町田市の職員らで構成される町田市役所サッカー部が先ごろ、全国自治体職員サッカー選手権大会・東京都予選で2006年以来の優勝を果たした。7月25日(金)から始まる全国大会に挑む。
市サッカー部の歴史は古い。1967年に創部し、競技経験のある職員や市立学校の用務員などで構成され、公務の傍らボールを追い続けてきた。現在は毎週水曜を合同練習日とし、キャプテンの高西慶斗さん(26)はチームの持ち味を「年齢差を感じさせない仲の良さ」と語る。「メンバーは22歳から54歳までと年が離れているが、練習以外でも頻繁に交流することが多く、何でも言い合える関係。この風通しの良さが、試合中の緊密な連携につながっている」と胸を張る。
市サッカー部が目指す大会の1つが、自治体職員チームの日本一を決する「全国自治体職員サッカー選手権大会」だ。これまでの最高成績は全国ベスト8で、今年は「ベスト4」を目標に掲げ、5月から東京都予選に挑んできた。初戦で対戦したのは渋谷区役所。攻守に圧倒し3対0で下すと、次戦の準々決勝では小平市役所に5対0と圧勝。準決勝では強豪の東京消防庁と接戦を演じ、PK戦までもつれこんだものの辛くも逃げ切り、決勝戦へ。武蔵野市役所との対戦が決まっていたものの、相手チームが決勝を放棄したため不戦勝。19年ぶりの都予選優勝となった。
監督兼選手の竹村真宜さん(38)は「東京第1代表として全国へ行くことができる。目標はまだ見ぬ全国ベスト4の景色。攻撃のバリエーションにはまだ伸びしろがある。強化するメニューを取り入れていきたい」と力強く語る。
全国大会への出場は2大会連続18回目。今年は7月25日(金)、沖縄県で開催される。市サッカー部イレブンは「家族の理解があってこそ、サッカーができている。やるからには全力で」と共通認識を再確認し全国ベスト4に挑むつもりだ。
数年前にスタッフで構成されるチームで市サッカー部と対戦したというJ1リーグのFC町田ゼルビアを運営する株式会社ゼルビアCOO・上田武蔵さんは「市役所チームは強くて手も足も出なかった。我々もみなさんに負けないようにリーグ後半戦を全力で闘っていく」と話している。