中区・西区・南区版【5月22日(木)号】
発見について語る森田さん(左)と竹中さん=写真上=、「五銭乗車券」の金型=同下(市電保存館提供)

横浜市電保存館 「世紀の大発見」初公開 100年以上前の乗車券金型

 中区在住の鈴木久美子さん宅で見つかった100年以上前の横浜電気鉄道時代の乗車券の金型が、横浜市電保存館=磯子区=で初公開されている。鈴木さんの父親(故人)は横浜市電の元車掌。偶然見つけた複数の金型の処分に困っていた家族が市電の研究などを行う団体「しでんの学校」に相談したことをきっかけに、これまで確認されていなかった乗車券の金型の「世紀の大発見」につながった。

 見つかった中でも特に貴重だったのは、横浜電気鉄道時代の縦3cm、横4・8cmの「五銭乗車券」の金型。片道運賃4銭に通行税1銭が課税されていること、乗車券の中央に横浜電気鉄道(1904〜21年)の社紋があることなどから、1911(明治44)年から21(大正10)年まで使用された乗車券の金型とみられる。

 鈴木さんが父親の部屋で金型を見つけたのは2023年秋頃。引き出しの中に、ずっしりと重く、年月日が書かれた古いボール紙の箱があった。市電のものかもしれないが、どこに相談していいか、どう処分していいか分からないまま一年が経過。そんな時にタウンニュースで「しでんの学校」がイベントに出展する記事を見て金型を持参した。

 その日のことを「しでんの学校」の森田満夫さんと竹中洋一さんは、「見てすぐ大変なものだと思った」と振り返る。しでんの学校などによると市電に乗る場合、紙の乗車券は降車時に回収箱に投入されていたこともあり、現物はほぼ確認できていないという。元横浜都市発展記念館の学芸員で鉄道の歴史などに詳しい岡田直さんは「原版となる金型の発見は意義が大きい」とする。

 なぜ鈴木さんの父が金型を持っていたのか――。森田さんと竹中さんは「いま市電保存館がある場所は元車両工場で、乗車券の印刷所があったので、何かのきっかけでもらったのでは」と推測する。鈴木さんは「父が生きていた時には見たことも聞いたこともなかったが、大事なものと分かり処分しなくてよかった」と、偶然の重なりから後世につなげられたことを喜ぶ。

来年4月まで展示

 市電保存館(【電話】045・754・8505)の武藤隆夫館長は、「横浜電気鉄道時代のものは、ほとんど現存しておらず、大変貴重な『世紀の大発見』だと思う」と話す。展示期間は来年4月21日(火)まで。様々な年代の乗車券・乗換券の金型の実物8点と解説パネルが展示されている。

横浜市 12年ぶり待機児童ゼロに 保留児童は1511人

 横浜市はこのほど、4月1日現在の保育所等利用待機児童数が12年ぶりに0人になったと公表した。一方で、特定の園を希望しているなどの理由で待機児童から除かれる保留児童数は過去最少となったものの、1511人となっている。

 市の待機児童は2010年に1552人と全国最多だったが、施設整備などを推し進め13年には0人を達成。その後、少子化を背景に就学前児童数は減少し続けるも、共働きの家庭が増加するなど利用ニーズは高まり、待機児童は2〜63人で推移していた。保留児童も増加傾向にあった。

 今年度の待機児童は昨年度比で5人減り、12年ぶりに0人を達成。要因として市は、ニーズの高い1歳児の受入枠拡大、送迎支援の推進、医療的ケア児の受入推進、園選びサポートの4つの取組みをあげている。今後もさらにそれぞれの対策を拡充していく方針だ。

1歳児受入拡大に重点

 今年度の1歳児の受入枠拡大については、認可保育所等の定員構成の見直しや保育所整備で、新たに404人分の受入枠を確保。既存施設の受入枠拡大に対する補助や、新設のための補助基準額の増額なども継続して行っていく。

 送迎支援では、保育所等に入所できず保留となった1、2歳児が、自宅から遠距離の小規模保育事業所を利用する際、駐車場に係る費用やタクシー代の補助を行う。

 医療的ケア児の受入推進については、看護職員を複数配置し、常時受入れが可能な「医療的ケア児サポート保育園」を前年度から7カ所増設し、医療的ケア児の受入れ人数を26人増加させた。

 園選びのサポートについては、保護者向け園選びサイト「えんさがしサポート★よこはま保育」を充実させ、情報発信や保育・教育コンシェルジュによる個別フォローを実施していく。

 こども青少年局保育対策課の担当者は「これまで各区の保育・教育コンシェルジュを中心に一人ひとりに寄り添った対応をしてきた。今後も継続してニーズの分析などを行い、待機児童数ゼロの継続、保留児童数減にも努めたい」と話した。

