伊勢原版【5月2日(金)号】
左からpoko piyo cameraのYukiさん、親子教室anelaの斉藤美保さん、イセハラコソダテの佐藤裕美さん、手形足形アート教室たんぽぽのたかのかずえさん、イセハラコソダテの立川紋子さん

スマイルフェスタ初開催 子育て支援4者が企画

 子育て応援イベント「いせはらスマイルフェスタ」が7月27日(日)、伊勢原市民文化会館展示室で初開催される。地域の子育て世帯を支え続けてきた団体や教室が中心となり、親子の笑顔と交流の場を提供する。

 イベントでは、手形足形アートや撮影会、子ども服のフリマに加え、ステージ企画や育児相談など盛りだくさんの内容が予定されている。入場料は子ども1人100円。

 イベントを企画したのは、40年以上前から続くコミュニティ保育の流れを受け継ぐ「どんぐり会」のメンバーで再活動した「イセハラコソダテ」をはじめ、ベビーマッサージなどママ向けのレッスンを提供する「親子教室anela」、子どもの成長をかわいく残す「手形足形アート教室たんぽぽ」、ママカメラマン「poko piyo camera」の4者。地域の子育て世帯を協力しながら支えてきたメンバーたちだ。特にコロナ禍では、支援センターの閉鎖などにより孤立しがちな親子のために、オンラインでの交流や遊びの提案など工夫を凝らした活動を展開してきた。「コロナ禍で遊び場が減り、困っている親子が多くいることを痛感した。つながりをつくるきっかけを失ってしまったママもいる。ママたちがただただ笑顔になるイベントを開催したい」と企画したという。

協賛者を募り地域つなげる

 開催にあたり、協賛者を募ることで、地域のお店や教室を子育て世帯とつなげる企画も実施する。500円の協賛で、来場者に配るチラシやSNSでの紹介などの特典が得られる。募集期間は5月12日(月)まで(先着順のため募集が終了している場合あり)。

 子育て家庭と地域がつながり、笑顔で溢れることを目指す「いせはらスマイルフェスタ」。最新情報は各者のSNSなどで発信していく。問い合わせは、イセハラコソダテ公式LINEへ。

開校に向けて打ち合わせをするスタッフ

地域福祉を考える会 フリースクールを開校 不登校児童の学びの場に

 認定NPO法人地域福祉を考える会(細谷毅義理事長)が4月1日、不登校の児童らの学び場となる「いせはらフリースクール風の谷」を開設(伊勢原1の24の15)。現在6月1日(日)の開校に向けて準備を進めている。対象は小学校5年生から中学3年生(他の学年については応相談)で、活動日は月曜日、火曜日、木曜日の午前10時から午後3時。

 「人を孤立させない地域づくり」を目的に、高齢者と電話を通じてつながり合う「友愛電話」や障がい者らのための成年後見事業、学習サポートやこども食堂など幅広い支援活動を続けている地域福祉を考える会。フリースクールの代表を務める時乗洋昭さん(=人物風土記で紹介)は、高校の校長や通信制高校の立ち上げに携わり、不登校の生徒や保護者と関わってきた。そうした長年の教育現場の経験から、子どもたちのために「何とか力になりたい」との思いを巡らせていたところ、同法人の活動に参加するなどの縁が生まれ、フリースクールの開校が実現した。

週3日で月額3千円

 スクールでは子どもたちが自由におしゃべりや読書、ゲームなどができる居場所スペースと学習スペースを配置。居場所スペースでは、見守りや話し相手として2人のスタッフが寄り添う。

 学習スペースでは学習支援として午前中に個別学習、午後に各種講座を開く。算数(数学)、国語、英語のほかプログラミングなどを行う。「国語は読解力のトレーニングを行い、読み取りや理解力を養い、教科書を正しく読めるようにする。算数に関しても個別の能力を把握し、各々に合った学びを提供していきたい」と時乗代表。さらに「一歩踏み出せずに苦しんでいる子どもたちに、自分の足で進むための助けになる環境をつくっていきたい」と話す。

