海老名・座間・綾瀬版【6月27日(金)号】
開業したばかりのかしわ台駅とさがみ野駅(相鉄グループ提供)

かしわ台駅さがみ野駅 開業から半世紀 記念入場券や特別列車も

 相鉄線の「かしわ台駅」と「さがみ野駅」がこの夏、開業50周年を迎える。相模鉄道(株)では両駅が迎える半世紀の節目にちなみ数量限定の記念入場券を6月28日に発売、8月17日に特別な行路を走るメモリアルトレインを運行する。

 二つの駅は相鉄本線では一番新しく、両駅の間にはかつてもう一つの駅があった。終戦の翌年の1946年、現在の大塚本町交差点近くに開業した「柏ヶ谷駅」だ。翌月に「大塚本町駅」と名前を変えた。75年に同駅は890m横浜方面に移され「さがみ野駅」に改称。北口には南欧風の外観の相鉄ライフも開店し、賑わいを増した。

 同じ75年に、かしわ台電車基地の隣に「かしわ台駅」も開業した。「大塚本町駅」の駅舎は東口として活用され、97年に今の形に建て替えられた。「大塚本町駅」のホームは今も東西をつなぐ連絡通路として残る。

 近くで美容室を営む佐藤順子さん(78)は「昔はスーパーや本屋、パチンコなど賑やかな商店街だった。今は買い物が大変」と振り返る。

 両駅が誕生した70年代は近隣の住宅開発にも重なる。72年からは計画戸数830戸の上今泉団地が整備され、えびな国分寺台団地は76年までに3500戸を分譲。小園団地では77年までに469戸が分譲され、ベッドタウンの通勤通学駅としても親しまれてきた。

 6月28日にはかしわ台駅徒歩3分の車両センターで厚い切符(硬券)の記念入場券セットを販売。8月17日のメモリアルトレインのチケットつきセットも用意される。特別列車の名前は「あつぎ号」。JR厚木駅隣の厚木操車場(海老名市河原口)にちなんだ名前で「秘密の行路」を走る予定という。

整備事業計画地、赤丸部分に複合施設の建設が予定されている=提供・海老名市

海老名市 “文化交流拠点”を再整備へ 7階建て複合施設など

 海老名市は海老名駅西側の公共施設が集積するエリア(めぐみ町)で、(仮称)海老名市文化交流拠点整備事業を進めている。計画案では地上7階建ての複合施設が建設される予定。市は同計画に関して7月18日(金)まで、市民意見の募集を実施している。

 複合施設の計画地は、海老名市立総合福祉会館・野外ギャラリー・海老名市商工会館・海老名市文化会館・海老名市中央図書館がある、市が文化ゾーンとして位置付ける地区の一部。整備計画は文化ゾーンを取り巻く状況や課題を整理するため、2021年3月に策定された基本構想に基づき進められている。24年8月には、現・海老名市商工会館の場所に複合施設を建設する計画などを記した、(仮称)海老名市文化交流拠点第1期整備指針を策定。その後、25年6月にまとめた基本計画案で、総合福祉会館・商工会館・野外ギャラリーのほか、海老名市民ギャラリー(同市中央)の機能が集約される、地上7階建ての複合施設の建設計画が示された。複合施設の敷地面積は約2000平方メートル、延床面積は約4400平方メートル。概算建築事業費は約56億円。

老朽化や稼働率に課題

 計画案を策定する中、市は昨年、海老名商工会議所や文化ゾーン内の施設の指定管理者、利用団体に課題や対策についてのヒアリングを行った。

 複合施設に集約される商工会館は老朽化、複合福祉会館・市民ギャラリーからは稼働率向上に対して課題の声などが上がった。隣接する文化会館は、音出し可能な居室の稼働率が現状99%以上ということもあり、新施設に防音機能を備えた居室の設置を求めている。また、学習室が常に混雑している中央図書館からは、学習室を補うスペースを要望する意見も出されている。

 市は7月18日(金)まで募集している、市民からの意見などを集約し今夏、事業計画案を計画としてまとめる考えだ。その後、今年度中に現・商工会館の解体や複合施設の建築設計に着手。29年度の完成を目指している。「『ステージガーデン』という施設のコンセプトに基づき、これまでそれぞれで活動していた施設がひとつになることで、新たな交流の促進につながれば」と市企画財政課の担当者は話す。

動画で注意を呼び掛ける首長ら

県央相模川サミット 水の事故「注意して」 6自治体首長、動画で発信

 全国で毎年1300件以上の水難事故が発生し、その中でも河川が発生場所の約半数を占めている。夏のレジャーシーズンを控える中、相模川周辺の6市町村(厚木市、相模原市、海老名市、座間市、愛川町、清川村)で組織する県央相模川サミット(会長/山口貴裕厚木市長)では、水辺での事故防止を呼び掛ける共同メッセージを動画配信している。

 県央相模川サミットでは、河川の保全活用や災害対策支援をはじめ、産業活性化、環境対策、交通対策、その他地域住民の福祉向上など、各分野で抱える共通課題の解決を目指し、2010年から毎年協議をしている。

