町田版【6月19日(木)号】
市の職員らで構成されるチーム

町田市サッカー部 都大会、19年ぶり制覇 全国へ ベスト4目指す

 町田市の職員らで構成される町田市役所サッカー部が先ごろ、全国自治体職員サッカー選手権大会・東京都予選で2006年以来の優勝を果たした。7月25日(金)から始まる全国大会に挑む。

 市サッカー部の歴史は古い。1967年に創部し、競技経験のある職員や市立学校の用務員などで構成され、公務の傍らボールを追い続けてきた。現在は毎週水曜を合同練習日とし、キャプテンの高西慶斗さん(26)はチームの持ち味を「年齢差を感じさせない仲の良さ」と語る。「メンバーは22歳から54歳までと年が離れているが、練習以外でも頻繁に交流することが多く、何でも言い合える関係。この風通しの良さが、試合中の緊密な連携につながっている」と胸を張る。

 市サッカー部が目指す大会の1つが、自治体職員チームの日本一を決する「全国自治体職員サッカー選手権大会」だ。これまでの最高成績は全国ベスト8で、今年は「ベスト4」を目標に掲げ、5月から東京都予選に挑んできた。初戦で対戦したのは渋谷区役所。攻守に圧倒し3対0で下すと、次戦の準々決勝では小平市役所に5対0と圧勝。準決勝では強豪の東京消防庁と接戦を演じ、PK戦までもつれこんだものの辛くも逃げ切り、決勝戦へ。武蔵野市役所との対戦が決まっていたものの、相手チームが決勝を放棄したため不戦勝。19年ぶりの都予選優勝となった。

 監督兼選手の竹村真宜さん(38)は「東京第1代表として全国へ行くことができる。目標はまだ見ぬ全国ベスト4の景色。攻撃のバリエーションにはまだ伸びしろがある。強化するメニューを取り入れていきたい」と力強く語る。

 全国大会への出場は2大会連続18回目。今年は7月25日(金)、沖縄県で開催される。市サッカー部イレブンは「家族の理解があってこそ、サッカーができている。やるからには全力で」と共通認識を再確認し全国ベスト4に挑むつもりだ。

 数年前にスタッフで構成されるチームで市サッカー部と対戦したというJ1リーグのFC町田ゼルビアを運営する株式会社ゼルビアCOO・上田武蔵さんは「市役所チームは強くて手も足も出なかった。我々もみなさんに負けないようにリーグ後半戦を全力で闘っていく」と話している。

久美堂創始者の井之上久子さん(久美堂提供)

久美堂 活字文化守り80年 人のつながり大切に創業

 戦後80年を迎える今年。終戦の年に創業し、復興の中、活字文化を守ってきた市内企業がある。町田を代表する書店「久美堂」は創業以来、人のつながりを大切に活字を求める市民の思いに応えてきた。

 終戦から間もない1945年の冬、原町田の一角に、小さな「貸本屋」が誕生した。「久美堂文庫」と名付けられたその店を始めたのは、井之上久子さん--現在の久美堂社長・井之上健浩さんの祖母だ。「祖父はまだ戦地の満州から戻ってくることができず、祖母は一人、玉川学園で帰りを待っていた。そんな中、家にたくさんあった本を貸し出す『貸本屋』を始めたのが、久美堂の原点です」と井之上さんは振り返る。食料も物資も乏しい戦後の混乱期。人々は「活字」にも飢えていたようだ。知識や物語に触れることは大きな励みとなり、貸本屋は人気を集めるように。久子さんは当時履物屋だった店舗の定休日に軒先を借り、水曜限定で貸本屋を開設。その後も新たな本を集めるため、自らの着物や農産物を本と交換して歩いていたという。

 そして1951年、久美堂は株式会社として法人化。以来、活字文化を町田に根付かせるため、力を尽くしてきた。井之上さんは「祖母はお客さん、社員に対し家族のように接していたと聞いています。本を売るだけではない、人と人とがつながる場所としての本屋づくりに力を入れてきたようです」と笑顔をみせる。

 通販で本が手に入る時代を迎え、数多くの書店が姿を消していく中、久美堂は現在も市内外で6店舗を運営するなど、その灯を守り続けている。CDやレンタルビデオなど、流行りものが出ても久美堂は一貫して「本屋」であることにこだわり、「80年続けてくることができたのは、書店業をぶれずにやってきたからこそだと思います」と井之上さんは話す。

 2011年の東日本大震災の際は被災地の子どもたちに全国から集まった約10万冊の本を自ら届けに向かったが、その時、現地の人々の喜ぶ姿、本を読みふける様子を見て、「本」が人の心を支える力をもっていることを実感したという。