5月31日から6月2日まで行われる第44回横浜開港祭の協議会実行委員長を務める 永井 嵩久さん 中区在勤 36歳

世界が広がる開港祭に

 ○…毎年約75万人が来場し、今年で44回目を迎える市民祭。「多くの方が築き上げてきた歴史を誇りと責任をもって継承していく」と顔を引き締める。掲げたサブテーマは「〜OPEN×HEART OPEN×WORLD〜」。多様な文化に触れたり、新たな体験を通して心を開き、自分の世界を広げてほしいという思いを込めた。「来場される皆様、特に子どもたちにとっての人生の転換点になれば幸いです」

 ○…「閉じた世界にいた」自分を変えたのは大学時代。メディアサークルやベンチャー企業でのアルバイト、学生団体での活動を通し、他大学の学生や様々な業種の社会人と出会った。多様な価値観を知り、「何に対しても抵抗がなくなった」という。卒業後は何らかの形に残る仕事で地元に貢献したいと横浜銀行に就職した。その後、そこで出会った妻の父が経営するセメント・生コンクリート商社という新たな世界への挑戦を決めた。

 ○…4歳の息子との公園巡りが息抜き。「横浜市内には無料とは思えない充実した公園がたくさん。子どもと楽しめる公園ベスト5が作れるくらい行っています」とにっこり。今は家族と神奈川区に住むが、幼少期から社会人3年目まで過ごした綱島への愛は強い。地元を離れた同級生も多いが、今でも年に2回は会って綱島の街巡りを楽しむという。

 ○…人生を50m走に例える。「目の前のことに全力で取り組むと、その経験や出会いからおのずと次の50mが見えてくる。その道を全力で駆け抜けての繰り返し」と話す。横浜開港祭の主催者団体の一員である横浜青年会議所に所属して6年目。「この経験や人とのつながりを40歳の卒業後にどのように生かしていくか、今から楽しみです」と先を見据える。

指導する笹尾選手

プロ選手が卓球教室 中区の小学生など43人が参加

 日本生命保険相互会社 横浜北支社=西区北幸=が主催する卓球教室が5月17日、中スポーツセンターで行われた。同社女子卓球部に所属する藤沢市出身の岸田聡子監督、港南区出身の笹尾明日香選手、竹谷美涼選手が、小・中学生を中心に43人を指導した。

 教室では両選手が普段の練習メニューを披露。迫力あるラリーを前に参加者からは感嘆の声があがった。その後、各卓球台を回り直接指導をしたり、2チームに分かれてラリーを長く続けるゲームを行うなど約2時間半、交流を深めた。

 卓球はほぼ初挑戦だという中区新山下在住の廣中栞理さん(7)は打ち方を教えてもらい「楽しかった。またやりたい」と話した。笹尾選手は「横浜の方は本当にあったかいですね」と地元での開催を喜んでいた。

 社会人トップクラスのプレーヤーを擁する同社女子卓球部は、各支社と協力して各地でスポーツ教室を開催し、地域交流やスポーツの裾野拡大の活動を行っている。横浜北支社の伊藤淳支社長は「会社としてスポーツを通した子どもの健全育成や健康などの地域振興に取り組んでいる。今日は6歳から87歳の方まで、幅広い世代の地元の方に参加していただき嬉しい」と話した。

日ノ出桟橋の対岸に特設された台船ステージ(写真提供)

入場無料 日ノ出桟橋でイベント 5月25日、大岡川水上劇場

 「水上ステージ」でライブや大道芸など多彩なイベントが繰り広げられる「大岡川水上劇場」が5月25日(日)、横浜日ノ出桟橋(日ノ出町駅前)と周辺エリアで行われる。

 同イベントは川の魅力を活かして街のにぎわいを創出することを目的に始まり、今年で12年目。

 オープニングを飾る老松中学校吹奏楽部や大学生のサンバチームをはじめ、日ノ出町にゆかりのあるバンドや世界レベルのジャグリングを披露する「桔梗ブラザーズ」などのパフォーマーら14組が出演。薬剤師が作るクラフトコーラ=中面関連記事=などの飲食販売や、遊覧船「ベネチア号」の無料クルーズも(会場本部テント受付で11時〜先着25人に整理券配布)。入場無料、11時〜18時、小雨決行。詳細はHPで。

いつも全力でライブを盛り上げる松本さん=提供写真

生まれ育ったまちで40周年記念ライブ 松本梨香さん、南公会堂で

 南区の横浜橋通商店街のそばで生まれ育ち歌手や声優として活躍する松本梨香さんが今年、芸能生活40周年を迎える。5月25日(日)は南公会堂(みなみん)で「梨香ZANMAI」と題した記念ライブを開催。「生まれ育ったまちで出来ればと思っていた。絶対に面白いステージになる」と明るい笑顔で話す。