 今年2月の協議を受け、6市町村を流れる相模川水系での水難事故防止のために、注意喚起の共同メッセージ動画の作成。このほど完成動画が各自治体のホームページなどで公開された。

 動画は、各首長が相模川水系で撮影した映像をリレー形式に編集され、水辺で安全に楽しむためのルールとして、▽体調が悪いときは無理をしない▽1人で行動しない▽遊泳禁止や立入禁止の場所に入らない▽飲酒後の遊泳や川遊びを避けるなど、注意点を喚起した。

 また、入水時にはライフジャケットを着用することやキャンプ時の火の始末、ごみの持ち帰りといったマナーについても伝えている。

県央の課題解決へ

 同サミットでは、これまでも多岐にわたる広域課題の解決に向けて取り組んでおり、6市町村合同のクリーンキャンペーンを通じた河川の環境保全をはじめ、脱炭素・温暖化防止に向けたカーボンニュートラルの推進、環境啓発ポスター事業などを実施している。

 また、24年に行われた協議では、能登半島地震の発生を受け、6市町村のみならず、近隣市にも協力を仰ぎ、10市町村による被災地支援活動も展開している。

海老名市 独自観測で熱中症対策 立地条件異なる5地点で

 海老名市は市内小学校5校の屋上に気象観測装置を設置して、6月から運用を始めた。各所の気温や雨量などをリアルタイムで把握して、早期の熱中症対策などに役立てる。

 この装置は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「SLIM」の月面着陸にも参加した観測装置メーカー、明星電気(本社・群馬県伊勢崎市)の製品「ポテカ」で、気温や気圧、湿度、風速、雨量などがリアルタイムで観測できる。

 海老名市では昨年5月、市内の小学校で児童39人が熱中症の疑いで救急搬送された。市はこれを教訓に従来の熱中症対策を強化。常時観測でより細かい情報が得られる同社の製品に着目し、設置への検討を進めた。

 装置の設置場所には、市内に13ある小学校のうち相模川左岸の有鹿小(標高22m)や、丘の上にある上星小(標高63m)など立地条件が異なる5校の屋上を選んだ。

災害時の活用も

 対策を担う同市危機管理課では、「この装置なら雨量でも、その強度や降り始めからの連続雨量などもわかる。スマートフォンで閲覧できるので、屋外活動の是非だけでなく市民による外出前のチェックなど応用もできる」と話す。

 同市には気象予報士の資格を持つ職員もいるため、台風などの際は市独自の視点で局地的な気象予報もできる。今後は装置で得られる情報を避難指示の判断など災害対策に活用したい考えだ。

 5台分の10カ月間の使用料は165万円で、財源の半分ほどは国の交付金を活用する。

 現代版の百葉箱ともいえるこの装置は、これまで全国の行政や企業などで1300台以上設置されてきた。県内では政令市の川崎市内や、相模原市内のほか、大井町内にもある。一方で座間市は2018年から運用していたが「スマートフォンで気象情報や国・県の災害情報が取得できる環境がある」とし、5年間で運用を中止している。

6月18日付で公益社団法人「大和法人会」の会長に就任した 飯室 雅海さん 綾瀬市寺尾釜田在住 71歳

垣根なく、すべての人へ

 ○…大和・海老名・座間・綾瀬の企業およそ2440社が加入するとされる大和法人会の会長に就任した。「法人会がどのような組織かをより理解してもらう必要がある」とし、特に中小企業経営者への理解を促進していくことで、会員増をめざす。あわせて税務署と企業間の橋渡し役となり、社会貢献に努めたいという。「垣根のない開かれた法人会づくり」を掲げ、会員以外の企業にも積極的に門戸を開いていきたい考えだ。

 ○…横浜市鶴見区で育った。高校時代はラグビー部に所属。朝から晩まで厳しい練習に汗を流した。「おかげで忍耐力が鍛え上げられた」と懐かしむ。高校を卒業後は家業のガラス加工業「(有)飯室商店」に就職。工場の移設をきっかけに22歳で綾瀬市に移り住んだ。現場で長距離輸送などを担当していたが、代表の兄が55歳で急逝し、後を継ぐことに。「経営のことは分からず苦労したが、周りに支えてもらった」と感謝を忘れない。

 ○…現在は妻と息子と3人で暮らす。週末に孫たちが小田原から遊びに来ることが「何よりの楽しみ」。3匹の愛犬と妻、孫たちと月に一度の旅行が恒例行事になっている。30年以上続けているゴルフは、ベストスコア89の腕前。海釣りも好きだが、「最近は行けていないので、また挑戦したい」と目を輝かせる。充実した毎日が若さの秘訣のようだ。

 ○…法人会に入会したのは30年以上前で、知人の勧めがきっかけだった。税制委員、委員長を歴任。当時の経済産業大臣に税制改革を提言したこともあった。こうした働きかけが「制度改革の一助となるのでは」と振り返る。法人会は企業と税務署をつなぐ役割を担うと同時に、「摩擦が生まれない制度づくり」も目指していく。

