八王子版【7月10日(木)号】
メダルを掲げる(左から)松山さん、今泉隆志さん、翔さん

VEXロボティクス 世界大会で本選出場 宮上中生らが日本代表に

 世界最大級のロボット競技「VEXロボティクス」の世界大会に今泉隆志さん(宮上中3年)と松山慶祐さん(同2年)、今泉翔さん(宮上小5年)の3人が日本代表として出場。約400チームが出場した予選を通過し、本選である最終リーグへ駒を進め9位の成績を収めた。日本代表の本選出場は歴代2回目の快挙という。

 VEXロボティクスは、米国企業が提供するロボット愛好家向けの教育教材。自分でロボットを設計し組み立て、プログラムして動かすことができるシステムで、技術向上や成果発表のため各国で大会が開かれている。対戦形式ではなく、その場でランダムに選ばれた相手チームと協力して同時に競技を行い合計得点を競う。

 同大会は、米国テキサス州で5月12日から3日間、世界から50カ国以上が参加し行われた。今回はボールをゴールに入れるなどの作業をロボットで行う形式。3人は「From Zero5457A」というチーム名で中学生の部にエントリー。約400チームが参加した予選を通過して最終リーグに進み、ファイナリストとして9位の成績を収めた。

 「予選を通過するまでは何回も会場内を往復してそわそわしていた」と話す隆志さん。「最終リーグに行けたときはすごくうれしかった」と弟の翔さん。松山さんは「いけると思っていなかったので驚いた。最終リーグで高得点を出せば優勝できるかもと期待した」と当時の興奮を振り返る。

活動記録も審査対象

 競技はロボットの性能に加え「エンジニアリングノートブック」と呼ばれる活動記録も審査対象として重要視されている。ロボットをどう改良したか、その結果などを和文と英文の2つで記録するものだ。

 今回このノート作成を担当した松山さんは、自動翻訳ツールなどを活用したり、グラフやカラーマーカーを用いて見やすいノートを心がけた。この作業を通じ「集中力がついた」と松山さん。隆志さんはノートについて「本選出場へ、すごいバックアップをしてくれた」と好成績への大きな貢献に感謝した。

 中学生の2人はこれが最後の大会だった。隆志さんは「小4から始めて、努力できてよかった。世界大会にも出れてたくさんのことを学べたし、楽しかった」と話していた。

案内川の階段護岸と一体となっている高尾山ふもと公園

高尾山ふもと公園 都公園協会賞で最優秀賞 産官民協働の整備が評価

 高尾山の玄関口、京王線高尾山口駅前にある「高尾山ふもと公園」が7月2日、第60回東京都公園協会賞で最優秀賞を受賞した。昨年4月に開園した同園は駅前を流れる案内川と一体的に整備されており、高尾山麓に魅力的な水辺空間を創出していることや、住民・行政・民間事業者など産官民の協働で公共空間整備が進められた好事例であると高く評価された。

 東京都公園協会賞は、東京を緑豊かな都市にするため、「緑と水」の普及啓発に貢献した個人や団体を対象に優れた作品を表彰するもので、1964(昭和39)年から毎年実施されている。今回も多数の応募の中から選考が行われ、入賞作品15点を選出。最優秀賞に選ばれた高尾山ふもと公園は、八王子市まちなみ整備部公園課と東京都南多摩西部建設事務所の連名での受賞となった。

 同課は「とても光栄に思います。この公園は長きにわたり地域の方々、河川を管理する東京都南多摩西部建設事務所、学識経験者との協働によってできたもの。関わったすべての方のこれまでの努力や情熱、絆が認められたようで、とてもうれしい」と受賞を喜ぶとともに、あらためて関係者への感謝を口にした。

地元と協議重ね

 同園は高尾山口駅からケーブルカー清滝駅まで続く道と案内川に挟まれた敷地に整備された細長い公園。駅前の公園整備を進めていた八王子市と、案内川の河川防災工事を進めていた都が連携して整備した。

