厚木・愛川・清川版【5月23日(金)号】
利用する子どもが過ごす個室

愛川町 町内初の病児保育施設 共働き世帯などの需要増

 発熱などで保育所や学校に通えない子どもを預かる愛川町内初の病児保育施設が、民間事業者によって中津に開設された。共働き世帯などの増加を受けて需要が高まる「受け皿」の新設を受け、町は「多様な保育ニーズに応えるための施設になれば」と期待を寄せる。

 病児保育は、体調を崩した子どもの家庭保育が困難な保護者などに代わり、保育士や看護師などを置いた施設で子どもを預かる事業。仕事を休めなかったり、近くに祖父母などの頼れる人がいなかったりするケースで利用できる保育サービスとして、全国の自治体で導入が進んでいる。

 町内に病児保育施設がなかった町は、厚木市と大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、清川村との「病児保育事業広域連携」により、2023年4月から連携自治体の施設が利用できるようになった。しかしいずれも町内から距離が離れており、利用件数は伸び悩んでいるという。

約半数が利用希望

 一方、昨年2月に子育て世帯を対象に実施したアンケートでは、病児保育施設の利用を希望する回答が未就学児、小学生を持つ家庭で共に半数近くに上り、2019年に実施した調査と比べて大幅に増加。多様な保育の実現を目指し、町内での施設整備に向けた検討を進めていた。

 愛川町病児保育室「&ケアキッズ」(中津7350)は、介護事業を行う株式会社ASMILEが運営。町は今年度、同社の事業運営費として国・県の「子ども・子育て支援交付金」から約1000万円を補助している。

 建物は、定員3人分の個室と供用スペースなどを備えた約30平方メートルの平屋建て。かかりつけ医から保育が可能と診断された生後6カ月から小学校6年生までの子どもを対象に、保育士と看護師各1人が常駐して平日の午前8時30分から午後5時30分まで預かる。利用料は1日2千円。

 開設から1カ月ほどが経った5月16日の夕方、発熱した1歳の娘を預けていた中津在住の女性が迎えに訪れた。町内の介護施設で働く女性は「急に仕事を休むとスタッフや利用者に迷惑をかけてしまうのではという不安もある」といい、「このような場所が家の近くにできたのでありがたい」と話した。

 町では、保育所や幼稚園などにポスターを掲示するほか、保護者にチラシを配布して施設の周知を図っていく。

優勝したメンバー

60歳以上でフラ全国優勝 厚木の教室に通う12人

 第4回「オールジャパンフラコンテスト2025」がこのほど、茅ヶ崎市民文化会館大ホールで開催され、厚木市中町のフラダンス教室「ケエナ アオ フラ オ カプア」(ナツコ ミカエレさん主宰)が60歳以上のグループ部門で優勝に輝いた。また小学生〜高校生のグループ部門でも準優勝を収めた。

 今年で4回目を迎えた同大会は、フラの本場ハワイ島から審査員を迎え、日本各地から参加者を募集する全国規模の大会。ソロやグループ、年齢別に11部門で24人・19チームが出場した。

 ケエナ アオ フラ オ カプアからは、厚木市を中心に海老名市や愛川町などから通う60歳以上の12人が「クプナ部門」に挑戦。体の動きや表現力、曲の理解度などで審査が行われ、獲得した600点台は全体でも2番手の点数といい、同部門では初の優勝となった。

 グループのリーダー的役割という東浦枝美子さん(61)は大会を振り返り、「みんなの気持ちがひとつになり結果を残すことができた。ホッとしました」と笑顔で話す。馬場喜代美さん(71)・荒井恒美さん(74)も「教室のみんなの応援が力になった。フラをやっていてよかった」と優勝を喜ぶ。

 グループ最年長の前多慶子さん(78)は「みんなが協力すればできる。もうワンステップ上を目指してやっていきたい」と語り、今後も大会出場などを目指してフラを続けたいという。

