ。市の担当者によると、樹齢は50年程度だという。認定式に参加した同校3年2組の児童は「標本木を初めて知った」「参加できてうれしかった」などと話し、本村市長は「この日に立ち会ったことを次の世代に伝えてほしい」と児童たちに呼びかけていた。

3月に31本伐採

 近年、倒木による事故が全国で相次いで発生している。高度経済成長期に街路樹として整備された樹木の老木化が背景にあり、伐採や植え替えに踏み切る自治体も少なくない。相模原市内でも2010年と22年に桜の倒木が発生した。

 市はこうした状況を踏まえ、定期的な樹木診断と、危険性が高い樹木の伐採を実施している。この3月には、昨年実施した診断の結果に基づき中央区内にある桜31本の伐採を行った。これまで標本木としていた相模原消防署近くのソメイヨシノはそのうちの1本で、8日に伐採が行われた。1952年に植えられたもので、樹齢は約80年だった。

定数削減案否決される 相模原市議会

 相模原市議会の議会運営委員会は3月12日、議員定数について現行の46から3減する条例改正案を審議し、賛成3・反対7の賛成少数で否決された。提出したのはさがみみらい4人、維新1人、無所属1人。他会派との意見・考えが分かれた。

 提出した6人は、現行の議員1人当たりの人口が人口100万人以下の政令市の平均を下回っているなどと指摘し、市が行財政構造改革プランを進めている中で「議員にもそれなりの負担を課さなければならない」などと説明した。

 他の会派からは「議論が足りていない。周辺の課題もしっかり議論する必要がある」などの意見があった。

調査士の指導のもと測量の作業を体験する生徒たち

土地家屋調査士会 相原高で出前授業 プロの測量技術を伝授

 県立相原高校(橋本台)で3月12日、神奈川県土地家屋調査士会相模原支部(加藤照士支部長)による出前授業が行われた。10回目となった今回は同校環境緑地科の2年生38人が参加し、実習と座学を通して調査士の仕事のやりがいや魅力について学んだ。

 この出前授業は、土地家屋調査士の認知度向上やキャリア教育を目的に、同支部が2014年から実施しているもの。加藤支部長は「調査士は人材不足が深刻で、高齢化も進んでいる。地域の教育に貢献すると同時に、この仕事の良さを知ってもらう貴重な機会」と話す。

 実習の目玉は、測量機器を用いて距離や角度を測り、指定場所に境界標を打つ「逆打ち作業」。生徒たちは同会メンバーの説明に真剣に耳を傾け、楽しそうに作業に取り組んでいた。調査士による自動追尾型の測量機器やドローン、3Dスキャナといった最新技術の実演も行われた。

 授業に参加した生徒の一人は「ペアを組んだ人と意思を伝え合うことや、微調整が難しかった。測量の仕事は、まちや道路をつくって人々を支える仕事なので興味がある」と感想を話した。

<PR>
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
メール版タウンニュース、タウンニュース for LINEの読者それぞれ毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼントします。ギフト券の進... (続きを読む)
パネル展示の告知ポスター

入場無料 チューリップのパネル展 県立相模原公園で開催中

 春を彩るチューリップの多様な品種を写真で紹介するパネル展が4月13日(日)まで、県立相模原公園(相模原市南区)で開催中だ。今年で3回目となる同展では、園内で昨年までに撮影された各品種の見ごろの写真が展示されている。

 3月中旬の早咲きの品種に始まり4月中旬の遅咲きの品種まで約100種が順次開花していくが「最も開花する種類が多いと思われるのは4月に入ったころ」と担当者。花びらの先がギザギザ状の「フリンジ咲き」、花びらの枚数が一重咲きよりも多い「八重咲き」など、珍しい咲き方の品種は「4月頭の開花を予測している」とし、気温が上がると花弁が開いてしまうため「午前中の来園がおすすめ」とも話す。

 展示会場は公園内のサカタのタネグリーンハウス内2階ギャラリーはな。入場無料。午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)。月曜休館。問合せは同園管理事務所【電話】042・778・1653。