 地元関係者とも2016年度に「高尾山口駅周辺地区都市計画方針」、19年度に「高尾山口駅及び参道周辺整備計画」を定め、21年度にはこれに公募市民や学識経験者、東京都南多摩西部建設事務所を加えた「高尾山口駅前ふもと公共空間形成・活用ワークショップ」を開催して「(仮称)案内川左岸広場整備方針修正」を策定した。23年度着工、24年4月5日に開園。公園の名称もワークショップで提案された案をもとに地元の意見をふまえて命名した。

観光客にも好評

 面積は約1154平方メートル。道路と広場の間に段差がない開かれた空間になっており、案内川の河原に降りて水辺に触れられる階段も設けられている。園内には登山ルートや周辺地域の案内、日本遺産について紹介する看板のほか、間伐材で作られたベンチや登山客が利用できる靴洗い場なども設置。ツクバネガシやメグスリノキなどの高尾山ゆかりの樹木も植栽され、高尾の自然環境を学ぶ環境学習の場にもなっている。

 同課は「開園以来、『水遊びができる良い遊び場ができた』と登山者や観光客から好評で、地元からも喜ばれている」とし、「いつまでも愛される公園となるよう、これからも地域の皆様や利用者の方々とともに公園を育てていきたい」と今後を展望している。

八王子市仏教会の名誉会長に就任した 大蔵 健司さん 弐分方町在住 64歳

地域と仏教の架け橋に

 ○…「まさか自分がなるとは思わなかったが、やるからには覚悟を決めて引き受けた。仏教会をしっかり盛り上げていきたい」と意気込む。宗派を超えた130の加盟寺院が協力し、涅槃会のつどいや八王子花まつりなどの仏教行事、食品寄付などの社会活動を行っている。「一般の方々に、仏教に触れる機会をたくさん提供して、特定の信仰を広めるのではなく、仏教全体を知ってもらえるようにしたい」

 ○…港区出身。虎ノ門にある檀家のいない寺「不断院」の息子として学生時代を過ごした。教師との兼業住職だった父が将来を見据えて八王子への移転を決めると、僧侶の資格取得のために京都へ。修行を終え、浄土宗新聞を作る広告制作会社へ就職。「朝のお勤めをしてから出社していた。バブル期の広告業界のサラリーマンは過酷でしたね」。編集制作から販促営業までの幅広い経験が寺院運営に役立っている。

 ○…住職として多忙な日々を送る。虎ノ門から移転した1992年当時は檀家も収入もなくゼロからのスタート。そのため、従来の檀家制度に縛られず個人の信者を広く受け入れ、墓地開発も進めた。今では宗派を問わない霊園を運営し、1日複数件の法事に向かう。「顧客満足度を重視し頼まれごとを断らず、このお坊さんに出会えて良かったと思ってもらえるよう心がけた」とその秘訣を語る。

 ○…仏教会には「同じ宗派の人に声をかけてもらい」、約30年前から所属している。地域との接点が増え、ほかの宗派の人々との交流など、「世間が広がる」のが心地いい。僧侶同士の安心感もあり、組織への信頼は厚い。「仏教の教えを身近に感じてもらい、次の時代にも求められる存在でありたい」

宮神輿を丁寧に清掃した

八幡八雲神社 まつり準備に光る汗 神輿洗いと奉納提灯外し

 元横山町の八幡八雲神社(柚井正道宮司)で7月6日、八王子まつりでの渡御に向けて宮神輿を洗い清める「神輿洗い」が同神社青年会(栗原一会長)の手で行われた。

 神輿の点検を兼ねて行われている作業。猛暑の中、会員ら約30人が参加し、神輿から鈴などの飾りを取り外して柔らかい布で磨いたり、屋根や堂などの埃をコンプレッサーで吹き飛ばして布で汚れを丁寧に拭き取るなどの作業に汗を流した。

 この日は奉納提灯の取り外しも行われ、中のLED電球を会員らが一つひとつ乾拭きした。宮神輿の担ぎ手も担う青年会の平塚裕之副会長は「会員も当日を楽しみにしている。威勢の良い渡御でまつりを盛り上げ、若い人たちにも見てもらい、伝統を後世に伝えたい」と意気込みを語り、柚井宮司は「事故なく、それでいて盛大に催行していきたい」と話している。