 1985年から芸能活動を開始。世界的なアニメ『ポケットモンスター』のサトシ役の声を担当し、主題歌『めざせポケモンマスター』を歌い大ヒットを記録した。歌手・声優に留まらず、女優としても舞台に立ち、絵本を書くなど多彩な才能を発揮する。「大衆演劇をしていた父の影響で、『表現者たるもの、すべて出来ないと』と思っている」と話す。

 25日の記念ライブは、20数曲を披露。これまで歌ってきた曲が並び、松本さんの軌跡が感じられる。また、長崎県南島原市とコラボレーションし、松本さんが作・画を担当した絵本の朗読も。「自分がやりたいことは、子どもたちを笑顔にすること」と児童養護学校に通う子どもたちや、SNSを通じてつながった病気と闘う子もライブに招待する。

 松本さんから強く感じるのは「皆に楽しい時を過ごしてほしい」というエンターテインメント精神。自身の大病や大切な家族の他界など辛い時期もあったが、「自分一人じゃないと思うから、みんなの分も頑張らなきゃ」と前を向く。失った人の思いも背負い、全力のステージを誓う。

画面越しで交流する生徒たち

横浜商業高校 ルワンダの生徒と交流 30人がオンライン通じて

 市立横浜商業高等学校=南区南太田=の国際学科に所属する生徒11人(高1〜高3)が5月13日、ルワンダ共和国のムハンガ教員養成校の同世代の生徒19人とオンラインを通じて交流をした。

 この取り組みは、今年8月に開催されるアフリカ開発会議に向けて横浜市が独立行政法人国際協力機構(JICA)と、世界の子どもたちをつなぎ学び合う場を提供するNPO法人Forum2050(戸田隆夫代表)の2者と連携し企画したもの。市はアフリカとの交流から、次世代を担う若者の異文化理解と多様性の尊重などの学びへとつなげる狙いがある。

使用言語は英語

 同校には国際学科があり、海外研修旅行や国際交流などの学習機会が豊富なことから市は、実践先として選定した。当日は、Forum2050の戸田代表がファシリテーターを務め、ルワンダの現地で活動するJICA職員の協力のもと、使用言語は全て英語で実施された。

 両校とも生徒は有志で参加。横浜商業2年生・永畑陽音さんは「授業の一環でケニアを訪れたことがあり、今回ルワンダの同世代と交流できる機会があると聞き、もっとアフリカを知りたいと思い参加した」と話す。

 生徒たちはホワイトボードに映し出されたお互いの表情を確認しながら、日本とルワンダに共通していることを探したり、自分たちの夢を語り質問し合うなど、2時間かけて対話した。同校3年生・木村莉菜さんは「未来に向け教育を良くしたいという想いをシェアしたら、ルワンダの皆さんが賛同してくれたのが嬉しかった」と満足気な表情で語った。

講師を真似てメイクをする参加者

横浜市×資生堂 "化粧のちから"で介護予防 健康寿命の延伸へ

 スキンケアやメイクで健康寿命の延伸を目指す「いきいき美容教室」が5月15日、新山下地域ケアプラザで行われた。資生堂ジャパン(株)=東京都=の社員が講師を務め、約30人が参加した。

 同社は、化粧で心身機能や生活の質の維持・向上を目指す「化粧療法」を開発し、全国で教室を開催している。教室では、身だしなみや化粧には、健康寿命を延ばす「運動」「食事」「交流」の3つの要素があると説明。参加者は身体をほぐし循環を高めるストレッチや唾液腺を刺激するスキンケアを行った。その後、腕の筋肉を使いながらメイクアップを実践し、参加者同士で口紅の色を選び合うなど交流も深まっていた。

 化粧で前向きな気持ちになり、外出のきっかけや社会参加につながることも期待される。中区小港町の白井則子さん(78)は友人を誘って参加した。「この年齢になると化粧をすることも稀になる。きれいになれて嬉しい」と話した。

連携し年60回教室

 教室の開催は横浜市と同社が今年3月に締結した介護予防に関する協定によるもの。

 協定では、65歳以上の高齢者を対象とした「いきいき美容教室」の開催と介護・フレイル予防の普及啓発活動の推進などを取り決めた。教室は区役所や地域ケアプラザなどで行われ、年間計60回ほどの開催を予定する。

 市は、2020年から40年までに要介護状態の人が約1・5倍に増加すると見込む。こうした社会課題に取り組む市に同社が提案したことで協定の締結が実現した。
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地域の子どもたちと一緒にパレードを行ったローズクイーン=後列=(提供写真)