麻布大学WS(ワークショップ) 動物の脳のつくり観察 参加者募集 3月28日

 「脳のしわが多い人ほど頭が良い」と言われるが本当だろうか――。

 淵野辺の麻布大学(川上泰学長)内にある「いのちの博物館」(村上賢館長)が3月28日(金)に「動物の脳」をテーマにしたワークショップ(WS)を開催する。中学生から高校生までの生徒が対象で定員は申し込み先着20人。参加費は無料。

 同大学獣医学部獣医保健看護学科の島津徳人教授が講師を務める今回のWSでは、鶏頭の水煮缶(ペットフード)を用いてニワトリの頭を解剖し観察。人間の脳と比較し、ヒトや動物の特性を知る。

メールで申込

 会場は同大学内の生命・環境科学部棟404実習室で午後1時から3時まで。参加申込はメール(museum@azabu-u.ac.jp)から。件名に「脳のつくりワークショップ申し込み」、本文に「全ての参加者氏名(ふりがな)」「学校名」「学年」「電話番号(代表者のみ)」を記入し送信。3月21日(金)午後3時締切。

 同館は麻布大学が創立125周年を記念して2015年に開設。キリンやゾウ、アナコンダの骨格標本など貴重な学術資料を一般公開している。問い合わせは同館【電話】042・850・2520。

不要玩具を持ち込むと付与されるポイントで「リユースおもちゃ」と交換ができる

不要玩具 新たな使い手へ エコパークで23日

 不要になった玩具を回収し交換するイベント「おもちゃもったいないセンター」が毎月第4日曜日にエコパークさがみはら(富士見)で開かれている。3月の開催日は23日。玩具を持ち込むともらえるポイントで会場に展示されている「リユースおもちゃ」と交換ができる。モデルガンなど火薬や弾を使うものやスポーツ用具、すべり台などの大型遊具は取り扱い不可。

 午前10時から午後1時までは予約制。30分区切りの入れ替え制で、定員は各回8組(申込順)。午後1時以降は予約不要(最終受付は午後2時30分)。予約は同施設へ電話(【電話】042・769・9248)または電子メール(ecopark-sagamihara@mdlife.co.jp)で。

「先生」が「治療」

 センターが開設される日には、壊れたおもちゃをドクターが「治療」する「おもちゃの病院」が「開院」される。

 予約は不要。治療希望者は壊れたおもちゃを直接持参すること。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
窓口で提示して使う引き換えカード

市が生理用品を無料配布 困窮する女性を支援

 「生理用品は必需品なのに経済的な理由で購入できない」という女性を対象に、相模原市では生理用品を無料で配布している。市はコロナ禍対策の一環として2022年に生理用品の無料配布を始めたが、「生理の貧困」はいまだ続いているとして事業を継続している。

 配布対象者は市内在住、在勤、在学の女性。生理用ナプキン1セット(ふつうの日用28個入・夜用11個入)などを無料で配布している。

 受け取り方法は、配布窓口で口頭で申し出る方法、配布窓口に設置してある生理用品引き換えカードを提示する方法、またはスマートフォンなどで無料配布案内ページを提示する方法の3つがある。身分証明書の提示は不要。配布窓口は各区の子育て支援センターとソレイユさがみ(緑区橋本)。詳細・問い合わせは人権・男女共同参画課【電話】042・769・8205。

テニス無料体験会 29・30日 清新と古淵のスクール

 室内コートのテニススクール「Dテニススクール」の相模原校と古淵駅前校で3月29日(土)・30日(日)の2日間、子どもから大人まで無料で楽しめるテニス体験会が開催される。対象は幼児(定員4人)、小学生(同10人)、成人初心者(中学生以上/同4人)。各回45分。相模原校(中央区清新6の1の20の2階)は29日が午前9時から、30日が8時から。古淵駅前校(南区古淵2の15の5の2階)は両日8時から。