祭神に感謝と地域産業の発展を願い手を合わせた

地域産業の振興願う 機守神社で例祭

 養蚕と機織り、縁結びの神様を祭る大谷町の機守(はたがみ)神社(大善寺境内)で7月5日、機守神社奉讃会(清水利郎会長)主催の例祭が執り行われた。

 式典には萩生田光一衆議院議員、樫崎博八王子商工会議所会頭、樫崎亮一八王子織物工業組合理事長など約30人が参列。大善寺の田邊裕誠住職ら僧侶による読経に合わせて献香を行い、年に一度ご開帳される「白瀧観音尊像」に手を合わせた。

 式辞で清水会長は「長年にわたり八王子の歴史を見守り、お導きいただいた白瀧観音のご神徳に感謝し、その教えを多くの人に知っていただけるよう地域文化継承の一翼を担って参りたい。これからも織物を始めとする地域産業を見守り、市民の皆様にご加護をいただければ」と述べた。

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外国人雇用を促進
八王子CCI
外国人雇用を促進
説明会に留学生60人
八王子商工会議所が6月25日、日本工学院八王子専門学校で「外国人雇用のための合同説明会」を開催。市内の教育機関に在籍する外国人留学生約60人と外国人雇用に関心を... (続きを読む)
感謝状を受け取った小林さん(中央左)と大神田さん(中央右)

八王子警察署 交通安全への貢献称え 交通功労者を表彰

 地域の交通安全に貢献した個人や団体などを称える「令和7年 春の交通功労者等表彰式」が6月30日、八王子警察署(四郎園文明署長)で行われた。タクシー会社の八王子交通事業(株)(旭町)に勤める乗務員らが表彰を受けた。同署と八王子交通安全協会(飯沢宗光会長)が主催。

 この表彰は交通安全意識を高め、交通事故を減らすことを目指しており、今年は5団体と64人にそれぞれ感謝状が贈られた。会場では、各賞と名前が呼ばれるとそれぞれ起立し、代表者が登壇。四郎園署長と飯沢会長から感謝状を受け取るなど、厳かな雰囲気の中行われた。

 同社からは優良タクシー運転者として警視庁交通部長から感謝状が贈られた小林幸司さんと、優良運転者として八王子警察署長と八王子交通安全協会長から感謝状が贈られた大神田巧さんの2人が出席した。

 四郎園署長によると、2025年1月1日から6月29日までの都内での交通事故による死亡者数は68人。このうち、八王子警察署管内では2人が死亡している。また、交通事故に関するけが人は八王子警察署管内だけで330人となり、昨年より38人多い。特に多いのは高齢者、貨物車、バイクや自転車などの二輪車が関わる事故が多いという。四郎園署長は「夏に向けて出かける機会も増えていく。今後も交通事故防止に向けてしっかり取り組んでいく。みなさまのお力添えを頂きたい」と話した。

「お手伝い」で1パック ブルーベリー摘み取り会

 農家への「お手伝い」も兼ねたブルーベリー摘み取り会が8月24日(日)、下恩方町の番場ブルーベリー農園で行われる。

 参加者は摘んだブルーベリーを1人1パック持ち帰り、残りは農家支援として置いてくる。参加費は小学生以下300円、大人500円。時間は午前9時から10時30分か、10時30分から正午。

 定員300人。希望者は代表者名前(ふりがな)、住所、電話番号、参加人数(子・大人)、希望時間を記載の上、(一社)デマンド・アンド・ケア【メール】jimukyoku@demand-and-care.jpまで。

「いのはなトンネル列車銃撃遭難者慰霊の会」の齊藤勉会長

列車銃撃を語り継ぐ 40年にわたる調査と慰霊

 太平洋戦争末期に八王子市裏高尾町にある湯(い)の花トンネルで発生した列車銃撃空襲から今年で80年。年々当時を知る人が少なくなる一方で今年になって新たな犠牲者の身元が判明するなど、事件の全容解明に向けた動きが今なお進む。40年にわたり犠牲者の調査や慰霊を続けている「いのはなトンネル列車銃撃遭難者慰霊の会」の齊藤勉会長(67)に話を聞いた。