元町CS ローズの女王がパレード 花手水などは6月2日まで

 元町クラフトマンシップ・ストリート(CS)で、バラをテーマにしたイベント「ブルガリアンローズフェスティバル元町」が初開催された。

 5月11日には、ミスブルガリアで「ローズクイーン」のネデリナ・ネデルチェヴァさん(18)が登場。バラの新名所として知られる山手イタリア山庭園でセレモニーを行った後、元町CSの通りをパレードしながらパセオや霧笛楼など各所に設置されたバラのフォトスポットを巡り、来街者との撮影を楽しんだ。

 元町厳島神社では6月2日の「ローズの日」まで、バラを浮かべた花手水(はなちょうず)やローズ仕様の御朱印が用意されている。

スパイスがたっぷり入ったクラフトコーラシロップ。見た目もおしゃれなボトルでプレゼントにも人気

薬剤師のコーラはいかが 中区・日の出薬局で販売

 シュワっと弾ける爽快な喉越し。今や身近な飲み物となった「コーラ」だが、実はアメリカの薬剤師が「薬」として販売したのが始まりだというのはご存じだろうか―。そんな歴史をなぞるように、中区・日の出薬局で販売しているオリジナルのクラフトコーラがひそかな人気を集めている。

 レシピを考案したのは同薬局薬剤師の高橋信洋さん。「最近の薬局は処方箋がないと入りにくい場所になっている。もっと気軽に薬や健康について薬剤師に相談してもらいたい」。街の人との接点になればと、2022年11月から「薬剤師が作るクラフトコーラ」を掲げて地域のイベントに出店したところ、好評に。「コーラをきっかけにお店を知ってもらえたり、健康相談につながった」と話す。

スパイスがたっぷり

 コーラのシロップは、シナモンやカルダモンなどの数種類のスパイスやレモンを入れて煮出して作り、子どもでも飲みやすいように一般的なクラフトコーラよりも刺激を少なくしたという。

 日ノ出薬局は開局前、資金確保のためにカレー屋を営んでいた歴史を持つ。また「元々二日酔いや頭痛の薬として誕生したコーラは、野毛の街にもぴったり」と考えたが、薬局内では食品衛生や設備上、提供が難しい。模索する中、少量生産での製造を受けてくれた有機野菜のレストラン「FarmDeli & Bar byヨコハマベジメイトプロジェクト」の協力で、材料にもこだわったクラフトコーラシロップが誕生。昨夏から両店で販売している。

 「炭酸水やお湯のほか、牛乳で割るとチャイみたいでおいしいですよ。夏はかき氷のシロップにもおすすめです」と、同薬局薬剤師の和田二葉さん。高橋さんは「小学校などでコーラ作り体験を行いながら、子どもたちにも食育や健康について考える機会を提供できたら」と話した。

 クラフトコーラシロップは、1本(200ミリリットル)1944円。5月25日(日)に横浜日ノ出桟橋で開催される「大岡川水上劇場」に出店し、数量限定で炭酸割か牛乳割を1杯500円、シロップを特別価格で販売する。

チャンピオントロフィーを掲げて優勝を喜ぶ選手たち

横浜EX B3リーグ完全優勝 来季B2のステージへ

 プロバスケットボールB3の横浜エクセレンス(EX)が5月16日と17日、横浜武道館で行われたプレーオフ決勝戦でアースフレンズ東京Zに2勝し、優勝を決めた。これにより同クラブはレギュラーシーズンを首位で終え、プレーオフでも優勝するという「B3リーグ完全優勝」の快挙を成し遂げた。

 B3優勝は、前身・東京エクセレンス時代の2018-19シーズンに所属して以来2度目、横浜移転後は初。

 最前列で応援していたブースターは「横浜EXを応援して3年。(優勝は)やっとという思い」と喜んだ。河合竜児ヘッドコーチは最後のあいさつで「来季はB2。ブースターや選手と共にチームを成長させていけたら」と話した。

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大学院生らが噛む力などを測定

西区シニアクラブ連合会 口腔健康調査に協力 測定データは研究に活用

 西区シニアクラブ連合会は、東京科学大学大学院摂食嚥下リハビリテーション学分野が実施する「口腔健康調査」に2022年から協力している。5月9日は西区福祉保健活動拠点「フクシア」で、3回目となる測定会が行われた。

 当日はシニアクラブ会員約40人が参加。同大学の院生らが会員の歯の状態や嚙む力、舌圧、飲み込む力、舌をどれだけ動かせるのかなどを測定した。合わせて、日常の習慣や性格を問う20ページほどのアンケートも行われた。相談ブースも設けられ、同大学院講師の山口浩平さんが対応。平均値と結果の数値を比べたフィードバックも行った。

 同大大学院4年の堀家彩音さんは「臨床の現場だと、これだけまとまった人数のデータを得るのは難しい。地域の協力なしにはできないこと。本当にありがたい」と述べた。

 ここで得られたデータは、学会報告や論文発表に活用されるという。これまでも以前の測定結果から「将来よりも今を重視する人のほうが噛む力が弱い」など、新しい知見が得られたという。