 要事前申し込み。用具の貸し出し無料。運動しやすい服装とタオル持参。詳細・申込は各校へ。(問)相模原校【電話】042・703・1747、古淵駅前校【電話】042・707・0617。

元SC選手瀬沼さん 「続ける大切さ」伝える 淵野辺東小で「夢授業」

 昨季限りで現役を引退した上溝出身の元プロサッカー選手・瀬沼優司さんが3月12日、淵野辺東小学校を訪れ、「夢」について語る授業を行った。

 瀬沼さんは2023年の夏から約1年半、SC相模原でプレー。現在もSC相模原の「ジモトアイアンバサダー」として地域とクラブをつなぐ役割を担っている。この日は卒業を目前に控えた同校の6年生約140人に向けて講話。「夢を叶えるために一番努力したこと」として「苦しいことがあっても『続ける』こと」と話し、自身の経験や思いを伝えた。

 質疑応答の時間になると、児童たちは憧れの元選手に直接質問できるとあって大盛り上がり。瀬沼さんは「仲間と関わるときに大切にしていることは」「どのくらい練習したのか」といった質問に丁寧に答えた。参加した児童は「かっこよかった」「ずっと続けていたという話が印象に残った」と嬉しそうに話していた。

 瀬沼さんは授業を終え、「思い通りにいかない時も苦しい時もあるが、子どもたちには負けないで踏ん張って前に進んでいってほしいと伝えたかった」と振り返った。

早咲きが満開に 相模原公園

 神奈川県立相模原公園(南区下溝)の桜が一足早く満開を迎え、来場者の目を楽しませている。

 同公園の芝生広場周辺にはハルメキやタマナワザクラなどソメイヨシノよりも開花の早い品種が植えられており、春を待ちわびた来場者らが本格的なカメラやスマホを手に思い思いに撮影を楽しんでいた=写真・3月15日撮影。新入学の門出を祝おうと、満開の桜を前に真新しいランドセルを背負った子どもの姿を撮影する家族連れの姿もあった。

表敬訪問の様子。手前左から3人目が関口部長。右から3人目が本村市長

麻高空手部 全国へ

 県立麻溝台高校(南区北里)空手道部が3月24日(月)から和歌山県で開催される全国大会へ出場することに伴い11日、本村賢太郎相模原市長を表敬訪問した。

 同部は男子団体組手5人制に「夢・きぼう枠」として出場する。この枠は東京2020オリンピックで空手が初めて採用されたことから始まった特別枠で、同部は駅前のゴミ拾い活動を5年にわたって継続したことなどが評価され初めての選出となった。

 表敬訪問では関口昊輝(こうき)部長が周囲への感謝の気持ちを持って戦いたいと決意をのべ、本村市長は「(全国出場は)最高の思い出になるはず。良い結果を期待しています」とエールを送った。

 JOCジュニアオリンピックカップ第44回全国高等学校空手道選抜大会は24日から27日(木)まで、和歌山ビッグホエールで開催される。主催は公益財団法人全日本空手道連盟。

チア、自転車も

 なお、同校では空手道部のほか、チアダンス部と自転車同好会もこの春、全国大会に出場する。

パウンドケーキを販売する児童

谷口台小 「たまご街道を有名に」 パウンドケーキを開発

 谷口台小学校(南区)4年2組の児童が3月2日、鶏卵の生産を行う(有)小川フェニックス(同)と共同開発したパウンドケーキをさがみはら市民朝市で販売した。400個が1時間ほどで売り切れる盛況ぶりだった。

 児童は総合的な学習の時間に南区麻溝台の「たまご街道」を有名にすることをテーマに議論を重ね、卵本来の味を生かせるパウンドケーキでPRすることを決定。レシピも考案した。市民朝市では「食べた瞬間、卵の旨味が口いっぱいに広がる」などと書いた手作りの商品説明カードを設置して接客を行った。

 峯澤陸斗さんは「校内でたまご街道を知っているかのアンケートをとったら、知っている人がクラスに1人いるかいないかでピンチだと思いました。『またこの卵を食べたい』とリピートしてもらい、たまご街道を有名にするという思いで作りました」と思いを語った。