 1945(昭和20)年8月5日、新宿を出発した列車は長野へ向かっていた。3日前の八王子空襲で不通になっていた中央本線再開後初の中距離列車ということもあり、車内は乗客でごった返していた。列車が湯の花トンネルに差しかかった午後0時20分頃、東の空から米軍機4機が飛来して列車に繰り返し機銃掃射を浴びせ、この銃撃で乗客133人が負傷し、52人以上が亡くなった。多くの犠牲者が出た事件だが、戦時下の情報統制もあり、身元がわからないまま葬られた遺体も少なくなかった。

 この惨劇から40年の節目を迎える頃、市の戦災調査をきっかけに同会が発足した。当時の記録から犠牲者の身元の特定を進める一方で、事件発生日には毎年、遺族らを招いた慰霊の集いを開催。その模様をメディアが報じると全国から情報が寄せられた。これまでに50人の身元が判明し、慰霊碑に名前が刻まれている。齊藤会長は「遺族や会員が高齢化し、いつか活動をやめる時が来ると思っていたが、初めて訪れる遺族や事件に興味を持った若い人などが毎年必ず現れる。自分の体が保つ限り、種をまき続けたい」と使命感を新たにする。

 齊藤会長は41年前、市教育委員会の非常勤職員として八王子の戦災資料編纂に携わり、その際に初めて湯の花トンネル列車銃撃や八王子空襲について知った。共に編纂作業にあたった細川武雄さんが後に慰霊の会を立ち上げると、働きながらその活動を支えた。細川さんが亡くなった30年前にその意思を引き継ぎ、現在まで会長を務める。これまでに取材した遺族や関係者は3桁にのぼる。「その人が生きた証を残したいと皆さんが話を聞かせてくれる。自分にできるのはそれを記録し、伝えていくことだけ」

 齊藤会長は「戦争は始めてしまえば憎しみやメンツから簡単にはやめられなくなる。湯の花トンネルのような悲劇を繰り返さないためにも、みんなが想像力を働かせて戦争を始めない強い意志をもってほしい」と願う。

5千ポイントが付与される桑都ペイアプリの画面

18歳以下 8万人に給付金 八王子市 桑都ペイで

 八王子市は6月23日、物価高騰対策として子育て世帯への臨時給付金支給を発表した。

 給付対象は、今年4月1日時点で八王子市内に住民票がある、2006年4月2日以降に出生した児童。現金や金券などではなく、電子地域通貨「桑都ペイ」で5000ポイント(5000円相当)が支給される。

 市子どものしあわせ課によると、この「子育て世帯物価高騰支援臨時給付金」の対象者は市内に約8万人おり、約4億円の経済効果が見込まれる。財源は国の地方創生臨時交付金を活用。

 ポイントを受け取るには、同課が7月から発送している桑都ペイの二次元コードが記載された通知書が必要。桑都ペイのアプリをダウンロードした上でこのコードを読み取ると5000円分のポイントが付与される。印刷に時間のかかる金券ではなく電子地域通貨を採用した点について、同課の担当者は「迅速さを重視し、子育て世帯に漏れなく給付するため」と説明している。

1300店で利用可能

 このポイントを利用できるのは、約1300店の登録店。桑都ペイが使える市内スーパーマーケットの担当者は「物価高なので、給付をきっかけに足を運んでもらえると店にとってもありがたい」と歓迎する。一方でプラスアルファの贅沢品よりは、「米や肉、魚などの生活必需品が売れるに留まるのではないか」と現実的な予想をしている。

「”子のための利用”期待する」

 同じく市内自転車販売店の担当者は「八王子は坂が多く、親が子を乗せる電動アシスト自転車がよく売れる。単価も高いので、今回の給付が電動アシスト自転車などの購入の後押しになってくれれば。せっかくの給付なので、子ども関連の事柄に使われることを期待する」と話している。

 利用期限は来年1月31日(土)まで。給付金に関する問い合わせは同課【電話】042・620・7391。桑都ペイについての問い合わせは市総合経営部計画調整担当課【電話】042・620・7259。