 この企画を立ち上げた同シニアクラブの大高治さんは、「自分の健康データが分かるだけでなく、研究に役立つ社会貢献もできる。一石二鳥です」と話した。次回は11月に開催する予定だ。

横浜市会 所属委員会決まる

 横浜市議会は5月15日、2025年度の常任委員会・特別委員会などの所属議員を発表した。中区・西区・南区選出議員の所属は以下の通り(敬称略、氏名の後は会派名)。

■中区▽伊波俊之助(自民)=建築・都市整備・道路委員会(委員長)、未来のまちづくり推進特別委員会▽福島直子(公明)=こども青少年・教育委員会、未来のまちづくり推進特別委員会、神奈川県後期高齢者医療広域連合議会議員▽松本研(自民)=健康福祉・医療委員会、基地対策特別委員会

■西区▽清水富雄(自民)=国際・経済・港湾委員会、市民活躍・地域コミュニティ活性化特別委員会、神奈川県後期高齢者医療広域連合議会議員▽荻原隆宏(浜風)=健康福祉・医療委員会、特別市・大都市行財政制度特別委員会

■南区▽高田修平(立憲)=国際・経済・港湾委員会、基地対策特別委員会▽仁田昌寿(公明)=政策経営・総務・財政委員会(副委員長)、基地対策特別委員会▽渋谷健(自民)=健康福祉・医療委員会、基地対策特別委員会▽熊本千尋(国民)=市民・にぎわいスポーツ文化・消防委員会、未来のまちづくり推進委員会

 各常任委員会はすでに始まっており、特別委員会は6月6日(金)から開始される。

真剣な眼差しで調理する子どもたち

西区東ヶ丘 「子どもがつくる食堂」開設 月6回、「挑戦できる場に」

 西区東ヶ丘の多文化拠点CASACO(カサコ)を運営するNPO 法人「Connection of the Children」(CoC)は4月から「こどもがつくる食堂」を開始した。毎週月曜の夕食と隔週土曜日の昼食を提供している。同法人の代表を務める加藤功甫さんは「子どもが”作る側”になる挑戦をすることで自信を育み、人に喜ばれる経験を通して、生きる力を育てることができればと思った」と企画意図を話す。

 5月17日は小学校低学年を中心に10人が参加し、セネガルのサンドイッチ「ンデキ」を作った。フランスの植民地だったセネガルでは、フランスパンを使い様々な具を挟みこむという。今回はマヨネーズを塗ったバケットに、炒めた鶏肉や玉ねぎ、マカロニ、畑で育てたレタスなどを挟んだ。

 参加した子どもたちは、掃除したり会場準備をする班、包丁で具材を切る班、玉ねぎなどを炒める班に分かれ、スタッフの指導のもと作業を進めた。参加するのは2回目という石井彩葵さん(小1)は、「ここだと色んな人がいて楽しい」と話した。

 加藤さんが目指すのは、子どもたちが色んな世界に触れ、小さな挑戦を実践できる場。今はスタッフの手を借りているが、「最終的には買い出しから仕込み、調理、配膳まで全部、子どもたちの手でできる回を作りたい。そこに寄付をしてくれる企業や人を招待し、成果を見える形で伝えられれば」と話した。

 子どもは参加無料で先着10人、大人の食事参加は500円。申し込みはCoCのイベント申込サイトから。

開港を祝う花火=提供

初夏を彩る開港祭 5月31日から3日間開催

 毎年恒例の「第44回横浜開港祭」が5月31日(土)から6月2日(月)までの3日間、臨港パークやみなとみらい21地区、新港地区、その他周辺で開催される。主催は(一社)横浜青年会議所などからなる横浜開港祭協議会。

 ステージイベントや一般公募で集まった横浜市民による合唱、花火など、70を超えるコンテンツで開港を盛大に祝う。

 今年の注目は、各国のブースが並び、世界の魅力に触れることができるワールドストリートやさまざまな仕事に挑戦できる職業体験エリア。最大30mの高さの水と音楽、光が調和する噴水ショーも開催される。

 同祭実行委員長の永井嵩久さん=人物風土記で紹介=は「安心・安全を最優先に、皆様に最高のお祭りをお届けします。ぜひ会場で、みなとまち横浜の開港をお祝いしましょう」と呼び掛ける。

 各コンテンツの詳細は同祭のホームページで随時公開される。

創作雅楽を奉奏する巫女

伊勢山皇大神宮で例祭 約200人参列、横浜のさらなる発展祈念

 横浜の総鎮守である伊勢山皇大神宮=西区宮崎町=で5月15日、例祭が行われた。この例祭は1870(明治3)年の創建時に行った祭典にちなむ神事で、創建翌年から毎年行われている。港都横浜が更なる発展を遂げることを祈念する神事で、かつては、横浜市の祝日として、官公庁を始め学校も休みとなった。当初の祭礼費は、外務省予算のおよそ半年分(当時)にあたる5万両とも言われている。

