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公開日:2025.07.10
町田地区保護司会
一斉退任に危機感
新会長就任 「対策進める」
罪を犯した人の更生を、地域の中で支える保護司。町田地区では今年度、この活動に20年以上携わってきた木目田賢市さんが町田地区保護司会の地区会長に就任した。保護司の高齢化という課題に直面しながらも、「次世代に活動をつなげたい」と話している。
保護司は、犯罪や非行をした人が再び罪を犯さないように立ち直りを支援する民間ボランティア。相談や助言、矯正施設に入っている人の出所後の生活環境の調整、地域への啓発など、活動は多岐にわたり、町田市では現在、約100人の保護司が活動。堺・忠生・鶴川・町田・南の5地区に分かれて活動しているという。
地区会長に就いた木目田賢市さんが今、懸念しているのが保護司の高齢化だ。現在活動するメンバーの大半を団塊の世代が多く占めるなか、定年は75歳。希望すれば特例で78歳の誕生日前日まで再任として務めることができるが、一斉に退任してしまう時期が迫っているのを感じているという。
「少子高齢化の影響でなり手が減っている」と木目田さんは話しつつ、その対策について検討を進めている。その1つが、対象者と自宅以外でも面談できるようにすること。「関心があっても、相談を受ける場がないという理由で保護司を避ける人は少なくないんです。その環境的なハードルを取り除きたい」と公共の施設で面談できるように町田市に働きかけているところという。
次世代に
一方で、次の世代に「保護司活動を伝えていくことが大切」と話す。7月29日(火)には保護司の活動について知ってもらうための催し(「第75回 社会を明るくする運動・町田大会」午後1時30分から/入場無料)を町田市民ホールで開催予定といい、「活動を知ってもらうきっかけになれば」と木目田さん。式典では作文コンテストの入賞者による朗読や、更生保護のマスコット「ホゴちゃん」「サラちゃん」のステージ、つくし野中学校吹奏楽部による演奏も予定しているという。そして、「今後も行政や警察、更生保護関係団体との連携を深めながら、保護司の活動を通じて、安全で安心できる地域づくりに努めていきたいと思う」
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