市スポーツ協会 「すぽっち」ぬいぐるみに 創立70周年で制作

 相模原市スポーツ協会(勝又修会長)はこのほど、創立70周年事業として公式マスコットキャラクター「すぽっち」のぬいぐるみ=写真=を制作した。同協会のPRとスポーツ推進が目的で、早速イベントで愛くるしい姿を見せている。

 「すぽっち」は同協会60周年の際に全国公募した作品の中から選ばれて誕生した。これまでは広報紙などにイラストとして登場していたが、今回初めて全長100センチのぬいぐるみとなった。今後、市民桜まつりやスポーツイベントに姿を見せる予定。

 同協会担当者の篠崎泰士さんは「見かけたら写真撮影をしてぜひSNSに投稿してほしい」と話す。

記念動画も制作

 同協会では記念事業の一環として、公式YouTubeチャンネルでPR動画を公開している。

 動画にはこれまでの歴史や事業紹介に加え、加盟する団体へのインタビュー映像が収録されている。篠崎さんは「歴史を振り返りお祝いするとともに、スポーツの魅力を発信しようと制作した。この動画を見て興味を持ってもらい、推しのスポーツを『する』『みる』『ささえる』人になってもらえれば」と話した。

田名北小5年1組 「津久井大豆広めたい」 コラボ菓子を考案・販売

 田名北小学校5年1組の児童たちが津久井在来大豆を広めるために地元販売店とともに菓子を開発した。3月14日にはGLPアルファリンク相模原(田名)で実際に販売し、購入者からも好評を得た=写真。

「甘くてふわふわ」

 児童たちが開発したのは、津久井在来大豆を使った「きな粉マドレーヌ」。生産量が少なく「幻の大豆」ともいわれる津久井在来大豆について学んだ児童たちが、「地域の人にもっと知ってもらいたい」と考案したもので、パンの製造・販売店「セルンtheフォレスト」(田名)の協力で商品化が実現した。商品の特徴について同クラスの田上渚奈さんは「甘くてコクがあってふわふわの食感」と説明。納田悠護さんは「お子様からご年配の方まで食べやすい」と話す。

 13日に販売した際には、1時間の販売時間にも関わらず「食べ比べセット」70個が売り切れるなど人気を集め、実際に購入した人からも「きな粉の味がしっかり感じられておいしい」と好評だった。「きな粉マドレーヌ」はきょう3月20日(木)から同店でも販売される予定。

ライトを設置する市内電気設備企業の従業員たち

電設企業17社 ライトアップを準備

 相模原市内の電気設備企業17社が3月11日、地域貢献活動として市役所さくら通りの桜並木に電灯を設置し、ライトアップの準備を行った。点灯は桜の開花状況に合わせて3月下旬から4月上旬まで行う予定で、午後6時から10時まで行う。

 電気設備企業は25年以上前から、桜まつりに合わせて桜並木のライトアップを行っている。本業もある中、設置作業には各社から1、2人ずつが参加。ソメイヨシノの木一本一本に梯子を立て、相模原警察署付近から相模原中央病院付近まで、合計75灯の電灯を設置した。

 市電設協会の大野桂会長は「毎年市民の皆さまに喜んでいただいていると聞く。日頃お世話になっている市民や市役所に恩返ししたい」とライトアップ事業への思いを語った。

三好諒氏

参院選 れいわ 三好氏擁立へ 39歳、消費税廃止訴える

 れいわ新選組は夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に元外務省職員の三好諒氏(39)を擁立することを決めた。

 三好氏は2013年に外務省入省、21年退職。22年から山本太郎参議院議員の秘書を務め、24年の衆院選で神奈川2区から立候補していた。3月11日の会見で「しがらみのない政治で消費税廃止や社会保険料の減免などを訴えたい」と述べた。