文化会館で講演・意見交換会

 開校にあたり講演会「学びカフェ@風の谷」を5月17日(土)に市民文化会館で開催する。午後1時30分から3時40分まで。事前申込制。1部では「今、求められている学びの場とは〜だれ一人取り残さないために〜」をテーマにトークセッションを実施。細谷理事長、前教育長の山口賢人氏らが登壇する。2部では1部を受けて意見交換を行う。問い合わせは同会【電話】0463・95・6665へ。

いせはらフリースクール風の谷の代表を務める 時乗 洋昭(ときのり ひろあき)さん 厚木市在住 69歳

苦しむ子どもに道を示す

 ○...高齢者や障がい者、児童福祉など幅広く支援する「地域福祉を考える会」。6月1日に新事業としてフリースクールを開校する。「不登校の子どもは自己肯定感が低い子が多い。先に進む道は1本ではないことを伝え、成功体験を積み重ね、自己肯定感を育てる。子どもたちと一緒にスクールを作り上げていきたい」と意気込む。

 ○...山口県出身。高校まで三重県で過ごす。大学で物理を学び、大学院の進学も決まっていたが、「若者に物理の魅力を伝えるのも良いと思った」。大学卒業後、綾瀬高校に数学の教員として赴任。1学期は生徒と良好な関係を築けなかったが、恩師の「残り半年全力でぶつかれ」の言葉に目が覚めた。大学院への未練など中途半端な気持ちだったが、本気で生徒と向き合うと、生徒も応じてくれ「面白くなった」と笑顔で振り返る。

 ○...通信制高校で不登校の生徒や保護者と関わる経験などを経て、2008年に横浜修悠館高校の立ち上げに携わり、校長を務めた。その後、湘南高校の校長や県教委で新設校の立ち上げなどにも携わる。昨年、「一歩踏み出せず苦しんでいる子どもを助けたい」。不登校の子どもを何とかしたいとの思いから、考える会の活動に参加。児童コミュニティの支援員として今の子どたちの状況を学んだ。

 ○...スクール名の由来は「風の谷のナウシカ」。「世界観が好き。本当の意味で新しいものを作り出そうとしたナウシカに共感した」と熱く語る。ロゴマークも風に乗ってヤマドリが風の谷を舞い上がるイメージで、生成AIで奮闘した。「やりたいことを安心してできる場にしたい」。こども食堂、学習支援と並び、「未来つなぐプロジェクト」が今夏始動する。

左から千原さん、関野さん、舘林さん、谷山さん

イセハラ卓球 「最強の4人」で東日本へ 県小学生大会で5位に

 イセハラ卓球(黄木道弘代表・市内石田)の小学生女子チームが、4月に県立スポーツセンターで行われた全国ホープス卓球大会県予選会で5位に入賞。8月に栃木県内で開催される東日本ブロック大会への出場権を獲得した。

 4シングル1ダブルスの3点先取で勝敗を決める同大会。小学校6年生までの選手が対象で、女子の部には県内から8チームが参加した。

 イセハラ卓球からは舘林利々愛さん(緑ケ丘小6年・厚木市)、関野柚月さん(比々多小6年)、谷山紗彩さん(成瀬小6年)、千原歩実さん(妻田小6年・厚木市)の4人で出場。4人とも卓球を始めて2年未満で、大きな大会に慣れていなかったことから、予選リーグは緊張で思うようなプレーができなかった。しかし、その後の決勝リーグで5位になり東日本ブロックへの出場を決めた。

 東日本ブロック大会に向け舘林さんと千原さんは「4人で一つでも多く勝てるように練習して臨みたい」とし、関野さんは「練習あるのみ。強い気持ちで絶対に勝ちたい」、谷山さんは「皆で頑張って優勝したい」とそれぞれ意気込みを語った。

 卓球の魅力について「攻めて点を取り、自分の展開に試合を運べた時が楽しい」と話す4人。さらに「4人で練習するのが楽しい。最強の仲間」と笑顔で語った。

 東日本ブロック大会は8月2日(土)、、3日(日)に栃木県TKCいちごアリーナで開催される。

感謝状を手にする吉田社長と萩原市長

山王総合(株) 市に椅子230脚を寄贈 地域に愛される企業へ

 山王総合株式会社(吉田守代表取締役社長)がこのほど、地域貢献の一環として市立中央公民館と伊勢原シティプラザへ椅子を寄贈。4月22日に中央公民館で寄贈式が行われた。