県央全国県人会連合会の会長を務める 谷川 泰尚さん 厚木市妻田在住 84歳

郷土愛で紡ぐ県央の絆

 ○…「6市の枠を超えた活発な交流」を目指し、厚木、海老名、座間、大和、綾瀬、秦野の県人会連合会が連携して「県央全国県人会連合会」をこの春に発足した。これまでも各市の県人会が相互交流を深めてきたが、新たな組織を立ち上げることで横の連携を強化したい考え。「人と会い、語り合うのが何よりの楽しみ」という活動のやりがいを、より感じられる会にしたいと意気込む。

 ○…高知県宿毛市出身。故郷を聞かれるたび、吉田茂元首相のルーツに触れながら説明するのが常という。高校卒業後は経営コンサルタントなどとして働き、外資系製薬会社で定年まで勤め上げた。引っ越しをきっかけに厚木に居を構えた。20年ほど前、「県人会とは一体何だろう」という純粋な興味から、厚木の県人会に入った。

 ○…十数年前、秦野市の職員から「厚木の活動を学びたい」と相談を受けたことが、6市連携のきっかけとなった。会長就任は、「厚木県人会の歴史と仲間との信頼関係があったからこそ」と謙虚な姿勢を崩さない。「県人会は自分、仲間、そして市民のためのもの」というのが信条で、「住む世界が違うような人とも、故郷というつながりで対等になれる」と活動の意義を語る。

 ○…「県人会の伝統も大切にしつつ、ジャズや若い人のダンスも取り入れたい」。その発想の背景には、ダンスやバンドに打ち込む3人の孫の存在がある。休日は愛用の真っ赤なマウンテンバイクを乗りこなし、月に一度は息子家族と食卓を囲むのが楽しみという。行きつけの店で仲間と語らいながら傾ける一杯も、日々の大切な活力源。人と人とのつながりから生まれる絆を深めながら、豊かな人生を謳歌(おうか)すべく交流の輪を広げていく。

境内に集まった石井会長(中央)とメンバー

伝統継ぐ青年会、10年の節目

 鈴鹿明神社の氏子青年会(石井正樹会長)が創立から10周年を迎え、6月15日に神社関係者が集まり祝賀会を開いた。同会は芥川薫氏が初代会長となり、発足。年末の注連縄奉納同志会による注連縄(しめなわ)作りや6月30日の夏越大祓で設置される茅の輪作りなどの伝統の技を受け継いでいる。石井会長は「創立から10年、何をすべきかが見えてきた。伝統文化を子供たちに伝え、地域に寄与したい。若い世代を取り込みたい」と挑戦への意欲を語った。

川邊会長(左から4人目)とメンバー

女性のために30年 国際ソロプチミストあやせ

 国際ソロプチミストあやせ(川邊渓子会長)が、認証30周年を迎え、6月7日にレンブラントホテル海老名で記念式典を開いた。

 同会は女性の自立支援の一環で中学生と高校生の6人を支援してきた。記念事業ではあやせローズガーデンに日時計を寄贈。3月には日本一に輝いた地元のマーチングバンドによるチャリティコンサートを開いた。川邊会長は「継続は力なりと信じている。30周年は会員の努力と地域の協力の賜物」とあいさつ。橘川佳彦市長は「女性活躍と福祉向上の活動に感謝申し上げる。日時計はぜひ見て欲しい」と語った。

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協定を結んだ原局長(左から3番目)と湯浅会長(隣)

座間市 防犯の目を増やす ジェイコムと自治会が協定

 ケーブルテレビのジェイコム湘南・神奈川 かながわセントラル局(原聡局長)と座間市自治会総連合会(湯浅一弘会長)が6月19日、地域安全に関する協定を結んだ。

 協定では自治会員が同社の防犯カメラサービスに加入する際、工事費を無料にする特典を用意。空き巣や不法投棄、特殊詐欺の広報、犯罪や事故を察知した際の早期通報などを盛り込んだ。同社では相模原や愛川などの自治会や区長会とも同様の連携を結んでいる。

 湯浅会長は「防犯カメラは抑止力になる。座間市に一台でも増えてほしい」と語り、原局長は「事業を通じた地域貢献が社是。我々の提供するサービスが喜んで頂ければ」とコメントした。

入選句に選ばれ、呼名をする読み手

海老名川柳天馬 会報100号を祝し句会 感嘆の声が響く

 海老名市内の川柳サークル「海老名川柳天馬」は会報100号発行と同団体の7周年を記念し、6月5日に記念句会を開いた。

 同団体による大会方式の句会は今回が初めて。当日は事前の投句も含む76人が参加した。

 句会では設定された「海」「天」「馬」を題に句を募り、その表現を競った。他の川柳団体から招いた選者により、誰が投じた句か分からない状態にしてから評価。入選句が決められ、壇上で読み上げられた。

 会場は入選句に選ばれた読み手が自身の名を名乗る「呼名」の声と、読み上げられた句に感嘆する参加者の声が響いた。時おり、面白おかしい句に対する笑い声も聞こえ、和やかな雰囲気で会は進んだ。

