#iseharathings 心を描く「冬の絵」 絵描きJun Sasakiさん
雪深い森を歩く赤い女の子、表情の見える動物たち。温かく心をつかむ「冬の絵」をインクとペンで描き続けるJun Sasakiさん(38)は、伊勢原市在住の絵描きだ。
Junさんの創作の原点は、小学校時代に同級生の描いた花の絵に衝撃を受けたことが、絵の世界に入るきっかけになったという。専門学校でデザインを学び、卒業制作では絵本を制作。グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートさせるが、一日一枚は絵を描くことを自らに課し、創作活動を継続。そしてついに、「絵で生きていく」と決意し、絵描きとしての道を歩み始める。
動物が好きで、はじめはアフリカのキリンやゴリラなどを描いていたJunさん。全く売れず30代に差し掛かる中で、ふと子どもの頃に旅行で見た雪の景色を描くと、思わぬ反響を得て人気が定着した。「本当の冬の厳しさを知らないからこそ、イメージが膨らんだ」。作品に登場する赤い女の子は、自身を投影する存在で「子どもの頃の自分を思い出しながら描いている」と語る。
近年は個展を中心に活動し、陶芸家、刺繍作家など、他のジャンルの作家とのコラボレーションにも積極的に挑戦。互いの作品世界を融合させ、新たな表現の可能性を追求している。
結婚を機に、3年前に伊勢原へ。2歳の娘の子育てが「いろいろな色を運んでくれる」と新たなインスピレーションになっているという。「家族との時間を大切にしながら、創作活動を続けていきたい」と語り、今後の作品に期待が高まる。
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