 今回寄贈した椅子は中央公民館に150脚、シティプラザに80脚の計230脚。寄贈式には同社から吉田社長、石川茂取締役、伊勢原市からは萩原鉄也市長、宮村進一教育長らが出席。また伊勢原北地区自治会の武蔵郁夫代表らも地域を代表して出席していた。

 式典の冒頭で萩原市長から同社へ感謝状を贈呈。萩原市長は「椅子が整備され、環境が整うことで多くの方が利用し、活動がますます活発になることを期待する。多くの方が集い、交流が生まれることで地域の絆が強くなり、市が掲げる地域コミュニティの活性化に寄与する」と感謝の言葉を語った。

 続いて吉田社長は「従業員やその家族が伊勢原市で衣食住で施設を利用する。民間企業として利益を出し、納税し、寄付もして、愛される企業をめざしていきたい」とあいさつした。

 また新しい椅子に座った武蔵代表は「軽くて、非常に座り心地が良い。大変ありがたい」と笑顔で語った。

高橋新部長

伊勢原市商工会青年部 「伊勢原クロッシング」で活性化 通常総会で新体制発足

 伊勢原市商工会青年部は4月22日、第58回通常総会を開催し、2025年度の新役員を発表、新たな体制での活動をスタートさせた。新部長には高橋耶真人氏が就任。「伊勢原クロッシング」をテーマに掲げ、青年部の持つ知識や経験を掛け合わせ、地域に新たな価値を発信していくことを目指す。

 総会では、24年度の事業報告と収支決算報告、25年度の事業計画と収支予算案が審議され、いずれも承認された。佐々木大助前部長は、24年度を「中小・小規模事業者にとっては厳しい環境だったが、青年部は地域経済の担い手として積極的に活動を展開した」と総括。「大納涼まつり」が成功を収めたほか、自然災害への備えを学ぶ研修会や、事業承継に関する研修会を実施。さらに、伊勢原市の魅力を再発見する「伊勢原検定」の実施や「伊勢原安全マップ」の制作などを報告した。

 新体制を支えるのは、副部長の斉藤誠也氏と頼住直樹氏、研修委員長の渡辺孝亮氏、広報委員長の関野友樹氏、総務委員長の荻野貴文氏、開発委員長の時村健太郎氏。監事には小沼俊輔氏、佐々木大助氏が選任された。

 総会では15人の卒業生を送り出すとともに、12人の新たな仲間を迎え、組織の新陳代謝も図られた。高橋新部長は「地域振興発展の先駆者となるべく、日々研鑽に励み、豊かで実りある活動を目指す」と語った。
左から高橋署長、吉川さん、浅越次長

中南信金 特殊詐欺被害防ぐ 伊勢原警察署が感謝状

 伊勢原警察署(高橋章署長)が4月24日、特殊詐欺の被害を未然に防止した功労に対し、中南信用金庫高森支店に感謝状を贈呈。窓口対応した吉川菜摘さんと浅越麗推進統括次長が出席した。

 伊勢原署によると、同支店で3月11日、「リフォーム費用に充てるため」と200万円を引き出そうと窓口に訪れた80代の女性に対し、窓口の吉川さんが、リフォーム会社からの請求書の有無など、積極的な声掛けを実施。会話につじつまが合わないことなどから不審に思った吉川さんが次長に報告、警察に通報し、詐欺を未然に防ぐことができた。

 吉川さんは「お客様の大切なお金を守ることができてうれしい。これからもコミュニケーションを大切に、接客をしていきたい」と話す。高橋署長は「被害を未然に防ぐことができありがたい」と感謝の言葉を述べた。

昨年の祈願祭の様子

伊勢原大神宮で若葉祭 若竹のようにすくすくと

 子どもたちの健やかな成長を願う「若葉祭」が5月5日(月・祝)午前10時から午後2時ごろまで、伊勢原大神宮(宮本佳昭宮司)で開催される。小雨決行。

 同神宮の北側一帯にはかつて竹林があったと伝えられ、若葉祭では子どもたちが若竹のようにすくすくと成長することを祈願する。当日は午前10時から、神楽殿前境内で健康・交通安全・学業成就を祈願する「こども健康祈願祭」が執り行われる。参加費は無料で、申し込み制(当日も可)。