 例祭当日は崇敬会や神社関係者ら約200人が参列。雅楽の音色が響く中、厳かに祭儀が執り行われた。奉納品を神前に供えた後、崇敬会会長の藤木幸二さんが初穂を納め、阿久津裕司宮司が祝詞を読みあげた。

 さらに2人の巫女が、同神宮創建150年の奉祝として創作された神楽「伊勢山の舞」を奉奏した。水色と桃色の舞装束は、伊勢山の桜と横浜の海を表したもの。舞の手振りは横浜港に出入りする船舶をモチーフに横浜の繁栄と活力を表現しているという。その後、参列者により玉串が捧げられた。

会見で抱負を述べる渋谷議長(右)と尾崎副議長

横浜市会 新議長に自民・渋谷氏 副議長は公明・尾崎氏

 横浜市会は5月15日に本会議を開き、新たな市会議長に渋谷健氏(66)=自民党、5期・南区=、副議長に尾崎太氏(59)=公明党、4期・鶴見区=を選出した。

 同日午後の就任会見で渋谷氏は「批判を恐れず勇気を持ってチャレンジし、しっかりとした経済基盤を築いて市民の暮らしの安心、安全を守り抜きたい」、尾崎氏は「さまざまな立場の方が活躍できるよう、多様な視点を持って市民の皆さまの信頼や期待に応えたい」とそれぞれ述べた。

 会見では、市会本会議場の傍聴席に防犯カメラを設置する計画が進んでいることについても質問が及び、渋谷氏は「セキュリティ対策として市庁舎内に設置されている防犯カメラと同等のものだと考えている。傍聴人や来庁者が安心して傍聴できる環境を整えていくために設置するもの」と説明した。

横浜市観光協会 港町の景観と花、夜景をいかす記念日プランを販売

 公益財団法人横浜市観光協会は5月15日、横浜で大切な人と過ごす記念日プランを(株)リクルートが運営する国内最大級の予約サイト「じゃらんnet」で販売を開始した。

 同観光協会は、「YOKOHAMA PRECIOUS FLOWERS(ヨコハマプレシャスフラワーズ)」と題して横浜の観光資源である「港町」の景観や街中で楽しめる「花」、日本新三大夜景に選ばれた「夜景」をいかし「カップル・夫婦がアニバーサリーを過ごしたい街・横浜」としてのブランディング及びプロモーション企画として推進している。

レターブーケも

 記念日プランには、「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜」と「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」で、大切な人に伝えたいメッセージから花言葉を抽出し、花束にするレターブーケプランも実施している。同企画のwebサイトからホテルなどの予約ページにアクセス。このページでプランの予約と大切な人へのメッセージを入力すると、宿泊日当日に、メッセージに含まれる花言葉から創作された特別な花束とメッセージカードが予約者に渡される。詳細はhttps://www.welcome.city.yokohama.jp/anniversary/へ。

 

 

 

 

昨年の展示販売会

横浜市が女性起業家販売展示会の出展者募集 9月開催、百貨店出店のチャンスも

 横浜市は9月4日(木)に市役所で行う百貨店や商業施設のバイヤーらが来場する展示販売会「横浜女性起業家コレクション2025」の出展者を6月12日(木)まで募集している。

 展示販売会は女性起業家の販路拡大支援を目的に開催。展示会を通じてマッチングが成立すれば、10月以降に百貨店や大型商業施設で開催予定の「輝く女性起業家プロモーションウィークス」に参加できる。

 出展対象者は、現在横浜を拠点に事業運営をしている、または予定している女性起業家で、販売実績と商品などのサイトを持っていることが条件。募集は約50事業者程度。サイトを通して申し込む。

 市経済局によると、昨年は114事業者から応募があり、審査の上、50事業者が販売会に参加。その後、マッチングが成立した42事業者が百貨店などに出店した。

 問い合わせは輝く女性起業家プロモーション事業事務局【電話】045・307・4847(平日午前9時〜午後5時)。

昨年度の企業マッチング会の様子(横浜市提供)

女性向け、Webマーケティング・サイト制作の就職支援プログラム 横浜市が7月から、オンライン中心

 横浜市はデジタル分野で働きたい女性向けの就職支援プログラムを7月に開始する。

 女性の就業や所得向上を目的とし、「Webマーケティングキャリアスクール」として行う。昨年度までのSEOやWeb広告について学ぶ「Webマーケティングコース」に加え、今年度は、インターネットの仕組みなど、Webサイトを作るための基本的な知識を学ぶ「Webサイト制作入門コース」を新設した。