 出場メンバーは以下敬称略。東浦枝美子/新倉登美子/久継万里子/馬場喜代美/関戸真利子/渡部和子/前多慶子/根本美栄子/荒井恒美/古沢肥子/山崎正子/堀田勝子

 「ケイキ・カイカマヒネ」(小学生〜高校生)のグループ部門は中・高生6人で参加。下嶋響さんは準優勝の結果に「うれしいけど悔しい。6人で練習できたことが楽しかった」と話した。

 同教室は6月15日(日)に厚木市文化会館で行われるフラフェスタにも参加する。

神奈川県社会保険労務士会厚木支部の支部長に就任した 建部 卓也さん 厚木市妻田在住 51歳

「ATG」の精神で

 ○…厚木労働基準監督署の管轄となる厚木市・海老名市・座間市・大和市・綾瀬市・愛甲郡から200人が集まる厚木支部の支部長に就任した。「働き方改革やコンプライアンスなど、ここ数年で社労士を取り巻く環境も大きく変わった」と、支部では企業と人の間に入り、さまざまな労務に携わる社労士たちを実務能力向上と交流の面からサポート。「親睦から情報交換できる場を作りたい」と意気込む。

 ○…社会保険労務士制度は始まって60年弱と、他の士業に比べて新しい制度。「歴史も浅く、まだまだ知られていない。認知度向上による活性化が一番の課題」と話す。県の広報渉外委員会に所属していた時に関係した公式キャラクター「しゃろ☆うし」もその思いから生まれたもの。☆は地元神奈川の横浜DeNAベイスターズにあやかった。その熱い思いで社労士の認知度向上を図る。

 ○…厚木生まれ。大学卒業後はメーカーに勤務するも、帰省の際にふと大山を目にし「美しい自然のもとで生きていきたい」と、社労士の父親の事務所へ。今年で22年目を迎え、代表社員として事務所をけん引する。モットーは迅速丁寧。多様化する課題に対し、複数の社労士が知恵を出し合うことでより良い解決をめざす。手がけた課題が一定の解決に向かう時が「ホッとしてうれしい瞬間」とほほ笑む。

 ○…趣味は家族での野球観戦。ランニングは足を痛めたこともありウオーキングに変更したが、大会では1日50Kmを歩くことも。「時間に追われる生活で、歩くことは最高の贅沢」という。最近では登山も始めたのだとか。「大事なのは『A・T・G(明るく・楽しく・元気に)』です」と、厚木と掛けたスローガンを胸に、日々を過ごしていく。

左からテップ・ボラミン副大臣、プラック・アンキアラー総局長、小島正伸会長、石塚修副市長

コジマHD カンボジアとMOU調印 住宅開発プロジェクト推進

 建設業を中心に福祉やホテル事業などを展開する(株)コジマホールディングス(小島正伸代表取締役会長/厚木市中町)が5月16日、カンボジアの国家住宅政策に伴う中・低所得者のための住宅開発プロジェクトに協力するため、MOU調印式を行った。

 調印式に合わせ、カンボジア国土整備都市計画建設省のテップ・ボラミン副大臣、プラック・アンキアラー住宅開発総局長らが来日。同社からは小島会長をはじめ、岡見健取締役、(株)小島組の小島正也代表取締役社長、厚木市から石塚修副市長が出席した。

 プラック総局長は「共通の目標に向け協力し、新たな価値を創造できることを期待している」とあいさつ。小島社長は「カンボジアに現地法人を作り12年、こつこつと運営と交流を続けてきた。調印を通じて、両国に最大のお手伝いができるようにしたい」と話した。

 テップ副大臣は「いつも温かい対応ありがとうございます。これらも両国がうまくいくよう一緒に頑張っていきたい」と今後の協力に期待した。その後、テップ副大臣と小島会長が調印書に署名し、調印書を交換した。

 コジマホールディングスは2022年、厚木市中町に日本初となるカンボジア王国政府公認の商業センターを開設。今年4月には伊勢原市石田に両国の友好を深める交流拠点「カンボジア村」を開くなど、両国の懸け橋となるべくさまざまな事業を行っている。