 司会を務めた同会役員の佐藤よしきさんは「予想を超える多くの方から投句をいただき、海老名に足を運んでいただいた。お礼を申し上げたい」と感謝を述べた。

 同会会長のやまぐち珠美さんは「7年間活動をする中で、海老名の地に少しずつ『座の文芸』を根付かせることができたと感じている。これからも目に見えない美しさをまちに示していきたい」と抱負を語った。

講座の様子

美文字を書く 初心者向け講座

 初心者向けのボールペン字講座が、小田急相模原駅近くのプラっとざまで開かれる。字に自信がない人や手紙・年賀状を書く人に最適。

 7月15日・22日、8月12日・19日、9月9日・23日の午後1時30分〜2時30分。6回で参加費4千円。小学生以上対象。講師はペン字正師範の板垣澪侑(れいゆう)氏。申し込みは7月2日以降【電話】042・705・3610へ。

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検診へ行こう 早期発見・予防
がん検診特定・長寿健診
検診へ行こう 早期発見・予防
厚木市中町交差点そば あつぎファミリークリニック
厚木市では6月中旬から「がん施設検診受診券」の発送が始まった。あつぎファミリークリニック(岡村悟院長)では、がん検診をはじめ、特定健診と長寿健診も随時行っている... (続きを読む)
指揮・ピアノ/シュテファン・ヴラダー

神奈川フィル公演 20組40人に 交響曲「ジュピター」など披露 7月18日(金) 大和市文化創造拠点シリウスで

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団が7月18日(金)、「For Future巡回公演シリーズ]をシリウス(大和駅徒歩3分)で開催する。午後7時開演。

 演目はモーツァルトの交響曲「ジュピター」やピアノ協奏曲第23番イ長調など。

 18歳でウィーン楽友協会デビューしたピアニスト、シュテファン・ヴラダーが、ピアニストとしても、指揮者としても、オーストリアを代表する稀有な才能を遺憾なく発揮する。

 一般4500円、25歳以下1000円。65歳以上一般10%引。チケットの申し込みは神奈川フィル・チケットサービス【電話】045・226・5107。

 この公演に読者20組40人をご招待。希望者は、ハガキに氏名・〒・住所・電話番号を明記の上、〒231―0023横浜市中区山下町25の15 メットライフ山下町ビル9階・神奈川フィル事務局「タウンニュース読者プレゼント係」まで。

 7月4日(金)必着。当選は発送にて。

イーゼルの会 絵画展 海老名市文化会館で

 海老名を拠点に活動する絵画サークル「イーゼルの会」は6月26日(木)から30日(月)まで、海老名市文化会館1階展示コーナーで絵画展を開く。午前10時から午後4時まで(初日は午後1時から、最終日は正午まで)。

 会場には油彩画や水彩画を中心に、13人の会員が手掛けた思い思いの作品が約30点展示される。講師の栁下義一さんによる国立美術館にも出品された大作もある。

 主催者の遠藤志津子さんは「海老名では展示されることが少ない畳くらいの大きさの作品も数点並びます。地元の方にぜひ見ていただきたい」と話している。

 (問)遠藤さん【電話】046・233・3370

スタッフの土屋さん

「おひとりさま」の不安ワンストップで解決 サン・ライフの「ライフリリーフ」に脚光

 自分の葬儀や逝去後の諸手続きなど、単身高齢者の悩みは多い。そんな悩みをワンストップで解決するのが、シニアライフを総合支援する株式上場企業グループのサン・ライフの「ライフリリーフ」だ。

 ニーズに合った介護施設の紹介から万一病院に入院することになった際身元保証を行うほか、必要な書類も作成。「私にもしものことがあったら…」という将来の不安に対しては、元気なうちに自身の葬儀の形式や埋葬方法などを決めておくことも可能だ。そのほか携帯電話の解約やSNSアカウントの削除などプライバシーに関わる事務処理まで依頼できる。

 スタッフの土屋ユカイさんは「地域密着の安心感を大切に、高齢者の不安や悩みを一緒に解決します」と話す。

■問い合わせ/【フリーダイヤル】0120・99・1169「ライフリリーフ相談室」

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海老名総合病院 院内でマルシェ 6月29日、参加無料

 海老名総合病院(海老名市中央4の16の1)で6月29日(日)、「わくわくマルシェ」が初めて行われる。午前10時から午後3時まで。参加無料。事前予約不要。

 当日は同病院本館1階が会場となり、10以上のブースが出店。野菜・スイーツ・キーマカレー・ハンドドリップコーヒー・工芸品の販売のほか、行政書士による無料相談、電動モビリティ試乗体験などが行われる。また、同時開催として「おしごとちゃれんじ」と題した職業体験イベントも実施。薬剤師・診療放射線技師・管理栄養士・救急救命士など、院内で活躍する様々な職種を楽しみながら体験できる。家族や友達と一緒に参加できる特別な一日。当日は病院駐車場が無料になるので気軽に参加してみては。

