川崎区・幸区版【6月20日(金)号】
将棋盤上にある駒を動かす黒松さん

古川小黒松さん 将棋全国大会に出場 予選突破へ意気込み

 古川小学校(幸区)5年生の黒松駿さんが5月18日に相模原市で行われた小学生将棋の「倉敷王将戦」の神奈川県予選・高学年クラスで準優勝し、県代表の一人として全国大会出場を決めた。初の全国の舞台での対局に向け、黒松さんは「予選突破をしたい」と意気込む。

 小学生将棋の主要タイトル戦の一つ、倉敷王将戦。県予選の高学年クラスには53人が出場し、黒松さんは2勝1敗で予選を通過。決勝トーナメントBブロックでは4局4連勝でブロック制覇を果たし、全国代表の切符を手に入れた。優勝決定戦こそ敗れ、悔しさは残ったが、初の全国出場で喜びはひとしおだ。

 黒松さんは小学1年生の夏休みに、母・麻美さんの勧めで将棋を始めた。マンガなどで駒の動かし方を学び、オンライン対戦ゲームや石神井公園(練馬区)にある将棋教室で腕を磨いた。当初は強い相手とは対局したくなかったが、3年生ごろからは実力者との対局が楽しくなり、今では日本将棋連盟の研修会や横浜の将棋道場にも通う。父・嵩さんによると、駿さんの粘り強い精神力に目を見張り、「真剣勝負の世界で生きていることを感じる」という。

 将棋の魅力について「さまざまな手を考える面白さ」と黒松さん。得意戦法は攻撃的な指し方である「中飛車」だ。対局を観ることを楽しむ「観る将」でもあり、専門誌などでも研究する。憧れは、終盤に妙手を繰り出し、鮮やかな勝ち方をする羽生善治九段。「将来はアマ竜王などのタイトルを獲得したい」と夢を膨らませる。

 全国大会は8月9日(土)、岡山県倉敷市で行われる。黒松さんは序盤は有利に展開するケースが多いため、「終盤で指す一手を間違えないようにしたい」と語る。

えるぼし認証企業募集 市、7月から

 川崎市は女性活躍やワーク・ライフ・バランスの推進に積極的に取り組む「かわさき☆えるぼし」認証企業を7月から募集する。

 市によると、同制度が創設された2018年度から、これまでに146企業を認証してきた。

 認証期間は新規企業が3年間、更新企業が5年間。対象は従業員数300人以下の市内の中小企業等。期間は更新企業が7月2日(水)〜9月10日(水)、新規が7月9日(水)〜9月17日(水)。市ウェブサイトから申請用紙をダウンロードし、電子申請で提出する。制度概要手続きなどは動画(かわさき☆えるぼし《検索》)で確認できる。

 問い合わせは、川崎市市民文化局人権・男女共同参画室【電話】044・200・2300。

「ぽれぽれ」のチラシ

プラザ田島 親子で日本に触れよう

 外国にルーツを持つ子ども(4〜6歳)とその家族を対象に、日本語と日本文化を学ぶ、たぶんかきっず「ぽれぽれ」が7月13日(日)からプラザ田島で開催される。

 絵本の読み聞かせや、体を動かす遊びを通して、日本に親しむことが目的。9月と12月には料理も予定。来年3月までの指定の日曜日、午前10時から11時30分。申込みは7月11日(金)午後5時まで。定員10組程度。参加費1人100円。詳細は同所ウェブサイト。

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7月1日火曜日は「ミューザの日 」。開館記念日コンサートや1日親子で楽しめるイベントが盛りだくさん
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リーフレタスを紹介する石原さん

東急REIホテル ゼロエネでレタス栽培 宿泊客のスープに

 川崎キングスカイフロント東急REIホテルでは、ホテル内でリーフレタスの水耕栽培を行っている。

 世界初の水素ホテルである特徴を生かして、「お客様の目に見えるものを作ろう」と始まった取り組み。ホテルで発電した電気を使用して光を照射するため、ゼロエネルギーでの栽培が可能となっている。

 リーフレタスには日中に赤と白、夜に青の光を当て、24時間光合成をさせている。そのため通常45日で収穫できるところを、約30日に短縮できるという。毎週金曜日に1段約40株を刈り取り、土日の朝食のスープとして宿泊客に提供している。

 同ホテルの石原美月さんは「海外のツアー客からリーフレタスに関して質問されることも。今後も取り組みを進めて、SDGsに貢献していきたい」と話した。

選手宣誓を引き当てた田中さん

高校野球 172チームの組み合わせ決定 7月7日に開会式

 「第107回全国高等学校野球選手権神奈川大会」の組み合わせ抽選会が6月14日、関東学院大学関内キャンパス=中区=で開かれた。開会式は7月7日の午後4時から横浜スタジアムで実施され、1回戦は9日から行われる。

 県内188校から、今年は連合6チームを含めて172チームが出場する。県内12会場で熱戦が繰り広げられ、決勝戦は7月27日に同スタジアムで予定されている。

 希望した107人の中から抽選で決めた選手宣誓は、慶應義塾高=港北区=が引き当てた。主将の代理でくじを引いた主務の田中良汰さん(3年)は「まさか当たるとは思わず、すごくうれしかった。(主将には)最後の大会にかける想いを全球児を代表して横浜スタジアムに轟かせてほしい」と話した。

リーチ・マイケル選手(右から4人目)やチーム関係者が訪問

ラグビーBL東京 リーチ選手が優勝報告 市長を表敬訪問

 NTTジャパンラグビーリーグワンで2024―25シーズンを制し、2連覇を達成した東芝ブレイブルーパス(BL)東京のリーチ・マイケル選手らチーム関係者が6月5日、川崎市役所を訪れ、福田紀彦市長に優勝報告を行った。

 同チームは、川崎市と「フレンドリーエリア協定」を結んでおり、今シーズンもU等々力でホームゲームを開催したほか、市内のスポーツイベントなどへも参加している。

 同チームの荒岡義和社長は「リーグワン初の2連覇を達成することができた。今年、東芝グループが創業150周年にあたり、この夏に本社機能が川崎市に移転する特別な年に、優勝できてうれしい。3年続けて等々力を使わせてもらい、今年1月の試合ではたくさんの市民に応援してもらった。素晴らしいシーズンを送ることができた」と振り返った。リーチ・マイケル選手は「2連覇を達成できてうれしい。これも川崎市の応援のおかげ。等々力で負けなし。来年も負けなしでいきたい」と抱負を語った。

 福田市長は「リーグ初の連覇の偉業を達成された。スローガンの『勇猛果敢』なプレーを見て、ラグビーファンも増え、勇気をもらった人も多いはず。次は破られることのないような3連覇を目指してもらいたい」とエールを送った。

講演に耳を傾ける参加者

アドバイザーが指南 大地震に備え、自主保安へ 危険物保有事業者、対象に

 消防庁が定める6月8日から14日の危険物安全週間に合わせ川崎市消防局は、危険物保有事業所の保安従事者を対象にした講習会を6月11日に川崎区南町の同局で開催した。危険物に対する意識向上や啓発として自主的に保安体制の確立が目的で会場に66人、オンラインで105人が参加。

 保安・防災アドバイザーの東野郁夫さんによる大規模地震が起きた際にコンビナート地帯で起きる災害の特徴や近年の危険物の災害事例を紹介。講演では同局の保安課より危険物施設の事故の説明も行われた。

 参加者からは「災害に対する危機意識や準備不足を痛感。自社に持ち帰って対策に備えたい」などの声が聞かれた。

 2025年度の標語は「危険物 無事故へ挑む ゴング鳴る」。

募集を案内したチラシ

川崎市 優れた福祉製品を募集 販売数向上に向け

 川崎市は、2025年度のかわさき基準(KIS)認証福祉製品の募集を開始。締め切りは7月24日(木)となっている。

 KISは、高齢者や障がい者、介護者の視点に立った「自立支援」を目的に8つの理念に基づく。市は革新的な福祉製品を募っている。

 これまでに認証した301の製品は、市のウェブサイトやパンフレットへ掲載など、販売数向上に向けて普及や広報支援など受けてきた。

 市によると、今後は、体験会やセミナーなど、製品に触れられる機会も予定。担当者は「皆さんの産業力で市内を明るくしていく取り組み。自立支援をサポートできる新しい技術を待っています」と募集を呼び掛けている。

ビンゴを楽しむ家族

色とりどりの花に囲まれ ビンゴと植え付け体験

 新川崎ふるさとづくりの会(沼田京子会長)による、ビンゴイベントと植え付け体験が5月3日と18日、さいわいふるさと公園内の「新川崎コミュニティガーデン」で開催された。

 ビンゴは、台紙にプリントされた花等を、地図を頼りに探し、花壇の前に備え付けられたシールを台紙に貼るというもの。植え付け体験では、アルテルナンテラ リトルロマンスや、アンゲロニア エンジェルフェイス ウェッジウッドブルーなど、複数の花苗を植え付けた。

 沼田会長は「親子連れや、散歩で立ち寄ってくれた人もいて、盛況だった」と振り返った。

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SDGs大賞募集中 川崎市 8月1日まで

 川崎市は、SDGsに関する優れた取り組みを表彰する「かわさきSDGs大賞2025」への応募を8月1日(金)まで受け付けている。対象は、かわさきSDGsパートナーやゴールドパートナーの認証団体・企業。現在、申請中の団体も受け付けている。

 選考は1次が書類で9月中旬に結果を通知。2次選考は10月10日(金)にプレゼン(非公開)を実施し、10月下旬に結果を通知する。表彰式は11月21日(金)午後に公開で行われる。受賞者はさまざまな機会を通じて取り組みがPRされる。

 応募方法や過去の受賞団体などの詳細は、かわさきSDGsポータルサイトで確認できる。

市、人権相談を受付中 専門員が対応

 川崎市は不当な差別、いじめ、嫌がらせなど人権侵害が疑われる相談に専門員が応じる「かわさき人権相談」を開設中。インターネット上の誹謗中傷に対しても丁寧に対応。内容によっては適切な相談機関を紹介する。

 費用は無料で秘密厳守。「安心してご相談下さい」と担当者。電話またはウェブで受付。平日(月〜金)8時30分〜正午、13時〜17時15分。祝日・年末年始を除く。【電話】044・200・2359(面談希望者は事前に予約)。ウェブは専用フォームから相談内容を入力。回答までに数日から1週間程度かかる。

福田紀彦氏

川崎市長選 福田氏が出馬表明 4選へ「川崎の未来を実行する」

 任期満了に伴い10月26日に投開票される川崎市長選挙に、現職の福田紀彦氏(53)が6月11日、4選を目指して立候補する意思を表明した。

 第2回市議会定例会で、本間賢次郎市議(自民党)による代表質問で去就を問われた福田氏は、新型コロナ後の政策や都市基盤の整備、脱炭素や教育支援の取り組みなど3期目の市政運営について振り返り、「一定の成果を示せた」と強調。市制100周年後も、県との二重行政の解消や権限・財源を移譲する「特別市」構想の実現など、将来の成長と発展に重要な局面を迎えているとし、「川崎の未来を実行すべく改めて挑戦する決意をした」と語った。後援会事務所によると、無所属で出馬し、政党推薦は受けない方針。

 福田氏は神奈川県議会議員を務め、2013年の市長選で初当選。現在3期目。

 市長選には、新人で会社員の國谷涼太氏(25)が無所属での立候補を表明している。(※6月16日起稿)

佐久間吾一氏

参院選 日本改革党 佐久間氏を擁立 59歳、米軍人 叙勲剥奪訴える

 夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に、政治団体「日本改革党」は会社員の佐久間吾一氏(59)の擁立を決めた。

 佐久間氏は川崎市幸区出身で中央大学卒。2015、19年には川崎市議選に立候補し落選した。

 6月12日の本紙の取材に、佐久間氏は「消費税廃止、新型コロナワクチン接種後の超過死亡の責任追及、日本本土空襲を指揮した米軍司令官カーチス・ルメイ氏の勲章剥奪を訴えたい」とした。

お天気キャスター・木原 実さんに聞く 「無理せず、ゴールを目指す」

――SDGsをどのように評価されていますか。また、達成目標年2030年まであと、5年に迫っている状況です。

 「大前提として私はSDGsの理念は大賛成。しかしゴールまで5年は時間的に厳しいですね」

――その理由は。

 「国は環境・エネルギー問題に一時期は『車に乗るのをやめよう。公共交通機関を使おう』と呼びかけましたが、多くの人は不便だから応じません。でも自家用車をエコカーに変える人は増えました。無理や我慢をしない手法でゴールを目指す方が現実的です」

――具体的に何をすべきでしょうか。

 「気候変動対策でいえば、再生可能エネルギーの技術革新でしょう。太陽光発電や風力発電は使い始めたばかりの技術でノウハウが蓄積されていませんが、今後強力な研究開発をのぞみます。SDGsを提唱した国連が世界の科学技術を結集し、前進させていくことも一案です。残念ながら、ガザやウクライナの戦争もあり、それどころではない状況。しかし、 SDGsを本気で達成させるなら、世界のありようを考え直すべきです」