 また、ヨーヨー、射的、わたがし、たけのこご飯などの各種模擬店や、昔懐かしい竹とんぼ、竹笛、おきあがりこぼしなどの「竹玩具づくり」(午前10時30分〜)も予定されている。

 問い合わせは、伊勢原大神宮 【電話】0463・96・1611まで。

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日頃の感謝を込めてー。 母の日に向け出荷急ぐ 沼目 ふじだな園

 5月11日の母の日を控え、カーネーションの出荷で連日大忙しなのが、市内沼目でカーネーションを栽培する「ふじだな園」の熊澤信章さん(62)。

 同園では広さ約400坪の敷地の温室で、赤や白などの定番色の他、ピンク、オレンジ、グリーンなど、色とりどりの珍しいカーネーションを栽培している。

 6月下旬から7月上旬にかけて新しい苗を植えて始まる熊澤さんのカーネーション栽培。9月頃から出荷が始まり、3月頃から5月にかけてピークを迎えるという。

 枝分かれして小さな花がたくさん咲くスプレータイプを中心に約16種類のカーネーションを栽培している熊澤さん。「ここ2、3年は猛暑で、秋になっても昼夜の寒暖差がなく、花の生育が難しくなっている。暑さ対策が今後の課題」と語る。だが、「皆さんに喜んでもらおうと丹精込めて育てた花。母の日はもちろん、普段の贈り物にもおすすめ。気に入った色の花を楽しんでもらえれば」と話す。

映像で見る大山の歴史 参加募集

 伊勢原郷土史研究会の歴史講演会が5月10日(土)、中央公民館で開催される。午前10時から正午。定員は90人で申し込み不要。参加無料。

 講師は大山阿夫利神社の目黒久仁彦氏。

 当日は「新旧の映像・写真で見る『霊峰大山』の悠久の歴史」をテーマに、古代から現代にかけての大山の歴史について解説する。

 問い合わせは同研究会【電話】0463・91・3518小川さんへ(午後5時から7時)。

講演会は事前申込制

街を笑顔にする行動力 あかね台自治会が講演会

 街を笑顔にする行動力講演会が5月10日(土)、市民文化会館小ホールで開催される。正午開場、午後1時開演、4時まで。事前申込制300人。料金は一般1500円、高校生以下500円。主催はあかね台自治会。

 当日は、前半にコール高森による合唱と、歌手の天真みちるさんが歌を披露。2時からの講演会は、講師の夢実現メンタルコーチでネクストコーチングスクールの一条佳代代表から「人生をより良くするための気付き」などを学ぶ。

 問い合わせは同自治会【携帯電話】080・2040・2967へ。

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総会の様子

会員増強へ重点  伊勢原市老連が総会

 伊勢原市老人クラブ連合会(森武連合会長)は、4月23日、伊勢原市老人福祉センター阿夫利荘で第65回通常総会を開催した。総会には50人が出席し、すべての議案が賛成多数で可決され、2025年度予算・事業計画が承認された。

 総会で、森連合会長は「24年度は、グラウンド・ゴルフ大会の個人戦導入やスコア集計のデジタル化など、事業内容の見直しができた。一方、会員の減少傾向に歯止めがかかっていないのが現状」と報告。25年度では、団塊世代が75歳以上となり、5人に1人が後期高齢者となる超高齢化社会を迎える。森武連合会長は、この状況を「会員増強の絶好のチャンス」と捉え、会員増強に向けた諸施策の展開を最優先とし、個別事業の見直しと充実化を推進する方針を示した。

 具体的な会員増強策として、広報活動の強化、会員獲得キャンペーンの実施、地域共生施策への取り組み、行政(長寿介護課等)との連携強化などを挙げた。

鏡開きを行うプライフーズの本吉社長(左から2番目)