 (問)海老名総合病院わくわく隊【電話】046・233・1311

参院選神奈川選挙区 16人が立候補の意向 アンケート ウェブで公開

 7月3日公示、20日投開票の参議院議員選挙(改選定数4)で、本紙調べで6月20日現在、神奈川県選挙区には16人が立候補の意向を表明している。現職2人に、新人は14人。現時点で激しい選挙戦になることが予想される。

 本紙では立候補予定者を対象に全14問の独自アンケートを実施。回答を当社政治情報サイト「政治の村」で公開している(二次元コードから)。

 県内の6月2日時点の選挙人名簿登録者数は769万7043人。22年の前回選挙は補欠1を含む定数5で行われ22人が立候補。投票率は54・51%だった。

(6月20日起稿)

落語を演劇に 海老名市文化会館

 海老名市の公民館講座をきっかけに結成された演劇サークル「劇団えびな座」は6月28日(土)、海老名市文化会館1階120サロンで「第3回120サロン公演」を開催する。午後2時30分開演(2時開場)。上演時間は60分程度。入場無料。

 古典落語から着想を得た2作品が上演される。「天狗裁き」は、夢の内容を覚えていない主人公が天狗の裁きにあう物語。「安兵衛キツネ」は主人公がキツネを助けるストーリー。

 主催者は「2作品とも軽い・短い作品です。お気軽に覗いてみてください」と話している。

 (問)藤田さん【携帯電話】090・2911・4063

 

不登校の中学生向け 参加者募集 進路相談や体験談も

 不登校の子どもやその保護者を支援するボランティア団体「ぼちぼち」と海老名市教育委員会が、7月27日(日)に開催する進路相談会の参加者を募集している。

 会場は海老名市役所4階の401会議室で、第1部が午前9時30分から午後0時10分、第2部が午後1時から3時40分。

 当日は不登校の生徒に理解のある高校の情報や、進路に関する相談、在校生や卒業生の体験談などを聞くことができる。参加費無料。事前申込制で、6月27日(金)以降電話で申し込みを。

 参加予定校は次の通り。パンフレットなども用意している。

 ▽秀英高等学校/星槎国際高等学校/クラーク記念国際高等学校/生蘭高等専修学校/日々輝学園高等学校/おおぞら高校/明蓬館高等学校/栄眞学園高等部/黄柳野 (つげの) 高等学校(全寮制)/県立大和東高等学校/県立厚木清南高等学校/県立相模向陽館高等学校

 (問)海老名市教育委員会教育支援センター【電話】046・234・8764

相模三川公園 寄せ植えを学ぶ 参加者募集中

 県立相模三川公園パークセンター(海老名市上郷2の1の1)で7月5日(土)、「夏の寄せ植え教室」が開催される。

 初心者も気軽に参加できる教室。開催時間は午前10時30分から正午まで。参加費2000円(材料費)。定員20人。寄せ植えを持ち帰る袋・手袋など持参。参加希望者は同公園パークセンター【電話】046・235・1790へ。

 同公園へは、海老名駅西口から徒歩約15分。駐車場101台完備(平日は無料、土・日・祝日は有料)。

戦争の記憶、未来へ 27日(金)から綾瀬で平和展

 綾瀬市は6月27日(金)から29日(日)まで、市役所7階市民展示ホールと1階市民ホールで「平和展〜戦後80年・平和への想いを込めて」を開く。午前9時から午後3時。

 これは第二次世界大戦の終戦から80年が経過し、戦争を知らない世代が大半を占めるようになったなかで、戦争や原爆の記憶を風化させないことが目的。

 会場では、市民から借りた戦時中の品々や写真、平和関連写真パネルなどが展示される。同市が過去に作成した記録映像「市民が語る戦争体験記集」の上映もある。

 28日(土)の午前11時30分から、県の戦争体験講師で終戦当時10歳だった飯田恭久さんが「戦争と学童疎開について」をテーマに実体験を語る。

 (問)同市市民課【電話】0467・70・5605

障害者の就労を支援 7月28日、合同説明会

 障害者の就労を支援する就労移行支援事業所合同説明会が7月28日(月)、海老名市文化会館(海老名市めぐみ町6の1・海老名駅徒歩10分)で開催される。社会福祉法人県央福祉会主催。

 就労移行支援とは、障害者総合支援法に定められた「指定障害福祉サービス」。障害のある人が就労に向けてトレーニングをして、社会に必要な知識・スキルを習得し、就労後、継続して定着できるようにサポートすることを目的としている。

 合同説明会には海老名市・大和市・厚木市・座間市の18事業者が参加を予定している。対象者となるのは、今後の進路を検討している障害のある人とその家族や関係者。開催時間は午後1時から4時。参加費無料。予約不要。入場自由。

 (問)障害者就業・生活支援センターぽむ(若林さん・高杉さん)【電話】046・232・2444。

着付けを学ぶ 29日海老名で

 海老名市で活動する着付けサークル「雅会」(渡辺雅子主幹)は6月29日(日)、中新田コミュニティセンター(海老名市中新田2の16の14)で着付け講習会を行う。午前10時から午後1時30分。参加費無料で予約不要。