犬を介して地域を一つに 麻布大でマルシェ 3月末

 犬と一緒に楽しめる「Oneマルシェ」が3月29日(土)・30日(日)に麻布大学(淵野辺)で開催される。午前10時から午後4時まで。小雨決行。

 食べ物やワークショップ、犬関連用品などの店舗およそ80店が出店し、犬を連れていない人も楽しむことができる。ドッグランや講座、麻布大学附属動物病院見学ツアーなどの企画もある。

 麻布大学は犬が人と人の繋がりにどのような影響を与えるかを研究している。犬を介して見知らぬ来場者同士での会話や店員との世間話を生み、人・犬・地域が一つ(One)になることをテーマにマルシェを開催する。

 研究活動の一環として会場では来場者アンケートが行われ、地域住民の幸福度がイベントによって上昇するかなどが調査される。

スタメンで出場しアシストを記録した新加入のイスマイラ選手

SC相模原 先制も1─1痛み分け 順位は12位に後退

 相模原市をホームタウンとするサッカーJ3・SC相模原は3月15日、相模原ギオンスタジアムで奈良クラブと対戦し、1─1で引き分けた。成績は2勝1分2敗で、3月16日試合終了時点で12位。入場者数は1262人。

高橋HCが指揮

 前節でシュタルフ悠紀リヒャルト監督が審判員に異議を示す過程でベンチを叩いた行為によって1試合のベンチ入り停止処分となったため、今節は高橋健二ヘッドコーチ(HC)が指揮を執った。前半7分、11日に加入し早速スタメン出場したオリグバッチョ・イスマイラ選手の折り返しに武藤雄樹選手が詰めて先制。しかしその後は相手に主導権を握られ、20分に失点。試合は振り出しに。後半は立て直しを図りチャンスを作る場面もあったが、追加点を奪うことができなかった。

「続けることが大事」

 試合終了後、高橋HCは「勝ち切らないといけなかった試合だった」とコメント。チームの現状について「練習で継続してやっていることを出し切れていない。自信を持って試合で100出し切れるようにしなければ」と課題を分析した。主将の島川俊郎選手は「前半の課題は全部僕のところで解決できたことだと思う。気合を入れ直し、後半のような試合を1試合通してできるよう続けていく」と話した。

 次節はアウェイの松本戦。次のホーム戦は3月30日(日)、相模原ギオンスタジアムにカマタマーレ讃岐を迎える。試合は午後2時キックオフ。

多頭飼育崩壊した猫

動物愛護推進員のアドバイス【1】 家庭や地域の猫に関するご相談

 市民の皆さまとともに小さな命に関心を持ち、地域の良好な環境を創っていくことが人と動物のより良い共生社会の実現につながると考えています。

 保健所の相談窓口で猫に関する相談受付のボランティアをしていると、多くのご相談をいただきます。

 「猫などの動物が近所で増えて困っている」「野良猫の不妊手術(TNR)をしたいが捕獲の仕方や助成金の仕組みが分からない」「動物の糞尿被害に悩んでいる」 「地域一体となって環境被害軽減のために野良猫の数を減らしたい」「飼い主(親戚や知人)が病気で倒れ、ペットの行き場がなくなった」「知人の家でペットが大繁殖し大変な状況になっている」など、さまざまなお悩みが寄せられます。

 昨年末に市内で発生した多頭飼育崩壊の現場からは111頭の猫が保護されました。保護された猫の身体は排泄物にまみれ健康状態は非常に悪かったです。一頭一頭シャンプーを行いましたが、全頭長毛種ということもあり、毛に絡まった汚れや排泄物が塊となっており、作業にはかなりの時間が掛かりました。とても胸が痛くなりました。

 このような案件の対応時、なぜもう少し早くご相談いただけなかったのだろうかと毎度考えています。お一人で抱え込まず、周囲の方や行政機関に相談することで、より良い解決策が見つかるかもしれません。※E・N

この連載では動物愛護推進員(動物愛護や適正飼養の普及啓発等を行う市が委嘱するボランティア)が各テーマでお話しします