町田版【7月10日(木)号】
地区会長に就いた木目田さん

町田地区保護司会 一斉退任に危機感 新会長就任 「対策進める」

 罪を犯した人の更生を、地域の中で支える保護司。町田地区では今年度、この活動に20年以上携わってきた木目田賢市さんが町田地区保護司会の地区会長に就任した。保護司の高齢化という課題に直面しながらも、「次世代に活動をつなげたい」と話している。

 保護司は、犯罪や非行をした人が再び罪を犯さないように立ち直りを支援する民間ボランティア。相談や助言、矯正施設に入っている人の出所後の生活環境の調整、地域への啓発など、活動は多岐にわたり、町田市では現在、約100人の保護司が活動。堺・忠生・鶴川・町田・南の5地区に分かれて活動しているという。

 地区会長に就いた木目田賢市さんが今、懸念しているのが保護司の高齢化だ。現在活動するメンバーの大半を団塊の世代が多く占めるなか、定年は75歳。希望すれば特例で78歳の誕生日前日まで再任として務めることができるが、一斉に退任してしまう時期が迫っているのを感じているという。

 「少子高齢化の影響でなり手が減っている」と木目田さんは話しつつ、その対策について検討を進めている。その1つが、対象者と自宅以外でも面談できるようにすること。「関心があっても、相談を受ける場がないという理由で保護司を避ける人は少なくないんです。その環境的なハードルを取り除きたい」と公共の施設で面談できるように町田市に働きかけているところという。

次世代に

 一方で、次の世代に「保護司活動を伝えていくことが大切」と話す。7月29日(火)には保護司の活動について知ってもらうための催し(「第75回 社会を明るくする運動・町田大会」午後1時30分から/入場無料)を町田市民ホールで開催予定といい、「活動を知ってもらうきっかけになれば」と木目田さん。式典では作文コンテストの入賞者による朗読や、更生保護のマスコット「ホゴちゃん」「サラちゃん」のステージ、つくし野中学校吹奏楽部による演奏も予定しているという。そして、「今後も行政や警察、更生保護関係団体との連携を深めながら、保護司の活動を通じて、安全で安心できる地域づくりに努めていきたいと思う」

公式ユーチューブで公開されている「ゼルビア体操」

町田ゼルビア 独自体操で市民を健康に 「地域での定着目指す」

 町田を拠点とするJ1リーグ所属のFC町田ゼルビアが先ごろ、公式応援ソングに合わせ、リズミカルに身体を動かす「ゼルビア体操」を公開。町田市民らの健康づくりに役立ててもらいたいといい、「誰もが取り組める体操として定着すれば」としている。

 先月公開されたゼルビア体操は公式応援ソング「ALL FOR ZELVIA」のリズムに合わせ、身体を伸ばしたり、ジャンプするなどして健康づくりにつなげるもので、チームのコンディショニングトレーナーが監修に関わったという。

 公式ユーチューブでは、ダンスバージョンと体操の解説が入った練習用の動画が紹介されている。

 ゼルビアの担当者は今回、オリジナル体操を公開したことに対して、J1に昇格し町田での知名度が高まるなか、地域により貢献していきたいと考えたことがきっかけになったという。「そのためにはまず、町田市民を元気にできればと。クラブが得意とする健康に特化した施策を今以上に強化することを決めました」と話す。

 そして、今後はゼルビア体操を市内各所へ紹介していき、町田の体操といえばゼルビア体操と呼ばれるようにしていきたいという。「ショートバージョンなどの公開も予定している。皆さんで楽しく取り組んでもらえればと思う」と呼びかける。

朝活も

 ゼルビアは今シーズン、地域の健康づくりにつなげる取り組みを進めている。クラブハウス内でフィットネスセミナーを開催し、朝活と称したストレッチを中心に身体を動かす企画も6月からスタート。市民らがそれらイベントに参加するとポイントをもらえる試みも始めた。