 講習会では「自分で着られるようになる」を目標に、参加者は持参した着物を使って会員からの指導を受けることができる。着物を持っていない人は要相談。

 渡辺主幹は「子どもから大人まで大歓迎。浴衣の季節に向けて、ぜひご参加を」と話している。

 (問)渡辺主幹【携帯電話】080・6708・0883。

スマートフォンとキーボックスを活用した会館の予約方法について解説する家永会長

大和市「坊の窪自治会」 DX化で会員の負担軽減へ 現役プログラマーが奮闘

 自治会の加入率低迷が各地で課題となる中、大和市の深見地区にある「坊の窪自治会」(263世帯/家永稔之会長)が、デジタル技術(DX)を活用して自治会活動に関わる業務の効率化を進めている。若者世代の減少と、地域住民の高齢化を背景に進む「自治会離れ」に歯止めをかけるべく奮闘する同自治会の取り組みとは。

デジタル回覧約半数が登録

 家永会長(43)が自治会長に就任したのは今年4月。現役プログラマーの顔を持つ家永会長は、高齢の自治会員たちにとって負担となっていた回覧板のデジタル化に着手した。

 従来は紙の回覧板を会員世帯に回覧していたため、次の人に届けることが負担となっていただけでなく、情報の浸透に時間を要する点も、自治会の課題になっていた。

 そこで、家永会長は、無料通話・メールアプリの「LINE」を活用して会員のスマートフォン(スマホ)へ回覧情報を配信する仕組みを構築。4月までに役員を中心に15人ほどが登録していたが、6月8日時点で、「およそ半数の会員が登録済み。デジタル回覧板も浸透してきた」と家永会長は明かす。

 一方、従来通りの「紙」を希望する人もいることから、デジタルと紙を併用している。

会館予約も簡単に

 さらに、自治会館の利用予約にもデジタルを取り入れた。LINEとGoogleカレンダーを連携させてスマホから予約するシステムで、予約完了後に表示される暗証番号をキーボックスに入力すると開錠して鍵を取り出せる仕組みだ。

 これまで鍵は役員が自宅で保管していたため、鍵を借りる際は予定を調整する必要があったが、この問題も解消した。家永会長は「なるべく負担を減らし、『自治会に入って良かった』と言われる自治会運営を目指したい」と話している。

 大和市の自治会加入率は2015年4月時点が68・8%に対し、その後は減少を続け、24年同時期は56・8%まで落ち込んでいる。

(左から)大橋監督、鈴木拓さん、橘川市長、日向端ひなさん、きくち総合診療クリニック菊池理事長

綾瀬市舞台の映画制作 鈴木拓さんら市長を表敬

 綾瀬市を舞台としたふるさと映画『おばあちゃんのかかりつけ医』(大橋孝史監督)に出演する同市出身のお笑い芸人・鈴木拓さん(ドランクドラゴン)らがこのほど、橘川佳彦綾瀬市長を表敬訪問した。

 同作品は「きくち総合診療クリニック」(綾瀬市深谷中)の菊池大和理事長が企画・プロデュースしたもの。「地域医療が重視される中、本当に必要なのは”総合診療かかりつけ医”であるという思いを広く伝えるため、映画を制作したいと考えた」と思いを話す。

 当日は医師役の鈴木さんのほか、主人公役の日向端ひなさん(アイドルグループ・高嶺のなでしこ)、大橋監督、菊池理事長が出席。和やかな雰囲気で映画や綾瀬の街について歓談した。

 「きくち総合診療クリニック」を舞台に”本当のかかりつけ医”をテーマにしたオリジナル作品。今年12月に東京都で開催される「ふるさと映画祭2025」で上映される。

昨年は新橋通りで行われた各連の選抜メンバーがつどう「総踊り」の様子

神奈川大和阿波おどり 今年で49回目の開催 7月26・27日、大和駅周辺

 大和市の夏を彩る一大イベント第49回「神奈川大和阿波おどり」(主催/神奈川大和阿波おどり振興協会)の本大会が7月26日(土)・27日(日)、大和駅周辺の商店街で開催される。地域振興を目指して商店会から始まった阿波おどりも「関東三大阿波踊り」の一つに数えられるまでに規模を拡大し、来年は節目の50回目を迎える。

 毎年7月の最終週に行われ、30万人超が来場する大和の阿波おどりは、全国からおよそ1700人が集結し、連ごとに特色ある踊りを披露する。

 各通りでは沿道を大勢の観客が埋め尽くす中、太鼓や笛の音に合わせ、色鮮やかな衣装をまとった女踊りと男踊りが観る人を魅了していく。

 踊り手たちの華やかさと、観客たちの熱狂を支えているのは、会場一帯で汗をかきながら裏方に徹する多くのボランティアたち。交通整理や救護、撮影班にタイムキーパーなど、イベントに関わるすべての人たちの力を結集して紡がれてきた阿波おどりの歴史が来年、半世紀を迎える。