 両コースとも、参加者は7月から11月までオンライン授業などを受ける。12月以降は企業とのマッチングがあり、市側が就職までをサポートする。

 希望者は6月15日(日)までに申し込む。参加無料、定員はマーケティングコースが50人、サイト制作コースが20人。書類とオンライン面接で選考の上、受講者が決まる。両コースともZoomとオフラインの説明会が行われる。説明会に参加しなくてもプログラムへの申し込みは可能。

 市は昨年度も同様のスクールを開き、45人の受講者のうち、3月末までに36人が就職などの進路決定につながったという。市男女共同参画推進課は「デジタル分野が未経験の人でも、スキル取得から就業までを伴走型で支援します」と呼びかける。

 詳細は専用サイト(https://work-school.city.yokohama.lg.jp/)で。

プレゼントされる限定ステッカーのイメージ

「パウ・パトロール」のステッカープレゼント 5月24日から、横浜市内162店舗で

 横浜市は人気アニメ「パウ・パトロール」のキャラクターが描かれたオリジナルステッカーを5月24日(土)から6月2日(月)まで、市内162店舗で配布する。

 期間中、MARK IS みなとみらいや横浜中華街などの各エリアにある対象店舗で、指定商品を購入したり、サービスを利用すると、横浜限定デザインのステッカーがもらえる。エリアごとに異なるデザインで全8種類が用意され、「チェイス」や「マーシャル」など、パウ・パトロールのキャラクターが描かれている。

 同期間中はオリジナルフォトスポットも8カ所に設置される。MARK IS みなとみらいや横浜赤レンガ倉庫、横浜人形の家などで、パウ・パトロールのキャラクターと記念撮影が楽しめる。各場所のフォトスポットデザインは異なる。

 ほかにも、5月25日(日)の「ハマフェスY166」や31日(土)の「横浜開港祭」でパウ・パトロールのステージショーが開催される予定。

認定企業が対外的に使用できるロゴマーク

横浜市「よこはまグッドバランス企業」募集開始へ 働きやすい職場づくり推進

 横浜市は働きやすい職場づくりを推進する市内企業を「よこはまグッドバランス企業」として認定し、今年度の募集を5月26日(月)に始める。

 認定は女性の活躍やワークライフバランスの推進を目的にしており、今年4月時点で284社が認定を受けている。

 認定企業はロゴマークを対外的に使用できるほか、市から女性活躍やワークライフバランスに関するセミナー開催などの情報提供、中小企業融資制度「SDGsよこはま資金」で金利優遇などの支援が受けられる。

 応募資格は市内に本店か本社を置く企業。募集期間は7月25日(金)まで。経営者の理念表明と推進体制、長時間労働の是正と休暇取得などが審査項目。認定期間は2026年4月から4年間。

 応募は市のサイトから応募申請書をダウンロードし、電子申請で提出する。問い合わせは市男女共同参画推進課【電話】045・671・2017。

イベントで対談する鈴木さん(右)と海堂さん

鈴木エイトさん 統一教会との「格闘」語る 著書刊行、横浜駅そばでトークイベント

 旧統一教会(世界平和統一家庭連合)を長年追い続けてきたジャーナリスト・鈴木エイトさんが著書「統一教会との格闘、22年」(角川新書)を刊行したことを記念するトークイベントが5月11日、横浜駅そばの「ネイキッドロフト横浜」で行われた。

 イベントは、「チーム・バチスタの栄光」などで知られる作家・海堂尊さんとの対談形式。海堂さんの作品「コロナ漂流録 2022銃弾の行方」には、鈴木さんをモデルとした人物が登場する。本の解説も鈴木さんが書いており、2人は以前から親交があった。

活動の原点は勧誘阻止

 鈴木さんは、2002年に渋谷駅周辺で統一教会信者が正体を隠して勧誘活動している様子を目撃。そこに割って入って勧誘を阻止したことから統一教会の動向に関心を持ち、ウォッチを続けてきた。2022年7月に安倍晋三元首相が銃撃されて死亡。容疑者は統一教会に恨みを持っていたとされ、この事件を機に鈴木さんの存在が全国的に知られるようになった。

逆境を楽しむ

 イベントでは、統一教会側から鈴木さんがマークされていたことや神奈川県内選出議員と教団の関係について語った。鈴木さんは取材を続けた理由を「統一教会に対する憤りと逆境を楽しむ気持ちがあった」と説明。海堂さんは「継続して対象を追いかけることの重要性を鈴木さんが教えてくれた」とジャーナリストとしての姿勢を称賛した。