 ゼルビアの担当者は「チームへの理解が進み、協力者が増えているおかげで地域での企画を増やすことができている」としている。

初心者でも参加しやすい中学軟式野球クラブを立ち上げた 石塚 智也さん 町田市在住 40歳

みんなをスーパースターに

 ○…「子どもたちが、もうちょっと野球をやってみたいと思ったとき、その受け皿でありたい」。そんな思いをもって昨年、真光寺の中学校を拠点にクラブを立ち上げた。エリートでない選手や未経験者にとって野球を楽しむ環境が少ないと感じていたことが背景。自身が野球から多くのことを得た経験から、子どもたちにも野球に打ち込める場を提供したいと考えた。「人生の力になることを伝えたい」

 ○…普段は特別支援学校の教員として、相模原市の学校に勤務する。生徒たちの進路支援も担当し、「就職は人生を左右する大事な場面。その人生を決める手伝いをする責任の大きさを感じています」。生徒一人ひとりの特性に合った支援を行うなかで大切にしているのが、しっかりと向き合うこと。多様な考えを尊重し生徒らの「できる」に光を当てる毎日だ。

 ○…高校から大学、社会人まで野球を続けてきた。そこで得たのは「情熱があれば、人の心は動く」ということ。その学びをもとに、指導にあたる際は結果だけでなく、そこに至るまでの経緯も大切にしている。仮に上手くいかなくても「正しい努力」をほめ続けることは子どもたちのモチベーションを上げ、結果につながると考える。根拠のある指導が子どもたちの感情を動かす、と信じている。

 ○…クラブを立ち上げると、同じ教員やフィジカルトレーナーなど、支援してくれる多くの仲間が集まってくれた。変わり種はヨガの専門家。選手らが感情をコントロールできるよう練習にヨガを取り入れ、指導してもらっている。一番に目指すのは勝利ではなく、みんながスーパースターになること。「がんばっている自分にフォーカスできるようになれば実現できるものです」

心筋梗塞の予防考える 19日 町田市民病院で講座

 旭町の町田市民病院で19日(土)、心筋梗塞についての市民公開講座が開かれる。突然の心臓病に対してどう予防すればいいのか、専門医と管理栄養士が解説するもので、病気にかかっていない人向けの講座という。

 時間は午前10時から11時(9時30分受付開始)、南棟3階講義室が会場。参加無料で定員は100人。講師は医師で循環器内科診療部長である佐々木毅氏のほか、栄養科の管理栄養士、海老沢咲氏が務める。

 この市民公開講座「予防したいね心筋梗塞」の観覧希望者は【電話】042・724・5656(午前7時から午後7時受付)へ申し込み。ネットからも可能で7月16日(水)まで。詳細は町田市民病院HPなどで。

次戦はヴェルディ戦 残り15試合ゼルビア7位に

 J1リーグを戦う町田を拠点とするFC町田ゼルビアは5日、野津田町のホームで清水エスパルスと対戦し3対0と圧勝。残り15試合を残し、勝ち点37の7位につけている(7月7日現在)。

 首位の柏レイソルとは勝ち点7点差で、次戦は7月20日(日)、アウェイの味の素スタジアム(調布市)で東京ヴェルディと対戦する。

多摩市・一本杉公園野球場 新日本物流スタジアム多摩に ネーミングライツ 29年まで

 町田市民にも親しまれている一本杉公園野球場(多摩市)の愛称が先ごろ、「新日本物流スタジアム多摩」となった=写真。一般輸送事業などにあたる新日本物流株式会社(本社/立川市曙町)が同球場のネーミングライツ・スポンサーとなったためで、契約期間は2029年3月31日まで。

 1982年4月に開設した一本杉公園野球場は両翼91m、本塁から中堅までは120mと東京ドーム(文京区・両翼100m、中堅まで120m)とほぼ同じ大きさの球場で、収容人員は1万30人(内野1330人、外野8700人)。市民の軟式野球や高校野球の西東京大会会場となっているほか、85年にはプロ野球で投手として活躍した江夏豊さんの引退試合が行われ、一躍注目を集めた。