 神奈川大和阿波おどり30周年記念誌によると、第1回大会は1977年7月3日、新橋通りで開催された。この時の踊り手はおよそ100人、観客は500人だった。

 回を重ねるごとにイベントは規模を拡大していく。参加連は増加を続け、第29回大会(2005年)の来場者はおよそ42万人を数えた。

 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった第46回大会(22年)では東側プロムナードに特設の桟敷席を設け地元連を中心に13連が出演。「徳島県阿波踊り協会合同連」も駆けつけ、本場徳島の阿波おどりを披露するなど、閉塞感が残る大和の市民に元気と感動を届けた。

「並行して準備」

 イベントを主催する「神奈川大和阿波おどり振興協会」。今年3月に同協会の会長に就任したのは栗城健氏(56)。

 これまで実行委員長や会長代行を歴任してきた栗城会長は「今年の第49回大会を無事に成功させながら、来年の50回記念大会の準備も並行して進めていきたい」と語り、節目の開催に並々ならぬ思いをにじませる。

 第49回大会は、26日(土)午後4時30分から大和駅東側プロス前で開会式を行う。路上演舞は5時〜8時20分。翌27日(日)午後4時30分からは振興協会所属連の選抜メンバーによる「総踊り」が大和中央通りで行われる。路上演舞は5時〜8時20分。

7月13日(日)には「ぞめき2025」

 本大会に先がけて、「ぞめき2025」が7月13日(日)、大和駅から徒歩3分にある「大和市文化創造拠点シリウス」で開催される。午後2時25分〜5時40分ごろ。開場は1時30分。

 阿波おどりの幕開けを飾る「ぞめき」では、1千人収容のシリウスメインホールで舞台踊りが披露される。踊り手たちの息の合った動きはもちろん、照明や音楽など趣向を凝らした演出も見どころだ。

 チケットは全席指定でS席2千円、A席1500円、自由席1千円。インターネットやメガロス大和で販売中。詳細は神奈川大和阿波おどりの公式ホームページで。

昨年のステージは大盛況に終わった

キャンプ座間 基地開放し独立記念祭 車両展示やステージなど

 在日米陸軍のキャンプ座間で6月28日(土)、基地開放イベント「米国独立記念祭」が開かれる。入場無料。午後3時から9時(最終入場時刻は8時30分)。

 当日は基地内の運動場「ヤノスポーツフィールド」を会場に、ヘリコプターなどの米陸軍車両の展示やアメリカンフードの販売などを楽しむことができる。

 また場内のステージでは、DJやチアダンスチームによるパフォーマンス、カントリーミュージックやロックバンドによる演奏などが会場を盛り上げる。8時45分からは打ち上げ花火が夜空を明るく彩り、フィナーレを迎える。

 ゲートは小田急線相武台前駅北口から徒歩15分。入場希望者は運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどの顔写真付き身分証の持参を。詳細はキャンプ座間のホームページへ。

徳島県の物産販売 大和阿波おどり本大会で

 大和商工会議所の会議室で5日、「第49回神奈川大和阿波おどり」(長谷川雄一実行委員長)の本大会に向けて徳島県物産販売の会議が実施された=写真。

 阿波おどり発祥の地である徳島県の物産を扱うブースでは、例年さつまいもの菓子やすだちの飲み物など、徳島県ならではの名産品や特産品が販売されてきた。

 今回の会議には、神奈川大和阿波おどり振興協会の栗城健会長や長谷川実行委員長、徳島県庁東京本部の職員などが参加した。

 同協会は「これからも大和の阿波おどりを盛り上げて、徳島県に追いつくように頑張っていきたい」と話した。

ライズのチャンピオンを目指す所さん(右)と、所さんの身体のケアを行っている田原さん=9日・大和市文化創造拠点シリウス

キックボクシング 勝利重ね チャンピオンに 所風雅さん(大和市在住)

 類いまれな打撃センスで勝ち星を重ねる、若きファイターが大和市にいる。所風雅さん(18)は現在大学1年生。学業とキックボクシングを両立しながら日々トレーニングに汗を流す。リングを降りれば温厚な表情に戻る所さんは「いつかチャンピオンに」と笑顔で目標を語る。

左から落合さん、早田さん、濱田さん

大和市の早田茂さん 「国際化学五輪」に出場 KISTEC職員が支援

 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)の溝の口支所(川崎市高津区)にある光触媒ミュージアムに刺激を受けた大和の高校生が、7月にアラブ首長国連邦・ドバイで開催される「国際化学オリンピック」に日本代表として出場する。高校生の背中を押して学びを支えたのは、KISTECの研究員たちだった。

 「国際化学オリンピック」に出場するのは、大和市在住で三田国際科学学園高等学校(東京都世田谷区)の高校3年生、早田茂さん(17)だ。全国の高校生が化学の実力を競う「化学グランプリ」で優秀な成績を収め、「オリンピック」の日本代表の一人として選抜された。