独立スペースで相談できる

愛川町 外国籍窓口リニューアル 通訳・相談業務に対応

 愛川町は、外国籍の来庁者が安心して住民手続きなどを行えるよう、町役場に独立した通訳窓口「外国人支援コンシェルジュサービス」を開設した。

 町によると、町内には3736人(5月1日現在)の外国籍住民が居住。全人口に占める割合が約1割(9・50%)と県内トップクラスで、国籍も約50カ国と多岐にわたるという。

 外国籍住民の利便性向上に向け、町ではこれまでにポルトガル語、スペイン語、英語での相談対応や通訳ができる専門職員2人を配置した外国籍住民相談窓口を役場1階の住民課内に設置していた。しかし近年はマイナンバー業務の増加などで住民課を訪れる外国籍住民が増えたこともあり、さらに利用しやすい窓口サービスに向けて独立スペースとしてリニューアルした。

 窓口の利用者からは、「落ち着いた場所で話を聴いてもらえるのでうれしい」「独立したスペースで通訳職員が近い位置で待機しているので、声を掛けやすくなった」と好評という。町住民課では「言語の違いにより役場での手続きに苦労されている外国籍住民の方々に、ぜひ利用してもらいたい」と呼び掛けている。

社協がブース初出展 5月25日「なかちか市」

 厚木市社会福祉協議会が5月25日(日)、本厚木駅東口地下道(アミューあつぎ地下入口付近)で開催される「なかちか市」に、「しゃきょっと!」と題したブースで初めて参加する。午前11時から午後3時まで。

 「なかちか市」は、厚木なかちょう大通り商店街が主催する月例イベント。今回、社協は地域住民に活動をより身近に感じてもらうための取り組みとして「しゃきょっと!」を実施する。

 「しゃきょっと!」は、「社協にちょっと立ち寄ってみて」という意味を込めた名称。社協が実施している事業を広く周知し、地域とのつながりを持ちながら社会参加できる活動や、地域づくりの取り組みへの理解を深めてもらうことを目的としている。

 ブースでは、社協の役割を広く知ってもらうため、簡単なアンケートとゲームが実施され、参加者には菓子が配られる。

(問)市社協地域福祉係【電話】046・225・2949

厚木市 バラの祭典にぎわう 相模川ローズガーデン

 色鮮やかなバラが見頃を迎えた相模川ローズガーデンで5月17日、多様な催しが楽しめる「相模川ローズガーデンフェスティバル」が開催され、満開のバラの観賞やステージイベントなどを目当てに多くの家族連れが訪れた。

 ローズガーデンは、約3000平方メートルの敷地に55種・約1300本のバラが植栽されており、開花時期には毎年多くの市民らが訪れる。同イベントは、見頃を迎えたバラを楽しんでもらおうと、厚木市と一般社団法人県央経営者会らで組織する実行委員会(大泉政治会長)が開催している。

 当日は、大泉会長が「にぎわいのある河川敷を目指してフェスティバルを続けてきた。見頃を迎えるバラやイベントを楽しんでほしい」とあいさつ。日本フルハーフ(株)からバラの苗木が寄贈され、イベントがスタートした。

 当日は雨模様だったものの、会場には屋台や苗木販売、金魚すくいのブースが並び、子どもたちに人気の仮面ライダーショーも開催。バラとともに訪れた人たちを楽しませた。

 家族で訪れていた石井俊行さん(36・恩名)は、「バラが見頃を迎えていてとても綺麗だった。ショーや屋台などもあって子どもと一緒に楽しめるので、また来たい」と笑顔で話した。

 ガーデンはイベント終了後も自由に散策が可能で、色とりどりのバラを観賞できる。

花束を手にあいさつする齊藤会長

厚木市商連 新体制でスタート 11年務めた齊藤会長退任

 厚木市商店会連合会の通常総会が5月19日、厚木商工会議所で行われた。

 16回目となる総会には同会会員のほか、来賓として山口貴裕市長、中村 幹夫厚木商工会議所会頭ほか県、市議会義員らが約50人が出席。司会を厚木なかちょう大通り商店街振興組合の遊佐貴幸代表理事が務め、前年度の事業報告と収支決算の承認や今年度事業計画の審議などが行われた。

