神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

相模原市×PXP 公共施設で実証実験 軽くて曲がる「太陽電池」

経済

公開:2025年3月20日

  • X
  • LINE
  • hatena
締結式で太陽電池を持つ栗谷川代表取締役社長(左)と本村市長
締結式で太陽電池を持つ栗谷川代表取締役社長(左)と本村市長

 まちのいたるところで発電--。こんな技術を普及させようと、相模原市は3月7日、軽くて曲がる次世代太陽電池を開発している株式会社PXP(緑区)と連携協定を締結した。公共施設などを活用し、従来型では難しいとされる場所にパネルを設置して国内では初となる実証実験に取り組むという。

 株式会社PXPは、さがみはら産業創造センターを拠点に2020年から研究・開発を行っているスタートアップ企業。同社が手掛ける太陽電池は、薄い膜でも十分に太陽光を吸収できる「カルコパイライト」を使用したもので、軽くて曲げることができるのが最大の特徴。建物の壁面やアンテナ、トラックなどへの設置も可能で、敷地が限られる都市部でも導入できる。

 「カルコパイライト型」の太陽電池を開発する企業は世界的にも数少なく、同社の製品は特に耐久性の面で優れているという。再生可能エネルギーの技術開発をめぐっては、政府が現在開発に注力しているのは「ペロブスカイト」で、「カルコパイライト」とは異なる波長の光を捉える。同社は2つを重ねることで幅広い波長の光を無駄なく電気に変換する技術を開発している。

 市と同社は▷次世代太陽電池を通じた脱炭素の普及・啓発▷公共施設などにおける実証実験▷脱炭素教育▷その他--の4項目で連携する。

今までにない場所で

 実証実験は公共施設などで従来型のパネルの重さに耐えられない場所や曲面などでの実施を想定している。同社によると現時点では詳細は明かせないとした上で「壁などの今までに実験がされてきた場所ではなく、実現すれば国内初の対象物に設置する」という。発電の効果などが検証されれば生産工場は市内に作ることを検討している。

 栗谷川悟代表取締役社長は「脱炭素化、再エネの導入は喫緊の課題。私たちの技術がお役に立てればと思っている。自治体と一緒に進めることは非常に大事」と話す。

 市の担当者は「新しく、拡大フェーズにある市内企業と一緒にやっていけることが面白いと感じている。カルコパイライト型が市内で育って脱炭素が一気に進むといい」と話している。

さがみはら中央区版のトップニュース最新6

下水道51キロ調査

相模原市

下水道51キロ調査

古く大きな管路に重点

6月12日

目標到達まで1万人

認知症サポーター

目標到達まで1万人

昨年度末までに6万5千人受講

6月12日

自治会長 不審者を確保

横山3丁目

自治会長 不審者を確保

警察から感謝状

6月5日

過去最多3284人

児童虐待相談人数

過去最多3284人

心理的虐待の割合増加

6月5日

流通量18地域中トップ

地域通貨すもー

流通量18地域中トップ

開始から2年、普及進む

5月29日

2年連続の関東進出

相模原弥栄高校 女子バスケ部

2年連続の関東進出

接戦の大一番制し

5月29日

あっとほーむデスク

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

さがみはら中央区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年6月15日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook