古川小学校(幸区)5年生の黒松駿さんが5月18日に相模原市で行われた小学生将棋の「倉敷王将戦」の神奈川県予選・高学年クラスで準優勝し、県代表の一人として全国大会出場を決めた。初の全国の舞台での対局に向け、黒松さんは「予選突破をしたい」と意気込む。
小学生将棋の主要タイトル戦の一つ、倉敷王将戦。県予選の高学年クラスには53人が出場し、黒松さんは2勝1敗で予選を通過。決勝トーナメントBブロックでは4局4連勝でブロック制覇を果たし、全国代表の切符を手に入れた。優勝決定戦こそ敗れ、悔しさは残ったが、初の全国出場で喜びはひとしおだ。
黒松さんは小学1年生の夏休みに、母・麻美さんの勧めで将棋を始めた。マンガなどで駒の動かし方を学び、オンライン対戦ゲームや石神井公園(練馬区)にある将棋教室で腕を磨いた。当初は強い相手とは対局したくなかったが、3年生ごろからは実力者との対局が楽しくなり、今では日本将棋連盟の研修会や横浜の将棋道場にも通う。父・嵩さんによると、駿さんの粘り強い精神力に目を見張り、「真剣勝負の世界で生きていることを感じる」という。
将棋の魅力について「さまざまな手を考える面白さ」と黒松さん。得意戦法は攻撃的な指し方である「中飛車」だ。対局を観ることを楽しむ「観る将」でもあり、専門誌などでも研究する。憧れは、終盤に妙手を繰り出し、鮮やかな勝ち方をする羽生善治九段。「将来はアマ竜王などのタイトルを獲得したい」と夢を膨らませる。
全国大会は8月9日(土)、岡山県倉敷市で行われる。黒松さんは序盤は有利に展開するケースが多いため、「終盤で指す一手を間違えないようにしたい」と語る。
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