 早田さんが「オリンピック」に挑戦しようと決意したのは、2023年12月のことだった。ある日の放課後、「リンモリブデン酸アンモニウム」について調べるため、東急田園都市線・溝の口駅で途中下車し、かながわサイエンスパーク(KSP、川崎市高津区)内にある県立川崎図書館を訪れた。この時、KSP内の「光触媒ミュージアム」(藤嶋昭館長)にも立ち寄ったが休館日だった。「光触媒の『ミュージアム』に、何があるんだろう?」。化学の知識が豊富で探究心旺盛な早田さんは、日を改めることにした。

 早田さんはミュージアムを再訪すると展示を丹念に見ながら、空気清浄機や生活用品など、光触媒が幅広い用途に製品化されていることに驚き、そばにいたスタッフを質問攻めに。その様子を見たKISTEC研究員・濱田健吾さんが、早田さんに「挑戦してみては」と手渡したのが、「オリンピック」の選考を兼ねる「化学グランプリ」の要項だった。

 その帰り道に決心したという。「自分の実力を試してみたいと思った」

軌道修正

 早田さんは昨夏の「化学グランプリ」に挑戦。日ごろの学習の成果を発揮し、「オリンピック」の代表選抜に進んだ。しかし選抜試験の過去の問題は非公開のため、勉強方法に迷ったという。そこで濱田さんにメールで相談を寄せ、濱田さんは上司の落合剛さんと情報を集め、「応用力が問われるはず。暗記ではなく応用を意識して」とアドバイスした。2人からの度重なる助言に早田さんは、「勉強の方向性を軌道修正してくれた」と感謝を述べる。

 今年3月、早田さんがKISTECを訪ねてきた。満面の笑みで「オリンピック」代表に決まったことを報告。2人も大いに喜び、祝福した。

 将来は、「光触媒」を発見したミュージアムの藤嶋館長のように、「自分の研究が新しい分野を生み出せるような研究者になりたい」という早田さん。まずは決戦の地・ドバイで、金メダル獲得を目指している。

生み出した作品を手にする荻野さん

セロハンテープで命生む 大和市在住・荻野悠生さん

 スマートフォンの普及により手軽な情報収集が可能な現代において、指先で独創的な表現を追求し続けているアーティストが大和市にいる。南林間在住の高校生・荻野悠生さん(15)。

 荻野さんは文房具のセロハンテープを用いて躍動感あふれる作品を生み出している。ネコやカエル、カニ、ゲンジボタル、カブトムシなど、主に生き物を題材にしており、これまでに制作した作品は2千点を超える。その臨場感は見る者を圧倒する。

 制作過程では、まずセロハンテープで全体像を作り上げ、次に接着剤で固め、最後に絵の具で着色するという手順を踏むという。例えば、ネコの作品には15個のセロハンテープを使用し、新聞紙を芯にして幾重にもテープを巻きつけて形を再現した。納得のいく作品を完成させるまでに何度もやり直すことがあり「苦しさの連続」と荻野さん。「それでも作品を作っている時間は楽しい」と笑顔を見せる。

 幼少期から手先が器用だった荻野さんは、段ボールや菓子の箱、ポリ袋を使って昆虫や映画キャラクターなどの工作を始めたという。今年の春から高校生となった荻野さんは、「今後は『人間』をテーマにした作品にも挑戦したい」と意欲を示す。

 荻野さんの夢は、セロハンテープのアートを仕事にすること。セロハンテープに新たな命を吹き込み続ける荻野さんの創作活動は、今後も続く。

以前の開催時の様子(座間市提供)

3日間の開催に 座間のひまわりまつり

 座間市のひまわりまつりが、今年は8月9日(土)〜11日(月)の開催となった。実行委員会(近藤昭夫委員長)が発表した。

 相模川の座架依橋の南北にある会場(座間エリア・四ツ谷エリア)で約55万本が咲き誇り、その規模は首都圏随一。昨年まで4日間にわたって開催されてきたが、酷暑やスタッフの体調などを考慮し3日間に短縮する。

 畑は地元農家などによる「ひまわり推進協議会」が種まきや雑草取りなどの世話を続けている。品種は「ハイブリッドサンフラワー」で高さは1・5mほど。会場には展望台が設置され、一面の黄色を見渡せる。咲き終わった後は肥料(緑肥)として土に混ぜ、小麦などを育てるという。

 当日は模擬店や農産物、ひまわり切り花の販売もある。時間は午前9時30分〜午後5時。JR相模線入谷駅と相武台下駅から徒歩約20分。小田急線相武台前駅から臨時直行バスも予定。(問)産業振興課【電話】046・252・7601。

ボランティアを考える 綾瀬で交流カフェ

 NPO法人コミュニティサポートあやせが7月5日(土)、同市中央公民館で市民活動交流カフェを開く。午後1時から3時。参加費200円。

 当日は「ボランティアを考えよう」をテーマに、綾瀬市内の市民団体が活動を発表する。お茶やお菓子を食べながら団体会員と語り合い、ボランティア活動への理解を深める。

 主催者は「一般の方も大歓迎。交流を楽しみましょう」と話している。

 定員は50人。参加希望者は事前に連絡を。

 (問)コミュニティサポートあやせ【電話】0467・70・1232