 今年度は新たな事業として、9月に昭和の祭りを再現した「厚木レトロ祭」、11月に開かれるウインターイルミネーションと同時開催でキッチンカーフェスティバルを予定する。

 総会では任期満了に伴う役員の承認も行われ、連合会会長を11年務めた齊藤裕氏が退任。副会長の富塚裕之氏が新会長に就任した。

 齊藤氏は「11年もの間務めてこられたのは、会の皆さまの協力があってのこと。今後も富塚新会長を支え、新たな商店会連合会として飛躍していただきたい」とあいさつ。富塚氏は「これまでは副会長として会に貢献をしてきたが、会長となるとより一層責任が重くなる。これまでの齊藤会長のご尽力には本当に感謝しかない。今後もご指導ご鞭撻のほどお願いしたい」と話した。

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施設職員(右)の差し出したひまわりの種を植える利用者

郵便局で植栽作業 愛名やまゆり園

 社会福祉法人かながわ共同会が運営する障害者支援施設「愛名やまゆり園」と「厚木精華園」の利用者と職員約15人が、厚木北郵便局(厚木市下荻野)の花壇にひまわりの種を植え付けた。

 この活動は、神奈川県と日本郵便株式会社が地域社会における障害者への理解が深まることを目的として始めたもの。郵便局の花壇での植栽などを通じて、施設利用者と地域住民が触れ合う機会を作り、地域社会とのつながりが深められるよう日本郵便株式会社が活動の場を県内で増やしている。

 当日は、「神奈川県立中井やまゆり園」の施設利用者が秦野郵便局で植えたひまわりから採取した種を、局の北側花壇にまいた。局の担当職員は「正面玄関の植栽も来局された方々から非常に好評だったので、ひまわりが咲くのを楽しみにしています」と話した。

はやぶさFC 6月7日アンリツ冠試合 抽選でプレゼントも

 関東サッカーリーグ2部に所属する厚木はやぶさFCは、6月7日(土)にヴェルフェ矢板とホームの荻野運動公園陸上競技場で対戦する。午後1時キックオフ。観戦無料。

 この試合は、クラブに協賛するアンリツ株式会社の冠試合「アンリツスペシャルマッチ」として開催。同社の創業130周年を記念して、来場者には背番号「130」がデザインされたオリジナルユニフォーム型せっけんが抽選でプレゼントされる。うちわやスティックバルーンなどの応援グッズも配られる。

 競技場には、クラブの公式キャラクター「ファルモ」と一緒に撮影できる顔はめパネルを設置。市内の幼稚園・保育園の園児が色付けしたファルモの塗り絵も展示される。キッチンカーの出店も予定している(雨天時は中止の可能性あり)。

 当日は臨時直行バスが往復運行する(厚木バスセンター午前11時45分発/荻野運動公園午後3時20分発)。片道大人410円、小児210円(交通系ICカード利用時は50円)。バス利用者には今治タオルハンカチがプレゼントされる。

仮囲いに絵などを描く参加者

厚木市 新庁舎建設地、アート彩る 井上純さん招き壁画制作

 市役所新庁舎などが入る複合施設建設地の仮囲いで、厚木市出身のアーティスト・井上純さんと市民が絵を描くワークショップが5月18日に開催された。

 市制70周年記念事業として実施されたもので、親子8組が参加。世界的に活躍する井上さんとの交流を通じて、文化・芸術に親しんだ。

 井上さんは、子どもたちに「気になることは何でも聞いてください。自由に描いて楽しみましょう」と呼びかけながら、文字の影の付け方や色の塗り方などをレクチャー。参加者は、厚木バスセンターに面した高さ3m×幅11mほどの白い囲いをキャンバスに、筆や手を使いながらペンキで色とりどりの絵や文字を描いていった。

 参加した坂井輝美さん(47・及川)は「外で伸び伸びと絵を描くことはなかなかないので、普段家ではできない経験ができて良かった。子どもの成長のきっかけになればうれしい」と話し、娘の結月さん(11)は「絵を描くことが好きなので参加できて良かった。特に手形を押して絵を描くのが楽しかった」と笑顔を見せた。