 多摩ニュータウンの開発事業に関する資料によると、球場のある一本杉公園は元々、町田市の行政区域内にあったものの、その後の変更で多摩市の公園になったのだという。当時、多摩には公式野球場を求める要望が強かったことから、開発を進めた日本住宅公団(現在のUR都市機構)が同公園内への球場設置を決定するに至った経緯がある。

「かけがえのない場所」

 元高校球児という住民の一人は「学生時代、この球場でプレーできてうれしかったことを覚えている。軟式野球を楽しむ皆さんにとってもかけがえのない場所になってると思う」と話している。

以前の様子

小野路里山交流館 夏野菜が一同に

 小野路宿里山交流館(山崎凱史館長/小野路888の1)が7月13日(日)、近隣農家が野菜を持ち寄り販売する『小野路朝市』を開く。「地元産野菜を販売する毎年恒例の新鮮野菜市です。お気軽にお越し下さい」と山崎館長。時間は午前9時から正午まで。詳細・問合せは同館【電話】042・860・4835へ。

「今年は実り早く、甘い」 ブルーベリー収穫期 つくし野の農園でも

 生産量日本一を誇る東京都内のブルーベリー。町田市内の農園では収穫期を迎え始めている。10を超える種類のブルーベリーが実る田園都市線つくし野駅近くの「つくし野2丁目ブルーベリー農園」は7月に入り、実が大きくなってきたといい=上写真=、つかみどりスポットとして開放する準備を進めている。移転し3年目となった今年は例年よりも実りが早く、甘みが強いという。

 さまざまな種類のものが育つ同園の代名詞となっているブルーベリーが、つくし野在住の中村笑江さんが50年以上前から化学肥料を使わずに育ててきた品種のもの。甘みのなかにほどよい酸味が加わった味わいで人気を集めている。中村さんの息子で園の運営にあたる匡秀さんは「今年は7月中旬以降につかみどりスポットとして開放する予定。地域の皆さんに喜んでもらえれば」と話している。

 一方、つくし野2丁目ブルーベリー農園で進んでいるのが、「フルーツ農園化」。ブルーベリーを栽培する畑近くでブドウを育て、今秋には初めての収穫を迎える予定という。「二毛作。キウイも育っているんですよ」と匡秀さん。園内ではいずれアイスクリーム屋を開設したいといい、「今年は間に合わなかったが、休憩所としての形はできました」と笑顔をみせている。

 つくし野2丁目ブルーベリー農園(つくし野2―31―11)は7月中旬以降、水・金・土曜日に開園。各日午前8時から正午までで、予約無しで来場可。つみとりは100グラム200円から。8月いっぱい開園予定という。

茶の点て方を真剣に学ぶ児童ら

小学生が茶道体験 小山中央小で

 小山ヶ丘にある小山中央小学校(浦木義尚校長)の6年生が先月、日本の伝統文化である茶道を体験する授業に取り組んだ。講師を務めたのは、町田茶道会(高野宗佳会長)の会員ら。同会では、市内の学校を回って茶道の授業を行っており、同校での体験は2015年から続いている。

 この日はまず、ランチルームに設けられた畳の上で3種類の「礼」の仕方を学んだ。それぞれの頭の下げ方や顔の向きの違いに意味があることを、児童たちは真剣な表情で聞き入った。続く茶席のデモンストレーションでは、正座をして所作を見守り、茶道の美しさや奥深さに触れた。

 体験では「お菓子・茶の頂き方」「茶のたて方」を実践。初めての児童も多く、慣れない手つきで茶筅を動かしながら、抹茶をたてた。自分でたてたものを作法にのっとり味わい、「おいしかった。でも自分のものと茶道会の先生がたてたお茶は泡立ちが全然違った」との感想も聞かれ、体験を楽しむ様子が見られた。

 高野会長は「町田市の文化・芸術のまちづくり計画が進む中、体験を通して子どもたちに文化を伝えていくことができれば」と語り、児童に向けて「習った礼を、これからの授業や挨拶に役立ててほしい」とほほ笑んでいる。