プライフーズ 食の未来、切り拓く新拠点 ゴーデックスカンパニー新社屋

 鶏の飼育・加工・販売を総合的に行う食品メーカーのプライフーズ株式会社は4月18日、食鳥処理機械事業を担うゴーデックスカンパニー本社(伊勢原市鈴川)の新社屋の落成祝賀会を開催した。新社屋は、老朽化した旧社屋の機能性と安全性を向上させ、従業員の働きやすさを改善するために建設された。

 新社屋は「出社したくなるオフィス」をコンセプトに、社員の活躍、働きがい、社会とのつながりを重視した設計。

「3つの縁(知の縁、心の縁、人の縁)」を具現化したオフィス空間は、コミュニケーションやリフレッシュスペースを拡充し、開放的なワークスペースを創出し、ライブラリーなども備える。人材採用や社内イベントにも活用していくという。

 プライフーズ(株)代表取締役社長・本吉陽一氏は、「大山を中心とした豊かな自然と多くの歴史、文化にご支援を頂きながら事業を拡大してまいりました。食の未来に新たな価値を創造することが使命です」とあいさつした。祝賀会では、萩原鉄也伊勢原市長らが新社屋の完成を祝い、今後の発展に期待を寄せた。

伊勢原市商工会青年部 通学路の「危ない」可視化  伊勢原安全マップを公開

 伊勢原市商工会青年部が、新たな試みとして制作に取り組んできたWEBメディア「伊勢原安全マップ」がこのほど完成し、3月に公開された。子どもたちの目線で捉えた通学路の危険な場所を、市内生徒へのインタビューに基づき詳細に伝える内容だ。

 「大人の危ないと、子ども目線での危ないは違う」。この考えのもと、まずは伊勢原駅周辺の中沢中学校区と伊勢原小学校区に焦点を当てた。中沢中学校の生徒たちがアンケートに協力し、寄せられた21件の情報をもとに、青年部員が実際に現地を視察。危険なポイントに加え、情報提供者である生徒の手書き地図、そして青年部員による視察情報と、地図やストリートビューなどが掲載されている。

 具体的な危険ポイントとして、中沢中学校区の下糟屋地区にある「横断歩道のない通学路」などが挙げられており、「通学路なので反対側の歩道へ渡らなければいけません。でも交通量がとても多いので危ないです!」という生徒の声が寄せられている。

 この事業を取りまとめた佐々木大助前部長は、「要望があれば、地域を広げていくことも新役員と検討していきたい」と今後の展望を語った。

葉月流二代目家元の雛丸さんとの      初コラボで演奏する式町さん

 伊勢原で初のコンサート 脳性まひと闘う式町水晶さん 和とのコラボで観客魅了

 大滝荘たけだ旅館(大山)で4月24日、脳性まひと闘いながらポップヴァイオリニストとして活躍する式町水晶さんによる「ヴァイオリンコンサート&トーク」が開催され、軽妙なトークと演奏で60人以上の来場者を魅了した。

 この企画は、1月に開催された伊勢原市商工会女性部新春講演会に登壇した式町さんの演奏や講演に感銘を受けた上林輝美さんと根岸幸子さんらが主催し、伊勢原市内で初開催された。

 式町さんは北海道出身。3歳で小脳低形成と診断され、15歳まで車イスでの生活を余儀なくされた。4歳からリハビリを兼ねたヴァイオリンを始めると5歳から慰問演奏を始め、医療刑務所などにも赴いたという。小学校時代に障がいを理由にいじめを受けたという式町さんは、自身のハンディを乗り越え、ヴァイオリニストとして活躍するまでの経験、影響を受けた映画やアニメ、スポーツ、母親や祖父母らが温かく見守ってくれたことなどについて語った。 

 2018年にメジャーデビューを果たし、「障がい者と健常者の垣根を超え、より多くの人々に夢や希望を贈りたい」との思いから各地で精力的に演奏活動を展開。21年の東京パラリンピック閉会式、23年には京都で開催された世界平和奉納演奏なども行った。

 また、式町さんは東日本大震災の津波に耐えた陸前高田奇跡の一本松と被災地に残された瓦礫や家具を再利用して作られた「津波ヴァイオリン」を所持し、演奏活動を行っている。

 この日は「見上げてごらん夜の星を」「ロッキーのテーマ」やオリジナルの「孤独の戦士」、特別企画として日本舞踊の葉月流二代目家元の雛丸さんと初となる和とのコラボレーションで「メイオウ」を披露、会場から惜しみない拍手が送られた。