 井上さんは、荻野小・荻野中・厚木西高を経て多摩美術大学を卒業。2010年にナイキ本社の壁画制作を手掛け、12年にはファッションブランドMIHARAYASUHIROパリコレクションの舞台でライブペイントを実施した。企業とのコラボレーションや海外での個展開催など、国内外で活躍している。

 同所では、誰でも自由に絵が描ける「フリーウォール」を25日(日)まで、井上さんによる公開制作を26日(月)まで実施。

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焼きたてのパンを天板から移す参加者

手作りおやつで健康に 清川村で食育推進

 今年度から始まった清川村健康増進計画・食育推進計画(第3期)で掲げるテーマ「簡単手作りおやつ」に沿った事業「手ごねパンとお菓子作りの会」の初回が5月15日、保健福祉センターやまびこ館で開かれた。

 当日は村内在住の4人が参加し、地域活性化起業人として食育を通じた村民の健康増進や食育改善業務に取り組む小澤明美さんから、ミルクパンと特産品の清川茶を使ったチーズスプレッドの作り方を教わった。高校生と中学生の子どもを持つ保護者2人は「食べることに興味があって参加した」「出来上がったパンを子どもが食べた時のコメントが楽しみ」と、互いの顔を見て、笑顔を見せた。

 担当する子育て健康福祉課の天利聡子課長は「この会は、食育だけではなく特産品のPRや子育て中の保護者の息抜きの場、健康づくり、手作りの面白さや大切さを伝える場として、村民によくばりにアプローチしていく。月2回開催するので多くの人に参加してもらいたい」と話した。

 6月は22日(日)と26日(木)に清川茶のロールケーキを作る。申し込みは2日(月)正午から電話で予約が必要。対象は村在住の18歳までの子どもがいる世帯の保護者と子ども。小学生は身長120cm以上で保護者同伴、中学生以上は保護者の同伴不要で各日先着6人。未就学児の保育対応あり。参加費500円。

 問い合わせは子育て健康福祉課【電話】046・288・3861へ。

祝賀会であいさつする彦坂さん

養鶏農家の彦坂茂さん 緑白綬有功章を受章

 農業や農村の振興・発展に顕著な功績を挙げた人をたたえる農事功績者表彰で、愛川町で養鶏業を営むカナチュウファーム社長の彦坂茂さんが緑白綬有功章を受章した。

 同表彰は公益社団法人大日本農会が実施するもので、2023年度は国内外の56人が同章を受章。県内からの受章は彦坂さんのみで、町内養鶏農家では初の受章となった。

 彦坂さんは、環境に配慮した「ウィンドレス鶏舎」や省力機械を導入し、農場の衛生管理対策を推進。安全安心な鶏卵の生産体制確立に貢献し、加工販売や海外輸出などの販売多角化を実現させた。

 養鶏場の近代化にも率先して取り組み、地域農家への新技術導入に寄与。地域雇用の創出と合わせ、6次産業の推進やブランド創出にも尽力した。他の畜種団体との協力により、県産畜産物のPR活動にも取り組んだことが認められた。

 彦坂さんは、神奈川中央養鶏農業協同組合の会長理事を務める。受章を受け、「日頃の関係者皆さまの支援のおかげ。これからは神奈川県の畜産業界の発展のために、若い人たちの育成をお手伝いしていきたい」と話した。

イベントチラシ

クイズやイベントが満載 みやがせミーヤ館

 宮ヶ瀬湖畔園地(清川村宮ヶ瀬)にある「みやがせミーヤ館」で5月24日(土)と25日(日)の2日間、開館9周年のお祝いイベントが行われる。

 オリジナルキーホルダーづくり(有料)やコンサート、入館者当てクイズ、開館記念の駄菓子店もオープンする。

 問い合わせは同館【電話】046・288・3600へ。

人気を集めたはしご車の乗車体験

火災予防など楽しくPR はしご車や救急車展示

 厚木市消防本部が5月18日、ぼうさいの丘公園(温水)の展望広場で「あつぎ消防フェア」を開いた。

 幅広い年代の市民らに火災予防や救急車の適正利用などについて関心を高めてもらおうと実施したもの。はしご車や救急車、ミニ消防車などの車両が展示され、多くの家族連れでにぎわいを見せた。