昭年走り抜け、100歳に つくし野在住の中村さん

 昭和100年にあたる今年――。若い頃に第二次世界大戦を経験し、復興と高度経済成長期と昭和を走り抜け、平成、令和と3つの元号を渡り歩いてきた人たちが百寿の誕生日を迎えている。

 その一人がつくし野在住の中村笑江さんだ=上写真。横浜市に生まれ、戦後まもない頃、つくし野へ嫁いできた。家業だった農業を手伝いながら、4人の子どもを育て、東急田園都市線つくし野駅近くのテニスクラブ運営にも関わる人生を送ってきた。6月29日に100歳を迎えたことに対して、中村さんは「うれしいよ。あっという間でした」と笑顔をみせる。

 100歳を目前としたこの1年は何度も生死をさまよってきたという。大腿骨破損と股関節を骨折し6時間近くの手術を受け、極度の貧血で意識朦朧となったほか、体調を崩し救急搬送されること数回。その都度、介護にあたる息子の匡秀さんが支えてくれたという。匡秀さんは「もうだめかなと思う時が何度もあったが、その度に医者も驚く回復ぶりで復活してきた。すごい母親です」と笑う。

 入退院を繰り返した1年を経て療養中の今、中村さんが願うのが、農作業に再びあたることという。若い頃から、つくし野でみかん畑やブルーベリーなどを育て、土に触れながらその成長を見守るのが何よりも幸せといい、中村さんは「外へ出て草むしりしたいね。最後まで働いていたい。農業はいいですよ」と笑顔をみせる。

 匡秀さんは「母は収穫したものをみんなにプレゼントするのが好き。これからも自由に暮らしていってもらいたい」と100歳を迎えた母に語りかけている。

茶会の様子

20日、恒例の茶会 初心者の参加も「歓迎」

 町田茶道会による毎月恒例の茶会が7月20日(日)、プラザ町田(原町田)内の文化交流センター5階で行われる。

 今回席を設けるのは、青山宗佳さん(裏千家)と吉村宗志さん(遠州流茶道)。茶道初心者でも参加できる内容といい、「ぜひ、お立ち寄りいただければ」と同会。参加費は2席2500円で、茶会は【1】午前10時〜、【2】11時20分〜、【3】12時40分〜、【4】午後2時〜の4回。参加者は希望する時間を2つ選び、時間・名前・住所・電話番号と共に事務局【電話】044・988・1757またはmachida.sado@gmail.comまで申し込みを。

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野球ヨガに取り組むチームメンバーら

非エリート集まる野球クラブ 真光寺中拠点に活動

 初心者や「野球エリート」ではない選手が集まる軟式野球クラブチームが真光寺中学校のグラウンドを拠点に活動している。昨年立ち上がった中学生向けクラブ「多摩スーパースターズ」だ。自主性を重んじた練習に打ち込むなか注目を集めるのが、月2回実施している「野球ヨガ」。15分間に及ぶヨガの座学と実技を組み合わせ、思考の整理や感情のコントロールといった「心の成長」を促す時間を設けているという。「練習は量より質。意識をもって取り組むことが大切」と話すのは監督を務める石塚智也さん=人物風土記で紹介=。その方針のもと、選手たちは毎回、目標を記入した「方眼ノート」を持参し、練習前に目標を宣言したうえで野球に打ち込んでいるという。

 石塚さんは「野球が上達することはもちろんですが、まずは『心のベース』を育てたい。もっと自由に楽しく、身近に野球と出会える地域にしていきたい」としている。

メンバー募集中

 同チームは現在、メンバーを募集中。活動日は原則日曜午前で、公式戦用ユニフォームは先着20人まで無償支給しているという。スーパースターズに関する問合せは石塚さん【携帯電話】090・7520・4999またはチームのHP(https://tama-superstars.net/)へ。