日常生活見直しを

――私たちの日常生活でできることは。

 「まずはごみ削減です。ご家庭の冷蔵庫の中で賞味期限が切れてるものありますよね。すぐに捨てませんか?お金と手間をかけて作った野菜、海で採ってきた魚が捨てられていく。消費期限を見て必要以上に買わないだけで済む。みなさん室内の消灯には熱心ですけど、食料を捨てることに罪悪感がないように感じます。僕は食いしん坊でケチん坊。少しくらい賞味期限が過ぎているものでも食べますよ(笑)」

――気象予報士として現在の地球環境は。

 「人間の力では気候変動を止められないだろうと思っています。コンピューターの計算ではじりじりと温暖化していくはずなんですが、実際は急上昇。一方、この冬の西日本の気温は低かった。自然は予測不能な変動を大きく起こします。温暖化で海水温も上がり強い台風が来ると言われており、実際、日本付近の海水温は過去にないくらい高くなりました。 けれども未だに1934年の室戸台風や1959年の伊勢湾台風を超える台風は来ていない。では異常気象とどう向き合うか。僕は対処療法だと思います。その環境に人が適応していくこと。SDGs的な対策を進めつつ、寒波や大雪、熱波や洪水に備える。天気予報は効果があります」

――最後に読者にメッセージを。

 「私は防災士でもあります。皆さん、災害が起きても喉元過ぎるとすぐ忘れる。だから繰り返し伝えていかなきゃいけない。準備できるのは災害の発生前、地震なら揺れる前。命を守るため、今やれること全部やってください。ひとりひとりのできることは限られています。しかし、知恵とお金を戦争や軍拡でなく、科学に投入すれば、安全で素敵な地球になります。みんなで実現させましょう」

実験の活動イメージ(川崎市消防局提供)

救急のデジタル実証実験  川崎市 情報伝達の正確さ評価

 川崎市が昨年度実施した「救急業務の効率化に関する実証実験」の結果がまとまり、市がこのほど公表した。救急対応の現場でデジタル技術を導入したところ、病院への情報伝達が効率化され、救急活動時間の短縮効果がみられたという。

 救急出場件数が年々増加する中、救急隊の業務を効率化することで、対応可能な救急隊を確保するとともに隊員の負担軽減を図るため、川崎市は昨年度、ICTなどのデジタル技術を使った実証実験を実施した。

 実験は、北部3区(宮前、多摩、麻生)の3消防署の13隊と中部2区(中原、高津)の2消防署の7隊と、聖マリアンナ医科大学病院や日本医科大学武蔵小杉病院など10の医療機関が連携して実施した。救急隊が現場に到着してから傷病者の情報を共有のうえ病院を選定し、搬送するまでの業務でタブレット端末を活用したところ、情報伝達がスムーズになり、現場滞在時間を短縮できたという。

 北部地区では実験期間中に13隊が延べ3418人を救急搬送し、現場の滞在時間は平均で26・9分だった一方で、期間中の地区内全体の救急事案の滞在時間は平均で27・3分だった。同じく中部地区では7隊が延べ2162人を搬送し、滞在時間は平均で26・1分だった一方で、地区全体の滞在時間は平均で27・1分だった。

データ送信で完了

 実験終了後、救急隊と参加医療機関にアンケートを実施した結果、患者の健康保険証の情報を端末で読み込めたり、けがの状態を写真データで共有できたりする点が、「正確さ」の観点で好評だった。

 救急隊サイドの評価では、現状では電話で説明している傷病者の情報を、データ送信で一度に共有できる点が「スピードアップになる」と好評だった。医療機関からは、電話で受けた情報を院内で順次、共有している情報をデータで受け取れるため、医師や看護師などが「同時に把握できる」と高評価だった。

 市消防局警防部の平山貴至(たかゆき)担当部長は、「端末の操作性などに改善を望む声も多く、操作に慣れればスピードアップも可能。デジタル化することで、救急対応がより速やかになる可能性が高い」と話している。

南部児童相談所

児童虐待相談・通告件数 川崎市 市民通報で警察対応増

 2024年度に川崎市内の3カ所の児童相談所や区役所が受け付けた児童虐待相談・通告件数は、前年度比6・9%増の5601件だった。川崎市が集計をまとめ、5月30日に発表した。