(左から)戸田さん、今泉会長、樫崎さん

桑都勇會 子ども神輿、今年も 実行委員会も後押し

 八王子にある神輿愛好会の一つ「桑都勇會(そうといさみかい)」が8月2日(土)に行われる八王子まつりで、「子ども神輿」を今年も行う。現在、参加者を募集中。

 「昨年好評をいただき、来年も参加したいとの声があった。子どもの頃からまつりに直に触れてもらえればうれしい」と話すのは同会の今泉徹会長。「見るだけでなく、1人でも多くの人が参加できる場をつくりたい」と昨年初開催し、幼児から中学生、飛び入りの外国人など81人が参加した。今年は200人参加を目標に、開催エリア周辺だけでなく南大沢や恩方など市内全域で参加を呼びかけている。

 「今年は神輿を2基用意できた。ぜひたくさんの子どもたちに参加してほしい」と同会後援会長の樫崎光治さん。昨年の初開催を受け、八王子まつり実行委員会では山車、神輿、民謡部会の他に新たに子ども部会を発足。同会の活動をサポートする部会長の戸田弘文さんは「今後はまつり全体で子どもたちの参加を促せればなおよい」と話している。

 集合は八王子織物工業組合別館1階(八幡町11の2)。午後5時から受付、6時開始。担ぐのは、本郷横丁の交差点から八幡町の交差点までの国道20号(甲州街道)。対象は市内小学校在校生とその保護者。参加、半纏の貸出無料。問い合わせは藤田さん【携帯電話】090・7738・1654。

浅川にとうろうを流す

平和願いとうろう流し 浅川河川敷広場で

 「令和7年平和祈念八王子とうろう流し」が、7月19日(土)午後3時30分から市役所近くの浅川河川敷広場で催される。

 八王子市仏教会を中心とした実行委員会が主催。先祖や戦没者など、これまでに亡くなったすべての人の冥福と世界平和を願い、夕暮れ時の川にとうろうを流す。

 式典前には、よさこいソーランの披露やキッチンカーの出店も。問い合わせは事務局【電話】080・4206・3330。

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ビートレインズ 来季へ「レベルアップ」 新スローガン決定

 東京八王子ビートレインズが7月1日、2025―26シーズンの新スローガン「LEVEL UP」と、来年から始まる新B2リーグ「B・ONE」の本ライセンス獲得に向けたクラブの中長期ビジョンを発表した。

 来季は現行リーグ最後の年で、B・ONE参入を見据えた重要なシーズン。新スローガンはフロントスタッフ、チーム、選手、ファンが一丸となりクラブの「品格」を高め、次のステージへ進もうという強いメッセージが込められた。ロゴマークの「L」は、上向きの矢印とプロリーグ参入11年目となる今季を象徴する「11」を組み合わせたデザイン=画像上。「V」の文字を金色で表し「Victory(勝利)」の意味を込めた。

 また、中長期ビジョンとして「サンキューステーション発、ロマンステーション行き」を掲げた。これまで支えてくれた人へ感謝を込めた「サンキューステーション」から、未来への挑戦「ロマンステーション」(総来場者数6万人達成目標)へ進むという物語を表現。これは地域、スポンサー、行政の協力が線路を整え、「ファン=乗客」の活気で列車が力強く前進していく様子に例えている。

昨年行われた同イベントの様子=主催者提供

ヨーヨー祭典 八王子で スピンギアカップ開催

 ヨーヨーイベント「スピンギアカップ2025夏byあそびの出前」が8月16日(土)、東京たま未来メッセの展示室Aで開催される。

 「ヨーヨー、けん玉、こま、ベーゴマで遊ぶ1日」と題し、コンテストや交流会が行われる。八王子での開催は今回で4回目。それぞれの体験ブースやステージパフォーマンス(エントリーは7月16日(水)から開始)、物販コーナーなど盛りだくさんのイベントだ。スペシャルパフォーマーには、TAKA(ヨーヨー)、HAYATO(ディアボロ)、MASAKI(クリスタル)、Kay(ペン回し)などが登場。

 午前11時から午後6時まで。詳細は「スピンギアカップ 2025」で検索。翌日17日(日)には、同会場にて「日本ペン回しフェスティバル(NPF)」も開催される。

夜景を眺めながら乾杯できる席もある

高尾山 絶景を肴に乾杯 夏のビアマウント始まる

 多摩地域の夏の風物詩「高尾山ビアマウント」が、6月28日から今シーズンの営業を開始した。高尾山の雄大な自然に囲まれた標高約500メートルからの絶景を眺めながら、ビアガーデンを楽しめる。期間は10月26日(日)まで(9月8日(月)から12日(金)は休業)。約600席。営業時間は正午から午後9時まで。料金は大人5000円など。