 著書には、統一教会が横浜市内で教団の名前を出さずにボランティア活動を行い、信者を勧誘しようとしていた実態も書かれている。

 イベントの様子は5月25日(日)まで配信されている。配信チケットは2千円。詳細はネイキッドロフトのサイト(https://www.loft-prj.co.jp/schedule/naked/315144)で。

取材に応じる小泉氏

日産の県内工場閉鎖報道に小泉進次郎氏「労働者全力で守ること必要」

 経営再建を進める日産自動車=西区=が追浜工場=横須賀市=と子会社「日産車体」の湘南工場=平塚市=の閉鎖を検討していると5月17日に報じられたことを受け、同日、自民党神奈川県連会長で横須賀市を含む衆院11区選出の小泉進次郎元環境相が「働いている人を全力で守ることが必要」との認識を示した。

 小泉氏は中区で行われた参院選立候補予定者の事務所開きに参加し、あいさつの中で報道に触れ「決まっているものは何もないということを聞いている」と前置きし、必要なこととして「働いている方を全力で守ること」を挙げた。さらに、「下請けを含め、サプライチェーン(商品が生産から消費者に届くまでの流れ)に大きな影響が出る問題であり、県内自治体にも影響が及ぶ」と述べた。

 その後、小泉氏は記者団の取材に応じ、「しっかり状況を見て、先手先手で対応していく」と話し、党と政府が一体となって取り組むべきとの考えを示した。

日本代表選手に質問する児童

本町小6年生 日本パラトライアスロン代表選手と交流 横浜開催の世界大会は17日から

 本町小学校=中区花咲町=の6年生約100人が5月15日、日本パラトライアスロン代表選手3人と交流した。

 パラトライアスロンは障害の程度により、クラス分けされている。登壇した3選手は、スタンディング(立位)区分で競技を行う。ワールドトライアスロンパラランキング15位の佐藤圭一選手と同17位の安藤匠海選手は、PTS 5という軽度の障害のクラス、同9位の保田明日美選手はPTS2という重度の障害のクラスで大会に臨む(順位は5月5日時点)。

 当日は、代表3人が障害のことや競技を始めるきっかけなどを交えながら自己紹介。バイアスロンとクロスカントリースキー競技の経験もある佐藤選手は、トレーニングとして取り入れていたトライアスロンを本格的に競技としてはじめ、日本代表選手に。左手に関節部欠損の障害があるが「生活に困ったことはない」と話し「競技では、タイムを早くするため、左手をうまく使えるように練習している」と紹介した。

応援メッセージも

 また児童からは、大会前の緊張のほぐし方やラン(長距離走)のベストタイム、好きなアスリートなどについて質問。一つ一つの答えに興味を持って、代表選手との交流を楽しんだ。

 代表選手は、5月17日、18日に開催される「2025世界トライアスロン横浜大会」に出場する。最後には、児童から代表選手へ世界大会に向けた応援メッセージをプレゼント。安藤選手は「素敵な応援に力をいただいたので、頑張りたい。早朝の競技ですが、ぜひ応援にきてください」と力強く語った。

 交流会に参加した児童は「障害のある選手の話を聞き、障害について身近に感じた。代表選手の皆さんが、一つでも上の順位に行けるように応援したい」と感想を話した。

会見で抱負を述べる渋谷議長(右)と尾崎副議長

横浜市会 新議長に自民・渋谷健氏、副議長に公明・尾崎太氏

 横浜市会は5月15日に本会議を開き、新たな市会議長に渋谷健氏(66)=自民党、5期・南区=、副議長に尾崎太氏(59)=公明党、4期・鶴見区=を選出した。同日、昨年5月から議長を務めていた鈴木太郎氏(58)=自民党、6期・戸塚区=、2023年6月から副議長を務めていた福島直子氏(68)=公明党、6期・中区=がそれぞれ辞職し、その後の選挙で渋谷氏が第55代議長、尾崎氏が第62代副議長に選ばれた。

 渋谷氏は菅義偉元首相の秘書を務めた後、07年の市議選で初当選。23年から今年4月まで自民党市議団の団長を務めた。尾崎氏は建設会社勤務などを経て11年の市議選で初当選。

 同日午後の就任会見で渋谷氏は「批判を恐れず勇気を持ってチャレンジし、しっかりとした経済基盤を築いて市民の暮らしの安心、安全を守り抜きたい」、尾崎氏は「さまざまな立場の方々が活躍できるよう、多様な視点を持って市民の皆さまの信頼や期待に応えたい」とそれぞれ述べた。

本会議場の傍聴席カメラ設置は「安心のため」

 会見では、市会本会議場の傍聴席に防犯カメラを設置する計画が進んでいることについても質問が及び、渋谷氏は「セキュリティ対策として市庁舎内に設置されている防犯カメラと同等のものだと考えている。傍聴人や来庁者が安心して傍聴できる環境を整えていくために設置するもの」と説明した。