 式町さんは「大山で演奏できたことは自分にも楽器にとっても本当に幸せなこと」と語り、「皆さんの温かい、優しいエネルギーでヴァイオリンもますます元気になったと思います。初めての和とのコラボ最高でした」と満面の笑みを浮かべて語った。

あいさつに立つ旗川実行委員長

伊勢原素人落語大会 来年3月14日(土)開催へ

 市商工会館で4月21日、伊勢原素人落語大会実行委員会(旗川英明実行委員長)が開かれ、「第5回伊勢原素人落語大会」について来年2026年3月14日(土)の開催に向けて調整が進められていることがわかった。

 素人落語大会は、日本遺産認定のまちである伊勢原で古典落語を通じて笑いの力で地域の元気を取り戻そうと、市民らで組織する実行委員会が主催、2021年に初開催。参加費無料、入場無料で大会を運営するため、協賛金を募って実施されてきた。

 旗川実行委員長は関係団体に感謝を述べ「前回は決勝の会場もほぼ満席となり、かなり浸透してきたと感じる。無事に開催できてよかった」と話した。実行委員会では前回大会の反省点の抽出や収支決算の報告、アンケート結果の分析などが発表された。

 今年2月に開催された第4回大会では、『熊の皮』を披露した天祖亭媛堵さんが栄冠を手にした。

 

伊勢原市 国勢調査の調査員募集 締め切りは5月31日(土)

 伊勢原市では今年10月1日(水)を調査期日として実施する「2025年国勢調査」の調査員を募集している。

 国勢調査は、日本の人口や世帯の実態を把握し、未来の政策づくりに役立てるための重要な調査。

 調査員は市内1・2調査区(1調査区あたり50〜70世帯程度)を担当し、調査票の配布・回収、調査書類の整理などを行う。仕事や家事のスキマ時間を使って自分のペースで進めることができる。

[応募要件]選挙、警察用務に直接関係のない20歳以上の人。

[従事期間]25年8月下旬から10月下旬(予定)。

[報酬]1調査区=5・5万円程度、2調査区=10万円程度※調査世帯数により増減あり。3調査区以上も可。

[応募方法]市ホームページ、または電話か市役所分室1階担当課まで。

[締め切り]5月31日(土)。

 問い合わせは国勢調査実施本部(経営企画課内)【電話】0463・74・5608へ。

市内のアトリエには、古道具が並び、味わい深い雰囲気を醸し出す。ここで独特の世界観が生まれている

#iseharathings 心を描く「冬の絵」 絵描きJun Sasakiさん

 雪深い森を歩く赤い女の子、表情の見える動物たち。温かく心をつかむ「冬の絵」をインクとペンで描き続けるJun Sasakiさん(38)は、伊勢原市在住の絵描きだ。

 Junさんの創作の原点は、小学校時代に同級生の描いた花の絵に衝撃を受けたことが、絵の世界に入るきっかけになったという。専門学校でデザインを学び、卒業制作では絵本を制作。グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートさせるが、一日一枚は絵を描くことを自らに課し、創作活動を継続。そしてついに、「絵で生きていく」と決意し、絵描きとしての道を歩み始める。

 動物が好きで、はじめはアフリカのキリンやゴリラなどを描いていたJunさん。全く売れず30代に差し掛かる中で、ふと子どもの頃に旅行で見た雪の景色を描くと、思わぬ反響を得て人気が定着した。「本当の冬の厳しさを知らないからこそ、イメージが膨らんだ」。作品に登場する赤い女の子は、自身を投影する存在で「子どもの頃の自分を思い出しながら描いている」と語る。

 近年は個展を中心に活動し、陶芸家、刺繍作家など、他のジャンルの作家とのコラボレーションにも積極的に挑戦。互いの作品世界を融合させ、新たな表現の可能性を追求している。

 結婚を機に、3年前に伊勢原へ。2歳の娘の子育てが「いろいろな色を運んでくれる」と新たなインスピレーションになっているという。「家族との時間を大切にしながら、創作活動を続けていきたい」と語り、今後の作品に期待が高まる。