 市の集計によれば、24年度に児童相談所に寄せられた相談・通告件数は4270件、区役所に寄せられた件数は1331件だった。相談ルートとしては、「警察経由」が1873件と最多で3割以上を占め、「学校」588件、「近隣・知人」が502件で続いた。

 市は児童虐待防止策として、警察との連携に力を入れてきたという。担当者は「(件数増加は)警察の丁寧な対応の結果だと思う」と話す。

 虐待の種別では「心理的虐待」が57・0%、「ネグレクト(育児放棄)﹂22・4%、「身体的虐待」が20・1%、「性的虐待」は0・6%。子どもの年齢は小学生が3割以上を占め、0歳〜3歳未満も3割近かった。

深夜に自ら相談に

 川崎区・幸区・中原区の事案を担当する「南部児童相談所」(幸区)の右田佳子所長は、「近年は児童虐待に関する市民の意識が高まり、警察に通報するハードルが下がった」と語る。「隣の部屋の赤ちゃんが泣きやまない」「商業施設で激しく泣いている子どもを見た」といった通報もあり、かけつけた警察官が「虐待の可能性がある」と判断した場合、児童相談所で対応している。

 子どもが自力で「SOS」を出すケースも増えた。コロナ以前は子ども自身が相談を寄せるケースは30件前後だったが、23年度は98件、24年度も93件と3倍以上。深夜に子ども一人で一時保護所を訪れたケースもあるといい、右田所長は「コロナ禍で子どもからの相談が増えたことに加え、自殺やいじめの問題もあり、子どもが『嫌なことは嫌だ』と発信する方法を学ぶ機会が増えた」。しかし早期の段階で被害を訴える子どもは多くはなく、思春期を迎えた中高生は特に対応が難しいという。右田所長は「サインを見逃さないよう、引き続き丁寧に向き合っていく」と話していた。

川崎市役所

ノロウイルスも継続中 川崎市「食中毒に注意を」 昨年上回るペースで発生

 食中毒の発生件数が昨年を上回るペースで増えている。冬から初春にかけて増えるノロウイルスによる食中毒も引き続き発生しており、川崎市では注意を促している。

 昨年1年間の食中毒発生件数は11件で、患者数は32人だったが、今年は5月末までに9件発生し、患者数は84人に達している。食中毒患者が増えている要因は、冬場に多いノロウイルスによる食中毒事案が、春以降も続いているためだ。

 3月末には、多摩区の生活介護事業所の利用者や従業員が同区内の仕出し店の弁当を食べた数日後、「胃腸炎のような症状」を訴え、計17人の便からノロウイルスが検出された。

 また4月末には川崎区内の焼き肉店を利用した団体客らが相次いで嘔吐や下痢などの体調不良を訴え、診察の結果、計14人がノロウイルスによる食中毒と判明した。

 一般的に、ノロウイルスを含むウイルスによる食中毒は11月から3月の冬場に多く発生するが、今年は全国的に春以降も発生が続いている。ノロウイルスは食べ物に付着して体内に入り増殖するため、飲食店経由で患者が増える傾向がある。市は「食品の調理や食事の前、トイレの前後での手洗いを徹底してほしい」と呼びかけている。

1回200円のクレーンゲーム

GO!GO!!フロンターレ

U等々力が巨大ゲームセンターに!

 サッカーJ1・川崎フロンターレは6月25日(水)、U等々力で行われるアルビレックス新潟戦(午後7時キックオフ)で、ゲームイベント「KAWASAKI GAME SHOW 2025」を開催する。

 メインスタンド前広場には「ポケモンエリア」が登場。JFAキッズアンバサダーのストライカーポケモン「エースバーン」や、人気の「ホゲータ」との撮影会(整理券制)が実施されるほか、巨大な的を狙う「ポケモンフットダーツ」など、誰もが楽しめるアトラクションを用意。

 野球場前広場には、全幅9mの巨大ビジョンを設置。ビデオゲームの名作「スペースインベーダー」が、最大10人で同時プレイできる最新作になって現れる。世代を超えて楽しめる圧巻のプレイを体験しよう(後援会会員200円/一般400円)。参加者にはオリジナルコラボステッカーを進呈。

 ほかにも、1日では遊び尽くせないほどのゲームブースが盛りだくさん。時間は午後3時半〜6時半。詳細は同クラブ【電話】0570・000・565。