 はしご車のバスケットに乗っての記念撮影や救急車の乗車体験には長蛇の列ができ、防火服を着装しての撮影会では子どもらが笑顔で写真に収まった。市内から家族で訪れた男性(38)は「普段見る機会のない救急車の中を見られて新鮮な気分」と話し、5歳の息子は「はしご車が格好良かった。大きくなったら消防士さんになりたい」とうれしそうに話した。

 会場では消防団のPRブースも設けられ、スタンプラリーを達成した来場者に記念品もプレゼントされた。

 川野正則消防長は「イベントが、市民の安全安心を守る消防力の一端をご覧いただく機会になれば」と話した。

協定書を手にする山口市長(左)と関野会長

厚木市 災害廃棄物保管へ協定 市建設業協会が整備協力

 厚木愛甲環境施設組合と厚木市建設業協会(関野耕正会長)は5月19日、大規模災害時における災害廃棄物一時保管場所の整備に関する協定を締結した。

 協定の対象となるのは、同組合ごみ中間処理施設(厚木市金田)の北側に位置する「緑地のエリア」。同施設は、厚木市、愛川町、清川村の一般廃棄物を処理するため、同組合が新たに整備を進めている。ごみ焼却施設、粗大ごみ処理施設で構成され、今年12月の稼働を予定している。

 隣接する約3・7ヘクタールの「緑地のエリア」は、芝生広場や遊具などを備えた憩いの場として一般開放し、大規模災害時には3市町村の仮置場から搬出される可燃系災害廃棄物の一時保管場所として活用する。

 同エリアを一時保管場所として使用するには仮囲いフェンスや敷き鉄板などの設置が必要となるため、協定ではこれらの整備について、組合側が同協会に協力を要請できるようにした。

 組合管理者の山口貴裕市長は「災害時に日常生活をスムーズに取り戻せるよう、協力に感謝する」と話し、関野会長は「自分たちのまちは自分たちで守るという気概で、今後も万が一の際には市と共に地域を守っていきたい」と話した。

アカショウマ見頃 荻野運動公園の野草園

 約200種の山野草が楽しめる荻野運動公園にある野草園で、アカショウマが見頃を迎えた(=写真=5月20日撮影)。

 ウマノアシガタなども見頃で、アヤメやコアジサイも開花。園スタッフは「この時期しか楽しめない野草を楽しんで」と話している。

厚木市 総合計画策定へ意見募る ぼうさいの丘公園などで

 厚木市は、新たな総合計画策定に向けて市民から意見を集めるためのオープンハウスを市内各地で実施する。

 日程は【1】5月24日(土)午前10時〜午後3時、ぼうさいの丘公園センター施設・講義室AB、【2】25日(日)午前9時30分〜午後2時、厚木中央公園(雨天中止)、【3】6月1日(日)午前10時〜午後3時、荻野運動公園・体育館。いずれも申し込み不要。

 市は現在、第11次市総合計画の策定を進めており、多様な市民参加の機会を設け、市民の声を聴きながら市民協働による計画づくりを目指す。会場では計画の説明パネルなどを設置し、市が目指す将来都市像やまちづくりの目標、施策の方針などをまとめる長期ビジョンの素案について、職員が説明しながら来場者からの意見を聞く。集まった意見は、総合計画・長期ビジョンの策定に向けた基礎資料として活用する。オープンハウスの翌週には、同会場または周辺会場で説明会形式の意見交換会を実施する予定。(問)市企画政策課【電話】046・225・2455