 ビアマウントは京王線「高尾山口駅」から徒歩5分の場所にあるケーブルカーに乗車し、「高尾山駅」下車すぐ。ビュッフェスタイルで50種類以上の料理を2時間食べ放題、飲み放題できる。八王子ラーメンなど地元グルメも楽しめるほか、大手ビール4社の飲み比べ、日本酒など豊富な品揃えだ。今年は開業60周年を記念して、6のつく日に抽選会も行われるという。

60周年を祝う

 オープン前日の27日には、高尾山ビアマウント60周年を記念した式典が行われ、高尾山薬王院(佐藤秀仁貫首)による祈祷と高尾山関係者らによる鏡開きが行われた。

涼しくなったかな 駅前にドライミスト発生器

 夏の暑さ対策の一環で、市は6月20日からJR八王子駅北口のマルベリーブリッジの一角にドライ型ミスト発生器を設置した=写真。

 霧状の水を噴射して、水が蒸発する際に周囲の熱を奪う気化熱の原理を利用することで周囲の温度を下げる。都の補助金を活用している。

 場所は西放射線ユーロードへ至るエスカレーター付近。午前7時から午後7時までの間、外気温25度以上、湿度75%以下、風速3m/秒以下の条件を満たすと噴霧が始まる。10月22日(水)まで。

(左から)松本さん、初宿市長、宮崎さん、高橋さん

八王子まつり 活気や伝統 デザインに込め ポスター制作者らを表彰

 8月1日(金)から3日(日)にかけて開催される「八王子まつり」の公式ポスターと観光誘致ポスター、手ぬぐいのデザインコンペで最優秀賞に選ばれた学生を称える表彰式が、7月3日に八王子市役所で行われた。

 公式ポスターの最優秀賞に選ばれたのは、日本工学院八王子専門学校の宮崎陽菜さん(デザイン科3年)。山車や神輿、民謡流しなど八王子まつりを構成する要素を盛り込み、絵の具で大胆に描いた鮮やかな色の波で、まつりの賑やかさや盛り上がりを表現した。宮崎さんは「現実と夢の境がぼやけるまつりのイメージをデザインした。このポスターが、八王子の夏を彩る一枚になればうれしい」と笑顔で語った。

 首都圏の駅などに掲出される観光誘致ポスターをデザインした同校の高橋ひなさん(同)は、一枚の写真にこだわり、山車の彫刻や光がより美しく見えるように試行錯誤を重ねたという。「まつりの魅力が海外の人にも伝わり、一緒に輪に入って盛り上がってもらえれば」と願いを込める。

 手ぬぐいの中央に綱の輪を力強くあしらうことで、まつりがたくさんの人々の思いによって紡がれていることを表現したのは、町田市にあるサレジオ工業高等専門学校の松本昊士さん(デザイン学科4年)。色や文様にもこだわり、市の花の山百合を盛り込んだ。「自分がデザインした手ぬぐいをまつりだけでなく、日常でも使ってもらえたら」と期待する。

 八王子まつりの会長を務める初宿和夫市長は受賞者に賞状を手渡し、「八王子で学ぶ皆さんがまつりに興味を持ち、調べ、力を尽くしてデザインしてくれたことがありがたい。多くの人に足を運んでいただけるよう、盛り上げていきたい」と感謝を述べた。

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 ポスターと手ぬぐいは毎年、両専門学校が授業の一環として制作。公式ポスターは32作品、観光誘致ポスターは32作品、手ぬぐいは23作品の中から八王子まつり実行委員会が選考した。公式ポスターは5200枚印刷し、公共施設や町会・自治会の掲示板などに掲出。観光誘致ポスターは99駅に170枚掲出される。手ぬぐいは2600枚製作し、関係団体への配布やまつり会場で販売する。

 同実行委員会の尾川朋治実行委員長は「今年も力作が多く、選考には悩ませていただいた。皆様のこれからの活躍に期待している」と学生たちを労い、「まつりの準備も着々と進んでいる。安全で事故のないまつりをお届けしたい」と意気込みを語った。