読書インフラ守る

 一方、久美堂は現在、地域の「読書インフラ」を守るため、町田の図書館運営にも携わっている。「図書館は本屋と競合する存在と思われがちだが、本と出会える大切な場所。地域のために地元企業が担う意義は大きいと感じている」と井之上さんは語る。

 そして今後は、本を販売する場にとどまらず、「町田の暮らしの中へ出ていくことを目指している」という。イベントを開き、移動書店などを通じて、より多くの人が本と出会える環境を生み出していきたいといい、「日本の市町村の4分の1には、書店が一軒もないと言われる時代。『読書の街・町田』と呼ばれるよう、これからも書店業を続けていく。それが地域への恩返しになると思っています」

中町の芝生広場、町田シバヒロでプロデュースする催しを開く 岸田 健作さん 都内在住 46歳

「いいとも」の名に使命

 ○…昼のバラエティとして国民的人気を誇った番組に出演していたことから、イベント名にその名の一部を使用。番組同様、老若男女が楽しめる催しにしたいと考える。自ら舞台に立つ音楽ステージから、子ども向け企画、防災に関する催しまでを予定。「みんなを盛り上げるのはいいともに関わったものの使命と考えています」。そう笑顔をみせる。

 ○…軽々しい「チャラ男」として人気を博し、タレントや俳優業などを経て現在はミュージシャン。Kensaku Kishidaの名義で、和をコンセプトとしたパフォーマンスと共に歌声を披露する。毎週のようにステージに立ち、海外での公演も。デビューしたころのひ弱な雰囲気は影を潜め、今はカリスマ性をもってみなを惹きつける。自分には芸がないと悩んだ時期もあったが、この場所が天職と実感する毎日だ。

 ○…変わるきっかけはあった。12年前に死去した元お笑い芸人の存在。共にTVから距離を取るようになった時期に接点をもつと意気投合。共にミュージシャンとしての道を歩み出し、憧れの武道館を目指す仲間となった。ただ突然、友はこの世を去ることに。以来、悲しみを胸に押し込むなか挫折のたびに「こんなことでくじけたら、あいつに笑われる」。這い上がる動機になってきた。

 ○…今回同様、町おこしを目的とした地域イベントを昨秋から各地で開いている。茨城、神奈川県などで毎月のように開催するなか、協力してくれる仲間とも出会った。「勝手に地域を盛り上げたいと。多くの人と出会うことができるのがうれしい」。既に他エリアでの開催も決まっているが、「町田でも3カ月に一度ぐらいの割合で開いていければ」。長く愛される催しにしていくつもりだ。

昨春行われたた発表会の出演者らと兼古さん(前列中央右)

本格クラシックを熱演 兼古ギター教室 初夏の発表会

 ギタリスト兼古隆雄さんが主宰するギター教室が今月29日(日)、門下生による生演奏会「初夏のギターコンサート」を開催する。会場は玉川学園コミュニティセンター多目的ホールで、開場が午後2時(開演が2時30分)で、終演は5時を予定。入場は無料で予約不要。

 高校生から80代のベテランまで幅広く出演するもので、バッハをはじめとするクラシックの難曲を披露する。

 兼古さんは「出演者の中の二人は、過去に公益社団法人日本ギター連盟主催のギターコンペティションのシニア部門でそれぞれ、日本一に値する金賞を取っています。ご期待ください」と話す。

 問い合わせは兼古隆雄ギター教室HPのフォームまたは【電話】042・722・6740へ。

レンブラントハワイをテーマに9月まで ビアガーデンスタート

 レンブラントホテル東京町田(原町田)のビアガーデン=写真=が13日、スタート。会社帰りのサラリーマンなどが立ち寄り、にぎわいをみせている。今年のテーマは昨年に続き、ハワイアン。会場はハワイの街並みやシーサイドが再現され、80種類以上のドリンクとハワイアンフードを楽しむことができる。レンブラントのビアガーデンは今年で10回目。町田の夏を告げる風物詩として定着しつつある。会場は7階・屋外ガーデンで9月21日(日)までの限定営業。詳細については同ホテルHPなどで。

読者プレ

 このビアガーデン「Sky Beer Garden REMBEER(レンビアー)」のペア招待券を本紙読者3組6人にプレゼントする。

 申し込みは氏名・年齢・住所・電話番号・紙面の感想を明記のうえ、ハガキまたはメール(machida@townnews.co.jp)で。住所は〒252―0239相模原市中央区中央2―6―4 タウンニュース相模原支社「ビアガーデン」係まで。7月15日(火)必着。

展示された「コクピット」を撮影する来場者

多摩市で「飛行機」の大学祭 桜美林 来場者に笑顔

 桜美林大学多摩キャンパス(多摩市)で先ごろ、大学祭「TAMA祭」が開かれた。航空に関する学び舎として2023年に開設された同キャンパス。今回は「航空×地域」をテーマに、飛行機の操作を体験できるスポットや航空について学べる教室が開かれ、飛行機ファンらを喜ばせた。また、飲食スペースが設けられ、ダンスパフォーマンスも披露されるなどのにぎわいをみせ、集まった親子連れからは笑顔がこぼれていた。