程ヶ谷CC 神奈川県民ゴルフデー 7・8月対象日が特別料金

 全国屈指の名門、程ヶ谷カントリー倶楽部が7月、8月の平日対象日に割引料金でプレーできる、神奈川県民ゴルフデーを実施する。

 定員は各日10組。対象は、満25歳以上の県内在住・在勤者とその同伴者で、4人または3人で申し込む。料金はキャディ・昼食付で2万7千円(カート予約不可)。

 申し込みは5月23日(金)9時から受付。同倶楽部ホームページから申し込み用紙をダウンロードし、ファックスで申し込む(定員になり次第締め切り)。※熱中症対策あり。詳細はホームぺージにて確認を。

イベントチラシ

音楽で障害の垣根越え 25日アミューでイベント

 放課後等デイサービススローバラード(NPO法人ハイテンション)主催の音楽イベント「スロバフェス」が5月25日(日)、アミューあつぎ8階の屋内広場solaで開催される。午後1時30分から4時30分(開場1時)。入場無料。

 同施設を利用する子どもたちとスタッフによるバンド「スロバラSUNZ」の結成10周年を記念して実施するもの。スロバラSUNZは、2015年12月に当時の厚木市立児童発達支援センター「ひよこ園」のクリスマス会への出演を機にスタッフが結成。「うたってあそぼう!」を合言葉にオリジナル曲を制作し、地域の祭りや路上ライブなどでパフォーマンスを披露している。

 当日のステージは、メインアクトの「スロバラSUNZ」(4時〜)のほか、多彩なゲストが登場する。療育相談センターまめの木は「ドレミのヘビ人形」(1時30分〜)、子育て支援センターもみじの手は「はらぺこあおむし」の手遊び歌(3時30分〜)を披露。ピアノ弾き語りのシンガーソングライター「ko―sei」や、御殿場市にある放課後デイの利用者による音楽グループ「ゆうりんかん原里」、大和市や海老名市のイベントなどで活動するダンスグループ「StarLights」なども出演する。

(問)NPO法人ハイテンション【電話】046・281・7737

県央4市の連合書展 多彩なジャンルの書集う

 県央四市連合書展実行委員会(紙崎玉澣実行委員長)主催の「第41回県央連合書展」が、5月22日(木)から25日(日)まで厚木市文化会館の地下展示室(恩名1の9の20)で開催される。午前10時から午後5時(初日は午後1時から、最終日は4時まで)。入場無料。

 同展は、厚木・秦野・伊勢原・海老名の県央4市にある書道協会が合同で、持ち回りで開催しているもの。会場には、各市の書道愛好家155人による作品や、各市長が揮毫した作品などが展示され、漢字、かな、近代詩文、前衛といった多彩なジャンルの書を鑑賞できる。

 紙崎さんは「各市の親睦と融和を第一に、研鑽の場として発表します。多くの方にご覧いただき、ご指導を賜れますと幸いです」と話す。

 問い合わせは紙崎さん【電話】046・242・8765へ。

モルックで交流 6月7日、愛川中原中で

 愛川レクリエーションスクールが、6月7日(土)に愛川中原中学校校庭で行われる。雨天時は「みんなのやかた」2階(田代457の1)。午後1時30分〜3時30分。

 老若男女問わず気軽に楽しめるニュースポーツとして人気が高まっている「モルック」を楽しむ。愛川レクリエーションクラブ(井上桂会長)が、初心者にも分かりやすく指導する。

 町内在住、在勤、在学で、青少年指導に関わる人や関心のある高校生以上が対象。定員25人。当日は運動ができる服装で、飲み物を持参する。

 参加希望者は、6月4日(水)までに町生涯学習課【電話】046・285・2111(内線3644)へ。

前開催の様子

県人会チャリティー芸能 6月1日 厚木市文化会館

 厚木市全国県人会連合会が6月1日(日)、厚木市文化会館小ホールで「第27回県人会チャリティー」を開催する。午前9時30分開場、10時開演。入場無料。

 当日は、同連合会に加入している全国各地の県人会が、舞踊や民謡、詩吟、歌など多彩な郷土芸能を披露する。また、会場にはチャリティーとして募金箱が設置される。

(問)同会・松澤さん【携帯電話】080・2029・8927