高橋さん(左)と榛葉さん

町田イタリア歌劇団 16周年記念オペラ 没後150年のビゼー作曲「カルメン」上演

 今夏16周年を迎える町田イタリア歌劇団は8月9(土)・10(日)・11日(祝)、ビゼーの最高傑作オペラ「カルメン」を上演する。同作は、内容の過激さ故、初演当時からなかなか上演許可がおりなかったとされている「熱いオペラ」。主宰の柴田素光さんはその内容を一言で「自由奔放なジプシー女に翻弄される純朴な男の悲劇」と語る。前奏曲から「ハバネラ」「花の歌」「闘牛士の歌」などと言った単独でコンサートでも歌われるような名アリアの数々が散りばめられた傑作オペラだ。

 タイトルロールのカルメン役は藤原歌劇団本公演で活躍する高橋未来子さん(9日)、東京藝術大学卒業でシチリアに留学して研鑽を積んだ超美声伊藤名佳子さん(10日)、当団のプリマ宮川典子さん(11日)が挑む。恋人ドン・ホセは毎週テレビに出演して大人気の榛葉樹人さん(9日)、ドラマティックテナー加藤康之さん(10日)、二期会会員でブレイク間近の若手の逸材・下村将太さん(11日)。闘牛士エスカミーリョは二期会を代表する井上雅人さん(9日)、真摯に音楽に向き合う情熱派・新井健士さん(10日)、若手の逸材・森川知也さん(11日)。ホセの許嫁は藤原歌劇団の実力派・長田真澄さん(9日)、魅力ある歌声の米田佐和子さん(10日)、藤原歌劇団の若手実力派・大坂美紗子さん(11日)他、名だたるメンバーが集結しての開催となる。

 さらに今回見どころの一つに挙げられるのが、舞台がスペインであることに因み、初めてプロのフラメンコダンサー2人(北中昭子さん・井田真紀さん)を招いての公演となること。「ソリストはもちろん、合唱、子供合唱、フラメンコなど聴き所、見所満載です。町田イタリア歌劇団が総力を結集して開催するオペラ『カルメン』にご期待下さい。ご予約絶賛承り中です」と柴田さん。

追加公演も

 9日の公演チケットは好評につき既に完売。多数寄せられたアンコール上演の声に応え、9日と同様のキャストで8月18日(月)、追加公演が開催される。8月9日、10日、11日、追加公演18日の全4回公演。

 各回午後1時開演(12時30分開場)で会場は町田市民フォーラム3階ホール。チケットは各回3千円。問い合わせは主宰の柴田さん【携帯電話】090・1734・8116へ。

町田市 熱中症対策は万全に 健康だより発行

 町田市保健所は7月1日、みんなの健康だよりを発行した=写真。

 特集テーマは「熱中症対策」。夏本番を迎える中で、熱中症の予防法や簡単なセルフチェックなどを取り上げた。

 健康にまつわる素朴な疑問を専門家が解説する「健康Q&A」では、町田市薬剤師会所属の薬剤師が、様々な種類がある虫よけスプレーの選ぶポイントを解説。アンケートに答えると、賞品が抽選で当たる企画もあり。

 紙面はウェブサイトで閲覧できる他、市内公共施設等で配架している。無くなり次第配架終了。

土とふれあい、収穫喜ぶ 開進幼稚園で芋掘り

 認定こども園開進幼稚園(藤の台)の2歳児クラスの園児らが7月1日、畑でじゃがいも掘りを体験した=写真。これは同園が力を入れる食育活動の一環として行われたもの。

 活動に先立ち、湯目崇史園長が「ただ土をつつくだけでは見つからないよ」と力強く土を掘る手本を披露。「手が茶色くなるのはがんばった証拠」との励ましに、園児らはスコップを使わず一生懸命に素手で土を掘り進めた。

 土の中から大きなじゃがいもが次々と姿を現すと、「あった」「見て」とあちこちで歓声が。雪だるまのようなユニークな形の芋に笑い声が上がる場面も見られ、園児らは自分の顔より大きなじゃがいもを誇らしげに掲げていた。「野菜がどのように作られるのか、その過程を五感で感じてほしかった。ほとんどの子が初めての体験だったと思うが、土の中から宝物を発見する喜びや、土の感触の面白さを味わえたのでは」と園長。

 収穫したじゃがいもは、後日給食で味わうほか、お土産として各家庭に持ち帰られた。