ゾルジャルガル・プレブダシさん/モンゴル生まれ、映画監督。桜美林大 学芸術文化学群(旧:総合文化学群)で映画制作を学ぶ。初めて手がけた長編映画作品となった「冬眠さえできれば」=写真=で第76回カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門にノミネートされ、第24回東京フィルメックス・コンペティションで審査員特別賞、観客賞を受賞。

モンゴルの厳しい環境描く 28日 本町田で映画上映

 本町田の桜美林芸術文化ホールで6月28日(土)、モンゴルの厳しい社会環境と向き合いながら、自分の道を切り開いていく少年の姿を描いた映画「冬眠さえできれば」の特別上映会が開かれる。桜美林大学の卒業生であるモンゴル出身のゾルジャルガル・プレブダシさんが監督を務めた作品で、第24回東京フィルメックス・コンペティションで審査員特別賞、観客賞を受賞している。上映会のあとはモンゴルで映画監督として活躍しているゾルジャルガルさんのトークショーが予定されているという。時間は午後2時から(1時開場)、観覧無料・座席自由席。申し込みは専用のフォームから。詳細は桜美林大学のHPなどで。

「町田っていいとこ!」 音楽ステージ中心の催し 29日に

 昼のバラエティとして人気を博した番組に出演していた岸田健作さん=人物風土記で紹介=がプロデュースする催し「町田市盛り上げアワー町田っていいとこ!」=画像=が6月29日(日)、中町の芝生広場「町田シバヒロ」で開かれる。

 音楽ステージを中心に開催されるもので子ども向け企画や防災に関する催しなども予定。岸田さんは「子どもから高齢者までみんなが楽しめる催し。多くの方に足を運んでもらえれば」と話している。

 注目は、岸田さんも出演する音楽ステージ。ライブやキッズダンスが披露され、「通常、無料では観覧できない内容のライブになる。楽しんでもらえれば」とコメント。町田市防災アンバサダーであるコンビ「エッグ&プリン」が出演する防災体験コーナーにも「注目を」としている。

 時間は午前11時から午後4時30分(予定)。入場無料。着ぐるみショーなどもある。詳細はHPなどで。

28日 原町田で講演 「人生100年時代」考える

 神奈川大学校友会町田宮陵会は6月28日(土)、原町田で市民向けの公開講演会を開催する。テーマは「人生100年時代の生き方」。講師には、同大学人間科学部教授の杉山崇氏を迎え、健康で幸せな長寿社会に向けたヒントを語る。参加は無料で、申込み不要。

 講演では、いまや現実になりつつある「人生100年」さらには「120年時代」という長寿社会において、どのように心身ともに健やかに生きていくかを探るとともに、「ウェルビーイング」という身体的・精神的・社会的に満たされた幸福な状態を実現するための4つの入り口について紹介し、前向きに生きるための実践的なヒントを提供する。主催者は「これからの時代をどう生きるか一緒に考える機会にしませんか」と呼びかけている。

 時間は午後3時〜4時30分で、会場はぽっぽ町田第1会議室。問合せは同会事務局の旭さん【電話】045・481・5661メールasahik01@kanagawa-u.ac.jp

日本人拉致の真相語る 7月12日 原町田で講演会

中大OB会が主催

 北朝鮮拉致被害者の一人である蓮池薫氏による講演会が7月12日(土)、原町田の町田市文化交流センターで開かれる=写真。中央大学の卒業生らで構成される中央大学学員会町田支部の創設40周年を記念して開催されるもので、日本人拉致の真相などが語られる。事前予約制・先着順で全席自由(無料)。午後2時開演(1時30分開場)。メール(n.kaminaga@gmail.com)で申し込み(タイトルは「蓮池申込み」とし、住所・氏名を表記。中央大学学員会の会員は支部名、卒年も必要)。未就学児の入場は不可。蓮池氏は中大法学部3年時に拉致され、北朝鮮での生活を24年にわたり余儀なくされた後、帰国。働きながら中大に復学し2008年卒業している。

町田消防署 消火に貢献 団員を表彰

 玉川学園エリアで今年初めに発生した火災の消火活動に参加した消防団員をたたえる表彰が先ごろ、町田消防署で行われた=写真。各個人におくられたもので、出席した消防団に所属する渡邉賢治さんは「当然の使命として消火活動に参加したが、表彰されるのはうれしい。はげみになる」と笑顔をみせている。

 町田市消防団は消防団長を筆頭とする消防団本部と5地区(町田・南・鶴川・忠生・堺)に分かれた分団で構成。日々、防災活動に取り組んでいる。

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